【人】 機械人形 アンダンテ

― 翌朝・屋敷 ―

[人形は、確かにそこに座っていた。
しかし既に両の目から光は消え失せ、体はぴくりとも反応しない。
アンダンテの中から聞こえていた歯車の音も、今はもう響かない。

――「いつか壊れないものなど、存在しない。」

その言葉通りに、アンダンテは機械としての生を終えたのだった。

けれど、琥珀の瞳はどこか穏やかで、表情には一点の曇りもない。
アンダンテはコンダクトの手を握りしめたまま、
まるで一瞬を切り取ったかのように、そこに"止まって"いた。

そして足元には、最期の一行日記。]

(0) HundredFox 2014/12/16(Tue) 01時頃

【人】 機械人形 アンダンテ

[――アンダンテは幸せでした。ありがとう、コンダクト。]

(1) HundredFox 2014/12/16(Tue) 01時頃

【人】 怪盗“セブン” メルヒオル

[囁かれる甘い聲は、耳元に寄せられた訳でも無いのに擽ったい。>>6:+5
あの人はもう、いない。
存在していても、いない。

名前を呼ぶのは、青年の聲であればいい。
求めているのは、望んでいるのは、
あの人ではないのだから。]

　――怖く、ない。
　君が居れば、………、

[>>6:+6旋律は脅かすものではない。
名を呼ばれる度に心臓は高鳴りを、狂った時計の針に混ざりて。

青年の髪を硬質なる指で梳かしながら、甘く、溶けてゆく。
何者にも暴かれた事の無い、透明な部分を。
人の指が、金の指が明るみにしてゆく。
きっと、芯まで透けて、氷雪のように

軋む喉に眉根を寄せ、刻まれた惨みの痕。>>+6:+7
眼下にしては見えぬ部分を、唾液で湿った白い喉を。
己の金の指で辿るように、確かめて、

奪われてゆく幸福に、　とろりと細まる眼]

(2) motimoti 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 怪盗“セブン” メルヒオル

　………ジュシュア、

[私も君が欲しいんだよ。
だから、泥のように溶けた雪水の中に浸かってしまえばいい。
引き返す事を、忘れてしまえるようにね。


ボタンを外す音がひとつ、またひとつと響く度に、
ひとつひとつ、大切なものが崩れてゆく、

でも、構わない。]

(3) motimoti 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 怪盗“セブン” メルヒオル

んふ
　くすぐった、い

[髪を引かれ、薄い色素の束に唇預かりて。
骨の芯まで、否。
毛髪すら愛でられ、　　ああ、なんて。]

　　　あ、……、
　　　ジョ、シュア

[肌が晒され、>>6:+8
外気を感じ、視線を受けて。

肉の粒は、まだ柔いまま。
愛でられるのを、待っている**]

(4) motimoti 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

ー翌朝・屋敷ー

[おはようと、告げた後ベッドで彼女の手を握りながら言葉を紡ぐ]

――俺は君に俺は母の面影を見たよ、アンダンテ
俺より柔らかな明るい色合いの杏色の髪、その美しいかんばせに
でも……君は母さんじゃない
1人のアンダンテ、なんだって思った

それと同時に――俺は君の記憶の中の『ご主人様』じゃないんだ

[ぽつり、ぽつり
呟く言葉は刃の様に自分にも降り注ぐ]

(5) sinonome 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

ねぇアンダンテ
君は俺を思い出の中のご主人様としか見れないのかな
出来れば君の記憶の中の優しかったであろう主人を、消さないで欲しいと願うよ
君『が』主人を、殺さないで、とも

[諭すようにそう言えば其処で一旦、言葉を区切り
暫し言いよどんだ後にこう告げた]

ねぇ俺と家族になってくれないか？
ご主人様、じゃなく。コンダクトとして
君と、1人と1体として。クレースと一緒に家族になりたい

先に俺の方がくたばるかも知れない
俺も稼ぎが増えれば今つきあってる彼女
…アイリを嫁さんに貰ったり、孫まで出来て家族が増えるかもしれない
――でも、絶対に最後の時まで一緒にいるって約束するから

(6) sinonome 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

俺を、記憶のその人で塗らないで
記憶の硝子で暈さないで

『俺』を見てよ――なぁ、ダンテ……

[最後の方は、何処か泣きそうでもあった
それでも彼女が自分を主人としか見てくれないのなら

それならもう、自分が『主人』でも良いと思う位に
与えられたその温もりを手放したくなかった

彼女が誰か別の人を主人と呼ぶなんて考えるだけでぞっとする
そう、これはきっと――執着というのだろう
愛に飢えた仔が再び与えられた甘露に飛びつく様に
食虫花が蜜で蟲を絡め取る様に

じわり、じわりと侵食した心の中を占めるそれは]

(7) sinonome 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

君が欲しいんだ
傍にいてほしんだ

[囁く声は、どこか狂気を帯びている様にも、聞こえるだろう
されどその声も――彼女の瞳を見た瞬間に震えるものになる

其処にいたのは幸せそうに、手を握り締めたまま活動を停止する人形が1体
自分にとって、家族になってほしい『人』が、ひとり]

ダンテ……だんて

[目を開けて、お願いだからと呟く声は涙声
されど青年は4年前とは違う
絶望に身を浸し、孤独に嘆いて酒に溺れていた時とは違う]

(8) sinonome 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

……治す

絶対に、治してみせるから
もう二度と家族を失いたくない
待っててアンダンテ――俺は、諦めない

だから……もう一度目を開けた時に
家族になって

[囁き落として彼女の杏色の髪をひと房手に取り口づける
さて――この有給2日、どう使うかは決まった

屋敷をくまなく探そう――彼女の治るためのヒントが落ちているかもしれない
グリフィンに、つてを頼ろう
かつての主人に目をかけられていた彼に相談して
それからこの街の人達に協力を頼むのもいい
友人であるテオドールも、協力してくれないだろうか…頼んでみよう
同僚にも全て話して、頭を下げよう
遠方で機械工学を学んでいる同級生を尋ねるのもいいかもしれない]

よーし！！！やるぞっ！！

[握られた彼女の手を優しく撫で、それをゆっくり名残惜しげに離し
クローゼットの中のフロッグコートを用意しつつさて、屋敷を探索しよう]

(9) sinonome 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 保健医 グラディス

[返る礼に戸惑いが見えた>>6:+9
昨日までとも明らかに違う言動は、そう思われても仕方がない。
そして、その理由を問われても、歯切れの悪い言葉が返るだけ]

研究が進むといいな。
そうすれば、その目も治るのかもしれない。

[病は完治するに越したことはないはずだ。
彼がその鉱化症にどんな思いを抱いているかは知らない。
感染経路すら知らないのだから。

話を逸らすと、彼はいつも通りの挨拶をして部屋を出る。
金糸雀は遅い餌を強請るように歌っていた。
再び一人になった部屋でやれることと言えば、
やはり待つことのみ]

(10) KNG 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 保健医 グラディス

[しばらくすると、彼が部屋に戻ってくる。
量は相変わらず多そうだ]

ああ、ありがとう。

[ぼんやりとしていた。
彼が部屋に入ってくると、身を起こす。
――と言っても、簡単には起き上がれない。
壁に背を預けて、なんとかベッドの上に座る*]

(11) KNG 2014/12/16(Tue) 01時半頃

【人】 大学生 シュゼット

　嫌、絶対に……絶対に、ここから出てく
　こんな牢獄みたいな場所から出て行く……！
　私の世界はこんな狭い世界じゃない！絶対に……絶対に、諦めない……！

[流される毒から逃げようと。
甘言に惑わされないようにと。逃げられないのなら、守らなければいけない。
自分の夢をこんなところで壊されてたまるか。外に出て旅をする夢を叶えるんだと――]

　そ、そんなの貴方に言う必要無い……！
　初めてだから何？勝手に嬉しがってればいいじゃない……！
　最高？冗談じゃない！貴方なんかと身体を重ねるぐらいだったら舌を噛み切って死んだほうがマシだわ！　

[だからお願い、もうやめてと。
棘のある言葉を送りながら、棘のある言葉で貶しながら。
脚の間に居る悪魔を留まらせようと、罵声を浴びさせながら]

(12) harutoreki 2014/12/16(Tue) 02時頃

【人】 大学生 シュゼット

[叫んだその言葉に、動きが止まったことに安心した。
この悪魔だって、好きでもない女と身体を重ねることなんて本当は嫌だっただろうと
判っていたと、言ってくれるその声に。躊躇して、後悔を見せるその顔に安堵の息を吐いて
ひどいことをしたと、ごめんねと謝られても、今更許すことはできない。
俯いた顔、嗚咽が聞こえて……本当に助かったと]

　だめ、いや……！やだ、やだやだやだやだぁ！！

[満面の笑みは身体を凍らせるようで
期待が、希望が、崩れて、跡形も無く消え去って

どれだけ叫んでも、どれだけ手を動かしても、この声が、この腕が相手に届くことは無く]

(13) harutoreki 2014/12/16(Tue) 02時頃

【人】 大学生 シュゼット

　あ゛、あああああああああッ――！！

[貫かれた痛みに、突き込まれた痛みに
耐えられない痛みと悲しみが身体を襲って

ぐったりと、動けずにそのまま寝台の上で止まらない涙を流しながら]

(14) harutoreki 2014/12/16(Tue) 02時頃

【人】 大学生 シュゼット

　もう、いやぁ……抜いて……出して……

[全て憧れで消されてしまった儚い願いは、耳元で囁かれた言葉で崩されて
崩され、貫かれた箇所からどんどんと毒が染み込んで――]

　たす、けて……誰か、助けて……！

[それでも、涙を流す瞳はまだ希望を持ったまま助けを求めた]

(15) harutoreki 2014/12/16(Tue) 02時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

ー地下室ー

[屋敷を探索して見つけた鍵
それは開かずの地下室への扉のもの

きぃ、と音を立てて開けば長い間誰も出入りしていない地下室特有の澱んだ空気が肺腑を犯す

機械人形を作る為の作業部屋なのだろうか
機械台や大きな蒸気発電機、そして色々専門的な工具がそこにはあった

資料は重要な物はいくらかみつかったが、それは修繕するのに最低限な物しかない
やはり書庫に資料が保管されているとみていいだろう
ならば、今後する事は唯１つ]

(16) sinonome 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

皆に協力を仰ごう
グリフや、同僚や、機械工になった同級生や――それから……

[希望はあるのだと信じたい
自分の力がほんのちっぽけでも、それでも彼女が助かる道があるのなら
全力でそれを探すだけだ

家族を奪われ泣き寝入りするだけはもう沢山だ
4年間俺は何をしてきた？
酒に浸り自分だけが不幸と決めつけて

手は、沢山差し伸べられていたのに]

絶対、治すから
そしたら春は花見に行こう
夏は海に行こう……ダンテ海水大丈夫かな
秋は紅葉を見に行こう
冬は雪が苦手なら植物園に一緒に出かけるのもいいかもな

(17) sinonome 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

なぁダンテ
俺、君が起きたら最初に言う事、決まってるんだ

[――だから、待っててお姫様
眠る姫を起こすには……茨を切らなきゃ、駄目でしょう？

コートを着込み街を走る、疾る
目指した先は――]

(18) sinonome 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 教員 リュシオル

[懇願(>>15)に、頷いて]

そう――じゃあ、望みどおりに。

[未だ固い肉を、めりめりと押し広げ。
奥底まで貫き、悪意の槍を根元まで埋め込めば]

ほら、奥まで入ったよ……、

[彼女の望みとは、逆さまに。深々と、突き立てて]

(19) migya 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 教員 リュシオル

――出して、って。頼んだのは、君だからね……？

[びくん、と。彼女のなかで、なにかが跳ねた]

(20) migya 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 教員 リュシオル

――はっ、ぁ……あぁ、ああ……はは、は。

[埋め込んだだけ。奥まで入り込んだだけなのに、この快感。

目の前が、真っ赤になるような快感。
腰が溶けて、その中味を注ぎ込んでいるかのよう。

槍の先から、どくどくと。彼女の奥に毒を注ぐ感覚に。
欲望は、萎えるどころか。彼女のなかで更に膨らみ、硬度を増していく]

(21) migya 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 教員 リュシオル

――……そう、まだ君は。諦めないんだ。

[その輝きを、穢したい。その希望を、崩したい。
あかい髪を白い汚濁で塗り潰し、夢を絶望で押し流したい]

そう……なら。出して、抜いて、だっけ？

[うっすらと、笑って]

(22) migya 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 教員 リュシオル

君の身体で、しっかり"抜く"よ――！

[彼女の腰を、鷲掴み。何度も何度も、突き貫こう。
彼女の拒絶を表すように、ぎちぎち締め付ける肉の壁。
まだ助けを求める希望があるのなら、それが崩れるまで。
奥底に注いだ毒を、崩れた傷に擦り込むように、馴染ますように]

ああ――いいよ。何度でも、いけそうだよ。

[結合部、泡立つ白濁に、彼女の純潔のあかが混じってひとすじ垂れる。

あかい、ひとすじの。ああ、あかい髪。
それは、天から垂れる一本の糸か。それとも、彼女を縛る運命の糸だろうか]

(23) migya 2014/12/16(Tue) 02時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

ーAntique Amethystー

[そこは雪の日の朝を迎えても何も変わらない
早朝クロックワークスの号外でアリウッドの"硝子の靴"が盗まれたと騒ぎになっても
赤毛の子猫と東雲色の髪の彼が行方知らずになっても
数日中に旅立つと言っていた幼馴染の姿が見えなくても
何も変わらないのだ

コンコン、とノックをしてアンティーク調の扉を開けば
そこに花が似合う紫水晶の主人はいたろうか]

ダフネ、頼みがあるんだ

[開口一番、時間が惜しいとばかりに告げる新米刑事
昨日と違う所は隈が薄くなった事
それからコートの種類
懐の中には家族であるクレースがいるのは変わらないけれど]

(24) sinonome 2014/12/16(Tue) 03時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

助けたい家族がいる

アンダンテを知っているかい？あの子が稼働停止してしまったんだ
屋敷の中を捜したけれど、足りない部品がいくつか
古い型のものだから、取り扱ってるであろうと思う店ってここしか思いつかなかった

金ならいくらでも払う。給料前借して渡すから
だから――都合してほしいんだ

[もう二度と、失いたくない存在がいるのだと
精巧な機械人形の修理に必要な部品(パーツ）を求め、口を開いた]

(25) sinonome 2014/12/16(Tue) 03時頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

―Antique　Amethys>>24t―

[――その日も、水晶の骨董屋は扉を開いていた。
性質が悪いのだろう、本当に。
ただ少し違うのは、技師を呼んで
水道管の修理に当たらせていたことだ。
“技師”――詮索もしなければ、余計な事もきかない、裏道の。一見普通の技師だから、別段訪ね来る者が在っても問題ない。]

取り換え？　そう。
そうして。早い方がいい。

[指示を与えていたとき、来客のノックが響く。
奥から顔を出した。]

おや　ミスタ

[頼み？と首を傾ぎながら
先日とはまた違う様子に興味深そうな眼を向ける]

――レディが？

[家族？と其処は疑問符に込めつつ言葉にしない。
す、と眼を細めて考える風。
コンダクトの眼の色を覗き見るよう、
其処に在るのは、ある種の――]

(26) azuma 2014/12/16(Tue) 11時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

……あの子が　ね。
そんな風には見えなかったけど
中央機構が壊れていたのか

[魔性はそう謂う分野には詳しくなく、
だから検分はコンダクトに任せるとした]

分解された機械人形《オートマタ》、
倉庫に在るから、
使えそうなものがあれば持っておいで。

[コンダクトに腕を伸ばし、
指し示して連れていく。
一角獣が眠っていた「倉庫」扱いの部屋。
此処もまた、魔窟の一角だ。

其処に在るのは俯いて眠る眠る、もう目覚めない
生き人形の残骸。
アンダンテほどの大きさだろう、
求めるコンダクトに示して見せた。

時を止めた残骸は、
手足をもがれた球体間接人形によく似ている。*]

(27) azuma 2014/12/16(Tue) 11時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

―Antique　Amethyst―

[中央機関が壊れていた>>27、多分自分と出会う前に破損があったのだろう
それがスタンガンを使用したことにより破損が進行し、活動を停止した
これが一番しっくりと来る

店主に連れられ、向かった先は『倉庫』
そこに鎮座する彼女より無機物の美に近い機械人形の残骸は、やはりアンダンテのように生気を感じない
美しい少女人形を見ても幾分も感情が動かせないのは、やはり自分が情を注ぐのが限られているからだろう
向けられるのはアンダンテの『仲間』を見るのではなく『彼女のための予備パーツ』を検分する視線であった

とりあえずは必要と思われる部分だけを、彼女の家にあった工具を使い器用に取り外し
布に大切に包んで着ていたフロッグコートを脱いで包む
手押し車か蒸気バイクを持って繰ればよかったかと小さく舌打ちしつつ分解を続け
その際に１つ、気になったことを紫水晶に尋ねた]

(28) sinonome 2014/12/16(Tue) 12時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

なんだか今日はえらく町が静かだな
それに変な噂も聞く――思慕を拗らせたのか金目当てか
誘拐が続いている、とか

ま、どうせ風邪か何かで人が少なくなっているだけだろうけど
この噂の出所どこだろうな、ダフネ

[自分もその"噂"の様にアンダンテに浚われたのだが――自分の場合は浚われる前日3日間の有給を取得しており
そして彼女が停止するまで過ごした時間は１晩
自分が言わなければ、其の時間は永遠に自分だけのもの
誰も知ることは無い。２人の秘め事なのだ

誰にも言うつもりは無かった
この記憶は、俺だけのものと]

(29) sinonome 2014/12/16(Tue) 12時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

しかし、この時期水道管になにかあったのかい？
寒いだろうに大変だな
風邪には十分、気をつけて

[来店したときの技師>>26を思い出せばそう呟く
街の闇は深い。今日もまた１つ、命や財産が失われる
でもそれも知覚していなければ"与り知らぬ事"

見えなければ、街は"今日も平和"なのであった]

(30) sinonome 2014/12/16(Tue) 12時頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

―Antique　Amethyst/「倉庫」―

[少女人形を淡々と分解する様を
見下ろしながら、コンダクトの横顔を見つめている。

こういう場合、詳しくない者が
手を出すとややこしくなる、という
理由と別に、“様子”の変わったことが
少々愉快であったから]

――そうだね、雪が、降ったから

[白。降る　花のような白。
降り積もる白。「秘密」を覆い隠す。
気づいていない、気づこうとしていない、コンダクトの眼には光の側ばかりが映るよう]

(31) azuma 2014/12/16(Tue) 12時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

恐らく暫くは静かかも。

[幾つかの理由は紫水晶の知る裡にあり、
幾つかの理由は紫水晶の埒外だ。]

噂の中には
真実も含まれているんだよミスタ

――なんて　。

[されど推し量ることはできる。
例えば、赤い髪の教師とか。
――現れなかったsevenとか。
――黄金とそれに侍る翼とか。

横に流した視線の色は紫闇の影を落とすが、瞬きの後に紗で隠す。尤もコンダクトは、それどころではないだろう]

(32) azuma 2014/12/16(Tue) 12時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

――少しね。
氷点下の所為だろう。

[――その癖春凪を滲ませた。]

ありがと、気をつけるよミスタ。

[知らなければ知らないまま。
知った時、彼はどうするのやら。

性質が悪い、
魔性は眼を細めた。
示唆すれども、辿りつくまで答えは与えないもの。]

それで、パーツは足りそうかい

[また、がらんどうに近付いた少女人形は、何も謂わないのだ]

(33) azuma 2014/12/16(Tue) 12時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

―Antique　Amethyst/「倉庫」―

[横顔を見つめる視線を意に介さず>>31、淡々と作業は進められる
アンダンテと出会い寂しさを埋め、そして再び抉られて、青年は大人になった
いや、年齢的には大人であるとは言えただろうが現実から目を背け琥珀の夢に溺れた4年を大人と言うのかどうかと問われれば否であろう
傲慢なまでのエゴを貫く意思
失ったものを再び得ようとする強欲さ
それを得たことで青年は世界と向かい合うことを、選んだ

其の様子を愉快と店主が考えていたのを、知ることは無いだろう]

雪か。綺麗だったな粉雪
あの子は庭掃除の後頭や肩にまで雪をつけていてね

[コンちゃん、と母の呼ぶ声
雪遊びで真っ赤になった鼻、頭に降り積もった雪を払う優しい手
そんな記憶のひとかけらを思い出しながら
其の記憶と同じ位輝く、昨晩の記憶の欠片
ケープをかけたアンダンテの肩は、華奢であった

秘密　ひみつ　緋満つ
舞い落ちる白は全てを覆い隠す
醜いくらいの執着も、冬より尚冷たき冷徹さも
深海より尚深き狂愛も、そして街の闇も真実も]

(34) sinonome 2014/12/16(Tue) 13時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

そっか、そりゃあいい
この調子で怪盗"seven"も逮捕されりゃ良いんだけどね
そしたらがみがみ警部のお小言も減るだろうに

[その秘密の一旦握る主人はうっそり笑むだけ
秘密の花園の鍵は、彼の胸のうち]

噂の中の真実か
それを探る余裕は今は無いからなぁ

[今自分が優先するのは家族の、アンダンテの再稼動
それ以外は優先順位の範疇外
坊ちゃんに捕らえられた怪盗や、唯一の黄金を手に入れた友人や
悪魔の手に囚われた幼馴染、兄の様に慕う人の凶行

しらなければそれは　ないもおなじ
だから主人の瞳に宿った闇の色も、知らないのだ
みえなければ　わからないから]

(35) sinonome 2014/12/16(Tue) 13時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

氷点下、か
冬来たりなば春遠からじ
きっと春が来るからその時までの辛抱さ

[冬将軍が友人をさしているとは知らぬままに言葉を紡ぐ
知らないままのほうが幸せであるけれど
無知は罪であると誰が言ったのだったか

無知の知をブラインドで隠しながら、真実への道を見つけられず惑う
ほら、ヒントはすぐ傍に転がっているのにね？]

(36) sinonome 2014/12/16(Tue) 13時頃

【人】 新米刑事 コンダクト

ああ、何とか足りそうだ
とはいえ中心回路に関してはなんとも
あそこはデリケートだから付け焼刃の俺がやっても上手くいかないだろうし
高名な技師に師事しているフレデリク――同級生のところを今度尋ねてみるつもりだ

[がらんどうと言ってもいいのかもしれぬ少女人形は、分解されても泣き言1つ言わずただ屍を晒している
それは絶望の残骸にもみえただろう]

ありがとう、助かった
――で、料金はいか程に

(37) sinonome 2014/12/16(Tue) 13時頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

―Antique　Amethyst/「倉庫」―

[愉快――実に愉快。
己がひとりで愉快を
生み出せないとしても]

そう。それはまるで
花飾りのようであったろうね？

[そう、くすくすと笑うのだ。
ひみつ。雪のように降り積もる。]

それは、君には喜ばしいこと。

[さて、大局的にはどうだろう。
怪盗が失せれば静寂が戻るだろう。
やがて忘れされる記憶になって――それでも]

(38) azuma 2014/12/16(Tue) 13時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

―――そう。ならば、それも道。

[真実知ることが必ずしも
しあわせを呼ぶとは限らない。
否、真実こそが消えない傷をつくる。

一方でしあわせな真実ならば
かのレンズの隻眼が閉じ込めた様な
写真の数々――そしてその至宝になり得るもの。

脳裏に蘇る閃光。
白く、夜を灼く――]

(39) azuma 2014/12/16(Tue) 13時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

[――けれど、紫水晶は何も謂わない。
きっかけを囁くだけ。見ない振りなら、そのままだ]

――辛抱　　　か

[口元覆うコルセット、その奥で苦笑い。

無知にか、己にか、
白い花の香りが未だに
奥に燻るようだ。

がらんどうの少女人形。
見出されないコッペリア。]

(40) azuma 2014/12/16(Tue) 13時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

[一度眼を閉じ、それから伏せる。
丁度少女人形の傍に居るコンダクトに紫水晶を向ける形となる]

安心して、ジャンク品だ
どうせこのまま朽ちるだけだったのだから。

[そうして、確かに部品としては
安い値段を示したのだ。]

その代わり、レディがまた目覚めたら
僕にも報せてくれるかい？

[――そう、愉快を　滲ませて**]

(41) azuma 2014/12/16(Tue) 13時半頃

【人】 出稼ぎ労働者 ジルベール

―　回想：路地裏>>5:-341　―

[身体の中に文字通り流し込まれる気体。かちゃりと音を立てるたびに恐怖と期待に震える身体を鈍痛が襲った。]

―――――――ッ、か、は…

[恐怖を感じつつも、快楽に弛緩しきっていた身体は衝撃を受け。力の方向に抗うことなく仰向けへ。
見上げた先、腹部の痛みからか視界が歪んで。]

ひゃ、あ、あ…ッ

[>>5:-342抜けた銃身は再び中へと埋められ。掻き回されれば悲鳴と飛沫が上がり、悲鳴すら上がらなくなった頃には、それもとろりとろりとはしたなく零すのみ。それでも尚仕打ちが止まることはなく。

薄れゆく視界、そこに赤い髪を見た気がした。]*

(42) ainsel00 2014/12/16(Tue) 14時頃

【人】 出稼ぎ労働者 ジルベール

―“おうち”―

[くちゅりとした音がだんだん早くなって。その動きは慰めるというよりも追い詰めるといった方が正しい。]

…ぁ、
ふふ、ゆっくり息はいて…

[>>6:+2びくりと身体を強張らせて、そして熱いものを吹き出しながら絶頂へと昇りつめた彼女を労わるように、頬を撫でる。]

(43) ainsel00 2014/12/16(Tue) 15時頃

【人】 出稼ぎ労働者 ジルベール

かわいいね、かわいい…。
ん、っ？

[>>6:+3そろりと腰を撫でられて、昨日の刺激と彼女の痴態に興奮した身体が脈を打つ。そのまま彼女の動きを見れば、首飾りを引きちぎるところで。]

おるえった…？
―――――っ、いた…！

[彼女の首飾りのことを自分は知らないけれど。ただ大切そうに身に着けていたことだけは記憶していた。それが、涙が零れ落ちて空洞となった左目に押し当てられる。

痛みに顔を歪めるが、拒否することはない。だって彼女は代わりをくれる>>5:+205と言っていたのだから。きっとそれがそうだろうと。なら自分はそれを受け入れるだけ。]

(44) ainsel00 2014/12/16(Tue) 15時頃

【人】 出稼ぎ労働者 ジルベール

[しかし残念ながらそれは入らなくて>>6:+4。入れようとした彼女よりも、自分の方が悲しい顔をしているに違いない。]

…ひゃ！？

[しかしオルエッタの小さな手が顔を撫で、そして自身を握りこむものだから。だめだよ、って手を離させて。そういうこと>>6:-18は簡単に言っちゃだめだよ、って窘めて。]

オルエッタは、ジルのこと考えてればいいの。
ジルが、ちゃんと頑張るから、

[そういいながら、華奢な足を広げて、]

ちゃんと、上書きされてね？

[最初の目的>>5:+4を思い出すように、彼女にというよりも自分に言い聞かせて、腰を埋めた。]

(45) ainsel00 2014/12/16(Tue) 15時頃

【人】 浮浪児 オルエッタ

［冷たい指が、冷たい手が好きだった。

　水筒に入れた珈琲は次第に冷たくなる。
　離れた温もりは次第に消えていく。


　だったら始めから冷たい方が、安心するの。］

………ぅ、　ふぁ

［でも、わたしの身体を弄るのは温かい指で。
　息を苦しくさせるのも、温かいもので。］

(46) k_karura2 2014/12/16(Tue) 15時半頃

【人】 浮浪児 オルエッタ

［そう、ママから貰った鉱石のような、冷たさが――好きなんだ。

　眼窟の奥には届かなかった卵。
　ジルベールの方が悲しそうな顔をしてるから、頬を撫でながら言うの。］

ちゃんとはまるの見つけるから、待っててね？

［キラキラとしたものを。今度は。］

(47) k_karura2 2014/12/16(Tue) 16時頃

【人】 浮浪児 オルエッタ

［そんなもの握っちゃだめだって、そんなこと言っちゃだめだって、ジルベールは言うの。］

ジルベール、だけ　なのに……

［拗ねたように視線を逸らす。
　そうして、あぁって思い付いたの。

　お客さんにひどいことされたわたしは、無理矢理握らされて無理矢理口に入れられたと思われてるのかな？　って。

　温かくないもので、ひどいことされたのはジルベールの方。だから、仕方ないなって思い直して、はぁいって良いこの返事。］

(48) k_karura2 2014/12/16(Tue) 16時頃

【人】 浮浪児 オルエッタ

［脚が開かれ、濡れたばかりの場所がジルベールに見られると思うと今更のように恥ずかしくなって、顔を両手で覆って隠した。］

……

(49) k_karura2 2014/12/16(Tue) 16時頃

【人】 浮浪児 オルエッタ

［足裏で感じたような、硬いものが。
　今度はジルベールから入れられるの。

　当たって。］

ぁ、

［先が入って。］

あぁぁ、

［滑るように、分け入ってくる。］

―――――っ！

［圧迫感に、わたしはまだ鳴けないでいた。**］

(50) k_karura2 2014/12/16(Tue) 16時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

―Antique　Amethyst/「倉庫」―

そうだね、花飾り
ハナミズキやユキヤナギの花弁が降り注いでいるかのようだったよ

[くすりくすり、笑う店主の心の内は分からねど
愉悦を抱いている事は想像だに難くない

喜びも悲しみも、雪の様に降り積もる秘密に押し流され消えゆくだけ
望まぬ破瓜を迎えた幼馴染が求めた助けも
おうちでじゃれあう2匹の猫の嬌声もなにもかも]

そうだなぁ
昨日は薬が無くてもぐっすり眠れたし……ふふ、良い事も悲しい事もやってくる
だけど希望も同時にやってくるからこそ、明日を生きて行けるんだろうね人は

(51) sinonome 2014/12/16(Tue) 17時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

[希望を抱いて進む自分、希望すら届かぬ幼馴染
明暗分かれた事を未だ知らず

"seven"の最後の仕事だった事はいずれ時が経てば判明する事ではあるが
それを今知るはほんの一握り
いずれ"million"と同じく、風化してしまうことになるだろう

真実が傷を作るのは、4年前に味わっている
だからこそ気づけないのかもしれない否、気づかない様に身体が無意識に拒絶しているのかもしれない
再び窯口開ける人の闇も、なにもかも

この街で起こったことのほとんどを知る店主は、ただ笑うのみ
心の中では湖水の友人を思い描きながら言葉を紡いでいる彼は
どんなフラッシュを焼きつけられたのやら]

(52) sinonome 2014/12/16(Tue) 17時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

[切っ掛けも気づけなければ唯の嘯きの１つ
目の前の道を突き進む人間が、周囲の別れ道を見失うのもまた世の常であった
ここで気づけば名に関わったのだろうか
幼馴染に救いの手が差し伸べられたかもしれない
されど自分が選んだのは　えらんだのは

花噎せる主人は月桂樹を名に刻む
紫の瞳をしたコッペリア

とこしえに満たされぬと嘆く人形が求める主人は唯、1人]

(53) sinonome 2014/12/16(Tue) 17時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

[追憶を振りきったか、それとも
此方を見つめる瞳と声には悦が滲む
部品としては安い値段、されど高価なその金は家族の命には代えられぬ
安くしてくれた事に感謝しながらなけなしの金を支払えば、知らせを願う声に頷き１つ]

もちろんだとも
記憶回路が壊れて仕舞っているかもしれないけれど
思い出は作ればいいから…また１つ１つ
だから万一、はじめましてでも――それでも

[君が受け入れてくれるなら、と告げ
カチャリと部品が入ったコートが、鳴る]

(54) sinonome 2014/12/16(Tue) 17時半頃

【人】 新米刑事 コンダクト

ありがとうダフネ
また何か要り用になったら寄らせてもらうよ
ああ、それと

[睡眠薬は、もういいみたいだと
告げれば右手に部品、左腕は胸元へ子猫を抱いて倉庫を後にし冬の街を走るだろう
まずは家に置いたままの蒸気バイクに部品を積まなければ
それからインバネスコートを羽織って署まで行こう

誰かに頼るのは、悪い事ではないのだと教えてくれた
無機質でありながらも確かに温かみの宿った琥珀の瞳が、脳裏で揺れた*]

(55) sinonome 2014/12/16(Tue) 17時半頃

【人】 宝石商の息子 ジョシュア

[規則正しい心音のリズム>>2はとくとくと鳴り安心へ繋がる。

彼の内から取り除いた"million"を、己の脳内からも排除して。
名を呼べば愛しい反応を見せ。
手を伸ばせば、甘い声を返す。

髪を梳かす手に溺れてしまいそうだった。つ、と視線を傷痕を辿る金へと向け。]

(56) benico 2014/12/16(Tue) 18時頃

【人】 宝石商の息子 ジョシュア

　…ナナ。

[もう戻ることなど出来ない。引き返すことなど。

「硝子の靴」を"盗ませ"、彼自身をこれから"奪う"

そこにあるのは愛な筈。
底には、雪が降り積もる。]

(57) benico 2014/12/16(Tue) 18時頃

【人】 宝石商の息子 ジョシュア

　ナナ。僕はね、嬉しいんだ。
　金や力で手に入れられるものじゃないって分かってたけど。

[僕を見てくれて嬉しいと。
堕ちてくれたのが嬉しい、と。

御曹司は、奪われていることに気付かない。
復讐が為されていることに、気付かない。
若さ故に。甘さ故に。]

(58) benico 2014/12/16(Tue) 18時頃

【人】 宝石商の息子 ジョシュア

[擽ったそうに身を捩る姿にくすりと笑みを。
釦を外し終えたシャツを、カーテンを開くように両手で広げる>>4。
白く薄い胸板にある飾りは、綺麗な色をしていた。
ほう、と一つ、息を吐き]

　ナナは…初めて、なんだよね。
　嫌になったら、いつでも止めて。

[青年に出来る最大の譲歩をし。
右の手で胸元に触れ、柔肌を確かめながら尖りを口に含んだ。]

(59) benico 2014/12/16(Tue) 18時頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

―Antique　Amethyst/「倉庫」―

うつくしいね。

[雪が降っていた。
深々と、雪が降っていた。
それを思うように、緩やかに細まる双眸。]

そう。薬を使わずに済むなら
それが一番いいこと。

[彼は前を向いている。
狂信か、執着か、或いは崇拝か。
きっとその名はアンダンテ。
歩く速さで、彼を惹く]

(60) azuma 2014/12/16(Tue) 18時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ

[ねむれ、ねむれ、誰の胸に。

気づかぬならばそれもよし、
素知らぬ顔で宝石の眸の猫は啼く。
受け取る代金、確かに、と頷いた。
願いは聞き届けられたらしい。]

佳き目覚めが訪れることを。

――どういたしまして。

では、薬以外を求めにおいで
例えば、レディを動かす石炭とか　ね。

[くす、と笑って見送る店主。
風が吹いて白を巻き上げまた積もる。]

(61) azuma 2014/12/16(Tue) 18時半頃

【人】 アメジストの ダフネドラ