
773 ― クリスマスへの手紙 ―
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ジョシュアに9人が投票した。
ジョシュアは村人の手により処刑された。
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サウダージ! 今日がお前の命日だ!
2015/12/24(Thu) 09時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サウダージが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、サヴェリオ、シャロット、コンダクト、ベニアオイ、ブリギッタ、オルエッタ、ルクレースの7名。
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質の悪い手製の封筒に入ったわら半紙には、濃い鉛筆書きの文字が届いた巻物と同じように縦に並べられている。
宛名と思しき部分はなんとか形をまねてはいるが、文字というよりスケッチのようだ。他より一層強い筆圧が、模写の苦労を物語っていた。
(-0) 2015/12/24(Thu) 09時半頃
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[サヴェリオは今日も走っていた。走って、手紙を集めて、贈り物を預かって、それを仕分けして――手を、止める]
あれ、これって……
[寒さにかさついた指先に何かがひっかかった。 他とは違う手触りの、白い、封筒。 それを鞄ではなく、コートのポケットにしまう]
そうだ ……手紙
[預かるもの、届けるもの、そしてこの手で、思いを込めて書くもの]
(0) 2015/12/24(Thu) 13時半頃
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紅葵さんへ
手紙をありがとう 異国からいらっしゃったとのことですが お手紙から楽しんでいる様子が伝わってきました
ご質問の「のえるのお祭り」について 正式な由来も、楽しみ方も実はわからないのだけれど 少しだけでも力になれるよう、お答えします
(-1) 2015/12/24(Thu) 14時頃
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紅葵さんは冬が好きですか?
俺は好きです。好きだけれど、長い夜とか、寒い朝とか、好きだけれど、やっぱり少し、怖いときもあるし寂しいときもある。
クリスマスは、一年で一番夜が長い日が終わって これから太陽が春に向かって力を取り戻すことをお祝いする そんな意味もあるそうです
大事な人と、一緒に冬を乗り切ろう、とか 一年間ありがとう、とか そういう想いをこめて、誰かに贈り物をしたり、サンタに願いごとをするんです
(-2) 2015/12/24(Thu) 14時頃
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……楽しみ方、っていうより本当に個人的な考えになってしまいました 長くなったので、おすすめの食べ物はジンジャークッキーです、ということでお気に入りのお店のを1枚同封しておきます この手紙は俺が直接ホテルに届けるのでたぶん悪くはならない、と思います
でも、誰かと過ごせるなら 一人では食べきれないものを一緒に食べるのがおすすめです
よいのえる――クリスマスを過ごされますように
配達人
(-3) 2015/12/24(Thu) 14時頃
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[いつも切手を納品している雑貨屋からもらった、白に赤に緑のファンシーな便箋と封筒。 並ぶ文字は細く、几帳面。
ジンジャークッキーだけはにっこり笑顔。 サンタモチーフの切手をきちんと貼って、それはホテルへと届けられた]
(-4) 2015/12/24(Thu) 14時頃
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[――ぱちり、瞼を開く。 荷物の殆どないおうち、その天井。 梁からぶら下げられた飾りは赤い鼻のトナカイで、 愛想よくゆらゆら揺れている。
かわらない。 寝る前となにも変わらない、 それでて胸の内だけが騒めく、そんな目覚めに――]
(1) 2015/12/24(Thu) 17時半頃
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ぁ、ふ……
[ぎしりと音を立て寝台から身を起こし、 欠伸を噛み殺し身体に纏わりつく寝間着を滑り落とす。
この部屋にシャワールームなどいいものはなく、 濡れたタオルで身体を拭いて、夢の名残を拭き取ってから。
ぽすんと鏡台の前で腰かけた。 白い肌に広がった長い蜂蜜色の髪に櫛を入れするりと梳く。 何の抵抗もないそれは幾本かの糸を引き、鏡の前で揺れる。
――日常。 何事もなく、起伏のない一日の開始]
……ダメ、ね……。
(2) 2015/12/24(Thu) 17時半頃
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[クリスマスまで、あと少し。 結局まだ"至急"の返事は来ていない。勿論作業は進めているけれど、それにしても大丈夫かな。こんな時は蒸気機関に合わない自分が嫌になる。 今日来てなければ、と花壇の水やりついでにポストを覗いて……]
あっ
……違う、きてない きてないよ、大丈夫なの もう
[入っていた手紙を大事に抱えていつもの部屋に駆け戻った]
(3) 2015/12/24(Thu) 18時半頃
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親愛なるルクレース様
手紙と写真をありがとう! そう、彼女の首輪を作る時は、まず首がどこなのか、ってところからだったよ。ふわふわで、つい撫でたくなるよね 僕にはあまり懐いてくれなかったけれど やっぱり貴女のことは大好きなんだろうね
貴女が幸せなクリスマスを過ごしますように
ブリギッタ
(-5) 2015/12/24(Thu) 19時頃
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そういえば、トナカイの世話なんかもやるんですか?
[今回の"B"は追伸の後に控えめに捺されている。 無地の便箋、無地の封筒。 切手だけが、トナカイがにっこり笑いかけているものだった。
何も書かれていない便箋に丁寧に包まれていたのは、小さなクリスマスリース。緑に赤、時折の白に水色。光にかざしても、なお色は変わる。 その大きさはミミッタの首輪についていた、球と同じくらいだった]
(-6) 2015/12/24(Thu) 19時頃
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[夢を見たような気がする。]
なんだっけ。 暖かくって、懐かしくって……
[掴まえようとした夢の名残は、するりと抜けだしてどこかへ。 ぱん、と軽く自分の頬を叩いて]
ぼやっとそんなこと考えてる場合じゃない。 人出の増える年末なんて書き入れ時なんだから。
[気合で毛布を跳ね除けた。]
(4) 2015/12/24(Thu) 21時頃
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[冷たい水で顔を洗う。 さっぱりとした気分で小屋へ戻って来ると、郵便受け代わりの粗末な木箱には、いつのまにやら封筒が幾つか入っていた。さらに、引っかかるようにして奥の方にもう一通――宛先に覚えのない封筒。遠慮もなく開けてみれば、宛名とは異なる筆跡の差出人には見覚えがあって。]
誤送の転送……の、誤送? ややッこしいことになってるね、どうにも。 配達人に任せちまおうか。
[ぽい、といつも手紙を置いておく場所へ放ろうとした。 だが、"早急に"の文字は、なんだかとても切実そうだ。]
今から返送しても……間に合わないよな、これ。
(5) 2015/12/24(Thu) 21時頃
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/* あれ?「NPCとの直接のやり取りも不可」って手紙も送っちゃ駄目だったのかな? [他の手紙村で、この文面で「手紙もダメなのか…」と思っていたら、「手紙は良かったのに」と言われたことがある人]
(-7) 2015/12/24(Thu) 21時頃
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[朝起きて、食事をとり、日を過ごし、眠りにつく。
そんな平坦な人生において、 ほんの少しのスパイスがあるとするなら]
……手紙、また……。
[ことりと音を立て細い指先が鏡台に櫛を置く姿。 そんな客観視を瞳に映して、ふと視線を落とすと封筒の数々。
人と言葉を交わすのが怖い癖に。 人と距離を取ろうとする癖に。
どうしてこの不思議な手紙に返答を書こうと思うのか、 表情を失った顔でかくりと首を傾げ、ガウンを引き寄せ羽織る。 ふわふわの毛皮を持つ猫を思い浮かべながら、 それほどにふわふわではないガウンの腰紐を結ぶと]
(6) 2015/12/24(Thu) 21時半頃
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[きっと、上質な紙。 それが和紙ということを知るのはずっと先で、 今は単純に綺麗な封筒をそっと開く。
異国の文化なのか、それとも、癖なのか。 珍しい縦書きの手紙を読み進め表情を緩めた]
……かわいい、ひとね。
[きっと、髪も綺麗なひと。 なんの仕事をしているのかは謎だけれど、 モデルとか――きっとその系のはずだ。
わたしとは違う華々しい世界の住人。 だけど嫌厭の感情は湧き起らず、羽筆を執った]
(7) 2015/12/24(Thu) 21時半頃
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[きちんと揃えられた丁寧な文字。 ただ前と違うことがあるとするなら、 ほんの少しだけ線が震えている……そんな変化で]
(-8) 2015/12/24(Thu) 21時半頃
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――Dear 紅葵 お返事を頂けると思わなかったわ。 ふふ、気にしないでくださいね。
久しぶりに知らない方と話した気分は、 何だか悪くなかったし『――…』
[迷いの良く分かる語尾の消えかけた言葉を綴り、 気付いてそれを投げ捨てもう一度同じ言葉。 今度はその語尾を消し]
あなたの髪を一度見てみたいとも、思ったもの。 わたしに出来ることは櫛を入れたりすることだけだけれど。 では、お仕事頑張って下さいね。 わたし、もう部屋を出るつもりなので、 もし返信を下さっても届かないかもしれません。
貴女の成功を祈って。 ――Lucrece
(-9) 2015/12/24(Thu) 21時半頃
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――舞台袖にて――
[手紙を公演の合間に読んでいる。 「えっ!嘘っ!」とか「うわぁ…」とか「あれ?」とか、変な声をあげ表情が七変化したとは、傍で見ていた付き人の女の子の証言である]
ねえねえ。チャギの実って知ってる? 芋と相性がよくて、調理したら赤いぷるぷるじぇるになって、 お茶にいれたり、ぷれに乗せて食べるらしいけど。
んー、そのべりぃという果物のことなのか?
[分からない単語を聞いてみたが、どうやら更に異国の話らしい。 あーだこーだ言いあったが、確かなことはわからなかった。]
(8) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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[ぱくりとジンジャークッキーを頭から齧っていると、 付き人の子が還ろうとしていたので、慌てて引き留めた]
ねえ。明日の夜って、暇? 暇だったら、手伝って欲しいことがあるんだけど。 美味しいご飯、奢るよ。
[その「お願い」に足を止めた付き人の女の子にひそひそと耳打ちをした]
(9) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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――ホテルの部屋にて――
[相変わらず缶詰となっている。先ほど詠んだ手紙の返事を書き始める]
大丈夫なのかしら?無事だといいけど。
[手紙を書いた後、マネージャーに借りた色取り取りのペンで何かを書き始めた]
(10) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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[主が居ない部屋の郵便受けの中に封筒が放り込まれている。 薄桃色の兎が雪の上を歩いている封筒と便箋に、いつもの文字が躍っている。
中には、送られてきたチケットが再び同封されている。但しさまざまな色のペンで兎や花の絵が描かれたり。日付の所が線で消され「未定」と書かれている。隅には「紅葵」とサインと共に赤いインクで指紋が押されていた]
(-10) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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ジョシュアさんへ。
それは大変ですね。直ぐに行ってあげてください。 お祖父さん、きっとジョシュアさんの顔を見て、元気になると思います。
私の踊りが見てもらえなかったのは残念だけど、 何年後になるかわかりませんが、絶対にまたこの街に来ますので、 その時は是非見に来てください。
貴方の舞姫 紅葵
追伸:一緒に同封したのは「次回の公演チケット」です。 私の手作りチケットだから、今度来る時まで大切にしてね。
(-11) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/* しかし、どうも、あんまりクリスマス感のないロールになってしまった。
わりとどろどろ……うむむ。
(-12) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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[――書き終えて、は、と息を吐く。 封筒に閉じ込めた便箋には、 今度はスイートオレンジの精油をほんの僅かだけ。 それを鏡台の前へと置くと、もう一つの手紙へ。 無粋な質問を投げたであろうに、律儀に返事をくれた見知らぬ人。 その名をそっと指先でなぞり上げ]
……難しい、わよね。
[家族を知ることは、結局はできなかったけれど。 丁寧に語られた言葉に籠められた想いは、 こんなわたしであっても感じ取ることができて瞳を閉じた。
謝礼の手紙を――そう思いかけ、留まる。 なにを言葉にしていいものかわからないまま]
(11) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/*今回のテーマ
・秘話しか読まない
これやってたら返事を書くのが翌日でいいっていうルールがいかに大事かよくわかった。書く方も楽なんだこれ。どの時間帯でも材料が手元に全部あるから。まったくうまくできている。
(-13) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/* 本当は誰かにクリスマスを教えてもらうつもりだったけどそれやるなら初日にもう少し送るべきだったのではという
その場のノリで書いてるからあちこち矛盾点あるけどまあ細かいことは気にしないってのも今回のテーマ
(-14) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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[返事をかかないといけない手紙を手にすると、きらりと煌めきを振りまく。夜空の星みたいと思った]
これは、至急で送らないと。 どんなの出来るのかしら?
[質問に答えながら、さらさらと筆をすすめる]
(12) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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[和の国で一番高い山の写真。その頂には雪が積もり、 麓には白い花をつけた木が一面に生えている絵葉書。
宛名と共に「至急!」と赤い文字で書かれていた]
(-15) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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可愛い蝙蝠さんへ。
間に合うなら、よかったわ。 急なお願いだから断られるかもとどきどきしていたの。
一番好きな時間帯は、真夜中よ。 あの物音もない静寂の中、星が煌めいている瞬間が好き。
花はもちろん大好きよ。 私の名前「紅葵」もお花の名前だしね。 花の作品なのかしら。楽しみだわ。
うきうきして眠れない 紅葵より
(-17) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/*毎日別人ってのはもうやったっけ……
(-16) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/* あ、しまった! サヴェリオの手紙まだ届いていないから、ジンジャークッキー食べてたら齟齬があるじゃん! きっと差し入れのジンジャークッキーで別の店のだよ、きっと、
(-18) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/*ゆきねこさんに会えない…………
(-19) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/* なんつかこう、やってよかったの?って誰かぎしょんぼりしたらあれだな、っていうなすの予防線みたいなもんです誤解させたらごめんね 前回たてた手紙村のときもNPCにおくっちゃいけないのかと思ったっていわれ、たけど いいですよってかいたらまるでおくってほしいみたいな! 今回はちゃんとはいったしな。前回はいらなかったけど。
(-20) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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/* つてのはサヴェリオでいえばよか
あああかわいいのは紅葵さんです!!!
(-21) 2015/12/24(Thu) 22時頃
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……不思議ね。 なんだか楽に話せる。
[顔を合わせないからか、 それとも見知らぬ誰かだからなのか。
甘い香りの封筒から取り出した手紙を瞳を細めて読み込んで、 その表情をより柔らかく変化させてくすりと笑った。
終わりの近づくはじめのいっぽ。 けれど決定打にはならないそれを燻らせ、 あたらしい真っ白い便箋を敷き、そこに文字を描く]
(13) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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[本格的に封蝋で封されている立派な手紙を取り出しで、机の上に突っ伏した]
しかし、『三太苦労す』じゃなかったのね。 絶対、同郷人だと思ったのに… ――ああ、恥ずかしい勘違い。
しかも、私の正体知られているっぽいし…
[恥ずかしくて死んでしまいそうだったが、お返事を書かなくては――]
えっと、欲しい物――欲しい物…
[欲しいものはあったのだが、それは注文して届く。特に今必要なものもあったかな?と83(0..100)x1分悩んで、一つの回答にたどり着く]
(14) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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[夜の闇は綺麗だった。街の夜とは比べ物にならない数の星が、夜を彩っていた。 街々を結ぶ線路を走る汽車が吹き上げる煤煙、それ以外に遮るもののない夜空。
夜行列車の車窓から、澄んだ空を眺めていた。
同じ凍える空気でも、街のそれとは違う。透明になれる、闇だ]
(+0) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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[兎が雪の上を歩いている封筒と便箋。 その中には、紅葵のプロマイドも同封されていた。 筆で縦書きで「サンタージさん江 紅葵」と書かれていた]
(-22) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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サンタージさんへ。
ごめんなさい。 お名前からてっきり同郷の人だと思っていたわ。 勘違い恥ずかしいです。 玄米茶はお口に合いましたか?それが心配です。
写真を一緒に送ったけれど、これでよかったのかしら?
そして、贈り物をくださるってことで、すっごく悩みました。 特に欲しい物はないなと思っていましたが、 そういえば母が寒がりなので、何か温かい物を贈ってあげたいです。 出来れば、この国らしいものだと、素敵なお土産になっていいかなと思っています。お願いします。
無理しない程度に頑張ってくださいね。 陰ながら応援しております。
穴を掘って埋まりたい 紅葵
(-23) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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[星を眺めていると、余計なことを考えなくて済む。 いや、あるいは、余計なことだけしか考えなくて済む]
――……、ノエルにとんぼ帰りとはね。
[どうせ帰るのなら、なにか、妹に買っていってやりたかった。
あの自称サンタクロースが悪戯でなく、奇特な篤志家であるという期待をするくらいか。
あとで請求書が届くのではないかという気持ちもないでもなかったが、妹が喜んだなら正当な価格であれば払うのを惜しまない]
(+1) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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[封筒を広げれば、コロンと転がるまたたびの枝。 便箋には丁寧な文字が綴られている――]
(-24) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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こんにちは、オルエッタ。 返答が来ると思わなかったわ。 でも、ダフネの話ができるのはあなただけ。 わたしの唯一の……そうね、幼馴染みたいな彼女のこと、 もう少し話せたらって思ってたから嬉しい。
ふふ……迷惑は、掛けられた記憶がないの。 そのかわり何か特別な思い出があるわけでもないわ。 ただ静かに本を読み、文字を覚えて、天気の話をする。 寂しい夜には寝入るまで一緒の布団に入る。 その程度の間柄だったもの。
それでも時々、嬉しそうにあなたの話を教えてくれた。 オルエッタがどんな人なのか会わなくてもわかるなんて、 何だか不思議……よね。
(-25) 2015/12/24(Thu) 22時半頃
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送ったまたたびの枝は直接猫に上げないでね。 指にこすりつけて、そっと差しだしてみて。 暫くの間はそれに夢中になると思うから、 そうしたらそっと撫でてあげるの。
一度だけではなく、何度か繰り返せば仲良くなれるわ。 あなたの勧誘が上手くいくことを祈ってる。
もしうまく行ったなら―― とっておきの"缶詰"で、一緒にお祝いしましょう?
いつか、友人に慣れることを祈って。 ――Lucrece
(-26) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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それに――……、
[視線を伏せて。異国の踊り手の写真を眺める。
せっかく当たった、公演のチケット。 あんなかたちで送り返して、気分を害されなかっただろうか。
それでも、観にいくのが楽しみ、なんてファンレターを送っておいて。 観に行けなくなったから転売だなんて、それは違うように思えたから]
(+2) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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「ヒーホー!」長期休暇、二日目。手紙を出しに『函』へとやってきたシャーロットは、喜びのあまり奇声をあげてくるくる回り、目を回してしりもちをついた。「イテテテ……」尻をさすりながら起き上がり、もう一度『函』を見る。「夢、じゃない!」
(15) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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[今日来た二通の手紙を手にし、そして昨日まで来た手紙の中から二通を取り出す。四通を並べてその便箋と筆跡を見比べた]
あー、成程。巻物が届いた人はこっちで。 これはもしかしてお母さんへの手紙が間違って届いていた?
[やっと何が起こったのか理解した。 母親の手紙はどんな内容だったかな?と思い出しながら、再び書き上げた。今度は無事に故郷へ届きますように。――下手すると、自分の方が早く帰郷してしまう可能性があるけれど]
(16) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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シャーロットさんへ
お返事ありがとう。 美味しそうな料理を教えてくださって有難うございます。
栗がわからなかったみたいですね。 栗はほくほくとした食感の木の実です。 でも美味しいチャギきんとんが出来たみたいで嬉しいです。
私の方がチャギの実がわかりませんでした。 私の国にも、今いる国にもどうやらチャギの実がなさそうです。 人に聞いたら「べりぃ」という実で作ったじゃむにちかいのではと言われたので、明日店で探してみようかなと思っています。
食べておいしかったら故郷で作ってみようと そう思っている 紅葵
(-27) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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[『函』と相性がいいのか、今日も無事に手紙が届く。 兎が雪の上を歩いている便箋と封筒。 今回は見よう見まねで横書きに文字が書かれている]
(-28) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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……あのひとにも。
[見ず知らずの女性。最初は面食らったけれど、でも、そう。
彼女の問いに応じようとあれこれ振り返っていなければ、こんな落ち着いてはいられなかったかもしれない。
祖父は物心ついたころからずっと、老人だった。 だから、来るべきものが来ただけだ。落ち着いた今では、そう思える。
もっとも、最初から落ち着いていたわけでは、もちろんない。 混乱するなか、顔も知らない彼女に動揺をこぼしてしまったのは、傍迷惑以外の何でもなかったろう。 街に戻ったら、お詫びの手紙を書く必要があるだろう]
(+3) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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/* ところで昨日「筋斗雲は心の綺麗な人のみ乗れる」とか書いたが、これってドラ○ンボールだけの設定だった(震え 良く考えたら本家本物の西遊記でそうだったら、暴れん坊の孫悟空が筋斗雲乗れるわけないよな。
(-29) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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[ひと息に書き上げた手紙の束を鏡台の前へ。 最後の封筒だけは胸元で抱きしめて、ゆるりと封を解く。
最後にとっていた理由はまだわからない。 懐かしい癖が散見されるその文字に、 自然とくすりと笑いその景観を脳裏に浮かべた]
……相変わらず、きっと、騒がしいんだわ……。
[思えば学生のころ、 控えめに言えばたかりのように付きまとわれていた。 それでも追い払おうとしなかったのは、 天然さに救われていたからだと、今は感じる]
それは、……そうでしょうね。
[手紙に記された緊急の相談ごとは、 ある意味童話の世界というかありえないもので。 現実にそんな案件が持ち込まれれば、 大抵の人間はそう扱うだろう――…]
(17) 2015/12/24(Thu) 23時頃
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ほんとに、バカ……。
[ど直球な相手への感想は柔らかで、 そっと指先を唇に添えてそれを留め鏡の中を覗き込む。
いま、わたしは笑っていなかったか。 そして過去のわたしも、その時は笑っていなかっただろうか。
忘れていた笑い方。 それを思い出してくれた手紙へまた視線を落とし、 不自然に途切れたそれに首を傾げる]
……飽きた?
(18) 2015/12/24(Thu) 23時半頃
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[飽きやすい彼が授業のノートをとるのは、 もちろん不可能に近いよう難事であり――…
何故か、いつもノートを強請られていた記憶がある。 お礼にと押し付けられたライブチケットは、 その騒音性から来ないものだと思っていたのだろう。 押し付けた後、 感想を聞かれることもないまま今に至っている。 実際は、招待を受けていたのに。
言い出すこともなく、 言い出されることもなく、 こうして途切れた手紙のように卒業と同時に、 絆も途切れたのだと思っていたのに]
……田舎、か。
(19) 2015/12/24(Thu) 23時半頃
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[帰ったのだろうか、郷里の家族のところへ。 わたしの知らない世界へ。
……トナカイや、キツネ、等々、 そんな動物たちに囲まれるその世界へ]
本当に、病気じゃないと……いいのだけれど。
[それを零してするりと立ち上がる。 ガウンを脱ぎ捨て、手早くいつもの服へ着替える。 目指すは駅舎――欲しいものを手に入れるために]
(20) 2015/12/24(Thu) 23時半頃
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今日の手紙は、三通。 ひとつは封筒でなく、知らない風景の写真だった。ずいぶんなだらかな建造物だ。三角形の頭を切り落としたような形で、色から想像するに、おそらくはコンクリート製。頂上だけが白くペイントされている。裏返すとそこには、黒々としたインクの文字。シャーロットはピンときた。紅廾癸(読めない)だ!
やはり線は繋がっていたのだ。もしかしたら今まで二回目の返事がこなかったのは、たまたま相手が手紙に飽きてしまっただけだったのかも知れない。やっぱりそこは気持ちでなんとかなるのだ。届けたい気持ち、これがあれば手紙は届く!
(21) 2015/12/24(Thu) 23時半頃
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マルコポーロ、これは大発見だ。いままではどこかに届いて文通になれば嬉しい、くらいの気持ちでいたのだが、手紙というものは本当はそういうものではないのかも知れない。誰に届けるか。きっとそれが大事なのだ。どうして今まで気がつかなかったのだろう!
シャーロットは小さな文字を一生懸命読んだ。好きな花のこと、廾化粉(読めない)がわからないが、たぶん小さな部品なのだろう。剥がれた装飾用の薄片ビーズが静電気で指先にまとわりついて困ったことならシャーロットにも経験がある。
他にもいくつかわからない単語があったが、だいたいのイメージで受け取ることにした。紅廾癸が花の名前であるらしいことはわかったし、彼または彼女がワノクニ、という街に住んでいるらしいこともわかった。それは子供の頃に繰り返し読んだおとぎ話の街と同じ名前だった。
(22) 2015/12/24(Thu) 23時半頃
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/* シャーロットは愉快だな相変わらず(褒めてる
(-30) 2015/12/25(Fri) 00時頃
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[兎が雪の上を歩いている便箋と封筒に、 いつものように縦書きで書かれている。
とげとげした小さな甘い匂いのするお菓子が沢山入った小袋が一緒についている]
(-31) 2015/12/25(Fri) 00時頃
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コンダクトさん
もしかして、母親あての手紙が間違ってそっちに行ったですか? すみません、お手数をおかけして。
母親にはもう一度手紙を改めて書きましたので、 その手紙はそっちで好きにしてください。
お詫びと言ってはなんですが、金平糖と言う我が国のお菓子を一緒に付けます。食べてください。
紅葵
(-32) 2015/12/25(Fri) 00時頃
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/*マルコポーロ #とは
(-33) 2015/12/25(Fri) 00時頃
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[手紙を書き終え、一夜が明ける ベッドから起きて机を見て 両眼をこすって目を凝らしても
書いたものは跡形もなく姿を消して 見覚えのない封筒やら、葉書が積もっていた]
…もう、数えるのは止めよう
[それに至るまでに凡そ17(0..100)x1秒 入れ替わり立ち替わりの封筒をそっと開け 中に書かれた陽気な歌には思わず吹き出した]
(23) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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[看板代わりの紙を貼ったベニヤ板。 いつものものの隣に、走り書きの急ごしらえが一枚。
『靴磨き 銅貨1枚から』 『アーニャって名前のご婦人はタダ。 その代わり、質問にひとつ答えること』
そんなお節介をしたのは、多分――真っ白い封筒で届いた思いがけないクリスマス・プレゼントに、柄にもなくはしゃいでいたからだ。最終的な持ち主の予定は自分ではないのだが、贈られた相手の笑顔を思い浮かべれば自然と口元も緩むというもの。]
汽車の旅、かあ……あの子、きっと喜ぶよ。 ふふ、はしゃぎすぎて、迷子にならなきゃいいけど。
(24) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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[とっぷり日が暮れるまで続けて、見つけた『アーニャ』は三人。]
どいつも違う気はするんだよ。するんだけど…… アーニャ……ねえ……まあ、いっか。
[帰るなり、床に大の字に倒れてぼやいていたら、なにしてんのネエちゃん、と二つ年下の少年から声がかかる。仰向けのまま視線だけ上げれば、生意気そうなくりっとした瞳と目が合った。
『角の家のアーニャおばちゃんのこと?』]
角の? あの婆さん、アーニャって名前だっけな?
[『うん。おれ、たまにアーニャおばちゃんに頼まれて手紙書いてやるんだ。 だけど、あのおばちゃん話が長くてさあ。 書くの間に合わねえの。 むつかしいところは飛ばして書くんだけど……』]
あー。……ちょっと、行ってくる。
(25) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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[それぞれ別の紙に書かれた手紙が二枚。 それから、三つの小さな金属の欠片が同封されている。 トパーズ色、ルビー色、それからミルク色のマーブル模様。
一枚目は、白い上等の便箋に書かれたもの。 二枚目に差出人はなく、色褪せたアザミの便箋に記されている。]
(-34) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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拝啓、アーニャ様
ご注文の“眠くなるくらい美味しそうな夕焼け色”が難しすぎます! 三つくらい試作品を入れておくので、
早 急 に !
お返事ください クリスマスまでには間に合わせます。必ず。
敬具、ブリギッタ
(-35) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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ぶっ…
[何か飲んでいなくてよかったなと ツリーの葉書をちらり見た
既に自分にとっては 見慣れた風物詩ではあったのだが、 葉書に文を綴った主には違って見えたのだろう
男はふと過去に思いを馳せる あれから、どれほど年月が経ったのだろう
確か、こんな季節であった
乾いた風が吹く真冬の駅の構内 それが最初の記憶]
(26) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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間違って届いてたから、返送しとくよ。 ついでにひとつ、お節介。
「アーニャ」って名前の奴が好む“眠くなるくらい美味しそうな夕焼け色”(あたし調べ)
『この真っ赤な色したの、いいわね。目が覚めるみたいで綺麗な色。あたくし、ルビーって好きなのよ』(とても高いヒールの靴を履いたアーニャ談)
『一番美味しそう?っていったら、このべっこう飴みたいなのじゃなーい?』(血色のよい巻き毛のアーニャ談)
『え? 押し売りですか? あの……あの……ごめんなさい、そういうのはちょっと……』(眼鏡を掛けた色白のアーニャ談)
(-36) 2015/12/25(Fri) 00時半頃
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『小さい頃、父さんに連れられて山に登ったその帰り、眠くなるくらいくたくたにくたびれて、おぶわれて見た空の色があたしゃ今でも忘れられなくてねえ。背中に揺られて見た空には、美味しそうなふわふわの雲がマドレーヌみたいな色して浮かんでたもんさね。あのときほど綺麗な夕焼け色を見たことは長く生きてて一度もありゃあしないよ。あれとおんなし色をもう一度でいいから見たいねえ、この目がどうにかまだ見えるうちに。そうそう、ちょうどこんな色に似ていた、マーブル模様のね。もう少しだけとろりとして、オレンジがかっていたかねえ。ああそうそう、それで思い出した、あんた、ミルクティーでも飲んでお行きよ。もう少し、昔話を聞いとくれ。……おや帰るのかい? なに、早く手紙に書かないと忘れる? よくわからないけれどしょうがないねえ、気をつけてお帰り』
(うちの近所に住んでる噂話と犬好きのアーニャ婆さん談)
こん中に、あんたの探してるアーニャが居ますように。
(-37) 2015/12/25(Fri) 01時頃
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/* SUKI
うわああなんだこの この これは すごい なんかすごいことになってそうだとうすうすかんづいてはいたけどすごい!!!
(-38) 2015/12/25(Fri) 01時半頃
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[他の手紙は、仕事になりそうなもの、仕事の依頼、それに――]
なんだろ、これ
[よくわからない。 わかったのは、クリスマスが伸びるはずもないってことと、 夕焼けにもいろんな色があるってこと。 やっぱり、感情がのらないとだめなんだ。 ただ夕焼けを思い浮かべるだけじゃぁダメ。 一緒に思い出すこととか、誰かとか、そういうのがないといい色は出せない。季節はいつだろう。美味しそうってことはおなかがすいていたのかな。
考え始めて、首を振った。 今は夕焼けじゃなくて、夏の、ひまわりが似合う青空について考えよう。そっちのほうがずっと、想像しやすい。 夏の思い出。 昔好きだった、クッキーのこととか、そういう小さな思い出の積み重ねを、思い浮かべて作ればきっと、それはすぐに形になる]
(27) 2015/12/25(Fri) 01時半頃
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拝啓、オルエッタ様
その子のこと、たくさん教えてくれてありがとう 甘いものが好きで、やわらかいものが好きで、 きっと優しい子なんだろうな 顔も名前も知らないのに、何故だか懐かしくなりました
まぶしいのに、傍にいてくれる存在 そんな子に、いつも傍にいられるものを
ちいさな指輪を、送ります
(-39) 2015/12/25(Fri) 02時頃
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もちろん、指にはあわないと思う 思うけれど…きらきらしている女の子に、って考えてたらこうなりました
やわらかくて美味しそうな色になったかな?
オルエッタとその子が喜んでくれますように
火雨守
(-40) 2015/12/25(Fri) 02時頃
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[華奢な金色のリングも、磨きたてのぴかぴかと、鈍く光る部分が交じり合っている。嵌められた石――のように見えなくもないやや歪な丸い星は、いちごジャムみたいな赤と、流れ星の銀色が混じる。
それと、もうひとつ。 加工していない、ただのきらきらの珠。 指輪のそれとほぼ同じくらいの、青空と鈍い銀のもの。 それはまるで蒸気の煙が、空を横切るように]
御代は十分です
[なんて、署名の後にあわてて小さい文字でつけくわえられていた]
(-41) 2015/12/25(Fri) 02時頃
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[滲む夕陽が空を茜色に染めていた時分
子どもには少し大きめな上着を羽織り かなり草臥れへたれた兎のぬいぐるみを手に 人混みに流されて、辿り着いたのは広場だった
明かりの灯るツリーが綺麗で、 しばらく眺めていた
声をかけたのは誰だったか?
名を問われ返したそれが珍しかったのか 何度か答えているうちに、 コンダクトと呼ばれるようになったのは覚えている]
(28) 2015/12/25(Fri) 02時頃
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誰かへ(誰だかわかんないけど届きますように)
残念、あたしはアーニャじゃない。 だけど、もしかしたら用は済んだかもしれないし、そうじゃないかもしれない。あとは運がよけりゃ……ってところだね。
間に合ったらいいな。一緒に祈ってようか。
オルエッタ
(-42) 2015/12/25(Fri) 02時半頃
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[走り書きのような文章。
長らく店頭にあった格安の便箋は色褪せていた。 目を凝らせば、あしらわれたアザミの挿絵が見えるだろう。
同じく日焼けした封筒からは、かすかに靴墨の匂い。]
(-43) 2015/12/25(Fri) 02時半頃
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[長い長い話から解放されて、再び机代わりの木箱に向かう。]
はーあ、付き合ってたら夜が明けちまう。 次は……と。
[真っ白にブルーグレイのメリークリスマス。 それだけの文字を何度も読み返して、手紙をしたため始める。 送り主の名前は、特に書かれていなかった。]
駅でよく見かける兄さん……だと思うんだけど。 ここんとこ、郵便事故が多いみたいだし、なんとも言えないや。
(29) 2015/12/25(Fri) 03時頃
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切符の送り主へ
こんなの、本当にもらっちまって、いいのかい? ただ……ってのは気が引けるから、そうだね。 今度、靴でも磨きに来ておくれよ。この街の駅の一番近く、橋のそばでいつも仕事してんだ。
ありがとう、家族の喜ぶ顔が楽しみだ! メリー・クリスマス。
オルエッタ
(-44) 2015/12/25(Fri) 03時頃
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サンタみたいな奴がいるもんだ、世の中。
しっかし、だとすると、一昨日のサンタ…… あれも本物だったり……? まさかね。
[壁にピンで留めた押し花を見やり、半信半疑で首をひねった。 次に手にしたのは雪の模様の、不思議な質感の封筒。]
へええ、クノイチ! 成る程、靴底の減りが少ないのも、シノビのワザってわけか。 これぞまさに異国の神秘……おっと。
[あわてて声を低め、かさかさの唇にひとさしゆびを当てる。 サンタは俄に信じられなくとも、くノ一は居たっておかしくない。]
(30) 2015/12/25(Fri) 03時頃
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Ms.紅葵へ
『どんぐり飴』、ドングリが入っているわけじゃあないんだ? うちでは「コンペイトー」派と「どんぐり飴」派で、ちょっとした争いになってる。綺麗だからコンペイトーのほうがいいってのと、食いでがあるからどんぐり飴のほうがいいってのと。今んとこ、3対4だ。
キャンディーなんてどれも一緒だと思ってた。 色も、味も、匂いも。まだ他にも色々あるだなんて……クノイチってのはすごいもんだ。ご馳走さん。
ねえ、いつかあたしも、ワノクニに行けるかな? …なんて、この街から出たこともないんだけどさ。
靴磨きの魔法は、気に入ってもらえたようで何より。 先生代わりの爺さんに比べりゃまだまだだよ。いつかの日までに、ゾウリとやらも磨けるようにしとく。そしたら、靴磨きの魔法を教える代わりに、クノイチのワザを教えてくれるかい?
約束は守る オルエッタ
(-45) 2015/12/25(Fri) 04時頃
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[前回同様、色褪せたアザミの便箋。 未だ歪ながら、異国語を真似て書いた宛名は前回より読みやすく。
署名の後には、トゲトゲした丸いもののイラストが描かれている。]
(-46) 2015/12/25(Fri) 04時頃
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[書きながら、ころころ、口の中で大きな飴玉を転がす。 甘味に表情を緩め、カラフルな袋を振ってみた。
気分がよくなったところで、ふと]
サンタがいるかいないかは、わからないけど。 こういうのがクリスマスってことかねえ……
もらうばっかで、……ああ、そうだ。 回り回って、色んなとこに返りそうなクリスマス祝いなら。
(31) 2015/12/25(Fri) 04時頃
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配達人の兄さんもしくは姉さんへ
クリスマスってのは悪くないもんだよ。 名前も顔も知らないけどさ、いつも、ありがとね。
あんたの靴も、今度礼に、あたしに磨かせてくれないかい? 一番歩いて回っているだろ。魔法の靴用クリームが一番必要なのは、きっとあんたなんじゃないかと思うんだ。あたしの靴磨きの師匠曰く、それで心を込めて磨いた靴を履いて歩けば、「会いたい人のところへ連れて行ってくれる」「どんなに歩いても疲れ知らず」らしいよ、ちょっと眉唾だけど。
まあでも、足元が気分良くなって悪いことはないだろ。 考えといて。
オルエッタ
(-47) 2015/12/25(Fri) 04時頃
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[文章のところどころにペン先の引っかかった痕。
長らく店頭にあった格安の便箋は色褪せていた。 目を凝らせば、あしらわれたアザミの挿絵が見えるだろう。
同じく日焼けした封筒からは、かすかに靴墨の匂い。]
(-48) 2015/12/25(Fri) 04時頃
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[さて、それから――少しだけ、神妙な顔をする。
一昨日、街中で拾った金色の林檎。 落とし物のネコババも気が引けて、そのうち小包で送ればいいかと小屋に置いてあった。――ついさっきまでは。しかし、今日の夕飯時、九歳の男の子が熱っぽくて食欲がないというものだから、ナイフで剥いて小さく切り、くれてやってしまった。]
大したことなさそうなのはよかったけど―― やっぱり、謝らないと、だなあ。
[咎める良心が一通の手紙を書かせた。]
(32) 2015/12/25(Fri) 04時頃
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林檎を落とした誰かへ
あたしは、あんたに謝らなくちゃならない。
拾った林檎、食べちまったんだ。 送ってやろうと思っていたんだけど、……なんというか、ちょっと、事情で。 これはやっぱり、サンタの爺さんが来ないのも仕方ないのかも。
ホントに悪かった。 市場でもなかなか見ない色の林檎だったし、お詫びにせめて、あたしの持ち物の中で金になりそうなのを送るよ。落とし主本人に届けばいいんだけど。
オルエッタ
(-49) 2015/12/25(Fri) 05時頃
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[一通目も二通目も、色褪せたアザミの便箋。 異なる宛名の二通の行き先が同じになるとは知らぬまま。
二通目には、古びた銀色の鎖が同封されている。]
(-50) 2015/12/25(Fri) 05時頃
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二通目は、苦情だった。百年前の詩人ユリシーズの作品に似た文で、間違った手紙が来たことを怒っている。やはりよくわからないまま送ったのでは届かないのだ。シャーロットは便箋に向かってゴメンナサイと頭を下げた。
(33) 2015/12/25(Fri) 06時頃
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三通目、封筒から小さな金属のかけらが転がり出た。それを見るや、シャーロットはひらめいた。これはあの職人だ。かけらは淡い赤と青の色合いで、どこかで見たような形をしている。どこだったか……そうだ、花だ。これは花の部品だ。あれは花職人の手紙だったのだ!
(34) 2015/12/25(Fri) 06時半頃
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シャーロットは急いで便箋を取り出した。なるほど、その前に送った手紙がこの花職人の元に届き、彼の元からは花の試作品が届いた。そういう事だ。
それからシャーロットはわら半紙の束と鉛筆を取り出し、返事を書き始めた。今日はすぐに出しに行こう。それから、昨日少し鍋に余らせておいたシロイモとチャギの甘煮を食べよう。きっと味がなじんでよりおいしくなっているはずだ。
(35) 2015/12/25(Fri) 06時半頃
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紅廾癸へ。お返事をありがとう。とっても嬉しい! 芋のお菓子のレシピも、あなただったのですね!
花を落とすギミックがついているなんて、ワノクニの職人はすごいのですね!きっと床一面を、お花だらけになるのでしょう?街中に花を飾るなんて、本当に素敵。こちらでは、花屋の店先くらいでしか見かけないもの。お手紙の裏にある建物もとっても格好良いし。
そうそう、ワノクニといえば、小さい頃に読んだ、りゅうに乗ったワノクニの男の子のおとぎ話を、読んだことがあります。ワノクニには本当にりゅうがいるのかしら。わたしも、いつかワノクニに行ってみたいな。
シャーロットより
2015/12/25(Fri) 07時頃
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紅廾癸へ。お返事をありがとう。とっても嬉しい! 芋のお菓子のレシピも、あなただったのですね!
花を落とすギミックがついているなんて、ワノクニの職人はすごいのですね!きっと床一面を、お花だらけになるのでしょう?街中に花を飾るなんて、本当に素敵。こちらでは、花屋の店先くらいでしか見かけないもの。お手紙の裏にある建物もとっても格好良いし。
そうそう、ワノクニといえば、小さい頃に読んだ、りゅうに乗ったワノクニの男の子のおとぎ話を、読んだことがあります。ワノクニには本当にりゅうがいるのかしら。わたしも、いつかワノクニに行ってみたいな。
シャーロットより
(-51) 2015/12/25(Fri) 07時頃
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いたずらではありませんが、間違ってしまったみたい。ごめんなさい。わたしは、ジョシュアではありません。シャーロットです。でも、手紙はジョシュアが書いたものです。間違ってわたしに届いたの。もしあなたさえよければ、ジョシュアの書いた手紙を送り返してください。こちらで保管します。
シャーロットより
(-52) 2015/12/25(Fri) 07時頃
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ブリギッタへ。
お返事をどうもありがとう! 取り急ぎ、お伝えしたいことがあります。あなたがアーニャに書いた手紙は、わたしのところに間違って届いていました。もう一度出したのだけど、アーニャに届いているかどうかはわかりません。急いで、もう一度アーニャに連絡をしてください。
手紙がそんな風に届いているとは、驚きです。声を遠くに送るには送話器と受話器が必要だけど、手紙が届くのに受話器は必要ないのですね!
魔法、は、おとぎ話の中ではよくあります。空を飛んだり、人形がしゃべったり。わたしは、りゅうとお話ができる男の子の話が大好きでした。
あなたの街では、お花を外に置いておけるの?水晶や軟玉で出来たお花でも、金具が錆びてしまうので、こちらでは外に置くことができません。すごく技術が進んだ街なのね!わたしも他の街の事はあまり知らないから、なんでも知りたいのです。
夕焼け、というのはまだ見たことがありません。アーニャへの手紙にもありましたね、夕焼け色。お花の名前かしら。送ってくれた花びらがそう?
すごくきれいなの。大事にします。ありがとう。
シャーロットより
(-53) 2015/12/25(Fri) 07時頃
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[その時、手にしていた切符は 街どころかこの国で 異郷の文字による言葉が刷られていたという
それから四半世紀は経ったであろうか 既にその切符も何処かに失くし この国のこの街で暮らすことに慣れていた
もっとも、生まれ育ったのは何処か それすら定かでないのだが]
2015/12/25(Fri) 08時半頃
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[その時、手にしていた切符は この街どころかこの国で使われることのない 異郷の文字による言葉が刷られていたという
それから四半世紀は経ったであろうか 既にその切符も何処かに失くし この国のこの街で暮らすことに慣れていた
もっとも、生まれ育ったのは何処か あやふやで、それすら定かでないのだが]
(36) 2015/12/25(Fri) 08時半頃
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[頭を雲の上に出し薄っすら白い雪化粧 その光景にはなんとなく、見覚えがあって
男は、その名を思い出す
確か汽車に揺られて眺めていた 側にいたのは、誰だったのか
草臥れた兎を手にしていたのは違いない]
(37) 2015/12/25(Fri) 09時頃
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[出来上がりが小さいほど、細かい作業が必要になるから、かける時間と集中力は結構なものだったりする。そういうのは飛び散る火花も小さいから、ようく目を凝らして窺わないといけない。
だから、かな。 小さな指輪を作り上げて、やっぱりそのまま眠ってしまった。 目が覚めた時は夕暮れで、慌てて隣の部屋の窓から外を眺めた。 それがあんまり綺麗で、眠くなるほど、綺麗で。 綺麗すぎて眠くなっちゃって……。
で、また眠ったわけだ。 目覚めて時計を見て悲鳴をあげたよ。 だってクリスマス前に届けるには今日が締切だったんだから]
……で、でも! 自分で街まで持っていけば間に合う、はず
[昨日作ったチーズとベーコンのサンドイッチを無理やり流し込んで、あとはもう、出来上がるまでは工房に籠もりっきり。 ずっと、火の妖精と話していれば、きっといいものが出来ると思う]
(38) 2015/12/25(Fri) 09時頃
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[真っ白な封筒に 赤い実と金色のベルをつけた 柊のリースが目に鮮やかなカードへ
『親愛なる紅葵様 ご好意感謝しながら
メリークリスマス
異郷にて 近藤拓人 より』
名前だけ、少し崩れた文字で拙く]
(-54) 2015/12/25(Fri) 09時頃
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