
773 ― クリスマスへの手紙 ―
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が9人、人狼が1人いるようだ。
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どうしましょう。 怖くて仕方がないのです。
(0) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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――舞台にて――
[この近辺の『踊り』と言えば、音楽に合わせ、難易度の高い激しい動きを伴うものだが、舞踊とはその対極にある。 ぴたり動きを止め、静寂なる間を、空間を作る。 指先一つで感情を表し、手にする扇子を動かすだけで風景を見せる。
満員の観客の中、彼女は異国の地でも変わらずいつも通り舞う。 観客は人だけではない。見えない何か――神と呼ばれるものかもしれない――に向けて、心を籠めて舞を奉納し続ける]
(1) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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はい、大丈夫です
明日でも、明後日でも 必ずクリスマスに間に合わせますから!
[サヴェリオにしては珍しく、軽く拳まで握って頷いた。 さっき届けたサヴェリオ[[who]]への手紙やーー]
2015/12/22(Tue) 09時頃
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/* ナカノヒトに踊りの知識とセンスはなかった! さくっと連投。先手必勝。
(-0) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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はい、大丈夫です
明日でも、明後日でも 必ずクリスマスに間に合わせますから!
[サヴェリオにしては珍しく、軽く拳まで握って頷いた。 さっき届けたジョシュア[[who]]への手紙やーー]
(2) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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――舞台裏にて――
[全身全霊を込めて踊って。汗だくで控室の椅子に座りこむ]
お疲れ様。 明日もよろしく…―― 一寸待って。
[化粧を落としながら、帰ろうとしている御付の女の子を慌てて引き留めた]
その胸飾り、綺麗な色合いね。 どこで買ったの?お店、教えて。
[これだ!と思った。いつも遠くに公演に行く時、一つ自分へのご褒美を買う。それを見れば、買った土地で踊った記憶がいつでも蘇る物を。 「火雨守」という店の物で、手紙で申し込むと聞いて住所を書きとめる。後で絶対注文しよう。そう心に誓った]
(3) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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蝙蝠さんへ。
貴方が作った『ぶろおち』があまりにも綺麗で思わず筆をとりました。何色と言っていいのかわからないけど、色んな色が混ざっていて、いつまでも手元に置いて見ていたいと思います。
私にも一つ何かを作ってもらえないでしょうか? ただ私は異邦人で、のえるの祭りまでしかこの国にいません。 それまでに届けてもらうことはできますか。
胸飾りでなくても構いません。 あんなに素敵な物を作る貴方の物ならきっと、どんな作品でも私は気に入ると思います。できれば、この国らしい物が欲しいです。
連絡先は○○ホテルまでお願いします。
紅葵
(-1) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた、白い独特の手触りの紙で作られた封筒と同じ便箋に。縦書きで黒々とした文字で文章がしたためられている。]
(-2) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[ーーこれから届けるサウダージ[[who]]への手紙だって、確実に届けられる。
………はず、だった]
(4) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[ホテルに戻る道筋で、皆が綺麗に包装された箱を持っていた]
あれは、何? ふんふん。のえるの祭りには贈りものする、と。 苦労している三太さんが皆に贈るなんて太っ腹ね。
[どうやら欲しい物を「三太さん」に手紙を書くと適うらしい。マネージャーが説明してくれたが、ますます「のえるの祭り」がよくわからなくなった。]
(5) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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三太さんへ
私は和の国の紅葵と申します。 こんな異国の地にも同郷の人が頑張っていると聞いて、嬉しくなって筆を取りました。
のえるの祭りに、三太さんに願い事をすると欲しいものが届くと聞きました。こんなたくさん人がいるのに、全員に贈るのですか?! 余りにも働きすぎて過労死しないようにしてください。 私は心配です。
この国ではなかなか手に入らないと思うので、玄米茶を同封します。よかったらたまには休憩がてら、これを飲んでください。
(-3) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた、白い独特の手触りの紙で作られた封筒と同じ便箋に。縦書きで黒々とした文字で文章がしたためられている。 封筒の中には、小さい袋に密封された茶葉が入っている]
(-4) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[ホテルで幾つか手紙と手紙じゃない物を書いて。エージェントに見つからないようにホテルを抜け出した。足袋と草履だと足元が冷たい]
――…。
[急がないと見つかってしまう。途中にあった三太さん用郵便ポストに一通。そして見つけた普通のポストに投函したのは、宛名のみの絵葉書と――巻物]
これ、外国の郵便だと贈れるのかどうか 試してみたかったんだよね。
[悪戯っ子めいた笑みを浮かべる女は、先ほどまで舞台に立っていたとは思えない物。ごとん、とポストに放り込んで、慌ててホテルへと戻っていった]
(6) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた、白い独特の手触りの紙で作られた封筒に「郵便屋さんへ」と書かれている。封筒と同じ紙の便箋には、縦書きで黒々とした文字で文章がしたためられている。]
(-5) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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郵便屋さんへ
いつも手紙を届けてくれて有難うございます。 お蔭で文をしたためるのが私の異国での楽しみとなっています。
郵便屋さんならこの国について詳しいと思うので、一つ質問なのですが「のえるの祭り」とは一体なんなのですか?
木を飾りつけして、三太さんが贈り物をするという謎の行事のどこが楽しいのか、話を聞いていてもよくわかりません。 由来とか、おすすめの楽しみ方とか、のえるの祭りに欠かせない美味しい食べ物とかあったら教えてください。
○○ホテルにて 紅葵
(-6) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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[長い紙をくるくると巻いて紐で止めてある。 広げると、縦書きで黒々とした文字で長々と文章が書かれている]
(-7) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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【材料】 ・薩摩芋…………………一本 ・栗の甘露煮……………十二粒 ・イ:水…………………半合 ・イ:栗の甘露煮の汁…大さじ七 ・イ:砂糖………………大さじ五 ・イ:みりん……………大さじ二 ・イ:塩…………………少々
(-8) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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【作り方】 1:薩摩芋は輪切りにし、厚めに皮を剥き、十分ほど水につけて灰汁を抜く。 2:鍋に薩摩芋と水を入れさっと茹で、湯を捨てる。 3:3をもう一度ひたひたの湯で、蓋をして二、三十分中火で煮る。 4:茹で汁を鍋に少し残して、鍋の中で薩摩芋を潰す。 5:イを鍋に加え、木べらで練り混ぜながら三分煮る。 6:濃度がついてきたら、栗の甘露煮を加えて、弱火で三分煮る。
(-9) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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これはうちの秘伝の「栗きんとん」の作り方です。 新年を祝う時に食べる料理です。
貴方の国では祭りではどんな料理を食べますか? 自国に帰ってからも母上に食べさせてあげたいので、是非作り方を教えてください。
紅葵
(-10) 2015/12/22(Tue) 09時頃
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/* わあいおてがみ!おてがみ!うれしい!!
(-11) 2015/12/22(Tue) 09時半頃
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/* お手紙嬉しいなあうれしい そういや今回二人とも上目遣い?かな ちっぷめっちゃかわいいよね
(-12) 2015/12/22(Tue) 09時半頃
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[部屋の灯りを消して窓から入る街灯りだけで過ごす日々。 或いは橙色のランプの光で手元を照らして、 静寂の中でカフェオーレを味わう――そんな休日。
そうしてひと息ついた頃、 鏡台の前に重ねた封書へと視線を向けて小首を傾げる。
後は投函するだけだった2つの封筒は消えて、 見慣れぬ幾つかの封筒がそこにある。
宛先は、全て自分の名。 あるいは見知らぬ誰かの名前が示されていて]
……どう、して……?
[疑問と不安が沸き起こり手指を伸ばす。 まずは、とても古いものであろう黄ばんだ封筒へ]
(7) 2015/12/22(Tue) 11時頃
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[――封筒に視線を落とし掛かれた文字の上をなぞった。 欠けた文字は想像で補うことはできるけれど、 でも、それでも失われたことに変わりはなく]
家族が、いるのね。
["贈られ"なかった手紙。 手にした"送られた"手紙を眺めて、 暫く考えるような静寂を宿した後に筆を手にとった。
そうして、几帳面な文字が封筒へと綴られる。 優しい墨色が描く世界は、普段ならしないお節介。 私の知らない家族を知る誰かへ、ほんの少しの羨望を織り交ぜて]
(8) 2015/12/22(Tue) 11時頃
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[几帳面なのだろうと伝わる丁寧な文字。 シンプルな白い封筒には、優しい黒でたった一言。
――Dear Joshua.]
(-13) 2015/12/22(Tue) 11時半頃
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[はじめまして、ジョシュア。 この名で、合っているといいのだけれど――…
貴方のお手紙、わたしに届いたわ。 何故わたしにとどいたのかは分からないけれど、 知らないままでいるよりはいいと思って返事を書くことにしたの。
それと、教えてほしいことが……あって。
見知らぬ私に教えるようなことではないと思うけれど、 でも……教えてくれたら、嬉しいわ。
……あなたにとって家族って、何ですか……?
――Lucrece]
(-14) 2015/12/22(Tue) 11時半頃
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[几帳面なのだろうと伝わる丁寧な文字。 シンプルな白い封筒には、優しい黒でたった一言。
――Dear 紅葵]
(-15) 2015/12/22(Tue) 11時半頃
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[戸惑いの乗った文字が綴られた手紙には、 ポインセチアの葉を模した透かしが入っている。
Nochebuena―― その意味が届くように願われた言葉は、 封筒と同じようにきっとシンプルに硬めの文体で]
(-16) 2015/12/22(Tue) 11時半頃
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[――ごきげんよう、長い髪のお嬢さん。
でも、ごめんなさい。 わたしは動物専門なの……。 人も動物もある意味洗髪は同じだから、 肌質や髪質に合わせて洗ったりすることはできても、 綺麗に切りそろえたり整えたりはできません。
椿油をお使いになったことはありますか? ツゲの櫛もおすすめです。 椿油を染み込ませて使えば艶が出ますよ。
それでは、貴方によい出逢いがありますように。 そして無事お仕事が成功しますように。
――Lucrece]
(-17) 2015/12/22(Tue) 11時半頃
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[ひと息ついてほんのりと吐息を零した。 柔らかな日差しの中で温かなカフェオーレを淹れなおすため、 湯気立つケトルからカップへと注ぎ、また椅子へと座る。
古い、アンティークの物書き机。 引き出しには単純な構造のせいで意味の薄い鍵穴があって、 そこを引き出すと白黒の写真が入っている。
昔、施設で撮られた写真と、 学生だったころに何かの記念で撮られたもう1枚。 そこに映る特徴のある人物を指先で撫で、再び手紙へと向き直った。 貸したノートが返ってくるときに書かれたクセのある文字。
何故頑なに人との関わりを閉ざしたわたしが、 会話するに至った切っ掛けはもう思い出せないけれど]
行き違い、よね……?
[それでも羽筆を手に、白紙の手紙へと文字を綴る。 その表情は、ほんの少しだけ――]
(9) 2015/12/22(Tue) 12時半頃
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ふぇぇ。 時間あるうちにと思ったら喉がドンドコドーン。
(-18) 2015/12/22(Tue) 13時頃
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今、ブリギッタからの手紙に気付いたファーwwww どうしたらええんだこの喉で(真顔)
お、落ちる人優先でいいのかな。 サウダージ……やっぱりサンタは居なかった(
(-19) 2015/12/22(Tue) 13時半頃
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[感情が表に出ないぶん、文字に滲むちょっとした癖。 驚いたときは少し小さな文字になり、 嬉しい時は丸みを帯びた柔らかな印象を描く、そんな癖。 そのどちらも併せ持つ言葉を無意識に紙面べて]
……久しぶり、ね。 相変わらず……その、急なのね……?
勿論憶えているわ。 わたしに声をかける変わり者なんて、貴方位だったもの。
[今なら、客や仕事仲間との数拍の応答はあれど、 学生の頃なんて自分たちのことで精一杯。
楽しいコトだけを追いかける合間に、 勉強で埋めたあの頃はその隙間にわたしは居ない。 それが心地よく、___ったのに。
友人もたくさんいるだろうに、 わたしにかまっていた彼の姿を思い浮かべつつ]
(-20) 2015/12/22(Tue) 13時半頃
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赤い鼻のトナカイ……? まるで童話みたいだけれど……。 そんなトナカイって本当にいるの?
病気ならお医者に見せないとだけれど、 そんな病気も、わたし聞いたことがないわ……。 元気で、よく食べて、痛がらず、 排泄も滞りないなら少なくとも緊急性はないと思うけど。 心配ならお医者を呼んでみたら、どう……? その……それと、お手紙、ありがとう。 あなたが私のことを忘れていなかったのは、嬉しかったわ。
――Lucrece.
(-21) 2015/12/22(Tue) 13時半頃
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[他愛ない話が出来た唯一の知り合い。 ただ――それだけに、記憶に残る程でもなく。
そういう認識だったのは、此方だけだったのかもしれない。 そんな夢のような想像を膨らませかけ、押し込めながら。 封筒に彼の名前を綴り、封をする。 たくさん届いた手紙は後少し。
これの全てに返事を書こうと、筆は置かれることなく]
(10) 2015/12/22(Tue) 13時半頃
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[几帳面なのだろうと伝わる丁寧な文字。 シンプルな白い封筒には、優しい黒でたった一言。
――Dear Orletta]
(-22) 2015/12/22(Tue) 14時頃
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こんにちは、オルエッタ。 ダフネの親友って貴女のことだったのね。
わたしはルクレース。 孤児院で彼女と同室で、良く貴女の話を聞いていた者よ。
[孤児院における鉄の掟、年下の世話を焼く。 その名目で、眠れぬ夜に話を聞いたことを思い出しながら。 カフェオレで唇を濡らし、便箋に丁寧な文字を描く。 懐かしさと、それからほんの少しの心配を滲ませて]
ダフネは貴女の――あなた達のことを、心配してた。 繕い物はどうしてるかなって言うのが口癖だったけれど、 その理由がよくわかったわ。
そうね……。 わたしにはこれ以上のことを知らされることはなかったけど、 ダフネは初老の夫婦に引き取られて言ったことをよく覚えてる。 孫が出来たって――優しく笑う人たちだったわ。 ダフネも幸せそうだったと……思う。
(-23) 2015/12/22(Tue) 14時頃
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[追憶の中の彼女の笑顔はやっぱり眩しくて、 笑わないわたしには、その笑顔を直視するのが難しかった――
――それでもダフネが家族を得たことは、 幸福に値するのだろうと、周りの反応で分かったのだから。 彼女のもうひとつの家族であったオルエッタへの文に、 ただ知り得る事実を織り綴って行きつつ]
……本物のトラは、いくらなんでも無理だから。 生きたトラネコなんかどうかしら……? その、猫なら……友人に加われると思うの。
――Lucrece.
(-24) 2015/12/22(Tue) 14時頃
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[几帳面なのだろうと伝わる丁寧な文字。 シンプルな白い封筒には、優しい黒でたった一言。
――Dear Brigitta]
(-25) 2015/12/22(Tue) 14時頃
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お久しぶりです。 あの時はどうもありがとう―― 迷子のあの子は無事、親元へ帰すことができました。
それを覚えていてくれたのか、 今でもたまにわたしの部屋へ遊びに来てくれるわ。 見た目は真っ白い毛玉だから、 たまに本当に猫なのか確かめたくなるけど。 うん、貴方の首輪があるから、 傍目にもちゃんとした飼い猫のように見えるかも……?
(-26) 2015/12/22(Tue) 14時頃
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[ここまで描き示して、 ふと、引き出しからそっと写真を取り出した。
ミミッタの親がくれたたった1枚のこの写真―― 誇らしげに赤い玻璃の珠が揺れ動く首輪をした仔猫が映るそれは、 ふっくらとしたお腹を晒していかにも幸福そうに見える]
……写真、入れておきますね。 あの子が幸福であるように、 あなたにも幸福が訪れますように。
――Lucrece
(-27) 2015/12/22(Tue) 14時頃
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『函』へと収められた手紙は、いつの間にか、どこかへ届く。どこへ届くのかは、シャーロットにはわからない。『函』にはいかなる種類の電線も繋がっておらず、電信のように宛先ごとに線を繋ぎかえることができないからだ。
(11) 2015/12/22(Tue) 16時半頃
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一度、どうやって手紙が送信されるのか知りたくて、一晩中眠気と戦いながら『函』の前で座り込んでいたことがあった。変わったことは何も起こらなかったが、曇り空の隙間からほんのわずか陽が差し始めた頃、投函したはずの手紙は影も形もなくなっていた。
シャーロットはその日、勤務中の居眠りによって三日間の減給と二百五十六回の社是の書き取りを命じられ、以来『函』の前で張り込むことはやめた。
(12) 2015/12/22(Tue) 16時半頃
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どこかへ届いた手紙に、時折返事が来ることもある。文通だ。シャーロットはそれが一番の楽しみだった。しかし、百五十日ほど前にドゥカティという炭鉱町から来た返事を最後に、梨の礫が続いていた。
どうすれば返事が届くのかも、シャーロットにはわからない。遠くの街に、ここだけに通じる『函』があるのかもしれない(シャーロットには宛名を書く、という方法は思いつかなかった。だいたい、手紙を書くということすら、彼女にとっては遠い昔に失われたまじないのようなものだったのだ)。
とにかく、時折返事は届くし、そこからさらに返事を出すことができないのが悩ましかった。なぜなら『函』にはいかなる種類の電線も繋がっておらず、電信のように宛先ごとに線を繋ぎかえることができないからだ。
(13) 2015/12/22(Tue) 16時半頃
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さて、シャーロットはハグルマ通りの『函』にたどり着いた。蓋をあける瞬間は、いつも緊張する。十日に一度は必ず手紙出している。そろそろ、文通があってもいいのでは?シャーロットは目を閉じて深呼吸をし、「えいやーっ!」
がさり。音を立てて『函』から封筒の束が落ちた。封筒の束が!
「文通だあーーーっ!」
シャーロットは目を輝かせ、封筒の束を大事に拾い上げ、代わりに今書いてきた手紙を『函』へと収めた。返事が来るように願をかけて蓋を閉じ、踊るような足取りで今来た道を帰って行くのであった。
(14) 2015/12/22(Tue) 16時半頃
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/* と、張り切っても、1通しか届いてないんだよな。
まあがんばろう。
(-28) 2015/12/22(Tue) 21時半頃
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シャーロットは、途方に暮れていた。 『函』に入っていた手紙は、三通。三通が三通とも、明らかに以前の手紙への返事ではないし、どうやら本来ここに届くべきではないもののようだ。こんなことは今まで一度もなかった。『函』も混線したり、するのだろうか。
(15) 2015/12/22(Tue) 22時頃
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一通目は家族宛てと思しき、無事を知らせる手紙。二通目はなにか相談事のようだ。花についての相談だから、花屋宛てなのかもしれない。
そして特に困ったのが、「早急に返事を」と記された三通目だ。
(16) 2015/12/22(Tue) 22時頃
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この手紙にはなにかの部品のようなものが同封されていた。文面から想像するに、これは職人の見積もりだ。クリスマス、というのはよくわからない。しかしそれは差し迫った期限のように読める。 期限を守らない職人はどうなるか?考えただけで背筋が凍りそうだ。なぜ急ぐのに電鍵や電話を使わないのかについては甚だ疑問だが、とはいえここに名が記された二人の人物は、この手紙が届かないと困るのではないか。シャーロットははたと考えこんだ。
(17) 2015/12/22(Tue) 22時頃
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悩みに悩んだ結果、シャーロットはそれらの手紙をもう一度『函』に委ねることにした。受け取るべき人物の名が書いてあるし、もしかしたら混線はもう直っているかもしれない。そうと決まれば話は早い。シャーロットはそれぞれの手紙に添える一筆を、わら半紙に書きつけはじめた。
(18) 2015/12/22(Tue) 22時頃
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―自室―
……はぁ、寒い。
[布団に首まで潜っていても、自分の歯がなる音で目が覚める。
考えようによっては、最高の目覚まし時計かもしれなかった。
午前4時頃、最低気温の時間帯に目が覚めるからだ。健康的であるのは、確かではある]
(19) 2015/12/22(Tue) 22時半頃
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……、郵便……こんな朝早くから、ご苦労さん、っと……。
[郵便受けから、少ない郵便物を取り出して。広告やら何やら、例によってか]
……ん?
[まとめてメモ用紙行きにしようとしたところで、毛色の違うものに目を留める。
封筒、それも――この国のものではない雰囲気の漂う薄紅の花が散らされた、手触りも独特な白い封筒]
……なんだろ、これ?
[首を傾げて、封を切る]
(20) 2015/12/22(Tue) 22時半頃
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……うん?
[やはり、不思議な手触りの便箋と――]
――……わ、
[はらりと舞い落ちた一枚のブロマイド>>0:13を、返して。つい、言葉を失った]
……すごい美人。
[幾らかして、そう呟いた。 写真に記された異国の文字は読めなかったが、便箋の文章から、写真の女性の名だろうと推測はついた]
ベニアオイ、かぁ……、
[美人だなぁ。いまいちど、呟いて]
(21) 2015/12/22(Tue) 22時半頃
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こうなると、どんな踊りをするのか、観てみたいけど……なぁ。
[正規のチケットなんて今更手に入らないだろうし、転売屋の手を経たものとなれば手が届く価格ではない]
まあ、こんな美人の写真をもらえただけで、一足早いノエルのプレゼントだよな。
[写真立てでも買ってきて、大切にとっておこう。 そう思って、便箋の続きを読み――首を傾げて、封筒を逆さにする。ひらり。いま一枚、なにかが]
――うぇっ!?
[それは――何日か先の日付の、公演のチケット。敗者復活賞、とある。 流石に大人気のノエルの日ではないが――それでも、このひとの踊りを観れる]
(22) 2015/12/22(Tue) 23時頃
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――っし!!!
[ぐ、っと。静かに拳を握り込む。 真面目に生きていれば、幸運もあるものだ――と、このときはそう思っていた]
あ、お礼の手紙、書かないとな……、 辞書、辞書……学校の図書館なら、あるかな。
[夜が明けるなり、ノエル休校中の大学に走って――そこで、手紙を一通、仕立て上げた]
(23) 2015/12/22(Tue) 23時頃
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[白い封筒と、便箋。そこに、たどたどしい異国語で、礼の言葉が綴られていた]
ベニアオイ様
言葉が上手でなかったら、すみません。調べながら書いています。
この旅では、切符が当たりまして、ありがとうございました。 とても木に生る(豊作?)でしたが、学生お金ない、諦めるしてました。
でも、当たりまして、とても嬉しいです。写真のお姿、とても綺麗です。 とても美しいあなたの、きっと美しい踊り、ご覧になるの、とても楽しみにします。
あなたの崇拝者 ジョシュア
[言語力の不足で、色々と装飾過剰や意訳のミスがあっただろうが、興奮だけは伝わるだろう]
(-29) 2015/12/22(Tue) 23時頃
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―暖炉の前にて―
[――オレは、サンタ帽を被された頭を抱えていた。 目の前には何通かの、手紙]
どーしたもんかな……
[徹夜仕事のかいあって、 サンタポストに届いていたあらかたの手紙は仕分けし終わっている。 ただでさえ濃い目元の隈が更に濃くなっていたが、 充血しきった瞳と共に、それもまた些細な問題。 担当地区の各所から届いた手紙には、 様々な人達の思いや願いが篭っていて、 それなりに――、読み耽ってしまったのも確かだった。
けれどもここに残された数枚の手紙は、 単にご要望のプレゼントを梱包すれば良いというモノでは無く……]
(24) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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おいおいおいおい。 どーすんのよ、これ。 届かなかった事にしちまうかぁ?
[指先に挟んでひらひらと。
――けれど、言葉とは裏腹に。
オレの脚は頑丈な樫のテーブルへと向かっていた。
その上には、インク壺とペン、そして封筒と便箋が。 手紙への返事もまた、大事なサンタの仕事らしい。
背筋を伸ばしてテーブルへと向かうオレを、 じいちゃんがパイプを吹かしながら眺めている]
煙たいっつの…… あと、そのほっほっほ笑いはなんなんだよ……!
(25) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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[ノエルを彩る真っ白な雪色をした便箋に 踊るは右上りのブルーグレイの跳ねた文字
『君を一目見たその時に、鉛で出来た心臓は 油を挿された歯車みたいに回り始めて 寝ても覚めても止まらない気持ちが湧き起こる これは一体何だろう? ねえ、教えくれるかい?』
それは、手紙とは言い難いいわば戯言であり 誰にともなく宛てたもの 雪の上を飛び跳ねながらぽすっと残した足跡]
(-30) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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/* あとは、どうしよ。
受領手紙1通はうごきにくい、ぞ……!
(-31) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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……………ふぁっ! ね、寝てた
[工房にある唯一の窓には、分厚いカーテンをかけている。 昨日みたいにうっかり深夜に仕事を始めても、山に変な光が!なんて麓の人に噂を立てられないようにするためだ。
もっとも、普段は朝起きて、夜は寝る生活をしている。 昨日はたまたま、一年で一番夜が長い――いや、昼が短い?とかそういう日だと聞いたので、ついつい星を見すぎてしまったのだ]
(26) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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[2通目を認めて、男はその封をする
広場に佇むポストは真っ赤な山羊 この街にも数えるには骨の折れるくらい 沢山の仲間たちが生えていて
それらはみんな繋がって 地面に巨大な根を張り巡らせて 餌である手紙を交換しているとかいないとか
そんなお伽話を聞いたのは どれだけ昔のことであったか 話した誰かの顔すらも、最早忘却の彼方]
(27) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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|
[目の前には、例えるならHundred Only Shopで扱っている様な、 シンプルな便箋に綴られた手紙が置いてあった。
文字はやや歪んでいたが、 書き手の誠実さが、真摯な想いが伝わって来る様な、 それはそんな、"サンタへの手紙"で――]
オレ、一人っ子だから、 余計来るよな、涙腺に……
[ズッと鼻を啜り上げると、羽ペンを、手に取った。
――――さぁ、サンタを始めよう]
(28) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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……とはいえ、こんな早く起きても、なぁ。
[折角、大学まで来たのだ。勉強してもいいのだが、そういう気分でもない]
まあ、暖かいだけ、部屋よりマシか……、
[と、何枚かの書き損じの紙を丸めて、クズ籠に放って捨てた]
(29) 2015/12/22(Tue) 23時半頃
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[――それは、ただ丸められた紙。もし広げれば、こう読めただろう]
赤青様
私、上手くない、許せ。調査して書く、している。
会いたかったですが。学ぶしている、諦めた。貧困のため。 だけど、感謝。切符、もらうした。
あなた、容姿、とてもいい。眺める、とても楽しみ。
あなたに幻想を抱くもの ジョシュア
[それは、書き損じの便箋。異国の言葉が不器用に並べられた、ただの下書き。 捨てたはずのそれが、どうしてそんなところに届いたのか、誰にも分からない]
(-32) 2015/12/23(Wed) 00時頃
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こんないい靴、預けッちまって、こっちでネコババしたらどうすんだか。 ……人の好いこった。
おまけに――
[半ば呆れ、半ば感心し、白い靴を矯めつ眇めつ。 次いで、手の中のぴかぴかの銀貨に視線を落とす。逆さにした封筒から出てきたときにはすっかり目を白黒させた。何かと物入りな時節、助かるのは事実なのだが。]
まあ……サービス全部つけとくか。 なにせ、磨きの腕はそこいらの職人にも負けないつもりだからね。
[にっと笑い、座り込んで腕まくりをする。 寒空の下だろうが、一流の工房に引けは取らない。]
(30) 2015/12/23(Wed) 00時頃
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[カーテンを思い切り開いて、窓も開ける。 たまには空気の入れ替えをしなければ、工房の中はきっといつか光の粒で埋め尽くされてしまう。 それも見てみたいけれど、やっぱり怖くて、試してみたことはない。 玄関のこれも練習代わりに作った真鍮多目の門の外。華奢な一本足を伸ばした郵便ポストが胸を張って立っているのが見える。 どうやら彼女は何か受け取ったようだ。 いつもより少しだけ色が朝よりも昼っぽくなっている。
中身を見たらまたご飯を食べるのを忘れてしまいそうだから、トーストに目玉焼き、チーズに牛乳という朝ごはんをすませてから、僕はようやく彼女に会いにいくことにした。 といっても、玄関の扉を開けて一歩、二歩、三歩進めば会えるのだけれど]
(31) 2015/12/23(Wed) 00時頃
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[クリームがかった白の封筒に、雪の結晶模様のエンボス加工。 真っ赤な封蝋はまるで採れたての林檎の様で。
やたらキラキラした便箋もまたノエル感たっぷりの、 それは紛う方なき"サンタからの手紙"であった]
『やっふー!どーもどーも、本物のサンタじゃよ。 ほんとほんと、マジもんじゃよ?
ふむふむ、お手紙ネーム駄目な兄君は、 自分じゃなく、妹ちゃんへのプレゼントがご要望か。 良いお兄ちゃんじゃのう。
前向きに検討するからの。 妹ちゃんの欲しがりそうな物と、 年齢お名前住所にチャームポイント、 それと駄目な兄君が帰れない理由なんかを送ってくれるかのう?』
[書かれていた文章は微妙に胡散臭かったかもしれないが……]
(-33) 2015/12/23(Wed) 00時頃
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[2通を書き終えて、机の上を見つめているうちに 男はそこに違和感を覚えて来た]
ひぃ、ふぅ…あれ?
[1足す1は2であるし、2足す2は4である筈 これまで四半世紀と少しの年月生きてきて その答えが覆ることはなかったが]
う…ん、ちょっと回ったかな…
[気づけばワインも自作サンドイッチと共に 地下の空洞に消えて行ってしまったらしくて 手軽に暖が取れたのはともかく 勘定出来ないのは、困るなあとか思いつつ
男は手紙を数えてみた]
(32) 2015/12/23(Wed) 00時頃
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[一ヶ月に一度くらいの頻度で注文をくれる人からの手紙と、心当たりのない、日当たりのよすぎた本屋を思い出す封筒。
二通目の色は、手に持った瞬間、目の前にあるのとは違う「紙の匂い」を思い出した。長い時間を知っている色。きっと、これはヒントになる。
二通を握り締めて工房の隣の隣の部屋へ。 明かりをつけて、これは試作品じゃない、自作ついでに自分用のペーパーナイフを手に取った。 空を飛べないカナリア。 まあきっと、誰かが見たら鳥のような何かにしか見えないんだろうけれど、僕には、声を亡くしたカナリアに見えるからいいんだ]
(33) 2015/12/23(Wed) 00時半頃
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つくる、じゃなくて なおす、かぁ……
[一月ぶりの注文書は予想通り。 クリスマス分はとうに納品済みだから、これは年が変わってからの分。問題なし。問題、というか頭を悩ませたのはもう一通。 どうしよう。 どうしようかな。 ペンをくるくる回してもどうにもこうにもイメージがわかない。わかないけれど、わからないけれど、無理です、なんて言いたくはなかった]
(34) 2015/12/23(Wed) 00時半頃
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ひぃ、ふぅ…
[その2葉を手にして首を傾げた]
まさか、何かに化かされた…とか…
[昔々の何処かの国の言い伝えでは 木の葉を使って人を化かす悪戯をする 妖精みたいな生き物のお伽話もあったとか
それに男が何を思ったか 暮れゆく空に瞬く星にも分かるまい
知るのは男と神のみぞ]
(35) 2015/12/23(Wed) 00時半頃
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拝啓、ジョシュア様 へ
お手紙ありがとうございます! まずは、期待にそえるかわからないことをお詫びします
私はつくることを生業にしていますが なおしたことはあんまりありません
農機ってどんなものでしょう? それがもし、動作するところが調子悪いのならば あるいは、私にも手助けすることが出来るかもしれません
どうにも、紹介できる人はいないので……
クリスマスを過ぎたら伺うことも出来ます。 ご検討ください お願いします
敬具、火雨守
(-34) 2015/12/23(Wed) 00時半頃
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[火雨守、の後ろに角ばった"B"の判が捺されている。 真っ白の封筒に便箋。少し青みがかった文字。
同封されたのは、便箋を五角形に何度も折りたたんだもの。 包まれるのは、銀を多く含んだ不思議な色合いの金属――で作られた、精巧な、おそらく時計のような何かの部品だった。うずらの卵より少し大きいくらいのそれのせいで、封筒はぷっくらと膨れていた]
(-35) 2015/12/23(Wed) 00時半頃
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拝啓、オルエッタ様
おはよう、きらきら作りの職人です。 もっとその女の子のお話をしてくれたら たぶんすぐにでも完成するよ
その子は何が好き?食べ物とか、色とか
君は何が好き?ひまわりは、きっと好きなんだろうね
参考までに、きらきらの欠片を送ります これはどうにも贈り物に出来ないものだけれど いい色になったなぁ、とお気に入りなんです
クリスマスまでには、必ず
敬具、火雨守
(-36) 2015/12/23(Wed) 01時頃
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[真っ白な無地の便箋に、小指の爪くらいのきらきらの欠片がいくつか入っている。ひまわりが似合う夏の青空みたいな色とか、葉っぱみたいな緑とか、少し色の濃いきらきら。
火雨守のサインの横に、小さなこうもり――に見えなくもない何かの落書きと、角ばった"B"の判が捺されている]
(-37) 2015/12/23(Wed) 01時頃
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暇だから手紙と、いってもな……。
[大学の施設内は、暖かい。だらだら居座るうち、職員に郷里へ手紙でも書けと押し付けられて]
(36) 2015/12/23(Wed) 01時頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な紙。 やはり内容のない、ただ何の問題もないという嘘を伝える手紙]
――愛す×家×へ。
と×も嬉しいことがあったから、また手×を書きま×た。 異国から来×すごく綺麗な××の、公演のチケットが××ったのです。 ××でファンになってしまった××で、観に行くのが××です。
――可愛い×××へ。 でも安×してく××いね。故郷に××ば、×××が一番なのだから。
ジョシュ×
[そんな手紙は、やはり、どういう経路を辿ったのか――同じ宛先に届いた。
ただ、先のものよりは幾分か――経過時間が短いものではあっただろう]
(-38) 2015/12/23(Wed) 01時頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な紙。 内容のない、ただ何の問題もないという嘘を伝える手紙]
――愛する家族へ。
とても嬉しいことがあったから、また手紙を書きました。 異国から来た、すごく綺麗なひとの、公演のチケットが当たったのです。 一目でファンになってしまったので、観に行くのが楽しみです。
――可愛い妹へ。 でも安心してくださいね。故郷に戻れば、もちろん君が一番なのだから。
ジョシュア
[そんな、当たり障りのない手紙]
(-39) 2015/12/23(Wed) 01時半頃
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……あれ?
[首を傾げながら、怪訝に呟く]
どこに置いたっけか……?
(37) 2015/12/23(Wed) 01時半頃
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いや、必ずって言ったけど さぁ
[真っ白な紙に、思わず書き連ねた言葉たち。 机の上、切手を貼る前の手紙を置いた、その上に。 何の気なしに置いた一枚の紙が、開け放した窓から飛び立っていった。
願いが叶っても困るけれど、きっとあれを見た人も困るんだろうな、って。ふわふわ飛んでいく紙を、僕は思わず見送ってしまった]
(38) 2015/12/23(Wed) 01時半頃
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[どこにやったのかなと、頭を掻く。 つい先ほどまで、手元に紙片があったはずなのだが]
疲れてるのかな。
[そう嘆息して、また、実家への手紙を書き直しはじめた]
(39) 2015/12/23(Wed) 01時半頃
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サンタさん
・クリスマス、すこーしだけ遅らせてください ・サンタさんておじいさんで髭がもじゃもじゃでいいの? (会ったことないからわからないよ) ・眠くなるくらい美味しそうな夕焼け、って何かなぁ
[少し丸い文字でつづられた、明らかにメモ書きのような箇条書き。 隅っこには、角ばった"B"の判がいたずらに二つ、捺されている]
(-40) 2015/12/23(Wed) 01時半頃
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[図書館で幾らか頭を悩ませていると。 知った顔の、あまり近づきになりたくはない集団が、やってきた]
『よぅ、田舎者!』
[問題を起こしたくなかったから、苦笑してそれに応じる。酔っているようだ]
『なんだ――故郷に帰らないのかよ、田舎者。 そうだ、おい――お前、こんなのはどうだ?』
[黙って受け取ったのは、動物向けのトリマー店のチラシ]
(40) 2015/12/23(Wed) 02時頃
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……ああ、うん。ありがとう。 でも、実家のは、こういうのじゃなくて、家畜だから。
[と、そう応じたけれど]
『そうじゃあねえよ。確か、妹がいるんだろ? この店にかかれば、田舎者でも都会のペットくらいにゃ――』
[そこから先は、覚えていない]
(41) 2015/12/23(Wed) 02時頃
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――ぅ、あ。
[目覚めたのは、凍えるように暗く寒い図書館。気絶していたらしい]
……畜生。
[顔を擦った手の甲には、赤黒い乾いた血がこびりつく。
周囲のものを拾い集めれば、そのなかに、一枚のチラシもあった]
(42) 2015/12/23(Wed) 02時頃
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/* ようやく誤配以外での送付を思いついたんだぜ。
(-41) 2015/12/23(Wed) 02時頃
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―部屋―
……、動物のトリマー、ね……、
[どこからそんな情報を持ってきたのか、嫌がらせの芸の細かさには感心して]
……これ、仕事になんないかなぁ。
[動物の扱いなら――牛や馬、鶏、羊といった部類だが、実家で慣れている。
駄目で元々と思って、手紙を記してみることにした]
(43) 2015/12/23(Wed) 02時頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な紙。宛名には、店名が記されて]
――いきなりのご連絡、申し訳ありません。
貴下は動物を扱っておられるとのことで、 もし臨時あるいは恒久的な人員増をご検討でしたらと、お手紙した次第です。
当方、学生なので、お手伝いをできる時間の制限はございますが、 実家では牛馬や鶏、羊などの世話を手伝っており、動物の扱いは――、……、
ジョシュア
[そんな手紙は、通常の郵便配達業者の手を通じて、同じ宛先に届いた]
(-42) 2015/12/23(Wed) 02時頃
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靴を見ればその人の人生が分かる、か。
[靴磨きを教えてくれた爺さん――といっても赤の他人だ――の口癖だった。彼ときたら靴を見るだけで、持ち主の職業から性格までピタリと当てたものだ。下ろしたての真新しい布で汚れをごくごく注意深く取りながら、首を傾げて。]
靴底の減り方が綺麗だから、きっと姿勢はいいんだろうね。 おまけに、物持ちもよくて気前がいいと来た。 そして、異国の…… ……サムライ……?
[遠い遠い国の噂話。めっぽう強くて格好良いのだと聞いた。靴ブラシを動かす手をはたと止め、まじまじと靴を見る。それはやっぱり、女物の品のいい靴で。]
そんなわけもないか。 はーあ、爺さんみたいにはいかないねえ。
(44) 2015/12/23(Wed) 04時頃
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こんなもんで良いのかなぁ? もちっと威厳とか、あった方が良いんだろうか……
[書き終えた手紙を指先で弄びつつ、ランプの灯りに軽く透かす。 エンボス加工の雪の結晶の向こうに、 確かに内封された便箋のシルエットが浮かび上がる。 封蝋もしてしまったし、もう後戻りはできないと覚悟を決めた。 無事に、届くと良いのだが。
そうして次いで目を落としたのは、 これまたシンプルな白い封筒だった。
宛先は間違いなくサンタ宛だったが、差出人は大人なのだろう。 几帳面に書かれた宛名の文字からそう判断する。
何処か懐かしい気がするのは気のせいだろうか]
2015/12/23(Wed) 05時頃
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こんなもんで良いのかなぁ? もちっと威厳とか、あった方が良いんだろうか……
[書き終えた手紙を指先で弄びつつ、ランプの灯りに軽く透かす。 エンボス加工の雪の結晶の向こうに、 確かに内封された便箋のシルエットが浮かび上がる。 封蝋もしてしまったし、もう後戻りはできないと覚悟を決めた。 ――無事に、届くと良いのだが。
そうして次いで目を落としたのは、 これまたシンプルな白い封筒だった。
宛先は間違いなくサンタ宛だったが、差出人は大人なのだろう。 几帳面に書かれた宛名の文字からそう判断する。
何処か懐かしい気がするのは気のせいだろうか]
(45) 2015/12/23(Wed) 05時頃
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だけど――
[いつもより随分時間を掛けて磨き上げた、純白。 染みも汚れもないことをあらゆる角度から確認し、満足げに頷いた。]
この靴がすごく大事なもんだってことは、 爺さんでなくたって分かるよ。 ん、いいねえ、前よりもっと美人さんになった。
[最後に、"爺さん"が引退するとき譲ってくれた、魔法の靴用クリームをひと塗り。瓶の残りは限られているから、普段は使わない。]
本当に魔法かどうかは、分かりやしないけど。
[曰く、「これを塗った靴で歩けば、会いたい人のところへ連れて行ってくれる」「どんなに歩いても疲れ知らず」「病だってぴたりと治る」……最後の方は眉唾もいいところで、ハイハイ、と流し聞いていた記憶しかない。けれども、ささやかな魔法が本当かもしれないと思わされた経験があるのも事実。]
(46) 2015/12/23(Wed) 05時頃
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[クリームがかった白の封筒に、雪の結晶模様のエンボス加工。 真っ赤な封蝋はまるで採れたての林檎の様で。
やたらキラキラした便箋もまたノエル感たっぷりの、 それは紛う方なき"サンタからの手紙"であった]
『やっふー!サンタはおるんじゃよ。 わしもいないと思ってたんじゃがの。 みんなの心の中とかでもなく、おるんじゃよ。
じゃから、夢はきっと、叶うぞい。 丁度ご希望の橇もトナカイもおるしの。
……ただ、わしも詳しくは知らんのじゃが、サンタさんもあれじゃ、 ヒーロー的な存在というか、面が割れるのはいかんのかも知れんのう。
完全に目隠しをされた上で橇に乗せられるというのは、 小さい頃からの夢の範囲に含まれるかの?』
[書かれていた文章は微妙に胡散臭かったかもしれないが……]
(-43) 2015/12/23(Wed) 05時頃
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[書かれたホテルは普段の仕事場のすぐ近く。 紙袋を手に、ひょこり、滅多に立ち寄らない区画を覗いてみる。]
うッわ、こりゃあまた……。
[玄関口にはドアボーイは勿論、警備員まで目を光らせている。]
これはお呼びじゃないねえ。
[首を竦めて、回れ右。 いつもの"配達屋さん"に任せることにした。気がつけば届け物はなくなっているから、顔を合わせたことはない。だが、必ず届けてくれるのだ。
気づけば日暮れの帰り道、星の形をした菓子を一粒だけ口に含む。 かりり、優しくて甘い味と香りに目を丸くした。もう一粒と手を伸ばしかけ、引っ込める。残りは皆の家に持ち帰るお土産に。]
(47) 2015/12/23(Wed) 05時頃
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いやー、何処のどいつか知らないが、 叶えてやりたいよなぁ……
じいちゃんや親父ならともかく、 オレがやったらどう見ても人攫いだろうけどさ。
[ふっ、と小さく笑って。
手にした次なる封筒は、 ――何やらやたらと、年季が入っていた。
そのくせ綴られている文字は、どうやら子どものものの様で]
(48) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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/*ルクレース[[who]]*/
(-44) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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その手紙は、わら半紙を糊付けしただけの粗末な封筒に入れられていた。便箋は二枚。一枚は封筒と同じ罫線も何もないわら半紙。癖と筆圧の強い、濃い鉛筆書きの短い文が記されている。もう一枚は対照的に白い上等の便箋だ。
(-45) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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この手紙が、ジョシュアの家族に届きますように。
(-46) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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――愛する家族へ。
久しぶりに、手紙を書きました。 僕は元気でやってるので、心配要りません。 今年も忙しくて、どうやら帰れそうになさそうです。 目処がつけば帰るかもしれないけど、そのときは驚いてね。
父さんと母さんは、元気ですか? いつも仕送り、ありがとう。すごく、助かってる。
可愛いお姫様、君はどうかな。 僕の妹なら、きっと良い子にして、母さんの手助けしてるに違いない。そうだろ?
また手紙を書きます。 ジョシュア
(-48) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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/*サヴェリオ[[who]]*/
(-47) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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[クリームがかった白の封筒に、雪の結晶模様のエンボス加工。 真っ赤な封蝋はまるで採れたての林檎の様で。
やたらキラキラした便箋もまたノエル感たっぷりの、 それは紛う方なき"サンタからの手紙"であった]
『やっふー!サンタ・クロースのお兄――お爺ちゃんじゃよ! お手紙ネームオルエッタちゃん、お手紙ありがとうの。
ふむ。よい子なのにサンタさんが来てくれなかったのはどうして? という質問じゃな。
えーと、わしも知らなかったんじゃが、 わしが訪れるのは抽選方式というか、 幸運なごく少数の所にだけなんじゃよ。
いくらサンタさんとは言え、 ノエルの夜に回れるお家の数には限りがあるからの。
(-49) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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しかしてこうして手紙が届いたという事で、 今年はサンタさん、オルエッタちゃんの所に行けるかも知れんぞい?
配送先の住所、受取人のお名前、希望の商品をご記入の上、 このお手紙に返信してくれるかの。 なお、当選発表は発送をもって替えさせていただきます。
ああ、遠慮することはないぞい。 年下の子たちとは別に、 オルエッタちゃんが欲しいものはなんなんじゃろ? 言うだけならただじゃし、言ってみ言ってみ?』
[書かれていた文章は微妙に胡散臭かったかもしれないが……]
(-50) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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/*ベニアオイ[[who]]*/
(-51) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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Ms.紅葵へ
[拙くも異国語の署名を真似ようとした形跡がある]
汚れひとつなく磨き上げといたよ。 よほど大切にしてるんだろうね。よく手入れされたいい靴だ。
お代はあれで十分。 もらった分だけきっちり、最高級の仕上げを施しといた。お急ぎ仕上げ代(他にないんじゃ困るだろ? そもそも、こいつを送っちまってどうやって暮らしてたんだか純粋に疑問だよ)とおまけ代込みでぴったりだ。
(-52) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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[封筒の中には、ルピナスの押し花が添えられていた]
(-53) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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ついでにちょいと魔法をかけといた。 その靴があんたの会いたい人のところへ連れてってくれる魔法、足の疲れひとつなくノエルの祭りを存分に楽しめる魔法。話半分で期待しといて。
コンペイトー、ご馳走さん。 あんたの国はどんなとこなんだろうね。食べたらなくなっちまう菓子まで星みたいに綺麗でさ。一緒に暮らしてる小さい子たちと分けて食べたよ。皆、大喜びではしゃいでた。ありがとう。
オルエッタ
追伸: 悪いんだけど、よかったらひとつだけ教えてくれないか。 あんた、もしかして、"サムライ"かい? いやね、予想が合ってるか、やっぱりどうしても確かめたくて。
(-54) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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[茶色い紙で梱包され、磨き上げられた白い靴。 どこもかしこも、縫製の陰に至るまでぴかぴかだ。
添えられた封筒は長らく店頭にあったせいで色褪せたもの。 目を凝らせば、あしらわれたアザミの挿絵が見えるだろう。
中の文字は、元気よく飛び跳ねている。]
(-55) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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アザミの花言葉に対応するのがルピナス(一人じゃないよ的な)なんだが、普通にぐぐると違う意味が先に出て来たとゆー……
ごめんななんかわけわからんくて!
(-56) 2015/12/23(Wed) 05時半頃
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[街の賑やかな喧騒をすり抜ける。 ふと、汽車がほしいとねだった子のことを思い出した。]
そうだ。……これだけあれば。
[銀貨をポケットの上から指で確かめて。 その視線はじきに、つま先に軽くぶつかった何かに吸い寄せられた。]
ん。金色の……林檎? なんだってこんなところに……
[訝しく思いながらも拾い上げ、周囲を見回す。 落とし主らしきは見つけられず、迷った挙句、これも大きなポケットへ。]
(49) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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駅の切符売りの兄さんへ
汽車の切符について、教えちゃくれないかい?
汽車の好きな男の子を乗せてやりたいんだけどね。 あんまり高くなくて、汽車の旅を楽しめるいい行き先ってのはないもんか。そもそも、切符ってのはどこで買えるのか。相場はいくらくらいなのか。
普段は切符なんざ用がないから、そういう勝手がわからなくってさ。
まだノエル休業に入っていないことを祈る オルエッタ
(-57) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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[文章のところどころにインク溜まりが出来ている。
長らく店頭にあった格安の便箋は色褪せていた。 目を凝らせば、あしらわれたアザミの挿絵が見えるだろう。
同じく日焼けした封筒からは、かすかに靴墨の匂い。]
(-58) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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/*ルクレース[[who]]*/
(-59) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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/*マリーベル[[who]]*/ /*ベニアオイ[[who]]*/ /*オルエッタ[[who]]*/
(-60) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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届いた手紙は、わら半紙を糊付けしただけの粗末な封筒に、封筒と同じ罫線も何もないわら半紙。癖と筆圧の強い、濃い鉛筆書きの文が綴られている。
(-61) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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こんにちは。お悩みを拝見しました。 残念ながら、わたしはお悩み相談室ではないのですが、お花へのあこがれはよくわかります。だから、届くかどうかわからないけれど、お返事を書いてみます。
わたしも街のお花屋さんの、きらきら輝く花が大好きです。中でも一番は、水晶のリリー。銀のスズランも素敵だけれど、リリーの華やかさにはかないません。とても高くて手が出せないけど、子供の頃、毎日夢に見るほどほしかったのを覚えています。
でも、そのあこがれの気持ちが、大嫌いな算数の授業や、つまらない日々の仕事を頑張る原動力にもなったような気がします。
だから、その気持ちを大事にしてほしいなと思います。わたしはまだリリーを買えるほどのお金はありませんが、あなたがいつかあこがれのお花を手に入れられるように祈っています。
シャーロットより
(-62) 2015/12/23(Wed) 06時頃
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そういうこの子自身が、それこそいい子だよなぁ……
[しみじみと、そう呟いて。 サンタさんへと届いたあらかたの手紙には、お返事できただろうか。 大きく伸びをすれば、 長時間の書き物で凝り固まっていた背中の筋肉が悲鳴を上げた]
うっわ、もうこんな時間か……
っと…――ん? あれ……?しまい忘れたかな?
[ふと気が付くと、もう一通、 真っ白な封筒がテーブルの上に置かれていた。
見覚えのあるそれを手に、中を検める]
――――マジかよ。
[それは、"サンタさん"ではなく、"オレ"宛の手紙だった]
(50) 2015/12/23(Wed) 06時半頃
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この手紙がどうかアーニャへ届きますように。 そして、もしブリギッタが間に合わなくても、怒らないであげてください。 ********** 拝啓、アーニャ様
ご注文の“眠くなるくらい美味しそうな夕焼け色”が難しすぎます! 三つくらい試作品を入れておくので、
早 急 に !
お返事ください クリスマスまでには間に合わせます。必ず。
敬具、ブリギッタ
(-63) 2015/12/23(Wed) 06時半頃
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粗末なザラ紙の封筒は二重になっていて、便箋と小さな紙包みが同封されている。封筒には癖も筆圧も強い、濃い色の鉛筆書きで短い文が記されていて、差出人の名前はない。
(-64) 2015/12/23(Wed) 06時半頃
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白い無地の便箋は、粗末な封筒にそぐわない上等のものだ。宛名は「アーニャ」。最後の差出人であろう「ブリギッタ」という署名の後ろに小さく『B』のスタンプが捺されている。封筒の文字とは明らかに筆跡が違う。
紙包みの中身は、三つの小さな金属の部品だ。 ひとつは鮮やかなトパーズ色、もうひとつは艶のあるビビッドなルビー色、最後はミルク色の地に淡い真鍮色がマーブル模様を描いている。
(-65) 2015/12/23(Wed) 07時頃
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三通の手紙に封をして、シャーロットはほっと一息つき、そしてそのまま、机に伏せて安らかな寝息をたてはじめたのだった。
(51) 2015/12/23(Wed) 07時頃
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[おろしたてで角が立った封筒に それは入っていただろう
揃いの真っ白な便箋に 右上りの癖のある文字 ブルーグレイのインクで書かれた
『栗きんとんって猿の乗った雲のこと? 君は雲を食べる賢者なの? お伽話の住人みたいだね…それとも妖精かい?』
朝陽に光る新雪へ 無邪気につけた足跡みたいに 無造作に文字は飛び跳ねる
雲に乗ったローブ姿の賢者の楽描きが 2枚目の便箋に描かれていた]
(-66) 2015/12/23(Wed) 08時頃
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[勢いで書いた返信を 白い封筒に入れたはいいが、 ふと気恥ずかしくなって来て
机の隅に置いてから 見て見ぬ振りを男は決め込んだ
悩む次への返信に 単色で擦られた社報が目に留まる
その記事をザクザク鋏で切り取って 別の封筒に入れて封をした]
(52) 2015/12/23(Wed) 08時半頃
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[白い2枚の便箋が 二つ折りされてる間に サンドイッチの具の様に
『【緊急】年末年始の車内販売員【募集】 当鉄道の郊外リゾート地域を走る列車内で ひと冬働ける人材を探してます、学生可。』
封筒の差出人は鉄道会社の応募先が ブルーグレイのインクで認められた 右上りの癖のある踊る様な文字で書かれていた]
2015/12/23(Wed) 08時半頃
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[白い2枚の便箋が 二つ折りされてる間に サンドイッチの具の様に
『【緊急】年末年始の車内販売員【募集】 当鉄道の郊外リゾート地域を走る列車内で ひと冬働ける人材を探してます、学生可。』
封筒の差出人は鉄道会社の応募先 ブルーグレイのインクで認められた 右上りの癖のある踊る文字で書かれていた]
(-67) 2015/12/23(Wed) 08時半頃
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[紙を見送って机の上に視線を戻したら、さっき書いた二通の上にもう一通、封筒が重ねられていた。それは、僕がいつも設計とか思いついたことを書き連ねる紙に似ていたけれど、「親愛なるあなたへ」って書かれていたから手紙で間違いないと思う。
変だな、って思ったけど不思議とありえそうなことにも思えた。この"あなた"がもし、名前を持たぬ誰かに向けてのものなら、それが僕だっていい。そんなことすら考えて、その封筒をそっと開けた。 これ以上風に飛ばされないように、書いた二通には水色と黄色が混ざった重しをのせた]
(53) 2015/12/23(Wed) 09時頃
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[ここにやってきたことよりもその手紙は中身のほうがずっと不思議で、何を書こう何を伝えよう、って考えて悩んでいるうちに、コーヒーを二杯、ココアを一杯、ドーナツを3個も消費して、結局いつもみたいにきらきらを見つめることにした。
だって、伝えたいことはたくさんある。 それに、聞きたいこともたくさんあった]
(54) 2015/12/23(Wed) 09時頃
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