
773 ― クリスマスへの手紙 ―
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
マリーベルが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、サヴェリオ、シャロット、ジョシュア、コンダクト、ベニアオイ、サウダージ、ブリギッタ、オルエッタ、ルクレースの9名。
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[サヴェリオは、友人からのクリスマスパーティーへの誘いにどう返事をしたものか悩んでいた。 クリスマスは忙しい。いつ仕事が終わるかわからないし、急に増えるかもしれない。プレゼントだって、用意出来ていない。
今日だって、ブリギッタ[[who]]への手紙にーー]
(0) 2015/12/23(Wed) 09時頃
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[ーーサヴェリオ[[who]]への手紙も、まだ届けられていないのだ]
……プレゼント、かぁ
[時間を確認して、サヴェリオは駆け出した。鞄の中身はまだまだたくさん、届けられるのを待っているのだ]
2015/12/23(Wed) 09時頃
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[ーージョシュア[[who]]への手紙も、まだ届けられていないのだ]
……プレゼント、かぁ
[時間を確認して、サヴェリオは駆け出した。鞄の中身はまだまだたくさん、届けられるのを待っているのだ]
2015/12/23(Wed) 09時頃
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[ーーコンダクト[[who]]への手紙も、まだ届けられていないのだ]
……プレゼント、かぁ
[時間を確認して、サヴェリオは駆け出した。鞄の中身はまだまだたくさん、届けられるのを待っているのだ]
(1) 2015/12/23(Wed) 09時頃
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/* なすのらしんジョシュアすきすぎるでしょ
(-0) 2015/12/23(Wed) 09時頃
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あばばばばば。 送ったつもりの手紙が丸っと消えていた時のオレの気持ちを6文字で述べよ!
A.ねむいのきけん
どーすっかなぁ……
(-1) 2015/12/23(Wed) 12時半頃
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6文字じゃなかった! えーとえーと、シレっと表ロールをして、 そんでそんで……
(-2) 2015/12/23(Wed) 12時半頃
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[迷った末に、傍にあったノートのページを2枚破る。 1枚は便箋に、1枚は折ってのりづけし、封筒に使おう。 ……サンタの気配を、感じさせない様に。
おそらく丁度擦れ違いになってしまったのだろう。
自分が彼女を思い出したその時に、 彼女もまた自分を思い出してくれたのだと。
その事が何やら妙に嬉しかった。
……単に、あの頃の様に心配をかけてしまったのかも知れないが]
(2) 2015/12/23(Wed) 12時半頃
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[ほんの僅か斜めに傾いだ、 クセのある元気な筆記体で綴られた手紙。
便箋も封筒も異なるけれど、 文字だけは変えられないそんな手紙がルクレースの元に届く]
『久しぶり! 丁度オレからもルクレースに手紙を書いたんだが、届いてるかな?
そうそう、その子トナカイ。 あいつがいつの間にかメガ進化しててさ…… 詳しくは、前の手紙な?
健康チェックもしてくれるのか! 良かった、ルクレに手紙送ったのは間違いじゃ無かったみたいだ。
うちの実家、かなり人里離れたど田舎な上に、 結構変わってるんだけど、良ければ今度遊びに来てくれよな。 トナカイとか野兎とか野生のキツネとか、動物だけはいっぱいいるから』
(-3) 2015/12/23(Wed) 13時頃
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[手紙を書き終え、返信用のサンタポストに投函し。
年代物のログハウス内を掃き掃除しながら、 学生の頃に思いを馳せる。
――確かはじめは、研究発表会の時の事。 彼女の声があまりにも透明で、美しくて。 ボーカルにならないかと勧誘したのでは無かったか]
(3) 2015/12/23(Wed) 13時頃
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[その誘いは結局実を結ぶ事は無かったけれど……
動物好きらしい彼女に、 実家で飼っていたトナカイの話をした事がきっかけで
たまに代返をしてもらったり、 たまにノートを貸してもらったり、 たまに猫にひっかかれた傷を手当てしてもらったり]
聞きに来てくれって、 バンドのチケットを押し付けた事もあったよなぁ……
[大音響のライブハウスに、きっと来てはくれなかっただろうと。 中庭で一人野良猫を撫でる彼女に、 あの時だけは声をかける事ができなかったのでは無かったか――]
(4) 2015/12/23(Wed) 13時頃
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[筆を置く。 息を吐く。
何事もない日がまた始まる。
書き綴った手紙に墨を落として文字を消し、 想いではなく、言葉の羅列へと変えながら]
こんなことしなくても、 新しい便箋を用意すればいいのよね。
(5) 2015/12/23(Wed) 19時半頃
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「ぶ、文通、…………」
それは早朝のことだった。シャーロットは目を丸くして、立ち尽くしていた。また、『函』に手紙が届いたのだ。しかし。
「……だ?」
(6) 2015/12/23(Wed) 19時半頃
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――ホテルの自室――
[昨日こっそり部屋を抜け出したことがバレて、今日は劇場とホテルの往復しかさせてもらえなかった]
別に手紙を自分で投函しただけよ。 何で外にでちゃいけないの?
[マネージャーに抗議したが「騒ぎになるから」と一蹴された。仕方がない、今日の所は大人しく部屋にいる]
じゃあ、私宛の手紙とかあるでしょ。 それにお返事書くから、後で投函してね。
[自分宛に届いた手紙と、手紙じゃない物を受け取り。墨を擦り、筆や便箋や絵葉書を取り出して時間をつぶそうと試みた]
(7) 2015/12/23(Wed) 20時頃
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[幾つかのファンレターを読んでいて、目に留まったのは 和の国の言葉でたどたどしく書かれた手紙。 ――ふふっ。 [一生懸命、辞書を片手に書いてくれた姿が目に浮かんで。普段はファンレターに返事は書かないが、此れには思わず書いてしまった]
(8) 2015/12/23(Wed) 20時頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた和紙の封筒。 封筒と同じ紙の便箋には、縦書きで黒々とした文字で文章がしたためられている。和の国の文字で記されている筈が、何故だかジョシュアにも読めるようになっているだろう]
(-4) 2015/12/23(Wed) 20時頃
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ジョシュアさんへ。
お手紙ありがとうございます。 一生懸命書いてくださっているのがわかり、嬉しいです。 和の国の言葉、上手ですね。 私も異国の言葉で書こうと思ったのですが、辞書もなく難しくて断念してしまいました。ごめんなさいね。
貴方のような方に、公演のチケットが当たって嬉しいです。 心を籠めて踊りますので、是非楽しみにしていてください。
紅葵
(-6) 2015/12/23(Wed) 20時頃
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/* ジョシュアに踊りを見てもらいたい気もするし、 チケット転売して列車代にして故郷に帰って、妹や家族にクリスマスプレゼントを買ってあげて楽しい冬休みをおくって欲しい気もする。
(-5) 2015/12/23(Wed) 20時頃
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[再び鏡台の前にいつの間にかおかれた手紙の束。 その一つを手に取って暫く考えこんでいた。
何かおかしい。 何がおかしいのかは、まだわからないけれど]
……気が、乗らないものだわ……。
[どうしてかそんな想いに暮れて、筆は留まったまま]
(9) 2015/12/23(Wed) 20時半頃
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/* 椿油使ったことが1(1ある。2ない) ツゲの櫛使ったことが1(1ある。2無い)
(-7) 2015/12/23(Wed) 20時半頃
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/* 和の国生まれだから、両方ともすでに使ってそう。そうだ!ランダムに決めてもらおうと思った結果がこれだよ。
(-8) 2015/12/23(Wed) 20時半頃
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[――視線を落としてもう一度溜息を吐いた。 どうしてわたしに届いたのかわからない手紙の中で、 唯一、はっきりとした認識できる相手]
……何なのかしら。
[逡巡の後に取った筆がすらすらと走る。 わずかな言葉の返信をしたためるために――]
(10) 2015/12/23(Wed) 20時半頃
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たしかに、私はトリマーとして働いています。 でも……雇われですから、何とも言えません。
わたしが退職するあとなら人手不足だと思うので、 その時で良ければあなたの名を紹介しようとは思いますが――…
――Lucrece.
(-9) 2015/12/23(Wed) 20時半頃
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[……そうして、もうひとつ。 意味の分からないそれをじっと見つめて、 思考を巡らせる……
――結局はシンプルに]
(11) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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……あなたは、だれ? ジョシュアと記された名の人では、ないわね? 悪戯ならやめてほしいの。
わたしは家族がいない。 わたしはそれを知ることもない。
ねぇ、あなた……なにもの?
――Lucrece.
(-10) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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[自分の名前を書かれた白い封筒をペーパーナイフで開けていく。 文字を読もうとして、ちらりと目に入ったものを確かめようと、天井の灯りの方へ紙を持ち上げて透かした。見えるは透かしの模様]
これ、よく街中で飾られている物だ。 この街の特産品なのかな?
[植物名がわからないため、そう勝手に解釈した。が、文章を読んで青ざめた]
えっ、「とりまー」って美容師じゃないの?! あー、『動物の美容師』って意味なのか。 ごめんなさいっ。すっかり間違えていたわ。
[慌てて謝罪の手紙を書き始めた]
(12) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた和紙の封筒。 封筒と同じ紙の便箋には、縦書きで筆で丁寧に書かれた文字で文章がしたためられている。]
2015/12/23(Wed) 21時頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた和紙の封筒。 封筒と同じ紙の便箋には、縦書きで筆で丁寧に書かれた文字で文章がしたためられている。]
(-11) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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[柔らかな文字ではあるものの、 拒絶反応の滲む言葉が乗る便箋を封じた。
これが誰に届くのかはわからない。
夢のようで悪夢のような、 そんな文通にもう一つ吐息を吐き出して]
……あの郵便ポスト…… 本物のわけは、ないわよね。
[最後にサンタクロースからの手紙を握りしめた。 手紙の内容を思い浮かべながら、 何故か浮かぶ姿をゆるりと首を振り、払う]
(13) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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Lucreceさんへ。
すみません。美容師さんに散髪してもらうつもりが、 間違って動物の美容師さんに頼んでしまったようです。 「とりまー」の意味を取り違えていました。
椿油もツゲの櫛も使ったことがありますが、 両方一緒に使ったことはありませんでした。 今度一緒に使ってみたいと思います。
素敵な情報を有難うございます。 貴女も良い出会いがありますように。 そしてお仕事も頑張ってくださいね。
紅葵
(-12) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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――さぁ、もうおわり。 灯を消して……静かに……。
[街灯りすら分厚いカーテンで閉ざして、 橙色の灯りも細い吐息で吹き消し静寂へと戻る。
闇の中で、瞼を閉じた。 ――きっと次にこれを開くときには……]
(14) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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[勢いにまかせてペンを走らせた後 こっくり軽く舟を漕いでいるのに気がついて 男は慌てて口元を拭う
彼方に見えてた茜空 天から帳がゆっくり降りて来て 薄い紗がかかって来たなと思えば 次の瞬間、それは厚手の天鵞絨となって
一面の星空になってしまえば休日も幕が降りる]
(15) 2015/12/23(Wed) 21時頃
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もう、こんな時間…
[壁掛け時計はチクタクチクタク 既に夜だと告げていた
机の上に置いていた筈の 白い2つの封筒は、まるで夢であったかのような
それにしては、入れ替わるかのように 現れた新たな手紙に首を傾げる事になったのだが]
(16) 2015/12/23(Wed) 21時半頃
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[手紙を書いていると、マネージャーが部屋に持ってきた、茶色い紙で包まれたもの。首を捻りながら包みを解くと、中からはピカピカの白い靴が出てきた]
わあ!こんなに綺麗になったのね。 すごい!魔法みたい!! [嬉しさのあまり、室内で靴を履き(和の国は室内で靴を履く習慣がないにも関わらず)、ターンを3周して見せた]
是非、お礼の手紙を書かなきゃ!
[一緒についていた手紙を読んで、荷物を漁る。 目的の品を見つけると、早速手紙を書き始めた]
(17) 2015/12/23(Wed) 21時半頃
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[月白色の雪の結晶の絵が描かれた和紙の封筒。封筒と同じ紙の便箋には、縦書きで筆で丁寧に書かれた文字で文章がしたためられている。 色鮮やかなザラメのついた大きな飴がたくさん入った袋も一緒に添えられていた]
(-13) 2015/12/23(Wed) 21時半頃
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オルエッタさんへ。
余りにもピカピカで驚きました。 靴ってこんなに綺麗になるものなのですね。 こんなこと出来るなんてオルエッタさんは魔法使いなのですね。
こんなにしてもらって銀貨1枚でいいなんて、驚きです。 (靴はこれだけですが、私は普段草履という和の国の履物を履いています。ただ、草履はこの国だと寒すぎて辛いです)
もしよかったら、他にも飴があるので皆さんで食べてください。 金平糖以外にもわが国には綺麗な飴は沢山あります。 これは「どんぐり飴」と言います。 ざらざらしていますが、甘くて美味しいです。
紅葵
(-14) 2015/12/23(Wed) 21時半頃
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[一枚目を書き上げて。 どうしようと13分悩んだが、しばらくして二枚目を書き始めた]
(18) 2015/12/23(Wed) 21時半頃
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追伸: 私は「侍」ではありません。 実は「くノ一」と呼ばれる忍びの女性です。
これは本当は誰にも言ってはいけないのですが、 魔法使いのオルエッタさんに特別に教えました。 他の誰にも言わないでくださいね。女の約束です。
(-15) 2015/12/23(Wed) 21時半頃
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[書いた手紙と入れ替わり、 現れたのは色褪せたアザミの咲いたもの
それを読み、男は酔いも醒め 頭を捻る羽目になる]
なんか…何処かで…あれ?
[そういえば、道を歩けば大抵この時期 通りすがりの旅行者から、 道案内を頼まれる事もよくあって
生まれはこの街ではない筈なのに いつの間にやら、街の顔みたいになっていた
これもきっと、その延長線上のことだろう そう割り切ることにして
手紙の返事を考えた]
(19) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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……ああ、くそ。
[とても、頭が痛かった。馴れない酒を飲んだから、だろう。 妹を莫迦にされて、飲まずにはいられなかった。お陰で昨日の寒さは気にはならなかった]
ぷ、ああ……、
[凍るほど冷たい水を乾いた喉に流し込み、脂の浮いた顔を洗い流す。
タオルで顔を拭きながら、届いていた郵便物を確認していく]
(20) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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[見知らぬ子についた小さな嘘。 これがどういう効果をもたらすか想像していると、気になる手紙を見つけて、目を丸くした]
この国では巻物も郵送できるのね。 流石に吃驚したわ。
折角なら、どんな料理か教えてほしかったのだけど。 残念だわ。
[色々な要素が重なって、勘違いを引き起こしているのだが、残念ながら...がその事を知る由はなかった。取りあえず返事を書いた]
(21) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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/* 多分、>>2:21が何を言っているか私しか理解していないだろうから【解説】
・プロローグに故郷の母親に「正月に栗きんとんが食べたい」という手紙を書く(しかしその手紙がコンダクトに届く) ・一日目に巻物に「栗きんとん」の作り方を書いて送る(その巻物はシャーロットに届く)
・栗きんとんのことについてコンダクトから手紙が来た。
これを総合して「巻物がコンダクトに届いてその返事が来た」とベニアオイが判断したという事だ。(母親への手紙がまさか誤配されているとは思ってないし)
(-16) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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[和の国で一番高い山の頂上に雪が積もっている写真が載っている絵葉書に、前と同じく筆で縦書きで文章が綴られている]
(-17) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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それは觔斗雲です。 孫悟空が乗っている、心の綺麗が人しか乗れない乗り物です。
栗きんとんは美味しい食べ物です。 もしかして栗きんとんって和の国しかない食べ物なのですか? 世界中何処にでもあると思ってました。 栗きんとんを食べたことがないなんて、人生損しています。
残念ながら、私は賢者でもなく妖精でもない、ただ踊ることが好きな人間です。でもこの絵は素敵なので取っておこうと思います。
紅葵
(-18) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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[異国の文字が綴られた1葉を 改めて眺めて、ため息ひとつ吐く]
さて、どうしよう…
[悩んでいたのは76(0..100)x1秒ほど 本来ならば、どうするものか答えは決まっていて
それしかないと言い聞かせ 男は再びペンを走らせる]
(22) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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/* サウダージの肩書きが毎日違うのがうける。 折角の和の国キャラなので、サンタさんを「三太苦労す」扱いして、逆にプレゼントを贈りつけたのでわりと満足している。
(-19) 2015/12/23(Wed) 22時頃
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/* シャーロットの手紙はどうしよう。 本人に返したいが、彼女にならって誰か他の人に贈りつけるのもありかなと思っている。よし、ランダ神に任せよう。
1(1ならシャーロットに送り返す。2ならシャロット[[who]]に送る)
(-20) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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/* よし、神様がシャーロットに送れと強く希望しているので送りかえそう。
(-21) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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……? 誰だこれ……、うん?
[Dear Joshua――とあるからには、自分宛なのだろう。 どこか柔らかい、丁寧に記された宛名に首を傾げて、シンプルな封筒を開く]
……、手紙、手紙。どれだろう。
[誤配――のようだ。けれど、どれが誤って届いたのかまでは、判らない]
わざわざ返事くれるなんて、マメな人だなぁ。 署名からして、女の人っぽいけど――……、……うん?
[記された問いに、微か、首を傾げる。どういう意味なんだろう。 この手紙の先にいるのは、どんな人なんだろうな。そう思いながら、ペンを手に取った。 興味や下心が皆無とは言わないけれど、誤配の手紙にも丁寧な返事をくれた見知らぬひとへの、これは礼儀というものだ]
(23) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な紙]
Madam Lucrece
初めまして、ルクレースさん。
誤配でご迷惑をかけてしまったようですね。 にも関わらず、ご丁寧に連絡いただいて、ありがとうございました。 どうしてあなたの元に届いたのは僕にも判りませんけど、何かの縁だと思っておきます。
さて、ルクレースさんからの問いですが、答えるのがとても難しいです。 どういう意味での問いかという点もあるのですが、まず、そんなことを考えたことがなかったからです。
僕にとって家族とは、いつも傍にいる当たり前の存在でした。 祖父と父と一緒に畑仕事をして、祖母は繕い物をして、母と妹は食事の支度や掃除などをする。 どこにでもある農家で、そういう"家族の型"みたいなもの、そのままの生活をしていました。
[そこで、二枚目の便箋へ]
(-22) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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[二枚目の便箋もまた、真っ白な紙]
でも、色々あって、僕は街に出て学ぶ幸運を得て――離れて振り返ってみると、そうですね。 すごく暖かくて、大切で、守りたくて――学んで得た力で、楽をさせてやりたい。 貧乏人、田舎者。そんな風に莫迦にされても、家族のためなら頑張れる。 いずれは自分も結婚して、そのひとと一緒に新しい家を築いて、そのために頑張っていきたい。 それに、歳の離れた可愛い妹が、何かやりたいことが出来たなら、出来る範囲で応援してやりたい。
――僕にとっての家族というのは、そんな感じです。 ちょっと長くなりましたけど、これで答えになったでしょうか。
うん、見知らぬあなたにだからこそ、ここまで話せるのだろうなとは思います。 知った相手にじゃあ、やっぱり、見栄や遠慮や、色々とありますから。
ぼくの答えが、あなたの抱える問題か悩みか疑問か判りませんが、役立つことを祈ります。
ジョシュア
[それは直近の消印の押された、正規ルートで配された手紙だった]
(-23) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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[全部の手紙を読み終わったが、明らかに誤配された内容の手紙に首を捻った]
これ、どうしましょう…? 宛名が書いてないから、送り返すこともできないわ。
[悩んだけど、なんとなくお返事を書きたくなって書いた。 送り間違いの本人に届くとは、流石に凄い奇跡が起きない限り無理だろうけど]
(24) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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[奇跡が起こったのか、『函』に一枚の絵葉書が収められている。 和の国で一番高い山の頂上に雪が積もっている写真が載っている葉書に、巻物と同じ墨跡で書かれていた]
(-24) 2015/12/23(Wed) 22時半頃
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……こんなところかな。 でも、どんなひとかな……、凄く丁寧で綺麗な文字だったけど。
[紙片の上に、送り主の姿をあれこれ浮かべながら。次の封書を、手にとって]
……封蝋。これまた、レトロというか。
[冬っぽい封筒に、赤い封蝋。感心しながら、ぺりぺりと蝋を剥がして、中を読む]
(25) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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もしもし。お手紙の送り先間違っていますよ。 と、思いつつ、素敵な手紙だったので思わず私が返事を書いてしまいました。ごめんなさいね、横やりして。
『リリー』とはどんな花かと気になっていましたが、百合のことなんですね。百合は凛として綺麗ですが、花粉が服につきやすいのが少し残念です。
私が好きなのは桜です。 薄い桃色の花ですが、春の一週間に一斉に咲いて散ります。季節限定なところと、咲くと和の国中桃色一色に染めるところが好きです。
あとは、紅葵ももちろん好きです。 自分の名前そのものですからね。
綺麗なお花は見ているだけで心が豊かになります。 貴方と、そして本来の送り主さんも、憧れのお花に囲まれた生活が出来るように、私も祈っています。
紅葵
2015/12/23(Wed) 23時頃
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もしもし。お手紙の送り先間違っていますよ。 と、思いつつ、素敵な手紙だったので思わず私が返事を書いてしまいました。ごめんなさいね、横やりして。
『りりー』とはどんな花かと気になっていましたが、百合のことなんですね。百合は凛として綺麗ですが、花粉が服につきやすいのが少し残念です。
私が好きなのは桜です。 薄い桃色の花ですが、春の一週間に一斉に咲いて散ります。季節限定なところと、咲くと和の国中桃色一色に染めるところが好きです。
あとは、紅葵ももちろん好きです。 自分の名前そのものですからね。
綺麗なお花は見ているだけで心が豊かになります。 貴方と、そして本来の送り主さんも、憧れのお花に囲まれた生活が出来るように、私も祈っています。
紅葵
(-25) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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――こ、れは!?
[カッと、目を見開いて]
(26) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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サンタクロース、実在したのか……!?
[カカッ!! と、便箋を食い入るように]
(27) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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[机に書き終わった手紙を置いて、シャワーをしてきた。 するとその手紙たちが無くなっていた]
いつの間にか、マネージャーさんが部屋にきて、 手紙出してくれたのかしら……? 入ってきたのに、気づかなかったわ。
[首を捻ったがそうとしか思えなかったので、その不思議さに深くは考えなかった]
(28) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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[工房で眠ってしまうのはよくあること。 どうしようもなくなって、隅っこにきちんと防火処理を施したソファを置いてみたけれど、結局椅子に座ったまま夢を見ていることが多い。
今日見た夢は、たくさんの街を旅するもの。 知らない世界を巡って、そのどれもが輝いていた。 それくらいしか覚えていない。 けれど幸せだったから、寝ぼけてふらつきながらも、急いで隣の隣の部屋にかけこんだ。書きかけの手紙は、もちろんそこで待っていてくれていた]
(29) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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/* シャーロットじゃなくてシャロットだって事に今気づいた! [カッと、目を見開いて]
あと、ジョシュアは連投に割り入ってごめんね。 [カカッ!! と、表ログをを食い入るように]
(-26) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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――……なんて、どうせ、あいつらの悪戯じゃないのか。
[はあ、と。溜息を吐く。昨日、絡んできた連中。 田舎の農家出身というそれだけで、下に見てくるゲスども]
……いやでも、うーん……?
[あの連中にそんなことを話した覚えはない。 というか、あの連中がこうまで手の込んだことをするとも思えない。
返事を書いてみようか。 そう思ったのは、仮に悪戯でも、その返事を晒されて恥を掻くのは自分だけだからだ]
(30) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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シャーロットさんへ
はじめまして、僕はブリギッタです 宛名も切手もないこの手紙が、さっきまでなかったはずの場所にいきなり現れました。これはやっぱり、魔法なのかな。シャーロットさんの世界に、魔法はありますか?
僕の住んでいるところは、人の少ない山の中です どんな気候であっても花は咲きます ずっと雨なら、きっときれいな花が咲くんだろうな
シャーロットは、花が好き?お祭りが好き? 知ることが、好き?
じゃあ、一番綺麗な夕焼けの色を知っていますか? 貴方は僕よりずっと沢山のことを知っているから (街の名前、ひとつも知りませんでした) 聞いてみたくなりました
よかったら、返事をください
ブリギッタ
(-27) 2015/12/23(Wed) 23時頃
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[真っ白な便箋。封筒ももちろん、白。 宛名には、「シャーロットさんへ」と書かれ、 裏側には、ただ"B"の判が捺されている。
中に一緒に入れたのは、指先くらいの大きさの、小さな花びら。桃色と水色が複雑に混じった、少しざらついた手触りのそれは、裏側に小さな金具がついていて、アクセサリーとして使われること前提で作ったもの。
以前、次元の狭間に迷い込んだ色の試作品とは違って、今度はちゃんと、完成品だ]
(-28) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な便箋]
――サンタクロース様
随分、気さくな方なんですね。 本物とのことで、どうぞ宜しくお願いします。
メリリースは、いまは15歳になっているはずです。住所は――、
[実家の住所を記して]
チャームポイントというか、可愛いですよ。
僕が何をしてても、ついてきて。 畑仕事の手伝いをしてても、勉強をしてても、構えってね。 僕と同じ目の色で、髪の毛は僕よりちょっと濃い、滑らかな栗色です。
(-29) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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喜びそうなものは――そう言われると、どうなんでしょうか。 子供の頃は何故だか錠前を好いてましたが、今はなにが好きなのか。 年頃の女の子が喜びそうなもの……というのは、アバウトに過ぎるでしょうか。 サンタクロース様はそのあたりの経験豊富そうなので、お任せしたいのですが。
それにしても……妹の好きなものも判らないなんて、何年も帰ってないんだなって、実感しますね。
やっぱりお金ですね、お金。 ただでさえ、少ない収入から仕送りしてもらっているので。 それに、僕が帰ると、一人分の食い扶持で更に負担をかけるので……学校が休みの間、少しでも働いて稼いで、って。
そんなところです。 どうか、よろしくおねがいいたします。
ジョシュア
(-30) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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[サンタクロースと名乗る相手への返事を書き終えて、次を見てみれば]
ん、出来るのかな。 じゃあ、お願いしてみようか……?
[実直そうな印象を受ける文面に、軽くうなずいて]
(31) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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火雨守様 御中
お返事ありがとうございます。 実家では、まだ蒸気式でなく、とても古い足踏み式の人力脱穀機を遣っているのですが。 聞いた範囲だと、金具がどうかして、回転する部分がうまく回らないようなことをいっていました。
収穫シーズンは終わっていますので、来年までに直れば問題はないと思います。 ですが、実家は遠く、お伺いしていただくのは大変お手間になると思いますが、大丈夫でしょうか。
もしご対応いただけるのであれば、実家の方に連絡して、改めて正式に依頼をさせていただきます。
ジョシュア
(-31) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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[昨日だし損ねた手紙とあわせて、少し離れたポストへ散歩がてら投函しにいくことにした。 山に住んでいる理由は、色々あった。 緑に透ける太陽のきらきらを見るのが好きで 好きで、たまらないのに。どうしても表現出来ない。 それも理由のひとつ。 表現出来るまでは、きっと人里に住むことは出来ないのだと、思っている]
(32) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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[返事を記し終えて、封筒に入っていたそれを指につまむ]
……なんだろな、これ。
[不思議な色合いの、金属性の何かの部品と思しきもの。 宣伝かなにかなのだろうか。よくわからないが、綺麗には違いない]
(33) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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[誤って混入したという可能性もある。机の引き出しに、謎の部品を仕舞って。
朝食に、冷えて硬くなったパンを齧りながら、次の手紙を読む]
鉄道会社から、仕事の……へえ、いいなぁ。
社内販売員かぁ。 郊外リゾートってのも、うん。 こんな寒くなくて、良さそうだ。
[列車とともに移動だから、食事や宿も雇用主持ち。条件は、とてもいい]
ん、これいいな。この冬はここで、みっちり稼ごう。 ああ、じゃあ、昨日のペット扱うとこにはキャンセルとお詫びしとかないと……。
(34) 2015/12/23(Wed) 23時半頃
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[次の封筒を開き、文面を読んだあと。ぽろりと、パンが落ちた]
……え。
[そこに記載されていたのは、シンプルな内容。
『ソフ キトク スグカエレ』
ただそれだけのシンプルな、しかし、重大にすぎる内容]
(35) 2015/12/24(Thu) 00時頃
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……嘘だろ。
[祖父との思い出が、一瞬のうちに脳裏を駆け巡る]
……ともかく、準備を……あと、友達連中に手紙を。
[冬はずっとこっちにいると言っていたので。 仲のよい何人かには、伝えておかねばならない]
あと、そうだ、それに……、
[これは、どうしよう。街で少し時間を費やせば、買い手はみつかるだろうけど――]
(36) 2015/12/24(Thu) 00時頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な紙。 宛名には、ペットトリマーの店名が記されて]
先日、求職の手紙を送らせていただいたジョシュアと申します。
郷里の祖父が危篤との連絡を受け、この度、急遽、帰郷することになりました。 大変失礼ながら、先に送らせていただいた内容については破棄いただきたく、宜しくお願いいたします。
[と、震える文字で記されていた]
(-32) 2015/12/24(Thu) 00時頃
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[――上質の封筒に収められた、真っ白な紙。 宛名には、鉄道会社の社名が記されて]
先日、求職の手紙を送らせていただいたジョシュアと申します。
郷里の祖父が危篤との連絡を受け、この度、急遽、帰郷することになりました。 大変失礼ながら、先に送らせていただいた内容については破棄いただきたく、宜しくお願いいたします。
[と、震える文字で記されていた]
(-33) 2015/12/24(Thu) 00時頃
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[ポストからの行きかえり、もちろん誰ともすれ違わなかった。 だから門の前、自作のポストが新たな手紙を蓄えているはずもなく、やっぱり中は空だったのだけれど。 ココアを飲んで、カップを片手に持ったまま外に出れば、今度は僕の中のココアみたいに、彼女も少し、手紙を受け取ってあったかくなったみたいだ]
変なの
[おかしいな、って思うけれど。怖いな、とかはやっぱり全然ない。 手にした手紙は、やっぱりきらきらしていた。 光っていないのに輝いているみたいで、暫くそのままぼうっとして――夕焼けにようやく顔をあげた。
そういえば、"至急"の返事が来ていない。 来ていなくても、仕事はやっぱりクリスマスまで。 期限が決まっているならば、やらなければならない。 それにしても、美味しそうな色、ってどんなだろう…??]
(37) 2015/12/24(Thu) 00時頃
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[白い封筒と、便箋。やはり、たどたどしい異国語。 そして――便箋とともに同封された、彼女の公演のチケット]
ベニアオイ様
大変、とても、ごめんなさい。 家の祖父、倒れるして、突然、戻る必要ありました。 折角、切符くださるしたのに、観にいけない、とても残念です。
売る、考えましたが、買えるする、お金持ちだけ。 僕、お金ない。でも当たるして、とても嬉しい、だったです。
だから、切符、リターンしますので。 他の誰か、チャンスあげる、してください。
いつか、お金集めて、ちゃんと観にいく、しますので。
あなたの崇拝者 ジョシュア
[異国の文字に不慣れなほかに。危急の報を受けて、字は余計に震えていたかもしれなかった]
(-34) 2015/12/24(Thu) 00時頃
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[一番いいのは、使う人のことを思い浮かべること。 だから本当は、お店に並ぶものをつくるのは少し、苦手だ。
火雨守をこうもり、って読むのはなんでだろう。 一応の答えは知っていても、あんな風に手紙をもらうとやっぱり考えてしまう。
新たな手紙。綺麗な、文字の色。 不思議な形なのに読めるのは、それも火の妖精のおかげ? 白いきらきらの紙に、深く黒い文字が、それだけでとても、美しかった]
(38) 2015/12/24(Thu) 00時半頃
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ジョシュアは、ベニアオイのブロマイドは荷物のなかに入れたようだ。
2015/12/24(Thu) 00時半頃
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[あれこれ準備して、列車に飛び乗って――]
……なんだって、こんな急に。 うん……家族って、ずっと変わらないと思ってました、けどね。
[ここ最近、私信と呼べる唯一の手紙を書いた相手に、嘆息する。 長距離列車のコンパートメントで、振動のなか、手紙を記した]
(39) 2015/12/24(Thu) 00時半頃
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拝啓、紅葵さま
作品を見ていただいてありがとうございます 自分でも何色と言っていいのかわからないものが沢山で 出来れば、言葉に出来ないものを表現したいと―― そう、考えています
のえる、クリスマスまでに必ず、贈ります そのために幾つか質問をさせてください
一日で一番好きなのは何時頃ですか? 花は好きですか?
感謝をこめて、蝙蝠より
(-35) 2015/12/24(Thu) 00時半頃
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[蝙蝠の文字に寄り添うよう、"B"の判が捺されている。 真っ白な無地の便箋に、右上がりにそれでもまっすぐな文字たち。
同じく真っ白な便箋には、きらきらの粉が混じり、手に取った瞬間だけ、流れ星の名残みたいに煌くことだろう]
(-36) 2015/12/24(Thu) 00時半頃
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[長距離列車に備え付けの便箋に、鉄道会社の封筒]
Madam Lucrece
急遽、郷里に帰ることになって、列車のなかでこの手紙を書いています。 家族、ずっとそこにあるものと思っていましたが、そうでもないようですね。
見知らぬあなたに、こんな話をして、すみません。 動揺して、でも、話せる相手もいなくて。あなたの問いを思い返して、つい。
――この手紙が届く頃には、きっとノエルでしょうね。 戻った実家では口にする機会がなさそうなので、あなたに。
――Merry Christmas。 そして、よい新年が、あなたに訪れますよう。
Joshua.
[鉄道の添乗員に預けた手紙は、幾人かの手を経由して、ノエルの日には届くだろうか]
(-38) 2015/12/24(Thu) 00時半頃
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/* なんでMsでなくMadamかって?
蒸気だからイギリス風なのさ!
(-37) 2015/12/24(Thu) 00時半頃
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[角が立った真新しい白い封筒に 2枚の便箋を折って切符を共に中に入れた
『メリークリスマス』
降り積もった新雪を うさぎが通り過ぎたみたいな ブルーグレイのインクが足跡を残して]
(-39) 2015/12/24(Thu) 02時頃
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[寒い寒い朝、かさりと小屋の前に届けられた封筒たち。]
あれ、誰からだ、これ。 届け間違い……じゃないね、こっちは。宛先は合ってら。
[手にとって表と裏を見る。 うち二通には、名前の見覚えがない。別の一通は]
――サンタだあ? そんな、まさか。からかおうったってそうは……
[ぎゅっと眉根を寄せ、背後を振り返って声を潜めた。]
(40) 2015/12/24(Thu) 02時半頃
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やっふー……? 爺さんなのか兄さんなのか、どっちだよ!
[一仕事終えて、小屋に帰ってきてからのこと。 節約のためにランプの灯りの明るさを絞り、今朝届いた手紙を読んでいると、子どもたちが覗きこんでくる。興味津々、めいめい勝手に口を開いて。
『ネエちゃん、それ、なぁに?』 『わあ、きれい……! ノエルのお祝いなの?』]
んッ……んんん、な、なんでもない!
これ、見せたほうがあの子らは喜ぶのか。 それとも、見せたらあの子らの夢が壊れるのか。 え、ええーと……どっちだ……?
[とりあえず保留だ。保留。 それに、これに返事するにはもうひとつ考えなくては。]
(41) 2015/12/24(Thu) 03時半頃
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―サンタの家、リビングにて―
よっし、と。疲れたー……
[プレゼントの外装に貼る、宛先名の付箋を漸く書き終えた。 終えたとは言っても、書いているその間にも、 サンタへの手紙は新たに届いている様で]
知らなかったが…… サンタって結構ブラックだったんだなぁ……
[虚ろな眼差しで、部屋の至る所に山積みのプレゼントを眺めやる。
――そう言えば、子供の頃、 この時期になると家族は妙に忙しそうにしていたものだった。 関係者以外立入禁止の工房に籠もって、 てっきりノエルのオーナメントでも作っているのかと思っていたのだが……]
作る側じゃなくて、届ける側だったとは。 てか……
(42) 2015/12/24(Thu) 04時頃
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[大量のプレゼントも、手紙の束も、 自分は今の今までちっとも知らなかった。 自分が家にいた頃は、今の様に出入口に近いリビングではなく、 奥にある工房で、すべての作業を行っていた為だろう。
"子供の夢を壊さない"。 それは自分の子供相手にも徹底されていたとみえて]
……ガキに気ぃつかってんじゃねーよ………
[思わず零れた呟きが、 居眠りをしていたじいちゃんの耳に入ったらしい。 小首を傾げてこちらを見ている]
な、なんでもねーよ……
[そっぽを向き、サンタポストを乱暴に漁る。 手紙と、何やらお茶が同梱されていた。
丁度良い、午後の返事はお茶を飲みながらにしよう]
(43) 2015/12/24(Thu) 04時半頃
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いや、誰だよそのワーカホリックな三太さんて……!
[生まれて初めて飲む玄米茶をすすりながら、 異国情緒漂うう手紙に目を通す。
じいちゃんは何やら美味しそうに飲んでいるが、 なにこれ渋い。 ミルクや砂糖を入れてはいけないのだろうか……]
(44) 2015/12/24(Thu) 04時半頃
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[封筒から転がり落ちた小さな欠片を光にかざし、ほうと息を吐く。 青空の色。生命力にあふれた葉の色。
近づけてみたり、遠ざけてみたり。 つい本来の目的を忘れ、その色合いをひとしきり楽しんでから。]
まるで、魔法みたいだ。 ほんとにきらきらしてて……ひまわりの色じゃないのにひまわりで。
[眠たそうにしている少女の方をちらと見て、しばし考え。 机代わりの台に向かってペンを走らせた。]
(45) 2015/12/24(Thu) 04時半頃
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[クリームがかった白の封筒に、雪の結晶模様のエンボス加工。 真っ赤な封蝋はまるで採れたての林檎の様で。
やたらキラキラした便箋もまたノエル感たっぷりの、 それは紛う方なき"サンタからの手紙"であった]
『やっふー!どーも、紅葵さん、サンタ=クロースです。 三太さんそれ苗字どこ行ったんじゃー! 同郷じゃないんじゃよ多分。紛らわしい名前ですまんのう。
して、紅葵さんてアレじゃよな? 今大人気の踊り手さんの。 わしもアーティストの端くれ故、憧れ―― いやいや、良く存じあげておるんじゃよ。
あのー、もし良ければサインとかくれたら嬉しいのう。 サンタージさん江で一つ!
(-40) 2015/12/24(Thu) 04時半頃
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それとご心配ありがとの。 願い事をもらってプレゼントをお届けできるのは、 幸運に選ばれたごく限られた人にだけなんじゃ。
……この意味が、判るかの?
そう、紅葵さんの元にも幸運が舞い降りたという事じゃ。 異国で成功したおぬしの望み、欲しい物とは一体なんじゃろ?
なお、集めた個人情報は、 その目的以外の用途には利用せんので、お気軽にじゃ!』
[書かれていた文章は微妙に胡散臭かったかもしれないが……]
(-41) 2015/12/24(Thu) 04時半頃
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[手紙を書き終え、妙にそわそわしながら投函する。
その後に手に取ったのは、 手紙ともつかない一片の便箋。
そこに流れる言の葉に、オレは口元をにやりと歪め]
フッ…… 良いねぇ、こいつは気が合いそうだ。
[俺の中のイカすバンドマン魂に火が着いた]
(46) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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火雨守さんへ
あの子の好きなもの……そうだね。 パンの耳をトースターで焼いて、砂糖を振ったの。 小麦粉と卵を混ぜてフライパンで焼いたのの、かりっと焦げたふち。 摘んできた野イチゴをつぶつぶのまま煮詰めたの。 みんなで囲むごはん。
古いテディベアの足の裏のクリーム色。 ちょっとだけ染まり足りないりんごの色。 そしてもちろん、めいっぱい開いたひまわりの色。
こんなことで、ちゃんと注文になるかい? なんだか、懐かしいや。 あんたの作った"きらきら"を見てたら、何年も前のことを思い出したよ。あたしよりも年上の兄さんや姉さんが、この小屋にいた頃のこと。
代金の前払いに、銀貨を一枚、同封しとく。 足りなかったら教えておくれよ。
オルエッタ
(-42) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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[色褪せたアザミの便箋に、青黒いインク。 連なる文字はのびのびと。 封筒からは、今度は菓子のような甘い匂いもする。
同封されているのは、ぴかぴかの銀貨が一枚。]
(-43) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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[次いで、丁寧に綴られた文字の手紙を広げた。 読むのは朝に続いて二回目、ある一行をそっと指先でなぞった。]
うん―― 元気にやってるんならいいさ。
ダフネにはもういっぺん手紙を出すとして…… それより、提案者のご意見を聞いておくべきだね、こりゃあ。
[左手の甲には、引っかき傷。 親指で擦りながら、再びペンを取った。]
(47) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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ルクレースへ
おっと、そいつは失礼。 だけど、ダフネの知り合いに届いたのも、何かの縁かもしれないね。
孤児院のことはいくらか聞いてる。 新しい部屋は静かだけれど落ち着くんだって、越したばかりの頃、よく手紙に書いてた。きっとあんたと同室だったからなんだろうな。ダフネ、あれで案外と寂しがりやだったろ? 迷惑かけてなかったかい?
へえ、でも今は祖父さんと祖母さんが出来たのか。 最近便りがなかったのもいい便り、そいつは、喜んでやらなけりゃいけないな。ダフネの祝いにかこつけて、クリスマスはとっときの缶詰を開けちまうことにしよう。
トラ猫。……うん、よさそうだ。 本物のトラよりかは食費がかからないのも、何よりうっかり自分が食われちまう心配をしなくて済むのがいいや。近所の裏通りに、ちょうどトラ猫の仔が住み着いててさ。さっそく勧誘に行ったら、引っ掻かれちまった。何が気に食わなかったんだろ。 猫の仔と友人になる方法、あんたは知ってるかい?
友人の友人 オルエッタ
(-44) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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[やたらキラキラしたノエル感たっぷりの手紙がコンダクトの元へと届く]
『君はブリキの汽車ぽっぽ Wow Wow 走って行くのさレイルウェイ Wow Wow なんでなんで Why?(掛け声) それはLove あれもLove 君の歯車走リ出す 一度乗ったら 降りられない 腹が痛くても 降りられない
なんでなんで Why?(掛け声) それはLove 特急Love
君はブリキの汽車ぽっぽ Wow Wow 走って行くのさレイルウェイ Wow Wow (くりかえし)』
[書かれていた文章は、どう見てもまともな手紙では無かったが……]
(-45) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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[色褪せたアザミの便箋に、青黒いインク。 勢いよく跳びはねる字で書かれた手紙の末尾には、とぼけたトラ猫が爪を振りかざすシンプルなイラストがある。
封筒からは、今度は菓子のような甘い匂いもする。]
(-46) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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コンダクトは誰に恋してるんだろうな! ルクレース[[who]]かな?
(-47) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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!!!!!!!!
(-48) 2015/12/24(Thu) 05時頃
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[真っ白い封筒をそっと撫でる。 綴られた差出人に見覚えはなく、人違いであるのは明らかだ。]
郵便事故が多いみたいだね。 忙しい時期ちゃ、時期か。
それにしても、可愛い妹――ねえ。
[その気持ちはなんだか分かる。 それと同時に――ふと、思い出す。少しだけ、似ていたのだ。 届いた手紙が別の人からのものだったら。そう想像して綴る、こちらはまるごと嘘の手紙。戯れに書き上げて――他の手紙と一緒に持って行かれてしまったことを知るのは、送られてしまってからのこと。]
(48) 2015/12/24(Thu) 05時半頃
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兄貴へ。
兄貴もよく、すぐにそうやってこっ恥ずかしいことを言った。 可愛かなくても、一番でなくても。あたしは兄貴がどっかで元気にしてるってだけで、それでいいんだ。嬉しいことがあったときに、報告する相手であれば尚更……ううん、本当にそうならよかったのに。
どうか、あんたに幸運がたくさん訪れるように。
追伸: 最近、あたしも異国のサムライとちょっとした知り合いになった。……かもしれない。
(-49) 2015/12/24(Thu) 05時半頃
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[ファサァと前髪を掻き上げる。
サンタ宛、というよりは、 まるで誰かが心の赴くままに綴った泡沫の如き手紙だったが、 なかなかに、ソウルの籠もったお返事が書けたのでは無いだろうか。
まろみのある苦さが段々と気に入ってきた玄米茶の残りを、 ずずずっと啜り上げる。
一息ついた後にサンタポストへと突っ込んだ指先に、 カサリと軽い紙片の手応えがあった。
視線を落とせば、そこにはある意味切実なお願いが書いてあり]
(49) 2015/12/24(Thu) 05時半頃
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手紙を間違って受け取った誰かへ
[間違って、の箇所には二重傍線が引いてある]
届いた一通目は読まずに捨てちまってくれ。 いいかい、必ず。必ずだ。
もし読んだら、あんたにまじないをかけてやる。 戸棚の角に足の小指をぶつけるまじないだ。痛いぞ。泣くほど痛いんだからな!
もう一度繰り返す。 一通目は誤配達につき読まないように。
オルエッタ
(-50) 2015/12/24(Thu) 05時半頃
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[一通目は、文章のところどころにインク溜まりが出来ている。 二通目は、急いで書いたものか、総じて字が薄い。
長らく店頭にあった格安の便箋は色褪せていた。 目を凝らせば、あしらわれたアザミの挿絵が見えるだろう。
同じく日焼けした封筒からは、かすかに靴墨の匂い。]
(-51) 2015/12/24(Thu) 05時半頃
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同じ小屋に住んでる子たちの希望する贈り物のリスト
調達中(なんとかなるかも): 本物の汽車、きらきら、本物のトラ
未調達: 食べてもなくならないパンケーキ(アニー)、本物のサンタさん(ビル)、宇宙人が存在する証拠(キャシー)、銅貨がたくさん(ダニエル)、幸せな味の食べ物(エミリー)
(-52) 2015/12/24(Thu) 05時半頃
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サンタの兄さんもしくは爺さんへ (当方、年齢にはこだわらないため、その点はどちらでも。爺さんにも兄さんの時代があるだろ)
サンタが抽選式とは知らなかったよ。 世知辛いというかなんというか……本当の、本当なのかい? 謀っちゃいないだろうね。信じるよ? いいね? 嘘だったらあとで拗ねてやる。
ともかく、リストをつけといた。 サンタなら実現可能なのかい、これ? どれもいまいち靴下にゃ入らなそうなんだけどね……無理なら代わりに飴玉でも送ってやってくれりゃいいよ。多分、あの子たちには、「サンタって奴がいて、そいつが気にかけてくれた」って事実が大事なんだろうと思うしね。
家族の笑顔が届くんだから、それで贈り物としては十分だ。 だけど、本当に、あたしの願いも言っていいんなら。 いい靴がほしいな。磨くだけで、嬉しくなっちまうような靴がさ。
オルエッタ
(-53) 2015/12/24(Thu) 06時頃
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[色褪せたアザミの便箋に、青黒いインク。 勢いよく跳びはねる字で書かれた手紙と比べ、リストはなるべく丁寧な文字で書き込まれている。
封筒からは、今度は菓子のような甘い匂いもする。]
(-54) 2015/12/24(Thu) 06時頃
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[クリームがかった白の封筒に、雪の結晶模様のエンボス加工。 真っ赤な封蝋はまるで採れたての林檎の様で。
やたらキラキラした便箋もまたノエル感たっぷりの、 それは紛う方なき"サンタからの手紙"であった]
『やっふー!お手紙ネームBBちゃん、お手紙ありがとの。
BBちゃんはクリスマスが今来ると不味いのかの? わしはむしろクリスマス中止のお知らせを流したいくらいじゃが…… クリスマスを、楽しみにしてくれてる良い子と良い大人も多いからの。 共に心を強くがんばろうぞい?
髭はそうじゃな、もじゃもじゃの時もあるし、 もじゃもじゃじゃ無い時もある。 概ねもじゃもじゃじゃと思ってくれて良いぞい。
(-55) 2015/12/24(Thu) 06時頃
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ほう、"眠くなるくらい美味しそうな夕焼け"か…… 一体誰から言われたのかの?
BBちゃんが男の子ならアレじゃ、 河川敷でタイマンで殴り合って、共に倒れて見る夕焼けじゃないかのー?
「へっ、やるじゃねぇか…… 思いっきりやって、疲れて眠い上に腹が減ったぜ。 あの夕焼け、トマトケチャップがかかったオムレツみたいで美味そうだなぁ」とか。
逆に女の子なら、ほっほっほ、隅に置けんのぅ。 二人で海辺で見る夕焼けじゃろ。
「綺麗だなBB。君の方が綺麗だが。 眠くなるまで一緒にいようぜベイビー。 ストロベリーケーキみたいで美味しそうだぜ。夕焼けも君も」
これでFAなんじゃよ?』
[書かれていた文章は微妙に胡散臭かったかもしれないが……]
(-56) 2015/12/24(Thu) 06時頃
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じいちゃんはもじゃもじゃじゃ!(じゃが多い
(-57) 2015/12/24(Thu) 06時頃
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[それは、このあいだ書きかけたこととは違うこと。 だけれど、先日の願いはどう逆立ちしたって靴下には入りやしない。それに、手紙に書いた願いが叶ったならば、きっと本当の願いが叶ったのと同じ気持ちになれる。]
手紙の内容は若干、怪しかったけど…… いいね、これは気が利いてる。
[添えられていた押し花は、壁にピンで留めた。
毛布をかぶってからも、目を瞑れば、コンペイトーやきらきら、ルピナスの花が瞼の裏に浮かんで、いつしか眠りに落ちていった。]
(50) 2015/12/24(Thu) 06時頃
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[届いてくる手紙を読むのも、 それに返事を書き綴るのも、 何やらだんだんと楽しくなってきて。
鼻歌交じりにペンを走らせているうちに、 残った手紙はもう最期の一通となり。
見覚えのあるその表紙と宛先の筆跡に、 慌ててじいちゃんに背を向ける。 そうして身体で隠しながら、手にした手紙に目を通し]
ふむふむ…… じいちゃん、オレちょっと、トナカイの尻見てくる!
[トナカイ舎へと向かい、部屋を飛び出した]
(51) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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一体これはどうしたことか。 その日『函』に届いたものは、くしゃくしゃに丸められた紙くずと、ひもで巻かれたロール状の紙束。シャーロットが知っている「手紙」の概念からはずいぶんかけ離れたものだ。
(52) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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ともかく読んでみよう。シャーロットはまず、紙くずを手に取り、おそるおそる開いてみた。
「んー……?」
それはシャーロットの知らない言葉だった。どうひっくり返してみても、意味を推測することは困難で……いや、ひとつだけ、見覚えのある単語があった。手紙の末尾、署名の綴りに見覚えがある。
(53) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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つまり『函』はこの人物との間につながっているのだろうか。線のつなぎを間違えてしまうのは、減給40%級の失敗だ。シャーロットは、罰を受けるかもしれないどこかの誰かに心から同情した。
すこし迷ったが、シャーロットはその紙くずを自分の引き出しにしまっておくことにした。手紙をこんなに丸めてしまうなんて、もしかしたら何か良くないことなのかもしれない。先の手紙を読む限り悪い人物ではなさそうだが、やはりこれは届いてはいけないもののような気がする。かといって、捨ててしまうのはしのびない。
(54) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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―トナカイ舎―
よーぅ、元気ですかー? おっし、めっちゃ元気だな。 あとそれ、オレの髪の毛だから。エサじゃないから。
そんで、さ。ちぃっとばかし、良いかな……? ……大丈夫、さきっぽだけだから…… ん、痛くは、無さそう、か……?
[手紙に書かれていた通り、 トナカイの鼻先を手で撫でる。 嬉しそうに擦り寄せてくる所を見ると、 痛みは全く無さそうだ。
その後トナカイの尻を凝視する事95(0..100)x1分。 快便を目に焼き付けると、 オレはトナカイ舎を後にした――]
(55) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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凝視し過ぎだろうオレ……!(ふるえ
(-58) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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紙くずを引き出しに大事にしまってから、シャーロットはもうひとつの丸めた(先ほどとは丸め方が違う)紙束を開いてみた。
「おおおおおー」思わず感嘆の声が漏れる。それは長い一枚の紙をロールしたもので、文字の方向が上から下に向かっている、すこし変わった体裁だった。
(56) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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そして内容。これぞまさしく文通だ。 わからない単語が多いが、なにやら祝いの料理の作り方らしい。砂糖と塩以外見たことのないものだったが、芋と果実を使う菓子であると推測された。
ちょうど市場が始まる時間だ。給料日直前でなかったのは幸いだった。シャーロットは財布の中身を確かめてから、市場へと駆け出していった。
(57) 2015/12/24(Thu) 06時半頃
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[ルクレース同様、学生の頃から変わらないサウダージの文字。 あの頃、手紙のやり取りこそ無かったけれど、 ノートの見せ合いっこはそれこそしょっちゅうで。
――丁寧に書かれたルクレースのノートの内容を、 書き掛けの歌詞で埋まったオレのノートに写す作業を、 見せ合いっこと言うならばだが]
『急過ぎたかな? ほら、言うじゃん。思い立ったが吉日ってね。
まぁ、もっと前に相談してろって話かもだけど、ほんっと助かった。 近場の獣医さんとかにも、 手当たり次第に手紙で相談してみたんだけどさ……
どうにも信じてもらえないってか、ケンモホロロでさ。 マジでルクレだけが頼りなんだよ……
んで、元気で、よく食べて、痛がらず、 排泄も滞りなかったから、 多分ほんと、そういう種類な気がしてきた。
(-59) 2015/12/24(Thu) 07時頃
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とは言え、オレじゃ良くわかんねーからさ。 もしルクレさえ良ければ――――…』
[手紙はそこで、途切れている]
(-60) 2015/12/24(Thu) 07時頃
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―夕暮れ時、リビングにて―
[テーブルに向かい、緊張した面持ちでペンを走らせる。
ああまったく、あの頃とちっとも変わりゃしない。 なんとか理由をこじつけて、彼女に声を掛けたくて。 その度に彼女は何故自分に話しかけるのかと、 心の底から怪訝そうで。
――忘れたことなど、無かったのに。
成功して、有名になったらと、 そんなちっぽけなプライドで自分を縛って、 随分と時が流れてしまった。
なので、どうせダメ元。 今度こそ、少しは素直になろう。 彼女が手を取ってくれる様に……
そう決意したまさにその時、入口の扉が開く音がした――――…]
(58) 2015/12/24(Thu) 07時頃
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―それから少し後の事―
[配達人の少年の元を、一人の青年が訪ねてきた。 彼の元へ身をかがめると、一通の手紙を手渡して]
『もし――…、もしルクレさえ良ければ、オレんち、遊びに来ないか?
真っ赤な鼻のトナカイ、 実際に見てもらった方が早そうだしさ。 学校出た後のルクレの話も、色々聞きたいし。
……てな訳で、鉄道のチケット買ったんで送っとく。 メリー・クリスマス。サウダさんからのプレゼントだよっと。 要らなかったら、捨てといてくれ』
[ノートのページを繋ぎ合わせて作られた手紙には、 電車の切符が同封されていた]
これを、ノエルの日にルクレースって人に届けてくれ。 住所は……
(-61) 2015/12/24(Thu) 07時半頃
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あと、せっかくのノエルだしな。 配達人もサンタみたいなもんだろ? これ、やるよ。 オレとお揃いだぜ?なーんてな。
[ぽふりと赤いサンタ帽を、サヴェリオの頭に被せて。
雑踏の中へと、姿を消した]
(-62) 2015/12/24(Thu) 07時半頃
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紅廾癸へ
お手紙をありがとう。頂いたレシピの材料がそろわなかったので、わたしの街にあるもので代用して作ってみました。とっても美味しかった!
芋はわかったけれど、粟がよくわからなかったので、シロイモと相性のいいチャギの実を使って作りました。子供の頃食べたチャギ・パイみたいで、すごく懐かしい気持ちになりました。
わたしの街では、お祝いをするときにもチャギを使います。作り方は、チャギの実を丸ごとたくさんの砂糖と一緒に、自然に身が崩れるくらい煮て、スープのようになったら布で汁をこしとります。この時、絞ったりしないように気をつけて。布を敷いたざるを鍋に乗せて、一晩かけてゆっくり水分を落としたら、さらに一晩かけてゆっくり冷まします。冷める頃には、チャギの成分でぷるぷるした赤いジェルが出来上がります。
お茶に入れたり、プレに乗せて食べると美味しいの!作ってみてね。
シャーロットより
(-63) 2015/12/24(Thu) 07時半頃
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昼になり、降り続いていた雨が霧雨に変わる頃。シャーロットは推測を大いにまじえながら作った、シロイモとチャギの甘煮に向かい合っていた。緊張の面持ちで、ひと匙すくう。
(59) 2015/12/24(Thu) 07時半頃
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「おー……」美味い。チャギ・パイの中身だけを食べるような菓子で、どこか懐かしい風味がする。シャーロットはそれをあっという間に平らげてしまった。
さて、これはぜひ返事を書かなくては。そう思いわら半紙と鉛筆を取り出してから、はたと考えた。どうやったらこの手紙を出した人物に返事が届くのだろう。そもそも、これまでの手紙で、シャーロットが書いた返事のさらに返事というのはもらったことがない。
(60) 2015/12/24(Thu) 07時半頃
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しばらくうんうん唸ってみたが、わからないものはわからない。そこは気持ちでなんとかなるのかもしれない。とにもかくにも、返事を書いてみることにした。署名と思しき部分は知らない文字だったので、絵を描くような気持ちで形をまね、文字の方向も、元の手紙を真似て縦に並べる。
そして手紙を書き終えたシャーロットは、いそいそとおかわりを盛りに席を立つのであった。
(61) 2015/12/24(Thu) 07時半頃
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[右上がりの癖のある ブルーグレイの踊る文字が 積もった新雪を走るうさぎの足跡のように
『親愛なる紅葵様
先日は失礼しました。麗しいお手紙ありがとう。 こちらの受け取ったのは手違いみたいです。 本来の受取先へとお渡ししたいと思ってますが。 異郷の地宛みたいですので、然るべき手段で。 異郷からの旅人、コンダクトより』
さっと通り過ぎていく]
(-64) 2015/12/24(Thu) 08時半頃
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[そして、物陰からちり
『追伸 それでも戻ったならいただいてもいいですか?』
うかがう顔をのぞかせた]
(-65) 2015/12/24(Thu) 08時半頃
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