【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

　…………。

[驚いた。まさか、列車に乗り込んでいる乗客の顔と名前を記憶しているとは思っていなかった。>>2:123

そして、先ほどの笑顔を思い出す。>>2:122
あれは傍目で見ていても、中々に威圧感と恐怖を感じた。それに食堂車両で会った時も思ったが、この乗務員は鋭い。はぐらかしたり、隠してもおそらく怪しまれるだろう]

　……猫を、探しております。
　どうやら誤って機関車に乗り込んでしまったようで……。
　黒い毛並みにエメラルドの瞳の猫です。

[ホールドアップという体だったが、正直に話したほうが得策だと判断した。まさか自分以外に既に捜しているものが居るとは思っていなかったが>>2:121]

(0) rento24ss 2015/02/26(Thu) 00時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[青い髪の店員さんが、さらさらと注文のメモを取る手の動きは滑らかだ。先ほど、食堂へ入って来た時にちらりと見えた憂いの表情は綺麗に隠されていて、プロなのだなと、私は感心する。>>96]

ミートパイは四角の手のひらサイズ……はい、わかりました。そちらをよろしくお願いします。

[一つずつ整形する方が、大きなサイズのものを作るより手間もかかるだろうに、この食堂ではそちらを取るのだ。そういう小さなことの積み重ねが、食べることへの特別感を生み出してくれると、私は知っている。
まだ見ぬ料理への期待感を膨らませていると、店員さんが心配そうに尋ねてきた。>>97]

フルコース！　はい、楽しみにしていたんです！

(1) busoa 2015/02/26(Thu) 00時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[私は思わず身を乗り出した。いやいや、彼女が訪ねたかったのは、そういうことではあるまいと思い直して、私は頷きを返した]

もちろん、ちゃんと考えていますよ。我慢したBLTサンドと他のデザートは、明日注文します。
……あ、でも、明日は明日で別のメニューが出るのかしら。
あの、もしかして今のうちに味わっておかないと損ですか？

[最終的にだいぶずれたところに着地した気がしたけれど、私の心配は本物だった。夕食の後はバーにもなるらしいし、焼き菓子ならばその時まで残っているだろうか]

(2) busoa 2015/02/26(Thu) 00時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[注文を終えたところで、なんだか視線を感じた。>>2:108
見れば、少しばかり唖然とした表情の女性が目に入る。ええと、うん。ああいう表情は覚えがある。言葉にするなら「そんなに食べるのか」だ。
先ほどの店員さんはずばり口にも出してくれた。>>2:98]

美味しいものは別腹だから、仕方ないよ。ね。

[私はそう自分に言い聞かせて、目のあった女性に出来る限り慎ましやかな微笑みを返した]*

(3) busoa 2015/02/26(Thu) 00時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[ほんの少し待つだけで、料理が運ばれてきた。さすがにこの時間帯、メニューから見ても、注文を受けてから作り始めるという類のものはないらしい。
けれど、そこで気を抜かずに丁寧な盛り付けがされているというだけで、印象はがらりと変わる。サンドイッチに添えられたミニサラダの彩りや、艶々と輝くミートパイの生地に、私は目を輝かせた。
しかし、輝かせているばかりというわけにもいかない。せめてサンドイッチくらいは片づけて置かないと、後から来るアドリアさんやグレンくんに変な目で見られてしまうだろう]

言い訳完了。今日の恵みに感謝します。

[短く祈りを捧げて、サンドイッチへ手を伸ばそうとしたところで、アドリアさんの謝罪とお礼の声。いや、お礼の声は徐々に小さくなって、消えた。>>2:109
はう、と気まずくなったところに、グレンくんの追い打ちが。>>2:114]

あ、これはその……違います。デザートは、私たち三人分です。三人分。
勝手に頼んじゃいましたけど、甘いもの、平気でしたか？　苦手だったら、私が引き受けますから。

[あれ、フォローしたつもりが、私はさらに墓穴を掘った気がした]*

(4) busoa 2015/02/26(Thu) 01時頃

【人】 隻眼 フロライト

[沈黙の後>>2:93>>2:94テッドさんが発した言葉>>2:95それが、嬉しくて嬉しくて。やっと会いたかった彼に会えた気がして、目頭が熱くなった。「会うつもりは無かった」という言葉には]

俺はっ…

[その時だったか、長い髪の女性がやって来た。
やってしまった。ここは、今の彼の職場で、今はどう見ても勤務中。]

…すぃませんっ…俺…。

[彼が接客してる間>>2:96>>2:97>>2:98>>2:99自分の失態に、罪悪感を感じていた。
すると、彼が声を掛けてくれた>>100そして、「知り合いか」というフィオナの問いに>>2:52彼が答えてくれた。>>2:101]

ごめん、ちょっと行ってくる…

[手を引かれ、廊下へと出た。]

(5) アリス 2015/02/26(Thu) 01時頃

【人】 隻眼 フロライト

―連結通路―
[男は、地に足が付かない心地だ。フィオナと知り合い、と聞いて>>2:102]

…車両が同じで、案内をしてくれてました…

[続くテッドさんの言葉を>>2:103、一字一句漏らさないように聞き入った。知りたかった、今までどうしていたのか。純粋に。

そして、まず最初に「実は、こっち」だという、まさかのカミングアウトに空いた口が塞がらなかった。どんどん出てきた言葉に、更に動揺して]

…え？…セア？…え？え？

[頭がぐちゃぐちゃになったので、男は「ああぁ！！」と大きな声を上げ、頭のなかの物を払拭させようとした。普段はこんなに大きな声を出さない。いや、ここ何年も出した事がなくて、頭がぐあんと揺れた。彼も驚いたかもしれないが、お陰で頭がすっきりした。]

(6) アリス 2015/02/26(Thu) 02時頃

【人】 隻眼 フロライト

テッドさん…。貴方の事を忘れる事なんて、出来ません！

あの時、貴方が居たから、居てくれたから、今の自分があるんです。
貴方の事、貴方から教わった事は、何一つ忘れた事がありません。
だから…俺、今スーシェフをやらせてもらってます。これは、貴方のお陰なんです。
だから…、だから…

[一気に喋った。でも、これは言わなければ]

俺は、料理人として貴方を尊敬をしています。
だから…忘れろなんて…言わないで下さい…

[気が付けば、あの時と同じように、ぽろぽろと涙が零れていた。*]

(7) アリス 2015/02/26(Thu) 02時頃

【人】 オカマ料理人 テオドール

なるほど。

[どうやら知り合いというわけではなさそうだ。
とはいえ、行きずりの関係にしては
仲は良さそうな。]

って、ええっ…？！

[相手は導入から驚きを隠せない様子だったが
話が終わる頃にはすっかり気が動転したのか
今まで聞いたことのないくらいの
大声を発するものなので
内心｢そんなにか…！｣とツッコミながらも
大丈夫かと声をかけて相手を気遣った。]

(8) miduno 2015/02/26(Thu) 12時半頃

【人】 オカマ料理人 テオドール

俺のことをそんなに言ってくれるのは
フロウくらいだよ。
それにしてもスーシェフなんて……
すごいじゃないか。

[目を細めて相手の成長を微笑ましく思って
その柔らかく艶やかな髪を優しく撫でた。]

でも、前言を撤回するつもりはないね。
俺のことはもう忘れて欲しい。
テオドール・ヘイズは死んだんだ。

[そう言うと、納得行かない様子の相手に
クスリと微笑みかけて頬を軽くひと撫ですると

その反対の頬に口付けた。]

(9) miduno 2015/02/26(Thu) 12時半頃

【人】 オカマ料理人 テオドール

そういう訳だから、初めまして、よろしくね。
フロライトくん？

[有無をいわさず、微笑みで相手を黙らせるのは
今の同僚の癖が写ったのか。]　

(10) miduno 2015/02/26(Thu) 12時半頃

【人】 御曹司 ジョシュア

[デザートは三人分というリリアーヌの言葉(>>4)を受けて(サンドイッチとミートパイを一人で夕食前に食べるという時点で多すぎる気はしたが)、ひとまずパイをいただくことにした。]

じゃあ、先にもらうぞ。

[そう言って一切れお皿に取る。
サクリと入れたナイフが中の何かに当たって。]

……ん、何だ？

[少々行儀が悪いかとは思いつつ何かを取り出してみたら、それは2のフェーヴだった。
(1,2→王冠 3,4→家 5,6→ひつじ)]

普通のパイではないのか？

[リリアーヌの方を向いて尋ねれば、ガレット・デ・ロワについて説明をしてくれただろうか。]

(11) xcocoaxtk 2015/02/26(Thu) 14時半頃

【人】 探索者 ミュリエル

[どうやらリリアーヌさんは席だけでなく、デザートまで頼んでくれていたらしい。(>>4)
しかし、それにしても机の上に並んだ食べ物の量は一人分には明らかに多く私は驚嘆した。]

ありがとうございます。
とっても美味しそうですね。甘いものも好きなのでいただきます。

[そう言って、デザートを食べようとした時、一足先に食べ始めていたグレン君のパイから小さな王冠の形をした陶器が出てきた。(>>11)
偶然入ったにしては、可愛く、このパイにベストな大きさである。私の方にも入っているのだろうかと思い、ナイフを入れた。]

わっ！私の方にも入ってる。

[ちょっとしたサプライズに嬉しくなりつつ、出てきたものをよく見ると3のフェーヴだった。]

(12) なな 2015/02/26(Thu) 17時半頃

【人】 探索者 ミュリエル

[パイの中には、家の形をしたフェーヴが入っていた。
小さい陶器でできたそれは、屋根・煙突・窓・扉までついている。]

グレン君のとは、形が違うね。
それぞれ意味があるのかな？

[こういう物には、たいてい意味付けがされているものである。
運勢を占ってくれるものなら、絶対に結果は知りたい。
リリアーヌさんなら知っているのではないかと期待に満ちた顔で彼女を見た。]

(13) なな 2015/02/26(Thu) 17時半頃

【人】 使用人 シュゼット

―― カウンター:料理を待ちながら ――
[三者三様の注文が済めば、ホームでぶつかった青髪の男性が戻ってくるのが見えた。
あっ、と思ってとっさに出た右手を、いやしかしいきなり馴れ馴れしいかとひっこめ掛ければ、向こうから気さくに声をかけてくれて>>99。]

あ、はいっ
来まし、た！料理、楽しみです。

[と、一生懸命に答えた。
青髪の男性は、先程入ってきた眼帯の男性とどうやら知り合いみたいで、なにかを話しに出て行ってしまったけれど、去り際エヴァルトさんに向けて送られたウィンクを、少女はドキドキしながら見ていただろう。]

(14) matsuko 2015/02/26(Thu) 18時頃

【人】 使用人 シュゼット

[料理が来るまでの間、スターシャに倣って椅子から伸ばした足をぷらぷらと揺らして車内を見まわす。
自分たち以外にも、賑わう各テーブルをにこにこと観察していたら、トレンチに溢れるほどの料理が運ばれていくのが見えた。

丁度エヴァルトさんも同じところを見ていたようで、そのまま視線を寄り添わせて見ていれば、行き着いたのはひとりの女性。>>2:78]

(あんなにいっぱい…！いいなあ)

[奧様が仰っていた。
「本当の贅沢っていうのは、高いお金を払って大量に食べることではなく、いろんな種類をちょっとずつ味見することだ」って。
あの女性とお友達になったら、きっと食事の時間は楽しくてたまらないんだろうな、と。なぜだかそう思った。

そうして眺めていれば、女性の元に姉弟のような2人組がやってきて。
料理の量に、2人して同じ顔をしているのが面白かった。>>2:109>>2:114]

(15) matsuko 2015/02/26(Thu) 18時頃

【人】 使用人 シュゼット

[注文した料理が目の前へ提供されれば、ぱあっと表情を明るくする。
いただきます、と小さく呟いてまずはダージリンの琥珀色に口をつける。

……美味しい。

ふわりと、湯気とともに広がる香りに、うっとりと瞼を閉じる。思い出されるのはあの小さなお屋敷のことばかり。
好きにしていいと言われた庭園に種を蒔いて。
最初の蕾が開いたころに、庭に出てティーパーティーをしたっけ。

ささやかで大切な、私の思い出たち。
キラキラと儚く煌めくそれは、砂糖菓子のよう。]

(ああ、思い切って、良かった)

[ホームで見た虹色の煙を思い浮かべながら、暫し少女は紅茶の香りを楽しんでいた。]

(16) matsuko 2015/02/26(Thu) 18時半頃

【人】 使用人 シュゼット

[エヴァルトさんが注文したサンドイッチを、一口だけもらって、これもおいしい！とはしゃぐ。
そうしていよいよ、というようにガレット・デ・ロワののったお皿を引き寄せ、フォークをいれた。

パリ、と表面のパイ生地が跳ねる音に続いて、ザクッとフォークの通る音。
小さく一口サイズに切り分けて口の中に放れば、濃厚なフランジパーヌとサクサクしたパイの触感が楽しい。
鼻に抜けていく微かなアーモンドの香りはとても上品で。
とにかくこれは、この一言がぴったりだろう。]

～～～～っおいしい！

(17) matsuko 2015/02/26(Thu) 19時頃

【人】 使用人 シュゼット

[この感動を分かち合いたくて、
スターシャさんやエヴァルトさんにも勧める。

そうこうしているうちに、食べ進めたガレット・デ・ロワの中から、お約束のフェーブが出てきた。

形は3。]
(1王冠、2家、3ひつじ)

(18) matsuko 2015/02/26(Thu) 19時頃

【人】 使用人 シュゼット

[ころん、と顔を出したのは、小さな羊のフェーブ。]

可愛い…

[この陶器の人形には、いったいどんな思いが込められているのだろうか。なんにせよ、こういう食べた人を楽しませる趣向が、この虹石列車の食事が素晴らしいと言われる所以なのだろうな、と。
少女は幸せそうに微笑んでいた。]**

(19) matsuko 2015/02/26(Thu) 19時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[どうやら上手く誤魔化せたようだと、私は安堵の息をはく。それに、二人とも甘いものは好きなようだ。>>11 >>12
うん、やっぱり美味しいものはみんなで一緒に食べてこそだ。グレンくんが最初に選ぶのを、にこにこと見送る。ガレット・デ・ロワはそういう食べ物だ]

あら、すごい。王冠。

[グレンくんのナイフを入れた先からころりと出てきたのは、王冠の形をした陶器。私は先ほど聞いたばかりの、陶器に込められた意味合いを話す。>>2:43]

お祭りで食べるお菓子なんだそうよ。王冠は幸運のしるし。これから良いことがあるんだって、店員さんが言っていたわ。旅の始まりにはうってつけ、ですよね。
あ、でもその王冠は、陶器だから食べられませんけど。

[最後に付け加えた言葉は、もしかして余計だっただろうか]*

(20) busoa 2015/02/26(Thu) 22時半頃

【人】 イブニング乗務員 グリフィン

[猫。
…は思わず少し脱力した。>>0　今回の列車には、随分小さなお客様が乗っていたようだ。しかも逃げ出したとなっては、もしイブニングの乗客にでも見つかったら問題になってしまう]

わかりました、私も一緒にお探しします。
……失礼を承知で申し上げますと、先ほどのお客様のような方に見つかったら、また少し不都合が起こるのではないでしょうか？

[苦笑交じりに、言外に「難癖をつけられるのでは」と口にして、…は時計を見て時間を確認する。次の発車時刻まで、まだ少し時間がある。それまでに何とかして見つけなければ]

では、猫の捜索ですね。
猫にはマタタビと言いますが、シーク様、何か猫の好物は持ってらっしゃいますか？

[どことなくわくわくした様子で、にっこりほほ笑んだ。
何を隠そう、オリヴィアは猫が大好きである]

(21) rei0x0 2015/02/26(Thu) 22時半頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

[>>21 機関車に動物が、ましてやイブニング車両に乗っていることを知ったら説教されるかと覚悟していたが、どうやら彼は捜索に協力してくれるらしい。そのことに礼を述べながらも、続けられる言葉に眉を曇らせた]

　ええ、まあ……面倒なことになるでしょうね。

[しかし元々、あの黒猫はウェストレイクステーションに居た野良猫だ。誤って乗車していることに気付いたが、放っておいても誰も咎めたりはしない。

それでもなお気にかけるのは、猫が好きだからに他ならない。
誤って迷い込んでしまった猫を放っておくなど、できなかった]

　好物ですか。そうですねえ……。
　いま持っているのはこれくらいですか。

[鞄から取り出したのは、にぼし。それを掲げながらオリヴィアを見やると、何故だろう、どことなく笑顔が輝いていた。

まさか彼も猫が好きだということには、気付かずに]

(22) rento24ss 2015/02/26(Thu) 23時頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[アドリアさんのとったパイからも。小さな陶器が転がり出てくる。
家の形をしたそれは、いったいどんな意味合いだったか。家内安全……じゃなくて、ええと]

そう、家庭円満。
家のフェーヴは、そのまま、家の中のことが上手く回るでしょう、っていう暗示らしいですよ。
幸運の兆しと、家庭円満。ふふ、だから、きっと大丈夫ですよ。

[私は二人のこれからを思って、笑顔を浮かべた。>>2:4]*

(23) busoa 2015/02/26(Thu) 23時頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[さて、サンドイッチから手を付けるつもりだったけれど、この流れなら私も先にデザートを食べておきたい。味の感想を語り合うこともできるし、なにより私のパイに入っているフェーヴが何なのか、気になって仕方ない。
カウンター席の方では羊が出たようだし、陶器の種類ごとに数が均等だとしたら、何が出てもおかしくはない。>>19]

さて、それじゃあ私も……。

[言いながら、この辺りだろうかと当たりをつけて、あえてフェーヴが入っていない場所にフォークを入れる。塗られた卵黄が焼きあがって黄金色の艶を放つパイ皮が、さくりと崩れる。フォークはそのままアーモンドクリームの層へと沈み込んで、幸せな反動を手に返してくる。
大き目に切り取ったパイを、あーん、と口に入れた]

(24) busoa 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[舌と上顎を使って、ゆっくりと押しつぶすようにして、アーモンドクリームのパイを食む。歯はまだ使わない。ほろほろと溶けていくクリームの甘さが、パイ皮の食感をと混ざっていく。そこに、明らかな固い感触が一つ]

……あった。

[口の中だけで小さく呟く。クリームがついたままなのはもったいないじゃないかと、陶器をころころ口の中で転がす。うーん、この形は……] 3 >>11

(25) busoa 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　
[――さて、この「鼠」。
見た目の通り、手癖は決してよくはない。
市場の林檎をくすねては、しばしば大人と追いかけっこをしてきたので、足の速さにはそれなりに自信がある。誇れたことではないのだが。

しかし相手は猫である。
甘やかされた飼い猫ならば或いは、
人の足でも手が届いたかもしれないけれど。]

　……く、っそ！
　こんにゃろ、どっか追い込んで……

[野良ネコと野良人間の鬼ごっこ。
周囲の悲鳴や怒声に混じり、乗務員たちの足音が迫ってくる。

額に落ちた汗が目に入りかけて、乱暴に手の甲で拭えば
拍子で帽子が落っこちて、だけど気にしている場合でもなくて。]
　

(26) めえこ 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　――あッ！　おい、そっち行ったぞ！！

[前方、にぼし目がけて飛んでいく黒猫を指し。
目に入った二人>>21>>22に声を**]

(27) めえこ 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[口の中の感触だけで陶器の正体が分かるはずもなく、わたしは指でつまんでフェーヴを取り出した。紙のナプキンで軽く拭えば、それはアドリアさんのものと同じく家の形をしていた。]

家庭円満……。手紙でも出そうかしら。
それとも、寮のみんなのこと……？

[もう何年も帰っていない実家には、季節の挨拶程度にしか近況を報告していない。こちらで食べた美味しいものリストでも送れば、私が元気でいるという証拠には十二分だろうか]**

(28) busoa 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 黄色ハンカチの シャロット

―回想―

[師匠とその男は話していた。

舞台上での派手な衣装とは違う。
シックで、ラフ。そして少しの違和感。
目の前には怪しい男が一人。
上品そうではあるが、食えない男の雰囲気を纏う。
そう、シャロンは感じた]

あ…

[師匠に託を頼まれたが、中に入ることは出来ない。

どうしよう…これ、渡さなきゃ。

小さい割には少し重量感を感じる布の袋を手に柱の陰で話す機会をうかがっていた。
もし、その男に気付かれたのであればゆうきをもって近寄って行っただろう]

(29) this0mia 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 学生 エヴァルト

[美味しい、美味しいとはしゃぐシュゼットから、ガレット・デ・ロワを少し分けてもらう。>>18]

あー、確かに。
……美味ェな、これ。

[さくりと口の中で崩れる食感を楽しみながら呟く。
感情を惜しみなく声に乗せるシュゼットとは違い、その声は淡々としたものではあったけれど、料理人の腕への感嘆はきちんと滲んでいただろう。

やがて、シュゼットが食べ進めた先に行き着いたフェーヴ。
その意味は知らなくとも、ころんと転がり出たそれは、ちんまりと愛らしい。]

何だ？動物？
……羊か。
ふぅん、似合ってんじゃねェの。

[彼女の手元を覗き込み、少しからかうような口調で言う。
シュゼットの、露出の少ない黒い服は彼女の首元までを暖かそうに覆っているし、本人の素直な挙動も相まって、その可愛らしい羊のフェーズは、どこか少女に似合っていた。]

(30) Maki_hinata 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 隻眼 フロライト

―回想「お誘い」―
食堂での食事を快諾すれば、フィオナに「ご一緒しましょう？」と誘われた>>2:105
男の心臓は、またドキリと音がした。これは、世に言う「デート」と言うものではないだろうか。生まれてこの方、女性を出掛けた事もなければ、食事をした事もない。だが]

(いや、落ち着け。彼女は、好意で言ってくれているんだ)

…俺でよければ、喜んで。

[頬に少しばかり熱を感じたまま。嬉しい気持ちは隠せずに、言葉が少し弾んでいた気がする。]

うん、ここで食事することは、とても勉強になると思う。

[内装にも、アイテム、そして、料理にこだわりを感じるここなら、きっと素敵な時間になるに違いないと、夕食が楽しみになった。]

(31) アリス 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 隻眼 フロライト

[フィオナが、あの乗務員の彼に「一緒のテーブルに」と告げている光景>>2:106は、なんとも複雑な気持ちがして、瞬きが多くなった。

そんな時だったか。彼の声が耳に届いたのは*]

(32) アリス 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 イブニング乗務員 グリフィン

[>>22…からしたら、その猫はジャイルズの猫のように思っていたので、さすが、猫はにぼしも好きだもんなと目を輝かせる]

用意周到ですね、さすがです。

[にこにこ笑いながらそれを受け取ると、後ろから少女のような、少年のような声がかけられる。]

(33) rei0x0 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 イブニング乗務員 グリフィン

『――あッ！　おい、そっち行ったぞ！！』>>27

[その声を受けて振り返ると、腕に飛び込んでくる、ふわふわの黒い毛玉。慌ててその小さな存在を抱えなおすと、瞳の色を確認する。

――輝くような、エメラルドの瞳。

探していて猫のようだ]

ありがとうございます、この猫をこちらのお客様がお探しでおいででした。
助かりました。

[オルエッタに笑顔でお礼を言って、丁寧にお辞儀をする。彼……彼女だろうか？かなり長いこと追いかけっこをしていたのか、汗だくだった。思わず、ハンカチをポケットから出して差し出す。
ハンカチを受け取ってもらえただろうか？オリヴィアはそのまま、ジャイルズに向き直った]

シーク様、こちらがお探しの猫でよろしいでしょうか？

[そう言いながら、にぼしをご満悦をくわえる猫を差し出す。
少しだけ、手放すのがさみしそうだ*]

(34) rei0x0 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

　これで釣れますかねえ。

[袋から取り出したにぼしを軽く左右に振った後に、オリヴィアへと手渡した。>>33

――と、車両内がざわめいている事に気付き、その方向へと視線を向ければ、こちらに向かって走ってくる猫と、そして、食堂車両で会った子供の姿があった。

その頭から帽子が落ちて、叫び声が響く>>26>>27

ほぼ同時に、黒猫はにぼしを持ったオリヴィアの腕の中へと収まった。そして問いかけには、瞳の色を確認した後に頷く]

　ええ、この子です。どうもありがとうございました。
　それに、あなたも。

[黒猫を追いかけてきてくれたのであろう、キャスケット帽の子供へと礼を述べながらも、オリヴィアの様子を見て、閃く]

　乗務員殿、申し訳ありませんが少しの間だけ預かってもらえませんか？
　すぐに終わりますので。

[にこりと笑みを浮かべた後に、キャスケット帽を拾ってから彼女の視線と合うように屈んだ]

(35) rento24ss 2015/02/27(Fri) 00時頃

【人】 宝石女 スターシャ

　ガレット・デ・ロワよ。

[>>2:70聞き慣れないものだったのだろう、
　顔を顰める彼に、今一度デザートの名を。

　どこか重たい空気を散らすようにやってきた女性>>67>>74に、
　内心ほっと息を吐きつつ。
　ガレッド・デ・ロワの説明>>43がされれば、
　先程知らぬと顔を顰めたエヴァルトをちらりと見遣る。

　本来ならば『当たり』は一つであるが、
　この食堂では、面白いことをしているようだ。
　一種の占いのようなもの、尚更食べたくなった。]

　…………よく食べるのね。

[>>2:78つらつらと並べられていく注文に、あらまあと目を丸める。
　夕食時も遠くないのに、そんなに食べるのだろうか。
　自分もよく食べるほうだとは思うけれど、
　流石にそれだけ食べる事はできまいと。]

(36) fumifumi 2015/02/27(Fri) 00時半頃

【人】 宝石女 スターシャ

　よろしくね、御嬢さん。

[>>2:64乗務員への問いには彼が答える>>2:89として、
　席は違くとも、同じ場所で食事をする事には変わりない。
　ひらりと手を振って笑ってみせる。

　サングラスをかけた小さな女が、
　おじょうさん、なんて言うのだから、
　皆の瞳にはどのように映るのか、はてさて。]

　私はガレッド・デ・ロワと、ラングドシャ。
　後はウィンナーコーヒー。

[先程の女性の怒涛の注文の後を思えば、
　この注文も大分少ないものだ。
　とはいえ、小さな体でそんなに食べれるのかと、
　心配をかけてしまう可能性も無きにしも非ず。]

(37) fumifumi 2015/02/27(Fri) 00時半頃

【人】 宝石女 スターシャ

[暫くして。料理を運んできたのは、
　テオドーラではなくほかの乗務員>>2:104

　扉の向こうへと去った二人が何を話しているのか、
　女の興味を引くものではない――けれど。
　ただ、記憶の片隅に残っているテオドーラの声だけは、
　どうにも気にかかって仕方がない。]

　…………　あ？

[>>2:114アフタヌーン側の扉が、また開く。
　ちらりと向けた瞳は、ぱちくりと、
　ありえないものを見るかのように瞬いた。

　何故、エインズワースの一人息子がここに居るのか。
　否、列車に乗っている事自体はおかしい事では無いが、
　一人で食堂へやってくる、というのは首を傾げる。]

(38) fumifumi 2015/02/27(Fri) 00時半頃

【人】 イブニング乗務員 グリフィン

もちろん、それは構いませんが……。

[構いません、なんて言いながら、内心は役得とばかりに浮足立っていた。手元に戻ってきたふわふわに嬉しそうに笑いながら、大切そうに抱き上げる。>>35

そして少女に視線を合わせるように屈んだジャイルズを、不思議そうに見守った**]

(39) rei0x0 2015/02/27(Fri) 00時半頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

　あの子を捜して下さったんですよね？
　ありがとうございました。これは、私からのお礼です。

[キャスケット帽を彼女に被せてから、自分が被っていた帽子を取って、何も入っていない空洞を見せる。そうしてそれを縦にくるりと一度回せば、帽子の中には色取り取りのキャンディやチョコレートが現れた]

　お好きなものを、どうぞ。
　
　……ああ、それと。
　先ほど私に、人が本物か偽者か分かるかと聞かれましたよね。

[>>2:22　食堂車両での問いに答えたときに、聞かれたこと。あの時はとっさの事で答える前に言葉を封じられてしまい、答えず仕舞いだった]

　残念ながら、私には人が本物か偽者かを見分けることはできません。
　ただ、あなたが父親を捜しているのならお手伝いくらいはできるかもしれませんが。

[もちろん、あなたが望めばですがと付け足して、彼女の反応をうかがった]

(40) rento24ss 2015/02/27(Fri) 00時半頃

【人】 学生 エヴァルト

[陶器に込められた意味は、テオドールの部下にでも尋ねれば快く教えてくれただろうか。
羊のフェーヴの意味を知れば、>>2:43]

へェ、災い除けか。
そりゃ、大事に持っておいた方がよさそうだな。

[シュゼットへそんな言葉を投げかけ、その隣へも問いかける。]

スターシャ、アンタのは？

[女性2人のガレット・デ・ロワのお楽しみに預かりながら、ちらりと義母の姿が脳裏を掠める。
少女めいたあの義母もやはりこういう遊びが好きそうだ。
……俺も食っておきゃよかったか。切り分けられたパイに1つずつ必ず入っている陶器のフェーヴは、ちょっとした土産ぐらいにはなったかもしれない。
と、そこまでを考えて、思い出す声があった。]

(41) Maki_hinata 2015/02/27(Fri) 00時半頃

【人】 御曹司 ジョシュア

[リリアーヌにガレット・デ・ロワの説明と王冠のフェーヴの意味を聞き(>>20)、なるほどと頷いて。]

占いのような物か。
僕はあまりそういうことには興味はないが……良いことがあれば、いいな。
これが食べられないのは見ればわかるが？

[付け足された言葉には、意味がわからないといった顔で。
アドリアのフェーヴについても説明を聞けば(>>23)、良いものしか入っていないのかと怪訝そうな顔になる。]

随分と都合の良い占いだな……。

(42) xcocoaxtk 2015/02/27(Fri) 01時頃

【人】 学生 エヴァルト

──回想（>>0:37>>0:38 続き）──

わーった、わーった。
……今度の休みは、帰ります。

[脱力したように、けれど電話の向こうの声に負けぬようにと少しはっきりとした声音で告げると、訪れたのは少しの沈黙。
あれ。おい、ちょっと待て何でそこで黙る。なんかまずったか。帰ってこいっつー話だったよな。
内心密かに動揺していれば、]

『……本当？本当に帰ってきてくれる？』

[暫しの間流れた沈黙を破って聞こえてきたのは、念を押すようでいて少し不安げなそんな声。
あ、ちくしょう、と咄嗟に思った。
自分よりどこか幼いテンションで虹石機関車の話なんかするもんだから、気づかなかった。いや、気づかせないようにと気遣われているのか。
実家に帰らない理由なんて本当に些細なことで、義母を疎ましく思うような気持ち等は微塵もなかったけれど、──向こうからしてみれば、自分の行動はどう映っているのか。]

(43) Maki_hinata 2015/02/27(Fri) 01時頃

【人】 学生 エヴァルト

……帰る、つっただろ。

[結局ぶっきらぼうにしか返せない己の口を恨みながら、そう答える。
途端に「やったわ！」といつも通りの義母の燥いだ声が聞こえてきた。]

『言ったわね？帰るって言ったわよね。言質は取ったからね？』

……しつけェな！
ったく、そんなに念押ししなくたっていいっつーんだよ。

[ぜーったい、帰ってくるのよ。
ウキウキとしたいつもの声に安堵しながらも口悪く返してしまうのは、もう仕方なくとも。
その一方で、頭の中は、忙しなく予定を組み立て始める。

さて、休みの初日朝一番で学院を出て、実家へと向かう虹石機関車に乗り込むために。
……あの大量のレポート共をどう片づけてくれようか。*]

(44) Maki_hinata 2015/02/27(Fri) 01時頃

【人】 学生 エヴァルト

──そして、現在──

[ああくそ、と髪をくしゃりとかき混ぜる。
顔を上げて、カウンターの向こうへと声をかけた]

──すんません。
ガレット・デ・ロワ、1人分。
追加で、頼みます。

[隣の女性2名からは、結局食べるのか、という怪訝な視線が寄越されただろうか。
少しむっつりとしながら、運ばれてきたそのパイを受け取る。
はてさて、その中には何のフェーヴが隠されているのだろうか**]

(45) Maki_hinata 2015/02/27(Fri) 01時頃

【人】 隻眼 フロライト

―廊下「人は変わるもの」―
[声張りあげた男に、彼は「大丈夫か」と声を掛けてくれた>>8
続く、自分を褒めてくれる言葉に。撫でてくれる手。
「テオドール・ヘイズは死んだ」確かに、あの時、あの瞬間彼は自分の中から居なくなったのだ。同じ事かもしれない。と自分を納得させようとするが、眉間に皺は寄っていたかもしれない。
そして、意を決し彼の瞳を除いた瞬間、頬を撫でられ、反対の頬に柔らかい感触…]

え………………………………………？

[全身に鳥肌が立つ。有無を言わさない恐ろしいまでの笑顔で、威嚇されれば]

…はひっ。

[と答えるしかなかったけど。]

(46) アリス 2015/02/27(Fri) 01時頃

【人】 隻眼 フロライト

…ぷっ…あはははは…っ！

[このあり得ない状況が可笑し過ぎて、色んなものを理解したと同時に吹き出してしまった。]

…ご、ごめんなさい、けほっ。

[溜まった空気を出した後、]

はい、よろしくです、せ、セアさん。

[以前の彼は居なくなったのだ、あの時に。目の前にいるのは、彼に似ている腕のいい料理人。それで、良いじゃないかと思えた。]

…戻りますか。

[まだ、背筋に寒気は残っていたけれど。彼女を待たせていたらと思い、食堂へ帰ろうと、誘った*]

(47) アリス 2015/02/27(Fri) 01時頃

【人】 隻眼 フロライト

―お鍋の部屋、再び―
[食堂に戻ってくれば、先程より人が増えていて(自分が気が付かなかっただけだが)思わず笑みが零れる。側に、セアさんが入れば、彼の…彼女の名を呼んで「素敵な食堂ですね」と声を掛けた。料理長の教えの一つに「人が集まる所に美味しい物有り」というのがある。ここはとても良い空間だ。そんな中でフィオナと食事が出来るのかと思えば、さらに口元が緩んだ。

彼女は何処だろうと見渡せば、テーブル席に座って居るのが見えた>>108
無意識に足が早くなっているのにも気が付かず、彼女の下まで来れば]

…フィオナ。

[と声を掛けた。]

(48) アリス 2015/02/27(Fri) 01時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[もう一口、ガレット・デ・ロワを味わうか。それとも最後にとっておいて、先にサンドイッチへ手を伸ばそうかと悩んでいると、グレンくんの呟きが耳に入った。>>42
都合の良い占い。確かにそう取ることも出来るだろう。だけど……]

占い、というわけではないのだと思うわ。
これを食べた誰かが、幸せな気持ちでいられますように、どうか良いことがありますように、って。そういうのは、占いじゃなくて、祈りとか願いとか言うのよ。きっと。

[食べた相手が不幸になるように、なんて思いながら料理を作る人と、私は出会ったことがない。このデザートを作った誰かが、本来なら一つしか入れないはずのフェーヴを全員分入れた理由に思いを馳せる。>>2:43]

つまり、難しいことを考える必要はないの。
今日もご飯が美味しい。王冠のフェーヴが出てきてラッキー。幸先の良い旅路って、ことで良いのじゃないかしら。

(49) busoa 2015/02/27(Fri) 23時頃

【人】 学生 エヴァルト

[自分の前に置かれたガレット・デ・ロワをさくりと切り崩す。>>45
隣に座る女性2人よりもやや大きめの欠片を口に運べば、先ほどシュゼットから貰ったと同じようにそれは口の中でほろほろと崩れる。
アーモンドクリームの甘さがしつこくなく、食べやすい。
黙々と咀嚼して、更にもう一度、とパイを崩せば堅い感触。]

ん、……これか。

[フォークの先でつつけば、転がり落ちてきたのは2のフェーヴ。>>2:43
（1,2.王冠 3,4.家 5,6.ひつじ）]

(50) Maki_hinata 2015/02/27(Fri) 23時半頃

【人】 御曹司 ジョシュア

願い……

[独り言のような呟きに考えもつかなかったことを返されて(>>49)、ぱちりと瞬きを一つ。
そういう考え方もありなのかもしれないなと、そう思った。
この旅は開始早々、価値観が変わるような出会いばかりだ。
それも、悪くはないのかもしれない。
そう思う自分が不思議だった。

今日もご飯が美味しい、という一言にはそういえばと顔を上げて。]

ここの料理はいつも食べているものよりも美味い……気がする。
シェフに会って感想を伝えたいものだな。
……シェフはどこにいる？

[知っているかはわからないが、とりあえずとリリアーヌに尋ねかける。
その人は既に食堂へと戻ってきていただろうか。]

(51) xcocoaxtk 2015/02/27(Fri) 23時半頃

【人】 宝石女 スターシャ

[さくり、と。パイにフォークを突き立てる。
　一口サイズに分けたそれを口へと運べば、
　主張しすぎない甘さが、口いっぱいに広がった。]

　ふふ、とてもおいしいもの。あなたも食べれば良いわ。

[>>45追加の注文をするエヴァルトに、くすくす笑う。

　パイをまた一口サイズに切り分けて、
　口へと運ぶ事を何度か繰り返した頃に、
　かつんとフォークの先に何かが触れる。フェーヴだ。

　ちょい、とつつけば2の形をした小さな陶器が、
　コロンと転がり落ちてきた。

　1.王冠　2.家　3.ひつじ]

(52) fumifumi 2015/02/27(Fri) 23時半頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

[にぼしを手にしていた男の腕に、
黒猫は無事収まったようだった。>>34

膝に手をつき、肩で息をしていれば、
深々としたお辞儀と感謝の言葉が降ってくる。]

　……うぇ。いいっていいって。
　逃げる生き物って追いかけたくなるじゃん。

　大体そいつ追っかけてたのだって、

　……。……何でだったっけな。

[こてり、首を傾けた。]

(53) めえこ 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

[差し出されたハンカチは、彼のお辞儀に負けず劣らず
きちんと揃えて折られたものだったろうか。

綺麗な布を汚すことに若干の申し訳なさはあるが、
断るのも失礼だろうと頷いて]

　んと。……ども。

[受け取り、額と首筋を拭う。
猫の飼い主らしき男にも礼を述べられれば、>>35
頬を掻いて「だからいいんだってば」、なんて。

落とした帽子のことを思い出したのは、
拾って被せられてからだったか。>>40]

(54) めえこ 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　や、だから礼とかほんと、……？

　……んん！？　あれ！？　何これすげえ！！

[ぱちり、目を瞬かせる。
空っぽだったはずの男の帽子には、
お目にかかったこともないようなお菓子の山。

好きなものを。言われて、男とお菓子を交互に見つめ。
チョコレートを一つ摘まむと、口に放り込む。
滅多に口できない甘味にへにゃりと笑めば、続く言葉を待って]

(55) めえこ 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　あー、……と。
　ごめん、あの。笑わないで聞いてほしいんだけど。

　……忘れちゃうんだ。どこで何してたか、とか、すぐ。
　あんたと会ったのは、何とか覚えてるんだけど。

　俺、あんたにそんなこと言ったんだな。

　――……父親、なぁ。

[会ってみたい、のだろうか。
家族というものに憧れがないと言えば嘘になるけれど。]

　……ううん。いいや。
　家族のこと、何にも覚えてないからさ。

　いたのかどうかも分かんないし。
　……会っても、きっとまた忘れちゃうから。

(56) めえこ 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　いるんだったら、まあ。元気にしてりゃそれでいいや！

[にしし、と笑って答えると、]

　あ。そーいや、走るの夢中で忘れてたんだけど。
　もしかして、そろそろ次の駅着く？

　いや、むしろもう着いてる……？

[モーニングとイブニングでは造りが違うから
きっと防音防震してあるんだろう、と思っていたのだが。

猫のお手柄で、さっきの乗務員には怒られずに済んでいるが、
何はともあれこの車両から出なければ。]

　……。出口どっちだっけ。

[眉を垂れ、苦笑気味に。**]

(57) めえこ 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 探索者 ミュリエル

家庭...円満......

[リリアーヌさんの教えてくれたフェーヴの意味(>>23)を呟けば、否応なくこれから会いに行く親戚のことが思い出されて。でもそれは、いつもの様なうんざりした気持ちじゃなくて何か変わるのかなって期待に溢れていた。

しばらくそんなことを考えながらフェーヴを眺めた後、本体も食べなくては、とガレット・デ・ロアにフォークを刺した。
大きめに切ったそれを口に運ぶ、とアーモンドの香ばしい香りが拡がった。サクサクした生地とギリギリしつこくない甘さに気づけば次の一口を口に運んでいた。

......馬鹿になっていた。
美味しいものは人から思考力を奪う。
グレン君の言葉(>>42)を聞けば、確かに、と頷きそれに対するリリアーヌさんの言葉(>>49)に、やっぱりリリアーヌさんはいいことを言うなーと頷いていた。]

(58) なな 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 学生 エヴァルト

[フェーヴに付着したクリームを軽く拭い、そっと脇に避ける。
会話をいくつか交わしながら残ったパイを食べ進め、食べ終わった頃だろうか。]

『まもなく、ヘーンブィーオハスステーションに到着致します』

[乗務員が、次の駅への到着を知らせに来る。>>#0]

……あァ、もう着くのか。

[モーニング車両から食堂車両へと移動して、食事を取っている間にそれなりの時間が経っていたようだ。カウンターからは少し遠い窓の外を見やれば、雪はもう見えない。
確か、ヘーンブィーオハスはウェストレイクよりも暖かな気候なのだったか。
窓の外へ目をやっていれば、やがて汽車は次の駅へと滑り込み、停車するだろう。]

いい天気そうだな。

[思わず零した言葉は、モーニング車両にて、最初にシュゼットと交わした言葉に似て。>>0:104>>0:109
けれど、先程のとりあえずと返した同意の言葉とは異なり、今度は本心からの言葉だった*]

(59) Maki_hinata 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 宝石女 スターシャ

　たしか――　家庭円満、ね。良いことだわ。

[昔、そう、両親に引き取られたときこそ、
　何度も家出をするような事はあったが。
　それを越えた今では、血の繋がった家族のよう。

　この関係がずっと続くのならば、と。
　小さな唇が笑みを浮かべる。

　家の形をした陶器を皿の端に避け、パイを食べ終えれば、
　次に手を伸ばすのはラングドシャ。
　シンプルな菓子だからこそ分かるものがあるそれが、
　女は好きだった。

　ひとつ、細い指先でつまむ。
　ラングドシャは、ほろり、口の中に甘さを残して消えてゆく。]

(60) fumifumi 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 宝石女 スターシャ

　………………　これ、

[懐かしい、味。――　苦い思い出の、味。

　とても美味しかったラングドシャ。
　口当たりもよく、ほろほろと口の中で崩れるのが、
　あまりにも美味しくて。

　あの日、部屋から追い出されたときも、
　機嫌がどん底まで落ちなかったのは、
　美味しいラングドシャがあったから。

　――そんな浮かれた心を突き落とされた、苦い思い出。]

　に、

[がい。ほろりと零れてしまいそうな言葉を、慌てて飲み込んで。
　先程まで笑みを浮かべていた口は、への字型*]

(61) fumifumi 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

　……そうですか。

[>>56 先ほどしたはずの会話を覚えていないという。そして、家族のことも。けれど彼女がそれでいいと言うならば、自分にできることは無いと判断した。

けれど、あの時聞いた彼女の様子を思い出す。
そして、微笑んだ]

　でも……いつか、会えるといいですね。

[どんなに忘れても、心の奥底ではきっと憶えている。
何故だかそう思いたかった。

そして、彼女が次の駅についているかと聞けば、そう言えばと思い出す。随分と走っていたから、そろそろ着いていてもおかしくない。

それに、先ほどの騒動でイブニング車両に乗っている乗客たちの視線が痛い。そろそろ引いておくべきだ。そして、出口はどこだという彼女>>57ににこりと笑いかける]

(62) rento24ss 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

　私がお連れしましょう。
　……ああ、そうだ。あなた、お名前は？

　私はジャイルズ・シーク。
　覚えて頂けたら嬉しいですが、忘れてしまっても構いません。
　
　――だって、忘れたらまた驚いてくれるでしょう？

[菓子が溢れる帽子を見る彼女の表情>>55は、とても素敵だった。あれがもし、また見ることができるなら忘れられるのも悪くない]

　さあ、乗務員殿も参りましょう。
　……申し訳ありませんが、その子は抱えたままでお願い致します。

[オリヴィアも言っていたように、自分が黒猫を抱えてイブニング両を闊歩すれば、マズイ事態になりうる可能性もなくはない。

そのため、オリヴィアの背を押し、キャスケット帽の子供の手を引きながらイブニング車両を後にしようとした]

(63) rento24ss 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

[しかしそこで、見知った顔を見つける。>>2:87
最後に会ったのは数年前だが、すぐに分かった]

　あれ、シャロンさんではありませんか。お久しぶりです。
　ええと……お話をしたいのは山々なのですが、ここではちょっと
　マズイので、できればあちらで……。

[苦笑いを浮かべながら、シャロンが了承するならば共にアフタヌーン車両へと向かおうとした]

(64) rento24ss 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 探索者 ミュリエル

[美味しいお菓子で夢心地になっていると、次はお酒が飲みたくなってくる。]

えーと、すいません。
サングリアの赤ください。

[持ってきてもらったそれを一口飲めば、オレンジとレモンの爽やかさとシナモンの甘さに赤ワインがマッチしていてとても飲みやすい。]

うん、美味しい。

[そう言って、ワイングラス一杯分のサングリアをすぐに飲みほすと。]

すいません、ワインの白。瓶で下さい。

[グラス一杯では足りるわけもなく、かといって飲みほす度に注文するのも煩わしい。ということで、瓶で頼むことにした。]

(65) なな 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

[さて、と私は居住まいを正す。やっぱり、デザートをもう一度味わうのは最後にしよう。そう考えて、まずはサンドイッチへと手を伸ばす]

良い色……。

[しっとりとした白いパンと対照的なスモークサーモンの赤身。彩りを添えるレタスの緑。クリームチーズは外からでは見えないけれど、だからこそ期待感が高まる]

は……むっ。

[大きく、一息に。クリームチーズが奥に隠れていたとしても、そこまでたどり着くように。
私の大口は見事に、そこへたどり着いた。断面からとろりと覗くチーズの淡い黄色。嬉しくなって咀嚼すれば、口の中でも嬉しい味わいが溢れた。燻された鮭の香りと塩気を、チーズの味わいが包む。さすがに機関車であちこちを巡るだけあって、レタスはしゃきしゃきとした新鮮なものだ。ただ濃厚なだけで終わらないのは、このレタスと……それから絶妙に効かせたマスタードのおかげだ]

(66) busoa 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

ふふふ。

[思わず、声が零れる。素敵だ。
もう一口。今度は、わざとレタスを避けて、サーモンとパンだけを味わってみる。どっしりとしたオークの香り。これだけでも色々使い出がありそうな素材なのだ。
もう一口、もう一口と食べ進めるうち、瞬く間にサンドイッチは手の中からなくなってしまう。
最後の一欠けを名残惜し気に口へと運び、ああやっぱり美味しいと寂しさと幸せさがない交ぜになった複雑な思いに囚われる。
付け合わせのミニサラダで口を休めたら、次はお待ちかねのミートパイだ]

(67) busoa 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 探索者 ミュリエル

[その後も順調にお酒を頼んでいく。
もちろん途中でグレン君やリリアーヌさんにも勧めるが、彼らは飲んだだろうか。

(ちょっと頼みすぎたかも...？)
頑張れば飲めるけど...、どうしようかなとあたりを見渡すと3人組の姿が見えた。
1人はピンクの長い髪に輝く宝石、1人は長髪の少し怒っているように見える男の人、もう一人は帽子を被った大人しそうな女の人。
(うーん、ピンクの子と帽子の子はまだ飲めないかもだけど、男の人は絶対飲めるよね。
よし！決めた!)

[と、3人組に頼みすぎたお酒を一緒に飲んで貰おうと彼らのテーブルの前に行き、話しかけた。]

こんにちは、お酒頼みすぎちゃったんですけど、よければ一緒に飲みませんか？

(68) なな 2015/02/28(Sat) 01時頃

【人】 汽車を愛する カスタード

―― 少し前のこと ――

［テーブル席でフロライトを待つ間>>2:108、
車窓の外へと目を向ける。
見慣れた景色は次の街並みを移し始めていた。

脇を通りすがる人の気配に、ふとそちらへと意識を向けとそこには先程、思い浮かべていた少年の姿が。>>2:114］

　　あっ…グレン……

［席を立ち、彼へと声を掛けようとしたそれは、さっと逸らされてしまった視線にまるでシャットアウトされてしまったように思えて、口を閉ざす。
どうやら、彼には連れが居るらしい。
先程廊下で、共に居た女性の二人組へと向かう姿を見とめて。
フィオナは声をかけるタイミングを失って、すとんと席へと再び腰を下ろす。］

(69) milkxxxx 2015/02/28(Sat) 01時半頃

【人】 汽車を愛する カスタード

―― そして、今 ――

［向かいの席の空席を眺めやりながら、思い浮かべるのは彼のこと。>>31

　　『俺でよければ、喜んで』

そう応えてくれた彼に、次はどんな場所を紹介しようか。］


　　あら、でも……確かフロライトって……
　　次の駅で降りるんじゃなかったかしら。


［そのことを口にすれば、少し残念そうに眉尻を下げる。］

(70) milkxxxx 2015/02/28(Sat) 01時半頃

【人】 汽車を愛する カスタード

［たった一駅は、あっという間だと。
駆け抜ける時間を名残惜しむように目を伏せた。

　行く宛のない彼女自身はこの電車に乗ったまま東の果てまで乗って行くだろうか。
ふと思い出したように、鞄へと手をやれば、其処にあるのはまだ、封の切れていない手紙が存在を主張していた。

稚拙ながらも思いの丈を綴ったその手紙を、愛おしげに見つめていれば、自らの名を呼ぶ声にはっとして顔を上げる。>>48
慌てて大事な手紙を仕舞いながら、席を立ち］

　　おかえりなさい。どうぞ、こちらへ。
　　もう、お話は済んだの？

［フロライトを向かいの席へ促そうと。］

(71) milkxxxx 2015/02/28(Sat) 01時半頃

【人】 汽車を愛する カスタード

　　
　　さあ、食べましょうか。
　　好きなモノを選んで？

［気持ちを切り替えるように声を明るくして、メニューを取り出してフロライトへと渡す。彼がメニューに夢中になっている姿を眺めながら］

　　ところでフロライト。
　　……貴方、次の駅で降りてしまうのよね？

［そう尋ねる声は、名残惜しさを残しただろうか。**］

(72) milkxxxx 2015/02/28(Sat) 01時半頃

【人】 黄色ハンカチの シャロット

[そう、そうだ。あのジャイルズさん。
彼なら師匠の居場所を知っているのではないか、その予感は膨らんでいく。
風船より大きく、雲より小さく。

記憶の糸は細い。けれどもしっかりとある。
特別な時にしか行われない奇術
渡されるように頼まれた袋
ステージ後の話

ジャイルズさんは師匠にとって何か特別なように感じる]

[ジャイルズさんの（>>64）に黙ってうなずく。

私のこと、覚えていたみたいだ。
それに…話を聞いてくれる？

期待に胸を膨らませつつ、質問のタイミングをうかがう]

(73) this0mia 2015/02/28(Sat) 02時頃

【人】 黄色ハンカチの シャロット

？　！？

[男の前にはあの子を秘密にしてくれたオリヴィアさん、そして手を引いているのは先程の優しい彼のようだ。
ここで師匠のことを話してもばれないのだろうか]

"師匠は今、どこにいますか？"

[はやる気持ちが抑えきれない。歩きながら小声で、呟いた。
聞こえてしまっただろうか？**]

(74) this0mia 2015/02/28(Sat) 02時頃

【人】 食道楽 リリアーヌ

――そしてディナーのあと――

[大満足だったディナーを終えて、アフタヌーンの客車両へと戻る。
幸せな時間の余韻はまだ私の中に残っていて、ふわふわとどこかお祭り気分だ。
同行者がいたのなら、夕食の感想を。そういえば、アドリアさんは随分とお酒を飲んでいたけれど、大丈夫だろうか。いや、私も結構飲んでしまったけれど。]

今日も良い旅をしました。明日もまた、良い旅を。

[小さく呟く。この虹石機関車で出会ったいろいろな人にとって、幸いな明日でありますようにと、日々の生活を旅に例えた故郷のお祈りの言葉を。
この時の私は、今日の旅がまだ終わらないことを知らなかった。部屋の前で別れを告げれば、アドリアさんが相部屋であったことを知るだろう。
今日の思い出、明日の予定、話すことは尽きず、夜はまだ長い。
窓の外、室内の明かりを受けて星の川のようにきらめく虹色の煙を肴にして。私たちの旅は続いて行く]

(75) busoa 2015/02/28(Sat) 07時頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

[アフタヌーン車両に向かう途中、小さな声で呟かれた問い>>74には首を振った]

　……私にも、分かりません。

[シャロンの師匠が姿を消していることは知っていた。二年前に、突然姿を消してしまった友人がどこに行ってしまったのか。もしかしたら自分のせいかもしれないと、思うこともある。

彼がこんなに慕ってくれる弟子を残して、勝手にどこかへ消えてしまうとは考えにくかった。が、もし気まぐれに姿をくらませているだけならば、その時は覚悟してもらおうか、などと思う]

　力になれず、すみません。
　もし見つけたときには、真っ先に貴女に知らせます。

[今は、シャロンにそう返す他無かった。

話し終わった頃には、アフタヌーン車両へ通じる扉へ辿り着いただろうか。扉の近くにいる乗務員に、先ほど猫を追って侵入したことを咎められれば謝りながらも上手くあしらい、アフタヌーン車両へと戻った]

(76) rento24ss 2015/02/28(Sat) 17時頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

―現在―

[ヘーンブィーオハスステーションがある街の美術館。
厳重な警備によって周りを固められている美術館の傍の建物から、月の涙と呼ばれる宝石が眠るそこを見下ろす影が一つ。

黒ロングコートに身を包み、短く結われた髪の上には黒のソフト帽。
その目元はマスクで覆われており、身に付けている全ての物は黒一色だった]

　さて、行きますか。……貴女も。

[肩に乗る黒猫へ呼びかけると、"彼女"は肯定するかのようににゃあと鳴いた。

機関車を降りた後に逃がそうと思って放したものの、黒猫はずっと後を付いてきた。しかし、知らない土地に来れば猫も困惑するだろうと、結局その後も行動を共にすることにしたのだ。

さすがに盗みをするときは宿に置いておこうと思ったが、連れて行けといわんばかりに鳴かれ見つめられ、こちらが折れた。
しかしカジノでのあの活躍を見て、連れて行ってみようという気になったのもまた事実だった]

(77) rento24ss 2015/02/28(Sat) 17時半頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

[コートの内側から、金の模様が描かれた白色の銃を取り出す。

殺傷能力が無く少し変わった形をしているその銃は、過去に、シャロンが師匠と呼ぶ男から貰い受けたものだ。

その銃口を警備隊へと向ける。
中に込められているのは、閃光弾]
　
　――さあ、舞台の幕を開けましょうか。

[黒猫にだけ聞こえる宣言を一つ。


そして、引き金を引いた――――]

(78) rento24ss 2015/02/28(Sat) 17時半頃

【人】 使用人 シュゼット

[エヴァルトさんにフェーヴが似合っている>>30と言われればふへっと笑んだ。それからコートのポケットからごそごそとハンカチを取り出して、そっと包む。
フェーヴの意味を乗務員さんに聞いたら、どうやら羊は「災いから身を守る」という意味が込められているらしく。>>2:43]

(災いから、守る……)

[それはこれからの旅路を、新しい出発を、祝ってくれている気がした。そして掛けられる、エヴァルトさんの言葉も。>>41
少女はハンカチの中のフェーヴをもう一度ぎゅっと握りしめて、ほかの二人のフェーヴに目を向けた。

エヴァルトさんには王冠の形をしたフェーブ>>50。
スターシャさんには家の形をしたフェーヴ>>52。

それぞれが、それぞれの意味を込められた陶器の人形を前にして。
けれどその表情はみんな同じ]

(優しい顔。)

[青髪のお兄さんが、ここの料理は特別といった意味が、わかった気がした。]

(79) matsuko 2015/02/28(Sat) 19時半頃

【人】 使用人 シュゼット

[そうして楽しい時間が進んでいけば、窓の外は次第に夕闇に包まれていっただろうか。
気付けば食堂車両に集まってきている顔ぶれも、昼に来た時より変わってきている気がする。
それはティータイムを楽しむ人々から、美味しいお酒を求めてやってきた人々に変わってきたからか。

焼き菓子と珈琲の香りに充ちていた車内にも、かすかに漂うアルコールの香り。]

(お酒かあ…)

[奥様は元来飲酒はされない方だったから、来客時とか、旦那様の命日くらいにしか触れる機会はなかった。
もちろん、使用人の自分が口にすることなど無く。]

(おいしいのかなあ)

[そんなことを思っていたときだろうか。
ふわりと近くにアルコールの香りを感じて。
続く言葉に振り返れば、そこにはお酒の入ったグラスを掲げて誘う、エメラルドのような瞳と泣きぼくろが印象的な女性が立っていた。>>68]

(80) matsuko 2015/02/28(Sat) 20時頃

【人】 学生 エヴァルト

[不意に声をかけられ、振り向いた。>>68
そこにいたのは上品そうな風貌の女性。翡翠色の髪が印象的である。]

あァ？……酒、ですか。

[相変わらずの威圧感さえ感じさせる第一声。続けて、少々の戸惑いを含んで女の言葉を繰り返す。
よく見れば、彼女の手にはグラス。白い頬は些か上気し色づいていただろうか。

……つぅか、なんで俺たちに声かけた。

食堂を見回せば、他にも客はちらほらといる。
スターシャは見ての通りの幼い見目。
シュゼットも見るからにあまり酒を飲み慣れている質ではなさそうだが、何だって俺たちに──俺か。
自分で回答に行きあたって思わず項垂れた。恐らく「女性2名はともかく、この男は酒飲めそう」という判断だろう。この外見だもんな。分かってる。うん、分かってる。
……ちなみに、エヴァルト自身は、普段が寮暮らしであることも手伝って、酒は嗜む程度である。
そのため、アルコールは然程強くはない、のだが。]

……んじゃ、有り難く。

[折角の申し出だ、と有り難さ半分。やけっぱちな思い半分で、女性の誘いに乗ることにした*]

(81) Maki_hinata 2015/02/28(Sat) 21時半頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

[微笑みと共に落とされた声は、どこか柔らかく。>>62
先の自分の様子など覚えていないけれど、
男の言葉には、不思議と悪い気がしなかったから。]

　……ん。ありがと。

[小さく笑って、そう返す。
出口までは彼が連れて行ってくれるらしい。>>63
道さえ分かれば大丈夫、とは言い切れないので
ありがたく申し出を受け取って。

名を問われ、彼の名を知れば、続く言葉に。]

　……は。
　…………ぶは！

　っはは、何だそりゃ！　忘れても構わないって！
　変わってんなぁ、あんた。えーと。ジャイルズ？

[そんなこと、初めて言われたような気がする。]

(82) めえこ 2015/02/28(Sat) 21時半頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　
[忘れるたびに叱られて、叱られたことすらも忘れてきた。
けれど、起こった出来事を覚えていなくたって、
抱いた感情というのは滅多なことでは消えてくれない。

忘れることは悪いことなのだ、と。
心に、頭に、確と刻み込まれていたから。

それも悪くはないのだと、認める言葉がただ優しい。

さて、何と名乗ろうか。
忘れん坊の旅人が、忘れぬ名前は一つだけ。

くすり、笑って声を潜め]

(83) めえこ 2015/02/28(Sat) 21時半頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　
[告げれば男に手を引かれるまま、元の車両を目指して。
途中、あの金髪の少女に出会ったならば>>64>>74]

　あ、えっと……さっきぶり、……だっけ？

[記憶の中の彼女の姿は、例によって曖昧だ。
軽く手を上げて挨拶すると、歩みを進める。

男と少女の会話は聞こえたろうか。
何にせよ詮索する気はないので、前を向いたまま。
記憶とて音と同じく、右から左へ抜けていく。

乗務員に男が謝罪を述べるのを聞けば、>>76
隣で少し小さくなって「ごめんなさい」と頭を下げた。]**

(84) めえこ 2015/02/28(Sat) 21時半頃

【人】 使用人 シュゼット

[女性のお誘いに気付いたエヴァルトさんが発した言葉…というより声は、やっぱりどこか威圧感があって、そっけなくて。
ああ、また、そんな風に話しかけちゃ怖がられてしまいますよ、と少女はひとりオロオロする。]

(悪い人じゃないんです)

[眉を八の字に垂れながら、女性を見る。
どうぞ伝われ、わたしのこころ。
でなければエヴァルトさんの怖さごと気にしないでください、と。

そうこうしているうちに、エヴァルトさんがお誘いに乗って。>>81

その様子を見ながら少女はぼんやり考えた。
なぜこの女性は自分たちに声をかけてきたのだろう？スターシャさんはお酒が好きってようにも見えないし、自分も…自分で言うのもなんだが酒好きには見えないだろう。]

(85) matsuko 2015/02/28(Sat) 22時頃

【人】 使用人 シュゼット

[そこでハタと気が付いた。

そうだ、エヴァルトさんだ！

彼自身気にしていたようだけれど、大人びた容姿のせいでずいぶん年上にみられるらしい。
先程彼が思案しているように見えたのはきっと……]

わ、私も、いいですかっ？

[気が付けばエヴァルトさんの隣にとてて、と駆け寄っていた。
女性に問うてみたが許可は下りるだろうか。
彼がこちらを向けば、ニコッと笑って。]*

(86) matsuko 2015/02/28(Sat) 22時頃

【人】 黄色ハンカチの シャロット

[返答（>>76）を聞き、彼も"知らない"事を知った。
同時に国中を回っている『師匠』が影武者であること、
そしてその影武者が私であることは感づいているのであろうことも。

…本当は知っているのではないか？
師匠の居場所、今していること。

一瞬過ったが、続く言葉は信用できそうだ。

"真っ先に知らせてくれる"

師匠が最初に姿を現すのはきっと私の前ではなく彼の前なのだろう。
ならば、私はただ待っているだけだ]

お願い…します。

[連絡先を書いた紙をジャイルズに渡した。
彼が受け取ったならいつか朗報が飛び込んでくることだろう]

(87) this0mia 2015/02/28(Sat) 22時半頃

【人】 黄色ハンカチの シャロット

[彼（？）に声をかけられれば（>>84）]

さっきは、…ありがとう。
無茶…してる？
もし何か、あれば、いつでも…言ってください。

[言えた。
言葉通りもし彼に会い、何か求められれば、いつでも力になるであろう。
師匠の事の相談もどうやら聞き流してくれているようだ。
本当にいい人なんだろうな]

［アフタヌーン車両へたどり着く

一緒にアフタヌーンへ来た１団はまた更に立て込んでいるようだ。
一礼をし、お暇するとしよう。

協力者の発見に安心したのか、いい香りのする部屋に自然と吸い込まれていった]

(88) this0mia 2015/02/28(Sat) 22時半頃

【人】 美術鑑定士 ジャイルズ

[>>82 忘れても構わない。嘘でも冗談でもなく言った言葉だったが、何故だか彼女に笑われてしまった。そんなにおかしなことだっただろうかと自問するが、名前を反芻されれば首肯する。

そして、潜められる声に目元を和らげた]

　オルエッタさん、ですね。
　覚えておきます。

[いつかこの少女にまた会えた時、例え忘れられていたとしても、また驚かせて見せようと決めた。忘れてしまうのは、決して悲しいことだけではないのだと思ってもらいたかったから。

次に会うときまでにどう驚かせようか考えておかなければと、いつになるか分からない再会を望んだ*]

(89) rento24ss 2015/02/28(Sat) 23時頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

――次の町へ――

[ひとり、ホームに立つ。
大きな汽笛を響かせて、七色の息吐く列車を見送って。

ふと己が姿を見下ろせば、擦り切れた両袖が目に入る。
ボロのマフラーに、雪解け水の染みがついた布靴。

生地の薄くなったズボンは、冬空の下では風通しが良すぎたか。
くしゅん、と一つくしゃみして、帽子を手に。]

　……夢から覚めた、ってか。

[始まりの町より、少し晴れた空。
そこに吸い込まれていく虹の残滓を名残惜しく思う。]
　

(90) めえこ 2015/02/28(Sat) 23時頃

【人】 仔鼠 オルエッタ

　
[夢のような機関車での旅。
その一幕を、後生大事に抱いておけるわけではない。

程なく全ては記憶に埋もれ、朽ちてゆくのだろう。
人との出会いも、お菓子の味も、優しい言葉の一つでさえも。

何一つとして残るまい。何せ自分は、そういう風にできている。

けれど、だからこそ。]


　――Bon voyage!　縁があったらまたいつか！


[小さな体で大きく手を振り、続く旅路へ餞を。

列車の姿が見えなくなる前に、笑って笑って背を向けて。
潰れた帽子に赤毛を押し込み、さぁ往こう。]