
91 Ogres in ourselves
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ユーリーに6人が投票した。
ユーリーは村人の手により処刑された。
ラビはアリョールを占った。
アリョールは人間のようだ。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ニキータ、ラビ、アリョール、モロゾフ、フィグネリアの5名。
神父 モロゾフは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 15時半頃
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[脱力した人間というものは、酷く重い。 ずっと旅を続けてそれなりに体力のある彫金師でもその細腕では苦労して、開かれた客室のベッドへとイライダを落とした。 スプリングが軋み、一度その身が跳ねる。 きっと今なら、人工呼吸と心臓マッサージでも施せば戻れる時なのだろうけれど、する気は、無い]
…痕、残っちゃった。 歌姫の、喉。
ああ、君が彼を殺した、のだったら…だし、もう聞こえないかもしれないけれど…画家の彼から伝言だよ。 「ありがとう」、だって、さ。
[寝かせた彼女の開いた瞼をそっと閉じさせ、そのまま手で頬を撫で降りて、自分でつけた首筋の痕をそっとたどった]
…君の歌声、きれいだったよ。 そして――――――うらやましかった。
[手を取り、自身の作品である赤い石の嵌った指輪の上からひとつ口接けを落としてから、彼女の腹の上で組ませると、瞑目。]
(0) 2011/12/11(Sun) 15時半頃
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― まだ、その女が生きて居た時 ―
[バラす心算なんてない、という言葉に瞬く間もないうち、首に伸びる手。 殺すしかないなんて言われても、返す言葉は出てこないまま。 振り払うことさえも、できないままだった。
彫金師が暗に「見極める者」であることを覚った時、ふっと女の思考に過るのは「帰らなきゃ、と思った」というあの言葉(>>2:125)。 まさかそんな――と思った時には、既に首には指の力が掛かり、身は壁に押し付けられていた。]
………っ、…………!
[恐怖。ほとんど声にならない喘ぎ。 その中で、瞳の色は、如何してか不思議と緩んでいた。 伝わるかどうかは判らなかったが、それはどこか諦めにも似た色]
(+0) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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( 無理 )
( 所詮は、無理 )
( 最初から、解ってた あたしには 無理だって )
( あたしだけは 無理なんだって )
( 最初から 解ってる、殺さなきゃ 生きれない )
( あたし ら が いたら あなた も )
(+1) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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[それでも女は、遂に手を出して、掴みかかった。]
( あたし 、だって、 痛い 痛い 苦しい いや、いや …… )
( ………い や )
( は な し て ……―――― )
[彫金師の手首に立てる爪は、まるで鬼の爪の様に黒くも見えていた。 天井から、相手の背後、伸びてくる手の影さえ幻視した。 その黒さは少しずつ、数を増し始めて見えて――。]
(+2) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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( ……とめ て )
( おねがい あたし を とめて )
( ねぇ はやく もっと …… )
[「人」としての性と怖れで抵抗を始めた女は。 その怖れに呼ばれたかのような己の「鬼」を見て、そう想う。 故に女が続ける抵抗も、結局は、強いものにはならなかった。]
(+3) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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[緩まない手の力に抑えられ、頭の中を巡る血が、空気が、薄くなる。 女の意識も、ぼんやりとしたものになっていく。 弛緩した口許から零れる滴。目許まで、まるでまた泣き出してしまいそうに緩んでいたような気がしていた。
よさないか、と言っていたモロゾフの声も、女の脳裏には漠然と響いていたけれど]
( ヴィーチャ、 )
( …… このまま に させて )
[この人が「見極める者」だ、と「声」に乗せて伝えることを女はしなかった。 伝えれば彫金師が「鬼」に殺され、伝えなければ神父が「人」に殺される。 けれど余裕を持たなかった女はこの時は、そこまで考えることもできず]
(+4) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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[己の手で、己は殺せない。 あくまで、死ぬのは怖い――女は所詮、そんな女ではあったりもした。 けれど、今は]
( ……ずるいね、あたし あなた に …てもらう なんて、 ずるいよ ね )
[彫金師の瞳から流れる滴に気づいた時。 女は苦しさとは別の痛みを覚えて、そしてどこか嬉しさも感じて]
( ヴィーチャ も わかってる、よね こんなあたしの こと わかって る…… )
[立てる爪の力もやがて尽き、意識を失う時。 このふたりに裏切られたという気持ちは、湧いてこなかった。]
(+5) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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( う゛ぃーちゃ …… )
( あ、りょ …… )
( ……ありが と )
[消えゆく意識の中に、薄らと響いてきたのは。 終わる、という、どこか優しくさえ感じられた声**]
(+6) 2011/12/11(Sun) 16時頃
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給仕 イライダは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 16時半頃
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[瞼の裏に、港町での事が思い出される。 本人は知っていたか知らないが、ある酒場では噂でもちきりだった。オレはもうファンだ、なんて、屈強な親父が酒を交わしながら楽しそうに話していた。 思い出す。 酷くひどくうらやましくて妬み半分で歌を聞いて、その気持ちも無くなってしまった]
鬼じゃなかったらゴメン、なんて謝らないよ。 これからどれくらいの長さがあるかわからないけれど、一生この手は忘れない。
[未だに残る、手の平に感じた鼓動が弱って行く感触。 彫金師は呟きを残して、部屋を、出る。 いつしか泪はもう、流れてはいなかった]
(1) 2011/12/11(Sun) 16時半頃
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孤児 ラビは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 16時半頃
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[廊下に蹲り、ニキータの零す言葉を聞いていた。護れないなら、そう何もできないなら やはり自分の手で終わらせてあげたい、と。
咆哮をあげ走り去ったニキータを背に、再びユーリーの部屋へ戻る。まっすぐは歩けなかった。少年の身体はユーリーの流した血で所々赤く染まっていて、けれどもう、廊下は鉄錆の匂いでいっぱいだったから]
(2) 2011/12/11(Sun) 17時半頃
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[殺したいほど憎んでいたか?――――否
じゃあ…愛していた?――――それも、否
ただ、許せなかった。ユーリーが自分の手で、命を絶つことが。
胸元へと伸びるユーリーの手を優しく握った。こんな風に触れたことなんて、今までなかった。何故だか笑いがこみあげてきて、口端は奇妙に歪み]
(3) 2011/12/11(Sun) 17時半頃
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/* このぽんこつ箱め!
…時間なくなっちゃった
精一杯愛を、落とすのだ!
(-0) 2011/12/11(Sun) 17時半頃
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俺が、殺してあげるから
[とく、とく、と脈打つ心臓は、柔らかくて思ったより弾力があった。 そっと押し当てた唇は、別れのキスか感謝のそれか]
―――ばいばい
[両手で包んだそれを力いっぱい握りしめた。 とぷり、と吹き出ていた血は徐々に勢いを失い、呼吸と共にとうとう動きをとめた、その時まで。
真っ赤に濡れた手を祈るように組み合わせていた。 目はどこまでも見開かれたままで**]
(4) 2011/12/11(Sun) 17時半頃
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孤児 ラビは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 17時半頃
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鬼退治、終わったよ。 …鬼が、ひとり…なら、だけど。
[モロゾフの姿がそこにあれば、淡々とした声で告げる目がどこか虚ろなのは、何かを押しこめて、いるから。 廊下に出る足どりは意外としっかりしていた。血に濡れたポンチョからはぽたぽたと赤が落ち続けているけれど気にする事は無く、階段を、下る。 食堂を横切り厨房へと向かおうとして、外への扉が開いているのを目にとめた。ゆっくりと歩み寄って外を見ると、赤い髪の男が蹲る背が見えたから、一歩だけ足を踏み出し。雪が、きしりと音を立てる]
ニキ…?
[声を紡ごうとしたけれど、掠れてうまくでず、ひっくり返ってしまった。良く見ると相手の肩が揺れて居たから、死んでいる訳ではないのだと知れて。室内で暖まっていた体に冷たい霧が鼻腔を擽り、ひとつ、くしゃみをした*]
(5) 2011/12/11(Sun) 18時頃
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--2階・客室--
[ニキータの叫び声>>4:20が聞こえたのはいつだったか。 少なくとも、聞こえたときは怪訝そうに見やったはずだ]
………。
[開いた部屋へアリョールがイライダを抱いて入る。 その後ろから部屋に入り、終始苦々しい表情で見ていた。
彼女へ語る言葉も、指輪の上から口付けを落とすのも>>0>>1。 どれも、黙って。
鬼、退治だと? 人殺しの間違いだろう?
[淡々とした声>>5に、冷たい声を返す。 男の知っているイライダは、最期まで人間の心を持っていた。 ――少なくとも、男はそう思っていた]
(6) 2011/12/11(Sun) 19時半頃
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― 死の際で ― [己の心臓へ伸ばした手が、何かによって止められる。 邪魔をするなとこじ開けた眼に映るのは、 ――……嗚呼、自分が浮かべる笑みを 鏡映しにみているかのような。]
――…… 。
[だから、か。彼が己の心臓を掴むのを拒まなかった。 否、拒めなかったの間違いだろうか。
彫金師に冗談で接吻けをと願ったが、 少年のような彼がそれをするとは思わず。 彼と同じように歪めた唇が、最期の言葉を紡ごうと動く。 けれど、それは音になることなく。
代わりに心臓がつぶれる音がする ……――その後に広がるのは、無の筈だった。]
(+7) 2011/12/11(Sun) 20時頃
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[アリョールが部屋を出ていった後、ゆっくりとイライダの傍へ歩み寄る。 喉に残った絞め痕に眉を寄せ、小さく息をついた。 取り出した十字架をイライダの組んだ手の上にそれを落とし]
…………。
[問う声は、音にならぬもの。 もう誰も、聞きとる者のいない―…鬼の、声]
(7) 2011/12/11(Sun) 20時頃
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なあ、イライダよ。 これが…おまえさんの、望んだ最期なのか? これで…いいのか?
[それは、冷たい色を含まない、すこし間延びした声。 こんなことになってしまう前、ほろ酔い調子になったとき… よくこんな調子で話をしていたか]
すまんな。 私は、生き延びるぞ。 おまえさんの思い出を踏みつけることになっても…
[―許せよ]
(*0) 2011/12/11(Sun) 20時頃
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[そうして男はしばし目を閉じた]
――……ふん。
[一つ、何かを笑い飛ばして目を開ける。 飄々としながらもどこか感情が欠落したような表情で、口元を歪めた]
(8) 2011/12/11(Sun) 20時頃
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― そして死という名の世界で ―
――……莫迦だろ。
[最期、音に出来なかったと同じ言の葉を、青年は紡ぐ。 かしっと髪を掻きあげながら、 面倒くさそうに見詰める世界は生有る場所。
どうやら、死して尚、此処から抜け出せぬらしいと。 死後の世界があるを望まなかった青年は、溜息を吐いた。]
(+8) 2011/12/11(Sun) 20時頃
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神父 モロゾフは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 20時頃
画家 ユーリーは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 20時頃
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/* 推敲が全然できてなくてしにたい…
(-1) 2011/12/11(Sun) 20時頃
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/* ところで、アリョールは誰の血に濡れている、の、だろう… 読み返してこよう。
(-2) 2011/12/11(Sun) 21時半頃
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--2階廊下--
[イライダを寝かせた部屋から出て、鼻をすん、と鳴らす。 干からびはじめたもの、まだ滴るようなそれ…]
くっ…くくっ。
[欲して止まぬ甘い香がそこここから漂って、自然と口の端があがる。 そういえばアリョールも血に濡れていた。 さっきからぞくぞくとしていたのはそのせいか]
しかし、欲しいのは…そんなものじゃない。
[呟きながら廊下を歩く。 ニキータはどこかへ駆け出していったが、 一緒にいたはずの、スカーフの女性はどうしただろう。 そして、ユーリーは。 鬼の力を食らっても死ななかった男は、どうしただろう。 そして、その光景を見ていたはずの少年は]
(9) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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[ユーリーの様子を見ようと彼が血の壁画を描いていた部屋をのぞきこむ。 一度出ていったはずのラビが戻ってきていて、手を組んでいるのが見えた。 組まれた手は、うっとりするほど深い朱に塗れていた]
ラビ。
[呼びかけながら、部屋に入る。 ユーリーへ目を向ければ裂けた胸元が新しい血に染まっている。 そこで動いていたはずの臓器が、なくなっていた。 だれかが、ユーリーの息の根を止めたのだ]
……。
[そして、ラビの手を見る。 おそらく、そういうことなのだろう]
生き残っているのは、人殺しばかりか。
[呆れたように、つぶやいた]
(10) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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― 宿屋の外 ―
[背中に、宿の中からの暖かい光が注ぐ。 蹲るニキータに、自分の影が重なる。きしり、踏む雪に音が鳴った]
ニキータ、
[呟く言葉の内容は聞こえない。 ただ、その背中に、幼い頃の彼を思い出して。自分より年上の、近くの少年達の中でも目立つガキ大将だった、彼の。 握りしめる手の中には、未だ、鼓動の感触が消える事は無い]
(11) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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― 死んだあと ―
[今の自分の状況に気づいたのは、あれからそれなりに程無くのことか。 女は気が付けば客室の隅っこで、ベッドの上の「イライダ」だったものを眺めていた。]
あたし、死んだんだね。
[霊のイライダの着る服は、真白なワンピース。 ただ、二人の人間を引き裂いたことを示すかのように。 その両腕は真黒く、鋭い爪を生やしたものに変わって見えていた。 左中指にはまるで変わらず、赤い石の指輪が嵌っているように見えていて]
(+9) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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[其処まで「イライダ」を運んできた彫金師の姿(>>0>>1)も、この時女には見えていた。 瞼から頬を、痛んだ首許をなぞるその手を、遠目に眺めながら]
聞こえてるよ。 そんな伝言、してたんだ、アイツ、あなたに。
……むかつくよ、やっぱり。
[ちくりとしたものを、また抱えながら、も]
………… ……
[うらやましかった、という言葉に。 遺体の指輪の上から重ねられたくちづけに。 大きく瞬きながら、微かに奏でていた歌を一度止めた。]
(+10) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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……… … …
それでもあたしは、あなたのように。 キラキラしたモノは作れない。
[女はその時は気づいていなかった。 あの日あの酒場で、それ程までに自分のことが噂されて居ただなんて。 オーディエンスの中にうらやみの眼差しがあるなんて、猶更、思っても居なかった。 あの時女は、まだまだ本当は、自信なんてものも持てていなかった。]
忘れて、いいよ。悲しいから。
ううん、やっぱり、忘れないで。 忘れない、で。……嬉しいから。
[まだ「鬼」が生きていることを知っている女は。 先の見えない生について触れることはできず、ただ、小さく歌い。 もうこの人の瞳に滴が見えなかったことに、女は無い息を小さく、吐いたのだった。]
(+11) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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[その後入れ違いに客室に入ってきたのは、あの神父(>>6>>7)で。 人殺し、には何も言わずにただ眉を下げるだけで――。]
十字架よりはあたし、お酒の方がいいなー…。 ……じょーだん、じょーだん。
[そして、一度、瞼を下す。]
(+12) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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いいの。……いーのよ、じじい。
だってこれでさ、あたしがアイツら、傷つけるコト……。 もうこれ以上、無くなったって感じ、だし……。
[まるでいつか酌み交わした日の時みたいな老人の響きに。 いつかのその女が歌う歌も、その折と似たような明るさを、]
……解ってる。あなたがいることも。
お願いどうか……なんていうのも、無理だってコト。 あたしが一番良く解ってる、から。
……―――生きてよ、ヴィーチャ。
[そして、人にも鬼にも成り切れなかった女の苦しさを滲ませていた。 許すとも、許せないとも、言えないまま、その女は此処に居る。]
(-3) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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まだ、あたし、聴こえるんだね。 ……そっか、死んでもあたしは、呪われてるんだね。
[実際どうなのかは定かではないが、女自身は、そう捉えた。 女は一度、霊である身体の黒い両腕を見下ろした後。 なんとはなしにふわり廊下へと出て行った。]
2011/12/11(Sun) 22時頃
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[老人が部屋を後にしてから、女は歌う。]
まだ、あたし、聴こえるんだね。 ……そっか、死んでもあたしは、呪われてるんだね。
[実際どうなのかは定かではないが、女自身は、そう捉えた。 女は一度、霊である身体の黒い両腕を見下ろした後。 なんとはなしにふわり廊下へと出て行った。]
(+13) 2011/12/11(Sun) 22時頃
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給仕 イライダは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 22時頃
給仕 イライダは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 22時半頃
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―2階・リディヤの部屋― [つ、と頭に当てられていた手の温度が下がった気がした。彼女が顔を持ちあげる前に、赤毛の青年は二歩、三歩とよろめくように遠ざかった。何事か、と声を上げる前に、青年は何かに「憑かれた」ように咆哮した(>>4:20)]
どうし……たの……?
[先ほどまでの仕草からは想像もつかない行動。彼の苦悩が、困惑が、空気を震わせて彼女の耳へと侵入する。そして、彼は、駆け出した。何かに、追われるように]
ま…………っ……。
[駆けて行く男の向こうから見えたのは、廊下に蹲る少年。その双眸は虚ろで、まるで彼女のことは目に入っていないようだった。そして少年は、別の部屋へと入っていった]
[――――彼が、何か言ったの……?]
[例えそうだとしても、彼女には判別がつかない。ついさっきまで自分のことで精一杯だったのだから。彼の存在にすら、気付いていなかったのだから]
(12) 2011/12/11(Sun) 22時半頃
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人殺し ……
[緩慢に顔を向ける。祈りを、救われると教えてくれたのはモロゾフだった。 嘆くでもなく、ただ呆れたような呟きは神父の顔に相応しくなくて]
神父様、も…??
[自らも含めての言葉だろうかと、問いかけて**]
(13) 2011/12/11(Sun) 22時半頃
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[画家の青年の見た目は、生前と変わらない。 身は引き裂かれたとはいえ、魂を引き裂かれた訳ではない。 生前のまま、歪な笑みを浮かべ、 鬼に引き裂かれ、止めはラビが刺した身体を見る。]
――……ふぅん
[現れた神父の言の葉を、それにラビが返すのを聞いて、 笑みを深めた。
――……生前、神父の顔に見たあの笑みの理由。 まだ、魂として此処にあるのなら 見届けるのも悪くないか、と。 まるで探偵気取りで廊下へと向かうのは、 他にも犯人らしきは居ないか?と思ってのこと。]
(+14) 2011/12/11(Sun) 22時半頃
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ま、待って!
[叫んだ時には、すでに青年は見えなくなっていた。彼女は青年を追いかけた。が、すぐさまその足は阻まれることとなった]
――――何、この臭い……?
[それは生臭く、不快なもの。この世の終わりと、天地の嘆きを合わせたような、絶望を感じさせるもの。ふと、紫色の霧が薄く廊下に立ちこめているのに気づいた。禍々しく、陰気で、それでいて吸い込んでしまえば、忽ち生気を奪われてしまいそうになりそうで]
――――これ、鬼の……。
[リディヤの身体に、残り香のように憑いていたもの]
まさか……また……。
[悪い予感が頭をよぎる。心が近づくことを拒絶する。だが、行かなければ。誰かが黄泉の旅路を、祈ってやらなければ。最期くらい、寂しくないように。瘴気と悪寒に蝕まれつつある身体を引きずるように、彼女は視界の悪い廊下を進んだ。目指す先は霧の根源――イライダが寝かされている部屋へ]
(14) 2011/12/11(Sun) 22時半頃
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[漂う女は、廊下の上、何処へともなく。 己が殺してしまったアナスタシア。「おなじ」老人が殺したリディヤ。 そして、白煙の後に居なくなって、おそらくは死んでいった同僚たち。 その気配をふと漠然と探しながらも、ひとり、彷徨う。]
あたしみたいに、幽霊が本当に居るっていうなら。
アイツの傍に、ジャンナは、
[ぽつり呟いて、一呼吸おいて]
………居るんだったら、もっとしゃきっとさせなよ。
[リディヤの死体が見つかった後のあの時、一瞬女が彼に見た「頼れる」姿も、それは蘇った郷愁ゆえの幻想だったのかもしれない。 霧の中、雪の上で泣く彼の姿を見た訳ではなかったが、そう呼びかけるように歌い掛けた。]
(+15) 2011/12/11(Sun) 22時半頃
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乱人 ニキータは、メモを貼った。
2011/12/11(Sun) 22時半頃
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[無意識に赴き始めた先は、自分が引き裂いたあの男の身体があるだろう客室。 其処に辿り着く前に、廊下で女はその男の姿(>>+14)を、見た。]
……… ……
いや、うん。死んでるよね、もう。
[それは死者としての直感か。 或いはいい加減死んでて欲しいという願望か。 おそらく、たぶん、両方だろう。]
何その綺麗な顔。むかつく。 ……あんだけずったずたにしてやった、のに。
(+16) 2011/12/11(Sun) 22時半頃
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――……嗚呼、なんだ
[廊下へ出た矢先、給仕の女を見止めて、 画家の青年は得心がいったというように言葉を零す。]
俺を『殺ろそう』としたのは、アンタか。
[殺したとは云わず、その鬼の両手を見て、くつっと喉を鳴らす。 その後、相手の癪にわざと触るように、 つるりと己の顔を撫でて見せた。]
綺麗ねぇ……―――?
(+17) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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/* いや、>>0聞いてるんだったら、伝聞としてユーラの死は知ってるってこと、だよね。い、いやん。
(-4) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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―2階・イライダのいる客室前― [客室近くまで来ると、殆ど前が見えない。まるで外に出て、霧の中を歩いているようだった]
こんなに……強く……残るものなの?
[神隠しに会った後から――それ以前の記憶など彼女にはないのだが――変に勘の鋭い子だとは言われていた。それ故、周囲の人々の偽りの態度すら看破してきてしまったのだが。時々、思念のようなものは見えるような時はあった。だがそれは透明な陽炎のようなもので、すぐに消えてしまうもの。悪意か善意かそれすら解らない。ただそこに意思があった、ということがわかる程度の些細なこと。だが――――]
「鬼」の思念。濁り、色づくほどの血への衝動。これほど強く、恐ろしいものなんて。
[さらに臭いが強くなり、彼女は口元に、――それまでは手で押さえていた――スカーフを当てた。その上からさらに手で強く瘴気を防ぐ。そんなことをしても殆ど意味をなさないのは解っていたが、それでもせずには居られない。なんとなく、彼女は気づいていた。この霧が、残り香という矮小なものではないことに。この先にはきっと――――]
(15) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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ここに。いる。
[彼女はとある客室の部屋の前に立った。そこからほど近い客室では別の青年の屍があったのだが、血の臭いよりすら、この霧は消し去ってしまっていた。霧の中にうっすらと浮かび上がる、寂れた金色のドアノブを握り、]
[彼女は意を決して、扉を、開けた]
2011/12/11(Sun) 23時頃
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/* なんで、殺のあとにろ入ってるんだろうorz ころろそうになるぞ!orz
(-5) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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ここに。いる。
[彼女はとある客室の部屋の前に立った。そこからほど近い客室では別の青年の屍があったのだが、彼女はすぐに気付くことはないだろう。血の臭いすら、この霧は消し去ってしまっていた。霧の中にうっすらと浮かび上がる、寂れた金色のドアノブを握り、]
[彼女は意を決して、扉を、開けた]
(16) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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[周囲に満ちる空気と霧から、足の下に積もる雪から、体に冷たさが伝わってくる。顔を覆う手は既に冷え切り、痛くすらあり]
……ジャンナ……
[だがその寒さや痛みなど、今は限りなく瑣末な事だった。掠れ震える声で愛するその名を繰り返す。そのうちに足音と気配が近付き、くしゃみが、男を呼ぶ声が空間に落ちても、振り向く事はなく。多分に、それらに気が付いてもいない様子で]
……なんでだよ……なんで、…… 俺を遺して、…… ……俺が……俺は、……赦して……助け、て、……駄目だ。…… 駄目なんだろ……
[嗚咽交じりに、呟き続け]
(17) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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………っっ、
[「殺そうと」の言葉(>>+17)に、思いっきり眉を潜めた。 ユーリーがラビに殺された瞬間を見ている訳ではなかったが、 己に「殺し切れなかった」というのは、まるで図星だったから]
はいはい、そーだけど。
[その証であるように黒い腕を胸の前に持ってきて。 そして、ついと視線を横に逸らした。 明らかに、顔を撫でる相手の仕草が癪に触っている様子]
まじむかつくよ、本当……。 あんたの顔なんて、見たくも、ないの、に。
(+18) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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それに、なにさ。 「ありがとう」、だなんてさ。 ………あんたからあたしへの伝言だって、聞いた。
一体何の心算なの?
[伝言を届けてきたのはあの彫金師。 女はそのかんばせを思考に浮かばせながら、低い声で歌った。]
(+19) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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なぜ私が人を殺さねばならんのだ。 仮にも聖職者だ。 そんなことが許されるわけがなかろう。
[眉を寄せ、ラビを見る。 憮然とした口調に、薄っぺらい笑いのような表情]
ユーリーは、旅立ったようだな。 楽にしてやろう。
[そう言って、傷だらけで赤く染まった亡骸へ近寄って、 横たえられていなければ、そっと抱えて横にしようと]
(18) 2011/12/11(Sun) 23時頃
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[顔を撫でた手を、顎にかける。 女が綺麗という顔を、客観的に綺麗らしいと認識してはいても、 主観的にそうだとは思っていない……とは、 彼女にはどうでも良いことだろうか。]
アイツはオマエに、伝えたのか。
[ふうんっと、また鼻を鳴らし、眼を細める。]
――……嫉妬という美しい感情の中に 俺という存在を含めてくれたことに関しての 礼かな?
[低い声で歌う声に、画家の青年は柔らかく歌い合わせる。 醜いものは美しいと、歪んだ審美眼は、 彼女にとってどう見えるのだろうか。]
(+20) 2011/12/11(Sun) 23時半頃
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[扉を開けると、さらに濃い煙が飛び出してきた]
……くっ。
[思わず目を伏せる。煙の勢いが弱まってきたのを確認して、恐る恐る目を部屋の中に戻した]
なっ…………いらいだっ……。
[彼女の大きく見開いた眼の先に捕えられたのは、美しい女給仕の姿。まるで眠っているかのように、その顔は穏やかで微笑んでいた。彼女は霧を押しのけ押しのけ、眠り姫の傍に寄り、顔を覗き込んだ]
そんな…………あなたが……。
[そして、その身体から発せられているあまりにも強い思念に、彼女は絶句した]
あなたが……鬼なの……?
(19) 2011/12/11(Sun) 23時半頃
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[蹲り呟き続ける男の様子に、彫金師は一歩後ろへと下がった。告げるべき事は沢山ある気もしたし、だが何ひとつ彼には必要無い気もして、手を握りしめて]
…風邪、ひく前に、入りなよ…――…。
[呟きは小さく口の中での独り言。 最後に思い出した幼少の頃の呼び方を添えたけれど、それは言葉とならず飲み込まれた。 きしり、雪を踏み玄関を入る。外の白い霧がじわりと入り込んでも、扉を閉める事は無い]
2011/12/11(Sun) 23時半頃
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[彼女の脳裏には女給仕の朗らかな笑みが浮かぶ。引きこもりがちな彼女の為に、紅茶を部屋までわざわざ持ってきてくれた。たまに食べない日があると、身体のことを考えて怒ってくれた。優しい、人――――]
鬼の、呪詛、が、そう、させ、た、の? 人を人に。人を鬼に。
[そらしたい事実は、部屋の中に充満している紫色で常に意識させられる。リディヤの、人間の時にはすぐに消えてしまった移り香。だがそれは常に女給仕から湧き出ているように、晴れる事はない] [彼女は窓辺に駆けより、窓を開け放った。冷たい風と共に、ゆっくりと部屋の中が透明になっていく。彼女は部屋の霧が抜けるまでの間、女給仕の横で跪き、しばし祈りを捧げた]
(20) 2011/12/11(Sun) 23時半頃
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……、――
[男は振り向かない。呟き続ける男の様子に、彫金師は何度も口を開いては閉じてをくりかえしてから、一歩後ろへと下がった。 告げるべき事は沢山ある気もしたし、だが何ひとつ彼には必要無い気もして、手を握りしめて]
…風邪、ひく前に、入りなよ…――… ニキータ、…――。
[呟きは小さく口の中での独り言。 最後に思い出した幼少の頃の呼び方を添えたけれど、それは言葉とならず飲み込まれた。 きしり、雪を踏み玄関を入る。外の白い霧がじわりと入り込んでも、扉を閉める事は無い]
(21) 2011/12/11(Sun) 23時半頃
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[女が青年の主観を読むことは無く、故にそれに対する考慮も特にない。 実は女自身も、誰かに別嬪だの言われたことはあったりしたのだが、 その時女も自身ではっきり認めることはしていなかった。自分のその「主観」は棚上げしておいて]
……うん。 アリョが、教えてくれた。 あの人、あんたなんかに、託されて……。
[さらに逸らした顔から覗く色は、まさに「嫉妬」の色。 そしてユーリーからはっきりと言葉にして指摘される、その感情。 女は、また強く眉を寄せた。]
美しい、とか、ワケわかんない……。 何か、褒められてるのか皮肉られてるのか、微妙……。 まじ、血マニアの画家の目線とか、わかんないよ。
[確かに滲む困惑は、この男の審美眼の理解に関してだけではなく。 まるでセッションでもしているような柔らかい声色に対しても、だった。]
(+21) 2011/12/11(Sun) 23時半頃
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[ふとなんとなく、覚えた感覚。 誰かが、自分から離れたところで、けれど自分の傍に居るような。 はっきりとは分からないが、どこか、祈り、響きをも想起させるような。 そんな不思議さに、少しの間だけ、女の霊は瞼を下していた。]
2011/12/11(Sun) 23時半頃
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[ふとなんとなく、覚えた感覚。 誰かが、自分から離れたところで、けれど自分の傍に居るような。 はっきりとは分からないが、どこか、祈り、をも想起させるような。 そんな不思議さに、少しの間だけ、女の霊は瞼を下していた。]
(+22) 2011/12/11(Sun) 23時半頃
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……月の裏側にあるのが、闇でも、光でも…… そんな、空想遊びをして、笑って、……
……意味がないんだ。避けられなければ…… 下らないって……予言なんて、下らないって。 だから。俺は、言ったんだよ。……
ジャンナ。俺は……
[雪が踏み締められる音が、意識の端に小さく落ちる。男は顔から手を離し、膝先の雪を握り締めて、一つ、呻き]
……俺は、どうしたら、いいんだ。……
[虚ろな視線は、あてなく霧の中に向けられて。甚だしく覚束なさげに、立ち上がった。涙も拭わないままに、背後を振り向く。玄関の辺りにアリョールの姿が見えれば、暫し、沈黙し]
……どうしたら、いいんだろう。……
[問うでもなく呟いて、白い息を細く吐き出した]
(22) 2011/12/12(Mon) 00時頃
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俺は、血マニアって訳ではないけどな?
[クテンと首を傾げて見る視界に、作家の女の姿が過る。 彼女は、近くの扉をあけるようなので、 ひょいと背後から覗けば、給仕の女の死体が見えるか。]
――……嗚呼、アンタを殺したのは、アリョールか。 まぁ、そうなるわな。
[作家の女から、給仕の女に視線を戻せば、 まるで瞑目するような姿が見え肩を竦める。]
アリョールに、殺されて嬉しかったなら 少しは俺の気持ちと近いのかもしれないが、さて。
[どうだろうと、青年は皮肉気に笑う。 きっとそれは似ていて非なる感情。 そして、だからといっていいのか 青年は、ラビに殺されたことを嬉しいとは思っていない。 近い感情の名は……――あえて形にせぬまま。]
(+23) 2011/12/12(Mon) 00時頃
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[玄関の扉の近く 食堂へ面した方へ身体を向け、視線はニキータの方へと向けていた。]
どう…してほしい? そして、どう、したい?
[聞こえた呟きに、目を眇めて問いを重ねた]
(23) 2011/12/12(Mon) 00時頃
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だってさあんた外から血糊わざわざお持ち帰りしたりもしてー…。 「あたしら」がどんだけ忌々しいってキレてたか、わかるー?
[生前に血に誘惑されていた鬼女は、「血マニア」と主観的に断じた理由を、ちょっとだけヒステリックに歌った。 血を宿内に「持ち帰っていた」のはニキータやモロゾフもだったが、それには触れない。 此処の近く、捧げられる祈りの気配を漠然と意識はしながらも。 その気配の主――フィグネリアに心を向けるより先に、目の前の男に思考は縛られて]
……うん。あの人に、あたし、殺さ―――……
ってはぁ? 何言ってるのあんた?勝手に人の気持ち決めないでくれる!? あんたと似てるとかすごい最悪、なんだけ、ど …… ……
[と言いつつ、「嬉しかった」のは真実。 男に憤ったのは、心情をぴたりと言い当てられたことと。 さらに、少しは俺の気持ちと、という言葉の所為。 そしてその憤りは、やがて弱々しい旋律に変じて]
(+24) 2011/12/12(Mon) 00時頃
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[そうして、ユーリーの身体を横たえる。
祈りの言葉は、ない。 少なくとも―…男がそれを口にすること自体、死者への冒涜だ。 それくらいの自覚―理性はある。 唯一の例外は、外に放置されていた遺体と、呪いを解き放った女だけ]
私は洗面所で血を流してくる。 …おまえさんも、流した方がいいぞ。
――血の香りは、鬼を呼び寄せる。
[それだけ告げて、ユーリーの部屋を後にした]
(24) 2011/12/12(Mon) 00時頃
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[祈りを済ませ、彼女が両目を開けると、すっかり霧は晴れていた。臭いも無に帰している。そろそろ閉じてもいいだろうか、と窓辺に寄ると、下には蹲っている赤色(>>22)]
そうだ。ひとりにしちゃいけない。
[鬼の残滓はすでに空気に薄く溶けだして、やがて霧散して行くのだろう。死してイライダは人に戻った。多分、そうだろう。それでも、霧が晴れていないということは、まだ呪詛の効力は続いているのだろう]
たぶん、鬼は、他にもいる……わよね。
[濃い霧に阻まれていた呼吸は、すでに平静さを取り戻し、通常運行している。ならば、と彼女は部屋の扉へと歩みを進めた]
(25) 2011/12/12(Mon) 00時頃
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……どうしてほしい? どう、したい?
[アリョールの問いを、何処か幼くもある調子で、復唱し]
……俺は……
……ジャンナを、護りたかったんだ。 でも、ジャンナはいなかった。死んでいたんだ。 生きていなかったんだよ。護れなかった。
鬼じゃ、ないんだ……俺は。 だから、殺したくなんて、ないんだよ。 それでも、殺そうと思った。 ジャンナを護りたかったから……それなのに。
でも、鬼はいるんだろう。鬼は…… 鬼が残ったら、俺達は皆、死ぬんだろうな。 村も、滅びるのかな。……赤く染まって……
[取り止めなく、言葉を紡ぐ。ぼんやりと遠くを見つめるようにして]
(26) 2011/12/12(Mon) 00時半頃
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どうせ、死ぬのなら、正負どんな感情であれ 感情の名の元、死ぬ方が美しい《嬉しい》だろう?
[自身が、何の感情もなく、おそらく人を殺せるから。 けれど、それでは美しくないと思ったからこその奇行。 どうやら、殺されて嬉しかったらしい彼女に、 弱々しい旋律に添えるように飄々と告げた。]
何の感情もないまま、殺されるのならば家畜と一緒さ。
(+25) 2011/12/12(Mon) 00時半頃
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[嗚呼、だからラビに殺されたことは嬉しくないのだ。 おそらく彼は自分に、殺すほどの強い感情は、 持ち合わせていないように思えた。
唯、青年が青年の手で終わる姿が 『美しくない』と思ったなら ……――己に少し似ているかもしれないという感想が、 おそらく心配といった感情に近いものを抱かせる。
それが、人の世に異端であると知ってはいるからこそ。 彼が、望んでその道を行くのなら、それで良いと思ってはいても。 己らしくないと思うからこそ、その想いを形にはしない。]
(+26) 2011/12/12(Mon) 00時半頃
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[扉の外に出ると、丁度近くの部屋から血濡れの老神父の姿が現れた。すでに血痕には慣れ切ってしまった彼女は、その跡に不快感を抱く事もなく、機械的に新たな被害者を連想した]
あの……もしかして……?
[自然と小さくなった問いかけは、神父には届いただろうか]
(27) 2011/12/12(Mon) 00時半頃
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[ゆっくりと身体をニキータへと向ける。 冷たい空気が、宿へと足元を滑り背筋を駆けのぼる]
ジャンナ…って人は、鬼に殺されたのかい?
[見下ろした手を、ぎゅ、と握りしめた]
ニキータ、鬼は、 …鬼は…殺した、よ。 この手で、ついさっき、殺した。 ――――――…イライダを。
(28) 2011/12/12(Mon) 00時半頃
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[階下へと向けた足は、呼びかけ>>27を聞いて止まる。 ゆっくりと振り返り、血のついていない手の甲で眼鏡を押し上げ、 声の主を見た]
おお、あんたは、ええと。
[そういえば今更ながら名前を知らない。 中途半端に呼びかけ、息をついた]
ユーリーが、死んだよ。
[起きたことを告げる声は、淡々としていた]
(29) 2011/12/12(Mon) 00時半頃
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画家 ユーリーは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 00時半頃
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……フィグネリアと申します。
[名乗りは意味をなさないかもしれないけど。そういえば彼女も神父の名前を知らない。ただ、見た目から神父とそう判断しているだけ。形だけの呼び名だった。今では中身が人か鬼かすらわからない]
そう、ですか。
[また人がひとり、死んだ。きっと彼が出てきた部屋には、無残な光景が広がっているだろう。だが、もはやそれにほとんど感情を抱かなくなってしまった。きっと男は神父に祈りを捧げられたのだろう]
あの……イライダのことはご存じです……よね?
[神父に、乾いた声で女給仕のことを尋ねる。人であろうが、鬼であろうが、みんな死んで行くのだろうか]
その、イライダが……鬼だった……ことは?
(30) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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ジャンナは、落ちたんだ。 俺と一緒に、落ちたんだ。 山の中で。崖から。落ちてしまった。 一緒に落ちて……
なのに。ジャンナだけ、死んでしまったんだ。 俺だけ、生き残ってしまったんだ。 どうして、……なんで、……
[微かに赤が滲み残った右頬に触れる。アリョールの告白には、咄嗟に認識と思考が追いつかないでか、多少の間を置いてから]
……鬼を……イライダを、殺した? イライダが……鬼で、殺した? ……、……
……皆、置いてばかり、いくのか。 ……終わったのか? ……鬼は…… いないのか。……いないのかな。わからない。いつもそうだ。 終わって、いない? 終わっていない? ……
(31) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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乱人 ニキータは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時頃
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[「美しい」という言葉なら、女にはいまいち理解できなかったが。 けれど「嬉しい」の意が其処に見えれば、女は少しだけ瞬いた。]
……感情の名の元、ねー。 まー、確かに?って言っとくけど……。
[捻くれたままながらも、弱弱しいながらも、同意を一つ。 そして女はくるりと顔の向きを変え、表情を隠しながら、己の死体のある部屋に意識を向けて]
じゃあ、どーいたしまして、とか言っとけば良い訳? 恨まれて死ねて嬉しいらしいあんたにさ。 ……殺し損ね、だけど。
[結局ユーリーがあの後どのようにして死んだかは、問うことはしないまま]
(+27) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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なんか、あたし調子狂ってきたし……。 じゃ、さよーなら、……ユーラ。
[やがて女が引き返した客室は、いつしか、どこか澄んだ空気を感じるようになっていて。 女は黒い腕で脚を抱え、緩やかなハミングを奏でながら、目を閉じた**]
(+28) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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孤児 ラビは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時頃
給仕 イライダは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時頃
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フィグネリア。 あぁ…モロゾフだ。 何をやってるかは、言わんでもわかるだろう。
[今更過ぎる名乗り。意味があるのかどうかはわからない。 名を知っているか否かなんて、欲望の前では―…]
イライダ…? ああ、彼女も…殺された。
[眉を寄せ、そう言ったところで―彼女が鬼だった、と聞く]
…いや。 そういえば彼女を殺した者も、鬼退治だと言っていたな。 曰く彼女が自分で鬼だと言ったらしいが。
[信じがたい、と首を振る]
(32) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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ジャンナ……――そう。 大事な人が眼の前でなくなるのは、… …いや、何を重ねたって、「判る」なんて言葉にはならないね。
[話しかけていた彼の相手は虚空だったと。 何を重ねても薄っぺらい表面をなぞる事しか出来ない気がして、慰めは言葉にならなかった]
イライダは、鬼だった、 ――と、思う…としか、言えない、けど。
いないのか…終わって居るのか、終わっていないのか、 判らない。判らないんだ。
[俯いて足元を見る。白い霧が薄く地面をぼやけさせる. もう一度、同じ言葉を、投げた]
…どう、したい?
(33) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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おまえさんまで、彼女が鬼だったと言うのか。 何故だ。 …そんなに、人を鬼に仕立てあげたいものか?
[小さな眼鏡の奥の瞳は、じっとフィグネリアを見据えていた]
(34) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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神父 モロゾフは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時頃
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ねえ、神父様
[ややあって、搾り出した声はモロゾフには届かず。横たえられたユーリーを前に、ゆっくりと指をほぐして、窓の外を見やった]
鬼を見つけたら、どうすればいいの――?
[答えは何処にもなかった。少年はイライダの死に気づいていなかった。ユーリーを殺したのは、自分だと、そう自覚していて。幻視したあの顔、あの表情。それが本物なのかもわからなかった
ただ、鬼を見たのだ、と。
そう、信じていて]
(35) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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わからない。……わからない…… わからない、……
[短く、呟くように繰り返し]
俺は、どうしたい。……俺は…… 俺は、生かしたかった。生かせるなら、生きたいと思った。 生かせるなら、死んでもいいと思った。
生かせないなら、生きようとなんて、思わなかった。 思わないんだ。
皆が、死ねばいいなんて、思わない。 村が、滅べばいいなんて、思わない。 鬼なんて、消えてしまえばいい。
けれど。俺が、 死ぬなら、 ……
(36) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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[言ってしまったあとにはた、と気づいた。そう、この老人にはどう説明しようものかわからない。彼女は俯いて、言葉を絞り出した]
その…………。
[どうすればいい。どうすれば信じてもらえる。自分の眼でしか見えないものを、証明するものなんて、この世には存在しない。たとえこの異界にあっても]
…………ごめんなさい、忘れて下さい。
[遠い昔の、外れ者の視線を身に感じて、彼女は言葉を漏らした。自分の眼を、自分の鼻を、自分の感覚を否定する言葉。そして周囲に合わせようとする防衛本能]
彼女が人……。 ……では神父様は、一体誰が鬼だと思います?
(37) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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……俺が死んで、全てが終わるなら、良かったのに。 どうして、こうなったんだろう。 どうしてこうなって、しまったんだろうな。
死ねばいいのか。いいんだろう。 殺せばいいのか。いいのかもしれない。 鬼がいるなら。殺せるさ。 鬼がいるなら。死ねるさ。
俺は……なんだって、 なんだって、さ、
いいんだよ。
[唇の端を上げ、目を細めて、男は静かに笑み]
(38) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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乱人 ニキータは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時頃
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/* ちょーまってなー。 オレが襲撃先困ってるっちゅうねん…。
(-6) 2011/12/12(Mon) 01時頃
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孤児 ラビは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時頃
神父 モロゾフは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時半頃
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[言いよどむフィグネリアに、表情が次第に険しくなる]
誰が、鬼かだと? …そうやって、理由もなく人を鬼だという者が怪しいと思うがね。
[じろり。フィグネリアを見て大仰にため息をつく]
違うか?
(39) 2011/12/12(Mon) 01時半頃
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神父 モロゾフは、メモを貼った。
2011/12/12(Mon) 01時半頃
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…この村は、死にたがりばっかりかい?
[画家の言葉も思い出されて、眉を顰めるしかない。 ニキータの笑みに笑い返す事は出来なくて、ただ、目を眇めた。ポンチョから、ぽたりと未だ赤は落ちる]
ユーリーも、死んだよ。 鬼にやられたのだろうと思う…彼は鬼じゃなかったから。 もう、4人も死んだ。
…なんだっていい?よかない、よくないよ、ニキータ兄ィ。
[思わず出た縋るような声は、幼い頃の呼び名]
君が鬼じゃないなら、鬼を殺してよ。 次は、手に力を入れられるか…自信が、無い…
[未だに指先の震えが止まらない]
(40) 2011/12/12(Mon) 01時半頃
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/* うううううううううううん。
今のラビとしては…神父様にいれるしか、ないなあ…
(-7) 2011/12/12(Mon) 01時半頃
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……ユーリーも、か。…… 本当に、皆…… 俺を置いて、死んでいくんだな。……
[鬼にやられたという、その姿を思い出しながら、呟き]
……、
[兄ィ。そう呼ばれれば、笑みを潜めてアリョールを見据え]
……ああ。 いいさ。 終わっていないなら、鬼がまだいるなら……
俺が、殺そう。 ……、争い事なら、俺に任せろよ。
[落ち着いた、僅かに低い調子で。 最後はかつての口癖のように、言った]
(41) 2011/12/12(Mon) 01時半頃
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いえ、そんなことは。理由がないことは、ない、んです。
[神父の鋭い眼が、心に刺さる。心が、痛い。ちくちくと痛む。この場から逃げ出してしまいたいほどの焦燥が彼女を覆い尽くす]
その、信じて貰えるか、わからないん、です、が。
[彼女は今まで見たことを神父に説明した。少女の部屋の残滓、そしてイライダから湧き出ていたもの。信じてもらえる保証はなかったし、証明しろと言われてもできるはずもなかった。段々、声は小さくなっていったが、それでも最後まで言葉を紡ぎだした]
(42) 2011/12/12(Mon) 01時半頃
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[ゆっくりと立ち上がった。文字通り血塗られた絵を最後に目に焼き付けるようにして、扉へと向かった。肌色なんて何処にも見えない手は、鬼の手のようで]
俺は、鬼なのかな…
[人を殺すのが鬼ならば、自分も同じだと。 届かなかった問いをもう一度投げるために、モロゾフを探して部屋を出た]
(43) 2011/12/12(Mon) 01時半頃
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