
560 凍土の桜
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
げる~とが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ミハイル、サーシャ、フィグネリア、マフテからの伝書、シュテファン、ベルナルト、モロゾフ、ユーリー、ゼノビアの9名。
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鬱陶しくないか、な。知らない相手が自分の事を知りたいって来たら。
[僕はサクラの夢をきっかけに、それまで関わりの無かった人たちの事すら、知りたいと思うようになっていた。 少し前までは考えられない事だ。
だからベルナルトさんの事も知りたいと思う。 だけど、踏み込まれるのを嫌う人だっているだろう。 寂しさを埋める作業と思われることは違う。 きっとサクラだって、特定の人にしか思われたくないだろうか。]
あ、でも返事が欲しい訳じゃないから! 気にしないで。
(0) 2014/04/06(Sun) 00時半頃
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[心に触れているからだろうか。 つい、言葉が溢れ出てしまう。きっと問われたら戸惑う事ばかりだろうに。]
僕は昔サクラの花を盗んだ罪人だからね。 その罪滅ぼしもかねて、サクラの事が気になっているんだ。だからはやく、寂しさが晴れる時が来るといいなって願ってる。
同じように、ベルナルトさんの孤独も解放される日が早く来ることを願うよ。
[僕は強くない。けれど悲しむ人を放って置けない。 結局、僕はひとが好きなのかもしれない。 その鱗片を気付かせてくれた目の前の彼の幸あらんことを。 密かに願いつつ、僕は家路へと向かった。 ただ、何事もなく明日が迎えられることを、その時は信じたまま**]
(1) 2014/04/06(Sun) 00時半頃
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[青年は帰路につき、やがて住まいへと。 薄暗い部屋の中、遅れる時計に指を伸ばす。
歩みを遅くする時計の針、わずかに進めてパタリ、その扉を閉めた。 目をとじる。寂しさを忘れるように。 さくらの木は、その根本で話す人々の言葉を少しずつ、花びらに乗せてくれる]
独りは嫌だ。だけど…君たちは、同じにはなれない。
[人への語りかけではなく。まるでさくら自身の言葉のように]
それでも、側にいて欲しいと望むのは我儘だろうか。
[一枚、滑らかな花弁が舞い込む。 同時に、機械時計が一度、柔らかい音を立てる。 青年の言葉を肯定するかのように。慰めるように]
(2) 2014/04/06(Sun) 09時頃
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[さくらの下には人が集まるそうな。 花びらに引かれて来る人もまた。 家の扉をを叩いてくれたのは、言葉交わす少ない知己のゲルト。 彼と少しばかり親しくしていることを、知る限り誰にも伝えていない。 そしてきっと誰も興味ないだろう]
やぁ、ゲルト。来てくれてありがとう。
[根付いた家系でもないお互いが、夕食を共にすることは時々あった。 彼がさくらの花を話題とすれば少し笑い。 手のひらの花弁を一枚、彼へと示し]
一枚、離れてしまったんだ。 沢山の花も、花びらとなれば一枚きり。それがとても悲しい。
[チリン。また時計が一度時を刻む。 誰かと共にある時間は刹那の如く。 永く在って欲しいけれど、そんな望みを嗤うように]
(3) 2014/04/06(Sun) 09時頃
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[その夜、朧げな明かりは2つの影を重ねる。 重なった影は終に2つに戻ることはなく
翌朝、白いシーツの上にまどろむ姿は わずかに笑みをその口元に浮かべる。 一時であってもその独りを癒やしたように*]
(4) 2014/04/06(Sun) 09時半頃
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[さくらに魅入られゲルトが眠りに落ちる間際。 きんいろの髪を撫ぜながら、手のひらの、薄紅色の花弁にくちびるを寄せる]
君は俺の元に来てくれるのかい。 さくらが言うんだ。寂しいと。
君は俺を「ひとり」だと思うんだろう? 独りは嫌だ。寂しいのは、慣れない。
[いつしか真綿のような羽毛がその手にある。 いとしげに頬を寄せ*]
(*0) 2014/04/06(Sun) 09時半頃
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ユーリーは、メモを貼った。
2014/04/06(Sun) 09時半頃
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…寂しがりやの人はね、誰かがそうやって自分を知ろうとしてくれるのが嬉しいんだ。鬱陶しいなんて思ったりしないよ。
他人に踏み込ませようとしない人はね、踏み込まれることに慣れてないから、これ以上知られて幻滅されたら、嫌われたら怖いって思ってしまうから、他人に踏み込ませようとしないんだと思う。
[表面上の付き合いはしても、自分の深いうちを見せないのは、自分の中にある闇が知られることを恐れるから。それを知られたら、嫌われると思い込んでるから。だから、繕った自分の表の仮面しか見せないんだと思う。
桜は、きっと踏み込まれることを恐れているわけでは無いのかもしれない。踏み込まれることを恐れるなら、誰かに寂しいと零すだろうか。まるで、自分の寂しさを、孤独をわかって欲しいと言ってるように思えた。]
(5) 2014/04/06(Sun) 10時頃
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…桜の花を盗んだ罪人なんて、たくさんいるよ。
僕の両親もね、昔この桜の枝を折って持って帰って来たことがあった。 僕は昔、身体が弱かったから屋敷の外にはほとんど出たことがなかったんだ。そんな僕に、両親が「美しい花があるからお前にも見せてやろう」って、美しく花を咲かせる桜の枝を折って、持って帰って来たことがあったんだ。
僕はすごく綺麗な桜をみて、喜んだ。でも、私欲のために折られた枝には、とても申し訳なかった。僕が自力でここまで来て桜の花を見ることができれば、折られずに済んだのにって。
[花瓶にさしたその枝も、すぐに枯れてしまったが。 本来ならば、今でもこの木で花を咲かせていたかもしれない。]
だから僕も、桜の木に謝らなくちゃ。 ごめんね、って。
(6) 2014/04/06(Sun) 10時頃
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……ありがとう。 桜の木や、僕の事も気遣ってくれるんだね。
[とても優しい心の持ち主だ。そう思いながら目の前の彼を見る。 よく見れば、中性的な綺麗な顔立ちだった。その瞳には、優しさが滲み出ていた。]
…君は優しい人だ。他の人のことを知りたいと思い、力になりたいと願う。他人の幸せを願える強い人だ。
[人間とは、自分のことで精一杯な生き物なのに、他人を気遣い、幸せを願える彼はとても優しく、強い人だと思った。どうか彼にも、今以上の幸福が訪れるように。]
…最後に一つだけ、聞いてもいいかい?
[帰路につこうとしていた彼を呼び、問いかけたものは──]
(7) 2014/04/06(Sun) 10時頃
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…君の名前。聞いていなかったから。 なんて名前なんだい?
[彼から名前を聞けば、その名を呼んで見送っただろう。]
(8) 2014/04/06(Sun) 10時頃
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【護りなさいと言ったでしょうに――】
(-0) 2014/04/06(Sun) 11時半頃
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なにを?
一体誰を――?
(-1) 2014/04/06(Sun) 11時半頃
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―― 翌朝 ――
……ベルナルトさんから、名前呼んでもらえた。
[目覚めはいつもよくないけれど、今日は少しだけ気分が良かった。 きっと昨日が僕にとって有意義な一日だったからだろう。 ベルナルトさんにまた一歩踏み込んだ話を聞かせてもらえた。
身体が弱かった事。ご両親の気遣いが幼い彼の心を痛めた事。 他人を喜ばすための罪と、自分の欲を埋める罪深さとでは、客観的に見たら天と地の差ほどの溝があるかもしれないけれど、当事者には罪は罪として重く圧し掛かるのには違いないと察する。]
それに僕は、ほんとうに強いひとじゃないんだよ。
[今朝もまた、サクラに訴えかけられた。 寂しいと。これだけじゃ足りないと。 だけど僕はあの花の寂しさを埋められる術を持ち合わせていない。]
(9) 2014/04/06(Sun) 12時頃
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マフテからの伝書は、ゼノビアの部屋の窓をつつく。 とんとん、嘴の音。
2014/04/06(Sun) 12時頃
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だって、他人の幸せを望んだ方が、ずっとずっと楽だから。
[ベッドからつま先を床へ降ろす。 そう言えば夢で訴えかけられる言葉が少しだけ変わっていたことに気付く。]
足りないって…言ってなかった?
[誰かに確認しようにも、僕はベルナルトさんしか、あの夢を見たひとを知らない。]
ほかに、同じ夢を見たひとっていないのかな…。
[僕は身支度を整えて、誰かを捜しに家を出た。 「こういう時って男は便利ね」という、アレクセイの言葉を思い出した。]
本当にね。だけど面倒な事も多いんだよ。たとえばゲルトさんが怖いとか、言うと笑われるでしょう? だけど僕にとって彼は本当に怖いんだ。ううん、彼の言っている話が、かな?
[自嘲気味に独り言を紡ぎながら、辺りを見渡す。 そう言えばいつも見かける眠たがりの姿は、今日は見当たらないようだ。]
2014/04/06(Sun) 12時頃
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[つつく窓辺は、まだ朝露に濡れている。
物思いに耽るゼノビアが窓を開けるまで、 みみずくは間を置いて急かす音を立てる。
さくらのもとに、こんこんと眠る ゲルトの身体も朝露に濡れている。
嘴の先でつついても、 羽先で頬を撫でても、 彼は目を覚まさない*]
(10) 2014/04/06(Sun) 12時頃
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――ん?
[こつこつ音がする。 今日ってそんな風が強かったかな? 不思議に思って視線を向けると――]
あ!! もふもふ!!
[いつも見る度に触れてみたかったあの鳥が、窺うようにこちらを覗いていた。]
今開けてあげるから待ってて。 でも…逃げないかな――
[急かすような音にドキドキしながら鍵を開け、僕は窓を開いた。]
(11) 2014/04/06(Sun) 12時頃
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[――窓が開いた。
と、同時。
みみずくは窓幅いっぱいに翼を広げ、 くわっとまなこを見開いて、部屋の主を 突き倒さんばかりの勢いで部屋へ押し入る。]
(12) 2014/04/06(Sun) 12時半頃
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えっ、ちょっ…うわっ!!
[間近で見ると思っていた以上に大きくて、僕は驚きのあまりひっくり返って床に尻もちをつく。]
もふもふって実はあんまり可愛さが無いんだね…。 ところで僕の部屋に押し入って君は何をしたいのだろう? ひとの言葉は理解する、んだったよね、確か。
[もふもふとは、僕が勝手に彼に付けた名前だ。 もしかしたら密かに不満を抱いていたのかもしれない。]
(13) 2014/04/06(Sun) 12時半頃
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[押し入る際には、 絹を幾重にも重ねたようなもふもふと ゼノビアの顔面を掴めそうな蹴爪とが 相手の視界に迫り――驚かせた。
猛禽の羽ばたきが起こす風に、 カーテンやら何やらが靡く。]
(14) 2014/04/06(Sun) 12時半頃
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[みみずくはゼノビアに 皆まで言わせぬ態で強く、ほう と言う。
ゼノビアの寝床へ一度降りると、 毛布を咥えてぐいと引っ張って示し。
次は玄関へと飛んでいって かしかしと扉を蹴りたくる。]
(15) 2014/04/06(Sun) 12時半頃
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――……要らぬことを言うなってこと、なのかな。
[威圧感たっぷりに声を上げられると、下手な人間より迫力があることを、僕は思い知らされ口を噤む。 余計な事を言うよりは、黙って従った方が良いだろうと思い、行動を見守る。]
え? 毛布? え? 玄関? も、もしかして毛布を持って外へ出ろってこと?
[連想ゲームは苦手だけれども。僕は素早く毛布を畳んで階段を駆け下りた。 音で予想はついていたけれど、容赦ない行動はまぁ古い扉に新しい傷をつけるけど仕方がない。]
これでいいの?
[鍵を外し、扉を開ける。まだ湿ったままの冷たい空気が、頬を眠気眼を叩き起こすように撫ぜていった。]
(16) 2014/04/06(Sun) 13時頃
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【護りなさい――】
(-2) 2014/04/06(Sun) 13時頃
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嗚呼、まただ。
[意識の合間から流れ聞こえる声。 一体誰なんだろう。あの花の夢とは違う声。]
手がかりが無いのに何を護れというのだろう。 そして僕には護る術なんて――…
(-3) 2014/04/06(Sun) 13時頃
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[戸惑いながらも聡く毛布を持ち来る ゼノビアが、蹴爪に抉れた扉を開ける。
伝え鳥は急かすように羽ばたくけれど、 鍵を外す手を蹴りつけたりはしない。
玄関から一歩、二歩と跳んで出て、
――『これでいいの?』 ゼノビアの声に頷く代わり、振り向いた。]
(17) 2014/04/06(Sun) 13時頃
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-翌朝・桜木の下-
…未だ、居ない…
[昨日と同じように幹に触れ、フィグネリアは呟く。
昨日はあれからどうしたのだったか。 サーシャと会話。 流れによっては会ったついでにと、仕事の打ち合わせも兼ねて彼の家を訪ねたりしたかもしれない。
今日、早朝にも関わらずこの桜木を訪れているのは、ひとが居ないであろう時間を選んでというのもあるが、それよりも。 彼女自身、もう一度確かめたかったからだ。 感じた桜木の異変。 それが、気のせいだったのかどうか。]
(18) 2014/04/06(Sun) 13時頃
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マフテからの伝書は、桜の木があるほうへ飛び立つ。
2014/04/06(Sun) 13時頃
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あ…ってたんだ。
[間違おうものなら鋭い爪や嘴で突かれそうとびくびくしていたけれど、もふもふは傷つけることなく一度振り返り空へと羽ばたく。]
あっ…
[恐らく目的地までの道案内なのだろう。 迷っていたり考えている暇はない。 僕は毛布をぎゅっと握りしめて、走り出す。
だけどなぜだろう。胸騒ぎがするのは。 あまりいい予感がしない。]
(19) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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そう言えば、今日はゲルトさんの姿を見かけないな。
[朝早いからだろうか。
――そんなことは無い。 夢魔に襲われたような彼でも、早朝から動くこともあることを僕は知っている。 僕は彼が少し苦手だ。だって怖い話をしてくるから。]
(20) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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[みみずくは、道々、梢や軒先に 止まってはゼノビアを先導する。
桜木のもとには、 朝露につめたく濡れてなお目覚めぬゲルト。 向かう先にはフィグネリアの姿も見え――
状況をひとびとの手に委ねるように、 舞い降りたみみずくは彼らを*見上げる*。]
(21) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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[早朝のこと。さくらの近くに立つ人がいる。 ゲルトの姿はもうその根元に見つかったのだろうか]
………。誰だろう。
[さくらは人の言葉を運ぶけれど、 そこに誰がいるかはわからない。 けれど、その気配はひどく安堵をもたらす。 一人はいいけれど、独りは嫌だ。
誰かが近くにいるのなら、今はまだ独りじゃないから さわり、さくらは柔らかく透明な香りを彼女に運ぶ]
(22) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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[深夜に一人住まいの窓辺を訪ねていた みみずくは、さくらいろの眠りに 囚われ倒れ伏すゲルトをちらと見遣る。]
ほう
[鳥類の鳴声とも感嘆とも知れぬ声音。]
(*1) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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[呼んできた"ひと"は、どこか聡い。 導きくるうちにもゲルトの名を口にした。
ゼノビアは眠るゲルトが凍えぬよう 取り計らってくれることだろう。]
…マフテは言った。 死んでしまっては、意味が無い。と。
(*2) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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[深夜。眠るゲルトの髪にくちびる寄せて ぬくもりに寂しさを癒していた頃 窓の先の影に視線だけをやり
すこぅし、その目元を弧に描く。 それは歓迎の意。
ゆるりゲルトから身を離すと、その窓に手を伸ばし。 招き入れるように窓を開く]
(*3) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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…
[そっと手を離す。 フィグネリアが感じ取るその、心が抜けたような冷たさは体感としてのそれではない。 早朝の、湿り気を帯びた冷気がそれとは別に奪うのは、彼女の白い手の、生の温もり。
ふと、流れ来た柔らかい香りは足下近く視線の先。 フィグネリアを眠るゲルトに誘った。]
…あの、もし。
[屈んで、触れるでもなく声を掛ける。]
(23) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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あ、待っててくれるんだ…。 凄いよね、言葉なしでも意思の疎通が出来るんだ。
[日頃の運動不足が祟ってか、息切れを起こす僕を彼は途中途中で止まっては再び飛び立つ。 何度か繰り返すとようやく目的地に着いたらしい。 例のサクラの樹だ。]
あ、お、おはよう…ございます。
[先客の姿に蚊の鳴くような声であいさつをして、僕は改めて辺りを見渡す。 佇む女性には毛布が要らないような気がする。では他に誰が?]
(24) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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[舞い降りたもふもふの視線の先を見る。 僕は、声を上げるより先に手にしていた毛布を広げた。]
ご、ごめんなさい。声を掛けている所邪魔しちゃうね。
[横たわる姿をすっぽりと包みこむ。 眠りに就いているのだろうか。 声を掛けられても目を覚ますことのない姿は、すっかり朝露に濡れていた*]
(25) 2014/04/06(Sun) 13時半頃
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―― よなかの できごと ――
[――近づく気配。 同じものから分かたれた、其の]
…――
[みみずくは、窓枠を押し開く若者を見る。 分かたれたが故に異なる役割を担うものを。]
来たよ。よくばり。
(*4) 2014/04/06(Sun) 14時頃
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[目の前で横たわるゲルトさんへ毛布を掛けて、僕は漸く聞こえていたあの声の意図する所を、断片的にだけれども理解する。]
護れってこういう事だったの…か。
[では何から護ればいいのだろう。]
(-4) 2014/04/06(Sun) 14時頃
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[よくばり、と言われた青年は笑みを零す。 つい、と指を伸ばすのはその羽に触れるか触れないかの距離。 羽織っただけの上着は、その下の肌に少しの寒さを感じさせる]
君は。欲張りではないのかい。 「ひとりじゃない」と、言ってくれないの?
[また窓際に届く桜のはなびら。 ゲルトの意識を飲み込んだからか、頬は文字通り、さくらの色]
(*5) 2014/04/06(Sun) 14時頃
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もし…、もし…、
[二度三度、呼び掛けるが目の前の彼は微動だにしない。 微かな寝息。
生きている証のそれにほっとはするが、彼は何故。 いつから、ここで眠っているのだろう。]
あの…、こんな所で寝ていては…
[遠慮がちに手を伸ばそうとした、その時。 ゼノビアから声が掛かり、そのままゲルトに毛布が掛けられた。]
…ありがとう。
[告げて再び、フィグネリアはゲルトを眺める。 朝露で濡れた頬にそっと触れれば微か、細い指が残影に戸惑うように、悴かんだ。]
(26) 2014/04/06(Sun) 14時頃
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…
[伸べられた指先を、硬い嘴が静かに摘む。 見上げる眼に咎めや窘めのいろは帯びずに]
言ってやらん。 満ちてしまったら、 足りてしまったら、 ・ さくらもおまえから離れるだろう。
(*6) 2014/04/06(Sun) 14時半頃
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フィグネリアは、ゼノビアの近く、見上げるみみずくに気付いて、『もしかして彼-ゼノビア-は君がここへ?』という視線を向けた。
2014/04/06(Sun) 14時半頃
フィグネリアは、メモを貼った。
2014/04/06(Sun) 14時半頃
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ひどいかおをしている。 ユーリー。
[片羽をほどき――広げる。
青年のさくらいろの頬を、 亀裂のような笑みを、 掠めて、また畳む。]
――まるで*生傷だ*。
(*7) 2014/04/06(Sun) 14時半頃
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どう、いたしまして? あ、でもお礼を言うならもふもふへ言うべきかな。
[毛布を掛けたゲルトさんから離れ、僕はここまで案内してくれた姿に視線を送る。 話しかけ辛い雰囲気は非常時の所為もあるけれど、きっと彼女が極端に拒んでいる事もあるのかもしれない。
僕はぎゅっと身を固くして空を見上げる。 夢で訴えくるサクラは寂しいという。 今朝はまだ物足りないと言っていた。]
――もしかして…。
[十数年ぶりに触れる幹は滑らかで光沢があり、所々節くれ立っているけれど、ごく普通の樹のようにしか見えない。]
(27) 2014/04/06(Sun) 14時半頃
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さくらは寂しいのに俺から離れてしまう?
君は俺に寂しくいてほしいのかい。 俺は誰かを求めてはいけないの?
独りは…
[嫌だ。言葉は紡ぎかけられて…その糸を切る。 目を眠るゲルトに向け]
彼は眠ってしまったよ。でも目覚めなければ、きっとずっとここにいてくれる。
(*8) 2014/04/06(Sun) 14時半頃
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[触れた羽根、頬に走る薄い傷 その傷からにじみ出る紅いいろ。
指は触れる。癒やすように。 そして爪が食い込む。更にその傷を広げるように]
これも大事なもの。
(*9) 2014/04/06(Sun) 15時頃
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もふもふ? 名前?
[みみずく、ゼノビアと順に視線を送り、尋ねる。
かの使鳥に名前があったなんて。 いや、ないほうがおかしいのかもしれないけれど、過去に尋ねた時の応え。 それをフィグネリアはそのまま信じていた。 そこに名付ける、という思考はなく、ありのままをそのまま、受け入れて。
そうして、ゲルトに触れた右手は左手で覆い、温めるように息を吹きかけた。]
――…
[もしかして、と届く呟きは何かの可能性。 フィグネリアは空を見上げるゼノビアの横顔を静かに見つめる。]
(28) 2014/04/06(Sun) 16時頃
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あ、僕が勝手に名前を付けただけなんだ…。 たぶん当の本人は不満だろうけど――ってひとじゃないか。
[視線を感じ、僕は精一杯の微笑みを浮かべる。 若いきれいな女のひと。女の子、と言ったら失礼かもしれない。]
[このまま夢の話を尋ねようか。 僕はゲルトさんとサクラを交互に見比べて考え込んでしまう。
繰り返される夢。そして根元で深い眠りに就く者。 ゲルトさんはあの夢を見たのだろうか。 何故かこのまま放って置いたら、更なる犠牲者が出るような気がしてならない。]
(29) 2014/04/06(Sun) 17時半頃
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─翌朝─
…おはよう。
[屋敷の使用人に声を掛ける。使用人達は一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐにおはようございます、と返してくれた。笑いかけ、ゆっくりと朝食を摂る。]
ゼノビア、か…………
[昨日、ゆっくりと話をした彼は最後に名を聞いた時に、ゼノビアと答えた。彼は桜の木を気にかけ、僕の事も気にかけてくれた。久々に誰かと長く喋った気がする。]
(昨日は、楽しかったな)
[いつもより機嫌の良い姿に、使用人達はさぞ驚いた様子を浮かべていた。ご主人と夫人はお戻りになられてないのに珍しい、と言ったひそひそ話が耳に入る。]
……桜の声…今日も聞こえたな…
[明け方の夢。自分は美しい桜の木の前に立っていて、目の前の桜は自分に向けて「寂しい」と告げる。そっと手を伸ばし、桜に触れようとしたところで…夢は覚めた。]
(30) 2014/04/06(Sun) 18時半頃
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君はどうすれば、寂しくなくなるんだろうね。 もしかしたら、君の寂しさを取り除いてあげることは、出来ないのかもしれないね。
[小さく呟き、食事を終えた彼は廊下を歩き、両親の主寝室に向かう。そこにあるお気に入りの時計を眺めようと思いながら。]
(31) 2014/04/06(Sun) 18時半頃
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そう。
[名付けたと聞けば、返すは一言。 使鳥は不満かも、と微笑むゼノビアにフィグネリアの髪がさらり、と零れるように傾いだ。
そんなことない、とこんな時、サーシャなら声を掛けてあげるのかもしれない。けれど。
フィグネリアが生の心に触れることが出来ないのは、そのことで傷つけ、そして傷つくことが怖いからだ。 手を伸ばそうとすると否応なく浮かぶ、父母の顔。 苦しげに歪む彼らの、フィグネリアを見つめるその顔は、遠い過去、幼い頃の記憶であるのに今も尚、あまりにも鮮明で。 何度も見た、その面影は。 何度でもフィグネリアの心を切りつけ引き裂いた。
だから。]
ひとでは、ないですね。
[無理をしているような微笑みからフィグネリアは視線を外す。]
(32) 2014/04/06(Sun) 19時頃
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あ、あのね…こんなこと聞くのも変だけど。 あ、あなたはサクラの夢を見ますか?
[頬を叩きながら思い切って声を掛けたのは、件のサクラへの関心へ結びつけて話をしたかったからだ。
普段人見知りで自分から話しかけられない僕からしたら、血迷い事かもしれないけれど、状況が状況だけにじっとしていられなかった。
僕の思考はゲルトさんの姿を見たことで、短絡的になっている。 そもそも彼の昏睡とサクラは別の話かもしれないのに。
それともうひとつ。 僕から視線を逸らした彼女が、とても辛そうに見えたから。]
(33) 2014/04/06(Sun) 19時頃
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この方、このまま。 ここで寝かせて置くわけには…
[起きそうにないゲルトにフィグネリアは、誰か彼を運べるひとを呼んできた方がいいのでは、と提案する。 毛布を掛けたとはいえ、ここは外。 雨露は凌げない。]
(34) 2014/04/06(Sun) 19時頃
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……
[寂しさを募らせるあまりに、 ユーリーの声は一度途切れる。
彼の傷にことばで爪を立てた伝え鳥は、 静かにも狂おしいそのさまを見ている。]
ほう。…
… ほう。
(*10) 2014/04/06(Sun) 19時頃
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[相手の視線を追って首を回し、ゲルトを見る。
白い闇裡に「寂しい」と囁かれ続ける 醒めない夢とは、どんなものだろうか。]
眠っているうちに、 たましいへ芽吹くものもあるかもしれない。
(*11) 2014/04/06(Sun) 19時頃
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大事なら、抱え込んでしまえ。
[――傷。 外から裂けたか。 内から弾けたか。
みみずくは夕陽色のまなこを細める。]
おまえは、"同じ"でいるといい。 さくらと。
(*12) 2014/04/06(Sun) 19時頃
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[青年の傷に引っかかるように、 ひとひらのしろい羽毛が残る。
ただ寄りて傷舐めぬ猛禽が飛び去り、 明け方の空気が忍び寄る頃には―― 一陣の桜吹雪が眠るゲルトを運びゆく。*]
―― よなかの できごと 了 ――
(*13) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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[傍ら、不意にゼノビアが頬を叩く。 続く問いに、フィグネリアは僅かに息を呑んだ。]
…ええ、最近同じ夢を。 起きると忘れてて、殆ど覚えていないから、桜のなのかどうかはわからないのだけれど。
ただ、声が。訴える声がずっと。
たぶん、寂しいって。
[ゲルトを眺めていた瞳は、思い出そうとするかのように伏せられる。]
(35) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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さくらは寂しさ癒しても… 俺の寂しさは、誰も癒してくれない。
眠った人は語りかけてくれない。 咲いたさくらは、散ってしまう。
誰も癒してくれない。
[羽根の感触は、首を締める真綿に似る*]
(*14) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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でも、わからないけれど、きっと。 この桜の夢…
[触れた残影に、確信に近い推測を付け加えた。]
(36) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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[朝、目覚めの視界にゲルトはもういない。 肌寒さにふるり、震えてから身を起こす。
さくらの近くの人々に、さくらは寂しいというように 零す朝露は一粒。
夜露は花の涙というけれど、時憚らぬ涙はただ人恋しいと伝えるよう]
(37) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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[青年は人と会うこと能くしないけれど 胸裏に罅とした寂しさは さくらの花弁が埋めてくれた]
あぁ、だけど…一人を独りで埋めたとして…どうなるんだろう。 君たちは、さくらの隣に眠るのだろうか。 眠って、俺を独りにしてしまうのか
[ゆらり。はだけた胸元を衣服で隠し、戸棚の時計を一度、見る。 次は誰を誘おうか。時計が時を告げる前に。
さくらを受け入れた青年の姿は、一刻の後、その場から消えた]
(38) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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[みみずくは、時折ゆるゆると 首を回し辺りの様子を眺めている。
遠巻きに様子を伺う幾人かの村人。 すこしはぐれて、ユーリーの姿も>>22 ちらりと見えたが――かける声もなく。
フィグネリアが向けてきた問う視線には 連れてきた"ひと"が先立って答えるに任せ、 名付けへの不満如何にも、特段の主張を 見せないままに眠るゲルトへ数歩近づいた。]
(39) 2014/04/06(Sun) 19時半頃
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─ 翌朝・→畑 ─
……一体なんなんだろうなあの夢は。
[今朝がたもまた、夢で寂しいと訴えかけられた。 眠い目をこすりながら、片手に草刈り鎌、もう片方には、昨日蒔ききれなかったニンジンの種の袋を手に歩いてゆく。]
そういやあいつ、晩飯は食ったんかね?
[昨日はあれから、若い仕立て屋にパンを2個渡して畑に戻ったら世捨て人のところの──]
!?
[頭上から、パサパサと羽ばたきの音。]
鳥?
(40) 2014/04/06(Sun) 20時頃
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マフテからの伝書は、ゼノビアが頬へぱちんと立てる音へ、一瞬首を低くして身構えた。
2014/04/06(Sun) 20時頃
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[思わず天を仰いで歩みを止めると、鳥を追って走ってきた誰かに追い抜かれた。]
誰だあいつは──って、何で毛布なんか持ってる?
[少しだけ急ぎ足になりながら、再び歩き始める。]
(41) 2014/04/06(Sun) 20時頃
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[覗きこむと寝息に上下するゲルトの胸。
彼の手を温めようとするフィグネリアの 所作は切羽詰まったような其れでもなく。 ゼノビアがかけた毛布は、首から下へ。
――それだけ確認して、また数歩下がり]
(42) 2014/04/06(Sun) 20時半頃
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ほう [首を真後ろへ回しながら ひとこと*。]
(43) 2014/04/06(Sun) 20時半頃
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[そして、桜の木の下に横たわるゲルトと、彼を囲む人影(と鳥)の姿を見つけた。]
(44) 2014/04/06(Sun) 20時半頃
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マフテからの伝書は、ミハイルの姿が視界へ入ると、両の羽角を ぴ、と立てた。
2014/04/06(Sun) 20時半頃
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そっか…。
[はっきりとは分からないと答えたのはモロゾフさんを含め二人目。 だけど目の前のひとは、憶測を繋げていた。]
そっか。ありがとう。
[僕は深々と頭を下げて、改めてゲルトさんへの指摘で気付いた。 きっと体も冷えているはず。だけど僕には運べない。喫茶店から温める物を譲って貰うにしたって遠い。]
だれか――…
[僕が走ろうか。それとも僕の頬を叩く音で驚いているもふもふが、人手を探せるだろうか。 いろいろ考えている内に、足音が聞こえた。]
(45) 2014/04/06(Sun) 20時半頃
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…………
[両親の主寝室にある美しい彫刻の施された時計。昔からこの時計を眺めるのが好きだった。これを眺めようとよく主寝室に入ってはまたここにいるのね、と母に苦笑される。この時計はお前が生まれた時に記念に作って貰った時計なんだと父が頭を撫でながら話してくれた。この時計は自分と同じ年月を過ごし、時を刻み続けていた。]
…あれ。 時計が、止まってる…?
[いつも動いていたその時計が、ぴたりと、12の刻を指して止まっていた。不思議な、そして不吉な前触れのようにも思えた。急いで主寝室を出て、向かったのは自分の部屋。羽織るものを用意して、昨日と同様に、外へと出て行く。向かう先は昨日と同じ──]
(46) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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/* ユーリーがおおかみなん?
(-5) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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どういう事だ?
[誰にともなく、問いかける。
若者がさっき手にしていた毛布は、今はゲルトにかけられている。ずいぶん手回しがいい事だ。]
(47) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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ごめん、僕もよく知らないんだ。 来たら倒れていたんだ。
[宛先のない答えに、僕は手短に答えた。 嘘はついていない。サクラと夢とのの可能性なんて今は言えるわけがない。]
それよりも、近場で休ませるところとかないかな。 彼を、運びたいんだけど僕じゃ力不足で…。
(48) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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[さくらは今人の気配に温まっているのだろうか。 けれど自分は一人のまま。 その人の群れに混ざる気にもなれず、ちらりと視線を感じる>>39鳥には 視線を投げるだけ]
……。いいな。
[あの時さくらの幹に触れなければ、あの花のいろを知ることは無かったのに。 だけど、胸裏のさくらは独りでなくしてくれる
ふと視線を胸に、そこ手をあて、微笑んだ]
(49) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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[ふらり。そのさくらの下から姿を消す。 住処に帰る…わけでもなく。 さくらと共に在るとはいえ、自分にも生活はあるわけで
硬い道を歩きながら、目的の家々へ足を向ける。 ドアを叩くこともなくフィグネリア、サーシャの家に、するりと手紙を。 それは染め物を、そして繕いの糸を頼みたいという話
それから、時計。モロゾフのところに持っていかないと]
(50) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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ゲルトの奴、朝っぱらから散歩でもしてたってかい?で、こんなところで二度寝?
[訳が分からない。 答えをくれた青年と、昨日鳥と何かしていた女とを改めて見つめる。]
──、まあ、あんたたちじゃ運べんよな。ただ、俺でも難しいぜ。荷車でもありゃあ別だが。 [地主の貴族様の所にはあったはずだが、不在がちの主の代わりに諸事を取り仕切る番頭のドラガノフはどうも苦手だ。]
(51) 2014/04/06(Sun) 21時頃
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[桜の木の近くに行くと、今日も人が複数名いた。その中には昨日話をしたゼノビアの姿もあった。]
一体皆何をやっているんだろうか…?
[集まって話をしているように見える。そこにモロゾフの姿は見当たらず、少々困ったな、と思いながらゆっくりと近づこうとする。少し離れたところに1人で佇む青年を見かけた>>49。]
…君は、皆のところには行かないのかい?
[そう尋ねた後にまた、桜の方に視線を戻す。あそこで眠ってるのは…ゲルトだろうか。]
2014/04/06(Sun) 21時頃
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/* この村の肉体労働担当確定?
*/
(-6) 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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[桜の木の近くに行くと、今日も人が複数名いた。その中には昨日話をしたゼノビアの姿もあった。]
一体皆何をやっているんだろうか…?
[集まって話をしているように見える。そこにモロゾフの姿は見当たらず、後ほど家を尋ねてみようかと思いながらゆっくりと桜の元に歩みを進める。
少し離れたところに1人で佇む青年を見かけた>>49。何も言わず、桜の方に視線を戻す。あそこで眠ってるのは…ゲルトだろうか。]
……?
[視線を戻す。先ほどの青年の姿は見当たらず、何もなかった。皆は何か話をしていたようだが、一体何があったのだろうか。]
(52) 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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/* 声かけようと思ったらユーリーいなかった とりあえず多角に突っ込むノープランおぼっちゃま
(-7) 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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[ミハイルが来て人々が相談を始めると、 みみずくは羽音静かに体を浮かせる。
眠るゲルトを動かす妨げにならぬ程度、 離れながらフィグネリアを見遣った。]
(53) 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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いいえ。
[ゼノビアが頭を下げる。 問いの理由は明かされないが、彼も何かを知っているのだろうか。
土を踏む音と共に現れたミハイルが背後、状況の訳を問う。]
…わからないけれど。
[そう言葉を濁すのは、そのことに自信がないからではなく。 そのことが判る自分を見るひとの心に触れることを、彼女が恐れているから。]
彼……桜に…、 心を誘われてしまったのかもしれない―――…
[遅れたフィグネリアの声は、ゲルトを運ぶ相談をするふたりの耳に届いたかどうか。]
(54) 2014/04/06(Sun) 21時半頃
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君は何か判る…?
[こちらを見るみみずくに気付けば、悴む右手を左手で隠したまま、フィグネリアは小さく聞いて、再びゲルトを見つめた。]
(55) 2014/04/06(Sun) 22時頃
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…
[す、と。再び降り立つみみずくは、 身体を曲げて、自ら尾羽の内側を探る。]
(56) 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[其処へ差し込まれていた樫の小枝を 硬いくちばしが摘み取り――伝え鳥は、 ゆさゆさと身動ぎ徐ろに地面をつつく。]
(57) 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[残す文面は、 いつ吐かれたともしれない言葉の記述。
『 ゲルトは言った。
人狼なんているわけないじゃん。 みんな大げさだなあ。 と。 』]
(58) 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[『 マフテは言った。 いずれの地にも、憑き物はあろうよ。と。』]
(59) 2014/04/06(Sun) 22時頃
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[『 人狼云々はさておき――
移民の孫は、図らずも 村へ"排斥"の手法を齎したようだ。*と*。』]
(60) 2014/04/06(Sun) 22時頃
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じゃぁ、僕が荷車でも探してこようか?
[さっき人を呼びにいけなかったのは、目の前の女のひとともふもふだけを置き去りにしていけなかったから。 だけど今なら大丈夫。きっと、何があっても僕よりは頼りになるだろうから。]
それに――…
[かすかに聞こえた声(>>54)。でも聞き返すより目の前の女性は道案内の鳥に気を取られている。]
(61) 2014/04/06(Sun) 23時頃
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護らなきゃ。
だからもっと手がかりを探しに行かないと…
(-8) 2014/04/06(Sun) 23時頃
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…荷車と毛布を探しに行ってくるよ。
[何となく考えを整理したくて。 僕は誰からの返事も待たず、サクラの樹を後にした**]
(62) 2014/04/06(Sun) 23時頃
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ゼノビアは、メモを貼った。
2014/04/06(Sun) 23時頃
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[荷車を探してくる、と言いおいて立ち去る青年を目で追う。──と。]
ん、あんた確か、アレンスキーの……若旦那?
[視界に入った、綺麗な容姿の青年に、思わず声をかけた。 記憶が確かなら、彼は地主の跡取り息子だったはず。]
(63) 2014/04/06(Sun) 23時頃
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[ふと、1人の男性と目が合った。アレンスキーの若旦那か、そう言われた。彼は確か小作人の…]
…ええ、僕がアレンスキー家の跡取りです… あなたは確か……ミハイルさん、でしたよね…?
[彼の姿には見覚えがあった。番頭から名を聞いたことがある。]
あの、一体何かあったんですか?
[去って行くゼノビアを遠目に、ミハイルに尋ねかける。]
(64) 2014/04/06(Sun) 23時半頃
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俺もいきさつはさっぱりわからんのですがね。 ゲルトが、この有様で。
──あんたがこいつを見つけてから、起こそうとはしてみたんだな?
[やはりそうか。荷車は彼からドラガノフに頼んでもらえそうだ。
知っている限りの僅かな事情を地主の息子に話す。 若干の補足を、そばに残る女に訊ねつつ。]
(65) 2014/04/06(Sun) 23時半頃
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―回想・昨日桜の前―
そうですね… [一緒だね、と呟く彼サーシャ>>70に曖昧な肯定を。示す先はやはりこちらもはっきりさせないままに、桜を見上げて。 己の問いに考えるそぶりの彼がまた口を開くまで、その花の美しさを視線で愛でる]
ええ……気楽です。好きな時に好きなことをして、咎める人もなく。 それが幸せなのか、と問われたら私にはわかりませんが。 [曇る表情に、彼のその言葉が本心なのかどうか…わからないままに言葉を紡ぐ。 ただそこに経っている樹であれば煩わしいなども感じることもないのだろうが…人であるが故に思うそれが、時としてぬくもりになることを男は知っているから。]
(66) 2014/04/07(Mon) 00時頃
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なるほど、木に、ですか……それは。 [難しいですね、と至極真面目な声音で。 それからふっと表情を緩め]
……おなかが減ったら私の家へどうぞ。ジャムだけ、よりはマシな食べ物を出しますから。 今日はミハイルさんに食べさせていただけるようですけれど……。 それから寝るのは、自分の家のベッドにしてくださいね。
(67) 2014/04/07(Mon) 00時頃
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―回想・昨日桜の前―
[森へと帰っていくミミヅク>>1:84に気づけば、その姿に目を向けて。 自分へ告げる言葉はないその姿に向けて、小さく]
……また話を聞かせていただけますと、ありがたいです。
[小さく呟いた言葉はミミヅクに届いたかどうかはわからない]
(68) 2014/04/07(Mon) 00時頃
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─ 桜の見える小道・ユーリーと立ち話 ─
──そうかい。 元気そうで何より。
[青年に珍しい時計の修理を依頼>>1:71されれば、楽しそうに顔をほころばせた。 誰かが作った手の込んだ細工に出会うのは、作り手の心が見えるようで楽しい。]
仕掛け時計とは、珍しいね。 この辺りでは、あまりそういうものを取り扱うところもないから。
(69) 2014/04/07(Mon) 00時頃
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時計の声で起きているなら、それは不便だろう。 早めに直したほうがいいだろうし、いつでも持っておいで。 ただ、もしかするとここで桜のスケッチをしているかもしれないから、そうだったら声をかけておくれ。
──ああ、それじゃあ。
[青年に別れを告げて、再び町へ向かって歩き出す。]
(70) 2014/04/07(Mon) 00時頃
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─ →街中 ─
[軽く遅い昼食をとって、それからいくばくかの食料を買い込む。 それに、スケッチブックと硬い鉛筆が必要だ。 雑貨屋の主人に商品をそろえてもらいながら、他愛のない会話をする。
──今年の桜はどうですか。 ──そうだね。さっきも前を通ってきたけれど、とてもきれいに咲いていたよ。 ──いいですねぇ。あれが咲くとほかの花も次々と咲き出すから。まあ、あたしゃ店番が忙しくて、あれが咲いているところなんてなかなか見られないんですけどね。 ──あれはすぐに散ってしまうからね。次の安息日まで持てばいいけれど。 ──風が吹きますからねぇ。
どこへ行っても、この時期人々の口の端に上るのは桜の話。 あれが咲けば春が来る、というごく他愛のない話ではあるが、桜は、確かに人々に愛されていた。]
(71) 2014/04/07(Mon) 00時頃
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─ 街中→桜 ─
[無事に目的のものを手に入れて、またのんびりと桜のもとへ戻る。 すでに皆どこかへ行ってしまった後らしく、時折吹く風に花片を一枚二枚と流したたずむ桜は独り。]
──皆、お前のことを気にかけているよ。
[皆が散開してしまったのだろう桜の下、一人スケッチブックを広げながら桜に話しかける。]
(72) 2014/04/07(Mon) 01時頃
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[硬い鉛筆が描き出すのは、けぶる霞のような遠景、見事な枝ぶりの樹形、または鈴なりに花をつけた桜の一枝、花弁の一片、幹から生えた小さな花束、薄墨を流したような幹の肌そのもの。 モロゾフの手は、スケッチブックの空白に図面を引くような正確さで、写し取れるだけの姿を描き込んでいく。
描いたものと実物を見比べながら、久しぶりに会った無口な研究家>>1:32のことを思い出す。]
(73) 2014/04/07(Mon) 01時半頃
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─ 回想 ─
今年も寒かったけれど、何ともないよ。 シュテファンも元気そうで何より。
[律儀に挨拶を返してくるシュテファンは、普段ずっと机に向かっているのだろう、滅多に顔を合わせることはない。
それでも長くいればたまにこうして顔を合わせることもある。 以前会ったときも、そういえばこんな春先、この場所でだったか。 桜に惹かれるのか、陽気に誘われるのか、シュテファンと顔を合わせるのは、どうもこの場所が多い気がする。
互いが元気なのを確認すれば、あとは先にいたらしいサーシャに譲ったが、不思議なものだ。]
(74) 2014/04/07(Mon) 01時半頃
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ー回想・桜の木の下ー
そうそう・・・、ううん、なんでもない。
[フィグネリアが困惑ぎみに言葉をとめたその続きに、共感を示し返して、顔をふせがちにふふと笑う。人形のような、とも表現できる容姿の彼女が、たまにみせる生活感や人間らしさは魅力的だなと思った。]
[打ち合わせの途中で席をはずしてもどってくると、フィグネリアが、どこからどうみても眠っていることもあった。すやすやと。あのときはびっくりした。起こすのもわるいなと思って、しばらくそのままにしてしまったのだけれど。(そして彼女が数十分後に目を覚ましてから、とくにつっこみもないまま話し合いが再開された。)]
[だがサーシャも生地の受け渡しにフィグネリアの家におじゃましたとき、待ってるすきによくねているのでおあいこだった。]
(-9) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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/*全ログで落とそうと思ったけどほのぼのすぎるので。笑 フィグネリちゃんかわいすぎるのですが・・・(がたがた)
(-10) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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ー家のなかー
[ぼんやりと、眠りから目が覚めた。いつもとかわらず。布や糸のにおいの中で、自分のベッドのうえで。]
[きのうの記憶が途切れ途切れに蘇る。ミハイルがパンをもってきてくれて、その場でひとつたべて。こんど、お返しをしなくちゃ。いらねぇよって、ぶっきらぼうに言われそうだけれど。シュテファンさんは生活のことを気にかけてくれた。家には本がたくさんあるみたいだし、そのうち遊びにいってみようかな。そして、フィグネリアと話をしてーー]
(75) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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─ 桜の下 ─ [シュテファン以外にも、咲き誇る花の下で誰かと出会うことは多い。 時折花の下で出会うだけの人たちを思い出して、皆桜に誘われているようだ、と思う。
ただ、今年は。 いつも人を引き合わせてくれる桜の木の下、集まる人たちの口に上るのは『寂しい』という言葉ばかり。]
──おまえはただ、そうしてそこにいるだけで皆に愛されているというのにね。
[ベルナルトの、ゼノビアの言葉を思い出して、大樹の幹に背を預けた。 ひんやりと冷たい幹は、何も言わない。 花を透かして、見えていた青空がもう赤く染まっていることを知る。 そろそろ帰らなくては。]
(76) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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・・・・・・・・・。
[体が重くて、浅く長く息を吐く。どれくらい眠っていたのだろう。このところ、食事どころか睡眠もまともにとっていなかったから、日が暮れなずむ頃には倒れるように眠ったきがする。体を起こして窓をのぞくと、空は白んでいる。時計をみてもまだ早朝のようだ。]
ーー魂が無い、抜け殻、みたいな。
[思い出す。桜の木をさして、フィグネリアは言った。そのとき、息がつまって何も言葉をかえせなかった。もしかすると、変に思われたかもしれない。]
ーーだから、このままで大丈夫なのかなって。
[言葉の意味を思いかえす。大丈夫なのかな、って?ほしい答えは聞くことができなかった。このまま、が続くと、どうなるんだろう。にわかに、悪寒がぞっと、背中に走る。]
[いてもたってもいられなくなり、着替えてブーツを履くと、とびだすように外へ出た。]
(77) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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皆に気にかけてもらうだけでは不満かい? それとも、ずっと隣にいてくれる人がほしいか。 誰からも忘れられてしまうのは寂しいが、誰しも皆、生きている限りはどこか寂しい思いを抱えているものだよ。
[そう、それは自分も同じ。 親元を、故郷を離れてから、最愛の妻を亡くしてから、どれだけそう思ったかしれない。 それでも悲観もせずに今まで来られたのは、ひとえに周りに自分の技術を必要としてくれる誰かがいたからだ。]
──大丈夫、おまえは必要とされているよ。
[励ましとも慰めともつかない言葉を桜に投げかけて、家路についた*]
(78) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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|
[いつもの道をかけ足で、すぐに桜の木が見える。まだ朝なのに、その下には見知ったかたちが数名、桜の花を見上げるでもなく、なにかを見下ろしている、じっと。青白い感覚。いやだ。息は切れているのに、体はどんどん冷えていく。]
・・・な、に?
[横たわった男を見て、漠然とした疑問がこぼれでた。]
(79) 2014/04/07(Mon) 02時半頃
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/*おじいちゃんサンドごめん
(-11) 2014/04/07(Mon) 02時半頃
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サーシャは、メモを貼った。
2014/04/07(Mon) 02時半頃
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―翌朝・桜の木の下― [昨日も夜ふけるまで本に没頭していた。自宅に帰り、集めた本や資料に埋もれると日常を忘れる。 ほんの数時間前に話したことさえ……。一時的にではあるが。 目が疲れてきて、眠気に開けられなくてようやっと、ベッドに入るのが習慣だ。 最近は同じ夢を見るが故の寝不足で少しベッドへと移動する時間が早くなっているが。
そして、その夜もやはり、見たあの夢。 寂しいと、訴える誰か。
眠ったはずなのに眠った気のしない夜が明け、簡単な食事を済ませると家の外へと出る。 なぜだろうか、桜の元に行かねばならない気がした]
……どうか、したのでしょうか。
[向かう先に、数人が集まっているのが見える。それだけなら昨日も同じだったが、何か様子が違った。 らしくもなく、歩みを早め……。そこで見たのは青白い顔色で横たわる、人]
(80) 2014/04/07(Mon) 02時半頃
|
|
一体、何が。
[考えるよりも先に口が動いた。 桜に誘われた、と言ったのは確かフィグネリアと言う女性。 まさか。 いやけれど。寂しいと訴えていた誰かが連れて行った……?]
……?
[ふ、と気づけば世捨て人の所のミミズクが、地面に何かを書いている。 それを、見つめて]
……憑き物。 何が……?
[>>59に問うて、ミミズクを見る。答えはおそらくないことはわかっていても]**
(81) 2014/04/07(Mon) 02時半頃
|
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[よく歩き回ったせいか寝つきは早かった。
夢の中で、誰かの声がする。
『──寂しい。誰か。』
性別も声色もわからない、ただ訴えるような声が。 今日も聞こえてきて、やまなかった*]
(82) 2014/04/07(Mon) 02時半頃
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/* きのう自分がまさに毛布くるまってねるのをやったから複雑な気分うけあい
(-12) 2014/04/07(Mon) 02時半頃
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ユーリーは、メモを貼った。
2014/04/07(Mon) 07時半頃
モロゾフは、メモを貼った。
2014/04/07(Mon) 08時半頃
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[遠巻きに一目を交わして、 去りゆく姿を見送ったのち。]
… ひとに、あわせる顔がないかね?
[ほろり 声なく文字なく意が溢れる。]
(*15) 2014/04/07(Mon) 17時半頃
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寂しさを、いやしてほしい と。
そんな打算を抱えながら接する いやしさに、耐えられないかね?
(*16) 2014/04/07(Mon) 17時半頃
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さくらは聞いた。 ――モロゾフの声を。
[>>76>>78さくらにかけられた言葉。 分け身たるユーリーにも届いた筈の]
おまえは どう感じたのだろう**。
(*17) 2014/04/07(Mon) 17時半頃
|
|
[サクラの樹からだいぶ離れた所で、僕はひと息吐く。
夢の中で絶えず寂しいとだけ訴える声。 なら、寂しくなくなる方法をと、探し始めた途端、ひとり眠りに攫われた。
サクラの樹の下で呟いていた女のひとの仮説。 間違っていないような気がしてならないのは、僕の視野が狭くなっているからだろうか。]
(83) 2014/04/07(Mon) 20時頃
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|
でも、いくら欲しいからって、誰かのものを奪ってはいけないよ。
[それは昔々に諭されるように言われた言葉。 柔く耳触りのいい声だけは記憶になるけれど、そのひとを僕は覚えていない。]
もし、サクラが寂しさでゲルトさんを攫ったのなら。 だめだよ…やめさせなきゃ。
[でもどうやって? 人見知りで何もできない僕が、根拠もないのにどうやって?]
(84) 2014/04/07(Mon) 20時頃
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解らない。けど、今はまず…
[僕は荷車と毛布を調達するために、道行く人に思い切って声を掛けた。 暫くすると、とある屋敷への手がかりを掴んだ。 どうやら、話を辿るとベルナルトさんと関係あるらしい。]
――知り合ってすぐに頼るのも馴れ馴れしいかもだけど…。 今は仕方がないよね。
[思い切って僕はその屋敷へ向かい、事情を伝え、何とか荷車の手配と、毛布を借りる。]
(85) 2014/04/07(Mon) 20時頃
|
|
[体の小さい撲では力不足だと判断され、荷車は他のひとの手で運ばれていく。 僕は両手に抱えた毛布を落とさないように抱きしめ、来た道を引き返す。]
――あ、サクラの花びらってこんなところまで飛んでくるんだ。
[空を見上げると、ひらりと舞い落ちてくる薄紅の雪。 幼い頃、よく盗んだ花弁よりも、僕は生い茂った葉から零れ落ちるあの甘い匂いが好きで、季節を外してよく通っていた。
春より夏。夏より赤色に染まる秋によく香るあまい匂い。 だからなのかな。寂しいという声がサクラだと思ったのは。]
だけど、誰かのものを奪ってまで埋めなければいけない程寂しいのかな…。
(86) 2014/04/07(Mon) 20時半頃
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ふっ、言ってたね。そういえば。
[地面に描かれた文字に、フィグネリアはほっと、息を吐くように僅か顔を和らげる。 桜に身体を預け、眠り続けるゲルトはよく、夜な夜な人に化け、人を襲うという狼の話をしていた。 その物語が余程好きなのか、村の殆どの者は彼からその話を聞いたことがあるらしい。
それはそうだろう。 人中を避けて生きているようなフィグネリアでさえ聞かされたことがあるのだから。 けれど、そんな話をしておいて彼自身、人狼の存在は信じていないという矛盾。 件の台詞を言われた時は目を丸くして、その後思わず噴出してしまったことを覚えている。
その後に続く世捨て人の言葉を見れば。]
(87) 2014/04/07(Mon) 20時半頃
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――――…うん。
[いつかのように、フィグネリアはひとつ、頷いた。
おかしくないと、信じてくれているようで。 支えてくれているようで。 見守ってくれているようで。
泣きそうになる。
いつからだろう。 かの人物の言葉が彼女にとって、こんなにも温かいものになったのは。
何も、本当に何も知らないのに。]
(88) 2014/04/07(Mon) 20時半頃
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護らないと。
[ひとのものを奪って満たされる寂しさなんてないから。]
でも、誰も護れなかったら…。
[不安が過る。 だけど僕は思い直す。 僕が攫われてしまったら。攫われた向こうで護ればいい。 みんなを。そしてサクラも。]
(-13) 2014/04/07(Mon) 20時半頃
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/*さて、私のポジションはいったい何なんだろう…。 ただの村人として好きにうろうろしていたらいいのかね。 それにしても、どうにも口調が定まらないな。 あまり年寄りくさい口調もちょっと嫌なんだが。 うーむ…(今更
(-14) 2014/04/07(Mon) 21時頃
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[無意識に伸ばす手はまた、文字の上で止まる。]
"排斥"の手法…
[その言葉の響きは穏やかではない。 ゲルトが齎したというその方法は、フィグネリアには見当もつかず、でも、出来ることなら。 強引に押しのけるのではない方法でと、そう思う。]
そう言ったら、呆れる?
(89) 2014/04/07(Mon) 21時頃
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[モロゾフの言葉、確かに耳には入っていた。けれど]
それはさくら。 俺じゃない。
人に出会ってしまったら今の俺は変わってしまうよ。 さみしいことがもっと辛くなる。
さくらが必要とされていても 俺は何も変わらないよ。一人のまま。
俺はさくらじゃないもの。
(*18) 2014/04/07(Mon) 21時頃
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[モロゾフのつぶやく言葉、それは確かに耳に入っていた けれど、それに眉を顰めため息1つ]
さくらは必要とされているんだね。 でも俺は誰にも必要にはされないんだ。
ねぇ、さくら。俺は君の寂しさをいやしてあげるから 君は俺の寂しさをなくしてくれないか。 皆眠ってしまったら、俺はきっと寂しくなくなるよね。
だって、誰もいなくなってしまうもの。
(90) 2014/04/07(Mon) 21時頃
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/* ユーリーはいったいどこにいたというのだ…! あ、桜に取り込まれてるから桜に話しかけると聞こえるのか!そうか!
(-15) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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そんなこと、無いんじゃないかな…。
[それは誰に投げかけた言葉だろう。 誰も拾わなければ、単なる独り言になる言葉を、僕は風に紡ぐ。]
(91) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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──……必要としてるなら、眠ってあげてよ。 さくらを愛してくれるなら、側にいってあげればいい。
口だけで綺麗といっても、きっとさくらには届かないよ。 人だって、愛していると言葉だけじゃダメでしょう?
[そんなつぶやきを否定するのか、肯定するのか、 さくらは一度、ざわりと揺れた 散るはなびらは、眠りに誘う人々の元へ]
(92) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[ゼノビアが荷車を探しに行くと走っていく。 入れ替わるように現れたベルナルトにミハイルが状況を話していた。]
…はい。
[起こそうと試みたことへの確認に短く応えていると、サーシャ、続いてシュテファンが姿をみせる。]
……、
[疑問を口にするふたり。 フィグネリアには、掛ける言葉が見つからなかった。*]
(93) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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─ →桜 ─
……、ふう。とりあえず、ゲルトは屋根の下だぜ。
[地主の荷車を取りに行く途中で、先にそちらに行っていた若者と会ったので、一緒に戻ってゲルトを彼の家まで寝かせに行ってから。]
ところでなあ、
[視線を向けたのは、先刻から鳥となにやらごそごそやり取りをしていた女。]
あんた、何か知ってるのか?あんたじゃなくて、鳥野郎が、かもしれねえが。
(94) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[桜花のもとを訪れるひと、訪れぬひと。
自ら役割を見出して動き出すひと、 まだ立ち尽くすひと さまざまに。
世捨て人の伝え鳥は行き来する彼らへ あいさつらしき素振りもせずに容れる。]
(95) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[朝露の降りる、花冷えの朝。
みみずくは、道を駆けて来た様子の サーシャを見て、 凝視して、 一度ゲルトに掛けてある毛布を見て、 少し足踏みをして、また彼を見遣る。
それからシュテファンのつぶやきに 振り返り、彼の視線を受け緩く瞬く。]
(96) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[――何が。『一体、何が。』>>81
みみずくは、待つような間を置く。 それは伝言か と念押すにも似た*。]
(97) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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傍にいても、きっと受け入れなければそれはただの要らないものでしか、無いんじゃないのかな。
[僕は、もう道端の花は摘まない。 僕の欲しい物じゃないからだ。
足許で寒さに強い花が咲く。越冬する薔薇も、もうそろそろ花を綻ばせる頃だろうか。
長く咲くから愛されるの? 花の命が短いから、飽きられるの?
僕は問う。ひらりひらり舞い落ちる桜雪に。]
(98) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[ミハイルに事情を聞き、隣の女性の返答を待ってから、荷車を用意した方がいいかと思ったが、どうやらゼノビアが持って来てくれたらしい。]
ああ、お疲れ様、ゼノビア。 番頭は…ドラガノフは、君に粗相をしなかったかい?
[彼の横暴な態度に頭を抱える人がいるらしく、どうにかして欲しいと言う話を何度か聞いたことがある。どうにかせねばと思ったが、いかんせん父がいないことにはどうすることも出来なかった。]
彼は眠ってしまってるんだね。
[木の根元でスヤスヤと寝息を立てる彼をそっと見遣り、荷車に乗せて運ぶミハイル達の姿を眺めて、桜に視線を移す。]
……君が、彼を覚めぬ夢に取り込んだのかい? そんなに君は、寂しいのかい?
[自分の言葉が正しいと言う確証は無いが、何と無くそんな気がして。]
……そんなことをして、君の寂しさは薄れるのかい…?
[その問いかけに、答えは──]
(99) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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…さくらは さくらの話しか しない。
さくらと同じものだよ。おまえは。
[己を語らない対の分け身は、 どこかやわらかく *囁いた*]
(*19) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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[地を掻いた傷を、フィグネリアが読み解く。 笑みに解れる吐息。 頷く間際のにじみ。
相槌をうたない伝え鳥は、儘に記憶する。]
……
(100) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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[気付くと、ベルナルトさんが僕を労ってくれていて。 僕は、彼の心配が杞憂であることを伝え、小さく微笑んだ。]
大丈夫だったよ。彼は、彼の仕事を全うする義務があるから、少しくらい怖れられるのも、お仕事の内じゃないかな?
[きっと、物事の側面しか見ていなければ、ほんとうのところなど解らないのだろう。 ひとも、サクラも、そしてあの声の主も。]
傍に行って癒される寂しさなら――…
[僕は声にならない言葉を吐き出す。 だけど自ら生贄になろうとは、思わない。]
(101) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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[小枝の先を、また下ろそうとすると ミハイルからフィグネリアへかかる声――
みみずくは体を細くする。
互いに見知る間柄ではありつつ、 彼に伝書を届けたことはない。 まだ、一度も。*]
(102) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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[さぁっと風が吹いて。 そろそろ誰かを護らなければならない時間なのかもしれないと、僕は予感する。
僕自身、狙われている可能性もあるしもしかしたら生贄に差し出される可能性だって、今の状態ではあり得そうで。]
どうなるのかな…
[不安で胸が締め付けられるけど。 だけど止めたいと思う。サクラの狂気を。 否定したい。誰かも判らず聞こえたような気がした、自虐的な言葉を。]
力不足だけれども。
(-16) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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ねぇサクラ、次は誰を攫おうとしているの?
[僕は少し残酷に口許だけ笑って見せて問う。 きっと答えは聞こえてこないだろうけれども。]
(-17) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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同じ…?
違うよ。きっと、違う。俺はさくらじゃない。
[ゲルトが眠っても癒やされない。 さくらは癒やされたのだろうか]
(*20) 2014/04/07(Mon) 22時半頃
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[青年の頬には傷がある。 細く、けれど爪でえぐったような跡の残る。 痛痒さに一度、それを撫ぜ]
さくらはまだ、満足してない。次は、誰にしよう。 さくらを愛してくれる人ならきっと花も嬉しいだろうね。
[甘い髪色が風に遊ぶ。誰とも話すことをしない青年は 話せば自分が独りだと自覚してしまうから。 それはひどく恐ろしくて… けれど、打算で人に近づくこともできないまま]
(103) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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─ 朝 ─
[老人の朝は早い。 夜明け前、空がすみれ色に染まるころに起きだして、工房の隣に湧き出す泉に水を汲みに行く。 一年中一定の温度を保つ泉は、今の季節は少し温かく感じる。 塵ひとつないように工房内を拭き清めた頃には、作業ができるくらいに明るくなっている。]
──ま、今日は作業をするかどうかわからないけれどね。
(104) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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さてどうしようかな。 どうだろう皆さんそろそろさくらから離れてみないか
ぽつん。
(-18) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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[昨日買ってきたスケッチブックを取り上げて、ぱらぱらと捲る。 ページの半分ほどを埋めるのは、昨日描いた桜の姿。]
もう少し、描き留めておこうか。
[資料にできる図案は多いに越したことはない。 ぼんやりと、夢で繰り返す声を思い出しながらも、同じころその木の周りで起こっている騒ぎなど知らず。 昼は桜でも愛でながら摂ろうかと、昼食の用意は手提げに詰めた。 酒はほとんどたしなまないが、とりあえず一本ぐらいは持っていこう。 一人で摂るには多少(?)量が多いのは、また誰かに出会うだろうかと考えているため。 紙や布をぐるぐる巻いて保温した水筒に熱い茶を入れて、画材を携えれば桜へ向かった*]
(105) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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モロゾフは、メモを貼った。
2014/04/07(Mon) 23時頃
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良かった。
[ミハイルから無事、ゲルトが運ばれたことを聞けば、僅か胸を撫で下ろす。 サーシャはどうしているだろうか。 ゼノビアも戻り、今はベルナルトと話している。 彼らが桜に掛ける声に耳を傾けていると、ミハイルから声が掛った。]
いいえ、何も。 ただ彼はきっと、桜の…、 この木に誘われて、眠ってしまった…
[頭上に広がる薄紅色を見上げる。]
わからなけれど、判るんです―――
[嘘ではない、相反する言葉を並べて、告げる。 その桜の心が"身体"から離れ、今はここにはないことも。*]
(106) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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それもそうなのかもね。あまりにも苦情が来るならそれは考えものなんだけど…”横暴”と”威厳”は違うからね。
[ゼノビアにそう返し、続く彼の言葉に、目線を桜の根元に遣って]
…側にいて、寂しさが和らぐのなら、いくらでも側にいるけれど。
[果たしてそれで、寂しさは和らぐのだろうか。]
(107) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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「わからないけど判る」なぁ…………。
[それこそ夢のような説明を聞いて、しばらく考え込む。]
よくわからんが、こいつが何かしてる、そういう事かね。
[桜の木を目顔で示し]
伐っちまったら、ゲルトが目を覚ますとかないかね。いや、かえってまずいのか?
わからん。
(108) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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/* これって今日投票・・・? ランダムじゃなく記名開示されるやつだよね? 心苦しいけど、いちばん毅然と闇落ちしなさそうっぽいシュテファンさんにセットしとこ・・・ぼくは狂人だから・・・(がくがく)
(-19) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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/* ……あっ、しまった!更新今日じゃないか! 8日っていうから明日かと…
(-20) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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それはそうだけど。
[僕は、ベルナルトさん宅で仕えているひとを思う。 では、誰も彼に教えてはくれないのだろうか。 いや、それ以前に聞く耳を持たないのだろう。 聴かなければ聞こえないに等しく、想いもまたまた、掬われなければ無いに等しい。]
――…だめ。
[ふと外されたベルナルトさんの目線を追い、思わず手首を握る。 なぜ、言葉より先に手が出てしまったのかは判らない。 だけどきっと、僕にとっていなくなっては困る人だからだ。]
(109) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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[高くなりつつある陽の下、のんびりと桜に歩み寄る。 道すがらやその樹冠の下には、誰かを見かけただろうか。
ただ、昨日ここを去った時よりも踏み倒された下草、そう固くもない地面につけられた轍の後に少し首をかしげる。]
──やぁ。 また来たよ。
[誰とはなしに音内の声を上げれば、その場に人がいるならその人に挨拶をしたことになるだろう。]
(110) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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[少し離れた所では、また名前の知らない――というより覚えていないに等しいのかもしれない――ひとと、先ほどの女のひとが何かを話している。
移動の為、抱きかかえられても起きないゲルトさん。 ざわつく周りの声。そう言えばもふもふは何かを示していたようだけど、同じ時期に離れたから何があったのかは知らない。 聞けない。怖くて。]
(111) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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そう言えば、モロゾフさんを見ないね。
[前触れもなく掴んでしまったベルナルトさんの手首をそっと離しつつ、気を紛らわせるかのように呟く。
と、聞こえてきた声に視線を上げて、僕は曖昧に微笑んだ。
本当は、もっとにっこりと笑いたかったんだけど。 ゲルトさんの事は間もなく彼にも伝わるだろうから。]
(112) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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モロゾフは、>>110 ×音内 → ○訪い ね。
2014/04/08(Tue) 00時頃
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お、時計屋のおやっさんか。
[彼は恐らく、ゲルトになにが起こったか知らないだろう。
「また来たよ」と呼び掛けたのは、その場にいる人間たちではなく、その中心に立つ桜の木に向かってのように聞こえた。]
──この木は、伐るわけにはいかねえんだろうなぁ…………。
(113) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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[青年は、カゴを持って人を尋ねる。 染めてもらいたい布地、カゴは求めた野菜をいれるため けれど、尋ねる先には誰もいない。 知っている。みんな桜の下だ。
ため息を一つ。 薄紅色が、吐息に絡む]
(114) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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……!
[不意に手首を掴まれる。はっと彼に視線を戻し、こちらを見る彼はまるで行かないで欲しいと言っているようにも見えた。]
…ありがとう。
[もし、彼があのまま止めてくれなければ── 考えが悪い方へと働く。いけないと頭を振り、彼を見据えると、彼の口からはモロゾフの名が出た。そういえば、とモロゾフへの用事を思い出す。]
…ほんとだ。そういや見てないね。
[その話をした直後、当人が姿を現した>>110。噂をすればなんとやら、タイミング良く現れたモロゾフに挨拶をかわし、時計の話をしようとする。]
(115) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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[青年は、両親が死んでから隠居のようにひっそり暮らす。 人が好きになれないのもあるのだろう。
そして、さくらが薄紅色であることに 安堵を得る理由は。
桜の下には、死体が埋まっているから]
(116) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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[ぞわぞわする。冷たい手で背中を撫でられているような感覚。]
[ゲルト(たしかそういう名前だった)は死んでしまったわけじゃないみたいだった。それを囲むひとびとが、哀しみというより疑問や不安の色を顔に浮かべているのをみて、それはすぐに理解できた。けれど、じぶんで動けなくなってしまったらしいゲルトの体は、たんたんと運ばれていって、自分の見えないどこかへ行った。みんなは、桜に誘われたとか、憑き物とか、そんなことを口にしていて、みみずくは、ほう、とないて、空気がしいんとしていた。]
[めまいがして、頭が痛かった。結局、誰にもなにも聞くことなく、そのまま家へ戻った。]
・・・あれ・・・。
[家を出るときには気づかなかったけれど、郵便受けに一通の封筒をみつけて。手にとると、さくらの香りがした。*]
(117) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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マフテからの伝書は、ミハイルの発想に見直したような響きで ほう と言った。
2014/04/08(Tue) 00時頃
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僕は、もし間違ったひとを護っても。 護ったと言い切れるの…かな?
(-21) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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