
216 双龍の湖
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、囁き狂人が1人、首無騎士が2人、鱗魚人が1人いるようだ。
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…厭です! 荷物検査なんてしなくていいでしょ?!鞄に触らないで!
(0) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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/* 首無いただきましたありがとうございます! 相方だれかなー
なんとなく西野さんの予感
(-0) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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もうすぐ、始まるわね。
ふふふ。 いい子は、いるかしら。
[ぽつり、独りごちる]
(*0) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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――あぁ、祭が…始まる。
[足を止めて、 一つ、胸いっぱい空気を吸い込んだ。]
(*1) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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/* Σ
びくりした
(-1) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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/* はじかれた…ww
(-2) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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[傘を持たせようとする奉公人に西野は首を振る]
大丈夫だよ。
[何が大丈夫なのかは言わず 本を奉公人に預け西野は駆け出した]
――…は、っ。
[神社まで走りきれば流石に息があがる。 息を整える間に、ぽつり、ぽつりと降りだす雨。 うなじに冷たい雫が触れた]
(1) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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……あら。
[出かけようとした矢先。 窓の外を見れば、曇り空]
ふふ。 今年はなにか、様子が違うのかしら。
[くすりと一人で笑い、雨傘代わりの日傘を*持つ*]
(2) 2012/10/01(Mon) 00時頃
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― 双龍湖→ ―
[慣れない足取りで村への道を歩く。 周囲は静かだ。山は雨の気配に息を潜め、他に動いているものと言えば、風に揺れる葉や花くらいか]
誰もいないのかなあ。
[やや心細げな言葉を天を仰ぎながらぼやいた。 それを空が聞いていたのか、ぽつんと雨を落とした]
あ、まずいな…。 村までどれくらいで着くかな?
[幼少のころから病弱な秋人は、様々な理由で体調を崩す。このまま雨に濡れてしまえば、身体が耐えられず。発熱や喉を傷めてしまうかもしれない]
薬は持ってきているからある程度は安心とはいえ、休暇を布団で過ごしたくはないね。
(3) 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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[何か、とっても懐かしい声が聞こえた気がして、こてりと首を傾げて周りを見る]
……?
(*2) 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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―双龍湖までの道―
……あ、れ?
[ポツリ、包帯に覆われていない頬を打つ雫。
やはり先ほどの痛みは、雨の兆しだったのだろう。
木の葉の間から空を覗き見、 雨粒の落ちてくる様にポカンと口を開け――。
しばし雨に打たれ、困ったような表情を浮かべた。]
(4) 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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―村の神社―
[西野はうなじを撫で遣る。 石段をあがり朱塗りの鳥居を潜った先に本殿があった]
村長のつかいで参りました。
[入り口で声を上げると人の良さそうな神主が奥から姿を現す]
生憎の空模様ですが―― 明日の儀式、宜しくお願いします。
[深々と頭を下げると 龍神様の御加護がありましょう、と応えが聞こえた。 にわか雨が来てもすぐに降り止む。 祭りの日は晴れるものと決まっている。 そんな思いが滲む言葉に、西野は笑みを浮かべ頷いた]
(5) 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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[せっかくここまで来たのだから、と まだ雨足が強くないのをいいことに湖へと向かう。
毎年、祭の前にはここに足を運んでいた。
父が決まって祭から遠ざけようとするから、 物心付いた頃から、毎年忘れずに。]
―――ガサッ。
[開けた場所に出た。 湖面が雨粒に乱されて、いつもの双龍湖とは違って見える。]
(6) 2012/10/01(Mon) 00時半頃
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[使用人の一人などは、
「ほら。一士様の火傷の痕、鱗のようでしょう? 旦那様は、一士様が龍神様に連れて行かれると恐れていらっしゃるのかしら。
あんなでも、宮田家の一人息子ですものね…。」
そんな話をしていたか。]
――僕は、父様と母様の息子、…そうでしょう? あんな、て……何?
この火傷の、せい? それとも―――ツ?
[右目の奥を鈍痛が襲う。 遠い昔の、自分の…一士の知らない人々の笑顔が見えた。]
(*3) 2012/10/01(Mon) 01時頃
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[西野が任されたのは挨拶まわり。 神主もそれを知っているから話は長く掛からない]
では失礼します。
[いつも通り別れた神主が姿を消そうなど誰が思うだろう。 西野は見送る神主に頭を下げて本殿を出る。 鳥居も、石段も、いつもと変わらない。 いつもと違うのは、村を覆おうとする暗い雲だけ]
あとは、旅籠――…、だけど。
[傘を持たずに来た西野は雨足を気にするように空を見上げる。 任された役目は今日中に果たしておきたい。 そんな思いから、旅籠へと足を向けた]
(7) 2012/10/01(Mon) 01時頃
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…可笑しなことね。 …すぐ止むかしら。
[日傘をくるりと回しながら、表へ出て]
……静かね。
[祭りの前にしては静かな周辺。 ぽつりとこぼし、前を向けば見慣れた姿]
あら、由良さん。 今日はよく会うこと。
(8) 2012/10/01(Mon) 01時頃
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[泣いて暮らしたのも、それも昔の話。
煩わしい視線。父の気遣い。母の表情。
それらに波立てた心も、 この湖を見れば不思議と心が落ち着いて。
それに気付いてからは、 深呼吸をするかのようにここに赴いた。
まるで自分の中の負の感情が浄化されるような、 そんな気さえして。]
(*4) 2012/10/01(Mon) 01時頃
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[ぽつり、ポツリ。 白いシャツに滲みた雨が肌の色をうつしている。 冷たい雨の感触、不快ではないが心地よくも思わない。 旅籠近くのその道で日傘まわす花穂を見かける。 掛かる声に西野は淡くわらった]
先ほどぶりだね。 ――僕は、旅籠の様子を伺いに。
[顎を軽く持ち上げて花穂の来た方を示し]
雨、はやく止むといいね。 綺麗な日傘が濡れるのは忍びない。 花穂さんが濡れるのはもっと困るけど。
[軽い口調で紡いでみせた]
(9) 2012/10/01(Mon) 01時頃
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―双龍湖→―
……ふぅ。
[ぼんやりと湖を眺めていて、 我に返った頃にはすっかり濡れてしまっていた。]
帰らないと…。
[独り言ちて、 山の中を歩き出す。
来た道は幾分遠回りだし、 こんな雨の中、湖を訪れるもの好きもいないだろう。
村の人が使うよく知られた道を、少し足早に進んだ。 その先に、見慣れない影>>3を見つけて速度を緩める。
声を掛けようか、否か。 驚かせてしまいやしないか、躊躇ってしまう。]
(10) 2012/10/01(Mon) 01時半頃
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ここの様子を?
[くると後ろの方を向き。 旅籠の方を向き]
…そうね。 せっかくのお祭りだもの。 でも変ね、こんな時期に雨なんて。
[ゆる、と首を傾げ]
あら、お上手だこと。 …なにも出ないわよ?
[くす、と笑い]
……そういえば、静かでなくて?
(11) 2012/10/01(Mon) 01時半頃
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/*
お任せにしたら守護者が来たゆえるんです。 赤こなくてほっとしてます。 今回は舞台だけ用意して後は皆様におまかせ、な心算だったので 天声もプロローグ分しか用意してないのでした。
(-3) 2012/10/01(Mon) 01時半頃
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人手が足りているかとか 足りないものはないかとか、ね。
[旅籠を振り返る花穂が此方を向けば頷き]
この時期に崩れるのは珍しいね。 僕の知る限り――、無かった事だから。
[なにも出ないと言う彼女にはたと瞬きをする。 西野は花穂と同じように首を傾け]
花穂さんの笑顔が見られたよ。
[先と同じ口調で返し口の端をあげた]
嗚呼、そういえばそうだね。 雨が降り始めたから、かな。 子供たちもそろそろ家に帰る時刻だろうし。
[静かな理由で思い当たるのはそれくらい]
(12) 2012/10/01(Mon) 01時半頃
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― 双龍湖→ ―
[ふっと気配に顔を向けてみれば、そこにいたのは包帯に右半分を覆われた異様な人物>>10だった。傷をあからさまに見るのは失礼だと思い、視線を外そうとして…目を離せない自分がいた]
ん…?
[人生の中で包帯を巻く人を見たのは一度や二度ではないはずなのに、その人物には何か引っ掛かりを感じる。 一つひらめくものがあり、自然と口にした]
すいません。どこかでお会いしたことはありませんか。
[と、言ってしまってから、これでは女性を口説くときの言葉のようだと思い、少し羞恥するものの当時のわずかな記憶の糸を手繰り寄せながら言葉を続ける]
あぁ、言葉が足りませんでしたね。 もう十何年前のことになるんですが、秋という子供を知りませんか。
2012/10/01(Mon) 02時頃
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― 双龍湖→ ―
[ふっと気配に顔を向けてみれば、そこにいたのは包帯に右半分を覆われた異様な人物>>10だった。傷をあからさまに見るのは失礼だと思い、視線を外そうとして…目を離せない自分がいた]
ん…?
[人生の中で包帯を巻く人を見たのは一度や二度ではないはずなのに、その人物には何か引っ掛かりを感じる。 一つひらめくものがあり、自然と口にした]
すいません。どこかでお会いしたことはありませんか。
[と、言ってしまってから、これでは女性を口説くときの言葉のようだと思い、少し羞恥するものの当時のわずかな記憶の糸を手繰り寄せながら言葉を続ける]
あぁ、言葉が足りませんでしたね。 十何年前に、ここへ静養に来ていた秋という子供を知りませんか。
(13) 2012/10/01(Mon) 02時頃
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ああ…成程、ね。 本当、わたくしも知らないわ。 昔からお祭りの日は晴れと決まっているし…
[空を見上げ、まだ止みそうもない雨に瞬きをして。 シャツが濡れているのを見、白のハンカチを差し出しながら]
わたくしの? 面白いことを言うのね。
[くす、とまた笑う]
……それにしても、よ。 だれもいないみたいに感じるわ。
(14) 2012/10/01(Mon) 02時頃
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明日は晴れるといいね。
[ぽつり、ぽつり。 空から降り注ぐ雫は徐々に増えているように感じる。 明日になって雨が降り止むかは怪しい。 けれど龍神の加護を信じるなら晴れるはず。 そんな思いから願うような言葉しか口に出来ない]
嗚呼、それも――、僕が使うのは勿体ないから 気持ちだけ有り難く受け取っておくよ。
[花穂から差し出されるハンカチに気付き 西野は手の平をその手に向けて彼女の元に戻す仕草。 浮かぶ彼女の笑みに、薄く目を細めるは少し眩しげな面持ち]
本当に。 静か過ぎる。
[ぽつ、と同意の言葉を口にした]
(15) 2012/10/01(Mon) 02時頃
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― 双龍湖→ ―
[襟元に掛かる少し伸びた濡れた髪、柔和な顔立ち、どことなく神経質さが滲む雰囲気。昔を知るものが見れば、多少面影を見ることができるだろう]
昔の話ですし、僕の勘違いかも知れませんが、こほ、っ―…失礼。
[少しだけ困った顔して、溢れだす咳に手慣れた仕草で手ぬぐいを口元へ当てた**]
(16) 2012/10/01(Mon) 02時頃
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…そうね。 龍神様の御加護があれば…
[お祭りの日に晴れるのは、龍神様の御加護があるから。 何度も聞かされた、この言葉]
そう? では、旅籠まで傘に入って行かれる? 村長さんのところに行こうと思っていたのだけれども、雨もひどくなってきたから止めておくわ。 …お元気?
[毎年のことだ、多分元気なのだろうと思いながら、言葉だけを口に出し]
静かすぎて、気味が悪いわね。
(17) 2012/10/01(Mon) 02時半頃
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加護はあるよ。
[失う理由も心当たりなく今度ははっきりとした返事。 花穂の言葉を支えるように頷き]
すぐ其処だから大丈夫だよ。 ありがとう。 ――ん、それが賢明だろうね。 村長は健勝だよ。 花穂さんが案じていたと伝えておこう。
[気味が悪いとの言葉に釣られたのか じとりとまとわるような風に小さく肩を竦める]
ぬかるみに足を取られぬように。
[気をつけて、と言い添えて西野は花穂と別れ旅籠の戸を潜る]
(18) 2012/10/01(Mon) 02時半頃
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そうね、龍神様だものね。
[ぽつり、其れのみを繰り返し]
そう、なら良かったわ。 よろしくお伝えして頂戴。
……由良さんも、お気をつけて。
[そう言うと、くるりと日傘を回し。 チヱコはどこにいるのだろうとあたりを*見渡した*]
(19) 2012/10/01(Mon) 02時半頃
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後家 カスイは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 02時半頃
ニシノは、花穂の言葉に一つ頷いた。
2012/10/01(Mon) 02時半頃
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―旅籠―
ごめん下さい。 村長のつかいで参りました。
[旅籠の者が応じれば様子を伺い]
今年の祭りも、宜しくお願いします。 手が足りないようなら声を掛けて下さい。
[毎年繰り返される言葉を口にする]
(20) 2012/10/01(Mon) 02時半頃
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―――っ。
[振り返る影>>13に、ピクッと肩が跳ねて。]
え、どこかで……?
[自分に会ったことがあるなら、 まずそちらが忘れないのではないだろうか。
などという皮肉が、頭を掠めはした。
が、そう言った物言いは 後々「痛々しい事をした」と後悔するもので。
ただ訝るような視線を向けるにとどめていると、 続き出てきた秋という名に、聞き覚えがある…ような――。]
(21) 2012/10/01(Mon) 03時頃
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―村長の屋敷―
[旅籠での用を済ませれば 本降りになる前に屋敷に戻ろうと早々に辞する。 それでも雨は待ってはくれない。 次第に雨足は強まり屋敷に辿りつく頃にはずぶぬれになっていた]
――っ、 只今。
[戻りました、と続かぬのは歯の根が合わないせい。 ガチガチと鳴る歯をぐっと食いしばる。 何時もなら迎えてくれる奉公人は姿を現さない。 訝しげに首を傾げ西野は玄関の傍らに落ちていた手拭いを拾う]
………。
[何か用を任され手が離せぬのだろう。 手拭いを用意しただろう奉公人が姿現さぬ理由を思う。 西野の推測は半分はずれで半分あたり――]
(22) 2012/10/01(Mon) 03時頃
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―――秋。………秋。
十何年前かぁ。僕は今年18ですが、…いくつの頃だろう。 あまり小さい頃だと覚えていない、です。
[顎を掴むような仕草と共に繰り返し呟き、 「すみません」と。]
勘違い?あぁ、秋というのは貴方の事……。 ――僕を知っているんですか?
あ…ッ 大丈夫、ですか? 静養…。 これ、どうぞ。僕…こんな形ですが、病気はほとんどしないので。
[咳き込む男性>>16に、 来ていた上着を頭から被せるように掛けた。]
(23) 2012/10/01(Mon) 03時頃
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[玄関で水気を拭い西野は屋敷の廊下を進む。 数えるのが億劫になろうほどの本が並ぶ部屋は西野の自室。 着替えを取り足早に風呂へと向かった。 屋敷もまた静まり返っている。 人の気配は感じられない。 寝静まるにはまだ早い時間ではあるのに 誰とも擦れ違うことなく風呂に辿りつく]
考えすぎだ。
[奇妙さを感じながら其れを否定する。 ゆる、と首を振れば濡れた髪から雫が滴り落ちた]
(24) 2012/10/01(Mon) 03時頃
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[雨の中話し込んでしまって、風邪でもひいたら大変だ。
龍神様の祭に合わせてこの村を訪れたのだろう、と 勝手に推察する。 せっかくの祭の日を、病床で過ごすなど気の毒で。
咳き込む男性の横顔を、今一度、左目でじぃと眺める。
この男性がもしも自分を知っているのなら、 思い出さなくては失礼かと。そんな思いで。
柔和な面影の少年が、頭の中をチラついた気がした。 けれどそれが本当に彼だったのか、確信には至れず。
どこでどういう経緯でその少年に会ったのかも、 靄がかかったようで思い出せず。
パタパタと雨粒が木の葉を叩く音が、静かな山の中に響いていた。**]
(25) 2012/10/01(Mon) 03時頃
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包帯 ミヤタは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 03時半頃
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[湯浴みを済ませれば冷え切った身体も感覚を取り戻す。 咄嗟に夜着をとってきてしまった西野が纏うのは其れ。 村長に報告にゆくには拙いだろうと思われる格好]
――着替えるのも面倒だし朝でいいか。
[夜も更けてきた。 礼を逸する行為は抵抗がある。 普段は隔たりなく親しげに接する西野だが 弁える場面では礼を欠かす事はない。 西野はそのまま部屋に戻り分厚い本を手に取る。 雨音響くその部屋にははらりと頁を捲る音が重なる。 いつしか眠りに落ちて、例年にない祭りの朝を迎える**]
(26) 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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書生 ニシノは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 03時半頃
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――ねぇ、ぼくといっしょにいこうよ。
どこにって?
……ん、と、………みずうみ、かな?
[誰かの手を引いて、少年はにこりと笑う。
でもその手はいつの間にか離れてしまって、 ――そして、それっきり。
視界が湖の中を映して、終わり。
これはいつの記憶だろう。 それともただの夢だろうか。]
(*5) 2012/10/01(Mon) 04時頃
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─猫の多い路地裏の生家─
………フニャ ァ
ン
[袖に隠した懐紙に包んだ煮干しを餌に、やるやらない自分が食べると猫と戯れている間に、居眠りをしてしまったよう。すんと鼻を鳴らして、身を起こす。 水の匂いが強い。見上げれば曇天、鈍色の分厚い雲。これは──雨の気配。
何時の間にか、賑やかな祭り前の音が立ち消え、しいんと村が静まりかえっている。 まるで、誰もヒトが居なくなってしまったかのよう。タマの家も、竃の火はそのままに、母の亡き後、世話をしてくれている叔母と叔母の家族の姿が無く。]
[ たん ] [ たたん ] [ たた たん ]
[雨の音だ。 タマは、不安そうに眉を寄せると、懐に収まった雉トラの丸い背を撫でる。そして、それだけでは足りず、茶色い毛皮に鼻をうずめ、ぎゅっと目を閉じてはまた空を見上げた。]
(27) 2012/10/01(Mon) 10時半頃
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[──どうして。お祭りの日は晴れるものではないのと、いやいやするように首を横に振る。小さな獣を抱く腕に力が籠り過ぎたのか、雉トラが身をよじりタマの懐から逃げ出す。]
………ッ!
[あ、とヒトのような声をあげそうになり。己は、ヒトである事を止めた猫のタマなのに、と部屋の隅まで走って行く小柄な雉トラを見詰めながら口元に手を当てた。 ぶんぶんと音がしそうな動作で首を横に振ると、眠った所為で解けかけたおかっぱ位の長さの結い髪が乱れ、ヒトのハナのような流し髪になってしまった。]
……── フ ニィ ァ
[空と同じように泣き出しそうな困り顔。 地面を黒く濡らす雨のようにはならないと、顔をくしゃくしゃにして耐える。]
(28) 2012/10/01(Mon) 10時半頃
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[叔母や叔母の家族は、今年は持ち回りで祭りの役をしているおじの所へ行ったのだと思う。 死んだ母の性質はもう忘れてしまったが、しっかり者の叔母が台所を放り出して行くほどの用、と言うものが思いつかなかったが、猫のタマがヒトのハナに戻れば竃の世話位は出来るはずで。]
………………。
[勿論、叔母達は、あの日取り残された幼子の事を痛ましく想うとしても、おのれが猫であるよりもヒトであって欲しいのだろうが。]
[ しゃらん ]
[紅椿の簪が鳴る。 目覚めた時よりも雨が深くなったのか、寒さを感じた。夕餉の支度を終えて、暖かくして待っていれば叔母達は帰って来るだろうか。 その時は、胸にぽかりと開いた空虚に雨が忍び込むような心地がしても、まだ、そんな風に考える事が出来たのだった**。]
(29) 2012/10/01(Mon) 10時半頃
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双生児 タマは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 10時半頃
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―少し前・旅籠屋―
寄って来られたのですか。 綺麗な場所ですから、惹かれる気持ちはわかります。 私も、何度か行ってはいるのですけれど。 でも、気を付けて下さいね。
[もし伝説が本当なら、攫われてしまうかもしれない。 それは瑠璃葉にとってとても心配な事だった。 暇になったらとの言葉には、しっかりと頭を上下させて]
はい、花穂さん。 終わったら、すぐに参ります。 お邪魔でなければ、ですけれど。
はい、行ってらっしゃいませ。お帰りをお待ちしております。
[頭を深く下げて、部屋を辞す。 そうしていつもの宿の準備に、戻っていった]
(30) 2012/10/01(Mon) 11時頃
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/* 編成見て村人がチエコさんしか居ない事を把握。 神隠しGOGOだなあ。ふふふ タマは、村人弾かれ霊能者で良かった かな?
(-4) 2012/10/01(Mon) 11時頃
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/* そうそう、お母さんと叔母さんも双生児です。 一卵性だな。
タマは、 1)兄と双児で女の子(二卵性) 2)兄と双児で男の子(一卵性) 3)兄+双生児の組み合わせで女の子(一卵性) 4)兄+双生児の組み合わせで男の子(二卵性)
の4パターンを考えていたり。 タマもハナも、女の子の名前ではありますが。
(-5) 2012/10/01(Mon) 11時頃
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―旅籠屋―
[毎年、準備は忙しい。 部屋を整え、食事の準備をし、――旅籠屋は賑やかな日になる。 掃除をしている時、ふと窓の外を見る]
え?
[空の暗さに、不思議そうな顔で窓から顔を出した。 ぽたと雨の一粒が頬に落ち、慌てて頭を引き]
雨なんて。
[毎年晴れるこの日。 どうして降り始めたのか、そっと不安が心を撫でていくけれど]
雨傘、ご用意しないと。 お客様が濡れてしまわれる。
[それを振り払うように小さく呟き、玄関先に傘を運び始める]
(31) 2012/10/01(Mon) 11時頃
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[だけれど、静かすぎはしないだろうか]
(-6) 2012/10/01(Mon) 11時頃
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―旅籠屋・玄関先―
[木で作られた傘立てを置く頃に、違和感は大きくなっていた。 雨の気配には敏感な両親が、出て来ない。 旅籠の中が、静かだった。 瑠璃葉は不安そうに視線をゆらめかせる]
どうして。
[何に問うともない言葉、困惑の色が滲む小さな声。 旅籠に来客があったのは、その時で。 丁度玄関先にいた瑠璃葉は、西野を迎え入れ、頭を下げる]
(32) 2012/10/01(Mon) 11時半頃
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西野さん、雨の中御苦労様です。 中へどうぞお入りに下さい。 タオルをお持ちします。座っていらして下さいね。
[ほっとした様子で、それでも濡れた様子を見れば、まずすべき事と中へ促す。 程無く戻る手には、白いタオル。差し出して]
――毎年ご丁寧に有難うございます。 今年も大変たくさんの人がお見えですし、必要があればお声をかけさせていただきますね。 お祭りを皆様、楽しんでいただけると良いのですけれど。
[いつもの言葉に返すのは、いつもの言葉。 微笑みを作るのも、いつもの事だけれど。 旅籠の中は、しんとしていた]
(33) 2012/10/01(Mon) 11時半頃
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|
今年は、雨なのでしょうか。
[玄関の向こう、まだ弱い雨が降っている]
お時間がありましたら、お茶でも飲んで行かれませんか。 母も父も、……少し、外へ行っているようでして。
[誘いをかけるも、雨足が強くなる前にと聞けば納得して]
お気をつけて下さいね。 あ、よろしければ傘を――
[しかし走って行ってしまえば、追う事はない。 未だ、これくらいなら濡れるという程でもないだろう。 後ろ姿を見送り、再度傘を用意し始めて]
(34) 2012/10/01(Mon) 11時半頃
|
|
――だれも、いないの?
[倉庫にも、厨房にも。 客室に居た人は、見ていない時に外に行ったのだろうか。 誰一人見る事はなかった屋内で、不安げな声が、小さく雨音に紛れて、消えた**]
(35) 2012/10/01(Mon) 11時半頃
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|
―回想/旅籠屋―
[玄関先に居た瑠璃葉に促され戸を潜る。 玄関とはいえ屋根のある場所に通されると小さな安堵の息が零れた。 戻ってきた瑠璃葉から差し出された白を受け取る]
ありがとう。
[座るよう勧められてはいたがそれは厚意のみ受け取るにとどめ 西野は立ったまま彼女の言葉に耳を傾ける]
――はい、遠慮なくどうぞ。 旅籠屋さんの御尽力もあり今年も好い祭りとなるでしょう。
[しん、とした旅籠屋の空気。 毎年の遣り取りであるはずなのに違和を感じるのは まるで旅籠屋に二人きりしかいないような感覚を覚えるからか]
(36) 2012/10/01(Mon) 15時頃
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|
前日に雨なんて珍しいですよね。 ――例年通り晴れると良いんだけど。
[ぽたり、ぽたり。 雨の音が絶え間なく聞こえる。 瑠璃葉の誘う声に西野は笑みを浮かべた]
雨足が強くなる前に今日は戻ろうかと。 祭りが終わって落ち着いたらまた寄らせて貰います。 瑠璃葉さんのお茶を頂くのは その時まで愉しみとしてとっておきましょう。
[彼女の両親の事を聞けばはたと瞬き]
お二方とも御不在でしたか。 暫しとはいえお一人で大変でしょう。
[労う言葉を向ける]
(37) 2012/10/01(Mon) 15時頃
|
|
[傘を、と瑠璃葉の声が聞こえたが]
走ればすぐですから。 お気持ちだけ有り難く。
[其処に泊まる者にも必要だろうと 遠慮する気持ちが勝り声だけ残して旅籠屋を出る。
しとしとと降り止まぬ雨の冷たさに 彼女の厚意に甘えなかった事を後悔したのはすぐ後の事]
―回想/了―
(38) 2012/10/01(Mon) 15時頃
|
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―村長の屋敷―
[目覚めたのは朝早く。 枕元には読みかけの本が無造作に置かれていた。 普段どおりであろう時刻だが 常なら床拭きに勤しむ奉公人の気配が廊下にない]
寝坊してしまったかな。
[首を傾げればコキと小さく骨が鳴る。 手早く身支度を整えて廊下に出ても人の姿は見えない]
――――……。
[厭な予感を振り払うように首を振る。 少しだけ難しい顔のまままっすぐと家長の部屋を訪ねる]
おはよう御座います。 昨日の件の報告に参りました。
(39) 2012/10/01(Mon) 15時半頃
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|
親父殿――?
[いくら返事を待てど声は聞こえない。 寝ているのか、其処にいないのか。 二つの可能性が浮かび其れを確かめようと障子に手を掛ける]
失礼します。
[断りを入れて中に入れば其処に村長の姿はない]
もう書斎に向かったのか?
[時間通りに行動する人が珍しいと思いながら 障子を閉じて書斎へと向かう。 けれど其処にも捜し人の姿は見えない。 屋敷中をまわり終えても、誰一人擦れ違う者もない。 不安がじわと滲み西野の顔に焦りのようなものが浮かぶ]
(40) 2012/10/01(Mon) 15時半頃
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[雨は降り続いている。 祭りの延期でも集会場で話しているのだろうか。 そんな考えが過ぎり西野は傘を持って外へ出た。 村も屋敷同様静まり返っている]
集会場に行けば――…
[村長もその奥方も居るだろう。 他の者も皆集まっているのだ。 自らに言い聞かせるようにめぐる思考]
(41) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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―集会場―
[濡れた傘を玄関先に置き中に入る。 己の足音がやけに響いて聞こえるのは 雨音と自らの鳴らす音の他が無かったから]
何方かいらっしゃいますか?
[通る声が集会場に伝う。 広間の方から女の声が微か聞こえ其方に急ぐと チヱコが神妙な面持ちで広間に座していた]
チヱコさん、他の方は――…
[問えばチヱコは首を横に振る。 神隠しかもしれない、と民俗学者である彼女は言う]
……っ、まさか。
[西野は信じられぬといった風情で声をあげた]
(42) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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[この雨も神隠しも龍神様が村に下りてきた影響だ。 崩れた村の均衡を取り戻すためには龍神様に帰ってもらうほかない。 語られるチヱコの見解に西野は低く唸る]
冗談、でしょう?
[途惑いを露に西野はチヱコに尋ねるが チヱコは本気だと神妙な面持ちのままこたえた]
そんな――…
[チヱコの言葉を完全に否定できるほどの要素を西野は提示できない。 渋い表情のまま暫し考えこみ、深い溜息を吐いた]
(43) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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他に残っている者が居るかどうか確かめてきます。 チヱコさんは此処にいて下さい。
[そう言い残して西野は傘を持ち集会場を出る。 ぽつんと一人集会場の広間に残るチヱコは 誰か来れば己の見解を語り聞かせることだろう。 それを如何思うかは無論聞いた者次第――]
何方か、居られませんか?
[小さな村にある家々を一軒一軒まわり 声をかけてゆく。 人と出会えれば集会場に一度集まるよう促して 西野は雨の中、静かな村を奔走した**]
(44) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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書生 ニシノは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 16時頃
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[不安は心中を渦巻いて、それでも先程西野がいたから、瑠璃葉が一人だけだという事ではないとそっと息を吐いた。 雨が降るなんてと、彼に同意していたし。 確かに、その玄関で、会話をした。
また是非、お暇な時に。 お茶の誘いはそれ以上の言葉を続けなかったけれど。 雨音だけが届く屋内、不安は確かに心中で増してゆく。
それでも、お客様が戻ってきたときの為に、と。 料理の支度が殆ど済んだ厨房で、皿に盛り、器に乗せる。 調理人が投げ出す事などないだろうに、と。 そんな疑念が頭を擡げた。
夜、此処で過ごすのは何人だっただろう。 去年より、一昨年より静かで、両親の姿もない旅籠。 その夜、雨の音の中、瑠璃葉は深く眠ることが出来なかった]
(45) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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―早朝・旅籠屋―
[いつもと同じよう、朝は早い。 夜遅くまで帰って来ない両親や他の宿泊客。 少し眠ってしまったけれど、起きてもやはり誰かが動く気配はない。 太陽の昇る前、それでも普段なら、両親は起きて動いているはずなのに]
――お母様、お父様?
[心細さからの小さな声は、誰に届く事もなく。 ただ、準備をしなければと、音を立てないように部屋を出る。 食事の支度は昨日、戻ってきた人の分だけで良いだろう。 調理人ではないから、出来映えはだいぶ劣るけれど、瑠璃葉も旅籠屋の娘だ。 料理には慣れたものではあった。 それでも包丁を握る手は止まり、そっと視線が落ちる]
どうしたら、でも。 お客様に、御心配をおかけするわけには。
(46) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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[外の雨も止まない。 人の音が聞こえない。 いつものように食事処の用意をして、掃除を始めたけれど、その手はすぐに止まってしまうのだった**]
(47) 2012/10/01(Mon) 16時頃
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『花穂さんは綺麗ね、龍神様に気に入られてしまいそう』
[人並み以上の容姿を持ち、人並み以上の家に生まれた花穂。 何不自由なく育ち、不自由など考えることのない生活を送っていくのだと。 ――考えていたのは、他人だけ]
(*6) 2012/10/01(Mon) 17時頃
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「大丈夫です、龍神様はわたくしたちをお守りくださる存在ですから」
そう言って、笑い。
(*7) 2012/10/01(Mon) 17時頃
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「だってわたくしが龍神だもの」
そう頭の中で、思う。
(*8) 2012/10/01(Mon) 17時頃
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/*
太字にすればよかった…
(-7) 2012/10/01(Mon) 17時頃
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―十年ほど前、花穂15歳の頃―
「ねぇ、お父さま、お母さま。 龍神様に連れ去られるのって、どんな感じなのでしょう?」
[双龍湖のほとり、祠にお供えに行った時。 長い黒髪を揺らして、首を傾げて]
『滅多なことを言うんでないよ、花穂。 お前が連れ去られたらどうするんだい』 『そうよ。 帰ってこられなくなってしまうわよ。 気に入られてしまったら…ずっと、龍神様のお側にいるのだろうけど』
[そう言いながら、笑う両親]
(*9) 2012/10/01(Mon) 17時頃
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「ねえ、お父さま、お母さま」
[まだ幼さの残るような、もう数千年も時を経たような妖艶さを漂わせて、笑い]
「わたくしがお二人を気に入った、と言ったら。 ……わたくしのそばに居てくださいますの?」
[白く細い手で、両親の手を握り。 その後のことは、村の皆が知っていること。
――花穂が湖に引き込んだということ以外は]
(*10) 2012/10/01(Mon) 17時頃
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―それから、数年の後―
[都会の家へと嫁入りして、数年の後。 たまたま、生まれ育った村の傍を通ることになり、せっかくだからと湖に夫を誘った]
「この湖には、言い伝えがあるのですよ。 この双龍湖に近づき過ぎてはいけない、と。 …龍神様に気に入られると、引きこまれてしまうから、と」
[お見合いで結婚した、夫。 恋してはいなかったけれども、伴侶として愛してはいた]
『それは面白い言い伝えだね。 君が連れ去られていったら困るけど』
[そういって、笑う夫の手をとって]
「だったら、貴方が引きこまれてみますか…?」
[くすり、笑って]
(*11) 2012/10/01(Mon) 17時半頃
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[両親と、夫と。 数年で亡くした花穂を、疑う者はいなかった。 ただただ、龍神様に祈るように見えた彼女を、どう疑えるのと言うのだろう]
ふふ。
ふふふ。
[くすり、と笑う*]
(*12) 2012/10/01(Mon) 17時半頃
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―生家付近―
……お留守?
[とんとんと扉を叩いても、返事がない。 …家の中に、人の気配はなかった。 いつもなら、使用人の一人や二人、家にいるだろうに。 生家の跡に住んだのは、遠縁の家族で、一応挨拶をと思ったのだけれど]
……どうしてかしら。
[そう呟いても、答えなど返って来るはずもなく。 雨傘ではない、日除けの傘がぐしょりと濡れているのに目をやり、ぬかるみにはまらぬよう、泥が着物に跳ねぬよう、ゆっくりと歩い宿に向かう。
…しかし]
(48) 2012/10/01(Mon) 17時半頃
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―旅籠―
……ここも?
[帰ってくるときにも、ここでも。 誰にも会わないなど、あるのだろうか]
……瑠璃葉さん?
[そう声をかける。 彼女に声をかければ、祭りの前にしては少ないところで食事を摂って。 静かなところで、眠りにつき]
(49) 2012/10/01(Mon) 17時半頃
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―早朝―
…変、よね。
[当日だというのに、雨はふり、外は静か。 いったいなにが起こっているのかと、首を傾げながら、部屋を出て]
……瑠璃葉さん? いらっしゃる?
[どうにも不安を感じ、人気のない旅籠のなか、小さく声をあげる]
(50) 2012/10/01(Mon) 17時半頃
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――回想:双龍湖――
[村長の屋敷を辞して、どのくらい経ったことだろうか。 気が付けば、この双龍湖に鈴華は佇んでいた。 しとしとと静かに自分を濡らす冷たい雫。 それがいつ、空から零れ出したのかも判らずに。
傘を差すこともなく、ただじっと湖を眺め。 溢れてくる思いはずっと。
ずっとずっと心の中で、願い続けていること。]
――――――――…たい。
[呟く声は雨音にかき消される。 きっと、誰にも届かない。
鈍色の調べに胸が詰まって。]
(51) 2012/10/01(Mon) 19時半頃
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どうか―――――
[苦しくて苦しくて、どうしようもない*]
(52) 2012/10/01(Mon) 19時半頃
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――早朝:仕立屋――
[昨夜は店の誰とも顔を合わせずに鈴華は自室に戻り、休んだ。 誰とも、顔を合わせずに済んだことに安堵こそすれ、そのことを訝しだりすることもなく。
元々、夕食を食べないことはよくあることであったし、そのことを心配して様子を見に来てくれるような者はここには居なかった。
異変に気付いたのは朝になってから。]
………もしかして誰も…居ない……?
[静まり返った仕立屋で、雑巾を手に呆けたように鈴華は呟いた。]
(53) 2012/10/01(Mon) 20時頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 20時頃
書生 ニシノは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 20時半頃
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[西野が店を訪れたのは鈴華が異変に気付いて、また暫くの時間が経ってからのことだっただろう。]
神、隠し…
[民俗学者の女性からの見解を伝え聞き、驚いたようにその言葉を口にする。
夢を見ているのだろうか。 今居るこの世界は、昨日と同じ世界なのだろうか。]
龍神様が帰ってしまわれたら、均衡が取り戻される…
[まるで、この現状を望んでいるかのような言い回し。]
(54) 2012/10/01(Mon) 20時半頃
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―仕立て屋―
[人をさがし歩き回るうち仕立て屋で鈴華と出会う。 鈴華の姿を見つけた西野は微かな安堵の表情を浮かべた]
神隠し――。 村人が何人も一度に、なんて話は覚えがないけれど チヱコさんはそのように思ってるようだ。
[驚いたような彼女にゆるく目を伏せ頷く]
鈴華さん……?
[その言い回しに引っかかりを覚え 西野は少しだけ不思議そうに目の前の彼女の名を呼んだ]
(55) 2012/10/01(Mon) 21時頃
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―早朝―
[客人の部屋の近くも、雑巾をかける。 雨音の届く中、慕う女性の声に瑠璃葉は顔を上げた。 彼女が帰って来た時、ほっとしたように「おかえりなさいませ」と微笑んで頭を下げたのは昨夜の事]
はい、花穂さん。
[人の姿も無いから、名前を呼ぶ小さな声。 雑巾は仕舞って、彼女の声の方へと近付いて頭を下げる]
おはようございます。 生憎の天気ですね。
……どなたも、居らっしゃらないんです。
[途方に暮れた声が、小さく呟く。 花穂を見る目の下には隈があり、それから頼りなげに瞼を下ろした]
でも、食事はご用意いたしました。満足頂けるかは、わかりませんが、良かったらお食べになって下さい。
(56) 2012/10/01(Mon) 21時頃
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おはよう、瑠璃葉さん。 ……昨日は、よく眠れなかったの…?
[目の下の隈を見つけ、白く細い指でそこをマッサージでもするかのように撫ぜ]
誰も…?ご両親も、他の客も…ということ…?
[それは、この人気のない旅籠を感じれば明確なことだったけれども]
可笑しいわね…。 でも、瑠璃葉さんが居てくれてよかったわ。 ここで一人なんて、寂しいもの。
……貴方はもう、食べたの…? まだだったら、一緒に食べましょう。 ……それから、チヱコさんのところに、行きましょうか。
…もしいれば、だけれども…
(57) 2012/10/01(Mon) 21時頃
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…それが本当なら、私達もいずれ…ということ…
[なら、このまま――――。] あ、でも、龍神様はヒトが好きなのでしょう? だったら、私達は別に心配しなくても…
[少なくとも私にとっては。]
…西野様はそういう訳にもいかないとは思いますが…
[初めから均衡なんて。]
――――…私、楽観的過ぎですね……
[風もないのに、鈴が鳴るのは何故だろう。]
(58) 2012/10/01(Mon) 21時頃
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……はい。
[お客人に心配をかけるものではないと、わかっていても。 花穂に対しては素直に首肯する。 触れられる指を避けるでもなく、少し赤くなったくらい]
たくさん、いらしていたんです。でも。
[僅かに俯いて。 言葉は重ねず、微笑を浮かべなおす。ほんの少し、強張ってはいたけれど]
私も、花穂さんがいてくださって良かったです。 他、どなたか、いらっしゃるかもしれませんね。
[それだったら良いのだと、希望めいた言葉。 食事を誘われれば、少し困ったように首を傾げて]
お客様と一緒に食べたって、怒られてしまうかもしれません。 でも…ご一緒させていただいても、良いでしょうか。
(59) 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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お食事の用意を、して参ります。
[先に、と行こうとするが、望まれたら一緒に向かう事になる。 お客様にご飯をよそわせるなどといったことは、こんな状況でも、無い]
(60) 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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――…そういう事になる、かな。
[些か困ったように西野は眉尻が下げた]
ヒトが好きだから心配はない、と? 僕は――…、こうやって話している鈴華さんが 次の日に忽然と姿を消してしまったら、心配だよ。
[鈴華の思い知らぬまま悩ましげに息を吐く]
楽観的――… いや、信心深いからそう言えるのやも知れない。 僕は……、……。
[未だ判断がつかず迷う様子]
(61) 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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― 回想 ―
[どうにも不確かで要領の得ない言葉に向けられる視線>>21に誤魔化すように小さく笑みを浮かべた。 年齢を聞くとちらっと見る]
えっと、かれこれ14、5年くらい前の話になるのかな…? 君の年が3、4歳…の話だから覚えてなくても仕方ないかもしれないねえ。 よほど、強烈に残る記憶がない限り…人間って、過去のことを忘れるでしょう?
[どこか自分に対して言っているような声]
2012/10/01(Mon) 21時半頃
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そう、よね。 いきなりご両親が消えてしまったのだものね… 気落ちしないで、と言っても無理でしょうし… あまり、無理なさらないでね。
[そうはいっても。 この状況で落ち着ける人間などそうは居まい]
ふふ、もう、お客かどうかなんて、関係ないわ。 …それに、わたくしが一緒に食べて欲しいのよ。 それが一番だと、思わないこと?
[ゆると笑うと彼女が移動するままについていき、支度をしてもらえば其れを食べ]
(62) 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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― 回想 ―
[どうにも不確かで要領の得ない言葉に向けられる視線>>21に誤魔化すように小さく笑みを浮かべた。 年齢を聞くとちらっと見る]
えっと、かれこれ14、5年くらい前の話になるのかな…? 君が3、4歳…の話だから覚えてなくても仕方ないかもしれないなぁ。 人間って、よほど、強烈に残る記憶でない限り。過去のことを忘れる生き物だしねえ…。
[どこか自分に対して言っているような声]
(63) 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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……本当に、瑠璃葉さんとわたくししか…いないのかしら。 昨日…由良さんと話をした時に、なんだか人が居ないとは思ったのだけれど…
西園寺…あぁ、遠縁の家なのだけれども、昨日訪ねたら誰も出てこなくて。 使用人も出てこない、なんて不思議で仕方ないの。
[箸を動かしながらも、静寂を遮るように喋り]
……最近の人だとわからないし… 本当、何故なのかしら。
……もしかして…龍神様…?
[ゆる、と首を傾げる]
(64) 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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[心配だと息を吐く西野にゆるく首を振って。]
私は、大丈夫です……例え、消えたとしても。 寧ろ、良かったねって、思って、下されば―――…
…きっと私、凄く変なこと言ってますね。
[そう口にして、微笑んで見せる。]
…西野様が、何をお考えかは解りませんが、私に出来ることがあったら言って下さい…
[迷う様子の西野にはそれだけは告げて。]
この後も、誰かひと、探しに行かれるんですか?
(65) 2012/10/01(Mon) 22時頃
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― 双龍湖→ ―
[青年の物言い>>23にいつもの癖で自分のことを他人事のように話していたかと頭を過る。苦しげに咳をしながら途切れ途切れに言の葉を紡ぐ]
え、あぁ、ぼんやりしていました。 そういえば。名前を名乗って…いませんでしたねえ。 大河内 秋人…と申します。
……。知っていると言い、ますか……ごほ、ごほ。
[そこまで口にしたころで、激しく咳き込んだ。 ぱさりと被さった見慣れない上着が掛けられる]
有難うっ…こほ、ございます。 大丈夫です。いつものことですから…平気です。ごめんなさない。本当に―…。
(66) 2012/10/01(Mon) 22時頃
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大丈夫、です。 花穂さんがいらっしゃるから。
[無理はしないのだと、はにかんで。 一緒に食べて欲しいと言われれば、嬉しそうに表情がほころんだ。 一緒に向かい、用意した朝食を先に出す。 白飯、きのこのお味噌汁、鮎の塩焼き、ほんの幾つかの小鉢。 用意して「いただきます」と自分も頂き、ようやっと人心地ついた]
西野さんがいらした時も、確かに、人の気配がなかったのです。 いつ、とは判ぜられませんが。 ……誰も、雨傘を出さなかったので。
[思えばその時には、誰もいなかったのかもしれない。 瑠璃葉は少し唇をかみ締めて]
(67) 2012/10/01(Mon) 22時頃
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――いらっしゃらなかったのですか?
[村の人の名は、さすがに知るものが多い。 不安げに視線は揺れて]
雨も、……まさか、降るとは思っておりませんでしたから。
――龍神様。 龍神様が、人を、消してしまった……?
[花穂が告げた言葉に、瑠璃葉はそっと不安を言葉にしてしまう。 は、と気付いて首を横に振り]
まさか、そんなはず。――龍神様のご加護が、ありますのに。
(68) 2012/10/01(Mon) 22時頃
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[お礼の中に謝罪を口にしながら頭を下げた。
きっと、呆れさせてしまったかな。 どうして、僕はこんなに弱いのだろうか―…。
それを見ている視線に気づいている様子もなく、色の失った唇を開き、閉じる、何度か繰り返して息を整える]
お見苦しいところを見せました…。 まず、静養していたのは秋というのは僕のことで。 多分、貴方のことを覚えていると思うんです。
(69) 2012/10/01(Mon) 22時頃
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[鈴華の言葉に納得できぬのか頷く事はしない]
鈴華さんが神隠しにあう事を望んでいたとしても――… 良かった、なんて、思えないかな。 寧ろ、――寂しいと思う。
[彼女の考えを否定する事なく 己の思いをぽつ、と彼女に伝える。 出来ることがあったら、と言われればはたと瞬きして]
ありがとう、鈴華さん。 そう言って貰えると心強いよ。
嗚呼、誰が残っていて誰が消えてしまったのか 把握するために一戸一戸声をかけているんだ。 もう少し掛かりそうだから――… 鈴華さんは先に集会場の方へ行っておいで。 チヱコさんの話に興味があるなら直に聞いてみると良いよ。
(70) 2012/10/01(Mon) 22時頃
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…雨傘を、誰も…? あの雨で出ていったのなら…持っていく人もおおいはずよね。 お天気といい、だれの姿が見えないことといい…
……変だわ。
[ううん、と少し考えこみ]
龍神様が…? 気に入られた方だけではなくて…? それとも、もしかして気に入られた人だけが残された、とか…?
…まさか。 龍神様がお守りくださってるから、この村は成り立っている、と…
[幼い頃から、何度も何度も聞いたはず。 首を傾げながらも、ごちそうさまでした、と手を合わせ]
美味しかったわ。 お料理じょうずなのね、瑠璃葉さん。
(71) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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どうしましょうね…
[雨音は弱くなることはなく、二人だけらしいこの旅籠によく響く。 それは、寂しさを助長させるようで]
集会所… ……もしかしたら、誰か居るかもしれないわ。 行ってみましょうか?
(72) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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|
─早朝/猫が多いはずの路地裏の生家─
[すっかり冷えてしまった食事を置いた部屋で、眠れずうなされるようにして過去の夢をみて眠る。夜が終わり、朝が訪れても叔母一家が戻る気配は無かった。それどころか、何件かの小さな家が隣接した路地裏全体がシンと静まり返っていて、朝になっても明かりが灯っている障子窓もある。]
………──── 雨の日、キライ。 猫も、キライ。 でも、ハナ、我慢して待ってるん。
どして? 誰も
帰って来…… ん。
[降り続く雨。霧に煙る見慣れた景色の中、祭りの為に飾り立てられた色彩だけが非日常の鮮やかさ。]
(73) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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[ しゃらん ] [今鳴る音は、白い椿の簪の其れ。 ハナの結わぬ黒髪は降り続く雨に湿気り、重たげなものになる。]
嗚呼──もしかして。 此岸とあちらに 道が出来てしまった、みたい な
雨……。
[ しゃらん ] [俯いて、また空を見上げると鳴る簪。]
(74) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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|
─早朝/→外へ─
雉トラ、斑、三毛、 黒、錆、白、 もひとつ三毛。
路地裏を見渡しても、猫の子も、おらん。
ちゃんともっと、 お外、 見て来よ、か。
[草履を履いて、傘をさして外へ出る。 傘をさしたのは、白椿の簪が雨に濡れるのが嫌だったから*。]
(75) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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双生児 タマは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 22時半頃
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[変だというのに、否定は無かったから、瑠璃葉も頷き俯いて]
私も、そう聞いております。 龍神様のご加護があるから。
……でも、雨が降って。
[消えるように、小さな声。 だけれどごちそうさまの声にはっとして、自分も急いで食事を終える。 褒め言葉には、頬に血が上ってしまった]
ありがとうございます。 花穂さんのお口に合ったのでしたら、良かったです。
[嬉しそうな表情。 そして片付けをと立ち上がり]
そうですね、集会所。行ってみましょう。 花穂さん、少しお待ち下さい。食器を片付けて参ります。
(76) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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|
屋内でしたら、他の場所を見ていていただいても、問題ありませんので。
[頭を下げて、二つの盆を持ち、厨房へと向かう。 こればかりは、手伝ってもらうようなこともない。 これは瑠璃葉の仕事であり、客人にさせるようなものではない。
ある程度の時間がかかってしまうのは確かだから、そう言って。 片づけが終わると、部屋へ戻る事になる。 違う場所にいるようでも、探すのは恐らく簡単だ。 雨音以外は、とても静かなのだから]
(77) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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ええ、そうしましょう。 ……お片づけ、手伝いましょうか?
[といっても、それは彼女の仕事だろう。 断られればそれ以上それに触ることはなく、代わりに誰も居ないかどうか、と探すことにしたが]
……誰も居ないのね…
[他の客が泊まっていただろう部屋。 荷物はそのままに、そこにいるはずの人だけがそっくり消えていた]
……かみさま…ね。
[ぽつ、とつぶやき空を仰ぎ見る。 雨雲がどんよりと広がっていた]
(78) 2012/10/01(Mon) 22時半頃
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包帯 ミヤタは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 22時半頃
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…瑠璃葉さん、お疲れ様。
[声をかけられた時には、廊下の窓のそばにいて。 空をみあげていた]
…本当…変なことばかり。 誰もいないのよ、お部屋…全部見たのだけれど。 荷物はあるのに、だぁれも…
[気味が悪い、と一つ呟いて]
……そうだ、雨傘貸していただける…? 日傘しか持ってきていないの。
[そうして傘を借りれば、集会所までと]
(79) 2012/10/01(Mon) 23時頃
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|
――――…寂しいなんて、迷惑、です。
[聞こえた言葉に、俯いて。 初めて口にした、拒絶。
ぎゅっと心を抑える。]
…そう、ですね。 集会場に行ってみます。
西野様も…、もう行って、下さい。
[顔を見ずにそう言って、鈴華は店の奥に姿を消した**]
(80) 2012/10/01(Mon) 23時頃
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|
― 双龍湖→村 ―
[いくつか会話が成されただろうか。 上着を返そうと手に持てば、ぽたりと水滴が地面に吸い込まれていた]
お互いにすっかりと濡れてしまいしたねえ。 このままだと風邪を引くかも知れません…。一旦、帰りませんか?
[この濡れた身なりに親戚が怒るだろうな、と。 雨の向こうの村を見るように眼差しを道の先に向けた]
(81) 2012/10/01(Mon) 23時頃
|
|
[手伝いと言ってもらえる気持ちは嬉しいけれど、瑠璃葉はいいえと首を横に振る。 そうして自分で厨房へと二つの盆を運び、皿を洗い、拭いて。 花穂の居る場所を探す。 程なく、彼女は見つかった]
――花穂さん。 お待たせいたしました。
[頭を下げて、微笑んで。 それでも続く言葉に表情は曇る]
はい。とてもおかしなことばかりです。 雨傘は、お貸しいたします。玄関に出しておきました。
[枝の多い傘は、色とりどりに用意されている]
行きましょうか、集会所に。 どなたか、いらっしゃると良いのですけれど…
(82) 2012/10/01(Mon) 23時頃
|
|
[拒絶の言葉に西野の顔が一瞬こわばる]
―――……、迷惑、なのか。
[反芻する。 どうして、と問う言葉は音にならない]
不愉快な思いをさせてしまったのだとしたら済まなかったね。
[鈴華にゆると頭を下げて謝罪を口にした]
……嗚呼、そうしよう。 雨でぬかるんでいるから足をとられぬよう気をつけて。
[彼女の姿が見えなくなれば小さく息を吐く。 くるりと踵を返し、西野は訪ねていない家屋へと赴く]
(83) 2012/10/01(Mon) 23時頃
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|
ありがとう、お借りするわ。
[傘だけは明るい色をと一つ選び、集会所へと向かう。 人影は見当たらない。 からりと集会所の扉を開ければ、そこにいたのはチヱコだった]
おはようございます、チヱコさん。 ……そんな顔をしていかがなさったのです?
[曇った表情のまま、神かくしと聞けば片眉をあげ]
……まさか。 わたくしたちをお守りくださる龍神様が…? …帰っていただかなくては、戻らない…と…
[よくわからない、と瑠璃葉の表情を伺う]
(84) 2012/10/01(Mon) 23時頃
|
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――鋭いのね、チヱコさん。
そういうの、きらいじゃないわ。
[くすり]
(*13) 2012/10/01(Mon) 23時頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2012/10/01(Mon) 23時頃
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―回想・双龍湖→村―
3、4歳か…。 覚えてたら良かったんだけれど。
う、ん……、 ―――秋、――…秋。
[雨音にかき消されてしまいそうな小声でぼそぼそと繰り返し、 記憶を手繰り寄せようと試みる。
妙に口馴染みがいいのは、 四季の一つと同じだからだろうか。
14、5年前に5歳だったのなら、 笑みを浮かべる彼>>63は 自分と対して歳は変わらないのだろう。]
(85) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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どうぞお使い下さい。
[花穂が取った後、一番シンプルな黒い傘を持つ。 少し話をしながら向かった集会所。 チヱコの言葉に、困惑の表情になる。何を言っているのかわからない、と。 伺われても、困ったように首を傾げて]
でも、そうしたら、……もし本当でしたら、龍神様にお帰りいただかなければならないのでしょう。 ここにいる人たちの、どなたかが、ということなのでしょうか…?
[それはもしかして花穂もその可能性があるということなのだろうか、と。 彼女を見る目が不安げに揺れた]
(86) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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[改めて名乗る青年>>66に応え、 名乗ろうとしたところ、上着を被せることになった>>23。
謝罪の言葉を繰り返すのには>>69、ふっと笑みを浮かべて。]
――どうか謝らないで。 貴方の秋人さんの体が弱いのは、秋人さんのせいではないんだから。
そうだ、明日からちょうど龍神様のお祭があるんです。 お願いすれば、叶えてくれるかもしれない。
体が丈夫になりますように、…って。
[血の気の引いた唇が動くのを、 呼吸が落ち着いていくのをじっと待った。
自分のことを覚えている。 その言葉には驚いて目を大きく開く。]
(87) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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――あり、がとう。
[無意識に口を突いて出た言葉だった。]
あぁ、それ…お貸しします。 どうぞ宿泊先まで被って行って下さい。
[被っていた上着を手に持つのを見て、 右手を上げてそう告げる。]
この村はそれほど大きくないから、 僕がどこの誰だかわからなくて困ることもない。 …どうぞ、使ってやって下さい。
さ、帰りましょう。
[返事を待たずに、道の先を歩き始めた。 村に戻るまでにはまた少し、雨が強くなっていたかもしれない。]
(88) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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[旅籠屋を訪れたのは瑠璃葉と花穂が出た後だった。 声を掛けれど人の気配は感じられず返る声もないまま]
彼女らも消えてしまった……?
[苦い表情で呟くがその考えを振り払うようにして]
まだそうと決まったわけじゃない。
[自ら言い聞かせるように呟いて他をまわる。 全ての家屋をまわり己の目で確かめた後 西野もまたチヱコを待たせている集会場へと戻った]
(89) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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―翌朝・自宅―
[静かな朝だった。 雨音だけが響く、少し不気味なくらい静かな。
例年通りの祭の日の朝であれば、 賑やかな声や祭の準備の音なども聞こえただろうに。
夜が明けてもなお、分厚い雲が陽の光を遮り、 家の中は鬱蒼とした森の中のよう。
いつも通り父との朝食に向かうと、 テーブルの上には何も用意されていなく、 いつも自分よりも早く席に着いている父の姿も無い。]
(90) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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……そういえば、
[使用人ともすれ違わなかった。
キョロ、と広い部屋の中を見渡し、 耳を澄ましてみる。
聞こえてくるのは、――雨音と、自分の呼吸、心音のみ。
両親の寝室・父の書斎・調理場なども覗いてみたが 誰一人として見つからない。]
(91) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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まさか、本当に…? でも、どうして…?
[わずかに驚いたような表情を見せ]
……ここにいる人… 私、チヱコさん、瑠璃葉さん、由良さん…? まだいるのかしら。
……この中の誰かが…龍神様…?
[こてり、と首を傾げる。 長い黒の髪がさらりと揺れて]
…だれか、気に入られたのかしら…
(92) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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/* まさか。本当に?
(by アナスタシア)
(-8) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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[嘗て村を救ってくれた龍神。
“人は神に近付きすぎると 人ではなくなってしまうから”
そんな理由で湖に近付くのは良しとされない。
昔、神隠しがあったからそう言われるようになったのか。 湖での事故を防ぐために大人が言い始めたのか。
どちらの可能性もあろうと西野は考えていたから 何処かで注意を怠らなければ 湖に近付いても問題ないとさえ思っていた。 きっと神主には向かぬだろうと思う。 その神主も今は不在であるが――]
(93) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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[そんな頃だろうか、 村長の所の書生、西野が訪れたのは>>44。]
……うち、だけではなかったんですね。 分かりました、集会場ですね。すぐ行きます。
[年齢の割には落ち着いた対応をして、 慌ただしく走り去って行く西野の背を見送った。
家族がいなくなったというのに、 きちんと全ての戸締りをするほど、動揺は少なかった。]
(94) 2012/10/01(Mon) 23時半頃
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双生児 タマは、メモを貼った。
2012/10/02(Tue) 00時頃
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……今こうやってお話できる、どなたかが?
[誰がいるのだろう。 わからない、と頭を横に振り]
気に入られると、人ではなくなってしまう。 ……――花穂さん、行かないで下さい。
[小さな小さな声が、そっと願いを口にする]
いなくなってしまうのは、いやです。 龍神様、みつけないと。
[こわばった声で、決意を告げる。 見つけて帰ってもらわなければ――と]
(95) 2012/10/02(Tue) 00時頃
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チヱコさんは…そう考えておいでなのでしょう…? ここにいる誰かが…龍神様で… 龍神様に帰っていただかなくては、今いなくなってしまった方々も帰ってこない、と。
[分からないと首をふるのには、やはり、といった表情をし]
…大丈夫よ、行かないわ。
[きゅ、と手をつなぐ。 連れ去られたりしないと言うように]
……見つける… どうやって見つけたら、いいのかしら。 龍神様も、人に混ざっておいでなのでしょう…?
[見分けが付く方法など、とやはり首を傾げる]
(96) 2012/10/02(Tue) 00時頃
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―――だって、寂しくない。
みな、あちらに連れて行ってしまおう。 そうすればずっとずっと一緒だ。
人間はすぐに死んでしまうから。 そんなのは寂しいから――。
[夢の中。 自分は龍神で、数え切れぬ人をこちらに引きずり込んでいた。
姿を変え、時代を重ね。 何度も、何度も。]
『――ミ。』
[誰かが、名を読んだ気がした。 「一士」ではなく
―――「オカミノカミ」と。]
(*14) 2012/10/02(Tue) 00時頃
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[宮田の家を訪れた時、彼の姿を認め、安堵した。 返事のない家が多かったから余計になのだろう。 西野よりも若いであろう彼の落ち着きも その時はしっかりしているという印象を受けただけ]
(97) 2012/10/02(Tue) 00時頃
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