
824 幻鏡堂にて、君と出会う【第二幕】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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……ザザッ……、……ザーーーーー……。
(0) 2016/06/30(Thu) 19時頃
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~プロローグ~
暗く無音だった部屋。
数年に渡り沈黙していたラジオが不意に目覚め、
静寂に包まれていた部屋に微かなノイズを蒔く。
その音にまぎれて蝋燭に明かりが灯るように、
複数の歯車が静かに巡りはじめた。
「目醒めなさい。」
まず聴覚が人の声を認識し、意識が言葉を理解する。
(#0) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
「君たちの刻を進めよう。」
閉じていた瞼を開けば、
視界に映るのは和室に西洋風の家具を配置した【応接室】。
四方の壁には何処へ続くのかも分からぬ開かずの襖。
室内を見回す視点を間近のローテーブルへ移せば
白磁に金の縁取りがなされた上品なティーカップが三組並んでおり、
アールグレイの鮮やかな赤が、白い器によく映えた。
ソーサーの上に添えられているのはクッキーではなく、
自律人形が唯一食べることのできる砂糖で作られた白の立方体。
(#1) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
自律人形とは。
浮島ET肆号-摩耶でのみ育つ木の樹液や木材を使って制作される
絡繰り人形の事である。
一家に一体とは言わないまでも、
自律人形の存在は人々の生活に無くてはならないものだった。
その自律人形を作る者を『自律人形師』
自律人形を整備する者を『自律人形技師』と呼ぶ。
世に数多ある自律人形は
人形師に依頼して作られた一点物から量産品まで。
人形の価値は用途や材質、人形師の腕によりピンからキリまで
多岐に及ぶ。
(#2) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
百年以上に及ぶ長い長い自律人形の歴史の中。
ただ一人。
数多の人形師たちと存在を別にする人形師が居た。
その人形師の名は黒鵜〈クロウ〉。
生きながらにして『稀代の人形師』と呼ばれた彼が
最期に遺した三体の自律人形。
「青年型自律人形 和泉〈イズミ〉」
「女性型自律人形 翼紗〈ツバサ〉」
「少女型自律人形 紅緒〈ベニオ〉」
彼らは長い長い想望の末、黒鵜の願いと言葉通りに
「愛し愛されることで人間になる」
という奇跡を成就させた。
(#3) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
黒鵜が彼らの為に遺した幻鏡堂は人形の守り手たる役目を終え、
およそ六十余年後。
声や外見だけでなく、表情やしぐさまでも限りなく人に近づけ、
遂には人形の枠すら超えて人間となった黒鵜の技術を。
その奇跡の業〈ワザ〉を。
自分の手で再現したいと望んだ人形師がいた。
黒鵜の業の境地に至りたいと望んだ人形師がいた。
自分が手にできなかった人形を、諦めきれなかった男がいた。
失った者を取り戻すための奇跡を得たいと欲した女がいた。
(#4) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
しかし生きながらにして『稀代』の称号を得、
半生を人形作りだけに捧げた男の業に敵う者はおらず。
結果として心を持つ故に人形にはなりきれず、
歯車の体を持つ故に人にもなりきれない
哀れな自律人形たちがいくつも生み出された。
契約を破棄され、
売られていった自律人形たちはまだしあわせだっただろうか?
中には所有者に手酷く扱われ、
壊れたまま廃棄された自律人形たちもいただろう。
例え人になる奇跡は起きずとも、通じ合った心を、
絆を大切にしたいと愛された自律人形は少ない。
やがて心や体に傷を負った自律人形たちは、
運命の見えざる手に導かれるようにここへやって来た。
黒鵜が愛する三体のために遺した鳥籠、幻鏡堂へと…。
(#5) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
『浮島EK三号-榛名』。
通称『榛名』と呼ばれる浮島群の壱号。
その壱番街の表通りを一本横道にそれ、古い石段を登った先。
商売をするにはあまり向かない裏通りにひっそりと建つ建物がある。
正面にショーウィンドウのある、こじんまりとした三階建ての建物。
看板に書かれた文字は
『アンティークショップ 幻鏡堂〈ゲンキョウドウ〉』
初夏の太陽が中天に差し掛かるよりも一刻半ほど前。
西へ延びる影が長い頃に、
――――カラン、コロン
とドアベルを鳴らして内側から扉が開かれた。
(#6) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
店の中から現れたのは
地味な色味の着物にカンカン帽を被った初老の男性。
歳の頃は五十過ぎだろうか。
ドアノブに『外出中』の札を掛ける男性の左手首で、
代々の店主に受け継がれて来た琥珀色の数珠が静かに揺れる。
男性は鍵をかけたことを確かめると、
ゆっくりとした足取りで歩きはじめた。
無人の幻鏡堂は静かに歯車の音を鳴らし…
(#7) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
―――― カラン、
微かな開錠の音を響かせた後、再び店の内側より扉が開く。
僅かに開いた扉の隙間から音もなく伸びた手が、
ドアノブにかかる札を裏返して『営業中』にした。
扉の隙間から現れた時と同様に、
音もなくするりと店の中へ消えてゆく白い右手。
人の気配のない幻鏡堂は、
訪れる者、訪れるべき者の来訪を待つように。
ただ静かに。
歯車の音を響かせていた。
(#8) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
文月一日
黒鵜の遺した奇跡が成就して六十余年。
運命の歯車が、再び動き出す……
(#9) 2016/06/30(Thu) 19時半頃
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― 榛名壱号 路地 ―
[その日は雲が随分と低く流れていた。
空に近い浮島の頭上には、 梅雨の合間に顔を覗かせた蒼穹が拡がっている。 昨晩までの長雨で色を濃くしはじめた葉は膨らみ、 夏の強い日差しを今か今かと待ち遠し気に揺れていた。
朝露が葉脈をなぞって一筋落ちると、 テールコートに身を包んだ長躯が顔を持ち上げた。]
紫陽花も南風に吹かれては、もう長くないな。 ようやく、大雨で乱れていた飛空艇のダイヤも元に戻るか。
[独り言のように呟いて、視線を石畳に戻す。 目の前には細い路地が伸びており、 果てのない道行きに淡い溜息を生温い空気に混ぜる。]
(1) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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[一糸乱れぬ燕尾服は名家に仕える符丁の役割。 指先まで隠す手袋に、胸元には金時計の鎖が垂れる。
文月に暦を改めて、生地を幾らか薄いものに変えたが、 漆黒に身を包んだ長身の男はよく目立っていた。
無論、この格式ばった装いは自らの私服ではない。 私服ではないが、長い時間纏う仕事着である為、 私服よりも余程、身体に馴染み、 寒さも暑さも忘れさせ、身を引き締めてくれる。
だが、男の唇からは仕事中とは言い難い、 胡乱な溜息ばかりが漏れていた。]
全く、どちらへと行かれたのか。 ……これでは、俺が木乃伊になる方が早そうだ。
[胸の隠しから金の懐中時計を取り出し、 長針が短針に追いつくには未だ早い時間を確かめた。
―――― 今日は実に長い一日になりそうだ。**]
(2) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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/*
ただいま。
と、入村一番バッターを頂きまして、 村建ておつかれさまです! 榛名のこの空気、とても懐かしいですね。 胸が今から張り裂けてしまいそうです。
まだまだ未熟の領域から抜けませんが、 何卒、皆々様、宜しくお願いいたします。
(-0) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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[ どこからか、 声がした。
自分を呼ぶ声が。>>#0
―――あゝ、 起きなくては ………、 ]
(3) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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[聲が、聴こえた。]
(4) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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/* 誰もいないと思ったら、めっちゃ人が居てびびった! 雉ノ恵さんのロルを落ち終わるのを待とう。
(-1) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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/* 前回の自立人形役も美男美女揃いだったけれど、 今回も見目麗しくて良いなぁ。
(-2) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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――幻鏡堂・応接間――
[ぱちり。聲に導かれるように伏せられた睫毛が震え、奥に隠された黒い瞳が露わとなる]
…――此処は、一体…?
[白磁のような滑らかで肌理の美しい肌。瞳と同じく黒々と磨き上げられた漆黒の髪。桜の色に染まった唇が開き、言の葉を紡ぐ]
(5) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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――貴方は、だぁれ?
[初めて聞いた、いや、とても良く知っている聲に。 誰何する声は空気を震わすことなく、人形の口から零れ落ちて消えた]
(-3) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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[視界に映るのは和洋折衷の部屋>>0:#1。 最後に起動した時に見た景色とは全然違う場所に居ることに疑問が浮かぶ]
定期点検、と、言うわけでは、無さそうですね。 此れは、何が、どうなって――
[テーブルに置かれるお茶会の用意は、明らかに自分たちを客として出迎えてくれていた。 ぎりり、ぎりりと撥条の巻きとられる音が微かに響く中、瑠璃花は目の前に居る同朋たちに回答を求めるような視線を向けた**]
(6) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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/* 「雉ノ恵さんのロルを落ち終わるのを待とう。」とは一体…
いや、明日葬式行かないといけないから早々に寝たかったんや。 ゆるして(てへぺろ
(-4) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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―― 幻鏡堂・応接間 ――
[そ、と閉じていた眼を開けばどれ位ぶりだろうか。 左右へゆっくりと首を回せば、西洋風の家具が配置された和室。 そして、壁には襖。>>#1
口は閉ざしたまま視点は間近のローテーブルへと移された。 其処に置いてあるのは上質なティーカップが “三組”。]
……あぁ、そうか。
[眠りから目覚めた、と言う事かと薄らと認識をし始め、 周りを見れば記憶には鮮明ではない姿が。>>6 もう片方は覚えてはいたが。 未だ反応薄い青年はとりあえず、 置かれていた白の立方体へと手を伸ばした。**]
(7) 2016/07/01(Fri) 01時頃
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ルリハは、アールグレイから立ち上る微かに柑橘系の匂いが鼻を擽った**
2016/07/01(Fri) 01時頃
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[人形は夢を見るのだろうか。
長い眠りの中、外界の音と過去の記憶とが何度も何度も……
一体の人形は、まだぼんやりと霞む視界の中で、自らが目覚めていることにもまだ気づかずにいた。 ゆっくり、ゆっくりと、能を舞うかのように静かに動き出す。 と、がくんと首が振れる。 力の加減を間違えたのは己なのに、まったく驚いたという風に目を丸くして、人形は、そろそろとうなじに手をやった。 ぴんぴんと跳ねる毛先が腕に当たる。 その感触を受けて、ふ、と、自嘲の笑みが漏れる。]
夢じゃねぇ、か――。
(8) 2016/07/01(Fri) 01時半頃
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/* どうもnewmoonと申します。 この重RPの猛者どもが集うこの村に、私が混ざっていていいのかな…しかも人形側で、という疑念が未だに振り払えませんが、頑張ります。 少しでもお持ち帰りしてもいいかなと思って貰えるようにしないと。
ところで「少女型」と名乗るか「女性型」で物凄く悩んだCO. R18村だから18歳にしたけど、ルリハ16歳ぐらいに見える。
(-5) 2016/07/01(Fri) 01時半頃
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/* あ! ライラです! 女の子やろうと思ったけど女の子多かったので男にチェーンジオーバー!
数週間よろしくお願いします(ぺこぺこ
(-6) 2016/07/01(Fri) 01時半頃
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―― 幻鏡堂・応接間 ――
[いつの間にか落としていたらしい、傍らにあった鳥打帽を拾い上げると、先ほどの緩慢な動作とは打って変わって軽快に立ち上がった。 和室には些か不似合いな椅子と卓、そして見知った顔が二つ視界に入る。>>#1 ]
ああ、なんだ、先に起きてたのか。ババアになると寝汚くていけねぇな。起こしてくれてもよかったんだぜ?
[自らをババアと称してはいるが、その声も顔もまだ若い。何の飾りもないシャツの胸元をわずかに持ち上げる双丘が、声の主が少女であることを示していた。]
ところでどこだろうね此処は。知ってる? ああいいよ、知らなさそうなのは顔で分かった。ボクも当然知らないよ。>>6 おっとその前にご挨拶だ、お早う、御機嫌よう、お久しぶり。ボクのこと覚えてる?
[弾丸のように喋りながら、肩をぐりぐり回して関節の具合を確かめ、辺りに目を走らせて情報を収集する。何度も点検の度に起こされてはきたが、どうも今回はこれまでと勝手が違うようだ。]
いつもなら、技師の爺がその辺にいても良さそうだよな。
(9) 2016/07/01(Fri) 02時頃
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[独り言とも同意を得たいともとれる声量で喋りながら、素早く手を伸ばして卓上の砂糖を一つひょいと摘まむとためらうことなく口に投げ込む。]
あ、美味い。……と思う。 もう食べた?
[雉ノ恵に問いかけながら、体は既に卓を離れて歩き出している。襖の前に仁王立ちになると、ぱちんとサスペンダーを鳴らし、背後の二体に聞かせるように大きめの声を出した。]
勝手に開けちゃ駄目かな?
[言い終わりもしないうちに、もちろん二体の答えを待つこともなく、薫は好奇心のままに襖に触ろうとする。**]
(10) 2016/07/01(Fri) 02時半頃
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―榛名壱号・駅にて―
あぁ、着いたのね?
[汽車が緩やかにホームへと滑り込み、目的地への到着を告げる。 普段、絵描きが住んでいる零号からそう遠くはないが そこから離れるという事があまりない絵描きにとっては、充分すぎる移動時間だった。
出不精なわけではなく、必要がないだけなのだけれど。
荷物は多くはない。 小さな鞄と傘一つ持って駅を出れば 足元に雨の名残の水溜りが残る]
雨が止んでくれてよかったわ。 雨の中探し物をするのは骨が折れるし 何より、気が滅入るものね。
[そう言って、ふわり、笑って空を見上げ 雲の流れに目を細めた]
(11) 2016/07/01(Fri) 03時頃
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/* とりあえず身長
150+7
(-7) 2016/07/01(Fri) 03時頃
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/* ん、いい感じ 最年長になりそうだけどそれはそれ
(-8) 2016/07/01(Fri) 03時頃
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さて、目的の場所は壱番街だったわね。 迷わずに辿り着けるといいのだけれど。
[探し物は、この地で古くから店を構えるというアンティークショップ。 以前より人伝で噂を聞き、また、長く世話になった店の主人に
「古いものに興味があるなら、一度訪ねてみるといい」
と勧められた、その店の名は『幻鏡堂』という。
聞いた噂の中に、今では伝説のように語られる人形師の話もあり また、古き良き物に創作の種を求めて、興味を深め いつか、とその機会を求めて 漸くこうしてこの地に足を運ぶ事が出来たのだ]
素敵な出会いがあると嬉しいわね。 あと、私のお財布に負担がかからないと、もっと嬉しいけれど。
[まだまだ駆け出しの、名も知られていないような絵描き 何とか仕事は貰えるようになってきたけれど、余計な出費は控えたい。 気にいったものを見ると衝動買いをしそうになる癖を思って溜め息ついて]
……必要経費で落とせないかしらね、いっそ
[など、どうしようもない事を呟きながら 目的の方向へと足を運んだ。**]
(12) 2016/07/01(Fri) 03時頃
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絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 03時半頃
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―榛名壱号・市街地にて―
[梅雨の合間に顔を覗かせた青を彼女は見上げていた。 空に近い空島はそれだけ太陽に近く、肌を焼く。 秋の名を持つ名家の月には少々毒が過ぎた。
くるるると回るレースの傘より見え隠れする顔は、 令嬢らしい無知な幼さを秘め、好奇心に雲を探し。]
…困りましたわね。
[小さな溜息、頬に手をやり、視線を下に下界に。 周りに広がるは見なれぬ街並み。彼女の知らぬ場所。 初めて来た場所に好奇心は刺激されるものの、 さて、此処はどこかしらと小首傾げ。
動作角度は小さく、名家の令嬢そのものらしい 駆けることなど知らぬ足が、煉瓦道を音を立てず歩く]
まったく何処へ行ったのかしら… ……いい年をして迷子なんて恥ずかしいこと。
[彼女は自分が、迷い子である可能性を考えない。 この地に降りたったときには、共にあった家令が、 迷子になったと信じ込み、自覚なき足が、迷い道を作る。 まるで、糸の切れた凧のよう、知らぬ道だというに足取りは迷いなく。]*
(13) 2016/07/01(Fri) 07時頃
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[目指すは『幻鏡堂』 上流より流れる噂はまことしやか。 彼女が好む自立人形が綴る話は、まことめき。 遅く花咲かせようとする娘の我がままを呼んだ。
『なら、私、――人形が欲しいわ』
向かい合ったのは秋月の家 30も違う男へ嫁ぐ箱入り娘への問いかけ。 父は、何が欲しい。と愛する娘へ尋ねた、何でも良い。 その何でも良いが、制限付きであること彼女は知っていた。
だから、欲したのは、人ではなく、人形。
人ならば、愛したとて連れてはいけないでしょう。 窓の外、僅かな視線が春櫻の木の下を見た。 幼き日々を思い出すような、女々しい真似はしませんわ。
だから、連れていける人形が欲しいの。 特別な子が欲しいわ、父を困らせるされど断れぬ程度の難題。 それを手に彼女は、榛名壱号に降りた。迷い道などありはしない。]**
(14) 2016/07/01(Fri) 07時半頃
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相変わらずお喋りだな。
[まるでマシンガントークの様に耳へと入る少女の言葉。>>9 此方の少女の顔は既に見知ったものだ、大体いつもの事。 自身をババァと言ってはいるが、見た目そんな歳は取っていない。 言葉遣いは此方側かもしれぬが、その双丘は少女の証。 青年に無くて少女にあるものだ。]
……止めておけ。
[薄らと青年は唇を開き、襖に触れようとする少女へ声を掛けた。 その口腔は青年と同じように白の立方体を含みながら。>>10]
勝手に触って開けたらどやされるのはお前だけじゃないんだ。 大人しくこれでも食ってろよ。
[更に置かれた白の立方体の乗った皿を少女の方へ差し出した。 未だ混乱を生じているであろうもう一人の少女へ視線を向け。]
……君も食べてみるといい、案外いけるよ。
[そうして青年は、また一つ口の中へと頬張った。**]
(15) 2016/07/01(Fri) 07時半頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 07時半頃
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/* あ・・・ま大丈夫か、うん。
(-9) 2016/07/01(Fri) 13時半頃
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[迎えの車に乗り込む前に、彼女は言った。
『そうね、1つだけ、心残りがあるとするなら。』
彼女のさくらんぼのような桃色の唇から紡がれた言葉は、青年の脳裏にしっかりと焼きついた。 彼女の語る言葉はまるで物語のようで、夢見がちな少女にありがちな妄想だと思い込んでいた。 その語る言葉が、眼差しが、可憐だと。 そう、思っていた。
彼女の残した1つの名前は、脳裏に刻まれながらもただの言葉でしかなかった。 まさか、その場所が、実在するとは思ってもいなかったのだ。]
(16) 2016/07/01(Fri) 20時頃
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[自らが見習いとして身を寄せている工房で、師が煙草で嗄れた声で笑った。
『人形なんて、ガラクタさ』
手にした何かの欠片を明かりにかざして呟いた。
『あいつらも、こいつらも、さして変わりゃぁしないのさ。』]
でも、彼らには、心があると。
[彼女の語った物語を思い出し、つい反論してしまった。 途端にけっ、と、吐き捨てるような言葉が投げ返される。
『人形は、モノだよ。心があるなんて、薄気味悪いだけじゃァないか。』
彼女の面影が、穢されたような気がした。]
(17) 2016/07/01(Fri) 20時頃
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『幻鏡堂』と、いう、店があると。
[彼女の残したその場所の名を、絞り出すように口にした。 己自身ですら、夢物語と信じて疑わなかったその場所の名を。 しかしそれを聞いて、師は忌々しげな舌打ちをした。
『おぞましい名を!』
それはとても、おとぎ話に対する態度ではない。 青年は、ただただ確信した。 幻鏡堂は、存在する。 我が師の抱えるものは分からぬが、そんなものは、嫁に行ってしまった幼馴染への気持ちを未だ 未練がましく抱く青年には、ごくごく些末なことだった。]
しばらく、暇をいただきます!
[なんだかよく分からない激情に流されるまま、青年は工房を飛び出した。 背後で師が何やら喚いていたような気もするが、知ったことか。]
(18) 2016/07/01(Fri) 20時頃
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[娘は老舗呉服店の、針子の娘。 齢13の頃に奉公し6年過ぎ、其れなりに重要な仕事を任され、時に大役をこなす事もあるだろう。 されど、まだ20もいかない若い娘は、未だに未熟で物事を知らない事が多い。]
『色々な人に出会いなさい、貴女の知らないもの、人がきっと掛け替えの無い物をくれるかも知れないわ。 そしてね、貴女は人の為に――――――。』
[それは娘にとって、期待と不安が入り交じり、まだ知らぬ未来を感じさせる言霊。]
(19) 2016/07/01(Fri) 20時頃
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[世間知らずの青年が知らぬだけで、その気になれば、幻鏡堂の場所などすぐに知れた。 なにしろここは、『浮島EK参号‐榛名』。 近隣でも最も大きな島である。 黒鵜という名を散々耳にしながら、その存在を信じていなかったなどと、道行く人に笑われたっておかしくない。 だが、許してほしい。 そういったことを教えてくれるべき両親は青年になく、あるとすれば、まるで夢物語のように語る可愛い幼馴染のみであったのだから。]
ここ、か…?
[人通り外れた静かな通り、目の前の建物を見上げ、青年は呆然とつぶやく。 言って仕舞えばただのアンティークショップなのだろう。 だが、その醸し出す空気は、どこか異様で。 先入観のせいだろうか?
営業中、と書かれた札を見てから、青年はドアノブにそっと手をかける。]
…君は、ここに、来てみたかったのだろ。
[すでに別の男のものとなった彼女に、そっと囁いて。 カラン、と音を立て、青年は扉を開いた。]
(20) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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― 榛名壱号・表通り ―
[様々な人が行き交う表通り。老若男女、身形が良い人も居れば、貧しい身形をしている人も居るだろう。 娘にとっては見知らぬ土地で、些かの緊張感を感じさせるには十分な状況。]
やっぱり慣れない土地は大変ね。 でも、聞いた噂では、ここら辺……かしら?
[雨が上がり人通りが増した表通りを一人、辺りを見回しながら散策をする。 久しぶりの休暇、聞いた噂を確かめるのも良し。 噂の真偽は分からずとも、初めて来たこの地の観光も悪くは無い。 何方にしても、何もせずにいるのは何となく落ち着かない。 去れど、自分に目的ややりたい事など見つかる訳も無く。 曖昧模糊を彩る空気を纏い、濡れた大地を一歩、また一歩。]
っ、あ、……ごめんなさいっ。
[半ば上の空で歩いた所為か、人とぶつかってしまい、慌てながら首を垂れ謝罪をして歩み出しても。 娘の心は晴れ上がった空の様にいかない。ただ宛も無く彷徨い歩く*]
(21) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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/* うへあ、村が始まる前日まで全然キャラが降りない設定が出て来ないいこまです() 何とか少し固まりついたあれど、やり取りで固めるやり方で行かなきゃあかんのかなぁ(´・ェ・`) ともあれ、あまり迷惑を掛けずに空気キャラを演じようかと思ってます、よろしくお願いします。
(-10) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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/* アンゴさん挟んでしまってごめんよ_(:3」∠)_
(-11) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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-幻鏡堂-
[空気中を静かに舞う埃すら陽光を反射して澄んだ音色を奏でそうな店内に、カラン、コロンとドアベルの音が響き、幻鏡堂への来客を告げる。
一見すれば誰も居ない店内。
広くはない店内をアンティーク調のランプや小物、蓄音機や天球儀がひとつの調和を持って満たしている。 その物陰から、不意に現れた影がひとつ。]
いらっしゃいませ。 なにかお探しですか?
[歳の頃は二十半ば。 腰まで伸びた黒髪は癖が無く。 黒い着物の衿元へ上品な紫紺の色を差し、微かな衣擦れの音を立てるだけの立ち居振る舞いは雅馴の一言。 一見すると女性のようにも見えるが、微笑みを浮かべる口元から零れた声は確かに低く。 目の前の彼が男性であることを暗に知らせた。]
(22) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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[くるりくるり回るレース傘。 初夏の熱にちりり後ろ髪が焼ける気がした。
何度目かの行き止まり、 石畳は続かない、行先は決まっているのに袋小路。 あらと小さく首を傾げるかんばせは 少しだけ眉を下げ、あることに気づきかける。]
(もしかして…私が迷子なのでは。 いえいえ、まさか、私が迷子など…ありえませんわ。)
そうだわ、誰か、誰かに聞けばよいのです。
[妙案だわと両手合わせ。辺り見回しても人影はない。 いつの間にか路地に来ていたようで 此処では聞く人も誰もかれも居ないと判断すれば、 人の通りが増した大通りを目指して、レース傘をひらり。 上質な着物の裾が、音も鳴く揺れた。宛てを目指すよう。
晴れ上がった空をいく、雲よりも静か。]
…もし、あなた、幻鏡堂を知りませんこと
[ほら。良いところに。 声をかけたのは、同年代の少女。>>21 宛てもなさそうな、旅行者。土地勘はないだろうけど。 だけど、晴れ上がった空、憂いめいた顔が気になって 彼女につい、声をかけてしまった。
雨あがりを増した大通りでは、 小さな声は届かないかもしれない。それなら、それ。 気にするでもなく、お気に入りの着物を裾が僅か揺れた。]*
(23) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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[黒い着物の影。 男の左薬指で、銀色をした西洋木蔦が指に絡むような繊細な意匠の指輪が静かに存在を主張する。
かつての時代を知る者がいれば、時が巻戻ったような錯覚に目を見張っただろう。
気配もなく、まるで空気が流れる様に姿を現したその人は―――…。
存在そのものが希薄。 いや。 人の気配に聡い者であれば、存在そのものがこの幻鏡堂という一個の空間に溶け込んでいるようだと感じたかもしれない。
まるでこの場所にいるのが自然であるかのように、微笑みを浮かべるその人は、当たり前のようにそこに居た。*]
(24) 2016/07/01(Fri) 20時半頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 21時頃
お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 21時頃
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/* どうも、村建ての葬夜です。 この度は幻鏡堂第二幕、『幻鏡堂にて、君と出会う』にご参加いただき誠にありがとうございました。
第一幕参加者がほとんどな中、初めての方にも興味を持っていただき恐悦至極。 今回もこそこそ裏を作っておりますので、エピ後に読んで「なるほど」と思って頂ければ幸い。
拙い村建てですが、最後まで一緒にお楽しみください。
以上。 幻鏡堂への来店を待ってから入村しようとしていた村建てでした。
(-12) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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/* ふぇぇ、メモ作っていたら、渚っぽい設定のキャラが!( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ ) どうなんだろう、そわるね(そわそわ) 香水お嬢様から話しかけて貰えた!やったぁ( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
(-13) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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/* わあ、渚さんが来た!登場するの知ってたけど、 前作読んだだけの私ですらテンションがあがるね。
宮田さんは本名は治だけど、人形技師としての名前は瀬名ってことでいいのかな……(前作とwiki読んだけど、間違ってたらどうしよう。
(-14) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 21時頃
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/* うっかりはさんだ私です ふわぁぁ、よろしくお願いします ああ、緊張する、めっちゃ緊張するよう そして即透けたなwwってwww
何度もログ見直してどきどきしている。
(-15) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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[折角、自身が奉公する秋月家を早い内から出たと言うのに、 榛名の浮島へと靴裏を付けてから、逸れるまでは早かった。
他の浮島より、定期船を経由し訪れた榛名は、 専ら秋月の敷地内で働く自身にとっても未知の地。 用意周到に幻鏡堂までの道のりを通行人から聞き、 手帳に簡易な地図を描いた処までは落ち度はなかった筈だ。
落ち度があるとすれば、自身の不理解が故。 小さな身体に満ちた好奇心を把握しきれていなかった。>>13]
まさか、次の年にも成人を迎えようと言う御嬢様が、 少し目を離した隙に行方を晦ますなど。
――― ああ、全く。 縋るものが御嬢様の方向感覚しかないとは、 旦那様に申し開きようもない。
[金時計を懐に仕舞いつつ、 ささやかな反省の姿勢を見せるも復帰まで時間は掛からない。 何も、年が近いからと言うだけで、 令嬢のお目付け役を与えられている訳ではない。]
(25) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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[此度の同伴とて、令嬢の御守としての側面もあるが、 旦那様から確かな信頼を預けられ、 掌中の珠として愛でる彼女の伴を任されているのだ。]
治安が悪くないのが救いだな。
御嬢様はああ見えて合理主義だから、 俺を探すよりも、さっさと幻鏡堂に向かってしまうかもしれないが。
[動いている人間を闇雲に探すよりも、 目的地で待っている方がずっと利口な判断だ。 そして、秋月の姫君は箱入りながら中々に聡明であった。]
(26) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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[雲を分けた日差しが、水溜を弾いて綺羅綺羅と輝いている。 少しばかり、眩し気に瞳を細めると、 気の早い陽炎めいた和装の背中が前方に見えた。>>12
淡く息を吸い込んでから、革靴を鳴らし脚を踏み出す。 何かを探すような佇まいは、何処か親近感を湧かせてくれる。]
―――…すまない、 人か見世を探しているのだが、少し時間を分けて頂けないだろうか。
[千里の道も一歩から。 期待少なげにも、麗人へと通りの良い声を投げた。]
(27) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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/* 御嬢様が理想の御嬢様過ぎて変な汗掻いた。 素敵過ぎるだろ、俺の御嬢様…!
(-16) 2016/07/01(Fri) 21時頃
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――幻鏡堂・応接間――
そんな、滅相もないっ。
[「ババア」と自ら称する凛々しい人に思い切り否定した]
その、生憎、私もわからなくて―― あ、その。おはようございます…。
[ぽんぽんと進む薫の言>>0:9に、生来おっとりとした娘は若干ついて行けずにおろおろし始める。しかし「覚えてる?」の疑問符には追いついて、小さく頷いた]
ええ勿論、覚えていますわ。薫姉さん、雉ノ恵兄さん。 忘れることなんて、出来ません。 むしろ、私の方こそ、忘れられているかと、思ってました。 こうしてゆっくりお話しするのも、もしかして初めかもしれませんね。
[目の前の二人を交互に見やって告げた 皆が眠りに就く寸前にこの店の住人に加わったため、雉ノ恵と薫の間にある繋がり程はなかった]
(28) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[目の前の二人には、五体満足な現在の瑠璃花よりも、 無残に壊れた人形姿の方が馴染みが深いだろう。
十年前、幻鏡堂の前で行き倒れていた人形は、 陶磁製の白き頬に出来た大きな亀裂を筆頭に、彼方此方がひび割れし、服は破れ、靴も履かずに往来を駆けてきたせいでぼろぼろとなっていた。 所有者が見つからず、否、所有者がなく、暫く破損した状態で幻鏡堂に止め置かれた瑠璃花の姿を、二人は覚えているだろう。
そんな損壊の痕跡など、名高き人形技師・瀬名の手にかかれば、見た目には全くわからないだろうけど]
(-17) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[目の前の二人には、五体満足な現在の瑠璃花よりも、 無残に壊れた人形姿の方が馴染みが深いだろう。
十年前、幻鏡堂の前で行き倒れていた人形は、 陶磁製の白き頬に出来た大きな亀裂を筆頭に、彼方此方がひび割れし、服は破れ、靴も履かずに往来を駆けてきたせいでぼろぼろとなっていた。 所有者が見つからず、否、所有者がなく、暫く破損した状態で幻鏡堂に止め置かれた瑠璃花の姿を、二人は覚えているだろう。
そんな損壊の痕跡など、名高き人形技師・瀬名の手にかかれば、見た目には全くわからないだろうけど]
(-18) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[目の前に置かれた砂糖菓子を口にする二人>>0:10>>0:15を目にしながらも、瑠璃花は躊躇っていた。 奥へ進もうとする薫を止めるか止めまいか迷っているうちに、雉ノ恵が止めた]
あ…。
[「どやされる」――誰に? ふとうかんだ疑問は、向けられた雉ノ恵の視線に霧散した]
え、あ。ありがとう、ございます。
[雉ノ恵に勧められるままに、一つ砂糖菓子を恐る恐る口にした。 その瞬間、困惑した心が少し落ち着いた気がした]
――美味しいです。
[そう、確か、これが「甘くて美味しい」という気持ちの筈。 以前教わったことを思い出しながら感想を述べた**]
(29) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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/* そして久我さんが居てテンション鰻上り。 これはログを丁寧に追い掛けたい!
(-19) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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/* 設定出しを秘話っていいのだろうか? [秘話ってから悩んでも遅い]
1日目に入ったら、堂々と白ログで明らかにするだろうけど、流石にこんなに早期にお客さんに開示する設定ではないし。しかし人形さんたちには伝えておいた方が齟齬が少なそう。
(-20) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[さて、何処に向かおうか。それを指し示してくれる様な人は居らず、右往左往とはいかないものの困惑しているのは聡い者ならば分かるかも知れないが。 行き交う人達に此方を気にかける事はあまり無いようだ、何時もの通り。
それは、品のある令嬢に声を掛けられるまで>>23。]
あ、はいっ、何で御座いましょうか?
[染み付いた下々の人間の雰囲気は、新天地でも拭う事は出来ず、恭しく首を垂れてから応えよう。 目に入るのは質の良い生地の着物。針子という職業柄、その着物の出来の良さに目が惹かれてしまう。 恐る恐る頭を上げれば、清楚で品の良さそうに見えるレースの日傘も、波打つ綺麗な黒髪も、整った顔立ちも、自分とは明らかに違い高貴な女性だと察せれて。]
幻鏡堂、ですか……?
[そんな彼女が口にした事は噂で聞いた事のある『幻鏡堂』。 娘は目を丸くし、そして少しだけ困った様に左右に視線が動く。 此方は噂で名前は知っていれど、何処に存在してるのか知らず。]
申し訳有りませんお嬢様。 私は、この土地に疎いので、幻鏡堂への行き道は知らないのです。
[娘は目の前に居る同じ年頃の女性が令嬢なのは知らない。 去れど、身形の良さや彼女が持つ空気はそう思わせたくなるもので。]
(30) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[とはいえ、知りません。はいさようならとするのにも些かな抵抗が有り。 何とかお嬢様の願いを叶えようとし、辺りを見回してみれば。 一人の青年が何かの建物の中へと入って行くのが視界に飛び込んで>>20。 何気も無い、ほんのした偶然。だけど、その看板には、『幻鏡堂』と。]
あ、……もしかして、其処が幻鏡堂でしょうか……?
[看板を指差し、確かめる様に書いてある文字を見る為に、数歩看板の方へ向かい、見上げた。 噂は本当なのだろうか?其れは判らないし知らないのだけど。 古びたアンティークショップで幻鏡堂と書かれている店は、確かにある。]
お嬢様、此方がお探しの、幻鏡堂でしょうか?
[両手を前に組み、静かに佇みながらお嬢様の反応を伺おう。 その間、視線は上質な着物に向いてしまうのは許して頂きたい*]
(31) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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/* 安吾くんの入村ロル良いなぁ。 物語の導入って感じで、スッと入ってくる。 スズちゃんもキャラメイク確りしてて、雰囲気好き。
(-21) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 21時半頃
お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 21時半頃
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/* 久我さんの魂魄的なものがいらっしゃるのか…。
こう…、夢見過ぎ発言かもしれないけれど、 質量を失っても尚、人形の味方みたいな空気に、 凄くホッとしてしまう。帰ってきたなぁって。
(-22) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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/* >>27 おや、ももてんさんがさみぃさんに声をかけている。 と思えば、Twitterでのやり取りを知っている分なんだかおもしろく…
皆さんつらつら動いてゆくのを眺めるだけでも心が癒されるなぁ~って思います。 誰と誰が絆を結ぶのか。 誰がどんな物語を紡ぐのか…
ちなみに一幕参加メンバーはNPCが渚だと知って、灰でびっくりしててくれると大変うれしい。
(-23) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[時折生存確認しに、様子を伺いにやってくる中年の男性客。 元々は本を買いによく来ていたが、最近は生存確認しに来ているという。 恐らく売上とか心配になって来ているのだろうと勝手に思っている。 元気かと挨拶代わりの問いかけに]
生きてるよ。 [そう答える。 本棚に並ぶ様々本を眺めながら、客を眺めていれば。 ちゃんとしているかい?との次の問いかけに]
いや、その前に、人手が足りない。
[なんせ1人でやっているものだからだ、仕方がない。 最近までは父である店主がいた者の急病により、俺が継いでいる。 本来ならもう少し落ち着いたら、のはずだったが。]
(32) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[雉ノ恵の言葉に、引き手に指をかけようとしたところで動きを止める。 >>0:15 ]
あれれ? 怒られるのは怖い?
[くるりと反転し、触っていないことを示すためこれ見よがしに両掌を開く。]
怒られるぐらいが何だって言うのさ。ボクはちっとも気にならないね! どやされて壊れるわけでなし。
[そう言いながら雉ノ恵に近づき、目に力を込めて熟視する。彼女が怖いものに対していつもそうするように、だ。]
……へいへい、お人形らしく大人しくしておきますよ。 まったく、牢名主には敬意を払うのがスジってもんじゃないの?
[彼女が牢名主だとするならば、ここは大層上等な座敷牢だろう。 上品さのある調度に、ふんわりと紅茶が香っている。 軽口を叩きながら静かに座り、ティーカップに指を伸ばす。軽く摘まむように持ち、肘を小さく畳んで唇に寄せる様などはいかにも愛玩用人形らしい所作だ。しかし、それをぶち壊すようにわざと大袈裟に脚を組んで、痒くもないだろうに、靴下止めのところをボリボリ掻いたりするのだった。]
(33) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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はあ。 何だろうね、ここ、応接室みたいだよね? 三つしかないけど、この後誰か客でも来るのかな。それともボクらが客なのか? ……それは無いよね。 どうする? 哀れで不幸なボクらのお仲間がもう一体増えます、とかだったらさあ。
[思考をそのまま口に出しているようで、自分が出した話題にも実質さほど興味はなく、また別の話題を振る。]
誰かだか何かだかが来るまでお喋りでもする? 不幸自慢でもしようか?
――瑠理花とゆっくり話すのは、そうだね、したことがなかったからね。 >>0:28 それを言うなら雉ノ恵とも、ゆっくりとはないかな? どうだっけ。
[二体ににっこりと笑いかける。興味が部屋自体から二体に移ったようだった。*]
(34) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[なら、いつもやってくる猫の手はどうだ、と示す指先には部屋の奥の隅に積み重なった本の上で欠伸をして寛いでいる黒猫がいた。 気が付いたら勝手にいる野良猫だ。 毎日開店と共に駆け足で入ってくる困りもの。]
猫の手借りても、本の山が崩れて事態が悪化するだけだ。
[と応えたら、何か見つけたのか黒猫は飛び降りた拍子にばさばさと本が落落ちる音。 ああ、また片付けをしなきゃ。 なら、自律人形はどうだと、買う本と共にメモを渡された。]
毎度。 あとでちゃんと見るよ、叔父さん。
[メモを受け取って答えれば叔父と呼ばれた男はまた来るよと手を振って出て行った。]
(35) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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/* 黒鵜の業〈ワザ〉>>#4は業〈ゴウ〉と意図的に掛け合わせたものです
って言っても、誰も驚くまい。
ぐーぐる辞書さんより『業』とは 1 仏語。人間の身・口・意によって行われる善悪の行為。 2 前世の善悪の行為によって現世で受ける報い。「―が深い」「―をさらす」「―を滅する」 3 理性によって制御できない心の働き。
(-24) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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[叔父を見送って、受け取ったメモを見て]
まぁ、確かに手伝いはほしいが。 うーん…まぁ…見るだけ見ていくのもありか。
[あまり気乗りはしないが、せっかくだしなと考えて。 何かと戦ってるのか手足を空にじたばたしてる猫を捕まえると、空いた手で鞄を肩にぶら下げる。 あらかた戸締りをすると「閉店中」と看板をぶら下げた。 そこまで多くの客が来るわけでもないし、早く閉めたって問題はないはずだ。]
ほら、行った行った。
[お店の外に出るとぽーいと放りだすように手放せばにゃおと不満そうに鳴いて、猫はどこかへ行ってしまった。]
(36) 2016/07/01(Fri) 21時半頃
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―榛名壱号・表通り― で、だ。 店の名前が『幻鏡堂』らしいんだが…、と言うか今どのへんだ?
[出かけたのはいいものの、気が付いたら人通りが多い表通りに出たようだ。 うん?とメモに視線を落とせば、ちゃんと地図があり、目印もある。 さてはて、もしや方向が逆とかあるまい。]
……。
[しばしの沈黙後]
迷子は、ちょっとな。
[この歳で、と思いつつメモを眺め、景色を眺めて足を進めようか。]**
(37) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 22時頃
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―榛名壱号・表通りから路地へ―
[駅前を離れ表通りへと足を向ける。 大体の道程は頭に入れてきたつもりだけれど、不慣れな土地ゆえに道を一つ間違えたなら確実に迷子になる自信があった]
あの、少し道をお尋ねしたいのですが……
[目についた商店の、人のよさそうな女将に声をかけ『幻鏡堂』までの道を尋ねる。 見た目に違わぬ親切な物言いで「そこから横道に入ればすぐ」だと教えられ 間違えていなかった事にこっそりと安堵する]
ありがとうございます。
[絵描きも丁寧に礼を告げ、店先に並んでいた檸檬を一つ買い求める。 食べるためではなく香りを楽しむかに匂いを嗅いで、そっと鞄に忍ばせた]
どうやら、もう少しのようね。幻鏡堂とやらは。
[言われたとおりに歩き横道にそれれば、目の前に現われたのは古い石段。 表通りの喧騒と比べたなら、どこか寂しげな気配は 元の主の手を離れ、新たな行き先を待つ古き物たちに似合う気がしていた]
(38) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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/* 幻鏡堂には迷子にならないと 辿り着けないと言う言い伝えが…。(うそ)
しかし、皆、文章力が凄いな。
(-25) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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……お嬢様も、こういう場所が好きそうだったわね。
[ぽつりと零すのは、数年前まで話し相手として仕えていた商家の娘の事。 事故で親を亡くし、引き取り手がおらず施設へと預けられていた子供を 病弱な娘の話し相手に、と引き取られたのは、もう十五年以上前になる。 明るく、だけど大人しく。それなりに賢く絵を描く事が好きな子供は すぐに娘と打ち解け、塞ぎがちだった娘に笑顔が戻ったと主人達を喜ばせた。 家の事や店の事を手伝いながら、娘と共に遊んだり学んだりした日々は 今でも鮮明に記憶の中に残っている。
「大人になったらもう少し丈夫になるから、そうしたら一緒にお出かけしよう」
そう言っていた娘は、家族の祈りも虚しく二十歳の声を聞く前に旅立った。 それからの身の振り方を主人に問われ いつか絵の仕事が出来たら、と夢のような話を伝えたなら それがある程度形になるまでは、と、そのまま屋敷に住まわせてくれた。
少しばかりの収入を得て屋敷を辞した際も、困ったときはいつでもおいで、と まるで娘のように接してくれた事への感謝も忘れた事はなかった。
きっと、主人は娘の姿を重ねていたのかもしれない]
(39) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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[もしかしたら、少しばかり長いことそうして佇んでいたのかも知れず だから目に留まったのだろう、 掛けられた声に少しばかり驚きながらも振り返る>>27]
はい、私もこの地の者ではないですし探し物の途中なので、 お役に立てるかはわかりませんけれど。
[そう言いながら、改めてよく通る声の主を目の中に捉えた。 身なりの良いその男性は、だけどどこか控えめな気配を纏っている 人を、という事は連れとはぐれたのだろうか、などと余計な事を思いながら]
人か店を、との事ですけれど、どのようなお方をお探しですか? 或いは、どのようなお店を?
[もしかしたら、自分の知る事が役に立つかもしれない、と 人見知りをしない絵描きはそう言って、小さく首を傾げて見せた。*]
(40) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 22時頃
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/* 路地から抜けようと思ったら合わせて下さった! なんか、無理に動かしてしまったようで申し訳ない!
でも、しんみりとした奥行きのあるエピソードだなぁ。
(-26) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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[未だ混乱をしている少女に、そうでもない少女。 似よう似付かぬ二人の少女に混じる青年。
喋り方も丁寧な瑠璃花に、ぽんぽんと喋る薫。 青年はその間位だろうか、良くも無く悪くも無く。
そう言えば確り話すのは初めてかもしれない。 ふむ、と腕を組みながら少しうつむいた。>>28]
だろ?まぁ美味しい、筈なんだよね。 あまり僕にはよくわからないけども。
[進めておいて分からないという青年。 あくまで人間ではない人形故の気持ちの考え方だ。>>29]
(41) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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[彼女がやってきた頃は無残に壊れた人形だった。 それを見れば目を細めながら見ていた記憶。
十五年も前に此処へとやってきた青年は、 彼女と違う意図で此処へとやってきたが、 壊れていたのは人形ではなく感情だった。
記憶が途切れる前、彼女の額へと触れそっと撫でた記憶。 それが最後に瑠璃花と話した記憶だった。]
(-27) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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馬鹿言え、誰が怖いって?
[さてああ言えばこう云う。 気にならないと薫は言うが、青年とて気にならない。 いや、正式には興味がない、というべきなのだろうか。
薫の言う様にどやされても壊れるわけではないし、 傷つく事も無い、そういう感情が、分からないのだ。]
……別にお人形らしくしなくていいんじゃないか?らしくない。 さぁ…そもそも点検でもないのに目覚めさせられたのには、 理由もあるんだろうし、此処で大人しく待っているしかないだろ?
[はぁ、と溜息を吐きながら、 まるで動かぬ人形の様な仕草をする薫を眼を細めながら見つめる。
と思ったのも束の間。>>33 本当にこれが少女か、青年と同じなのではないかと思う動作。 否、見かけで判断をするなどという人間みたいなことはしないが。]
(42) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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誰か客が来るならもう一組でもカップが出てるだろ。 まぁ何に目的で目覚めさせられたのか、此処はどこなのか。
……そのうち分かるだろう。――――多分。
[割と適当に言葉を投げかけて、 次々に話しの変わる薫へと対応をしながら、 首元に巻かれたマフラーを無意識に触った。]
っておいおい、なんで不幸自慢すんだよ! それとも薫が話を聞いてもらいたいってか?
[それなら聞いてやるぞ、と椅子へと深く腰を掛けて、 ティーカップへと指を伸ばした。*]
(43) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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[同年代の少女に声をかけたのは 少々の打算があったこと、否定しませんわ。 優秀なる家令が知る合理主義>>26
秋月の名を知るものは多く されど箱入り娘の名は市井には届かぬもの。 良家の女とは、そういうもの。だからこその手段。 年嵩のものより、純朴な娘の方がよっぽど良い。
娘の反応は恭しく、謙虚なもの。 下々たる雰囲気を箱入りは当然として受け取った。]
ええ、…幻鏡堂。
[知りません事?と尋ねるかんばせに、手を添えた。 目を丸くする娘が視線揺らすのをレース傘の下より見て お嬢様と呼ぶを当然のごとく箱入り娘は受け止めていた。 生まれたときより、そう呼ばれるのが当たり前。 令嬢でない身など想像も出来ぬ、傲慢さ。
困りましたわね。と>>30 此処に来て何度目かのつぶやきを小さく唇に乗せて。]
(44) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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/* 先生、中身が隠せません!!
どうしてうちの子は ふわりと笑ったり 小首傾げるのが好きかなぁ!!
あと、まさかの渚さんにびっくりですわ 幽霊…と言うより残留思念かなこの場合
(-28) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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/* >>#4で欲しかった人形を手に出来ずに諦めきれない男と書いてたから重華卿の影? んで留守を預かる「渚」が居るっていうのは重華卿が新しい「渚」を作らせた?
答えは判らないけど色々と滾るね( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
(-29) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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[こんなとき、家令は何処に行ったのでしょう。 用意周到にメモを書いてまではぐれてしまうとは>>25 決して私がはぐれたのではないのです。ええ…。
そう思いながら、辺りを見回す娘のかんばせを見ていた。 こうして見ると純朴ながら、愛らしい顔をしている。 良家の娘にはない、静かさを眺めていたところ]
…まあ、そのよう このような小さな看板、よく気が付きましたわね。
[指指した看板と、数歩進む彼女を追い。 静々と音鳴く歩けば、傘の上。見上げた名を読んだ。 生憎、青年の影は見えず仕舞い>>20
古びたアンティーク店など無縁の身。 だからこそ、ここだと当たりをつけて。
両手を前に組み、佇む娘に小さく首が縦に揺れ。]
(45) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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さあ、行きましょうか。
[着物を向く目の前、ひらり裾を閃かせ。 当然のごとく、娘を連れ、中に入ろうとして、 傘の下、かんばせが振り返る。
聞き忘れていましたわとばかり]
そういえば、あなた、お名前は?
[そんなにこの着物が気になるのかしら。と。 当たりをつけるは、目の付け所の違い。 良質な着物を羨む目は知っていてるが、 その目は職人の目に近く感じていた。
娘が扉を開けるのが当然とばかりと云った雰囲気]*
(46) 2016/07/01(Fri) 22時頃
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[大河内の家は古くから秋月一族に仕える系譜。
鉄道が走り、飛空艇が空を征く時分に、 生まれのみで将来を決定される時代錯誤ではないが、 学業を修めると同時に、筆頭家令である祖父と同じ道を選んだ。
主の手足となる上級使用人には多才が求められ、 家令としての肩書を得たのも昨年の暮れに漸く。
お蔭で些か市井での振舞いが強張りがちな自覚がある。 多くの時間、年下の令嬢に付いている所為でもあるが、 女人に声を掛けてから、喉の調子を整える体たらく。>>40]
急に声を掛けて驚かせたか、非礼を詫びよう。
いや、土地勘のある者で在れば有り難いのは確かだが、 俺も同じ立場故、眉を顰めるような恥知らずではない。
[先ずは折り目を正して会釈を向け、旋毛を見せた。 彼女よりも頭一つ分近く高い背は、 金尺を入れたように真っ直ぐに伸びて、視線を交わし。]
(47) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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ボクから始めろって? いいけど面白くないよ。 どうしたってさぁ、ボクらが話せることなんか、ここへ流れつくまでの可哀想なお話しかないだろう?
[幻鏡堂に来てからの年月はそうでもないのだと滲んでしまっていることにも気づかず、雉の恵に自嘲を含んだ笑いを返す。>>0:43]
でも、いいよ。 そうだね、ボクだけが知ってるなんて考えてみれば不公平だ。
[薫が幻鏡堂に持ち込まれたのが約二十年前。雉の恵と瑠理花が来た時の様子もなんとなく知っている。逆に、他の二体は薫がどのような状態だったかは見ていないということだ。]
でも本当にありふれた話だよ。
昔々あるところに、黒鵜に憧れて、黒鵜人形の奇跡に憧れて、自分でもやれるんじゃないかって勘違いした人形師がいました。 人形師は全力で作りました 主人は大金で買いました。 駄目でした。 棄てました。 おしまい。これだけだよ。
な? よくあるつまらない話だったろ? もっと細かく話した方がそっちも言いやすいかな? 聞きたいことがあれば答えるけど。
[あくまで軽い口調で話しておきながら、とても『これだけ』ではないのだろう。遠くを見ていたような目を引き戻して、おどけるように手を広げた。*]
(48) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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――「甘いものは美味しい」と言わなくていいのかしら? ――怒られない?
(-30) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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この近くに在るらしい見世に向かう途中で、 主が迷子――…、いや、雨上がりの陽気に誘われてしまったのだ。
まだこの辺りに居る筈なのだが、 身形の良い少女を見かけなかっただろうか? 見目は大層麗しいが、話せばもっと……、風のような御方だ。
[小さな主の醜態を口にしかけ、咳払いで誤魔化してから、 ひらりと白手袋に納められた右手を翻して泳がせる。
不躾にならぬ程度の伏せ眼がちにて、 彼女の装いを確かめつつ、小鞄にも目を留め。]
貴女は榛名の住人と見受けるが、 この浮島ではそれなりに名を馳せる見世だとも聞いている。
―――― かつて稀代と呼ばれた人形師に、 或いは腕の良い人形技師に所縁がある“幻鏡堂”と言う見世だ。
[存外、運命の糸とは同じ場所から伸びているのもので、 彼女の目的地であるとも知らぬまま、 どちらか知りはしないだろうか。と、問いかけた。*]
(49) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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[砂糖菓子の味を「よくわからない」と評した雉ノ恵>>0:41に、少し目を大きくさせて。少し開いた口は、言葉を発することなく閉じられた。
視線を薫に向ける。女性を模して造られた筈だが、その所作のせいで知らぬものが見たらどちらか迷うのだろう。 その薫>>0:34と、ティーセットを見比べた。 アールグレイ、とある樹液から作られた特別な砂糖菓子。 ――自律人形でも口にできるものたちを。]
そうですわ。お客さんが来るなら、四つ置いてありそうですし。 私たちにお茶会させるために、目覚めさせた――?
[雉ノ恵>>0:43に同意して頷いたが、何故?の部分に仮説を立ててみて、自分で首を振って見せた。]
(50) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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兄さんと姉さんが目覚めさせたのではないのなら。 きっと、どなたか、私たちを起こした方がいる筈ですが――
[自分たちを此処に移動させ、お茶会を準備するなど、魔法使いがいるわけでもなし。誰かやったには違いないのだ。 答えは雉ノ恵の言うように待つしかないのだろう。教えてくれる人が来るまでは]
不幸自慢…ですか。 その――
[薫の言>>0:34に聞きたいような、聞きたくないようなと思っていると、雉ノ恵が興味を抱く素振り>>0:43 を見せて、あわあわした]
そういう話よりも、えっと、他のお話を―― もっと、此処での生活について、聞きたいです。
あまり此処で過ごしたこと、なかったから。 私が来る前、お二人がどんな風に過ごしてきたか、教えてほしいです。
[幻鏡堂の先輩方に、此処での過ごし方の秘訣などを聞けたならと思い、尋ねた*]
2016/07/01(Fri) 22時半頃
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/* 御嬢様に忠誠を捧げたい病。 御嬢様に同年代の友人なんぞ出来た日には、 手帳に花丸を書きこんでしまいそうな気がする。
(-31) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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兄さんと姉さんが目覚めさせたのではないのなら。 きっと、どなたか、私たちを起こした方がいる筈ですが――
[自分たちを此処に移動させ、お茶会を準備するなど、魔法使いがいるわけでもなし。誰かやったには違いないのだ。 答えは雉ノ恵の言うように待つしかないのだろう。教えてくれる人が来るまでは]
不幸自慢…ですか。 その――
[薫の言>>0:34に聞きたいような、聞きたくないようなと思っていると、雉ノ恵が興味を抱く素振り>>0:43を見せ、しかも薫も>>0:48さらりと答えたので狼狽えた。 何か話題を変えないと、と慌てて口を開く]
えっと、そ、その。聞いていいですか? 此処での生活について、教えてほしいです。
あまり此処で過ごしたこと、なかったから。 私が来る前、お二人がどんな風に過ごしてきたか、教えてほしいです。
[幻鏡堂の先輩方に、此処での過ごし方の秘訣などを聞けたならと思い尋ねた。*]
(51) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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/* 返事早いよ!これが重RPプレイヤーたちの速度という者か(震え 取り消し間に合ってよかった…
頑張れるかな? ――いや、頑張れなくても何とか頑張らないと。
(-32) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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/* 人形たちのお茶会かわいい。(確信)
(-33) 2016/07/01(Fri) 22時半頃
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/* やっと落ち着いて書けそうな状態に…
初めまして、ご機嫌よう、kotahatoこと はと です。 前作では、渚と契約した人形技師・宮田瀬名のPLでした。
おおう、渚…! 渚じゃないか…!! てっきり黒鵜の方だと思ったら渚が来るのかーー!! 会えて嬉しい、ちょっとさみしい。
薫。薫風ちゃん。 最近は設定を作った後で、星座を割り当てて、細かい性格は星占いで決める、ということをしております。 薫は乙女座になりました。乙女座の部位のひとつということで、花押の位置は脾臓の裏としました。 最初にイメージした性格とほぼ変更が無かったのですが、例えば獅子座なら、製作者と前の主人に対して烈しい怒りを抱えた子になったと思います。
(-34) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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……ん? [>>37看板でも出ていればと思い辺りを見回しながら景色を眺めて。 ちらりと見えた『幻鏡堂』という文字と、そのお店。]
あ。ここ、かな?
[見たところアンティークショップのようだが。 ああでも、古い品物でも味があるのがあれば置いてみるのもよさそうか。 近くには方向的に同じ店に向かうのだろうか? >>46レース傘をさしている女性と、>>31照柿色の着物の着た女性の姿が見え、入ろうとしているのだろうと思って]
えっと…そこの店、入らないのかい?
[其処の店と、幻鏡堂を暗に示して。 もうちょっと良い言葉はなかったかと思いつつ、そう声を掛けてみようか。*]
(52) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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/* みんなすごいな、後半で語彙がないのがすけた私です ふわああ、きれいなロルがならんでいるよおおお
(-35) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/01(Fri) 23時頃
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久々のRP村なのでめっちゃ不安なんですが。 何があるのか、怖い! 確定踏んでたら怖い! これだめかぁああって怖い!
もしスルーされたらその時は、その時でいいかな。 その場合のこと全く考えていないけれども。
(-36) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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とりあえずメモには一言書きましたが。 が、やはり不安が渦巻く。
あと瞼が重い。 眠い、寝たい。ぐおー( ˘ω˘)スヤァ
(-37) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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[薫の話を眼を瞑りただ黙って聞いていた。>>48 それが可哀想、とも思わない。 それが不幸、とも思わない。 ―――そういう感情が、よくわからない。]
いや、人形もそれぞれあるんだなって思っただけ。 [これ以上話したいのなら黙って話を聞く。 決して聞きたい、とは口を紡がずに。]
お茶会をさせるためだけなら点検時にでもさせるだろう。 俺は知らない、薫もこの様子だと知らないだろうから、 “誰か”が目覚めさせたのだろうさ。
[瑠璃花へと視線を向ければ、此処での生活の事を問われる。>>51 ふむ、と少し考えた後、ゆっくりと口を開いた。]
此処に一番長くいたのは薫。 俺が此処へやってきたのは十五年前ぐらいだ。
俺はただ本を読んでた。 毎日毎日分厚い本を只管読んでたよ。
[それ位にしか関心が持てなかった。 刺激になるような、惹きつけられる様な事がなかったから。]
(53) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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[生まれながら持つ者と持たざる者の違いはよく分かる。 己は持たざる者であるが、持つ者を羨む事はあまりしない。 元よりそういうものだ、と思って生きていたから。
威厳を持つ御令嬢の探し物が見付かった様で、さり気無い褒めの言葉を送ってくれ>>45。 此方はその歓喜に、ふわりと微笑み緊張が解れた。]
そうですか……ありがとうございます。 良かったですお嬢様、探していた所が見付かって。
[純粋に喜びを示し微笑んでいたら。 お嬢様はさも当然の様に、其れでいてごく自然に中に入る様に促してくる。当然娘は目を丸くして驚きを見せた。 初対面で且つ、お嬢様の目的地と自分の目的地が一緒だった上に、此方の事を何も知らないのに何も警戒も無く、共にしようとするのだろうか? 如何すれば良いのか迷うのだが、彼女は扉を開けて貰うのを待っていて>>46。 しかも、見知らぬ青年からも声を掛けられてしまう始末>>52。]
あ、はいっ、入りますっ!
[娘は慌てふためいた。取り敢えず扉をガチャリと開けてしまえば二人は幻鏡堂へ入れるだろう。 扉を先に開けるのか名前を先に言えば良いのか分からず、咄嗟に扉を開けたが。]
スズです。永田スズですっ……スズってお呼び下さいっ。
[見知らぬ青年まで自分の名前を告げてしまったのだが、名前ぐらいは大丈夫だろう。 ともあれ、給仕の仕事に慣れて無い故にスマート等程遠い。 こんな時に手慣れた家令さんが居ればな、と思うのは仕方なかった*]
(54) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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此処での過ごし方は薫の方が良く知ってるんじゃないかな。 僕のは多分参考にならない。
―――でも、自由に過ごせばいいと思うよ。
[そう告げた後、椅子の背に体重を乗せ、 ゆっくりと天井を見上げて目を瞑った。
止まっていた時間が再び動き出した今、 青年は何をすべきかと無駄な事を考えながら。*]
(55) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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あとは、西野さんの口調迷子。 地味に方向音痴スキル入ってるが、良く読むと方向音痴何人かいる? 別の島から来たのが多いせいか。
そして俺は村人で合ってるな。 とりあえず、俺の設定 ・父親死亡の本屋経営引き継ぎ ・伊織という名前は、元は男性の名前のようだ。今調べた。 ・叔父が心配で客としてやってくること多数。 ・人手がそもそも足りない。1人でやるなんて無茶だろう ・黒猫の名前はない。吾輩は猫である。名前はまだない。 ・黒猫は野良猫。勝手に住み着いてる。たまに伊織に追い出される。 このくらい?
(-38) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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/* スズちゃんいいこ過ぎる上、 若くても職人らしい拘りとか見えて心がシャンシャンする。
(-39) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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/* 本を読んでた人形、と見るとシンパシーを感じるんや( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ ) (前作人形役で本をよく読んでたから) 本は割と使える小道具だよね(そわりそわり)
(-40) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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[ふわりと微笑む娘は野花のよう。 幼き日々、尊き母と共見た白花めいて見えた。 主たる秋月に生まれ、育てられた身には 純粋な喜びはとても珍しく。>>54]
あら?お礼などよろしいのですよ。 見つかるのは、当然ですもの。
[光る原石のような娘を前。 目を丸くする理由に、気づくことはない。 当然のこと、警戒など何処に抱く必要があるのか。 純か、邪か、世間知らずの箱入り娘でも見分けはつく。 だから戸惑う娘が分らず、僅かながら首を傾げていれば
穏やかな雰囲気の男性が一人>>52。示す道は少女二人の先。 レース傘でかんばせを正すは殿方前の嗜み。 秋月たる女は下々を知らず、下界知らず。 身近な年頃の男児は仕える家令くらいのもの。 後は遠き日の従弟か。
箱入り娘の社交場は、遠巻きの男児を眺めるのが常。 嫁ぎ先の男子は、程遠き年齢ゆえ。少しばかり珍しげ。]
2016/07/01(Fri) 23時頃
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[ふわりと微笑む娘は野花のよう。 幼き日々、尊き母と共見た白花めいて見えた。 主たる秋月に生まれ、育てられた身には 純粋な喜びはとても珍しく。>>54]
あら?お礼などよろしいのですよ。 見つかるのは、当然ですもの。
[光る原石のような娘を前。 目を丸くする理由に、気づくことはない。 当然のこと、警戒など何処に抱く必要があるのか。 純か、邪か、世間知らずの箱入り娘でも見分けはつく。 だから戸惑う娘が分らず、僅かながら首を傾げていれば
穏やかな雰囲気の男性が一人>>52。示す道は少女二人の先。 レース傘でかんばせを正すは殿方前の嗜み。 秋月たる女は下々を知らず、下界知らず。 身近な年頃の男児は仕える家令くらいのもの。 後は遠き日の従弟か。
箱入り娘の社交場は、遠巻きの男児を眺めるのが常。 嫁ぎ先の男子は、程遠き年齢ゆえ。少しばかり珍しげ。]
2016/07/01(Fri) 23時頃
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[ふわりと微笑む娘は野花のよう。 幼き日々、尊き母と共見た白花めいて見えた。 主たる秋月に生まれ、育てられた身には 純粋な喜びは稀有。>>54]
あら?お礼などよろしいのですよ。 見つかるのは、当然ですもの。
[光る原石のような娘を前。 目を丸くする理由に、気づくことはない。 当然のこと、警戒など何処に抱く必要があるのか。 純か、邪か、世間知らずの箱入り娘でも見分けはつく。 だから戸惑う娘が分らず、僅かながら首を傾げていれば
穏やかな雰囲気の男性が一人>>52。示す道は少女二人の先。 レース傘でかんばせを正すは殿方前の嗜み。 秋月たる女は下々を知らず、下界知らず。 身近な年頃の男児は仕える家令くらいのもの。 後は遠き日の従弟か。
箱入り娘の社交場は、遠巻きの男児を眺めるのが常。 嫁ぎ先の男子は、程遠き年齢ゆえ。少しばかり珍しげ。]
(56) 2016/07/01(Fri) 23時頃
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[雉ノ恵>>0:53 の口から出た「誰か」という言葉に首を傾げた]
誰か、とは、誰かしら? 思い当たるのは「三代目」ですけど、 あの方が、私たちを今更起こすっていうのも、不自然ですし。
[自律人形たちと関わりのある人は今はもう此処に居ない。 唯一可能性があるとしたら現店主くらいしか居ないけど、想像してみて全く理由の方が思い当たらなかった]
分厚い本…雉ノ恵兄さんは博学なのですね。 私には真似が出来ないですわ。
[ひたすら本を読んでいるだけの自分を頭に浮かべて、身震いした]
自由ですか――
[自由。他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること。 意味は知っているけれど、今まではその言葉と無縁だった]
そうですわね。 このまま誰も此処に来ないのなら。 もう、好きに過ごしても、構いませんですわよね。
[口ではそう告げるものの、未だ娘はソファーに腰掛けたまま動こうとはしなかった*]
(57) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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‥貴方も此方へ?
[そうう問いかけるかんばせは、苦労知らず。 人を使うことに慣れた顔。仕草は、小さく。 慌てた娘が開いた扉を当然のように潜り抜けて]
スズと言うのね。私、秋月と申しますの。
[名乗る名は家のもの。 下の名たる香水は、外では呼ばれぬ名。 名門たる秋月こそが、表す名。
空を翔る星があろうとも、 生まれが全てではなき世でも、令嬢は他を知らず。 同じ年頃の娘を、名で呼び。ほんの少しだけ微笑んだ。]*
(58) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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[非礼を詫びる、その折り目正しい様子>>47に、どこかの良家に縁のあるものと察し 対して、絵描きの方はぶんぶんぶんと、大袈裟な身振りでその言葉を受け止める]
私のほうもぼんやりしていたから、どうか気にしないでくださいな。
貴方も、どこか違う場所から来たんですね。 一人より二人のほうが、道は開けるかもしれません。
[開けるも何も、目的地が同じとは今はまだ知らず 向けられた視線を真っ直ぐに見て、その先に続く言葉にまた首を傾げる>>49
なるほど、やはり良家に仕えるお方だったかとその姿を捉え 絵のモデルにできそうかしら、など、一瞬考えた事を追い出して ここまでに見かけた人々の姿を思い返す]
(59) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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お連れの方とはぐれてしまったのですね?
でも、私のほうでは見かけていないわね…ごめんなさい
[何かを言いかけて誤魔化す様子や選ばれた言葉に 少なからずその少女に振り回されているのだろうか、などとまた余計なことを思い こちらの身なりを確かめてからの言葉に、ふわりと笑って頷いて]
ええ、榛名の住人よ。 ここではなく零号のほうだけれど、一度尋ねたい場所があって
って、あら?
[その先に続いた稀代の人形師と、それに縁をもつ店の名は 確かに絵描き自身が探しているものと同じであったから、驚きに一つ瞬いて]
お探しの方はわからないけれど、『幻鏡堂』なら知っているわ。 だって、私も今からそこに向かうところなんですもの。
すぐそこに見える石段を上がった先、と、さっき教えてもらったばかりなの。
[そう言って、石段を指し示し]
(60) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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行き先が決まっているのなら、お探しの方もそちらに向かっているかもしれません。 下手に動き回るより、幻鏡堂へ向かった方がいいかもしれませんね。
[これも何かの縁、と、また笑って]
よろしければ、一緒に行きませんか?
[そんな風に、折り目正しい男に声をかける。 見事にすれ違ったらしい令嬢が、既に目的地に着いているなど>>46 勿論知るはずもなかったけれど。*]
(61) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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/*うん、全員一度に来なくてもいいんじゃないかなっ?!
(-41) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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/* 高円寺さん、もっとクールビューティーかと思っていたら、 凄く愛嬌あって可愛い方だ!わぁい!
(-42) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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[>>54ガチャリと扉を開けて、スズと名乗った女性を見て慌ただしいものの、それはそれで可愛らしいなと思う。 >>58もう1人の女性の問いに]
うん、そうだよ。 [と答えて、こちらも名乗ろう。]
俺は西野 伊織。 スズさん、秋月さん、よろしく。
[彼女達が先に入るといいだろうと思い、当然の様に扉を潜りぬける秋月を見て、そしてスズを見る。]
お先にどうぞ。 俺は後で。
[そう言ってスズにも店内へ、先にと促してみるが、どうだろうか?*]
(62) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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ー幻鏡堂ー
[店を訪ねるのであれば、ごめんください、とでも言うのが礼儀だろう。 しかしそんな作法も然程身についているわけでもない青年は、店内をぐるりと見回した。 年経て味わい深い色を醸し出す小棚。 くすんだ革張りの本。 螺鈿細工の施された肘置き。 壊れかけのようにざわめくラジオ。 ギヤマン製のランプ。 星の道を描く球。 ひっそりと佇む、人影。>>22]
ヒッ…
[心臓が、爆発するかと思った。 しかしそれを露わにするのも癪で、とりあえず息を飲みこみ、そして。 ゆっくりと、頷きをひとつ。]
あ、あぁ。 その…人形、を。
[言いながら、まじまじと、その人を眺めた。>>24 人の気配に、疎い方だとは思わない。 それなのに、気づかなかったなんて、そんなこと。 ようよう落ち着き始めた心臓に、問う。
彼は、初めからそこにいたのだろうか? だって、なんというか、あまりにも… まるで、陳列された小物たちのように、あんまりにも静かにそこに『在った』のだ。]
(63) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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口調が迷子や(真顔)
・女性には甘い←NEW
追々生やそう
(-43) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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その。なんだ。
[戸惑いながらも、青年は続ける。]
ここは、奇跡の生まれた場所だと、言う者がいた。
[だから、見てみたくなったのだと。 そう、告げる。 欲しいものがあって、来たわけではない。 だが、叶うことなら…]
黒鵜、という男の。 心を持つ、人形に、会ってみたい。
[青年は、幼馴染の語った物語の結末を覚えていなかった。 否。 彼女は、語らなかったのだ。 だから、他の者であれば当たり前に知っていたのかもしれないような。 そう、例えば、奇跡を得た人形は、既に人としての生を全うしているであろうといった話を、知らなかったのである。
その事実を知ったのであれば、青年はただ、そうか、と、なんの感慨もなさげに呟くのだろう。 実際は、無いのは感慨ではなく、実感なのだが…*]
(64) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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[話し出した瑠理花の方を見る。>>0:51 白く滑らかな肌に、瞳の色が映える。声も仕草も可愛らしく感じ、薫は瑠理花のことをとても気に入っている。本人に言うつもりはないけれども。 同時に不思議にも思っている。こんなに素敵な子がどうして――― 否。
どうしてこんなことに。 どうしてあんな仕打ちを。 それは薫が自分自身に、己の主人と製作者とに思っていることだ。多分、形は違えど雉の恵にも言えることなのだろう。 正しく、我々は不幸な形骸だよ。そう胸の内で呟いた。
瞬きして厭世的な気分を追い出すと、問いに答えようと首を捻った。]
(65) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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なんだよ、ボクに振るなよ。>>55 生活なぁ。 二十年くらいここにいるけど……年一ぐらいで起こされて、点検して、ちょっと食って話してまた寝て、じゃなかったかな? ボクは売り物になりたくなかったから、店の方に行ったこともあまりないし、起きてた時間は短いんだよ。 技師の爺と、店主の爺とでこんな風に茶を飲んで……
[そこまで喋ってようやく、瑠璃花の言った『三代目』などの言葉が、頭のあるべき場所に収まる。>>0:57 ]
そっか。 ボク、寝ぼけてるな。合計すれば三十年くらい寝っぱなしだもんな。
[技師の瀬名も先代店主もとうに死んだのだ、と口にはできなかった。さみしい、とは言わず、少し顔を顰めて紅茶を啜った。]
そうだね。自由。自由にさせてくれるところだよ。 三代目の坊やも、その辺は分かってると思う。*
(66) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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―幻鏡堂―
[西野と名乗る男児に小さく頷きて>>62 スズが開きし扉を抜け、目に入るは空気に舞う光。 アンティーク調のランプや小物、蓄音機に天球儀等。 歴史語るそれらを好んだ父が蒐集するものたちと 似たかんばせが幻想の中で輝いていた。
先には男性の影>>63が見える。 逸れた家令の姿はなく、やはり迷子になったのでしょう。 そう当たりをつける。私ではなかったのです。
秋月に古くより使える大河内。 筆頭家令を務めるじいやの孫息子とは馴染み。 早く名を得なさいなと、小さな頬を膨らませたは幼い顔。 その頃よりもいくばくか大人びた合理主義。]
(67) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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[されど、世間知らずは、嬢の常。 レース傘を折りたたみ、近づいたはランプの光。 丁度声がしただろうか>>22男児の声。 先ほどの男児よりも、低く聞こえた気がする声に 見た先は、女性と見まがうかんばせと物腰。雅馴。
アンティーク調の空間に>>24生きる柳木を 驚く男の後ろより見て、道理と受け止め。]
あら、貴方も人形を? …と、口をはさみましたわ、申し訳ありません。
[目に宿る小さな好奇心がつい顔を出す。が。 黒鵜の名に。あらとばかり、片手を頬に置きて>>64 店主めいた男と、客めいた男の話に一歩下がりみた 殿方の会話に口をはさむなど、なんとはしたない
怒られてしまいますわ]**
(68) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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[されど、世間知らずは、嬢の常。 レース傘を折りたたみ、近づいたはランプの光。 丁度声がしただろうか>>22男児の声。 先ほどの男児よりも、低く聞こえた気がする声に 見た先は、女性と見まがうかんばせと物腰。雅馴。
アンティーク調の空間に>>24生きる柳木を 驚く男の後ろより見て、道理と受け止め。]
あら、貴方も人形を? …と、口をはさみましたわ、申し訳ありません。
[目に宿る小さな好奇心がつい顔を出す。が。 黒鵜の名に。あらとばかり、片手を頬に置きて>>64 店主めいた男と、客めいた男の話に一歩下がりみた 殿方の会話に口をはさむなど、なんとはしたない
怒られてしまいますわ]**
(69) 2016/07/01(Fri) 23時半頃
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/* (>>0:66 カヲル) そう言う感じだったのか(人形なのに知らない
宮田さんが私を直すのを最後に引退するまでは、他の人形二人はある程度起動しているものだと思ってた
(-44) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 00時頃
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[足を留めさせたにも関わらず、和装の麗人は慎ましかった。
一挙一動に控えて畏まる仕草は、 最初の印象よりも更に気さくな体で双眸に映り、 自然と安堵の混ざる淡い呼気を散らす。>>59]
ああ、俺は生まれも育ちも、榛名の外だ。 ……御嬢様も貴女のように親切な方を頼れていると良いのだが。
[見知らぬ男に親身に語り掛けてくれる彼女。 彼女の気風が、榛名の気風そのもので在れば良いと言外に込め。
そして、続いた空振りにも落胆しなかった。 それほど自分の運気を過信していなければ、 楽観を頭に詰めて暮らしている訳でもない。 だが、微かな微笑みには、軽い瞬きで瞳を洗い。>>60]
もしや、小旅行の最中だったのだろうか。 面倒に巻き込むような話をしてしまってすまない。 もしも、急ぐようなら後は一人で―――、
[秋月の名を背負い従事している今、 御婦人を無暗に煩わせたとあっては無粋の上塗り。 見知らぬ土地で風に任せるのは抵抗があったが、 遠慮と言う名の礼を口にする前に、運命が交錯する。]
(70) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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―――…こんなに近くに。
[示された指は首筋と同じく白皙の色合いだが、 その指からは何処か芯を通した力強さがあった。 筆を執る芸術家の五指とは知らぬまま、 視線を持ち上げ、指先から石段をなぞり。]
先ほどの言葉は撤回しよう。
俺は大河内ほとり、 宜しければ見世まで随伴を赦して貰えないだろうか。
[彼女の目的地を知れば、先に自らの名を割り込ませた。>>61 次いで差し伸べるのは、和装のエスコートを買う掌。 女人の手を取る前に、名乗る程度の礼節は弁えている。
白手袋に包まれた大きな掌は硬く、 石段に備えられた手摺よりは、彼女の介添えになれるだろうと。*]
(71) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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/* んんっお嬢様いたんか。 どーしよかな。 きづかねぇわけないんだけど、誰もいないつもりでロル書いてしもうた。
(-45) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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執事さんってなんかいいよな。 何かこう…。 ときめきを感じるというか。
(-46) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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/*すずちゃんがかわいいです!!、あ、おはりのはなししたいよう。いろいろきになる……ろまんすみえる、によによしたい
でもねむい……すや、
(-47) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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/* いや、この時間軸だとお嬢様だけじゃなくてわらわら来るね? まぁいっか。
(-48) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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申し訳ありません。 驚かせてしまいましたでしょうか…?
[声をかけた途端、ヒッ、と息を飲む男性>>63に気を悪くするでもなく。 その相貌に申し訳なさそうな表情を浮かべる。 目の前の男性の心臓を爆発してしまいそうなほど飛びあがらせてしまったと知れば、憂う様に眉尻を下げただろう。
呼吸を整え、瞬きをひとつする男性。 まじまじと見つめる視線にたじろぐでも、居心地の悪さを感じるでもなく。
黒鵜の人形に会ってみたいと用向きを伝えられれば束の間、考える様に瞼を伏せた。 平らな胸元へ白魚の手を重ね、数瞬。
猫背気味の男性に続いて、再び店のベルがカランコロンと鳴る。 入って来たのはちぐはぐな印象の三人。 少女が開いた扉を最初に潜ったのは、如何にも深窓の令嬢という言葉が似合いそうな若い娘。>>67]
お客様がお探しの自律人形は、確かにここに居りました。 黒鵜の作った、心を持つ自律人形は。
ですが、彼らは既に黒鵜の奇跡を成就させ人の身となり、この幻鏡堂にはおりません。
[彼ら、と。 人形のことを、まるで旧知のように語る姿は、師の元を飛び出して来た男性>>18に。 そして後からやって来た三人にどのような印象を与えたか。*]
(72) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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/* >>66 技師の爺と店主の爺wwww えぇwまぁw 二人で共白髪になるまで仲睦まじく過ごしましたからねwwww
薫の視点を借りてはとさんの筆で語られる宮田と渚の話しって、結構胸がきゅんとするものです。
(-49) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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[見つかるのは当然とキッパリと言い放つ様子には娘は感心を覚えた>>56。 何処かしら自信を持ってる様に見える彼女の様子は、「持つ者」に相応しいと思ってしまう。 娘は己とは正反対と思える彼女に憧れに近い眼差しを一瞬だけ向けてから。]
秋月、様……と呼んで良いでしょうか? えっと、貴方は西野さんですね。 私は呉服屋で針子して、います……はい。
[下の名前を告げず秋月と名乗る令嬢に伺う様な視線を投げかけ>>58。 西野、と名乗る青年には少々の戸惑いを見せた>>62。 老舗呉服屋「結城屋」で下働していた自分は同僚以外に接する機会はあまり無く、まして同じ年頃の男性は居なかった職場故に気後れを覚えてしまい、一歩だけ下がってしまったら。 彼が先に行く様に促すには、此方も想定外。]
えっ、あ、はい…入り、ます。
[自分が先に入って良いのか、と迷っていたらお嬢様は先に幻鏡堂の中に入っていってて>>67、一風変わった雰囲気を醸し出す店内を遠目から眺めて。]
不思議な、所ですね。噂は本当の様に思える雰囲気です。 あの、貴方も、このお店に来たくて、来たのですか?
[内気な娘は中々一歩を踏み出さず、伺う様に西野を見て尋ねてみた。 それは内なる怖さと不安を誤魔化す様に、出来れば悟られない様にしたいが如何だろうか**]
(73) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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[薫の話>>0:66に、意外そうに目を瞬かせた]
薫姉さまだったら、もっと色々遊んでいそうですのに。 そんなにお眠りだったとは思いませんでしたわ。
[快活な印象だったので幻鏡堂を飛び出し、外に出歩いたりしていたのかと勝手に想像していたのだ。 二代目と技師と三人でお茶を飲んでいる姿を想像してみてくすりと笑った]
自由にさせてくれるのですか。 えっと、その、其れは、なかなか難しいですね。
[何ができて、何ができないのか。顔色を窺って暮らしてきた半生。 命令されずに自分で考えることの困難さに、アールグレイのカップに口づけながら悩やみ始めた*]
(74) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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/* 砂永さんの>>63で前作の触りをちょっと促そうとしてるのが上手いなぁと思いました( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
ふと思ったのは此方はガッツリ人形と関わる事がなさそうでこわいです()
(-50) 2016/07/02(Sat) 00時頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 00時半頃
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―幻鏡堂―
[彼女達の後に入れば、アンティーク調のランプや小物等が見えるか。 先客がいたようで、>>64やせ気味な男性の姿と、>>72女性に似た姿、いや、声からして男性で間違いないだろう。 >>73スズの言うとおり、確かに不思議なところだ。]
本当だね。 普段、本棚に囲まれてるから新鮮だ。
[問われて、スズを見て]
んー…来たくて来た、といえばそうだな。 俺は、本屋をやっていてね。 お客から自律人形がいると聞いて来てみたんだ。
[言いにくそうにぼそりと小さな呟きを漏らしつつ、そう答え]
まぁ、気軽に買えるものでもないし見るだけ見てみようと来たんだ。 スズさんは?
にこりと笑問うた。**]
2016/07/02(Sat) 00時半頃
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―幻鏡堂―
[彼女達の後に入れば、アンティーク調のランプや小物等が見えるか。 先客がいたようで、>>64やせ気味な男性の姿と、>>72女性に似た姿、いや、声からして男性で間違いないだろう。 >>73スズの言うとおり、確かに不思議なところだ。]
本当だね。 普段、本棚に囲まれてるから新鮮だ。
[問われて、スズを見て]
んー…来たくて来た、といえばそうだな。 俺は、本屋をやっていてね。 お客から自律人形がいると聞いて来てみたんだ。
[言いにくそうにぼそりと小さな呟きを漏らしつつ、そう答え]
まぁ、気軽に買えるものでもないし見るだけ見てみようと来たんだ。 スズさんは?
にこりと笑問うた。**]
(75) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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[もしかしたらこの呟きを聞こえてしまったかもしれない。 いや、気のせいで、聞こえないかもしれない。]
猫の手も借りたいほど人手が足りなくて、なんて言えないしね…。
[言いにくそうにそう呟きを漏らして]**
(-51) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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秘話に関しての制限はなかったようだから、飛ばしてみた。 意味はない_(:3」∠)_
まぁあまり使わなそうだ。
(-52) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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[カラコロとなるドアベルに、ちらりと振り返れば、睨みつけたように見えたかもしれない。 実際はやって来た者の顔の判別が容易くないからというだけの話なのだが、見やった先が見知らぬ者達であることを確認できればもう興味は無い様であっさりと視線を戻した。 同じ店にいるからといって、ただの客同士であれば別段懇意になろうとも思わないのがこの青年である。
しかし、話しかけられればそれはまた別の話だ。>>69]
えっ…あ、あぁ。
[人形を?見に来たのであって、求めに来たわけでは無いのだが、そこまでは察せられずに曖昧に頷く。 そもそもが、いかにも上流階級のお嬢様なんて、雲の上の存在、話しかけられるなんて思ってもいないし、話しかけられればぶっちゃけそれだけでドギマギしてしまう。 だから、割合あっさり引いてくれたのは正直ありがたく、人知れず胸をなでおろすのだった。
視線を戻した先、店主、だろうか、人の気配のしない男の返答>>72を得る。 それを聞いて、青年は、ゆっくりと、瞬きを一つした。]
……そう、か。
[残念だ、と、思えばよいのだろうか。 だが、残念だと思えるほど、青年にとって黒鵜人形は未だ現実ではなかった。 ただ、物語の語り継がれる場所に辿りついた、それだけである。]
(76) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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/* 雉ノ恵さんのお名前をずっと変換ミスしていたことに気付きました。心から謝ります…。
(-53) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 00時半頃
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[店内に、増える人。 増えたのであれば、その度に、一応視線は向けてみる。 会釈でもされれば一応返すのだろうが、それ以上の興味を自ら抱けるほど、今の青年には余裕が無かったのかもしれなかった。 ふと、思いついたように、店主と思しき美人に問う。]
心を持つ人形は、どれでも人間になれるのか。
[まるで、心を持つ人形が当たり前に存在するかのような。 そして、伝説やら奇跡やらをまるで理解していない青年は頓珍漢なことを問うた。
いい加減、周囲からツッコミが入ったかもしれない。 無ければそれまででもあるが。]
(77) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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[なにせ活動を停止していたので、死んだところを見たわけではない。いや見ていた気もする。 虚無のはずの人形の眠りの中で、不思議と薫の思考は己が来歴を幾度も反芻し、また店のことを朧気に感知していた。二つの記憶は混じりあい、どこまで夢でどこまで現か、そも人形は夢を見るのか、やや曖昧になっていた。
何にせよ、技師と店主は確かに老いていたし、何より今まで定期的に行われていた点検に間が空いているようだから、二人とも死んだと考えるのは自然に思える。]
三代目は、ボクが来たときはまだ若造でさ。 まあ何がかわいいんだが、爺二人がにこにこ眺めて……
[唐突に言葉を切ると、カップを手にしたまま席を立ってうろうろ歩き始める。]
(78) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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何してもいいって言われたところで、何もないと困っちゃうよな。 ボクも好き放題ってのを学び中さ。命令が無いとどうしようもないんだから、人形の哀しい性だよ。そう思う? だよね、難しいよね。
[誰にともなく聞いておいて、瑠璃花の言葉に勝手に頷く。>>0:74 好きにすることと、好きになってもらうことは、一体どうすれば両立するのだろう。]
そうだ、瑠理花、ボクに姉さんなんていらないよ。ただの薫だ。>>0:74
[散々自分から古株ぶったことを言ったことをすっかり忘れたかのように、瑠理花に微笑む。]
雉ノ恵も兄さんって呼ばれてたよね。ボクもそうしようかな? 兄さん、ニーサーン。
[ふざけて雉ノ恵を指差しながら、何が楽しいのか、けらけら笑った。**]
(79) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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/* おっふ無駄にアンカーが
(-54) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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[絵描きの様子は目の前の男にはどう映ったか どこか安堵の気配混じるのに、やはりふわりと笑ってみせる>>70 物怖じしないのは当人の気質だけれど、知らぬ人にも親切に、とは 早くに亡くした両親にも、施設の職員にも そして、世話になった商家の主にも言われてきた事。
それは、榛名に住まう者が育ててきたものなのかも知れず]
遠くからいらしたんですね。 大丈夫だと思うわ、困っている人を無下に扱うような人はそうは居ないもの。
[どこか希望ではなく確信めいた様子で、ぽん、と太鼓判を押す。 絵描き自身がこれまで人に恵まれていたが故の物だけれど 恐らくは間違っては居ないはずだ。
そうして、尋ね人についての答えに浮かぶ表情に 相手が決して楽観主義的な考えを持っていないことを知り 冷静に判断できる人であることと、それゆえに信用を得ているのだろうと朧に察する
その様子が変わったのは、探している店について答えたとき。>>71 一度は別に、と言った言葉を翻し、 向けた指の先なぞるように視線を上げるのに、絵描きも同様に視線を投げて]
(80) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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目的地が同じなのに、別々に行くのも少し寂しい話だと思うの。 それに……ここまで来て迷う事はないと思うけれど 誰かと一緒なら心強いもの。
[つまりは、ここまできて迷う可能性が絵描きにはあるのだが、それはあえて言う必要はないだろう。 そうして、名を預けられた事に気付いて一つ頭を下げて]
申し遅れました、私は高円寺美波と申します。 少しの間ですけど、よろしくお願いいたしますね。
[と、此方も名を明かし、そうして、差し伸べられた掌に視線を落とす。 普段なら貴人に向けられるであろうそれが自身に向けられている事に ほんの僅かに戸惑うけれど、それがこの男の気遣いと知れば遠慮がちに手を伸ばして]
こんな風に扱われたのは、初めてですね。
[と、正直に胸の内を明かし、迷惑にならない程度に掌を預ける。*]
(81) 2016/07/02(Sat) 00時半頃
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―旅館:待宵亭(まつよいてい)―
[数日前のこと。
――ああ、これはもう駄目ね――
嘆息交じりに女将――僕の母親――が、”人形”を見て言い放った言葉だ。 それは長い間うちで働かせていた物だったが、いよいよ思うように脚が動かなくなってしまっていた。]
………。
[大抵の旅館では仕事の一部を何体かの自律人形に任せる事も多く、ここ――待宵亭――もそれを導入しはじめてからもう何十年と経っていた。 旅館で働くには最低限の機能で良いとの考えから、言葉はさほど流暢に話す事は出来ない格安の自律人形達。 無名の人形師が作った表情の無い彼らに、心はあるのだろうか―――。
――僕は、あると思ってる。]
(82) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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[待機中の他の自律人形達が居る、十二畳ほどの和室の中で。 立てずに座り込んでいるのは、女将に暗に”破棄”の宣告を受けた木製の人形だった。
彼女が作られたのは、僕が生まれるよりも前だから…少なくとも20年以上前だろうか。 前に整備をお願いした時には、もうこの人形に合う部品が無いと言われ、次に故障したら最後だと言われていた。 …だから、見限るという選択は当然の事。なのだけど。]
……母さん、この子、捨てちゃうの?
[自律人形が何を思っているかは分からないけれど、こちらを見る表情がとても寂しげなものに思えて、つい口をはさんでしまった。 女将の解答は、経営者らしく情を排除した簡潔なものだった。
――新しい物を買いましょう――
その声を理解しているであろう人形は、最後に何を思ったのだろう。 僕がその決定にとやかく言うことが出来ないのが、とても、とても、歯痒かった。]
(83) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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―表通り―
[そして今。 女将に言いつけられて自律人形を探しに、表通りのとある自律人形を扱うお店にやって来ていた。 しかし、多いとは言えない予算内で性能の良いものでと言われたら、買える物は中々見つからない。 だけど、久しぶりに仲居の服装じゃなくて、お気に入りの着物を着られたので心が軽い。 普段は仕事の邪魔になるからと、派手めな装飾の類は禁止されているが、大き目な椿の髪飾りもここぞとばかりにつけてきた。
そんな風に女物の着物を纏っているから誤解されやすくはあるが、中身は”男”である。 知り合いはともかく、初対面の人であれば見ただけでは分からないだろう。]
丁寧に教えて下さりありがとうございました。 はい、はい…、女将にも伝えておきますね。
[店主には悪いが内心で、ここはどれも高いから無理です!ごめんなさい!と思いながらも、いつもの営業スマイルでその場をさらりと乗り切って店を出る。
下見をしようとチェックしていたお店はどれも駄目で、どうしたものかなと思いながら、余った時間をぶらりと散策することに決め、歩き出した*]
(84) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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[水分が喉を通り、ふぅと息が零れた]
へえ、あの三代目が若造……
[自分が此処に居た時は、既に中年に差し掛かっていた。 三代目にも――更にあの二代目や技師にも若い頃があったのだという事が正直信じられない]
そうですね。 「何でも」って逆に難しいです。
私も薫姉さんに習って「好き放題」って言うのを 頑張って勉強していかないと、いけませんね。
[薫の言葉に、握りこぶしを作って気合を込めた。 勉強しないと、と言っている時点で、既に好き放題から遠ざかっている愚かさには気づいていない]
(85) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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[「ただの薫」と言う薫>>0:79 には、あからさまに狼狽えて。]
え、だって、薫姉さん。 私にとって、お姉さんですし――
[呼び捨てなんてと思った時に脳裏に浮かんだ「好き放題」という目標。意を決して呼んでみた]
かをる、さ――あ、間違えました。今の無しです。 か、かをるちゃん。
[勇気を出して「姉さん」という単語は外してみたけど、呼び捨てはまだ瑠璃花にとって少し上級者向けだったようだ**]
(86) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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[時は経てど、榛名や自律人形の蒐集家の間では未だに語られる人形師黒鵜とその遺作。 その話を知らない様子の男>>77を訝しむでも、無知と顔に出すわけでもない。]
黒鵜の遺した奇跡が成就し、その噂を聞いた数多の人形師が、黒鵜の業を、奇跡の再現を目指して多くの人形を造りましたが。 生憎、私は黒鵜が造った彼ら以外に人になる奇跡を得た自律人形を知りません。
ですが…。 人になる奇跡は起こらずとも、彼らにも心はあると私は思っています。
[人形と言う、人の手で造られた無機物に宿る心を肯定する。 心はあるのだと主張して微笑むその姿は優しく、しかし確信を持って頷いた。]
(87) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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[そして長い睫毛に縁どられた黒い双眸は、ランプに興味を示した身なりのいい少女>>69へゆるりと流れる。]
失礼ですが、お嬢様。 当店にも主を持たない自律人形はおりますが、彼らは皆一度は誰かと契約をした身。 真新しい無垢な人形をお探しでしたら、人形師か工房をご紹介することもできますが…。
[丁寧に伺う様な言葉。 しかしその言葉は、彼女のように身なりのいい、恐らくは名家の息女であれば、わざわざアンティークショップで古い人形を探さずとも、人形師に頼んで自分好みの人形をあつらえてもらえばいいのではないかと暗に告げるものだった。*]
(88) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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/* 最初に、薫の呼び方を、姉さんかちゃん付けか悩んでいたので、 今度はちゃんずけで呼んでみた。
(-55) 2016/07/02(Sat) 01時頃
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仲居 タマは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 01時頃
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[彼女が良く躾けられた淑女であることは、 少ない会話の中からでも察することが出来た。>>80
己とて、根は奔放だが健やかな令嬢に、 教養を絶えず注ぎ、傍に控える身の上。 彼女の其れが付け焼刃でないと理解するのも易きこと。]
それでも、案じずにはいられない。
御嬢様は聡明だが、それ故か“通せる無理”を知る御方だ。 俺が同性であれば、もう少し理解が及んだのかも知れないが…、 ―――…いや、これは聞き流して欲しい。
[彼女の穏やかな気風は口を軽くさせる。 家令としての不出来をつい唇に乗せてしまい、 軽く頭を振って、零れ出た本音を飲み込み直した。]
願わくば、御嬢様が備える方位磁石が、 幻鏡堂を違えず指し示さんこと。
……今はそれだけを考えていよう。
(89) 2016/07/02(Sat) 01時半頃
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/* 自律人形に週休二日制と言う言葉はないけど、更に仕事の後に勉強会出席とか勘弁してほしかった…orz 二週間前くらいまで、全然予定がなかったのに、葬式はともかく、勉強会とか懇親会とかぼこぼこ予定が入ってきて、あまり顔を出せないかもしれない…もともと遅筆陣営と言うのに…。 ごめんなさい(ぺこり)
しかし、タマさん男だったの?!(衝撃が走った
(-56) 2016/07/02(Sat) 01時半頃
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しかし、幻鏡堂の主な棚は骨董品や雑貨で埋まっているらしい。 態々、零号から出向くなら既に貴女にも目当てがあるのだろうか。
[扉は己が開けるもの、靴は己が揃えるもの、 婦人のエスコートも己が成すもの、と、 掌は差し出したまま、断られる可能性すら逡巡せず。 ―――― かの主人にして、この従者あり。>>46
彼女より貰った名前を舌の上で転がし飲み込むと、 壊れものでも扱うかのように、音もなく指先を預かり、 一度、指節を確かめ白手袋を滑らせてから包み込んだ。>>81]
そうなのか。 榛名の男は案外、損を選んで生きている。
[事も無げに素直な感想を吐き出して傍らに侍り、 和装に相応しい小股に合わせ、石段を数えて昇ろうか。
ぽつんと小さな看板を出して佇む幻鏡堂は、もう直ぐ其処に。**]
(90) 2016/07/02(Sat) 01時半頃
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/* プロフ見たけどみんなちっちゃめだね…? 大河内さんだけ大きい予感
(-57) 2016/07/02(Sat) 01時半頃
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/* 大河内様、流れる様に口説いてゆくな… 何度も名乗るのが面倒で、外にいる三人が入店してから名乗りの口上入れようとしてるんだけど。
雉ノ恵、多角苦手って言ってたけど3人でもアウトなんだったら申し訳ないな…
(-58) 2016/07/02(Sat) 01時半頃
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[この絵描きから育ちのよさが伺えるとすれば それは、死に別れた両親によるものが大きいかもしれない。 もう、殆ど覚えては居ないけれど]
初めての地で戸惑っていらっしゃるなら、尚更心配ね。
通せる無理、ですか…? 聞いてくれる人が側に居るからこその無理、と言うものかしら。 大河内様は、本当にそのお嬢様を大切に思っていらっしゃるのね。
[勿論、仕事としての心配だとわかっているけれど そこに感情が伴っている事には好感を覚えた。>>89 性別の違いは乗り越える事ができない壁の一つで 能力の不足があるわけではないだろう。 信頼を得ているからこそ、初めての地への随伴を任せたのだろうから]
きっと、大丈夫ですよ。
[今はまだ、気休めにしかならないだろう言葉で励まして]
(91) 2016/07/02(Sat) 02時半頃
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今回は、特に目当てにしているものはないの。 幻鏡堂に関する噂がどれも興味深いものだし、一度どんなところか見てみたくて。 気にいった品物が見つかったら、それはおまけね。
[つまりは、買い物ではなく見物だと仄めかし 手馴れたように差し出された掌に預けた手を包み込まれたなら、年甲斐もなく恥らって見せただろうか。>>90 普段は、探しているお嬢様をこうしてエスコートしているのだろう それと同じように扱われるのは、やはり気恥ずかしく少しだけ申し訳なくもあった]
損、なのかしら、ね
[向けられた言葉に多くは返さず、単に、どう返せばいいのか言葉が見つからなかったのだけど 此方の歩調にあわせゆっくりと石段を数えるように登れば 目的の店が見えてくる]
あれがそうなのかしら…噂に聞いたとおりの外観をしているわね。
[そうして、石段を登りきったなら、そっと預けていた手を離そう]
(92) 2016/07/02(Sat) 02時半頃
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とても助かったわ。ありがとう。 後は、お嬢様が無事にここに来てくれるのを祈るだけね。
[そう言って、丁寧に頭を下げて礼を言う。 そのお嬢様が既に到着しているとはつゆ知らず
扉に手を掛けたのは絵描きか、それとも男が先に扉を開け促したか カラン、と音を立て開かれた扉から、一歩、中へと足を踏み入れた。**]
――こんにちは。
―→幻鏡堂―
(93) 2016/07/02(Sat) 03時頃
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絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 03時頃
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[壱番街の表通りをゆっくり歩いていると、姉と共にこの辺りを散策した思い出が胸の内を過る。 二卵性の双子の姉は、2年前に起こった飛空艇の事故で亡くなってしまったが――。 それでも、姉が好きだった藍色の着物を着る事で、今でも共に居るような…そんな気持ちにさせてくれるのだ。
―――あった。この道だ。
2人で共に歩いた数年前の記憶を頼りに。表通りから逸れる小道を見つけた。]
おっ。そうそう、この石段…!
[記憶の映像と一致する場所に辿り着き、満足そうに微笑んで。一歩一歩懐かしむように登ってゆくのだった。 この先には、アンティークショップがあったはず。]
(94) 2016/07/02(Sat) 03時頃
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[今日のお洒落ポイントは、金魚を模した鼈甲の帯留である。 それは過去一度ふらりと立ち寄った幻鏡堂というお店で、姉が購入したもの。 精巧な作りのそれは結構なお値段がしたのだが、二人のお小遣いを合わせて手に入れたのだった。
その時の事を思い出しながら、片手でそっと金魚に触れると、懐かしく優しい思い出が心を包む。
数分かけて歩いた先で、さてそろそろ店が見えてくる頃だろうかと視線を彷徨わせれば――その看板が目に入った。]
(95) 2016/07/02(Sat) 03時頃
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―幻鏡堂前―
[店の前でショーウィンドウを眺めていたら、後ろから二人分の足音が聞こえて来たので、ゆるりと振り返る。 >>90>>92燕尾服を着た背の高い男性が、女性と共に歩く姿を目にして…どこかのご令嬢だろうかと瞬時に思う。
あ、っと、近づいて来る二人と目が合った…気がするよ。]
こんにちはー。お二人もこちらのお店に…?
[まずは柔和な笑顔で挨拶。 入店のタイミングが被ったならばそちらのお嬢様を先に店内へと思い、にこやかに笑って「お先にどうぞ」と道を譲るのだった。
二人が中へと入れば、それに続いて店内へと入った**]
(96) 2016/07/02(Sat) 03時頃
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仲居 タマは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 03時頃
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/* 少し待ってたら高円寺さんのロルとちょっとすれ違っちゃった。しょぼん。ごめん。
(-59) 2016/07/02(Sat) 03時頃
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/* やっぱり村が始まると睡魔が飛ぶわねぇ (ただしロルを書き終えるとかくっと来る)
実は、今回まだイメ曲決まってません 女性キャラ使うといつもこうだ(おい 今のところ、遊佐未森+古賀森男の「Silent Bells」と遊佐未森「僕の森」かな、と。
てことで寝まする
(-60) 2016/07/02(Sat) 03時半頃
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/* おじょうさまちなう(まがお)
うむ、これは拾わねば。〆(..)
(-61) 2016/07/02(Sat) 03時半頃
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/* 旅館の名前「待宵亭」は「待宵草」から取っております。 7月に咲く花一覧からちょいす。 たまちゃんの苗字も、そこから一字貰ったよ。
名前どうしよっかなと悩んでて、最初「玉乃丞(たまのじょう)」にしようかと思ったけどやめたw(某猫侍を思い出す) 割とありがちな名前に落ち着きました。愛称がタマ。
姉はチップ参照で双子の「ハナ」だよ。名前は決めてない。華絵とかかな?
(-62) 2016/07/02(Sat) 03時半頃
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ええ、構いませんわ。 ‥針子?あら、スズ。貴方針子なのですね。 だから、着物を気にしていたのかしら。
[後でお話ししましょう。 そう問いかける顔は、一瞬の眼差しの意味に気付かず。 伺う視線をも、軽く引き寄せてる雰囲気のもの>>73 されど、針子の一言に服を気にするは年頃の女子らしく
殿方を気にする仕草に二人より一歩前へ>>75 僅かながら、本屋という単語が聞こえたときに 少しだけ気にしたものの、迷いなき足取りは前に。
黒持つ男の名。そうして、人の身となった人形の話。 それが、幽玄めいた青年より聞こえた処か>>72]
(97) 2016/07/02(Sat) 05時半頃
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[奇跡を成就させた人形。 やはり、存在しますのね。それは憧れめいた感情。 つい声をかけてしまい>>69はしたなさを恥じるのは直ぐ 先ほどドアが開いてすぐの視線は知らず。
曖昧な答え。でも正解を当てたとも、見える曖昧な頷き。 まあ、と両手合わせ、輝かせたのは私以外に。
特別なお人形を求める人がいたと勘違い>>76]
素敵ですわ。
[ぜひ、後程、人形について。と言わなんだのは 話途中に見えた為と>>77>>87人となる人形の話の興味。 黒鵜が作りし、人形以外に人となりた自律人形を知らぬ その一言に、少しだけ落胆を乗せたのだけど。 令嬢として顔には出さず隠し通す。
秋月にも人形は多い、その中でも一番のお気に入り。 人の言葉話す、愛玩たる木ノ葉を思い出した]
(98) 2016/07/02(Sat) 05時半頃
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あら、真新しい子では意味がないのよ。
私が欲しいのは、特別な子ですもの。
[ゆるり流れる言葉。 伺う言葉、無垢な人形では駄目なの。 お父様への我儘、自分好みの人形などでは意味がないわ。
流れる声に逆らうような言は、嫋やかなれど。 芯の強きもの、秋月の名に恥じぬかんばせ。 外ならば傘に隠れた白い肌にうっすら微笑みを乗せ。
花のランプ、使い古された曲線が 薄く靄掛かるのを珍しげに見たのち
――カラン。と。音を扉が立てただろうか>>93>96]**
(99) 2016/07/02(Sat) 05時半頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 05時半頃
お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 06時頃
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……さぁ、誰だろう。 でも此処に居るのが俺達ダケな筈無いだろう?
[なんで “誰か”と口にしたのかは自分でも分からなかった。 でも自分たちの意思で身体を起こすわけもないのだから、 どんな理由があろうとその “誰か”は存在する筈。>>57]
おいおい、ばかいっちゃーいけないな。 俺が博学な訳ないだろ?暇つぶしに見ているだけだ。
そう、自由に。 ……ただボーッとしてるだけしかないだろうけど。
[好きで本を読んでいるわけでもない。 ただ、何と無くの日常にたまたま本という存在があったから。 ……よく、 “あの人”が読んでいたから。]
(100) 2016/07/02(Sat) 09時半頃
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だって僕の話なんて本を読んでるだけでつまらないだろ? 俺よりも長く此処に居るんだ、それ位話してやれ。
[というも、たかが五年、されど五年。 少女が話すことに適当に相槌を入れながら>>66
人の “死”を間近で見てきたが、口にしたい内容ではない。 それに “寂しい”という感情が生まれる事も。
きっと、薫も同じことを考えているんではないだろうか。]
ま、三代目だろうと何だろうと、起こされたんだ。 それ相応の理由があるだろ。
[じゃなければ起こされた理由がわかりかねる。]
(101) 2016/07/02(Sat) 09時半頃
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[ただ薫が話す内容を聞きながら、青年はまた白の立方体を 二つ掴み頬張る。>>78
突如うろうろし始める薫に若干首をかしげながらも、 近くにある本へと手を伸ばし、パラパラとページを捲った。]
……お前のほうが此処に先に来ていたのに。 何故俺が兄呼ばわりなんだ…。
[ま、構わないけどなんて語尾につけながら、 またページへと視線を落とした。
瑠璃花のいい間違いにクス、と口許を緩ませたのは>>86 二人に気づかれたか否か。*]
(102) 2016/07/02(Sat) 09時半頃
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タマが男だと聞いて。 女装が2人もいる(チップ的な意味で)
(-63) 2016/07/02(Sat) 10時半頃
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/* 三代目=紅緒の息子?( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
(-64) 2016/07/02(Sat) 12時半頃
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/* きじのめさまからばらのかおりがしますわね
(-65) 2016/07/02(Sat) 12時半頃
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/*こうえんじさま、おねえさまになってくださらないかしら
(-66) 2016/07/02(Sat) 12時半頃
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[彼女に手を貸し、身体に角度を付けて石段を踏む。 痩身に負荷を掛けぬよう、歩を急くことは無く。]
奔放と評さずには居られないが、我儘な方ではない。
御嬢様に忠節を尽すのは従者の務めではあるものの、 放っておかせぬ天稟の才をお持ちだ。 きっと高円寺さんもお会いすれば分かるだろう。
[心根の優しい彼女から見れば特に。
彼女の親切心が何処から湧いているかは判然としないが、 一朝一夕で培われたものでないのは見て取れる。>>91
此方を気遣って告げられた一言も、 言い慣れた響きを持って聞こえ、自然と鼓膜に染みた。]
(103) 2016/07/02(Sat) 13時半頃
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ああ、それは失敬。 俺はまた、幻鏡堂に態々と言うから人形目当てかと。
探ってしまうような問いかけをすまない。 次からはもう少し、素直に聞くことにしよう。
[数十年前まで流れていた奇跡の自律人形の噂は、 ある時を境にぴたりと止まり、 それ以後は、奇跡よりも現実的な人形修繕の噂が立った。
『幻鏡堂には腕の良い人形技師が居る。 壊れた人形は、等しく彼の手で蘇る。』
秋月家の自律人形も管理する祖父から、かつて聞いた言葉だ。]
(104) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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貴女と話していると、如何に自分が卑小か思い知らされるな。 ……損得とは無縁そうだ。
[同時に、何処か浮世離れした印象も捕まえる。>>92 少なくとも、自身の知る生業に彼女のような気風は居ない。
女性に問いを重ねるのは無粋と知りながらも、 興味の向くまま浅く口を開き掛けたところで階段が途切れ、 咄嗟に薄い唇を戒めて結び直し、頷いて誤魔化した。>>93]
貴女の年季の入った“大丈夫”を信じさせて貰おう。
[代わりにほんの僅かな曲線を唇に描かせ、 ショーウィンドウを構えた店先に視線を投じた。]
(105) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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[視界に入ってくるのはこじんまりとした三階建て。
幻鏡堂の文字の向こうに絡繰りのオブジェが見え。 今にも動き出しそうな発条から視線を下げると、 和装に包まれたしなやかな体躯を捉えた。>>95
一度、二度、軽い瞬きを挟み、 黒髪に縁どられた幼い顔貌に直感的な疑問符が浮く。]
こんにちは、幻鏡堂は案外盛況らしいな。 ―――…君も、用向きだろうか。
[柔和な顔立ちに、高めの声。>>96 一瞬過ぎった違和感から、二人称に迷いが浮いた。
それでも、白手袋を扉に掛け、自重を移せば、 先の入店を高円寺に譲ってから、相手にも店内を促してみせた。 家令にとって扉とは、最初に開けて、最後に潜るもの。*]
(106) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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[真新しい物では意味が無く、望むのは特別な子。>>99 そう答えた令嬢に向ける表情は思案に揺れ、考える様にそっと目を閉じる。
特別と言っても、その言葉の意味は千差万別。 何を以って、かの令嬢はその人形を特別と呼ぶのか。
凛とした佇まいの中、ひときわ目を引くのは意思の煌めきを宿す瞳。 淑やかなようでいて好奇心旺盛に花のランプを見つめる様子は、かつて毎日のように一杯の茶を所望して幻鏡堂を足げく訪れていた華族の男を思わせ。
僅かに重なるその面影に、悪い人ではないのではと囁く声。]
(107) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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[そして三度。 店の扉がカランと音を立て、現れたのはこれもまた印象がちぐはぐな三人>>93>>96>>106]
いらっしゃいませ。
ふふっ 今日は千客万来ですね。
皆様。 まだ朝方ではございますが、歩いてこられたのなら喉は渇いていらっしゃいませんか? よろしければお茶を一杯ご用意させていただけませんか?
[どれも初めて見る顔ぶれ。 駅から歩いて来たのであれば、まだ陽の低い午前中であっても雨上がりの蒸し暑さもあって暑かっただろうと気を効かし。 決して広くはない店内を賑わす7人の客人たちに、口元を手で隠しながらくすりと上品に笑う。]
(108) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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[店の中に客人たちを残し、一度店の奥にある台所へ向かい湯を沸かす準備をする。 長年使い込まれた飾り棚はきちんと手入れをされているらしく、埃ひとつ見当たらない。 代わりに時を重ねて磨かれた色艶の良さと貫録が静かに滲んでおり、その表面を細い白指が愛おしむように撫でた。
慣れた様子で上の棚へ手を伸ばし、茶葉の入った缶を取って銘柄を確かめ、蓋を開けて香りをかいで葉の状態を確かめる。 三代目になってから久しく、棚に収まる茶葉の種類は格段に減ったが、葉の状態は悪くないようだ。 ひとつ満足げに微笑んで、選んだ缶を手元に残し他を棚へ戻す。
先に用意したのは、三杯分の紅茶。
ポットの中で茶葉を躍らせ、砂時計の砂で丁寧に時間を測り。 ミルクも砂糖もつけず、西洋の器に似合う銀の盆にポットを乗せて…。
コン、コン、コン、と。 入室を求めて叩いたのは、【応接室】に通じる一対の襖。*]
(109) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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/* >>104 みゃーたさま…!!! 榛名の外にまでしっかと名を響かせて…!!!(ちょっと感動で打ち震えている)
あと、良家の人って言うのはある程度似た雰囲気があるんじゃないかと思って。 ちょっと前村の華族様をお借りした次第。>>107 うん、あの方も好奇心旺盛だったね(そしてうっかり店の自鳴琴壊してなかったか…?) 元々お人好しで人を信じるタイプだったから、似た印象を抱けば秋月様に無用な警戒は抱かぬかという内部調整。
(-67) 2016/07/02(Sat) 14時頃
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― →幻鏡堂 ―
[しんがりを勤めて入店すると、既に幾人かの先客が居た。
職人らしい若い青年>>77は、 透き通るような麗人>>78に問答を投げており、 入り口付近の男女は連れ合いだろうか、 何処か初々しい空気を纏っている。>>73>>75
男女入り交じる客らの中で、 自身は背丈も目的も僅か浮いていた。
なにせ、一番最初に眼を留めたのは、 店内に並べられた古美術でも、 壊れかけの異音を吐き出すラヂオでもなく―――、]
(110) 2016/07/02(Sat) 14時半頃
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御嬢様、漸く見つけましたよ。
あれ程、俺の傍を離れないで下さいと言ったのに、 いつから現地集合になったのですか。
ご無事であったから良いようなものの、 人に迷惑は掛けませんでしたか、掛けたなら御礼は言いましたか。 [数刻前に姿を消した自身の幼い主。>>99
店棚を縫って距離を削れば、 早速口から飛び出るのは、何時もの畏まった小言。 案じる心にたっぷりの説教を塗装し、収まるのは定位置の傍らへ。]
……あまり、心配を掛けないで下さい。御嬢様。
[白手袋に隠した五指で拳を作り、胸に宛がいながら角度付け。 小言に紛れさせて絞った吐露こそ、家令としての本心だった。**]
(111) 2016/07/02(Sat) 14時半頃
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[幻鏡堂の入口で、店内を覗く様に立ちながら。 令嬢の言葉には朗らかにはい、と答え>>97、先行くお嬢様に頭を下げ彼女を見送る形を取れば。
未だに物怖じし、店内に入らず戸惑いながら西野に問いかけてみれば、本に囲まれていて自律人形を求めて来たという解釈出来そうな答えが返ってきて>>75。]
そうでしたの……私も自律人形に会いに来たのです。 心が有る人形が置いてある、という噂を聞きましたから。 ――――私は、会ってみたいのです。
[伏せ目がちに、でも微笑めれば、微かに聞こえる呟きを鼓膜が捉え。 彼の言葉を何とか聞き取れば、その内容に考え辺りを見回して少し困り。]
その、差し出がましい事言ってしまうと思うのですが。 もしかしたら、働き手の人形をお探し…ですか? もしそれならば、置いて無いのかも知れません。 私の勝手な予測ですが、此処に人形があるとするなら飾りで置くか愛玩する為のだと思います……。 その、店の人でも無いのに、こんな事を言ってごめんなさい。
[差し出がましい事を心底謝りながら、この幻鏡堂の持つ雰囲気は彼が望みとは違いが有りそうでつい口を挟んでしまった。 さて、西野はどんな反応を示すのか、カランコロンとドアベルが鳴り、次々と人が入ってくる。]
(112) 2016/07/02(Sat) 14時半頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 14時半頃
お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 14時半頃
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[さて薫の演説も飽きて来た頃に、 コン、と三度の叩く音が響いた。>>109]
―――ほら、起こした奴のお出ましなんじゃないのか。
[開いていた本をパタン、と閉じローテーブルへと置く。 二人をみても動く様子がなければゆっくりと唇を開いた。]
入れば? 誰も拒まないと思うよ。
[スマートではない対応をするのも致し方なし。 その叩いた主が部屋へと入ってくれば、視線を向けようか。 下から上へとゆるりと視線を泳がせた後、 再びローテーブルへと置いた本を手にとって開く。*]
(113) 2016/07/02(Sat) 14時半頃
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心。
[彼らにも、心がある>>87、その返答に対して、喜ぶべきか何なのか、青年にはわからなかった。 人形とは、無機物だ。 その体の中には正しく歯車やら何やらの、理論的に説明のつく機構が埋め込まれている。
長く使いこまれた道具には、魂が宿ることがあるという。 それは、時計技師である師にも散々に、文字通り叩き込まれたことだ。 けれど。 人形の心、とは、それとは恐らく異なる何か。
いかにも身なりの良さそうな娘へと面を向けた店主>>88からゆるりと視線を外し、もう一度、店内を見回した。]
(114) 2016/07/02(Sat) 15時頃
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[再度、カラコロと鳴るドアに、何とはなしに目を向ける。 やって来たのは男女に加えて少女だろうか>>90>>93>>96。 とっさに、親子か?と思ったのは、青年が家族という者を知らないからだろうか。]
…こんな場所の癖に、案外流行ってるもんだな。
[ぽつり、と思ったことを口にしたが、果たして聞きとがめられただろうか。 しかし思ったのは、何も青年だけではなかったようだ>>106。 すると、集まった面々を見回して、楽しげに笑う店主に再度寄せられる視線>>108。]
…? 物売りの店で、茶を出すのか?
[浮かんだのは、ごく自然な疑問だったと思う。 例えばそこが、呉服屋などのような、高価な品をじっくりと腰を据えて客と店の者で意見を合わせて吟味するような、そんな店であるならば、茶の一杯も出るのだろうが。 はて、己はやはり、世間知らずなようだ。]
(115) 2016/07/02(Sat) 15時頃
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[カランコロンと鳴るドアベルに其方へ視線へ行く。 >>93>>96>>106新たに入っていく人々に、視線が合えばなんとなしに軽く会釈をしただろう。]
ああ、聞こえちゃてたか。 恥ずかしいな。
[>>112どうやら聞こえてしまっていたようだ。 恥かしさを隠すようにコホンと咳払いをして]
あ、いや、買うかは別だし そこまではまだ考えてないかな。 [置く分には雰囲気がでて良さそうかもしれないが。 前向きに検討はしようと考えて、謝る言葉に首をかしげる。]
ん?なぜ謝るんだい? スズさんが謝ることじゃないでしょう? なかったらなかったで大丈夫だよ 教えてくれてありがとう。 しかし、噂かー…。 俺は自律人形がいるとだけしか耳にしてなかったからね。
(116) 2016/07/02(Sat) 15時頃
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[ドアベルが鳴った方へ視線を向ければ三名と、賑やかそうな雰囲気を醸し出しながら店に入って来た。 娘は、今自分が店の入口に立っていて邪魔になるのでは、と思い。]
すみません、邪魔になってしまいますよね。
[一言謝りの言葉を投げてから、店内に慌てながら入り、邪魔にならなそうな端っこの所へ移動してから、改めてやって来た人達を眺めよう。 まず一人は背の高い洋装を纏った男性が目に入った>>110。 大きな青年は先程会ったお嬢様にお小言を言っているのだから>>111、彼が家令さんだと察するに難くなく。 無事見付かってホッと胸を撫で下ろしていた。
落ち着きと大人な柔和さを持っている様な女性や>>93、大きな椿を拵えてる見覚えのある女性――否、男性だ>>84>>96。 娘が働く呉服屋である「結城屋」のお得意様である「待宵亭」の仲居さんで、娘は待宵亭の仲居や女将の着物を仕立てていたりしている故、宵谷の顔は知っている。 ただ向こうは此方の事は知っているのかは分からない。 人見知りが故に此方から積極的に話し掛けた事な無い上に「男性」なので気後れは覚えていた。
椿の花飾りに金魚の帯留め、と華やかさを感じさせるお洒落を目にし、つい目を取られ眺めているが。 先程まで話していた西野や、店に入って来た宵谷はどう反応したか。 娘は遠巻きにやって来た人達に混じる事無く、一人眺めていた*]
(117) 2016/07/02(Sat) 15時頃
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[それと前後して、やってきた客の一人が発した言葉>>111に、何となく事情を察してなるほどと一人密かに頷いた。 あれは、お嬢様の連れか。 しかし、仕える者とはぐれてしまうとは、随分と、間抜けな…否。 お嬢様の方が、奔放なのだろうか。
どちらともしれぬが、青年の思う上流階級の輩という奴は、いつも偉そうに従者に荷物を預けて侍らせていた、個人的にいけ好かない野郎の事だった(当然本人に対する時にはおくびにも出さないが)ので、なんとも不思議な心持になった。 青年には、従者の種類など分からない。 運転手だろうが家令だろうが、そんな区別があることすら良くわかっていない。
目を眇めていたのは、決して睨みつけていたわけでは無い。 ただ、どんな姿か、興味がわいていただけなのである。]
(118) 2016/07/02(Sat) 15時頃
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[色々とあったせいで、本屋から出歩くことはあまりなかったような。 これからはもう少し、本屋から出歩くこともしよう]
なるほど、心のある人形か。 見てみたいな。
[そう口にして。 と、>>108お茶を用意させていただきたいとの声を耳にすれば、]
お茶が出るのは有り難いな。
[お言葉に甘えることにしよう。 端っこに移動していく彼女を見つつ、>>115男性の疑問の言葉に一言]
お茶が出なくても猫が出てくるお店もあるよ。
[それは俺の店なら、だ。]*
(119) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 15時半頃
お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 15時半頃
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えっ
[青年にとっては突然の事、かけられた言葉>>119にびくりと肩を揺らす。 しかし態度ほど顔色に変化はなく、ただぱちぱちと瞬きをした。]
ねこを…どうするんだ…? 確かに撫でれば心満たされたりもするけど…
[青年は真顔で首をかしげる。 お茶の代わりに猫を出されてどうすればいいのか、本気でわからないようだった。 猫は出されるというよりも、勝手に出てくるのかもしれないが。*]
(120) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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つい、安吾さんへ反応を。 茶が出るなら猫が出る店も有る。 名前ないけどね。
とりあえず中身の考察はしないようにしているので。 誰だか分かっていません。 そろそろ他の方へ絡みにいけたらいいね。
(-68) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[スズが朗らかに答えるを後>>112 機嫌よく、小さな微笑みを口に乗せ綴る言の葉
欲しいものは特別な子。 サロンにて実しやかに囁かれる噂の種。 柳めいた男が面影を見たとも知らず>>107 カランと音を立て、現れた三者に僅か眉を上げた。 あら、と頬に当てた手が唇を隠す。
ちぐはぐにも見える三者。>>106 好く見知った顔が、伴うは妙齢の女性二人に見え 親子と云う呟きを拾い>>115]
まあ、…隅におけませんこと …そうですわね、一杯いただけるのであれば。
[ほっと安堵の息を誤魔化すよう。 少しばかりはしたない事を口にしてしまった。 心配などしていませんもの、ええ。逸れたのはあちら…。 そう言い聞かせる心を穏やかさで装い、申し出には 疑問を抱かない、出されるを基本とする娘には疑念すらなく 頷き冷たいものをみなさまにも。と手は口許より頬に戻り
奥向かうを見送れば>>109 先ほどより、花のランプをもう一度良く見ようと]
(121) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 15時半頃
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…ひゃっ まあ、ほとりではありませんこと。 捜した?それは此方の台詞ですわ。 人様に迷惑など私がかける訳がないでしょう。 それより、貴方のほうこそ、お二人をエスコートしたのかしら
[思わず知らん振りした魂胆は読まれたよう 真っ直ぐに此方を目指してきたのだろう>>110
何時もの畏まった小言が届く。 それに返すは、悪戯が見つかったような反応。 何時ものことながら、慣れぬとばかり。 恐る恐る、家令を見るまで数秒。 たっぷりの説教を塗装し、収まる定位位置を眺め。 常の通り、発する声は傲慢めいて>>111
されど、懐かしさを封じる白手袋が 小言に紛れさせ絞れれた吐露に、ふぃと横を向き]
…次は、気をつけますわ。
[次など来ないでしょうけど。 と小さく独り言呟く声はごめんなさいの代わり。 秋月の名を持たなくなるまで、残された時間は後僅か。 ふと周りからの視線を感じ>>117>>118]
(122) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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/* >>121 呟いてねぇンだなぁ。
そしてどうでも良いけど、お嬢様多分知り合いだ
(-69) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[>>120びくりと肩を揺らした様子に唐突に声かけたのは拙かっただろうか? 真顔で首傾げる彼ににこりと笑みを返して]
さぁ? そこまでは俺も考えていないな。 好き勝手に居るから出されるというよりは勝手に出てくると言った方が正しいかもね。
[そう答えて]
もし、猫か、本が好きなら都合がある時にどうぞ。 俺の店に猫が出てくるから。
[黒猫でよければ、と。 機会があるときにでもと、言ってみる*]
(123) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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/* 落ち着けよ、俺 今回知り合いじゃない人ほとんどいねぇじゃねぇか
つーかお嬢様果実の人か?!
(-70) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[ぎゅっと拳を握ったり、薫を呼び捨てるのに戸惑ったり。>>0:85 >>0:86 瑠璃花は可愛いなあ、とニヤニヤする口を手にしたカップで隠す。]
だってボクの方が見た目若いじゃないか。瑠璃花とそんなに変わらないよ。じゃあ雉ノ恵が兄さんでいいじゃないか。 ねえ? あ、構わない? 構わないんだ。>>0:102
[すっと雉ノ恵の横にしゃがんで小さくなり、上目遣いで顔を見る。]
ねぇおにいたまぁ。なんの御本を読んでいらっしゃるの? オトナの本? やらしい本? それとも、えっちな本ー?
[ひょいと立ち上がって覗き込むと、あー、と呻いて顔を覆った。]
ごめん。マジだった。 瑠璃花、雉ノ恵兄ちゃまの読んでる本は見ちゃ駄目だよー。
[もちろん、覗いた一瞬では『何か字がびっしり』程度のことしか見えていない。実際何を読んでいるのかにも興味は無い。本を読むより実物を見たい、物よりも人の反応が見たいのが彼女の性質だ。 からかいながら今度は瑠璃花の後ろに回り、猫のように笑った。]
楽しいねぇ。 家族ごっこだ。
(124) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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見世物になっていますわよ。
[いけ好かない野郎の如く、 定位置に立つ、家令に継げる声は上流階級のもの。 目を眇めて、ほとりを見る男子に頬ついた手を下ろし]
ほとりは、モテますこと。 大河内ひいては秋月の名に恥じぬなら、私止めませんわ。
[先ほど伴って現れた女性?二人。 そして、視線をやる男性一人。自慢の家令への勘違い。
大河内の名、古くより秋月に仕える名を有しても 時は移ろいを見せ、ほとりなら可能であろうと云う。
古き歴史は裏切れぬわが身と違うとばかり 幼い頃の面影を重ね、静か微笑んで良き出会いを願い だけど。と一拍、息が止まる。
その瞳は僅かながら、陰りを含み>>112>>113 幻鏡堂の入り口付近の二人を見た。その心中は硬き貝の如く]**
(125) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[さてそんな話をしていると、襖からノックの音が聞こえてきた。>>0:109 薫は瑠璃花の後ろから背中を伸ばし、まずは襖を凝視した。 人、だろうか。 人、だろう。 これだけ修繕と点検の手間をかけておいて、まさか廃棄処理業者ではないだろうけれど。店主にしろ、店の客にしろ、それはつまり――幻鏡堂を出て行けという通達ではないか。 この紅茶と砂糖は最後の晩餐ではないのか。 その時が来てしまったのか。
怖い、と感じていることを自覚する。
黙って見ている間に雉ノ恵が入室を勧める。>>0:114 まだ心の準備ができていないのに。いや、二十年かけてもまだ、自分は期待しているのだと突きつけられそうで――怖い。]
そうだね。 入っておいでよ。
[恐怖から、目を逸らさない。それは幻鏡堂に来るまでの眠りの中で決めたことだ。
カップを置いて襖の方へ歩み寄り、やがて入ってくる人に向かって手を広げ、笑って出迎える姿勢をとった。*]
2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[こんな場所>>115と。 はっきり言う男に気分を害するでもなく。 むしろさも楽しそうにくすくすと笑い、えぇ、と頷いて見せる。]
このように、一度に大勢の方が来られたのは久方ぶりです。
[黒い麗人の視線は、先の令嬢へ小言を漏らす家令へ。 そして先に入ってきた二人の男女へ>>112>>116]
(126) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[それこそ、まるで往年のよう。 黒鵜の遺した奇跡の人形を求め。 貴族社会でも噂になった、美味なる店主の茶を求め。 傷つき壊れた人形の回復と復元を求め。 二十年の長い年月を過ごした古巣を訪ねて。
様々な人たちが様々な理由で幻鏡堂を訪れていた、あの頃。 まるでみてきたように懐かしむように目を細めて微笑む。]
(-71) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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お茶は…、そうですね。 私の趣味のようなものです。
それに、わざわざお越しくださったお客様をおもてなししたいと思うのは、おかしいことではないでしょう?
[茶ではなく猫が出る、と呟く青年>>119に。]
おや… それは、よい招き猫ですね。
[果たして積み上げた本をお茶目に崩す黒猫は、招き猫と呼べるのか。]
それでは、用意して参りますので少々こちらでおくつろぎください。
[そう言って、家令の男にも負けぬ流れるようなしぐさで恭しく頭を垂れ。 黒の麗人は店の奥へと下がって行った。*]
(127) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 15時半頃
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いこまさーん、アンゴさんかな。 反応が可愛い。>>120
(-72) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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なんだ、接客する猫か。 偉いな。
[勝手に出てくると聞けば、なるほどと頷いて見せる>>123。
猫は、良い。 幼い頃は共に寝たものだ、彼らは暖かくてネズミを寄せ付けない。 それも、攻防に入るまでの事だから、随分と昔の話なのだが。]
黒猫か、いいな。 黒い猫は、穏やかなのが多い。 それに、目だけが見えるのも良い物だし、何より。 ちょっと鳴いた時の口が、最高なんだ。
[妙に饒舌に猫をほめたたえるこの男、言わずもがな、猫派である。]
そうだな… 機会があれば、お邪魔したいけど。
[暇を、なんて飛び出してきたが、己の戻る場所はあの攻防にあるのだろうか。 あったとして、休みがとれる日なんて来るんだろうか。 そんなのは、分からないけれど。 そんなことを思いながら、曖昧に頷いた。*]
(128) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[さてそんな話をしていると、襖からノックの音が聞こえてきた。>>0:109 薫は瑠璃花の後ろから背中を伸ばし、まずは襖を凝視した。 人、だろうか。 人、だろう。 これだけ修繕と点検の手間をかけておいて、まさか廃棄処理業者ではないだろうけれど。店主にしろ、店の客にしろ、それはつまり――幻鏡堂を出て行けという通達ではないか。 この紅茶と砂糖は最後の晩餐ではないのか。 その時が来てしまったのか。
怖い、と感じていることを自覚する。
黙って見ている間に雉ノ恵が入室を勧める。>>0:113 まだ心の準備ができていないのに。いや、二十年かけてもまだ、自分は期待しているのだと突きつけられそうで――怖い。]
そうだね。 入っておいでよ。
[恐怖から、目を逸らしてはいけない。
カップを置いて襖の方へ歩み寄り、やがて入ってくる人に向かって手を広げ、笑って出迎える姿勢をとった。*]
(129) 2016/07/02(Sat) 15時半頃
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[中からの許可>>113を得て、盆を支えるのとは反対の手で襖へ手をかける。]
失礼いたします。
[先に声をかけ、横へ引いて中へ入る。 流すような視線で室内を見渡し、三人が思い思いに立ったり座ったりしているのを見れば、どこか安堵した様子で微笑んだ。]
おはようございます。 そろそろお代わりがいる頃かと思いまして、温かな紅茶をご用意いたしました。
[スッと部屋の中央に置かれたローテーブルの前まで進み、膝を屈めて蒸らし終わった飲み頃の紅茶が入ったポットを置く。 果たして三人のカップに注がれていたアールグレイは、どれ程減っていただろう。*]
(130) 2016/07/02(Sat) 16時頃
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そう、足元にすりよってくるんだよね。
[>>128接客する猫は偉いらしいので、とりあえず否定はしない。 果たして接客する猫と呼べるのだろうかは疑問は残るが。 >>127渚のよい招き猫との言葉に。]
…招き猫ならいいんだけどね。
[猫を思い出して苦笑をして答えたか。 本を崩していく猫ははたしてそうであろうか。 >>128妙に饒舌になる男。この人猫好きだな。]
ああ、なんなら今度来たら、猫に名前付けてみるかい? 色々忙しくてね、つけていないままなんだ。
[猫好きなら、と。 そう問うてみてた。]*
(131) 2016/07/02(Sat) 16時頃
|
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[すすっと邪魔にならない様に距離を取り眺めていたら、西野が謝らなくていい、と>>116。 自分がどうも腰が低く過ぎて困りものだ、と思ってはおれど、中々直せもせず。]
いえ、私、人に対して腰が低い所、ありますから。
[申し訳無さそうに苦笑してから。]
私も心がある人形が居る、という噂を聞いただけですが……。 でも、やっぱりそんな人形が居るならば会ってみたいです。 私はお金を持ってないですし、人形を持つのは不相応な身分ですから買えないですが。
[だから、此処に来て良いのか迷いがあるのだが。 そんな時にお茶の話が飛び>>108、来た客をもてなしたいと黒い麗人は穏やかに言う>>127。]
えっ、私はその、……出さなくても良いんです、はい。
[此方は客として来たつもりでは無いから茶を振舞われるとは思いも寄らず、慌てを見せながらポツリ。 聞こえたのか聞こえなかったのか分からないけど、奥へと下がった綺麗な人を見送った。]
(132) 2016/07/02(Sat) 16時頃
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あ、ええと…特にこれというものを…という訳ではないですけどね。
[返される言葉には、あいまいに肯定しつつ。>>106 二人を先に…と身を引いていたら、燕尾服の男性は立ち止まり、こちらを見やって店内へと促してきた。
思いもよらぬ展開に瞬き一つ分だけ体が固まるが、ここは相手の好意に甘える事にして。 自分よりも小柄な女性の後に続き、ぺこりとお辞儀をしながら店内へと足を運んだのであった。]
(133) 2016/07/02(Sat) 16時頃
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―幻鏡堂―
[入店した際にドアのベルが心地よく鳴り響き、それに合わせて「いらっしゃいませ」との声が聞こえてきた。>>108 …あれ?前に来た時はもっと年上の…男性だった気がするけど…。 それを疑問に思えども、今日はたまたま別の人が店番していたのだろうと、あまり気にしないことにしておいた。
お茶を用意するとの言葉には、ゆるく微笑んでこくりと頷いて見せる。 暑い中であちこち回っていたので、このもてなしは有り難かった。]
…今日はお客さん、多いなー。
[誰ともなしに呟いて、店内をきょろきょろと見渡す。 ドアベルの音で振り向いた他の客(>>115>>116)とも目が合えば、こんにちはと声を発して挨拶をして…
あれ?入り口近くに居るこの人は、見覚えがあるような気がする。>>117]
(134) 2016/07/02(Sat) 16時頃
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[誰だったかなと考える間もなく、最後にドアをくぐった男性が、とある女性の元へと突き進んでいくのが見えた。>>111 静謐さを感じる店内で響くその声は、知らぬふりをしようとも聞き取れてしまって。]
……お嬢様…? うん…?
[思わず、共に店内へと入った年上の女性を見てしまう。]
…僕、勘違いしてたみたいです。 てっきり、貴女があの人を従えているのかと…。
[まだ近くに居たであろう女性に向かって、少し恥ずかしそうにしながら、すみませんと口にした。**]
(135) 2016/07/02(Sat) 16時頃
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仲居 タマは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 16時頃
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[何処かしら視線を感じ、その元を探す様に見回したら、お嬢様が憂いの様な翳りの様な眼差しを此方に向けている気がして>>125。 その視線に、令嬢の翳りに不思議そうに首を傾げていたら。
男性陣が猫談義に華を咲かせていて>>128>>131。 黒の招き猫が本屋さんに住み着いている様でだ。 話を聞く限り足元に擦り寄るぐらい人懐こい猫みたいだ。]
黒猫でも三毛でも白でも、猫は可愛いです。 いっぱい撫でてあげたい、です。
[独り言の様にポツリと呟いて、目を細め微笑んだ*]
(136) 2016/07/02(Sat) 16時頃
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22歳と20歳の男性陣が猫談義
すごくシュールだな。
(-73) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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そりゃまぁそうだけども。 …っつかなにしゃがんでんだよ、撫でて欲しいのか?
[クス、と笑みを浮かべながら片手をわきわきとさせて、 生憎上目遣いには目を細めるだけ。>>124]
―――オトナの本だよ。
[間違ってはいない。 大人の読むような文章しか載っていない難しい本だ。 言い方次第で聞こえの悪いようなものになるが。
しかもそれを態とらしく瑠璃花へ伝える薫。 訂正するのも面倒になればハァ、とため息ひとつ。 移動した薫から視線を戻し、 残っているティーカップの中身を飲み干した。]
(137) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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はい、畏まりました。
[命ずることに慣れた様子の令嬢に。>>121 従うことに馴れた様子の麗人。 知らぬ者が見れば主従のようなやり取りだが、彼女の従は今しがた女物の着物を着た二人の為に幻鏡堂の扉を開いた彼であり。
骨董品店で喫茶店のように茶を勧める彼は、誰の従者でもなかった。]
(138) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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[奥へ引く間際。 聞こえてきた少女の声>>132に振り返り。]
お茶は…苦手ですか? それとも、何か急ぎの御用事がおありでしょうか? そうでなければ、どうぞ一杯飲んで行かれませんか?
[苦手な人に、無理に茶を勧めるような事はしないけれど。 何かに気を使って遠慮しているのであれば、その必要はないと、言外に含めて微笑んだ。*]
(139) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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[同じくノックに対して言葉を発する薫。>>129 考えていることは大体わかる。 いつも変なところを強がるくせに、 それを隠すのがいつまでたっても下手なのだ。
その声に答えるように襖から姿を現す若き人物。>>130 初めて見るような、どこか見覚えのあるような。 曖昧な記憶だが、その姿が青年らに危害を加える人ではない。 そう認識すれば、視線はもう一度本へと。]
あ、僕おかわり欲しいな。
[どうして此処で目覚めたのか、貴方は誰なのか。 そんな質問をするのを止めた。
必要であらば話してくるだろうと人の知能的に考えて。 おかわりが欲しいとカップを差し出した。**]
(140) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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― ほんの少し前 ―
[綺麗な麗人が此方に振り返り問いかける>>139。 その笑みは柔和で穏やかで優しい感じがして、かつ気を使わなくても良いと言ってくれている様で。]
あの、その……買いに来たのじゃないですけど。 一杯だけ、頂いても良いですか?
[自分は買いに来た客では無いので茶を貰って良いのか、と戸惑ってしまうのだけど。 もてなしをしたい様に見える麗人の心遣いを無碍にするのも申し訳無く。 温かい心遣いを貰い受ける意味を込めて深々と頭を下げた*]
2016/07/02(Sat) 16時半頃
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― ほんの少し前 ―
[綺麗な麗人が此方に振り返り問いかける>>139。 その笑みは柔和で穏やかで優しい感じがして、かつ気を使わなくても良いと言ってくれている様で。]
あの、その……買いに来たのじゃないですけど。 一杯だけ、頂いても良いですか?
[自分は買いに来た客では無いので茶を貰って良いのか、と戸惑ってしまうのだけど。 もてなしをしたい様に見える麗人の心遣いを無碍にするのも申し訳無く。 温かい心遣いを貰い受ける意味を込めて深々と頭を下げた*]
(141) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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えっ
[名前、と言われ>>131、思わず声を発する。 同時に、そわっとしたのは気のせいではない。]
え、名前、なんて、そんな えっと…
[考えてみたことも無かった。 猫とは言え、名付け親になるのか? この、俺が?
それは、嬉しい事なのか、恐ろしい事なのか、青年にはとんと判断がつかない。 だから、青年はすっかり困ったような顔で、眉尻を提げてしまった。 本来そこまで戸惑う様な内容でもないだろう。 だが、何故だろう、青年にも説明はつかないが、そういった積極性からは随分と離れた場所に青年はいた。*]
(142) 2016/07/02(Sat) 16時半頃
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そう? 俺としては名前つけないままでも問題はないんだけど。 せっかくだし。
[>>142 俺が付けるとそのまま黒猫と名付けそうだ。 困ったような顔になったものだからうーんと唸って]
貴方は、猫が好きそうだし。 是非?
[疑問符を付けるものの、愛想よく笑って、とりあえず後押ししてみようか。]*
(143) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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ところで>>136を拾いたいんだけど、どうしたものかな。 他の方も絡みをしたいんだけども。
いやぁ休日っていいね。 (爽やか)
(-74) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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[くそ、笑顔が眩しい>>143。 というか、背中を押されたような気がする。]
え、えっと… じゃあ…
[機会が、あれば… と、まるで逃げ口上のようなそれをもう一度口にして。
もしかしたら後に、名づけをこの青年に任せたことを後悔するかもしれないが、今の彼らには予想もつかないだろう。 ちなみに、今の所青年の頭に浮かんでいる名前の候補は、ごまだんご、である。*]
(144) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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ごwまwだwんwごwww 食べ物wwww
(-75) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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/* ごまだんごw
(-76) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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[機会があれば、との言葉に嬉しそうに笑って]
是非。 猫は気のままにいるからいつでもどうぞ。 ああ、そうだ。 ここまで喋ってて名乗ってないのも何だか悪いね。 俺は西野 伊織だ。 よろしく。
[ついでに自己紹介もしておこうか。 まさか今彼の頭に浮かんでいる名前の候補がごまだんごとは誰が知れようか。 名前がないよりはまし、という考えだ。]*
(145) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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彼というか青年が、だ。 伝われー
(-77) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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/* あっ 恒例のアレやってなかった
はい、こんにちはだいちです! 幻鏡堂では紅緒を演じた僕です。 いやぁ、懐かしい。
今回は、紅緒の死後ということも加味しての60年後と伺っておりましたので、紅緒の孫の幼馴染という設定での参加です。 冒頭で嫁入りしたあの子が紅緒の孫ですね。 そやさんに付き合ってもらいながら年齢計算しましたとも(その節はお世話になりました
黒鵜の人形たちの内、子を為すことができたのはおそらく紅緒だけなので、こういう形で足跡を残すのも良いかなぁと。 個人的には、紅緒の子供世代はともかく、孫世代はもう普通の人になってると思ってるんですよね。
とまぁ、こんな裏設定があるので、安吾の持っている人形の知識は妙に偏っていたりするのです。
(-78) 2016/07/02(Sat) 17時頃
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[名乗りを受けて、こちらも今更名も知らぬ相手であることを思い出す。]
あ、こちらこそ、すまない。 俺は、安吾。 えーっと… 砂永の、安吾だ。
[言いながら、古びた懐中時計をポケットから引きずり出して、その表面を見せる。 表面に刻まれた、砂時計をモチーフとした刻印は、知る人ぞ知る時計工房のものだ。]
向こうの、工房に、居候してる。
[厳密には、居候ではなく住み込みで働いている。 いや、もっと言うならば。 砂永の名を持つ師の、養子になっている。 青年自身は、師を父と思ったことなど一度もないのだが。]
よろしく、西野さん。
[言いながら、右手を差し出そうとして… 煤けたように黒ずんだ己の指先が目に入り、そっと手を戻した。*]
(146) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[襖を開けてすぐのお出迎え>>129には驚き目を見開いたが。 腕を広げ歓迎されたなら、盆に乗せたポットを傾けぬよう、その包容を微笑んで受け取った。]
おはようございます。 お体の加減は如何ですか?
[自由な片手でぽん、ぽん、とあやすように背を叩いて具合を訪ね。]
2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[襖を開けてすぐのお出迎え>>129には驚き目を見開いたが。 腕を広げ歓迎されたなら、盆に乗せたポットを傾けぬよう、その包容を微笑んで受け取った。]
薫さん、おはようございます。 お体の加減は如何ですか?
[自由な片手でぽん、ぽん、とあやすように背を叩いて具合を訪ね。]
(147) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[部屋の中央へ進んだ後。 雉ノ恵におかわりを所望>>140されれば、微笑んで空になったカップへ同じ紅茶のお代わりを注ぐ。 望まれれば薫や瑠璃花のカップにも、同じように紅茶の赤を注いだだろう。]
雉ノ恵さん、瑠璃花さん。 お二人も、目が覚めてから身体のどこかに違和感や不具合などはありませんか?
[それは、年に一度の定期整備の折。 老いた技師がよく尋ねていた言葉だった。 そのせいか。 ふわりと香る紅茶の匂いはどこか懐かしく。 同じ銘柄、同じ茶葉であれば、そう感じるのも道理と思ったかもしれない。*]
(148) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[従うことになれた様子にも 疑念は浮かばない、命ずることは慣れたもの。 采配の如く振り分けた手は、頬に添えられたまま。 誰の従でも、関係なく、命ずるは変わらず
されど扉を開く従者の説教をひたと受け 聞こえてきた声に、まぁと言葉を口にする>>135 少女らしい装いのもの、と。共入ってきた女性を見]
面白きこと。 だけど、お父様が聞けば、首が飛びますわ。
[家令として恥ずかしくない振る舞い。 その一点においては、ほとりを褒めるべき。 少女めいた、されど何処か違和感を覚える娘の言葉。 もう一人の女性をエスコートしただろう、意味。]
(149) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[>>146砂永と聞いて、差し出された懐中時計の表面をみてああと、知ってるように頷いた。]
ああ、あそこの工房か。 凄いなぁ。 俺は1人で本屋を営んでるよ。 暇があれば是非猫を構ってやってくれると助かる。
[本当に。 是非、来ていただきたい。 かつて大掃除の整理で、幾つか積み重なった本をかたっぱしから崩された事案を思い出して、心からそう言った。 猫は高い所を好むとはいえ、せめて本棚の上に居ていただきたい所。]
よろしく、安吾さん
[右手を差し出そうとしてしたが、其方が手を戻したのが見えて首を傾げた。 まぁ、なくてもいいかと手を戻そう。]
ところで安吾さんも自律人形を見に?
[そう問うてみた*]
(150) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[私、それ程、威厳がないかしら。 ほんの少しだけ、弱気な顔が過ぎる。
間違えられたという女性は、 なるほど鮮やかなかんばせに見えた。 着飾りサロンに出れば、栄えるだろうと予想でき。 それでいて優しげな雰囲気は、華族には無い
令嬢、秋月の娘が、第一に思うは、父のこと、家のこと。 娘を溺愛する父は、時に華族らしく苛烈である。 ほっとその父がこの場に居ぬことに胸を撫で下ろす 安堵の呟きは、彼女らに届いたかどうか>>135]
(151) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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[そうし、殿方二人が猫議談に夢中なことに気づけば、 先ほどまで翳り見せていた瞳で>>136
独り言に僅か微笑みて、瞳の翳りを隠し。]
スズは、その名で猫に懐かれるのかしら
[思いつくままに。 その名に思いを馳せて、見るのもひと時。]**
(152) 2016/07/02(Sat) 17時半頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 17時半頃
お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 18時頃
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[此方は男性陣の猫談義に華を咲かせてるのを側で聞きながらそっと見守っていた。 まさか猫の名前の候補にごまだんごがあるとは露とも知らず朗らかにしていたら>>144。 何気無くお嬢様が此方に声を掛けていて>>152。]
いえ、中々猫に接する機会が有りませんので分かりません。 ただ私の名前は猫に使われてもおかしくは無いと思います。
[スズという名は猫に使っているのは知っている。 もし自分の名前が猫に使われてしまったら如何して良いのか分からなくなりそうではあるが。 名前は呼ばれてこそ価値があるのだから、相手が親しみを込めて呼べるならそれでもいいと思ってる。 だからこそ、娘は戸惑う事も無く事実として捉えていた**]
(153) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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[まるで物語の中の貴婦人のようだと、石段を登りながら思う。 その間にも語られるまだ見ぬお嬢様像を聞いて>>103 決して甘やかすだけではない育ち方をしたのだろうと興味を深めた]
貴方にそう言わせるお嬢様は、きっと素敵な方ね。 ただ我侭なだけでは誰もついてこないもの。 人を惹きつけるものがあるのね、きっと。 どんな方なのか、とても楽しみだわ。
[男の語る話は、仕事柄お嬢様を立てる部分もあったかもしれないけれど それがごく自然に語られている事は、選ばれた言葉から感じる事が出来た。
何より、本当に人に迷惑をかける性質の相手なら 御付きがここまで落ち着いてはいられないだろう お嬢様を信頼しているからこその言葉と行動に 良き従者なのだなと、絵描き自身も信を向けた]
(154) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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あら、謝る必要なんかないわ。 人形と縁の深いお店だし、最初の興味はそれがきっかけだったもの。
[気になったから問うのは自然な事と、謝罪を受けてそう返す。>>104
今では御伽噺のように、夢物語のように語られる奇跡と かつて幻鏡堂に居たという人形技師。 わざわざ遠くからその腕を頼って持ち込まれた人形も多かったと そうして、行き場のない人形が預けられた事もあったと それらの噂がが幻鏡堂と自律人形を強く結びつけるのは当然のこと故に]
それが浮かぶと言う事は、お嬢様は人形を探しているのかしら? って、余計な事を訊いているわね。
[まだ見ぬ人への興味は尽きず、余計な詮索をしたと頭を下げる。 店までの同行であって、それ以上踏み込むのは礼を欠くと]
(155) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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卑小なんて言うことはないわ。 貴方と私では、立場も環境も違うもの。 損得感情ばかりでは面白くないし、なにより
そんな事言っていたら、御飯を食いっぱぐれてしまうもの。
[淑女らしからぬ言葉を一言零して笑う。 絵描きと言う物は、才能もだが人脈も物を言うとは、始めてから知ったこと 元々はあまり人付き合いに器用ではなかった子供の頃 母親から貰った「大丈夫」と言う言葉は、絵描きのお守りのような物。
年季が入っていると言えば確かにそうなのだ>>105]
信じるものはなんとやら、とも言いますから。 半分は、自分へのおまじないです。
[言いながら、目に入った目的の店を眺めやる。 そうして、そこに先客の姿を認めると>>95 ちらりと同行者へと視線を向けるが、どうやら探す人物ではないらしい]
(156) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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[同行者が声をかける、遣り取りを聞いてふと首を傾げる。 仕事柄、男女の別なく外見の観察をしてしまうのだけれど 少女のような外見をしながら仕草は少年の気配を帯びる様子を 今は深く詮索することはない>>96]
今日はお客様の多い日なのかしら?
[などと小さく呟いて、慣れた仕草で扉を開け促す様子に頭を下げた>>106]
ありがとう。 今日はこれだけで充分思い出に残りそうね。
[そう言って、店へと足を踏み入れた。]
(157) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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―幻鏡堂―
[店に入れば目に入るのは、数人の人の姿とたくさんの古き物たち。 かつて、誰かに大切にされていただろう品々は今は時を止め 新たな主との出会いを息を潜めて待っているかのよう]
あぁ、本当に噂どおりの素敵なところね。
[店内をぐるりと見渡して声を零せば、 聞こえたきたのは店の者と思しき人物の声>>108
だが、それに答えるよりも早く耳に入る声>>110に、まず興味が向いてそちらを見た]
どうやら、無事に会えたみたいね。
[と一言零し、後は当人たちの問題と、今度は視線を先の声の主へと向けなおす]
お茶、ですか? もしお手間でないのでしたらいただけると嬉しいわ。
[さらりと躊躇いなくそう言って、奥へと向かう姿を見送り>>127 また視線を店の品々へと向ける。
自身がまだ世話になっていた商家にいた頃 手伝いの一つとして、商談中の客に茶を出すことはよくあることだったから]
(158) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 18時半頃
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[店内の品物と共に先客たちの様子も視界へと捉えて 目があったなら会釈の一つもするだろうか。
店で茶を出すことを不思議そうに問う青年や>>115 内容まではわからないけれど話をしているらしい少女と青年>>112>>116 猫や本の話が耳に入れば、後で話ができればいいななどと思い
そうして、尋ね人であったらしいお嬢様の姿を捉える>>122]
なるほど、確かに華のある素敵な方ね。
[凛とした姿はまさしくお嬢様と言う空気を纏い それでも心配する随伴者には、やはり思うところがあるのか表情を変える。 やはり信頼されているのだな、などと思っているところに お嬢様の視線がこちらを捉えるのに気付き>>125、丁寧な礼を返した。
どこか陰りを帯びたその表情の理由も なにやら誤解を招いているらしい事も 今は気づく事はなかったけれど。]
(159) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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[お嬢様とその従者の様子に、共に店を訪れた少女?が此方を見て なにやら勘違いをしていたらしい事を口にすると>>135 あら、と小さく零して、咎める事もなくくすくすと笑う]
謝る事はないのよ、手を借りていたのは本当だもの。 そういう風に見えていたのは少し嬉しいわね。 私たちは、偶然近くであって、目的地が同じだから一緒に来たの。
[恥ずかしそうな様子に事実を告げて、その後でふと首を傾げて]
ところで……僕、なの?
[と、少し気になっていた事を口にする。 女の子がその一人称を使う事がないわけでは無いけれど もし、気を悪くしたようなら、それ以上問う事はないのだけれど。*]
(160) 2016/07/02(Sat) 18時半頃
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絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 18時半頃
絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 19時頃
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/* さて! わたくしさみぃさんの女性PCと同村するの初めてなんですがっ!!!
レア…らしい?
(-79) 2016/07/02(Sat) 19時頃
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/* そういえば。 最初の頃届く希望の性別がオオコウチを除けば女性ばかりで、
君たちセルフでももてんさんハーレムする気かっ?!
と本気で頭抱えてました。 まさかの百合村、セルフハーレム村誕生かと… いやー 男性PCいらっしゃってほんとよかった!よかった!!
あと、人形の性別が男女女になったことには、偶然と言うより呪い染みたものを感じてしまいました。 前村も男女女だったんですよね… 前は性別比率調整かけましたが、今回は人形も客も性別の調整はしていないので。
本当に、なんの呪いだと… これで薫が女性型自律人形だったら怖かった。 黒鵜の呪いだと言わざるをえないところだった。
(-80) 2016/07/02(Sat) 19時頃
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お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 20時半頃
お針子 スズは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 20時半頃
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[空になったカップに注がれる紅茶。 その匂いを感じれば、 パタンと本を閉じてカップへと手を伸ばした。>>148]
僕の名前……知ってる、のか。 俺は特にない、ちょっと肩がギシギシする位かな。
[一応年に一度は整備を受けているだけあって、 壊れた等と言う不具合は今の所感じない。 懐かしいこの紅茶の香。 前にも嗅いだことがあった、そう、結構前の話。]
ところで、なんで僕達は目覚めさせられたんだ?
[詳しい事を聞かない予定だった。 が、此処は一応男という名目上青年が聞くべきと脳内で判断。 まさか人間が沢山来ている事には勿論気づかない。*]
(161) 2016/07/02(Sat) 21時頃
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[襖を開けたものは、三代目店主でも、幻鏡堂の客でもなかった。知らない――知らないのに、見覚えのあるような、顔立ちだった。 こちらも驚いたがあちらも少々驚いたようだ。>>0:147 相手が目を丸くしている隙にざっと全身を観察する。流れる黒髪、黒い着物、ポットが乗った盆、]
お、お替わりが来た。嬉しいね。どうぞ入って入って、待兼山だよ。
[指に光る銀……。>>0:24 声を失った一瞬の間に、彼は背を叩き、するりと腕を抜けていった。 そんなはずはないという考えと、己を『薫さん』と呼んだこと、彼の持つ雰囲気、紅茶の香りが交じり合う。
何よりも、あの、細い指にいやらしく絡みつく銀の蔦が!
だが疑問より確信よりも先に湧き出したのは、意外なことに、安堵だった。 ここは幻鏡堂の中。そして自分たちを起動したのであろうこの男に、多分害意は無いのだと感じた。彼のことをどう考えればいいのか決めかねるまま、口は自動的に問いに答える。]
ああ、大事無いよ、絶好調さ。 ボクにも一杯頂戴ね。
[少なくとも、最後の晩餐が紅茶一杯分引き延ばされたことは確かなようだ。 笑顔を貼りつけて、くるりと回って席に戻った。*]
(162) 2016/07/02(Sat) 21時頃
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/* ギリギリ大丈夫かな…? と思いながら書いちゃった文でした。 左薬指、結婚指輪ですよね。 薫は渚・瀬名・三代目家族の仲睦まじさを嫉妬交じりによく観察していたので覚えている、ということにしています。
(-81) 2016/07/02(Sat) 21時頃
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/* 追記。嫉妬交じりなので「いやらしく」見えているのです。
(-82) 2016/07/02(Sat) 21時頃
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/* さて、どう動くべきか(ゲンドウポーズ)
(-83) 2016/07/02(Sat) 21時半頃
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/* んー、でも案内のロルが下りるだろうから変に動かない方がよさげな気がする。
(-84) 2016/07/02(Sat) 21時半頃
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/* それよりも待兼山(実在)の方が世界観的にアウトな気がしてきた
(-85) 2016/07/02(Sat) 21時半頃
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[あちらこちらから貰う視線に怖じもせず、 真っ直ぐ貴人の元に向かった足が身の証を立てた。 無論、最中に少女を恐縮させてしまえば、 詫びるように頭を下げる所作も忘れない。>>117
自身は元より、和装を着込むには高い上背を有する身。 成人を迎える前には浮島の平均を越えていたので、 無暗に衆目を集めることにも慣れていた。 それでも、藪睨みの視線には、ちらりと眼球を動かしたが。>>118]
御嬢様の御足を煩わせたのなら謝りますが、 貴女を探すのは俺のお役目です。 此処にもいらっしゃらなければ、旦那様に連絡を取る所でした。
[何よりも先に成すのは、年若い令嬢への説教。>>122
幾ら彼女が気丈で矜持が高くとも、 年上の異性が掛ける眼圧と低音域の威力は知っている。 早く名を得よ>>67と告げられた言葉通り、 七つ年上の幼馴染は正しく秋月の一家令となっていた。]
(163) 2016/07/02(Sat) 21時半頃
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[されど、追撃の言葉を仕掛ける前に、折れたのは彼女の方。 いずれ、嫁ぐ身であるのだし。と苦言を吐き出させない。
自らの胸を撫でるように拳を降ろし、 漸く溜息と弁明を摩り替えて、潔白を口にした。]
道中で一緒になったのです。 あちらの御婦人が高円寺さん、もう一人は見世の前で。
―――…御嬢様。 俺だけが相手なら構いませんが、 初対面の女性の心を勘ぐるのは感心致しません。
[更に告げるは、教育の範疇の語。>>125 色恋に過敏な年頃とは理解するものの、 分を弁える家令が返したのは面白みに足りない言の葉。
それに、と続けた声は、個人的な自己主張。]
俺を御嬢様と逸れた機会に、 軟派に勤しむ軽薄な男とお思いですか。
[それは心外です。と、世間話めく軽口と、 切々とした従者の訴えの丁度中間の心持で呟いた。*]
(164) 2016/07/02(Sat) 21時半頃
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/* 幻鏡堂に来たのは人形に会って話したい→元々色々な人に会って感受性を高めろの目的の一環で来た、という事で。 実際は命令ではなく提案でスズ自身がそれに乗ったという形だが、ここら辺こねこねが足りてるのだろうか(真顔)
(-86) 2016/07/02(Sat) 21時半頃
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[謝る事はないと言われても、己の早とちり具合がとっっっても恥ずかしいのだ。>>160 先ほどよりも小声になって]
うぅ… お二人とも、その…絵になる、というか。 住む世界が違うように、見えちゃって……。 …こんな事、本当のお嬢様には言えませんね。
[これ以上失礼のないようにと思っていたら、想像以上にまごまごしてしまう。
ちらりと件のお嬢様を見れば、何かこちらの方を見ている視線が鋭いような気がして、慌てて笑顔で取り繕い会釈をしてみせた。>>149 まさかもう既にこちらの声が聞こえていたとは思ってもみなかったが。]
(165) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[人形師瀬名が死に、二代目店主渚が死に。 数年の間眠り続けた彼らは、それでも久方の目覚めに大きな不調を感じてはいない様子だった。 それでも雉ノ恵が「肩がギシギシする」>>161と言えば、長い黒髪をゆらしてこてりと首を傾げ。]
それは… あまりよろしくありませんね。 お厭でなければ、後で具合を診せて頂いてもよろしいでしょうか?
[繊細で、精密な自律人形の構造。 素人が一朝一夕で気軽に具合を診るとは言えぬはずだが。 だからこそ、技師という専門職があるのだが。 男はさも自然な様子でそう尋ね、空になったカップへ紅茶を注ぐ。
ひとつめを満たし、ふたつめ。 雉ノ恵の疑問には、確りと彼の黒い双眸を仰ぎ見て。]
実は、店にお客様がおいでなのです。
[実際は、店に客が来るよりも彼らが目覚めたほうが早かったが。]
(166) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[ここにいる彼らにも。 あちらにいる彼らにも。 どちらが先かなど些細な事と、一見すれば女性のように見える顔に憂いと伺う様な表情を浮かべて言葉を続ける。]
彼らは人形を探しておいでです。 契約を望む方も居れば、会ってみたいとおっしゃる方もおいでです。
ですが、彼らは皆一様に「心ある人形」に会ってみたいと言うのです。
[それは、つまり。 既にここにはいない奇跡を約束された人形ではなく。 奇跡を模して作られた、世間でいうところの出来損ない、或は失敗作の彼らに。]
雉ノ恵さんたちのことはまだお話していません。 ですから、このまま何も知らずお帰りいただくこともできます。 会ったからと言って、必ずしも契約を結ぶ必要はいままでどおり有りません。
[会う、会わないの自由だけでなく。 契約を結ぶか否かの自由まで人形である彼らにゆだねて、黒の麗人は彼らに問う。]
(167) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[共に居た理由を聞けば合点がいった。あの家令の男性が口にしていた内容とも一致する。 なるほど、途中ではぐれてしまって…という訳だったか。
ふむふむと独り納得していたら、唐突な質問が飛んでくる。 別に隠している訳ではないが、それでも直接問われるとほんの少し気恥ずかしい。]
え、と…、お察しの通り、です。 男物の服は、可愛くないから着たくないなー…って思ってて。
[問いかけには、少し誤魔化すような解答になってしまったが、納得してくれるだろうかと伺うような視線を返した。]
(168) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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/* >年上の異性が掛ける眼圧と低音域の威力 それはよく分かる( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ ) やっぱり男性の低い声で威嚇するとビクッとなり易いですよね。 声を低くして叱ったりするとこうかばつぐんだ(体験談)
(-87) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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如何なされますか…?
[本来なら所有されるべき人形が何かを選ぶなどと言う事はないはずだ。
だがここでは。 この幻鏡堂では、その「ありえない」がごく当たり前に許される。 六十年前も、八十年前も。
麗人はただ、彼らの判断を、選ぶ答えをじっと待った。*]
(169) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[少し離れたところの会話の中から、とある名前が耳に入る。>>152 誰かを呼ぶ際のお嬢様の声は明瞭でいて、とても聞きやすいもので。その声が発する「スズ」という名には、思い当たるものがあった。
呼ばれた名前に反応する人物に視線を移せば、先ほどおや?と思った女性の姿。>>153 とても小柄で、控え目な感じで……]
…あっ。
[名前を聞いて色々と繋がった。
どこかで見たことがある顔だと思ったら、結城屋で顔を合わせているじゃないか。 そうそう、彼女はお針子さんで、母が着物を注文する際は常に自分も同行しているから名前は知っていた。 相手はこちらの事に気付いているのだろうか。]
(170) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[自身が頭を垂れる相手は眼前の令嬢であるが、 真の主を問われれば、秋月の当代、彼女の父である。>>151
古い血を尊び、重厚な威厳と高尚な矜持を備えた当代。 娘の外出すらも家令を付ける徹底で、 蝶よ花よと愛でて、嫁ぎ先まで定める管理ぶり。
それに静々と従うのは、聡き秋月の姫君。 故に彼女が年相応な仕草で語り掛ける様を見て、 自然と自身の視線も其方へと誘われる。>>152>>153]
お知り合いですか…? スズさんとは、リンとした良い名前ですね。
[香水の知り合いであれば、幾ら年下に見えようと、 口調を敬語から戻さぬまま、従者らしい会釈を向けた。]
(171) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[彼女とはあまり話した事は無かったけれど、同じ場所で巡り合って声を掛けないままというのも変だし。 ゆるりとそちらの方へと移動して、声をかけた。]
こんにちはー。 あの…結城屋の…スズちゃん…だよね? いつもうちの旅館がお世話になってます。
[ぺこりとお辞儀をしてから、はっと顔を上げて。 そもそも相手に覚えられていなかったら、誰こいつとなるよなぁ…などと少し焦りが混じる。
相手の反応がある前に「待宵亭の、宵谷だけど」と。分かるかな?と伺うように名乗ってみるが、はたして*]
(172) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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仲居 タマは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 22時頃
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/* スズでリン、とは上手い言い方や( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ ) やっぱり言葉使いが綺麗です……。
(-88) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[少し肩を回してみるが、やはりギシ、と音が鳴る。 最近はこう言ったことが無かっただけに久しぶりである。 その長い黒の長髪が揺れればこくり、と首を縦に振ろう。]
…治せるのなら頼む。 まぁ壊れたらその時はその時だが。
[青年を作った “あの人”はもうこの世に存在しない。 青年を残し去っていってしまったのだ。
痛むはずのない心までもがギシ、と音が撓った気がした。>>166]
お客……? 人形を、 へぇ……。 心のある人形に会いたい、 か。
[薄らを眼を細めながら腕を組む。 如何して出来損ないなんかの人形に、 失敗作の人形なんかに興味がある物好きが存在するのか。
逆に青年には興味があった。>>167]
(173) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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……面白いから俺は会いたい。 人を見ること自体久しぶりだしな。
[薫と瑠璃花の答えはどうだっただろうか。>>169 それでも青年には興味があった。
如何して自分らに、失敗作なんかに会いたいと思うのか。 その左手は、無意識に黄色のマフラーを掴んだ。*]
2016/07/02(Sat) 22時頃
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……面白いから僕は会いたい。 人を見ること自体久しぶりだしな。
[薫と瑠璃花の答えはどうだっただろうか。>>169 それでも青年には興味があった。
如何して自分らに、失敗作なんかに会いたいと思うのか。 その左手は、無意識に黄色のマフラーを掴んだ。*]
(174) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[一度店内をぐるりと彷徨った視線は、 世話になった婦人の横顔で止まる。>>160 先ほど道行きで交わした言葉を思い返せば、 当人である令嬢には告げぬ本音を正しく読み取られ、 聊か答えに窮してしまった未熟を自覚して恥じ入り。>>154
同時に彼女の素直な気質に理解を深めた。>>155
人形を購うには大枚を必要とし、 更に高名な人形師の作品であれば、 銭金を積むだけでは手に入れることも難しいと聞く。
自身が幻鏡堂への同伴を赦されたのも、 多少ならば人形を鑑る眼を持つが故だ。 尤も、技術としては自律人形の健診が出来る程度で、 技能を駆使した修繕が出来る訳ではない。 それすらも、施すは秋月家で動く人形相手に限られる。
諸々の打算に塗れた自身とは違い、 屈託ない在り方に意識が引っ張られるのも詮無きこと。>>156]
(175) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[もしも、刹那の視線に彼女が気付いたのなら、 少し迷う仕草を見せてから、香水を示唆し、 再会を知らせるように、微か頭を下げて見せた。>>159
自身の仕える令嬢を、誉めそやされて悪い気がする訳もない。*]
(176) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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――少し回想/幻鏡堂・応接間――
[雉ノ恵>>0:100の「此処にいるのは自分たちだけではない」という言葉にこくんと頷くものの。「博識じゃない」と言う言葉に不思議そうに言った]
「暇つぶし」で分厚い本は、普通読めませんわ。 矢張り、それ相当の教養がなければ――
[反論している隙に、薫が雉ノ恵の後ろに回ってその本の内容を盗み見る。 二人の反応>>0:124>>0:137に、瑠璃花の言葉が途切れる]
え、あ、その。雉ノ恵兄さん、いけませんわ。 その、そう言う「オトナの本」は、 お願いですから、私たちの居ないところで読んでください。
[完全に誤解をしていた]
(177) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[背中に薫が周り、其方に振り返ろうとした時。 閉ざされた扉が音を立て、「誰か」の存在を告げる>>0:109。 険しい視線を扉に向け固まっていると、雉ノ恵が入室を促す>>0:113
――誰が起こしたのか知りたかったものの、 その「誰か」が実際に目の前に現れるとなると、心臓が撥ねた
入ってきたのは、綺麗な人>>0:130 まるで良く知った仲の様に、当たり前のようにお茶をすすめてくるその人に、唇がある名前を微かに紡いだ]
(178) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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/* ふふふふふふ、瑠璃花かわいい
(-89) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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――なぎさ、さん。
(-90) 2016/07/02(Sat) 22時頃
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[はっと、我に返って首を振る。
――違う。あの人ではない。 だって姿かたちが全く違う。
でも初めて会ったはずなのに、今までずっと一緒にいた感覚に、混乱するけど、一つだけ確かなことは――大丈夫、と言うことだ。 具体的に説明は出来ないが、大丈夫なのだ、と私は知っていた]
お、おはようございます。 お代わり、私にも、お願いします…。
[おずおずと頭を下げてお代わりを所望した]
(179) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[此方の言葉に、さらに気恥ずかしげに小声で返す様子はどこか微笑ましく 気遣う様子に大丈夫と笑ってみせる>>164]
絵になるかしら? 普段は絵にする側だから、そういわれると恥ずかしいわね。 あちらの方はそのとおりだけれど、私は普通の庶民だもの。
[両親が健在だった頃は、それなりの家に住んでいた記憶はあるものの 家柄がどうとかは覚えがなく、それを気にした事もなかったし 見目についても母親に似ただけのことだ
それがかのお嬢様の中であらぬ誤解を生んでいるのだと知れば あの誠実な従者のためにも弁明をして見せるだろう]
(180) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[そうして、此方が投げた小さな問いに やはりどこか気恥ずかしげに言葉が返る。>>168 少女ではなく少年と知れば、なるほど感じた気配にも納得がいった]
確かに男物に可愛いものは少ないわね。 でも、似合っていると思うわ。そのまま見ただけでは判らないもの。
[誰かに無理に着せられているのでなければ、当人の好みの範囲と それ以上の事を問うつもりはなく]
そういえば、まだ名乗っていなかったわね。 私、高円寺美波というの。 普段は、零号に住んでいるわ。
[小さな秘密を明かしてくれた少年に名を明かし よろしくね、と言って、笑った。]
(181) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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いいんじゃねーの。
[彼の控えめで優しい問いかけに、突き放すような、他人事のような口調で発言する。>>0:169]
こっちが選べるように、向こうだって選ぶんだろ。ボクを選ぶ酔狂がいると思うかい?
[今度は椅子の上で行儀悪く胡坐をかき、大きく開けた口に砂糖の塊を放り込んで、喋りながらばりばり喰った。これが今の薫なのだ、と。]
やってみるがいいさ。退屈しのぎくらいにはなるだろ。 別に、全員『お前のツラが気に入らない』って突っ返してもいいんだろ?
[好戦的な言葉を放ちながら、音を立てて紅茶を啜る。その瞳に、新しい主人に出会えるかもしれない、見染められるかもしれない、などという期待に浮かれる様子はない。*]
(182) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[華あると箱入り娘を称した女性こそ。 大輪めいて見えていた事、互いが遠く気づかず>>159 丁寧な礼が見えれば、此方も会釈返すのだけれど
慌てる少女が見え>>166なんだか自分が、小さく思え。 しゃんとなさいと叱咤し自らの背筋を伸ばした。 向かうは、物おじせぬ家令>>168
何時までも説教に慣れぬ身へ頭下げる判断力 衆目を集めようとも動じぬ胆力、 すべてが、家令らしく。 溺愛する娘につけるのもまさに道理。]
‥お父様に。それだけは。 いえ、真っ当な判断ですわ。…流石よ
[説教の合間。 父の名に思わず顔色を変えるはその重みを知るが故 頭垂れようとも、家令の主が父であるよう。 箱入り娘の絶対は、父である。 我儘は父が許す範囲、そう決めてあった。
眼圧と低音域が掛ける威圧にぐっと耐える顔を見せても 告げた言葉通り、正しく秋月の家令たる幼馴染に答えるは 秋月の令嬢のかんばせ、それでこそ大河内の名に相応しいと]
(183) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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/* 村内進行が長い一日って焦らなくて良いなぁ。 コアがバラバラでも追いつくだけにならず、 ゆっくりと相手を知ることが出来る。
(-91) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[折れた言。此処で素直になれぬほど、昔ではなく。 代わり、口より出たのは、少々品のない言葉。>>164 家令の嘆息を引き出すには十分な、醜態]
…高園寺?…まあ。
……、それは…。
[正論。教育たる言。 面白味なかろうとも家令としては満点。 それが、娘の羞恥と恥を知らせ、 聡明さの足りぬ問いかけに、自らの汚点を飲ませた。 此処で足掻くは、もっと恥ずべき事、故に受け止めて]
私の知る、ほとりはそのような男性ではないわ。 じいや自慢の孫息子よ。
[世間話めく軽口と切々とした従者の訴えに。 降参とばかり、綴る言。正道行く呟きに勝てるわけなく でもと、呟く言葉は、少しばかり呆れを孕み。]
乙女心は察せぬでしょう。
[昔と変わらずと。呟き1つ残し。]*
(184) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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/* カヲルちゃん可愛いなぁ。 こういう子、好きだなぁ。
(-92) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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本屋 ニシノは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 22時半頃
絵描き エンジは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[違和感や不具合が無いか聞かれ、無意識的に自身の左頬に手をやって、つるりと撫でてから答えた]
特に、ないです。 むしろ、今が一番、調子がいいかも…
[定期的に整備をされるようになって、今まで「こんなものか」と思っていた事が、ただの不具合だったことが多い瑠璃花にとって、現状は非常に満足のいく状態であった。それよりも、もっと気になる事は――]
お客様? ああ、成程……
[誰かに売り払う為にだから起こされたのかと納得しかけたが、その後に続いた話>>0:167に疑問符が更に増えた]
「心ある人形」ですか…? 黒鵜人形なら兎も角、そんな大層な物でもないのに。
[会うか会わないか、契約するかしないかは自由と聞いて、しばし考え込む。「自由」。またでてきたその単語に戸惑いを隠せない]
(185) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[向いたは、先ほど出会ったばかりのスズの元 男性陣が横で静か話を見守る姿は、やはり野花のよう 愛らしさを見せて>>153小さな香がそよぐ如く]
ええ、先ほど知り合ったのよ。 とても愛らしいでしょう。スズ、大河内です。
[家令に答える声は、明らかな喜々を含んでいた。>>171 猫の名にも使われようともおかしくないと答える娘は 慎ましやかさを持ちいるよう見え、あらと頬に手を添え]
(186) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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貴女と同じ名前の猫がいたら、 私きっと抱きしめてしまいますわ。
[清涼たる娘に、応えるは、 事実として捉える声に、畳かけるようなもの。 きっととても愛らしいわと両手合わせ。そのかんばせを見]
そうですわ、スズは確か針子をしているのですわよね。 ねえ、どのようなものを?――お知り合い?
[纏う着物を見る目を思い出し。 見え隠れする好奇心が、顔を覗かせる。 どのようなものにと問うはずの言葉が止まるは>>170 ゆるり移動する影があったからこそ、知り合いらしき>>172 言葉に、口を止め、頬に添えた手に合わせ、首を僅か傾け
二人の様子を見る視線は、少しだけ交互に動きた]**
(187) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[雉ノ恵>>0:174や薫>>0:182は「逢う」という意志を示し。 最後に瑠璃花も口を開いた]
何故、それを私たちに委ねるのですか。 客が私たちを見たいというのならば、 私たちを買いたいというのなら、聞かずに売ればいいものを。
[ぎゅっと服を握りしめて、何かを耐えるように言葉を履いた]
兄さんや薫ちゃんが逢いたいというのなら、 私にも、異存はありません。
[目の前の男性に頷いて見せた*]
(188) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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/* ごめん、どうみても私待ちだったよね……これ(ジャンピング土下座
(-93) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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あ。>>153は 拾おうとしてタマが絡んでいるな。
さて、どうしたものかな。 居るにはいるんだが。 安吾さん、ちょっとお話しません?
(-94) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 22時半頃
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/* 瑠璃花さんが全然大人しくないね。 しかたがない、ナカノヒトがガサツだもん。可憐な少女は無理。
本当はツン全開キャラで行こうと思ったけど、キャラ予約のカスイでお嬢様見て、「あ、これ絶対ツンデレキャラくる」と思って性格変えた。 意外とカスイさんツンデレじゃないな。此の世界観にあってて素敵。
(-95) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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/* 個人的に、オオコウチ×カスイが見たいです(村設定ぶち壊し 家令とお嬢様って王道でいいと思う。
(-96) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[普段は絵にする側だと返されて、彼女の職業に思い至った。>>180
そして、性別と服装が合っていないことについても、特に奇異の視線を向けられる訳でもなく、内心ほっとしていた。>>181 見た目や振る舞いから感じた以上に、優しい人なのだなという印象を受ける。]
高円寺さん…あっ、僕は宵谷環と言います。 実家が旅館をやっていて、普段はそこで仲居として働いてるんです。 零号に繋がる橋の近くに待宵亭というのがあるので、機会がありましたら、是非。 顔見知りさんにはお値引きいたしますよ。
[彼女の笑みにつられてこちらも微笑みながら、自己紹介を。と、ついでに旅館のぴーあーるも欠かさない。*]
(189) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[令嬢への回答に対して彼女は如何なる反応を示すのだろうか? その答えを見る前に、長身の家令は恭しく頭を垂れ会釈をし此方へ声を掛けてきた>>171。 只でさえ小柄な自分が背の高い男性は警戒心を抱かせるのだが、家令らしい振る舞いのお陰で過剰な警戒を見せる事は無く。]
え、ぁ、いえ……先程幻鏡堂の前でお会いしたばかりです。
[過剰な警戒はしないものの、しどろもどろになるのは致し方無く。 去れど、名前を褒められて照れを覚えてしまい初心さを曝け出すが。]
店の前で秋月様に会ったのです。 お嬢様のお陰で此処に着く事が出来ました。 本当にありがとうございました。
[少々過剰な表現かも知れないが、実際お嬢様と出会ったお陰で見付かったのは確かであり、先程家令から咎を受けていたのは遠目から見ていた故、庇いも有るのだが。 娘にとってほんの僅かな恩返し、として家令にも礼を言う。]
(190) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[家令に頭を垂れ礼を言った所で聞き覚えのある高い声>>172。 ゆっくりと来る見覚えのある人が近付いてきたら、宵谷の方へ顔を向けて会釈。]
宵谷様、お久しぶりです。 はい、結城屋で働かさせて頂いてるスズで合ってます。
[返答はこれで良かったのか、と思い迷うのだが、宵谷の問いに間違えは無い事を伝えた。 ちなみに、名前に様を付けるのはお仕事のお客様に対して付けている。 秋月嬢に対しては彼女は高貴な方と見受けた故だが、何方にしても丁重に接するべきな方には様を付けるのが娘の習わし。 それは兎も角、先ずは詫びの一言を。]
先程お見かけしましたが、此方から声を掛けられずに申し訳有りません。 入る時は見ていたのですが、お声掛けする機会が上手く掴めなくて……。
[宵谷が幻鏡堂に入っていたのを見ていたのだが、元より人見知りが強く中々自分から声を掛けられぬ性格。 それが災いして眺めていたのを正直に彼に伝えた*]
(191) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[パチパチと火花が舞っている。 橙色に照らされた壁、熱風、逃げ惑う邸の人の叫び声――
それらを呆然と見送り、動けないままでいた。
嗚呼、どうしてこうなってしまったのだろう。 何がいけなかったのか……。]
(-97) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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[ひんやりとした空気は淀み、僅かに入り込んだ虫以外に動くものは無い。 埃が降り積もる音や、紙魚が書物を食む音さえ聞こえそうな静寂が闇の中に沈んでいる。
箱にも入れられず、裸のまま奥へ押し込められた自律人形は、眠りの中で内省していた。あるいは、眠りに落ちる寸前の走馬燈であったかもしれない。
いたずらに切られた髪に、煤の付いた体に、関節の隙間に、埃と灰が固着していく。 主亡き後、虫干しもされぬ蔵の裡、しんしんと時は過ぎていった。
嗚呼、どうしてこうなってしまったのか。
人形は記憶を遡行し、問題点を見つけ出そうとしていた。 二度と繰り返さぬために。]
(-98) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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/* あと中の人の思惑で過剰な多角になるのを避けてました()
(-99) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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―椎嶺の作業場―
起動して初めて見たものは、顔を綻ばせる老人だった。 一挙手一投足を喜び、褒めそやし、お前は私の夢であり誇りであり宝だと、一切の衒いもなく彼は言った。
椎嶺。 良家の子女が初めて与えられる着せ替え人形など、主に抱えられる程度の大きさの愛玩人形を量産した人形師。 椎の木のように暮らしの中に当たり前にあり、椎の実のように子供に遊ばれる人形を。 そして、その技術は嶺の高みを目指す。 比較的安価な人形を作りながらもその志は高く、また確かに彼が創る人形の愛らしさには定評があった。 その椎嶺が、黒鵜人形の奇跡とその成就の噂を耳にした。 黒鵜への崇敬と対抗意識が年を追うごとに膨れ上がり、やがて彼は、これを遺作と定め、一体の人形を製作した。 彼の技術の粋を集め、彼の財の大半を注ぎ込み、出来上がったのが椎嶺には珍しい等身大の少女人形。
その名を、薫風といった。
(-100) 2016/07/02(Sat) 22時半頃
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「薫風南より来たる、殿閣は微涼を生ず」 老人は詩を諳んじた。 「薫風と言うのは、若葉の匂いのする初夏の風だよ」 名の由来を伝えながら、薫風の長い長い黒髪を愛おしそうに梳る。 「緑なす黒髪、と言うだろう。お前の一番美しいところは、この黒髪なんだ」
薫風は、自分がこくりと頷いたことを覚えている。
「愛されるんだ、薫風。ご主人様に愛されて、君は人になる」
薫風は、ただ頷いた。 それ以外の行動を取りにくかったと言ってもいい。背丈よりも長い髪には豪華な金の簪や櫛が挿され、幾重にも重ねた着物に金襴緞子の帯を締めた体は重く、その上にさらに珊瑚の飾りが二重三重に巻かれ、真珠が巻かれ、指には大きな貴石が光り、ほとんど身動きは取れない。 だが、愛玩される人形なのだから、動けないことは問題ではないのだろう。
そのように納得し、薫風はただ黙って、父の愛を受けた。
(-101) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[微かに名を紡ぐ声に、なぎさと呼ばれたその人はふわりと微笑んだ。
そう。 姿かたちはまるで違う。 瑠璃花の記憶にある彼は口元に皺を刻む老人で、目の前にいる男は薫とさほど変わらないように見える。
けれど。 まるでその名を肯定するように微笑む仕草は。 纏う茶の香りと雰囲気は。
まさしくその名の人、そのもので。 記憶と一致しないその外見が、余計に少女の思考を混乱させたかもしれない。]
(-102) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[治せるのならと答えた雉ノ恵>>173に、こくりとひとつ頷いて。]
では、後ほど道具を持って伺いますね。
[そうして先にふたつのカップを満たし、おずおずとした様子で差し出されるみっつめのカップ>>179にも、慣れた様子で紅茶を注いでゆく。]
そうですね 淹れたての熱いお茶をかけなければ、気に入らないと言って突っぱねるぐらいはしてもよろしいんじゃないでしょうか?
[これもまた、人形を欲する客に対してあるまじき反応を肯定してみせ。 本来なら咎められるかもしれない粗暴なふるまいも、まるで子供を見る様に微笑ましく見つめ。]
(192) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[瑠璃花の問いかけに、この中では一番幼く見える少女へ視線を向ける。 そして、ぎゅっと何かに堪える様に服の裾を握りしめる手へ白い手を重ね。]
無理はなさらないでください。 それに、彼らがもし瑠璃花さんを欲しがったとしても。 あなたがそれを拒むのでしたら、私はあなたをその方にゆだねるつもりはありません。 瑠璃花さんが自分で望んだ方でなければ。
[もちろん、それは他の二人にも言えること。 雉ノ恵が。薫が。 この人となら、この人ならと、選んだ主以外に彼らを引き渡すことはないとはっきりと告げる。]
黒鵜の作った人形だけが特別ではないのです。 瑠璃花さんにも、心がある。
[そうでしょう?と、その胸にある心という不可視の存在を肯定して、男はふわりと微笑んだ。*]
(193) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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/* 秘話で 「――なぎさ、さん。」 って呼ばれるのぐっとクるなぁ… 思わず嫁にやりたくなくなっちゃったじゃないか。
あと「何よりも、あの、細い指にいやらしく絡みつく銀の蔦が!」>>162ってどういうことだwwwww なんだよwwww なにがそんなにいやらしいんだよwwwww
そして店の中では順調に自己紹介が進んでいる模様。 渚は… まぁいいか。 幻鏡堂の中だしな。【聞こえて】る【きこえて】る。
(-103) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[この男が治せると頷くなら、青年はそれに頼るだけ。 青年自身で治すことが出来ないから致し方なし。>>192
欲しがる、とか。 自分で選ぶ、とか。
人形に選ぶ権利があると言うのだから興味深い。 青年を欲しがる物好きな人間等居るとでもいうのだろうか。 捨てられたこの人形を、何故欲しがるのか。]
ま、暇つぶしにはなるかな。 折角起きたんだ、それ位の楽しみが無くちゃつまらない。
[今度こそ読んでいた本をローテーブルへと置き、 ググ、と身体を背伸びさせて。
心がある、と瑠璃花に告げる男を薄らと見つめた。>>193 ヒトではなく、人形として心を持った。 ―――それはいい事なのか、或いは。
今は深い事は考えず、その客とやらに会う準備をしようか。*]
(194) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[暇があれば。 言われた言葉>>150にやや自重するような笑みを見せ。]
うん、まぁ… もしかすると、もうクビかもしれないけどね…
[飛び出してきちゃったから、とぼそり一人ごちたのは、聞こえたか否か。 手を差し出すのを躊躇ったせいで、相手に与えた印象には思い至らぬまま、問われたことに緩く首をかしげた。]
うん、まぁ。 そう、なのかな。
[自律人形を見に来た、というと、やや語弊があるかもしれない。 嫁に行った幼馴染が、心残りとして口にした『幻鏡堂』。 それは、彼女の散々語って聞かせた夢物語の舞台であって、だからこそ、そこを見てみたかった、というのが本音だ。
それとは別に、人形に心など、と言い切った師への反発。 心を宿した人形を、実際に目にして己自身で判断をしたい、とは、はっきりとは自覚していなかったが。]
自律人形に、心は宿るのか…
[再度、ひっそりと口にしたのは、そんな独り言だった。]
(195) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[仕える令嬢は大輪の花であるが、路傍には咲かぬ。 親の整備した花壇の中で静かに花開くを是とされる。 彼女にとって、秋月当代は用土で在り、柵であった。 自身もそれをよくよく理解している。>>183]
旦那様の御機嫌を損ねては、人形を購うことなど夢の話。 御嬢様とて、此度の陳情を白紙に戻したくはないでしょう。 俺も、出来るだけ尽力したいと思っているのです。
[続けたのは隠し立てする必要のない本音。 幼き頃から抑圧されて育てられてきたことを知るが故の、 ささやかな心配りを混ぜて、首肯を返してみせた。
人形を、と強請った折、同伴に手を挙げたのは自分自身。 彼女の抱える運命と、機微を解さぬまま、 何も知らぬ従僕に口を差し挟ませるを厭ったのだ。
―――― ちゃっかりと目的地までの道のりで、 逸れると言う失態を打っていては立つ瀬はないが。]
(196) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[されど、恥じ入る要因は彼女も同じく抱えるらしく、 自身の指摘に、素直に語尾を濁らせて肯定を示してみせた。>>184
聊か口の過ぎる家令は、言葉を声に変えてから、 選択の失敗を悟り、されども咳払いで間を繋ぐ。]
……まぁ、俺の話は良いのです。 本日は御嬢様の付き添いなのですから。
貴女の日常を綺羅綺羅しいものに変える、 たったひとりを、俺も探しに来たのです。
[一体ではなく、ひとりを。 秋月の家に居る自律人形にはない煌めきを持つ者を。
彼女の煌めきには成れぬ従者は、 互いに言い聞かせるように言葉を結んだ。 小さな、されど確かな囁きにも、鼓膜は揺れた筈なのに。]
(197) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[意識を切り替えるように黒髪を振って散らすと、 主君からの紹介>>186を受けて、スズに改めて視線を投じる。 一見すれば変哲のない町娘だが、 それ故に慎ましい謙虚さを兼ね備えた少女だった。>>190]
それはそれは。 貴女とお二人だから辿り着けたのですね。 御嬢様がお世話になりました。 秋月の名に変わり、お礼申し上げます。
俺は大河内ほとり、御嬢様の伴を仰せつかっています。
[真っ直ぐに伸びた背に、長身を包むテールコート。 夏を迎える布地は薄いが、些か暑苦しい印象は拭えない。 その上、白手袋で指先まで隠していては堅苦しい。
されど、硬質な家令自身は彼女に悪い印象を持たずに居た。 上流階級に対して引け腰になっていると言うよりも、 単に、彼女の持つ生来の気質に見えたが為だ。
故、せめて言葉に減速を掛け、 竦ませぬようにゆっくりと自己紹介してみせた。*]
(198) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[精巧な絵画でなくても、絵にするのならそれなりの観察は必要になるから 些細な心の機微や纏う気配を読み取るのは、もはや職業病のようなもの。 深入りをしないのは優しさか、それとも細かいことは気にしないという性格か
後者の割合が高いというのは、あまり知られぬ事実なのだけれど]
宵谷環、さんね。
[外見にあわせ、君ではなく「さん」をつけて呼ぶ。>>189 そうして、続けられた家業の紹介に]
あら、商売上手なのね。 壱号への橋の近くなら、壱号に住んでいる私には都合がいいし 今度こちらに来る時は泊まらせて貰おうかしら。
[と、少しばかり真面目な表情で考える。 まだ駆け出しの身故に、旅館に泊まるのも贅沢ではあるけれど 「値引き」と言う言葉につられたわけではない……多分。*]
(199) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[目の前の麗人>>0:193が近づき、その手を重ねる。 その瞬間びくりと身体が撥ねたが]
無理…しない…、うん、頑張ります。 きっと、私を欲しがる、そんな奇特な人も、居ないだろうし。
[手の暖かさが人形へ移るころには、落ち着きを取り戻してきていた。 その話し方、その雰囲気が、懐かしい記憶を呼び覚ます]
(200) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[十年前、この店先で行き倒れていた人形。 陶磁製の白き頬に出来た大きな亀裂を筆頭に、彼方此方がひび割れし、服は破れ、靴も履かずに往来を駆けてきたせいでぼろぼろとなっていた。
人に怯え、震えているだけの人形に。 そっと手を握り、優しく穏やかに根気よく話しかけて、その頑なな心をほぐしてくれた。
しわくちゃな手と、瑞々しい弾力のある手。 違いはあれど、――その手のぬくもりは、今も昔も変わりはない]
(-104) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[ふと、名乗り>>198が聞こえ、振り返る。 一人の男に目を留め、青年はゆっくりと首をかしげる。 あんまり近くに行くのもアレだが、この距離だと… 青年の眼が、すぅと細められた。 そして。]
大河内…
[ゆっくりと、その名を呟いた。 聞き耳を立てていると言われてしまうかもしれないが、残念ながらこの青年、あまり育ちはよろしくない。 礼儀作法なんて習ったことも無いのだから、致し方ないのかもしれない。
さて、問題は、大河内、という名前だ。 聞き覚えがある。 だが、多分この男ではない。]
…身内か?
[ぼそりと呟いたのは、砂永の工房へと、随分古い腕時計を持ちこんだ老人を思い出しての事で、同時に思い起こしたのは、その時計は青年自身が触れること等許されないほどの品だったのに、あまりの美しさに手を伸ばしかけ、怒り狂った師にしこたまぶんなぐられた記憶だったものだから、ひっそりと眉をしかめた。]
(201) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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私の、心…。
[見えないそれがあるという胸を見やった。 人に作られた人形が、人に作られていない物をその身に宿すことがあるのだろうか? 疑問に思うものの、温かく微笑む姿を見れば本当にあるのかもしれないと思い始めてきた]
大丈夫、です。 私たちを見たいという人たちを、連れてきても。
[先ほど入れ直してもらったアールグレイを一口飲み、決意を込めた目で彼の人に頷いて見せた*]
(202) 2016/07/02(Sat) 23時頃
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[肯定が返ってくることは、半ば予期していた。>>0:192 何せ薫は二十年もの間、店先にも出ずに居座っているのだし、良質なお茶とお茶請けを食うだけ食ってさっさと寝るような行動が許されてきたのだ。]
へえ。本当にやっちまうよ。
[唇の端を吊り上げて笑う。
続いて瑠璃花の方に向かった隙に、彼の指輪を見つめた。彫ったものか焼いたものかは判別できないが、細かな西洋木蔦がそっと指の根元を覆い、控えめな光を反射している。 あらゆる装身具を厭い、半ば憎んでさえいる薫の目にはその慎ましい輝きさえ煩わしかった。
それと言うのも、己が彼を過剰に同一視してしまっているからだろう。気安さと懐かしさ故のことだ。 いけない、観察の眼が曇る、と薫は幾度か瞬きをした。 もっと冷静に物事を見なければならない。 彼は自分ではないし、ご主人様でもないし、お父様でもないのだ。
自分が纏わされるのでなければ、飾りに思うところは無い。]
(203) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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/* 村始まるよね。 そんなに瑠璃花の需要有るかな?有るといいね!お願い有って!!
渚に話しかけられるたびに「あ!あの素敵な村の登場人物が、私に話しかけてくるなんて!」となっている。
(-105) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[ギシ、と音が響く左の肩。 前にも一度こんな事があった。
その時の原因は、この黄色いマフラー。
この繊維が絡まってしまって動きが悪くなっていた。 もしやと思うが今回も其れが理由ではなかろうか。
このマフラーを外せばいいだけ。 ―――否、思い出深きもの故に、外せないのだ。*]
(204) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[スズの近くに居た令嬢とそのお付きの男性にも、改めてぺこりとお辞儀をしつつ。 お嬢さまとの会話を遮ってしまったかな、と自身のタイミングの悪さにぎりぎりとしてはいたが。
話しかけた彼女はというと、こちらの事は分かっていたようで安堵のため息が漏れた。>>191]
覚えてもらえててよかったぁ。 …え?あ、ああ、気にしなくていいよ。 こっちも最初すぐには気付けなかったし…。
[謝られはするけれど、思い出すまでに時間がかかってしまった事を思えば、責める事などできるはずもなく。
相手が硬い口調で礼節をわきまえて振る舞うのに対し、自分はというと… 母が彼女を呼ぶ時の記憶のまま「スズちゃん」と呼んでしまった事もなんだか申し訳なくなってくる。]
(205) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[>>195もうクビかもしれないけどねという言葉に耳をして目を瞬かせた。くわえてぼそり1人ごちにいうのは何かあったのだろう。個人の事情には触れはせずに。]
何があったかは俺は聞けないが、いつでも構わないよ。
[ひっそりと口にした言葉は独り言なのだろうか? その言葉に対して、俺はそう言う。]
心が有る人形がいるという噂があるくらいだから、心は宿るんじゃないか? 有るかどうかは人それぞれ受け止め方が違うかもしれないけれど。
(206) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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…えーと、そうだ。 猫の名前みたいだとか、会話がちらりと聞こえてしまったけど、 僕の下の名前もそれっぽいよ。環だから、よくタマって呼ばれてるし。 君が良ければ、そう呼ばれても僕は大丈夫だから。
[こちらだけ彼女の事を愛称で呼ぶのは忍びないので、「あまり畏まらなくていいから」と付け加えながら。 母親から、同年代だとは聞いていたし、もう少し仲良くなれたらとも思っていて。*]
(207) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[雉ノ恵は「面白いから会いたい」>>174と言った。 薫は「退屈しのぎくらいにはなるだろ]>>182と言った。 そして最後に、瑠璃花も「大丈夫」>>202と答えて頷いた。
三人が会う事を選んだのなら、店の中で丁度自己紹介に興じている彼らに三人の事を紹介し、ここまで案内しなければならない。]
では、もう少ししたらこちらへご案内いたしますね。 ですが、その前に…
雉ノ恵さん、少々、服を失礼いたします。
[肩の具合が悪いと言っていた雉ノ恵の背後へ回り、黄色いマフラーをどかすように捲る。 着物の方もずり下げ肩を露出させれば、数年手入れをしていなかった肩の関節駆動あたりに分かりやすい山吹色の繊維を見付けた。]
これ…でしょうか。
[繊維の端をつまみ、中の歯車を傷めないよう慎重に引き抜いた。*]
(208) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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仲居 タマは、メモを貼った。
2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[少年と話をしながら近くにある品に目を向ける。 綺麗な細工を施された小箱は、木肌を年季の入った飴色に変化させ 過去の持ち主がそれを大事にしていた事を伝えてくる
古い物には、無垢な新品にはない、一つ一つが培った個性があると そういわれたことを目の当たりにして実感していた。
そんな中で、他の客から聞こえてくる「心ある人形」の話]
やはり、ここには特別な人形が残されていると言う事なのかしら……
[かつて、稀代と呼ばれた人形師が起こした奇跡 それを再現しようとして、成し遂げたものはいないと言うけれど それでも、心を得るだけで充分奇跡だと絵描きは思う。
持ち主の手を離れここに「いる」という事は、と 奇跡に付随する悲しい話を思い出し目を伏せた]
心があるのであれば 悲しみは癒えているのかしら……?
[そうして、会えるものならばこの目で見てみたいと密かに思った。 話を聞いてみたいと、そう思ったのだ。*]
(209) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[>>201振りかえる安吾につられて、其方へ視線を向けば、後からきた男性が。]
うん?大河内? 身内? 安吾さんの知り合いかい?
[出かけた先に知り合いがいたり、は来客からよく聞く話だ。 多分そうなのだろうと思い尋ねてみるが]*
(210) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[人形に、心は宿る。 そういう者は、ここにもいたようだ>>206。]
そう、なんだろうね。 でも、なんというか。 その、宿ったとされる心が、作り物ではないなんて、 誰にも証明できないんだろ。
[まぁ、それを言っちゃえば、人間もそうなんだけどさ、と小さく笑って付け足して。 一瞬の、間。 それから、再度薄い唇を開く。]
でも、さ。 人形に、人間みたいな心が宿るなんて、 そんなことが、実際にまかり通るならさ。 その人形を作った人は、もう人間なんかじゃなくて、 カミサマ、じゃないかな。
[言いつつも、別段青年は神様なんてものを信じているわけでは無い。 無信教といえば聞こえはいいが、単純にそこまでの教養が無いだけとも言える。
それに。 口にはせぬまま、青年はひっそりと思う。 人形が、人のような心を持つのであれば。 それは、あんまりにも、哀しいじゃないか、と。 青年は、微かに眉を下げた。]
(211) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[独り言の呟きのつもりが、傍らの青年にはばっちりと聞かれていたようだ。>>210]
あ、いや… 俺には、身内なんて、いない、けど。
[知り合い、ではない。 何と言ったらいいものか、うーん、と唸る。]
うぅん… 同じ名前の、客がいたなぁ、って。
[悩んだ末、口にしたのはそんなあたりさわりのない言葉だった。 だが、それ以上に言いようが無かったのだ。*]
(212) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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あ、僕達が移動しなくていいんだ。 それは便利―――…ん?
服……?
[と、問いかけを答えてもらう前に男が青年の背後へ。>>208 一体何をするのだろうと思えば、 マフラーに触れられ、一瞬ビクリ、と肩を震わせるも、 外されないと分かれば安堵の息を吐き。
来ていた着物も、肩が露出する位ズル、と下げられ。 目を細めている間に何やら男が “これ”かと告げた。]
あー………、またか。 悪い、サンキュ。
[摘ままれた繊維を見ながらふぅ、と落ち着き、 ずり下げられた着物を元の様に戻した。]
(213) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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ならその客とやらがくるまで、 のんびりお茶でもするか。
[なんてのんびりしたことを言いながら、 先程御代わりで注がれた紅茶へと手を付けた。*]
(214) 2016/07/02(Sat) 23時半頃
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[野傍で咲けぬ花の身なればこそ。 家令の言は、心に響いた。叶わぬ道筋を描くより。 叶う道筋を広げるが、現実的。理想主義を描くにも、 秋月の名は重く、父という当代の主は強い>>196
ほとりの言は、正論。 混ぜられた心配心は胸を痛ませ、自覚促され]
…その通りですわ。 そのような失態、白紙どころか秋月の名も傷つきます。
[人形を求めた、結果。 此度の失態が明らかなれば、父の機嫌を損ねると同時。 秋月にもいらぬ醜聞が響くこと、理解できる故の頷きと。 密か、思うは、同伴の手を挙げたほとりの事。
どのようなお叱りを受けるか。 抱える運命を知るが故の、やさしさを無碍とする行為。 それだけは避けねばならぬこと、ゆくは筆頭家令になる身。 その名を汚すは、幼馴染としての、香水が許せぬ]
(215) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[互いに恥じる要因を抱え込み。 肯定するは、此処を訪れるを許された事。 それが、頓挫するやもしれぬ、可能性の存在故。
口が過ぎるが、玉に傷。 されど家令としては、正しき言もつほとりが 選択の失敗に気づき、咳払いをするのを見る目は揺れる]
いつも、貴方は自分の事を後回しにしますわね。 …まあよいのだけれども。
ひとり、…私の、私だけの特別な子は見つかるかしら。
[一体ではいけない。 秋月にもお気に入りの自律人形はいる。 されど、それらにはない、煌めきを心は描く。 人ではいけない、人は連れていけぬから
――特別な子がほしい。 言い聞かされるまでもない、結ぶ言葉に胸元へ手を置き 幼い憧憬を懐かしむときは過ぎたとばかり。>>197 鼓膜揺らす呟きの、真意は闇の中。]
2016/07/03(Sun) 00時頃
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[【応接室】から店に戻れば、待たせていた7人は誰ひとり帰ることなく。 それぞれがそれぞれに談笑に興じ、偶然の集いから親睦を深めていた。]
お待たせいたしました。 お茶をお出しする前に、皆様にお会いになって頂きたい方たちがいるのですが、よろしいでしょうか?
[穏やかな声音。凛とした佇まい。 浮かべる微笑はそのままに、黒く艶のない金属の片手燭台を手に、黒の麗人は彼らに尋ねる。]
皆様は、心ある人形に会ってみたいとおっしゃいました。 黒鵜の造った最期の三体は、ご存じのとおり既に居りません。 ですが人になるという奇跡を持たずとも、心を持つ人形はいます。 彼らは皆様方に会ってみようとおっしゃいました。 ですから皆様方さえよろしければ、彼らの元へ案内させていただきたいのです。
どうか、彼らに会ってはいただけませんか? [人である客人たちと、人形である彼らを同格に扱う様な不思議な物言いだった。]
(216) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[互いに恥じる要因を抱え込み。 肯定するは、此処を訪れるを許された事。 それが、頓挫するやもしれぬ、可能性の存在故。
口が過ぎるが、玉に傷。 されど家令としては、正しき言もつほとりが 選択の失敗に気づき、咳払いをするのを見る目は揺れる]
いつも、貴方は自分の事を後回しにしますわね。 …まあよいのだけれども。
ひとり、…私の、私だけの特別な子は見つかるかしら。
[一体ではいけない。 秋月にもお気に入りの自律人形はいる。 されど、それらにはない、煌めきを心は描く。 人ではいけない、人に心寄せるは、悲しいこと。
――特別な子がほしい。 言い聞かされるまでもない、結ぶ言葉に胸元へ手を置き 幼い憧憬を懐かしむときは過ぎたとばかり。>>197 家令の鼓膜揺らす呟きの真意は闇の中。]
(217) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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瑠璃花はかっこいいよね。
[ぼそっと呟いただけなので、誰にも聞こえなかったかもしれない。
先ほど、買いたいなら聞かずに売ればいいと言ったのも、>>0:188 薫が遊んでいそうだと言ったのも、>>0:74 とても新鮮に聞こえていた。考えつかなかった、取りこぼした視点というやつだ。
言われてみればそうなのだ。 幻鏡堂ではずっと客に会いたくないという意思を汲んでもらえていたが、思い起こせば元の主人との契約はある日突然了承もなく、当然のこととして進められた。 遊ぶにしたって、店の物が勝手に出歩くのはさすがに無理だろうが、ひょっとしたら、買い物に同行することもできたのかもしれないし、もっと楽しく時間を過ごせるような何かを手に入れてもらうこともできたかもしれなかった。 そんな気が無かったとはいえ、思いつかなかったのは真実なのだ。
瑠璃花の方が自由意思をよくわかっているのかもな、などと考える。
無理をしないように頑張る、というのは本末転倒に思えたが。>>0:200 ]
(218) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[意識散らす家令を伴い>>198 訪れたスズは、しどろもどろながら 名前をほめられて初心さを示す愛らしさを>>190 見せて、心を清涼としたうえで、過剰な表現で。
わが身を助けるような言葉を発し]
…まあ、…そんなこと。 お礼を言うのは、私の方ですのに。
[思わず、感嘆の息が漏れるは、彼女の姿勢。 どこまでも、謙虚なかんばせが胸を打つ。素敵だと。 スズへの好感度が振り切れそう、下々の身に関わりは浅く だからこそ、物珍しさも相合わまらせながら]
(219) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[ほとりが自己を紹介するを聞いていたが>>198 それに反応するような声わずか>>201首傾げ。 大河内は秋月の家令。 その名を知るものは、まず月を浮かべるからこそ。 疑問は浮かぶ、知り合いならば別でしょうけど。
そう、反応見せる>>191スズと。 自らを僕という、娘?>>205のように。
交互に静かな目線が見つめ 会釈には、こちらも返しを見せ、また一つ>>207]
…僕?
[疑問が浮かび。傾げた首が戻らなんだ。]*
(220) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[大河内は古くから秋月の名を前にして傅き、 忠誠を捧げてきた一族である。
輩出した上級使用人の数は知れず、 昨今、職業選択の自由を赦されても、 従者としての道をを選ぶ者が少なくない。
特に今現在、秋月家の筆頭家令を勤める祖父は、 自身でもひとつの目標とするほどに出来た人物であった。 雅趣を解し、空気のように控え、 誰ぞが気が付く前に一部の狂いもなく仕事を終える。
そんな理想と呼ぶに等しい祖父は時計蒐集を趣味としていた。 自身の腕に巻く時計は一秒の誤差も許容せず、 ひとつを長く大切に使う顧客として工房に時折姿を見せる。>>201
丁度、昨年の暮れにも、新しい家令に与えたいと、 懐中時計の納品を頼んだばかりだ。>>47 見習いである彼が時計そのものに関われたかは分からないが、 燕尾服の胸元より垂れる金色の鎖には見覚えがあっただろう。>>2
その金時計は、納品から半年以上経た今でも、 唯一度の整備も知らず、工房の門扉を潜らぬままであったが。*]
(221) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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ああ、そうなんだ。 意外と見かけたりするよね。
[そう答えて、>>211先程言っていた言葉に対して]
そうそう、カミサマ、という考えもなかなか面白いけれど。 こうも考えられないかい? 人間で、カミサマの手を持っていた、とかね。
[なんてね、とそうおどけた口調で付け加えておこう。 あくまで俺の考えだ。]*
(222) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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/* ………うん。 時計を見たら23時30分でさ…
あれ? 22時頃に案内するんじゃなかったか…? って、自分で驚いたよね。
ちょっと、どうしようかな… 大人しく日替わり直後を狙うか。
(-106) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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片肌脱いで色っぽいじゃないか。>>0:213 客が来るまでそのままでいたら? 案外悩殺されてくれるかもよ、来るのはどうせ変わり者ばっかだろうし、そういうのがいいのもきっといるぜ?
[関節を見てもらった雉ノ恵に適当なことを言って、自分も紅茶をぐびりとやる。]
そうだね、のんびりと、ボクららしくやろうぜ。
[言っておいて、自分らしさとは何なのか、自由意志とは何なのか……それは薫にもまだはっきりとは分からない。*]
(223) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[暫く姿を見せなかった、店の者だろう黒衣の男性が戻り 穏やかな声音で言葉を告げる。>>216
会って欲しいものがいる、と
「心ある人形」がここにいて、自分たちに合うことを望んだと
それは、まさしく今、絵描き自身が望んだことだった]
……本当にここにいるのですね、心ある人形達が。
私、その方たちに会って話がしてみたいわ。 お願いできるかしら?
[人形を求めてきたわけではない、けれど ただ聞き流してしまうには惜しいほどに、その人形達に興味を抱いていたから 黒衣の男性にそう告げて、案内を乞う。*]
(224) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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この粗雑な動きさえ、本物かどうか。
(-107) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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/* 更新0時だと思ってたCO
くっ巧妙なトラップを…!!
(-108) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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/* 素敵なお姉様と言うか、まあ、保護者ですね(とおいめ)
世話焼き気質が隠せないぃぃぃぃ
あと、文章に癖がでまくってて私は…(>>199とかな)
0時更新かと思ってたら0時半だった事に今気がついt
(-109) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[大河内を名乗った男の胸元に揺れる金>>0:221に、青年は気づくことができなかった。 それは別段、注意力が足りないというわけでもないのだが、いかんせん目が悪い。 工房での作業時には、専用のルーペを用いるし、そもそもが近眼であるので手元の作業には然程支障はないのだが。 こう、少し遠目になるとすぐに判別は不可能になってしまう。
だから、もっと近づく機会があるまでは、気付くことが無いだろう。 その男の持つ懐中時計が、未だ中に収める機構を組むことは許されない青年が、外組みと仕上げ、そして刻印を任されたもののひとつであるという事に。]
(225) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[秋月嬢が此方の名前を紹介しただけでなく、愛らしいという言葉に照れを孕んだ戸惑いを見せよう>>186。 しかも、此方と同じ名前の猫が居たなら抱きしめると言われたら、嬉しい様な恥ずかしい様な気持ちが芽生える。]
秋月様、その様に申されましても、私は猫になれませんっ。
[頓珍漢な反応を示しながら、熱くなる頬を両の手で覆って。 其れでも此方に対して気を悪くしていない様に見えるから何処だか安堵は覚える。 それどころか、此方を気遣う様にゆっくりとした口調で声を掛ける家令に、警戒のベールがまた一枚と剥がされ>>198。]
えっと、私は永田スズですっ、名乗りが遅れてごめなさい。 秋月様と一緒になれて、良かったです。
[堅苦しさを感じども、それは職業柄故なのだろう。決して嫌な感覚は覚えず、真面目そうで気遣いの上手い家令に頭を垂れ名乗りを上げた。
宵谷の問いは正しいと伝えれば、彼は安堵していたのは此方にも理解が出来た>>205。 宵谷につられる様に此方も無意識に安堵の態を示すが、先ずは詫びをすれば。 親しげに「スズちゃん」と呼ぶ宵谷に不快感や戸惑いは無く、寧ろ彼自身らしく自然に思えて。]
(226) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[畏まらなくて良い、という言葉に此方は如何するか迷いを見せ少し考えを廻らせど>>207。]
えっと、……タマさん、で良いですか? 私はちゃん付けで呼ぶのは、慣れてなくて……。
[中々自分から親しげに接する、というのは出来なくて。 されど、呼ばれても大丈夫、という言葉の意味を娘なりに理解し、少しでも歩み寄ろうとした頑張り物語の結果である。 と、秋月嬢が針子の事と共に宵谷の事を問われたら、はっと我に返り、ふぅっと深い吐息を漏らし少し落ち着かせてから。]
はい、宵谷様……いえ、タマさんは私が働いている呉服屋のお得意様です。 タマさんのお母様が旅館の女将さんで、着物を仕立てさせて頂いてます。 中居さんや女将さんの着物を仕立てたり直したりもして、お世話になっているんです。
[宵谷が男性だ、というのは仕立ての際採寸する時に知っている。 だが、何故彼が女物の着物を纏っているのか知らない話の上、此方から明かす事でも無いので伏せて紹介した。]
(227) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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/* スズとタマ……にゃんこのかほりがする
(-110) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[帰された言葉>>222には、ふむと考えるそぶりを見せて。]
カミサマの手、か… なんともオツな響きだけど… …カミサマって、姿見えない物じゃない?
[なんとなく、納得がいかなくて、そう言葉を添えた。 そんな、折だったろうか。 店主と思しき美人が、帰って来たようだ>>216。 そして。 彼の発した言葉に、無意識に、前のめりになった。]
いるのか、ここに。 心持つ、人形が。
[人にはなれぬのに、人の心を持つ人形。 嗚呼、そんな、哀しい存在が…
あの可愛い幼馴染が夢見たのは、そんな存在ではないだろう。 愛というふわふわとした、甘ったるい柔らかい何かを得ることで、奇跡を起こした人形たちのことだろう。 だが、そうだとしても。
人形の宿し得る、心を目の当たりにできるのであれば。]
…会いたい。
[ごくごくシンプルに、そんな願いを口にした。]
(228) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[スズは猫になれぬらしい 残念なこと。と思わず呟く声は本気だった。 猫であったなら、両の手を覆う彼女を連れていけたやも そんな思いがよぎるのも、ほんの少しの浅はかさ>>226
主として、家令の自己紹介を見守り。 頭たれながら答えるスズを見ていれば、新たな人影の登場 僕という一人称に疑念抱くも>>227お得意様とスズが紹介するを聞き]
まあ、そうでしたの。 私、秋月と申しますの、旅館とはどちらの?
[私が訪れたことがあるかしらと呟き。 そうして過ごしている内 いつの間にか店へ戻った主の顔があった。 お待たせしましたと。言を綴る声が告げるは お茶の用意ではなく、ひとりとの出会い。
”彼ら”という単語が指す複数。
望むべき、特別>>216高円寺が案内乞うを聞き>>224。]
(229) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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「愛されて人になるんだ」
藍玉、黄玉、紅玉、翠玉、蒼玉。 金紅石、蛋白石、月長石、天藍石、金剛石。
「愛されなさい、薫風」
柘榴石、虎目石。 紫水晶、黄水晶、紅水晶、煙水晶。 玻璃、瑠璃、翡翠、琥珀、鼈甲。
「愛されなさい」
椎嶺の愛と言葉は日毎にその重みを増していった。 あらゆる富が薫風を飾り立て、彼女の黒髪は螺鈿のように輝いた。
(-111) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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では、私も。…会いたいですわ。 心を持つ、子らに。
[心を持つ。人ではない、子らに。 わずか思いを寄せるは希望という言葉。 同格に扱う言動を紡ぐ彼に疑念よりまず好奇心を刺激され]
…そうだわ、貴方の名は。
[適時呼ぶとき不便だわ。と小さな問いかけ。]**
(230) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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父の言葉に薫風はただ、はい、と頷き続けた。 確かな愛を、発条仕掛けの胸に感じながら。 ただ一つ、言葉を飲み込んだまま。
それは誰も教えてくれなかった。 人は知っていて当たり前のことなのだ、だから誰も改めて口にしないのだと薫風には感じられた。彼女を囲む人間は皆口々に、これは愛らしい、愛されるでしょう、愛されなさい、と言葉を投げかけた。 だから彼女は問うことができなかった。 そんなことも分からないのかと落胆されたくなかった。口にしたら何もかもが終わってしまうように思った。愛されて当然の筈の人形は、愛されないことを、嫌われることを何よりも恐れた。 そしてついぞ、聞くことはなかった。
(-112) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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……人形のそんなものをみて誰が悩殺などされるか。 そうせならお前がやって見せたらどうだ?薫よ。
[青年が女型だったらもしかしたら効果はあったかもしれない。 否、青年は男型。 いくら変わり者が来るとて、変な目で見られるのが目に見える。
――だって、青年はヒトではなく人形なのだから。>>223*]
(231) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[>>228安吾の言葉に]
たしかに。
[まさにその通りだな、と頷きを一つ返して。 >>216暫く戻ってこなかった店の者が再び現れたのを見て、穏やかな声音で告げる言葉を耳にする 「心ある人形」 聞いた噂は噂ではなくて、本当だったのか、と感心をしつつ、見てみたい興味心はあるわけで。]
俺は見てみたいと思っていたから、会ってみたいですね。 お願いします。
[店の者へそう告げるだろう。*]
(232) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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愛されるには、どうしたらいいのですか。
(-113) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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/* あ、誤変換見つけた
(-114) 2016/07/03(Sun) 00時頃
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[貴方の名はと問う指摘の言葉>>230に、今まで一度も名乗っていないことを思い出し、おや、と相貌を崩す。]
失礼いたしました。 私は店主の代わりに留守を預かる渚と申します。 どうぞご自由に及びください。
[それは偶然か否か。 先代の店主と同じ名を持つ麗人は、客人たちに向かって恭しく頭を垂れた。*]
(233) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/03(Sun) 00時半頃
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/* 渚ですわ!渚ですわ!
とおちびさんが顔を出して大変なことに
(-115) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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――応接間――
[麗人が雉ノ恵>>0:208に近づき、そのマフラーや服を脱がす]
え、あ。その、ちょっと――破廉恥です!
[雉ノ恵の肩が露出する様が目に入って、慌てて両の手で自身の目を塞いだ。 暫くして薫>>0:218の声が耳に入り恐る恐る手を外すと、既に雉ノ恵は服を着ていた]
え? 格好いいのは薫ちゃんの方、ですよね。 何を言っているのかしら?
[自分はただ、見たいという人間や、会ってもいいという同朋に流される、意志の持たないまさにお人形さんである。
少年ぽい格好をしているという見た目もあるが。 堂々と周りの目を気にせず、自分を突き通しているように見える。 もし気に入らなければ、全員突っ返せばいいなどと言い放てるその意志の強さも、自分には全くない「格好よさ」だ。
前に頑張ると誓った「好き放題」をこなせば、薫みたいに格好良くなれるのだろうか、と心にこっそり誓ったと薫本人が聞けば、やっぱり本末転倒だと思うのだろうけど、あいにく瑠璃花は気づけなかった*]
(234) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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良い人形は、主人を選ぶと言います。 反省は大事ですが、余り身構えませんように。
[幼き主は通せる無理を知る女性、 裏を返せば通らぬ無理も、通せぬ駄々も理解している。 賢く育つほどに、敷かれたレールが重圧を増すのは道理。
だからせめて、彼女が通せると目論んだ無理くらいは叶えたい。 そう考えてしまうのは、忠誠よりも愛着を源とする思考。 彼女が己の立場を考えてくれると、恐らく同じもの。>>215]
当面、俺は御嬢様の幸いに付いて考えることにしています。 未熟なもので、並行して頭を使うのに慣れていない。
―――…そうですね。 どんな人形がいるかは分かりませんが、 御嬢様のお眼鏡に叶う方がいらっしゃることを願いましょう。
[人形は人と同じく多種多様。>>217 目覚めを知らぬ新品も居れば、既に人を知る者も居る。
せめて、己が空けてしまった彼女の友人としての枠を、 すっぽりと埋められる誰ぞと出逢えるようにと、切に希う。]
(235) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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お嬢様 カスイは、メモを貼った。
2016/07/03(Sun) 00時半頃
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[そうして、香水とスズのやり取りに耳を傾けながらも>>219>>226 口火を切った麗人に視線が誘われた。>>216
一応、己も客の体を取ってはいるが、正しくは付き人だ。 だが、そんな立場の違いを分ける事のない勧進に僅か瞳を細め。]
―――……その心は、如何様にして生まれたものだろうな。
[ぽつりと漏らしたのは独り言。 本来、自律人形が自主性を持ち難いのは知っている。 故に、率直な感想が零れ、また軽く頭を振った。]
俺は御嬢様の伴であるが、それでも良ければ目通り願いたい。 [目的を果たすように是を返せば、 一度、令嬢に視線を配り、浅い首肯を重ねてみせた。*]
(236) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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/* 生前の渚。 簡単な整備なら初代で黒鵜の友人であった一二三に教わったので出来るのだけど。 専門的な技術が居る修理や修繕となるとできないんだよなぁ…
この渚は諸事情によりできるけど。
(-116) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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[名を、と促され黒衣の男性が頭を下げる。>>233 店主の代わり、と言う言葉には疑問は抱かず 噂で聞いた、今はもういない先代店主と同じ名にも 偶然だろうとそう決めて]
渚さんですね。 よろしくお願いします。
[そう言って、此方も軽く頭を下げた。*]
(237) 2016/07/03(Sun) 00時半頃
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