【秘】 妓夫 ユウナギ → 車屋 ヒビキ

[>>5:-254>>5:-255鷹群の動揺を意に介さず、片手を腰へ回して引き寄せた。
力を封じられた鬱積も多分にあるのだろう。
わざと肉壁へ擦り付けるようにしながら腰を押し込めば…
また異形が潰れ黒い靄が立つ。
掛けられた妖術が少しずつ解かれていくことで
自分の気配が変わっていくことには本人もまだ気づいてはいない]

　　キサマの精を喰らい尽くしタラ、残った肉も食ってヤル。
　　助かりたかったラせいぜい声を張り上げロ……
　　助けが来るかもしれないゾ？

[突き入れた腰を抜かず鷹群の首へ手を掛けてのしかかると、
鷹群の中を捏ね回すように密着した腰をさらに押し付けて
耳元で脅し文句を囁く。

屹立した鷹群の前を弄んでいた尻尾は
いつの間にか竿を覆うように巻きついていた。
根元から先まで絶え間なく強弱の波を付けて締め上げて、
柔らかな毛が鷹群の分泌液で濡れる頃には、扱くような動きも混ざる*]

(-17) Cadenza 2015/07/21(Tue) 13時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

－ 屋敷 －

[広くはない、けれど清潔で静謐な畳の間。
苔生した庭の景を見渡す一室、雪見障子に今は陽射し遮る簾がかかり、
乾いた風を時折運ぶ薄暗い空間は、安寧の川底を思わせる]



[敷かれた布団を休眠の褥に、仰臥していた。
胸に掛けられた布が上下することはなく、薄く開いた唇も時を止めたまま。

赤黒い媚毒色の鱗は乾燥と共におもてから隠れていたが、血色失せた肌の蒼白は、作りものの作りものらしさを如実に示した。
閉ざされた瞼の上には深い陰影]


[身動きも呼吸もせず、昏々と眠る郁の額上を、
夢の断片が過って行く]

(-20) tayu 2015/07/21(Tue) 17時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[酒のせいだけではなく、八重の熱が上がる。
一見妙な行動も、彼なりに己の事を考えた結果。
八重の信条よりも、優先された己への興味は、愛おしく思えぬはずもない。]

　本心です。
　遊郭になど行かせませんよ。
　俺の悋気、質が悪いのは知っているでしょう。

[―――そう、身を持って。
声を小さく低く、囁く。
耳の後は、紅く染まる項に齧り付き、そのまま二人で布団の上に膝立ちの姿勢。
腰に熱が溜まるのか、腿は震えている。
何かを隠すように、前傾を取る八重を支えるように、右足を間へ差し込む。
密着すれば、やや芯を持つ熱が知られるが、構うまい。

己の興味が誰に注がれているか、これほどわかりやすく教え込む方法はないのだから。
しかし]

(-30) KNG 2015/07/21(Tue) 20時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[足に触れた彼の熱は、僅かに形を擡げ。
項に口付けたまま、ふふと笑う。]

　八重も、音が好きですか。

[囁く度に上がる甘い声、跳ねる心音、動いた時にする衣擦れの音。
乱された八重が奏でる音が、好きだ。

服の内に入れた手は、肌を滑り脇腹へ。
密着している故か、しっとりと汗ばむそこを、殊更丁寧に撫ぜる。

触り心地と、汗の感触と、声と。
中毒のような彼に飽きなど来るはずもないと、何度も何度も**]

(-31) KNG 2015/07/21(Tue) 20時頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　お前の悋気が性質が悪い？
　……えっとな、あのな。
　　　　悋気を妬いてくれるのはその…………嬉しいというか。

　　　　　
[つまりはそれだけ、思いを傾けてもらっているというのを知れて。

とはいえ被虐気質というわけではないときちんと説明はするものの、
耳は弱いのだ。低い声が鼓膜を震わせ、ぁ、と声が漏れる。
首まで牙をたてられたのなら、漏れ出る声に艶が混じるもまた節理。

潤んだ視界で捉える藺と、そのうえ敷かれた白の褥。
己の中心が勃ち上がるのを隠す能わず、差し込まれた彼の太腿。
その結果密着した彼の熱が臀部に当たり、
熱さに内股がひくっと震えた。

当たっている。固くて太いものが。
その形も温度も味もようく知っている、己が身の内。

噛まれた首筋にまで分かりやすく赫く染まるのは、
彼との情事を思い出したからか。
それとも其れによりこれから起こることを期待する高揚からか。]

(-43) sinonome 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　……っ、お、れは。


[そんなことない、と言おうとするも体は正直。
吐息が、彼の手に吸い付く肌が、珠となる汗が、
皆が皆、アンゴが奏でてくれる事が嬉しいと、好きだと告げていた。

弱い脇腹を撫でる手に、口から絶えず漏れる嬌声。]


　っひ、ぁんぅ………っ
　アンゴ、ゃ、ゃあそこは、っ。


[擽ったい。気持ち良い。
　　綯交ぜの感情を、吐露する唇に芳る酒精。

酒の様に彼が飽きず己に溺れてくれるなら、
こんなに幸せなことがあろうか。

掴む場所を思い至らず、宙彷徨っていた手を伸ばすのは、彼の頭に向け。
絹すら霞む撫で心地良い髪に指差し入れ、
彼の右脚に内腿擦りつければ前に触れられてもいないのに、
蜜を零す雄芯がより硬くなったのがわかるだろうか。

脇腹撫でる手の、桜貝の爪先を視界にとらえつつ、
荒い息を吐きながら小さな声で冀う。


自分を、貴方の手で
　　　　　　もっと、乱して　　と。*]

(-45) sinonome 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

－ 雨宿り －

[雨がすぐ近くに降っていた]

　っぁ、は　…　あ
　ク──そ、こ　……っんぅ


[ビルディングの隙間、雨の当たらない闇の中。
煉瓦積みの壁へ両手をつき、俯いて荒く息を吐く。
足元で灰色の水溜りが跳ねた。
立つ力が抜けて崩れ落ちれば水浸しの悲劇、指に力が篭る。

それでも、ズン、と内腑を揺らして奥を突かれれば爪が滑り、鰓で性腺を刮げ潰すように引き抜かれれば膝が笑い。
前後に滑らせるだけの抽送にもぎりぎりで対応していたものを、振り回すように内壁を抉る不規則な動きが加われば、
ひどく切羽詰まった声が漏れる]

　もう、おち…る　…て、　　ッ
　…っつぅぅ！

[鈴口へ爪を捻じ込まれ、視界が白く灼ける。
達した衝撃で烈しく収縮する肉輪が背後の柾木を苛み。共鳴する塊が胎内で痙攣、暴力的におおきく膨らんだ]

　っ──………！

[弾ける。灼熱に溶かされるいつもの感覚。
がくん、と水溜りへ落ちかけた体を、背後から回された腕が支えた]

　ふ、　は…　離すな…よ…



[突然の雨。調査先からの帰路で立ち往生の流れとなれば、
呼ばれてもないのに現れる偏屈顔の男。
呼んでもないのに、遅かったんじゃねぇのと笑う声。
そして雨宿りは、立ったまま**]

(-49) tayu 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

－ 我楽多釣り －

[川はその日も流れていた]


[垂らされた釣り糸の先を、泳ぎ来た岩魚が突ついては逃げる。
水面は煌めき、小石が上流から海を目指して流れていく。
ここ最近雨が少なかったけれど、川には十分な水量があり。

ふ、と横切る淡い影は夏の幻。
ゆったりと泳ぎながら天を仰いだ。
その向こうを透かし見る眼差しは黒、降り注ぐ豊かな声へ片耳傾けるようにゆらり尾を振って、川底へそっと身を横たえる]





[淵に漂う釣り針を、つんつん岩魚が突つき。
そしてやがて、グイと引く手応え。

その日の釣果は、底の抜けた鍋**]

(-53) tayu 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

－ 有明の －

[夜通し降った氷雨は止んだようだった]

　んー…

[眉間に皺寄せて、夜着を掻き寄せる。
その下、敏感な肌を擽り掠めていく無骨な感触をべしべしと叩いた]

　…何発ヤったと思ってんだぃ
　今日は仕事行くンだから……いや行きたくねぇけど…

[もう一度、と強請る手の甲を抓りあげ、ため息と欠伸の中間をこぼす]

　ツヤツヤしやがって、この後ぁ見回りに出るんだろ
　じゃあ……口でしてやるから…？


[眠たげに腫れた目をようよう開けて、睨むように。
その口許が緩んで微笑む。
見上げるまま片手をあげて、指でちょいちょいと招いた**]

(-54) tayu 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 車屋 ヒビキ → 妓夫 ユウナギ

あっ、く、

[>>-17無理矢理に馴染まされていく。
押し広げられる感覚だけでなく、摩擦を感じ取れるようになっていく]

……のやろっ……！

[耳に吐きかけられる甘い息と、物騒な台詞。
最悪、食糧的な意味で喰われるのは回避できるかと思っていたが、そうはいかないようだった。
さすがにこんなところで命を落としたくは無い。
だが相手の言う通りに大声を上げるわけにはいかなかった]

誰、が……！

[獣の姿勢を取らされて、ほとんど喘ぎ声とも言える息を漏らしている状態ではあるが、まだ矜持は残っている。
それに、とらえた猫又にこっそり水をやろうと、近くに仲間がいない時間を狙ってここへ来たのだ。仮に恥も外聞も無く叫んだとしても、誰にも聞こえまい]

(-57) roku 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 車屋 ヒビキ → 妓夫 ユウナギ

う、ぁ、あぁ、

[雌のように犯されながら、雄の部分を弄ばれる。
このままではいいようにされてしまうだけだと思いながら、逃れる力が入らない。
密着する肌も、耳へ、首へかかる息も、心地よいと思ってしまう]

（……あ、れ……？）

[首へ回された腕。
その形を見ることはできないけれど、最初に押さえ込まれたときのものとは明らかに違う。
前肢ではなく、腕、だ]

（っ！？）

[覆い被さった身体を、今なら、とはねのけようとする。
けれど、相手が動きを激しくする方が先だった]

ちょっ、待……ぁ、
い、やだ、やめ、あぁっ、

[無理矢理にかき立てられた熱。身体の奥底から、それは溢れ出ようとしていた*]

(-58) roku 2015/07/21(Tue) 20時半頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

……役者？
それも悪くないねェ。

[悔しげに顔を歪ませながら、それでも減らず口を叩く泉を、目線だけ上げて愉しげに眺め]

ま、アンタから離れられるんなら何だっていいんだけどさ。

[そう口にしたら、今度は泉はどんな顔を見せてくれるのだろう。
密かに期待している己がいた]

(-78) el900m 2015/07/21(Tue) 21時頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

……いい、眺めだよねェ。
アンタのその格好、さ。それにその色っぽい声も。

[だが、離れろ、触るななどという要求に今は応じる積りはない。
口を回す代わりに、ピンと尖って紅く色づいた乳首を指で捏ね繰り回して]

吉原の女にだって負けやしないよ。

[喉がびくりと反る感触が、添えたままの手からよく伝わってくる。
乳首から手をつーっと脇腹のほうへ下げると、泉の身体の熱が伝わってくる]

思ったより、敏感なんだねェ。

[ただ辱めを与えるだけなら、強引にでも挿入してやれば済む話しだったが。
返る反応の良さに、ひとつひとつ、ゆっくりと味わいたくなってしまっている]

(-79) el900m 2015/07/21(Tue) 21時頃

【秘】 妓夫 ユウナギ → 車屋 ヒビキ

[>>-57>>-58組み敷いている身体からのぼる匂いが色を帯びていく。
嗤う口元、しかしそこに牙の形は見えはしない。

異形の疣が粗方潰れたなら挿入で与える圧迫感は弱まっていく。
しかし淫悦の媚薬に触れた肉壁が吸い付くように蠢くから
結局与える質量は変わらないかもしれない。

人の手で腰を押さえ、人の言葉を放っているのに
妖術に囚われたままの思考は今だ悪妖のそれ]

　　そう、だよなア。こんな姿見られたくないもんなア。
　　こんな喘いじゃってよオ。

　　まったくっ、丁度いい時機にやってきたもんだよなあ。
　　おかげで俺はこうして――"美味い"ものを喰えるわけだ。
　　感謝するぜェ……っ、ふ
　　
[ほとんど人の形に戻った杭を沈めていく。
ぶちゅ、と押し出された液体がはしたない音を立てる。
中に垂らし続けていた欲汁が溢れ始めたのだ]

(-93) Cadenza 2015/07/21(Tue) 21時半頃

【秘】 妓夫 ユウナギ → 車屋 ヒビキ

　　ああっ、くそっ
　　いきそう、だっ
　　
[不意にいらだったように声をあげて片膝立ちになる。
再び鷹群の肩に手を回して後ろからぎゅっと抱き上げて、
獣じみた唸り声を上げる。

淫液にまみれた尻尾の1本は巻き付いていた茎から先端を後ろへ伸ばし、
嚢とそこから後孔の間の敏感な部分を刺激する]

　　――――っ、く！
　　
[身体中の水分が奔流しそうになって、低く呻く。
抱き上げた鷹群の首へ噛みつき、そのままずぶり、
骨が当たるのではと思うほどに奥を求めて腰を突き上げたなら
腸壁へ叩きつけるように劣情を吐き出して]

(-94) Cadenza 2015/07/21(Tue) 21時半頃

【秘】 妓夫 ユウナギ → 車屋 ヒビキ

　　っ、あ、……ぅぅぅぁぁぁああああっ！
　　
[絶頂のそれとは明らかに違う叫び声をあげ、
抱えていた鷹群の体を手放して床へ崩れ落ちた。
最後まで残っていた耳と尻尾が消え、残ったのは黒い髪を乱した人の男。

肩で荒く息をして、何が起きたのかわからぬ様子でぼんやりとして
ただ、体に残る絶頂の余韻に困惑を見せるのだった**]

(-95) Cadenza 2015/07/21(Tue) 21時半頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　人を騙すのが巧いお前にお似合いだろうさ。

[立ち姿だけで魅了する鬼なら天賦の才を見せるだろう。
自分でも判るほど歪んだ顔を笑う鬼の口元が残酷なほど美しい。]

　……離れた所で逃げ切れるとでも……？

[普段なら冷たく笑い飛ばせたはずの同じ言葉は、
今は紙よりも軽いと自分でも判る。
一瞬見開きそうになった目を細める事に尽力し、
震える声を飾ることは出来なかった。]

　っ、く……ぁ、っ。
　娼婦、と一緒にする、なっっ。

[唇の代わりに指が乳首を遊ぶ。
小さな尖りなのに、
どうしてこれほど全身の感覚を鋭く射してくるのか。]
　

(-97) pannda 2015/07/21(Tue) 22時頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　ぁ、っっんっ。

[討伐後の猛る神経を更に剥き出しにされて、
身体をくねらせ、手から逃げようとしても脇に降りて来た
掌の狼藉者の力任せではない動きに熱い吐息が漏れ掛けた。
力任せに蹂躙された方がまだマシだと、
焦り以外から生まれた、熱の汗をじっとりと身体に
纏いながら願う。
蹂躙なら身体が傷付くだけで済む。
だから今が恐ろしい。
支配者としての心まで蹂躙されそうで、その横っ面に
届けと再び膝を動かした*]

(-98) pannda 2015/07/21(Tue) 22時頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

― 屋敷 ―

[古い木製造りの香りに、薄巻き蚊取り線香の匂いが混じる。
庭はいよいよ梅雨を忘れ、初夏を越えて、真夏を迎えようとしていた。

ゆるゆると彼の邪に毒された肌をそよぐのは、揮毫の入る団扇。
肩膝を立てて、彼の枕元に座すのはこの家の家主であり、
蛟の消耗の元凶である槍使いの男。

薄手の着流しを身に纏い、太い柱に背を預け、
時折揺れる長い睫の陰りに視線を添えた。]

(-99) momoten 2015/07/21(Tue) 22時頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[気の早い夏虫は、ジィジィと短い生を謳歌して、夏の到来を賛美する。
今年の夏は、帝都を巡る水脈が禊がれ、酷暑とは縁遠い。

自らの身に宿る清精を霊脈に撒いた蛟は、
その反動のように疲労困憊、精疲力尽、一足早い冬眠めく態。

着付けさせた浴衣は己の麻物、
昨今普及したが、神道とも関わりの深いそれは、
己の生家から送られた由緒正しい機織物。

無論、多少丈が足りず、殆ど着られる形であるが、
変色した鱗を内に隠し、蒼白の色を乗せる彼に婀娜色を添えていた。]

　――――……、

[少しばかり背を浮かせ、彼の面に陰を作ると、団扇で扇ぐ風が止む。
涼しげに鳴る南部風鈴の音色に紛れ、傾けた上体は彼の唇に水を差した。
すっかりと吐き出させてしまった、柾木の清水を。*]

(-100) momoten 2015/07/21(Tue) 22時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

　……――嬉しいことを。
　でもそれは、　　俺の心臓に、悪い。

[噛むと言っても甘く。
手酷い始まりではあったものの、己に加虐趣味もない。
甘く蕩け溺れる様を見る方が、合っている。
その時の八重の瞳には、己しか映っていない故に。
これは快楽の範疇に留まる刺激。
緩く付いた歯型を、治癒するかのように舐め。


指は、汗は掬って塗りつける。
皮膚の薄いそこが弱いと知ったのは、振出の頃。
上がる声に、芯が硬くなるのはこちらも同じ。
ぐ、と己の足で擦り刺激を与えれば、僅かに水音が聞こえる。

伸ばされ髪を手が告げる、淫気に満ちた強請り事。]

(-110) KNG 2015/07/21(Tue) 22時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

　悦んで。

[脇腹を弄んでいた手を引き抜いて、八重の袴の前を解く。
八重の肩越しに見やれば、その屹立は零れる蜜で下履きも汚していたか。]

　元気が良いですね。
　こちらも脱がしましょう。

[汚してしまったら、帰れなくなりますからと。
自分のものも押しつけて、どの口が言うのか。
下履きから解放され、わずかに香る"八重の匂い"。
狐の嗅覚には十分に届く。

手を伸ばして下生え、雄芯と下り、指を絡めて擦りあげる。
十分に育っても、達しはさせずに]

　前に身体を倒しますね。

[極優しい声音で、手を頭から離させて、彼を四つん這いに。
指示した姿勢は、腰を高く掲げる、獣のような姿勢。*]

(-111) KNG 2015/07/21(Tue) 22時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[乾いた唇を湿らせる清水。
屍者のそれのように反応返さぬ唇は冷たく、しかし屍者のものよりも柔らかい]




[ふ、と。
止まった団扇の風がまた吹いたように、睫毛が揺れる。
鳴り止まない夏虫の声、風鈴の音が遠くなった。

揺蕩う夢の断片が、与えられた触を介して滲み出したか、
よぎる幻想>>-49,>>-53,>>-54、そして]

(-122) tayu 2015/07/21(Tue) 22時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

　　[ながれるみず]

[どこまでも　流転]　　　[とどまり、ながれ、はねて]




　　　　　[ふみこんでくる]　　[影]
　[ちいさきもの]　

　　　　　　　[いとおしきもの]


[手を差し伸べた] (手などない)


　　　　[このふところに][だいて]
　　　　　　　　　　　　[だかれ]　[みずは]　[まじりあうゆめ]

　　[ともに──*]

(-124) tayu 2015/07/21(Tue) 22時半頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[彼の口唇に反して、人の身は夏の熱気を引き連れて、
舐めるように丁寧に辿り、擽る唇の形。
ちゅ、と立ち上る口吻の音色が、風鈴の音色に絡んで二重奏。

唇を濡らすだけで押し留めようとした理性は脆く、
リンと鳴った鈴音に後押しされて、薄く開いた唇より舌を覗かせた。

震えた睫を認識しなかった訳ではない、
単に瞼の裏に隠れた龍蛇の瞳に恋焦がれただけ。]

　―――……、…旨い。

[真っ赤な舌が閃いて、甘い記憶と共に啄ばむ唇。
労わる振りをしながら、舌先は口唇を開いて、
綺麗に生え揃うエナメル質にも滴りを塗る。

しきりに立たせる水音は、ぴしゃり、ぴちゃりと夢現の水面を打って、
素手が彼の顎を捕らえて、喉を反らさせた。]

(-141) momoten 2015/07/21(Tue) 22時半頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[程ほどに、と警鐘を打つ自制心を甘える性根が駆逐する。
己の体質は彼に厳しくあるが、彼はほとほと己に甘い。

研がれた鉛筆が十は溜まっているのを知っている。
その鋭い切っ先が、ひとつとして己に向かうことは無かったが。

ただ、敬愛と年月により育ててきた恋情は、
彼の正体見たりて、一層度し難いものへと転じた。]

　かをる、―――…起きないか。
　私は顔が見たい、声が聞きたい。
　……手酷いことは何もしない。

　かをる、私の名を、呼んではくれないか。

[中々狡い誘い文句だ。
巌の上より釣り糸を垂らしていた武人は、
見事恋に拗れて、根性悪く捻くれた。

この声を聞き逃しはしないだろうと、叶える見目に似合わぬ甘える仕草。
負けん気の強い彼の喉へ高い鼻梁を滑らせ、
秘された逆鱗を静かに吸い上げたのだった。*]

(-142) momoten 2015/07/21(Tue) 22時半頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

[脇腹は弱い。それを知られたのは最初の刻。
だが今知った。己は首も弱いのだと>>-110。

甘噛みされた項を治癒の如く舐める舌は、愛撫に似た熱を産む。
脚で擦られ、燻る火種を燃え広がらせ、
乱れながら哀願する淫靡な願い。
諾と応える声>>-111に震える心の臓は、一際強く脈打った。


袴の前を解く手は手馴れている様な印象も受け。
普段神事の服を着込み、脱ぐ時、こんな風に……なんて想像。
思わず火照った顔のまま、脳裏に浮かんだ情景に、お願い気づかないでと。
胸の中で唯祈る。はしたない。

だがはしたなさは顕わになった陰部包む布に滲む雫により証明され、
元気が良いとの指摘に羞恥に耐える事しかできない。

音を立て脱がされる下履き、
外気に触れたことでより鋭敏となった中心。
ぼ、っと再び熱が集まる頬は、きっと山桃より赤い。]

(-145) sinonome 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　ぁ、呼、アンゴ、っ。
　それ、善ぃ……っ。


[初めての時は訳も分からず流されるがまま。
背に走る甘い痺れは、善いという事だと漸く知った。
齎される快楽に、正直な気持ちを声に乗せ、瞳を蕩かしながら、
中々解放されぬ熱に腰を揺らめかせていれば。

――景色が、変わった。]

　……え？

[頭から離れた手は、褥の上に。
腰を上げよと告げる声に、なすがまま四足に体勢が移動。
頬が白布につけば、頭には沢山の疑問符。


桜の佳人殿、
交わりとは、顔を見て行うものではないのですか？


閨の作法を教わったといえど基本的な事。
全く知らぬ未知の体位。
顔の見えぬ不安もあるが――同時に、彼が与えてくれるものなら、
何でも、享受したいという願いもあり。]

(-146) sinonome 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　……アンゴ。

[これ、なぁに。
俺どうしたらいいのと問いたい思いに蓋をして。
臀部突き出し、卑俗にも無意識腰を揺らしたまま。
熱のこもった視線で後ろ振り向き、名を呼び続きを強請った。*]

(-147) sinonome 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[夢は夢。うつろうは儚く。けれど甘い]



　……　…

[微かに、麻の擦れる気配と共に胸が上がり、
そのまま止まる]

　……

[睫毛が揺れ、影の下、朧に焦点のあわない瞳が覗いた。
反らされて晒した白い喉がわずか震え、
熱い滴りに濡れてあかく色づいた唇も動く]

(-149) tayu 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

　……　…、

[殆ど溜息のように細く、肺腑の空気を吐いた。
逆鱗へ触れる触を受けて、漠とぼやけた視線が彷徨う]

　…　ぃ　　……ふ

[名を呼ぼうとしたか、ひとつふたつ音を囁いて、
そして緩慢に片腕を持ち上げた。
麻の衣擦れと、夏虫の声]

　───。

(-151) tayu 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[そして、持ち上げた右手の。
掌底を。
柾木の額めがけて真っ直ぐ思いきり良く叩き付けた]

(-152) tayu 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[果たして与えられた衝撃は如何ほどに。
ばたりと右手は褥に落ちる。

茫としたまま一度、二度、ゆるく瞬いて、絞り出すように囁いた*]

　うるせ…
　げんいちろ　しね

(-153) tayu 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

[問いに答える泉の声が、震えるのを聞き逃しはしなかった。
其れ程に己を逃したくないのか。其処までの執着があるのか。
そう感じると身体の底から高揚感が沸き上がってくる]

一緒が嫌ならさァ。
娼婦以上だ、って言ったほうがいいかい？

[高揚のままに更に屈辱を与えるであろう言葉を投げつける]

言葉でどれだけ否定したって、身体のほうはそうは言ってないよ？

[羞恥に身体を染めながらも、口では必死に否定する。
その姿が、堪らなく――可愛い]

(-155) el900m 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

[脇腹からさらに腰、そして腿の外側を撫でる掌はしっとりとしてきていて。
その熱い肌をそろそろ掌だけで味わうのが勿体ない。

と、泉の膝が再び動く。
脚は、喉を締めていたほうの腕に当たり、当たった反動で喉から手が離れてしまう]

[泉の力が回復していたら再び戒めを施されるかもしれないと、はっと身体を跳ね起こして。
だが、その時。一か八かの賭けに出ることにした]

(-156) el900m 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

[己の帯に手を掛け、解いて身頃をずらすと肌が露出する。
その動作を行いながら泉へと問う]

……さァて、どうするかい？

[己の芯も熱さを増してきている。
その熱を泉のなかに解放出来るの可能性が僅かにでもあるのなら、十分に賭ける価値はあった]

(-158) el900m 2015/07/21(Tue) 23時頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[目を覚まして、声を聞かせて、瞳を見せて。
募る願望は止め処なく溢れて、音の伴わぬ声に成る。
別離の年月ならば、三桁は置いた。
これ以上、彼を堪える道理が何処にあると言うのか。

人の生を尽くしても、種の性に諦観を抱いても、
忘れられずに居た清らかな一滴を、如何して。]

　―――…おはよう、気分は如何だ。

[薄ら開いた眼に、余裕を取り繕ったのは言葉だけ。
顔に宿るは微かな笑みと、安堵の色合い。
例え、どれだけ苛むも、彼を按ずる心は常に真。

まるで、過日の暴挙を有耶無耶に変えるよう、
再び彼に腕を伸ばし――――、]

(-160) momoten 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

　[落ちる、天誅の一撃。]

(-161) momoten 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

　ぐぅ……っ！

[掌に押しのけられた額と、鈍い音を立てる頚椎。
寝起き早々も暴れ川の気質は変わらない。
伊達に田畑の実りと、農業橋を駆逐してないらしい。

頭蓋がくらりと巡って、悲鳴は鈍い色。
彼に見惚れた油断で舌まで噛んだ。
不意打ちとは、中々邪道、否、蛇道ではないか。]

(-162) momoten 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[口元を押さえながら、額が墜落するのは彼の腹上。
ずしりと重い頭が落ちて、悶絶に費やす数秒。

糊の利いた軍服を身に纏えば、
帝国陸軍の誉れに相応しい佇まいであるが、
この蛟には、如何にも油断が足り過ぎている。]

　―――…情事以外で触れると怒るのか。

[なるほど、これが世に言う恋患いの症状だ。*]

(-164) momoten 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 車屋 ヒビキ → 妓夫 ユウナギ

ん……くぁ、あぁ、はぁあ……っ！

[>>-93歯を食いしばろうとしても叶わない。
止められない声と乱れた呼吸に、口はぱくぱくとみっともなく開閉する。
こんな姿、と揶揄されるばかりで反論の余裕もない]

はや、く、ぁあ、終わり、やがれっ……！

[聞くに堪えない水音をかき消すように叫ぶ。
>>5:-200さっさと済ませろと言ったときと同じ。
終わるためには通らなければならない局面があるのだが、思い至らない。
ひたすら、このとめどない快楽から逃れたかった。
これ以上、乱れた姿を晒してしまう前に]

(-165) roku 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 車屋 ヒビキ → 妓夫 ユウナギ

や、

[>>-94上体を抱き上げられて、汗ばむ肌は更に密着する。
欲に暴走した身体は、その体温すらも快感として受け入れる。
男に、人ならぬものに、無理矢理に抱かれながら、
人ではありえない愛撫に身を震わせてしまう]

んぁ、あ、そこ、やめ……っ
くぅ……っ！！

[腹を突き破るかと思うほどの勢いで、熱いものが放たれる。
同時に、自分も獣の尾の中で絶頂に達していた]

あ……ぁ、熱……

(-166) roku 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 車屋 ヒビキ → 妓夫 ユウナギ

[抱えられていた身体はべしゃり、と容赦なく手放され、背中の上に重みがのしかかる]

……！てめ、この……！

[ようやく我に返った男は、覆い被さったままの身体をはねのけ、取り押さえようとした]

はぁ、よくも、好き放題、してくれやがったな！？

[>>-95抗いもせず横たわったままの妖猫は、今は人にしか見えないかたちになっていた。
波打つ黒髪と美しい相貌はそのままに、獣の耳も、尾も消えていた。
荒く息を吐く唇からは、牙はのぞいていない。

先ほどまでの凶暴な気配はどこへやら、戸惑ったような顔でぼんやりとこちらを見上げている]

…………。

[しばし、互いに無言で見つめ合った。
聞こえるのは、まだ乱れた呼吸の音だけ]

(-167) roku 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 車屋 ヒビキ → 妓夫 ユウナギ

[男は皆に気付かれる前にこっそりと牢を出て、桜刀館にある予備の衣服に着替えた。

朝になって牢の様子を見に行った者が発見したのは、すっかりおとなしくなった猫の姿。
「捕らえた猫又は、呪矢の力で一晩かけて妖気が抜けた」ということになったらしい。
頼むからなっていてくれ、と男は願う。

夕凪と名乗った猫又は、覚えていないのかどうか、他の者にあのことを話した様子は無い。
ただ、じっと男の方を見ていることがある。

視線が絡み合う度に、ぞくりと身体の奥で震えるものがある。
それが不快でないのが、悩みの種だった**]

(-170) roku 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　しょっ、だ、誰がっ！

[表には出なくとも、何度都が変わろうとも
その度に付き従った裏の名門の身に、金で堕とされた
哀れな娼婦、しかもそれ以上など。
過ぎる屈辱に熱に溶け始め、目尻に浮かんだ水が
つ、と頬を流れ落ちる。]

　ち、違うっ、これは。

[何だと否定すれば良いのか言葉が出ない。
武骨かと思えば何処か人の柔らかさのある掌。
何より力を帯びた鬼に触れられ、剥き出しの神経が
思ってもいない信号を身体に出すのは仕方ない。

仕方ない。仕方ない。

そんな言葉を繕っても、乳首や腹や腿を触れられるだけで
熱くなる理由を誤魔化せない。

こんな鬼に。妖しに。支配されるはずのモノに。

考え付く罵詈雑言を組み立てても口から出れば
程遠く、どもったように形を成さない。]

(-175) pannda 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　待っ……くっ。

[残る支配者としての誇りが動かした膝が、
傷を与える筈も無いが、互いに逃げる隙を生んだ。
離れた距離を思わず呼び止めた。
その意味に歯噛みする。

きっと伸ばした手は届かない。
自分は夜の闇に消えて行く悟の背を掌で追う事しか出来ない。
だが鬼は背を向ける事無く、挑んできた。

自らも肌を逸らし問い掛けてくる。

どうする？

何がと全てを口にしない底意地の悪さを睨んでも、
答えが生まれるわけは無い。
意味が判らぬほど清廉潔白でも無い。

縛りたくとも呪はまだ紡げず、留めるには力が足りぬ。
鬼を縛り付ける術は他に無い。

言い訳を探す。

これだけの鬼を使役する事で自分の力を誇示する為。
鬼を放ち帝都が危機に陥るのを防ぐ為。

すぐに浮かんだ理由に首を振る。
誰にも渡したくないと言う、単純な理由から目を逸らし、
鬼を睨みつけたまま。]

(-176) pannda 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　……俺を、犯せ。

[遊女の様に情けを乞う言葉では無く、主人としての命令。
熱を乞えば己が鬼に支配される。
それだけは許さないと意志を持った視線を投げ付けたが、
肌蹴た着物を握った手は関節が白くなるほど力が籠り、
小刻みに震える怯えを殺す事は出来ずにいた*]

(-177) pannda 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

　………

[重い。
柾木が悶絶するのとほぼ同じ秒数、腹を直撃されてたぶん失神していた]

　…つ
　あ　たりまえ…

[硬く真っ直ぐな髪の間へ指を差し入れ、絡めて引っ張る。
起きて、そしてどけと。
容赦のないようで、決してまだ鉛筆は刺していない]

(-184) tayu 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

　動くな　さわるな
　そこになおれ
　すわれ　じぞうになれ
　ゆびいっぽん　うごいたら　ゆるさん

[ぼやけた眼差しは、それでいてとても据わっている。
気迫で制して]

　く……さむ…

[のろのろと身を起こす顔色は蒼白、
邪心という穢れに苛まれ、霊気を失い果てて]

(-186) tayu 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[袴を解く手は慣れたもの。
齢百近く、そちらの方が着慣れている。
彼が想像してた幻影、知る事が出来たら、より熱は滾るが。
此度は知れるはずもなく。]

　熟れた山桃のようですね。
　とても美味しそう。

[染められた紅は、頬に留まらず耳まで。
後ろからでもわかるもの。
無い返事の代わりに健気に答える身体。
音を立てて、耳を味見、　　――嗚呼、とても甘い。

幹を擦れば、足には重みが掛かる。
揺れる腰は快楽を拾う八重のもの。
その見えぬ表情は、溢れる声や蜜同様蕩けていることだろう。
想像する度膨らむ熱は、布越しにでも触れただけでも達しそうな程に。]

(-187) KNG 2015/07/22(Wed) 00時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[桜の佳人に伝えたか。
八重の懸想する相手が獣であると。

教えてないのなら、自ら教えよう。
無意識のうちにも、蠱惑的に誘うその姿を喰らい、身を持って。]

　八重、力を抜いていてください。

[まだ硬く閉ざされた窄まりに、ふう、と息を吹きかける。
潤いの無いそこに舌を這わせて拓いていく。
足りないならば溢れる蜜も使おうか。
意志を持つ軟体が、後孔を侵す。
ぴちゃり、ぺちゃり、音を立てて、襞を丁寧に広げるように、ゆっくりと解す。
緩めば指も使い、より深くへ。

もう痛い思いはさせまいと、もどかしいまでに入念に。
滑り良く入るように慣れば、以前覚えた快楽の壷、押さずに撫でた。**]

(-188) KNG 2015/07/22(Wed) 00時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[柾木が大人しく命に従って座したなら、瞼を細め。
大き過ぎる浴衣の余った袖、裾を引きずりながら、
這ってその傍らへ寄り、

そのまま膝の上へよじ登った]

　……ん

[柾木の着流しの襟を掴んで、収まりのいいよう横向きに座ると、
疲れた表情で片耳と頬とを胸へ押し付ける]

　じぞう
　起きろって　言うな
　そっちがおもうよか、つらいんだ　って

[吐息。
舌でも噛んだのか血の匂いが僅か漂って、ふす、と鼻を鳴らした*]

(-189) tayu 2015/07/22(Wed) 00時頃

【秘】 華族 ヤマシナ → 挿絵描き ムナカタ

－　山科邸　－

[香時計からは、身体を淫に蕩かす甘い薫香が立ち上り続けている。]


　あの香が燃え尽きるまで、あなたが耐えられたら解放してあげます。


[この場の支配者としての余裕をたたえて宣言すると、一度、宗方から身体を離す。
代わりに動き出すのは蜘蛛たちだ。
宗方の四肢に幾重にも細い糸をかけて操り人形と化し、邪魔な衣類は噛み裂いて切り落とさんと。]


　服は新調して差し上げますから、暴れないでください、
　蜘蛛を潰したらお仕置ですよ。


[思わせぶりに視線を投げるのは壁にかけられた鞭の類。]

(-191) enju 2015/07/22(Wed) 00時頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[死ねば諸共一蓮托生。
死屍累々を晒して、額を彼の腹に擦り付ける稚気も垣間に。]

　―――…む、説教なら甘んじて聞くが、
　動くの、喋るの、辛くはないか。

[誰のせいだ、とは彼が唱えるだろう正論罵倒。
短髪を引かれて起こした上体はゆらりと自重を支え。

それでも、真っ青な彼を認めれば、自然と腕が支援に向かう。
背に、腰に、触れようとするが、彼の釘指しが一足早かった。]

(-231) momoten 2015/07/22(Wed) 00時頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

[開いた腕はそのままに、命じられる言葉に眉尻が下がる。
彼の許容は未だしも、臍を曲げられては不貞寝されかねない。

仕方なく、浴衣の裾を正して折り合わせ、
その場に改めて胡坐を掻くと、説教を受ける姿勢。
ちらちらと彼を伺う瞳は雄弁で、
ともすれば傾きそうな彼の肢体に気ばかりが逸る。]

　無理はするな、まだその身は万全で無いだろう。
　帝都の水を尽く改めたのだ、動けば障る――…、

[誰のせいだ、と再び聞こえた気がしたが、
軍仕込の耳は都合よく出来ている。

されど、身重に等しい彼の掌が、ぺたりと触れて、
安楽椅子代わりに己の膝へと収まれば、華奢な体躯を見下ろした。]

(-234) momoten 2015/07/22(Wed) 00時頃

【秘】 補佐官 マサキ → 蛟 カヲル

　――――……、

[一時の瞠目と、数秒失われる低音。
じわり、じわりと胸に火が燻り、からりとした夏の日差しの中で、
身体に欲情とは別種の熱が灯った。]

　………すまない、
　私の甘えが過ぎるは自覚がある。
　
[緩やかに腕を巻きつける彼の体躯。
よく冷えた身体と、熱した肉体は接触面から温くなる。
彼の首元に鼻先沈め、懐いた顔を伏せて、緩やかに揺籃の真似事。]

　この腕の中に居てくれるなら、眠ってしまっても良い。
　一度は待てた、二度目も叶う。

　ずっと、目を覚ますまで、此処で待てる。

[大の大人が誓うように告げるには、聊か稚い言の葉。
ずっと、と繰り返した言葉は、ただ一人だけに注がれるもの。

あやすように、己の邪で膨れた蛟の腹をさらりと撫ぜた。*]

(-235) momoten 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

[山桃よりも熟れた体と心、求める男は一人だけ。

心も体も喰われれば、何が残るだろう>>-187
耳朶を食まれ、小さく艶声落としながら考える。

懸想した頃、思いが通じぬを苦しいと叫んでいた心は、
想いが通じてからより密な感情を抱くようになった。

傍にいたい、傍にいてほしい。
柔らかな声で呼ばれる度に満たされて。
二人っきりのまま、時よ止まれとすら願う程に。
其れはきっと、独占欲ともいう。]

(-246) sinonome 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

[視線に曝され、息が当たった蕾はひくりと揺れる>>-188
揺れるのは腰も、そして肩も。

吐息は艶交じりの微熱を宿し、
男に導かれ、教え刻まれる瞬間を今かと淫猥に待ち望む。]

　……んっ、っ。

[言葉の通り、不器用ながらなんとか体の強張りを解せば、
蕾を舐める熱が、粘膜と入口を解し広げてゆく。

鼻に掛かる息零し、潤わせるであろうその前戯に、
躰揺らして快感を訴える。
前からはしたなく、絶えず零れる蜜をも塗り込むその指に、
翻弄されながら喘ぐうちに褥に落ちる、ロイド眼鏡。

部屋の照明すら淡く変える鈍い擦り硝子の上に、
ぽたりと落ちた汗が水滴となり表面を滑らせた。]

(-248) sinonome 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　は……ぅっ……あ、んご。
　音っ……ひびいて、る。

[音が聞こえる毎に熱が胎内で生まれる。欲という熱が。
指の侵入も、未だ慣れずとも彼から与えられたものならばと喉鳴らし。
窄まりは美味しそうに銜え込む。

深くを探られ、掻き混ぜられ。
喘ぎ紡ぐ艶声は、部屋を淫靡な空気で満たす。
入念な其れに耐えられず、啼く声には懇願が混じり。
はやく、疾く

　　　　　　　君の熱がほしいと]

(-249) sinonome 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　――――っ……ぁ、ぁあ……。


[やがて挿入された彼の雄は、圧倒的な質量で躰を割り拓く。
哭きつつ享受する、男根は硬く、灼熱は瞼の裏を焼く衝撃を齎す。

今度は鮮血は白の海を濡らさず、
零れるのは腸液と前から滴る白交じりの露だけか。

以前執拗に嬲られ喘いだしこりを彼に責められれば、
奔る痺れに誘われた喉から漏れるは甘い声。

揺れる腰と、仰け反る喉。
項に咲いた歯型は肌染める薄紅にくっきり存在を主張する。
揺れる視界で己を穿つ想い人。彼を胸に思い描きつつ、
唯、快楽に身を浸した。


狩られ堕とされ、喰らわれて。
今己のすべては彼のもの*]

(-250) sinonome 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

[金で買われる哀れな女達と比較されることに堪り兼ねたのか、泉の瞳から真珠の涙が白磁の頬を伝わった。

更に皮肉ってやろうかと思ったのに、ただ美しいその光景に目を奪われて、言葉が出ない。泣く姿を見ることが出来たなら、さぞかし胸がすっとするだろうと思っていたのに。
更に情欲を掻き立てる効果しか保たない。

だが此処で懇願することだけは出来なかった。
あくまでも己が優位に立つことに、彼のほうから強請ってくることに意味がある。
強請らせてしまえば、男、しかも支配するべき妖しに自ら身を任せたと。
後から幾らでも言い募る事が出来る。
それを彼の誇る家に告げたらどうなることだろう。

そんな思いが湧き上がってくるが、告げられた言葉は]

(-251) el900m 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

……強情だねェ。

[呟いた己の瞳には、憤怒の色と微かに絶望が混ざっていた。
昏い気持に身を浸す一方で。
身体の反応に気をよくして、少しだけでも其の気になってくれていればと、恋する男のように期待してしまっていたのだ。
その期待はその一言で見事に打ち砕かれてしまう。

これから起こる出来事に震えながらも、まだ強い意思を宿しているのが何よりの証拠だった。
泉が今はまだ力が戻っていなかったとしても、逃げる選択肢もあることには考えが及んでいない]

……そんなに乱暴にされたいのかい？

[着物を握る泉の手を退けて全部脱ぎ去ると、再び泉に覆いかぶさり性急に唇を求める。
腿の内側を弄る手は、先ほどとは違い随分と荒々しく]

(-253) el900m 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 挿絵描き ムナカタ → 華族 ヤマシナ

― 山科邸 ―

［水音が途絶え、は、と息を吐けば、煙る視界に主の姿］

……香が、かい……？

［先刻、いくつか角を折れていた覚えはある。ただ残りまでは記憶にない。
　……いや、それよりも気に懸かるのは――］

［“耐えられたら”とは？］


［葛城君、と名を呼ぶより先に腕が引かれた。
　咄嗟に向けた両眼へ蜘蛛は映らなかったが、幾重にも細い糸が張り付き食い込む感触、肌を辿る八つ足に、何が起きているかは徐々に知れる］

(-255) vdspuren 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 挿絵描き ムナカタ → 華族 ヤマシナ

え、

［狼狽えて辺りを見れば、隣には己の顔が映っている
　血色は常より良い。焦点は少し滲み、首元の布地はいくらか裂けて――］

――葛城君！

［慌てて逸らした視線は葛城を捉え、勢いそのまま同じ所へと投げられる。
　が、目を向けているのは何だそれ。いやちょっと待ってくれ。“お仕置”も無視して飛び起きかけたが、既に十分巻き付けられた糸が動く事を許さない］

っ、ちょっと、
まさか、葛城君……使う気、かい


［それは、駄目だ。竹夫人どころじゃ済まない。
　八つ足がそこいらを這い回り、蜘蛛の拘束が強さを増す毎に喘鳴が漏れるこの有様で、掌ですらなく、そんなもの。何を晒してしまうやら］

(-260) vdspuren 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[変温の身に温もりが触れて>>-235、また、さむい　と囁いた。
命に反して勝手に動く地蔵には、
穏やかに揺すられるのが気持ち良かったので不問に処す]


　…甘えても、いい
　おれもそうする

[誓いを聞き、ぼんやりと朧に霞む瞳を細めて、
血の匂いがする唇を探す]

　けど、むり　言ったら無理だ
　わかれ。タコ。ボケ。バケモノ。


[罵りながら、
持ち上げた指は襟の袷を辿って、厚い胸筋の下の鼓動を数える。
ぺたぺたとまさぐるのは眠そうに瞼を半ば下ろして。

二度目の休眠、夢の続きへ沈み込もうとする意識。
思い出したように短髪を引っ張って舌先を伸ばせば、血の滲むだろう柾木のそれを要求して唇を奪った]

(-268) tayu 2015/07/22(Wed) 01時頃

【秘】 蛟 カヲル → 補佐官 マサキ

[なお後日。
だいぶ頭がすっきりしてきたところで、改めて腹の不調の意味を反芻した郁は、
ぎゃあああああお前何を仕込みやがった　等々と大騒ぎすることになるが、その続きはまた別の受難**]

(-269) tayu 2015/07/22(Wed) 01時頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

[なけ無しの誇りを護ってどうなると、
鬼が纏う空気が変わった事に内心舌打ちする。

鬼の本気は見たばかりだ。

再びその手が喉に伸び、力が入れば枯れ木の音を立てるだろう。
しかしその瞳の色を見れば戸惑いが生まれて、
腕を止めることは出来ないだろう。

怒りは判る。
だが他にも混じる悲しげな色の意味が判らず、混乱しかけたが、
鬼の問いと言うよりも確認の言葉と共に
全ての衣が剥ぎ取られ、弾けた様に身体を揺らした。]

　っ、はな……っっ。

[離せと言い掛けた唇は今度は乱暴に奪われた。
薄い布でも身に着けていれば気丈に振る舞う鎧だったと
気付いたのは、乱暴な唇と意志を伝う手。]

(-273) pannda 2015/07/22(Wed) 01時頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　んっん、んんんんっっ、ふ、んっっぅんっ。

[無防備で鬼に身体を晒すと言う行為を身を以て知る。
経験の無い行為に浅ましく生にしがみ付き、
必死に逃れようとする身体を理性で押さえこみ、
中途半端に煽られた熱を持つ下半身や
その奥も晒す様に自ら足を開いて乱暴な鬼の手を誘う。

娼婦よりも酷いと判っているが、
鬼を縛る力がこの身体しか無いなら、身体全てで縛ってやろうと
乱暴な舌吸いにも抵抗せず受け入れる。
ただ不安はあった。

口にはしても、経験は無い事と。
言葉で乞う意志は無くても、鬼の精を孕めばどうなるのか。

それでも知らぬ不安より、目の前の鬼を失う不安の方が大きく。
鬼の精に支配されて、
娼婦以下に成り下がる可能性に目を閉じた。]

　んふ、んっ、はっ……ふ、ぅ……っん。

[甘く鼻から抜ける自分の鳴き声に耳を塞ぎたいと上げた手は
耳では無く、鬼の黒髪、後頭部に回され抱きとめた*]

(-274) pannda 2015/07/22(Wed) 01時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[焦らし、じっくりと柔らかく解ければ、耐えきれぬと喘ぐ艶。
いつしか蕾は三本もの指を咥え込み、花開く寸前。
腸液と唾液とが入り混じり、"初めからそうである"器官のように。
早く、など懇願されれば叶えない道理も余裕もない。]

　八重、……八重、
　―――っん、ふ……

[息も荒く、彼の名を呼んで。
スラックスの前を寛げて、後孔へゆっくりと己を沈めていく。
屹立を包み込む肉壁は、離さぬと言わんばかりに絡みつき、まるで精を絞り込むかのような。]

(-277) KNG 2015/07/22(Wed) 01時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

　――っは、ん、…ぁ
　八重、……八重っ

[律動を開始すれば、揶揄する声も、出せず。
ただ名前を呼ぶ。

―――独占欲。
身体に覆い被さり、身体を密着させる。
己の中には、八重一人。
天女を地に張り付けるように、楔を打ち込む。
無垢を穢し、身体に教え込む快楽を、与えるのは己だと。

項に浮かぶ所有印、舌を這わせれば、僅かに塩の味、八重の味。

余す事無く喰らいつくし、達する時も一つ。
何人たりとも、分かつ事はさせはしない。*]

(-278) KNG 2015/07/22(Wed) 01時頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

[重ねた身体の下、泉の身体が逃げようと身動ぎするのを感じるが、
その動きも直ぐに収まり。
抵抗どころか、再び脚を大きく開いて誘う様は、それこそ娼婦のようだ。

それほどまでにさっさとこの悪夢のような時間を終わらせたいのか。
止め処なく聞こえてくる甘い声も、後頭部に回される華奢な腕も、その意味するところを知らず。

ただ、この男は決して自分の思い通りにはならないのだ。との思いは広がるばかり。
己に出来ることは、ただ開かれた身体を束の間貪ることだけなのだ。

それでも。それだけでもいいから欲しい。

弄る手は、泉の芯に伸びて其処をやわやわと擦って刺激し始める]

それだけやる気ならさ……。
アンタもあたしに同じことしなよ。

[どうせなら本当に、娼婦のように扱ってやろう]

(-287) el900m 2015/07/22(Wed) 01時半頃

【秘】 挿絵描き ムナカタ → 華族 ヤマシナ

［呼気を繰り返す毎に、香の煙が肺腑に染みる。
　霞のかかる頭で、葛城の言葉を何とか辿る］

［期限を切ってみせた>>-191のは
己の肉体を介してしか注げない、求めている、と告げた後>>5:-198。
女を啼かす旧い道具を持ち出し、用途を説く>>5:-163より前は、
今夜はこちらに、と言っていた>>5:-136か］



［そうしてようやく撚り上げた糸は、既に首へ絡んでいるも同然だ］

［――葛城を視界に収めたまま、一度、微かに身体を震わせたのは
　蜘蛛の足でも、四肢を縛る糸でもなく――］

(-296) vdspuren 2015/07/22(Wed) 02時頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

[ギシギシと軋む音が聞こえる。
まるで噛み合わぬ歯車がそれでも回ろうとするように。
この場にそんなものはありはしない。
あるのは打ち捨てられた寺と、弔われることの無い亡骸ばかり。]

　んっ、ぁ、や……ぁ……あっ、ぁっっ。

[逃げたく無い、逃がさないと回した手の意味が
理解される筈は無い。
己も理解していないのだから。

ただ軋む音は互いから聴こえる。
幻聴の意味も判らぬまま、解放された唇は
熱を育てる手が伸ばすまま、溜まる熱を言葉にならない
声として空に放つ。]

　っぁっ、な……にを。

[男の、しかも鬼の手に施される屈辱も、生理的な快感の前に
刺激の1つにしかならない。
むずがる様に足は土を蹴るが、鬼の言葉にぴたりと動きを止めた。
経験等ある筈が無い行為。
誰かのを見る事さえ、とんと昔のことだ。
支配者の顔が思わず剥がれ落ち、羞恥で耳まで赤く染まった。
ぎこちなく目を泳がせながら、余裕の抜け落ちた顔で
短く声を上げた後、震える慣れない手が鬼へと伸びる。

人と懸け離れているとは思わず安堵して、
人と同じく行為が出来る可能性に瞳を震わせながら、
恐る恐る触れた手は、ぎこちなく、
経験の未熟さを晒しながら奉仕を始めた*]

(-297) pannda 2015/07/22(Wed) 02時頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

[帝都全体を巻き込む大騒動。
その終焉を迎えたものの、結末を導くまでに遺された爪痕は根深い。
<<ヒヒイロカネ>>にとってアンゴと郁の戦線離脱は沈痛さを一時齎した。

――特に、伯爵を逃し忸怩を抱きながら帰還して。
アンゴが負傷したと聞かされた時の己の動揺は、計り知れないものであった。

落ち込み、好物の果実すら喉が通らぬ状態。
己を下宿させている大家も、隣人も困り果てた顔。

そんな折、影を食う長い人、基い獏と呼ばれる存在は、
1つの提案を出した。つまり――]

(-298) sinonome 2015/07/22(Wed) 02時頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

　見舞いに？アンゴの。


[しくしくと、べそをかいていた所、隣人達が揃い踏みで己に告げる提案。
泣き濡れる手拭は20枚目。
はらはらと滴を零していたものの、隣人曰く――

大切な存在に見舞れるだけで、回復が早まるらしいぞと。
それに愛情も深まるらしいと。]

　あ、アンゴ喜んでくれるかな。
　精のつくものを持っていこう。そうしよう。
　何が良いかな……痛みが和らいでくれるかな。

[元気を取り戻し、いそいそと見舞う準備をし始める姿を見て、
隣人達は胸をなでおろしたと同時に、
この青年の恋人の名前を知ったのであった。]

(-299) sinonome 2015/07/22(Wed) 02時頃

【秘】 雷刃 ヌカリヤ → 給仕 アンゴ

[そんなこんなで神社。
籠に下げてきたのは蟠桃。瑞々しい水蜜は、旬の果実だ。

巫女に容体を聞けば、火傷を負い、大変だったと。
その答えに沈痛な表情をしていれば、でも峠は越したと取り成され。
礼を言って案内された一室に、彼は居た。

手当されたまま、神域で躰を休める姿。
一目見れば愛しさと悲しさが沸き起こる。
代わってやりたい。そう思うほどに傾倒する心。]


　アンゴ……その、見舞いにきたのだ。


[たどたどしく、遠慮がちに告げる声は数日泣き腫らし掠れたもの。
目尻は涙の痕が擦られ、何時も格好を気にするのもどこへやらといった状態。
彼の名を呼び近寄って、

　そっとその手に愛しげに、触れた*]

(-300) sinonome 2015/07/22(Wed) 02時頃

【秘】 役者 シノノメ → 髪結い イズミ

[物音ひとつしない廃寺で、泉の声だけがやけに大きく響く。
実際にはそうではなく、己が聴きたかった声が耳の奥で木霊しているだけだ。
声なんてただの生理現象なのに、それでも其れだけで胸の奥が熱くなるのが、我ながら未練がましい。
どう考えても受け入れられるはずもない無茶な要求までして。

犯せと告げた唇で、また抵抗の言葉を吐くのだろう。
見つめる目の前で、泉の表情がこれまでと全く違ったものになる。
あくまで自分を縛り付けておこうとする冷徹な顔ではなく、性交を知らない生娘のような顔。
その顔が途轍もなく魅力的で、反応して芯がまた熱さを増す。

膨らむ塊に、泉の繊細な指が伸びてきてぎこちなく奉仕を開始する。
擽ったい感触に、声を漏らしながら。
泉の其処から手を離すと、更に奥深く、孔に一本指を差し入れて丹念にほぐし始めた]

(-307) el900m 2015/07/22(Wed) 02時半頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

[権威や恐怖と言った威圧で物事を進める時が早い時もある。
だがその権威の上まで行く事が出来ぬ身は、
警戒を解くと言う方法で人と接するようになる。

女性全般を味方に付ける様に浮いた言葉も流水の如く紡ぎ、
美しさを引き立てる技術も身に着け、浮名を流して来た。
しかしその実、女性との交際は殆どなく、
ましてや同性、しかも鬼の血を引く者となど、
想像もした事がなかった。

それなのに、その鬼の同性を繋ぎ止める為に身体を差し出そうと
している己に身震いする。

鬼にばれてはいないかと探る事も恐ろしい。
覚悟を決めた筈でも、いざ肌が重なれば。

柾木なら表情一つ変えず耐え切って見せるのだろうか。

そんな事を考えながらで無いと、屈辱と羞恥で
倒れてしまいそうだった。

早く終わらせようとしているのに、鬼が声を上げると、
反応を確かめるようにまた包んだ掌を上下に動かし、
声の意味を確かめる。]

(-314) pannda 2015/07/22(Wed) 03時頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　っぁ、ぁは……っんんっっっ。

[耐え事も儘ならぬ声を上げ、同じように掌を動かせば
恐怖さえ感じる程、手の中で鬼は育つ。
これを、と育った熱を感じて、無理だと身体が拒んだ。
鬼の手が離れ、奥へと伸ばされた瞬間思わず抵抗するように
身体を離し掛けたが、間に合わず。]
　
　ひっ、痛っっ、いやっ、ぬ、抜けっっ。

[外からこじ開けられる痛みに恥も外聞も無く声を上げる。
こんな痛みは知らない、と耐えられないと叫びたかった。
だが物理的な刺激では無く、鬼の霊力が先に身体の中の
流れを乱して来た。]

(-315) pannda 2015/07/22(Wed) 03時頃

【秘】 髪結い イズミ → 役者 シノノメ

　っく、っはあっっ、あ、ああっっ。
　や、やだっっ、動かすなッッ、んあっ、っ。
　いやぁっ、中、いやっだっ。　

[孔の縁も中の粘膜も痛い。
だが本当に痛いのかと言われると判らない。
鬼の霊力が身を焼く熱を宿し、痛みよりも強い刺激を
与えて来るからだ。
霊力での刺激に、釣り上げられた魚の様に、
霊力と言う釣り糸で釣られたまま、身体を跳ねさせる。

指一本で、逃れたいと鬼の手の中で踊る娼婦にもなれない男は
その手を鬼の熱から離し、鬼を離そうと肩を突いた**]

(-316) pannda 2015/07/22(Wed) 03時頃

【秘】 華族 ヤマシナ → 挿絵描き ムナカタ

[宗方の息と声に滲むものに陶然と目を細める。
蜘蛛の糸に囚われて、もはや逃げ出すこともできないその身体。]


　そんなに必死に呼ばなくても私は消えたりしませんよ。
　もっとも、どれだけ大きな声を出しても外には漏れないのでご安心を。


[故意に見当違いの返事をして、壁の鞭に視線を向けた宗方の首筋に指を這わせる。]


　使う気、でしたが──それより私の手でされたいと？

　ちゃんと動かずにいてくれたから、ご褒美に選ばせてあげてもいいですよ。
　鞭がいいか、私の手でされたいか。
　
　どちらが欲しいんです？


[二択以外はお仕置に決まってます。]

(-322) enju 2015/07/22(Wed) 08時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[暇だった。

負傷し、気絶した己は柾木の手により神社に運ばれた。
巫女姫の元、療養する事となったのだが。
やる事はない。

動ける程度には回復したものの、帝都を襲う敵と一戦を交えるには、まだ力は戻らない。
火傷の痕は生々しく、包帯を巻かねばならない。
巻いたとして、その姿では参拝者が怖がるからと、境内の掃除すらさせてもらえない。

自室で楽な狐姿のまま、布団に転がっていた。]

(-338) KNG 2015/07/22(Wed) 13時頃

【秘】 給仕 アンゴ → 雷刃 ヌカリヤ

[客が来たと告げるのは、先輩狐の声。
包帯を巻いたまま立ち上がり、ピンと耳を立て鼻を引くつかせるが、誰が来たかはわからない。
そわそわとするのは期待の現れ。
暫く会えなかったかの人物が、会いに来てくれないのかと。

その様子を見た先輩狐はくすりと笑って名を告げた。]

　……八重。

[最初の一件、定刻に現れぬ八重と、一匹で姫の元に現れた黒。
消えた狐の所業は、姫と、その近くに控えていた先輩狐に知られていた。

パタパタと揺れる尾は、己でどうこう出来るものではない。]