
723 Bloody Slave
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ルリハに13人が投票した。
マスケラに1人が投票した。
ルリハは村人の手により処刑された。
次の日の朝、村人達は集まり、互いの姿を確認した。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、マスケラ、ラジエル、プロクス、アーノルド、オルニット、丞、櫻、和樹、柊夜、カサンドラ、英明、伊豆丸、雲雀の13名。
|
/* そういえば今日更新じゃねーかってびびったけど、それより腹具合がやべぇんだが
くそ……!!
(-0) 2015/07/11(Sat) 01時頃
|
|
―カサンドラの屋敷―
[聞かれなければ前に居た者について、こちらからも言うことはない。前の人間について残っているものがあるとすれば、嫁にまでは至らなかったこと、今はいないという事実だけ。>>2:193]
まだ元気だというアピールか? 良いことじゃが、一日で色々あったから休んでも良いんだがの。 起きたら掃除だのしてもらうし。
[言いながらジョーを促し、玄関の扉を開ける。]
とりあえず、場所を覚えてもらわんと… ああ、屋敷さえ出なければ、家の中は自由に見ればよいぞ。 本なんかもある。中身はアルファベットじゃが。
[中に入れば、1階にある使用人用の部屋へ。 …そして扉を開ければ、女性らしい色でまとめられた内装がジョーと対面する。豪華ではないが狭苦しくもない、といった所か。寝るには困る要素はない。
ベッドに歩みよって、腰を下ろした。]
(0) 2015/07/11(Sat) 01時頃
|
|
まあ、まだ元気なら、少し話でもするか。
お主みたいに、「任務」に熱心というわけでもない人間が、何故あの場に混ざっていたのかとか、気になるしのお。
[隣りに座れと手招き。 話し疲れたらすぐ眠れるようにという配慮が一応されている。]
体は傷だらけじゃし、背中に絵は描いてるし。 そういえばお主、どういう奴なんじゃ?
[漠然とした質問をしながら、ジョーを見上げた。**]
(1) 2015/07/11(Sat) 01時頃
|
|
─ 焰の道 ─
まぁな。 こいつを辿らなきゃ、俺様の館には着けねぇ。
[>>2:194道すがらの会話にも、抑揚は少ない。]
……あぁ、俺様といりゃな。
[>>2:195けれど話しかけられるたび、握った手には、力が籠もるのを感じたろうか。 時折、横顔を盗み見られているような気もしたのだが、面が邪魔してよく分からず、こちらからも時折視線だけをちらりと向けては、またすぐに外し前を向くを繰り返した。]
さぁな。
[どう続くのかは、自分でも分からない。 ただ、道が示すとおりに進めば辿り着く、それだけなのだ。
そして、館の前に辿り着き……]
(2) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
あぁそうだ、焼け跡だ。
[門前での感想>>2:196に、肯定を返した。*]
(3) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
[己の手を掴む力が抜けていけば、その手をゆっくりと解いていく。消失した焔の路を振り返ると、そこにはもう跡形も何もなく。 館へと向かっていくプロクスの後ろ姿と、その奥に佇む館があるばかり。 住んでいた場所とは明らかに違う、異質な空間。
ふと繋いでいた掌へと視線を落として、きゅと拳を作り。 少し遅れて、その背を追った。
黒い大きな扉を抜けて、物珍しそうに館を見眺める。 その視線を先を歩む背中へと移す。
説明する声が途切れ、ようやく視線が合わされば、どこか久しぶりのような気さえして]
屋敷を飾る壁も、その家具も、色合いも。 ――君みたいだ。
[狐が、ことりとまた首を傾ける。*]
(4) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
/* 雲雀さんの日本語が不自由過ぎて、プロクスに迷惑かけてないかとても心配です。
(-1) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
─ 焰の館 ─
[>>4漸く振り返って見た青年の顔は、やはり、狐面に半分覆われたままで、それを見つめる顔は少しだけつまらなそうに眉と口元を下げた。]
そりゃそうだ。 ここは、俺様の家なんだからな。
言っとくが、逃げようだなんて思うなよ? 俺様から離れりゃどうなるか……そんなこと、分かってんだろ。
[ゆるやかに、けれど少し煽りを込めて語りかけつつ、その肩に腕を伸ばす。]
オマエには、聞きてぇことがいくつかある。
……が、その前に……だ。
[ニンゲンより強い力を込め、雲雀の身を、この空間の中では寧ろひときわ鮮やかに目立つ、純白のシーツに包まれたベッドの上へ組み敷こうとし]
(5) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
[急速な血流の低下は酸欠をも招くのか、零れる息は浅く、速い 貧血と目眩の中で感じる痛みとは違う、ざわつくような「何か」 それが何かは知らない……知ってはいけない気がしていた。まだ 牙が抜けていくのにやはりぴくりと跳ねて、零れた血を舐め取るのにまた身を震わせた]
――っ…あ!
[傷口を主の舌がなぞり、まだ溢れてくる血を抉るように舐め取る>>2:191 吸われるのとはまた違う、傷を広げられるような痛みに声を上げたなら、あやすようなアーノルドの手にふるりと頭を振って応えた もう片方も同様に舐められ、耐えるように息を詰めれば、また感じるぞくりとした得体の知れない「何か」 その感覚に震える脚は今にも力が抜けてしまいそうで 目を閉じて、彼に縋り直したなら、何かを察したのか短く声が掛かる
彼の言葉に従って、両腕で彼に縋りつく 怖いわけではない、だけど、それが何かを知るのは怖い 主には分かっているようだったから、きっと言うとおりにしていれば大丈夫と 頬を撫で囁かれた言葉に、大丈夫と言うようにふるりと首を振って
労わるようなその声に、薄く、薄く笑みを浮かべた 同時に、あの感覚もまた引き上げられて、軽い目眩にまた目を閉じる]
(6) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
……はい、大丈夫です。あと、少しくらいなら
[覗き込むその視線には、しっかりと目を開けて頷いた]
(-2) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
……寄越せよ。
腕からなんて、ケチなことは言わせねぇからな。
[これについては逆らうことは赦さないというように、真紅の瞳を、狐面の奥へ向けた**]
(7) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
[まだ、と言う問いに頷いて、覗き込む彼を見つめ返す>>2:192 彼の思惑は知らない、ただ、まだ飲み足りないのだろうと
アーノルドに求められることは素直に嬉しい 抵抗なんかするつもりも無い、ここでは彼が決定権をもつのだから
震える脚に、なけなしの力を込めて自力で立つ 縋りついた腕はそのままで、額に掛かる髪を流されるのを目で追って ぽすりと、彼の肩にその額を押し付けて
今度は自分から、彼を待つように首筋を晒す**]
(8) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
|
|
/* あ、大丈夫が被ってるー!!
アーノルド、宣言どおりにぱったり落ちたなぁ 俺も今日は眠いから助かった。 こういう村は返ってくると延々続けちやうからなぁ俺 昨日がそうだったから先手打ったのかも だとしたら申し訳なく。
明日は休みだからゆっくり寝るんだ……
(-3) 2015/07/11(Sat) 02時頃
|
|
/* うちのペアは何ほどアーノルドさんをイジれば気が済むのか
(-4) 2015/07/11(Sat) 02時頃
|
|
/* 愛です 止むを得ません
(-5) 2015/07/11(Sat) 02時頃
|
|
ああ、……それもそうか。 うーん、でも何だか…
[返る言葉>>5に頷きを返すも、どこか語尾は歯切れが悪く。 面の奥で、くるりと視界を巡らせる。 歯切れが悪いのは、上手く言葉にならない靄が喉元に引っかかっているような感覚で、無意識に喉に手を当てた。
室内をめぐる視線は釘を刺す声を耳にして、再びプロクスの元へと戻り、肩口に掛かる手からその先へと映る。]
知っているよ。 だから、君から離れるつもりはない。
それに……、逃げようにも路がなさそうだ。
[此処へ辿り着いた道は、この男しか作ることは出来ないだろうことは流石に知れる。 光も射さないこの異質な世界では、行く宛など見つかりそうにもない。逃げる気など、起こる気もしなかった。]
…――ぅわ、っ…
[不意に肩口に置かれた手が強まり、驚きに声を上げれば、重力に流されるまま後ろへ倒れ込んだ。 倒れた拍子にシーツが弛んで、柔らかな布が身体を包み込む。 その衝撃に僅かばかり、面が上へとズレ上がった。]
(9) 2015/07/11(Sat) 03時頃
|
|
[弾みに閉じた眸を、薄っすらと開いていく。 そこに映るのは、やはり綺麗な色を残す紅の色。>>7
簡潔な言葉は、何をと言わずとも察する事が出来る。 その強引さには少し笑ってしまう程。
もし機嫌を損ねたなら、すぐにごめんと謝罪の言葉を述べるだろう。]
僕も君に聞きたいことが出来た。 後で聞いても?
[そう尋ねながら、さして拒むことはなく斜めに顎を逸らして。 浮かび上がる筋を指の腹でなぞり上げる。**]
――痛くしないなら、いいよ。
(10) 2015/07/11(Sat) 03時頃
|
|
[>>2:197 駄目だと告げるその言葉を聞いた時には、自分の視界の中に彼を収める事が出来なかった。 厳密には収まってはいたのだけれど、顔を見ることは叶わなくなっていて。
耳をくすぐる息に、その熱さに、身体がびくりと震える。 まるで獣のような低く浅い吐息は、此方が被食者であることを、否応無く感じさせた。 曝け出された首元に、ひやりと冷たい空気が通った後―――…
―――プツリ、と
皮膚を割く音が、大きく聞こえた気がした。]
(11) 2015/07/11(Sat) 03時頃
|
|
―――が、ッ! い゛、ぅ……ッ、 ァ
[覚悟はしていた。 していたはず、なのだけれど……
痛みに反射的に跳ね、震えるのを、止めることが出来ない。 目の前が一瞬赤に染まって、喉からは言葉にならない声が漏れた。
じくじくと熱をもつ箇所を、掻き毟りたくような衝動を覚えて、自然と手が伸びる。 けれど指先に髪が触れ、今の状態をもう一度理解すれば、爪をたてる事など出来ないと気づいて
傷をつける代わりに、己の首元に埋まるその頭を、なるべく刺激しないように撫でた。*]
(12) 2015/07/11(Sat) 03時頃
|
|
/* ううう、俺の主、ごめんなさい…… 眠気に勝てない馬鹿野郎でごめんなさい(めそり
(-6) 2015/07/11(Sat) 03時頃
|
|
/* 画面戻ったらメモがサンドイッチになってて中の人の腹筋が爆死した。
(-7) 2015/07/11(Sat) 03時半頃
|
|
/* 伊豆丸くんがなんとなくjigさんじゃないかなと思ってるのだけど、ぼくは中の人あてが出来ない。
(-8) 2015/07/11(Sat) 03時半頃
|
|
/* 伊豆丸と櫻ちゃんに雲雀兄さんと呼ばれたい人生だった。
(-9) 2015/07/11(Sat) 03時半頃
|
|
/* しかし、今回雲雀を私自身も掴み損ねて居て、なんだか思うような動きが出来ていない気がするんだよぬー。 彼の中で、嫁を狙うか、人であることを貫くかで迷ってるんだけれども。そこの辺りがロールに全然出せていなくて纏まらなくて今回マジ難産、雲雀難産。
(-10) 2015/07/11(Sat) 04時頃
|
|
/* 後男性RP2回目だから、どう動いていいのかわからないってのもある。 雲雀、お前は一体どんな子なんだい?
雲雀「それ、僕が一番知りたい」
ですよねー!
(-11) 2015/07/11(Sat) 04時頃
|
|
/* 不憫な親でごめんな...
(-12) 2015/07/11(Sat) 04時頃
|
|
[>>11ぷつり、と己の牙が肌を貫いて。
――口いっぱいに広がるのは、甘くて愛しい、鉄錆の味。
待ち望んだ紅の命の水は、瞬く間に英明の喉を、頭を、心を欲で満たしていく。 >>12獲物が痛みに喘ぎ、びくりと身体を跳ね上げようとも、なりふり構わなかった。 腕の中の獲物を掻き抱くようにして、牙を引き抜いては、再びその皮膚に突き立て、ぐじゅぐじゅと溢れる血液を啜り、喉を鳴らす。
それは最早、吸血行為と言うよりは、獲物の肉を貪る行為に近いものだった。]
…ッ……んッ……
[唇を伊豆丸の首筋から離すことはないまま、鼻に抜けるような甘い声を上げて、傷口から湧き出る情欲を舐める。]
(13) 2015/07/11(Sat) 07時半頃
|
|
[やがて、彼の温かい手がするりと英明の頭を撫でれば、満足げにその目を細めた。
『俺は、貴方の為にいるんですから』
噛み付く直前に彼が呟いた言葉が、頭の中でリフレインする。 首元から顔を離して相手の顔を見れば、零れ落ちた血がつう、と口元から線を描いた。
うっとりと夢見心地に頬を上気させ、愛おしむ感情すらを相手に向けた表情で見つめる姿を、伊豆丸は一体どんな顔で返しただろうか。
伊豆丸の顔がいずれのものにせよ、その顔を見てますます英明は満足そうに、唇の端を吊り上げ、嗤う。 そして、口元を伝う血を舐め取ると、目の前の相手の顔に深く口づけた。]**
(14) 2015/07/11(Sat) 07時半頃
|
吸血鬼 英明は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 07時半頃
|
/* ズキュゥゥゥウン
(-13) 2015/07/11(Sat) 07時半頃
|
|
[抑々、己の力のみで、この世界に人間を連れて使用人にする、という技を持ち合わせていない。
ブルームーンの輝きに少し目を細め、寂しくないのか問われれば(>>157)
ふ。
と、小さく笑いを零す。 少し自虐的な意味合いを籠めて。
それは相手にとって想像の範疇であったのだろうか]
(15) 2015/07/11(Sat) 07時半頃
|
|
―自室―
[相手の部屋の鍵を渡し、一度己の部屋に戻る。 娘に与えた部屋より広いその部屋にも、物は殆ど置かれていない。
上質なベッド。 執務用のものか机と椅子 使用した形跡のない暖炉 壁に一人の少女の絵
少女の絵に向かい、…は声をかける]
ただいま。
[アメジスト色の瞳と栗色の髪の毛。 其処にそっと触れると、息を吐いた。
次に暖炉上の燭台に火をともす。
若干部屋の印象を温めれば、ぼすりとベッドに体を沈める。娘の休息が少し眺めと踏んだのか、一度目を閉じた]
(16) 2015/07/11(Sat) 08時頃
|
|
[闇世と微睡の狭間を行ったり来たり。 向こうの世界に引っ張られそうになる、そんな瞬間、意識を戻すかのように、扉から鳴るノック音。
随分早かったな、と、身体だけ起こし]
入れ、鍵はかかってない
[と一言。 己の部屋に招けば、相手の姿を改めて見る]
もう少し休んでいたところで文句は言わないが?
[いいのか?と尋ねるも、軽く手招きをする。
平静を装っているが、不十分な味見の影響か、身体が血を求めている。我慢もそろそろ限界だった*]
(17) 2015/07/11(Sat) 08時頃
|
|
[扉の内側から声がかかり。>>17 静かにそっと扉を開ける。]
失礼、します。
[殺風景で静かな部屋。ゆらりと小さな炎だけが揺れており。華美な装飾など一切無い、しんとした、洋間。見れば一枚の絵が飾られている。とても美しい、少女が描かれていた。
もう少し休んでいたら、と言われたが、休息を取って、吸血鬼の機嫌を損ねてしまっても困る。首を軽く横に振れば、主のほうへ足を進めた**]
(18) 2015/07/11(Sat) 10時頃
|
|
[しんとした廊下に靴音が響く。 未だはっきりとはしていない意識でぷらぷらと時折揺れる自分の脚を感じると、なんだが姫抱きされている、というよりは、抱え上げられた動物の気分だ。
人の気配がしないことに、若干油断していた。 だから、歩みを止めたラジエルの口からその名前を聞いた時は>>189、せっかく肋骨の奥の方に収まってくれている心臓が、異次元の彼方まで飛び出ていった心持ちだった。]
( ちょ、なんで選りに選って…!)
[ピタリとラジエルの身体に寄り添って身を縮める。縮めたところでまあ、足がはみ出る訳だが。 血の足りていない脳ではどうにも、それが判断として正しいのか間違いなのかは二の次らしく、握り込んだラジエルの胸元の布地をぐいぐいと引く。
ぱくぱくと口が動くけれど、それが早く逃げろ、なのか、下ろせ、なのか、要求の内容すら自分でも分かってない。なんでもいいから助けて、なんなら奴の目を潰してくれてもいい、いややっぱ後が怖過ぎる。]
『なんてな、冗談だ冗談。』
[その言葉が出た瞬間に、ぶん殴らなかったのはお手柄だと思った。いや本当に。]
ジジィ……てめぇ後で奥歯ガタガタいわしてやっからマジで覚悟しとけよ…
[目線少し上のにこにこ顔は、それこそ地獄から沸いて出た亡者の如き低音の罵詈雑言も暖簾に腕押し、糠に釘。 あっコレ、いつか失血死じゃなく血圧上昇し過ぎて脳溢血とかが俺の死因になるんじゃない?もうそれでいい気がしてきて、ぐったりと身体の力を抜く。精々抱えにくくしてやる畜生。]
(19) 2015/07/11(Sat) 10時半頃
|
|
[もういちいち腹を立てるのが損な気がして、後は玄関まで為すがままだった。 重厚で華美な意匠の扉は、重たそうなのに力の入らない手でも簡単に開いた。 手の中に残る、物理的じゃない抵抗の感触。つくづく、不可思議な世界。]
へえ。そと、はじめて。
[その初めてがこの無様な格好なのは不服でしかないが、取り敢えず首を巡らせる。 噎せ返る薔薇の香り。 視線を上げると、広がっているのは鈍色の曇天。星も、月も、その厚い雲の向こうへと追いやられて見えやしない。薄ぼんやりとした光源がなんなのかは、認識出来なかった。]
( ……。梅雨空みたいだ )
[闇世の空が、見る者によって姿を変えることなど男は知りようもない。 何とは無しに自分を抱える青年を見遣れば、その紅い虹彩に映り込んだ月明かりに、不思議そうに目を細めた。
促されるまま、首に腕を回す。その際、へいへい、と生返事は忘れていない。 けれど、ラジエルが地を蹴り、道なりに生えた巨大な水晶の上を軽々と跳び始めれば。]
ッわ…!
[しがみ付く腕に力が篭もるのは、ごく普通の事だろう。実は高いところもそんなに得意じゃ、ない。
とん、とん、とテンポ良く続く跳躍。 五度目くらいには慣れた。下を見るのは御免なので、目を伏せておく。 やがて水晶で出来た門扉が見える頃には、男の意識はまたうらうらと霞みはじめていた。]**
(20) 2015/07/11(Sat) 10時半頃
|
|
―かつての記憶― [何かに誘われるようにして訪れた、その屋敷。 招かれたわけではない、館の主のことは知っていたが、特別懇意というわけでもなかった。 男を誘ったのは、どこまでも甘美で蠱惑的な香。 …その少女は、酷く美しかった。] 君は… [それは本来、この闇世において存るはずのない存在。 …人の子、であった。]
(21) 2015/07/11(Sat) 11時頃
|
|
[少女は怯えているようだった。 顔立ちは幼いのに、その瞳にはどこか影が宿る。 まるで迷子のように、揺れるまなざしが美しくて。 …手に入れたい、と思ってしまったのが、最初の罪。] あぁ、この、うつくしいものを、 [永く傍に置き、愛でることができればよいのに、と。 “口にしてしまった”のが、男の最大の罪だった。]
2015/07/11(Sat) 11時頃
|
|
[少女は怯えているようだった。 顔立ちは幼いのに、その瞳にはどこか影が宿る。 まるで迷子のように、揺れるまなざしが美しくて。 …手に入れたい、と思ってしまったのが、最初の罪。] あぁ、この、うつくしいものを、
[永く傍に置き、愛でることができればよいのに、と。 “口にしてしまった”のが、男の最大の罪だった。]
(22) 2015/07/11(Sat) 11時頃
|
|
[温かい血潮を口にすることを厭い、代替に紅の薔薇を口にするようになってから、永い時が過ぎた。 すでに血の味すら忘れて久しかった。 その、男が… 少女の華奢な体を捕え 抵抗を許さずその腕に抱きこみ 細く白い首筋に牙を穿ったのは… 遠い昔、男に掛けられた“呪い”のせいである。]
(23) 2015/07/11(Sat) 11時頃
|
|
/* コピペみすったー
(-14) 2015/07/11(Sat) 11時頃
|
|
[>>9部屋につくまでの短い会話、その歯切れの悪さに、胸の裡に小さな燻りを感じはしたが、それが表情に現れることは殆どなかった。]
……なら、問題ねぇな。
過去に何人かいたからな、己の立場を分かってねぇで、死んだ馬鹿が。
[つらりと事実だけを告げる。]
(24) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
[押し倒すために、それだけの力を込めたのだから当然ではあるのだが、己より少しだけ小さな身が、白いシーツの上に倒れるのを見れば、覆いかぶさるような体勢のままで、満足気にニヤリと笑んだ。]
なんだよ……何がおかしい。
[>>10小さな笑いに、ずれた仮面の奥の瞳を見据えたままで、ムッと拗ねたような声を返す。]
そうだな、俺様の機嫌次第だ。
[そう答える声は、雲雀にはどう響いたか。 少なくとも、マスケラの屋敷を離れて暫くの、あの無感情なものではなかったはずだ。]
(25) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
[頸に浮かぶ筋は、指先や腕などとは比べ物にならないくらいに太く、なぞられたあとに軽く触れれば、生命力に満ちた脈動が伝わってきた。
さぁな。 そいつは保証できねぇよ。
[痛いか、痛くないかなど、自分には関係のないこと。 覆い被さるようにして顔を首元に埋め、舌を伸ばし、脈をゆるりと舐め上げる。 それから、牙を立てぬまま、唇だけで噛み付いて……戯れに、顎や頬、様々な箇所に、同じように淡く唇を触れさせた。 ただ耳たぶにだけは、少しだけ、チクリと牙の刺さる感触があったかもしれない。]
………………。
(26) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
雲雀。
ヒバリ。
(-15) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
い゛ぁ… ぅ、 あ゛ぐッ、 は、ぁ――…
[何度も、何度も。 牙がつきこまれる度に、身体は無意識の恐怖に震える>>13
一瞬だけだった紅の色彩は、 だんだんと視界を染め上げ、ちかちかと明滅を繰り返す。 掻き抱くように包まれても、引き剥がす為の力も込められず、逆にしがみつくように左手は背を掴んだ。 湧き出で溢れる血が肩を染めようとも、空へと向いた口は、ただ痛みに喘ぎ、言葉にならない声を上げるだけ。
耳にかかる甘い息が、鼓膜を揺らすのに目を細め 舌が傷口の上を撫ぜる度に、掻き毟りたくなる衝動に駆られ、堪えるように強く歯を噛み締めた]
(27) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
― 紅薔薇の屋敷 ―
[ふと何も考えず、アーノルドの名前を出したなら、和樹の鼓動が高まったのが聞こえた>>19。 ぴたりと寄り添い、此方の服を掴みながら口をはくはくと動かしている様は、真紅を惹きつけて止まない。 真に愉悦と言わんばかりに真紅を細めれば、冗談だと告げた。]
――――……あっ。
[怒った、と悟るのは、実に簡単なもので。 地面から湧き上がり、食い殺さんばかりの勢いで唸る和樹。 こりゃぁ相当肝を冷やされたから怒ったのだろう、と分かれは真紅を細めながら一言。 くったりと脱力し腕に重さが掛かるのだが、身を委ねてくれてるのだろう、と思うぐらいの余裕さを感じさせるくらい。]
(28) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
[頸に、ぷつりと2本の牙が突き刺さる。 可能な限り、神経を避けてのそれは、無痛とまではいかぬものの、過度の痛みを齎すことはないはずだ。
味見とは比べ物にならぬほどの量の血液が、脈打つたびに溢れ出てくる。 それを、喉を鳴らして夢中になって嚥下する。]
……っ
は、ぁ…………
[ときに傷口に唇を押し当てて吸い上げるように。 ときに溢れたものを舌で掬い舐めて。
啜り飲んだ血の量は、おおよそ、グラス1杯分。 漸く満足がいった頃には、真っ白だったはずのシーツには、赤い薔薇のような、大きな染みができていることだろう**]
(29) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
[しかして、その右手の行方は、懐の鋏をゆるりと撫でるが]
(-16) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
あぁ、カズキは本当に可愛い……。
[揶揄でも冗談でも無く、本音を素直に漏らせば、真紅は嬉しそうに笑んだ。]
(-17) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
[重厚で華美な扉を開けて貰えれば、広がるのは闇世の世界。 腕の中に居る和樹は、マスケラの魔力のお陰で消える事は無く存在し続けている。 まだこの世界の事情やマスケラの魔力の事を知らぬ和樹は不思議そうに此方を見ていて>>20。]
あぁ、この世界が闇世。 本来なら人間が存在出来る場所では無いのだが。 今は、マスケラの魔力のお陰で存在出来ている、という状態だ。 俺の領域から出たり、俺から離れたりすると。
――……カズキは、消えてしまう。
[管理する吸血鬼から離れれば消滅してしまう旨を伝えれば、和樹にしがみ付く様に促し。 彼が生返事と共に確りと抱き締めてくれたのを確認すれば、此方は飛び上げ水晶を渡っていく。 ぎゅっと腕に力が込めてるのが分かり、此方も落とさぬ様抱きかかえて。]
ふむ、怖いか? ならば目を閉じると良い。
[目を閉じるか否かは分からないのだが、和樹が大人しくなってしまったのは分かり、早く渡りきってしまおうと。 7本目に辿り付けば、一気に飛び上がり、数本の水晶を飛び越えていった。 水晶の門扉の前にすっとスマートに着地をすればついたぞ、と和樹に笑みを一つ。]
(30) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
― 水晶の館 ―
[巨大な水晶の柱を渡りきり、門扉の前に辿り付けば、先程まで渡っていた柱はパリパリと音を立てながら砕け散っていった。 水晶が砕ける様子を見る事無く、門扉の前にに立てば、何も触れる事もせず、ゴゴゴと扉が勝手に開き、二人を受け入れようと。]
ようこそ俺の根城へ。 俺は、カズキを歓迎するぞ。
[我が家に帰って来るのと変わらず、門を潜れば、また勝手に扉は閉められていく。 門を潜れば、水晶の柵が敷地内を囲っているのが見えるだろう。 柵に囲われた屋敷は、紅薔薇のそれより一回りも二回りも小さい石造りの屋敷で、所々小さな水晶が生えている。 広い庭が広がり、その隅に佇む小さな小屋が、一つ。 真紅は遠くにある小屋を眺め、感傷と憂いを帯びさせながら細めた。]
(とうとう、連れて来てしまったな)
[真紅は伏せ、唇は微笑を作るが、言葉を発する事無く。 腕に和樹を抱えたまま、屋敷の方へ歩みを向けていた*]
(31) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
[幾度、その頭を撫でた頃か。 首元より離れ行く頭を、ぼんやりと視界の端におさめる。 急激に血が失われたせいか、足はふらつき、身体は支えを求めるように、腕へと僅かに凭れて 口許から紅が糸を引くのを、熱に侵される瞳で見つめる。
傷が齎す痛みが、かろうじて意識を保たせているものの、正常な思考へは少しばかり足りていない。 血の気は確かに引いているのに、蝕んでゆく熱は頬を染め上げる。
―――"味見"とは明らかに違う、奪いつくすような行為。]
英、めい、さ―――、
[相手が自分を見つめる表情に、どのような色が覗くのか。 それを探り切る前に、顔が近づき、言葉の端ごと唇が奪われる。
じわりと、触れ合う箇所から感じたのは、鉄錆の味。 己の血だと認識する間に交じり、消えて、後に残るは薄唇の感触だけ。*]
(32) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
/* うん、……うん。 待ってたつもりがアレだった感じですね(遠い目)
お二方に申し訳なく…(穴に埋まる)
(-18) 2015/07/11(Sat) 14時頃
|
|
/* もうプーたんツンデレかわいいよ('∀'*) 和樹とは違うツンケンっぷりかわいい。 ほら、もっと優しい所見せろー()
(-19) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
|
|
元気、つぅか。
[アンタのこと、もっと知っときたいんだよな。
主の言葉>>0に答え、ぼそりと言った言葉は聞こえたろうか。 ちなみに、掃除洗濯と言った家事の類は、できなくはないが決して得意ではない。]
からくり屋敷みてぇになってねぇだろな。
[ここまで来ると、カサンドラが悪戯好きだという評価が、男の中には既に出来上がっている。 ぼやきのように、少し笑ながら、おそらく彼女には耳慣れないだろう言葉を口にして。 場所を、と言われれば、おうと頷く。 しかし…本なんて今まで何冊読んだだろうか、その気になれば数えられそうだ。 おそらくよほどのことがなければ興味を示すことはないのだろう。
連れて行かれた部屋を見ると、一瞬、う、と足を止めた。 なるほどこれは…女性向けだ。 しかし、寝れれば良いと豪語した以上、異を唱えることはない。]
(33) 2015/07/11(Sat) 15時頃
|
|
…話?
[怪訝な顔で問い返すも、手招かれれば>>1先にベッドに腰掛けた主の横に素直に腰掛ける。 カサンドラを見やれば、こちらを見返す彼女は、男自身のことを問う。 聞かれるとは正直思っていなかったが、これも暇つぶしか。 …否。 俺自身に興味を持ってくれているのだろう。
そう思えば、くは、と笑いが零れて、そのまま背中をベッドに投げ出した。]
やっぱりアンタ、なんか…イイわ。
[怪訝な顔をされるかもしれないが、気にしない。 思った以上に、自分はこの吸血鬼が気に入っていたし、彼女の下でこれからを生きるのは思った以上に苦痛では無かった。 それどころか、楽しみですらある。 くっくっと喉を鳴らした後で、その姿を再度見上げて。]
あー…アンタ、ヤクザ、って分かるか?
[わからないのであれば、ひとまず、荒くれもんの集団だ、と雑な説明を加え。]
(34) 2015/07/11(Sat) 15時頃
|
|
[何から説明したものか。 とりあえず思いつくままに語る。]
ヤクザっつってもピンキリだろうが、 うちの組は、一応帝国に黙認されてた… っぽくってな。
[帝国認可の花街に出入りしては、女衒のようなことをやっていた者もいたのだから、そうなんだろうと思う。 少なくとも、余程のことがなければしょっぴかれる事もなく、敵は主に、対抗する別の組だった。 詳しいことは、知らない。 組の中での男の立場は、決して高かったわけでは無い。]
ガキの頃、裏路地で転がってた俺を、 拾って帰ったのが兄貴。 それを育ててくれたのが、親父。
[血生臭い毎日を過ごす割りに、彼らは暖かかった。 男は成長し、当たり前のように組員になる。]
(35) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
|
|
こないだな、親父と兄貴が大喧嘩して。 まー、すげぇことになった。
[思い出して男は、くつくつと笑う。 親父が、御嬢をどこぞの組の若頭にやるとか言い出したのがきっかけだった。 御嬢と兄貴の間に、何かあったのかは知らない。 男が喧嘩を知った時には、既にそれは収拾のつかないものへと発展していた。]
組がな、見事に二派に分かれてなぁ。
[ジョーお前、どっちにつくんや。
尋ねた親父は、語調こそ強かったが…野性の強い男には、本能的にわかってしまう。 親父はこの戦、負けるつもりだと。 これは、世代交代の為の、一芝居。 兄貴にすら、気づかせなかったそれを、察してしまった。]
(36) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
|
|
/* あぁ世代交代……うわぁ、泣ける。父ちゃんの愛じゃないかぁ。 くそぅ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
(-20) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
|
|
…どっちも、選べなくってなぁ…
[兄貴と新しい道を作り上げることも。 親父と共に、古きものと心中することも。 選べず、男は兄貴に問うた。 和解の道は無いのかと。]
難しいこたぁわかんねぇけど。 とりあえず、金があれば解決するらしいってのだけ。 わかったからよ。
[だから、売れるものを売った。 それが、己の身体であっただけのこと。]
金は、こっち来る前に貰ってっからさ。
[へら、と笑って男は言った。**]
(37) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
|
|
/* ただいま着物の脱がせ方を勉強中
(-21) 2015/07/11(Sat) 16時半頃
|
|
/* 諦めた(早)
(-22) 2015/07/11(Sat) 16時半頃
|
|
[すがる腕と肩に預けられた額。眼下に晒される首元には血の止まりきらない真新しい吸血痕。 痛みと共にその皮膚を突き破ってやったはずだが、それでも怯えることなく急所を晒す胆力に感心する。>>8
ならばその覚悟に報いてやらねばなるまい。
痛みではなく快楽を。 恐怖ではなく恍惚を。
英明等より余程たちの悪い吸血鬼に飼われたことに気づく前に。]
いい子だ。
[マスケラの館で信と不安の間を揺れ動く瞳を見つめてそうしたように、健気に首を差し出す柊夜の行動を言葉で肯定してやる。 自己の承認という甘い毒。]
痛みから意識を反らすな。
[耳元へ唇を寄せ、暗示をかけるようにゆっくりと囁く。 その声は貧血を起こし始めた柊夜の頭にどう響いたか。]
血を吸われる感覚を覚えろ。 …いいな?
[柊夜の反応を確かめ、もう一度「いい子だ」と後頭部を撫でる。 あぁ、そういえばひとつ。 聞き損じていたな。]
(38) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
処女を切られた気分はどうだ?
(-23) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
[答えを聞いた後、まだ血の止まりきっていない傷口に口付け、柊夜を抱く腕に力を込めて引き寄せる。
情事のように濡れた音を響かせながら柊夜の首筋を柔く食み、そこに神経を集中させる。 そして二度目はゆっくりと…。 ]
━━ つぷり ……
[同じ傷跡へ尖る牙の先端を突き刺す。 ゆっくり、ゆっくりと…。 塞がりかけた傷口に牙を馴染ませるように。焦れったくなるほどゆっくりと…。
じわじわと根元まで牙を埋めて、首筋の肉を柔く食んだ。*]
(39) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
/* あ、来た。
だよね、だろうと思った>英明よりたちが悪い(おい んで、秘話www くっそ、初めての吸血=処女喪失だと書こうと思ってた矢先にーwwww だよね、吸血鬼にとって吸血行為って性行為と同義だもんね!
どうせそこで秘話使う気だったし(
(-24) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
─ 「 Sorry,me too 」/ Side:K ─
[六月の煙るような甘やかな雨が、薄い曇天から注ぐ。 落ちた雨粒が庭に咲く紫陽花の葉の上で弾けて、ぱつん、と音を立てた。ぴたん。パタ、タ。]
『 ねえ、せんせい 』
[呼ぶ声に振り向く人は、ひどく穏やかに笑う。なに、と首を傾げる仕草で、白衣の襟元が揺れた。]
『 名前で呼んでも、いい? 』
[強請ってみると決まって返る、少し困ったみたいな返事が好きだった。 だから、いつも、同じ問いを繰り返す。その声が聞きたくて。]
" きみが、大人になったらね "
[好きな人がいた。 好きな人が、いた。
あの人を好きになったから。もう、誰にも。]
(40) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
……せん、せ……
[寝息混じりに溢れた声は、頼りなげに語尾が消える。 左手が、何かを探すように動いて、しがみ付いた誰かの服を握り締めた。かくん、と船を漕いだ頭が落ちて、急激に意識が浮上する。ほぼ同時に、ついたぞ、と降ってくる声。>>30]
────…くァ…、 …寝てた、ごめん。
[欠伸をひとつして今の状況を思い出す。意識が飛んでいたのはほんの短い時間だったのだろうとは思う。 片手で涎が垂れてないかさり気なく確認。それから改めて周囲を見渡すと、ゴゴ、と鈍い音で水晶の門扉が閉まり始めたところだった。
歓迎する、とにこやか告げられる>>31。ちょっと笑って、どうも、と短く返した。自分を抱えた青年の肩越しに後ろを見れば、閉まった門の向こう、帰り道はもう崩れ落ちて閉ざされている。]
彼処から向こうに出たら、俺は消えちゃう、って訳ね。
[紅薔薇の館を出て直ぐにラジエルから聞いた説明。>>30 男の目がすいと細められる。つまり、そういう選択肢がある訳だ。と。 言葉にすることはしなかった。]
ありがと、もう歩けるよ。 …これ以上可愛いだとか言われんのも癪だし。
[やっとで降ろして貰えば、顔を背けて先程耳打ちされた内容>>28について小言をひとつ。
冗談ではないのがなんとなく伝わってしまうから、逆に居た堪れなさが物凄いのだ。 代わりに、と隣に立って控えめにラジエルの袖を引いた。 何か思考に沈むように目を伏せて居た彼>>31は此方を向いてくれるだろうか。]**
(41) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
中、連れてって。 ちょっとくらい、あんたの事を知っときたい。どんなふう暮らしてたのか、とか、そういうの。
[教えて。 他に聞く者のいない会話。 向けた表情は、常よりも柔らかな笑みだった。]
(-25) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
(>>18)
休んだとて、機嫌を損ねたりしない。
[其処まで心狭くはない、と笑って。 少女の絵を見つめる娘がこちらに来るまでの暫くの時間。また静寂。
立ち上がり、途中で止まるよう手を相手の胸元に置く。
味見同様相手の背後に回ると、身体を少し屈めて首筋に鼻を近づけた。
裾に手を滑り込ませ、軽く胸に触れたところで両肩を露わにさせる。
ごくりと喉を鳴らしたのは、物理的な食欲をそそられての事]
最初の仕事。
[見せぬ様には、と一応の気遣いはしているものの、窓越しに己らの姿は然りと映り。
己の口から鋭い牙が光る。
不意に風邪も無いのに蝋燭の灯が消え、青色の柔い光の世界。部屋の色が変わった瞬間、牙は相手の首筋に深く深く食い込んだ。
味見とは比較に成らぬ強さで血を吸い上げる。傷口から取りこぼした雫がゆっくりと相手の胸に滴り流れた**]
(42) 2015/07/11(Sat) 17時頃
|
|
[さも当然とも言うように落とされた言葉が耳に届く。>>24 その言葉から自身の前に何人か居たであろう同じ環境下に置かれた者が居たことを知って。 いくらか想像はしていたものの、改めて耳にするとそれはまた形を変えて心に落ちる。
逃げたく、なるものなのだろうか。
先程聞いた話では、暮らす分に困り果てることはないだろう。 鬼から離れてしまえば、生きてはいられない。 それでも、逃げる方を選んでしまう程――…?
小さく空いた覗き目からプロクスの表情を盗み見る。 まだピースの揃うことのないパーツは、彼を完全に捉えることはなく。 また、顔も分からぬ脱走者にも情を寄せることも出来ずに居た。
少なくとも、逃げる判断は今のところ持ちあわせてはおらず。 どちらかというと興味が沸くのは、一人で住むには広すぎるこの屋敷に棲むという彼の人となり。]
(43) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
[撓むシーツに身を沈められ、また彼の腕に囚われる。>>25 不敵に笑うその表情を見るのは何度めだったか。 拗ねるような声に素直に、ごめん。と笑いながら謝罪の言葉を口にして]
さっきまで怒っているように見えたから。 ……機嫌は治ったの?
[少しずつ表情を見せ始めることに気を緩ませて機嫌を伺った。 機嫌次第。そう応える声も先よりは耳に心地良く思えて、許可を得た訳でもないのに頬が緩む。]
困ったな。 それじゃあ、機嫌を損ねないようにしないと。
[口程に困った素振りはないことは、声で知れただろう。 まだ館には来たばかり。急いている訳でもない。 機嫌を損ねたのなら、また次の機会を探せばいいのだから。
そんな考えを巡らせていれば、プロクスの指が首筋に触れる。 滅多に……否、自身以外に触れられるのは初めての箇所だと気付く。 触れる指は、自身と同じように温かく感じた。]
(44) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
[保証はできないという声に、ええと不満の声を上げるそれは、肌を這うざらりとした感触に遮られ]
え、ちょ…、…ン、……
[動搖に思わず躊躇する声を上げた。脈の筋を確かめられるように舌先が肌を伝えば、ぞわりと肌が色めき立つ。 味見された時のようにすぐに牙を立てられるかと思っていたのに。 箇所を変えて触れていく唇に、か細く息を吐き出して堪える。 小さく身を竦めれば、また少し狐の面がズレて、剥がれていく。
傲慢に見える態度も、その口振りも。 お世辞にも好意的には取れないものなのに。こうして時折見せる優しさとも取れる行為に、惑わされる。 自身と同じように、血も涙もある『人』のようだ。
その唇が、耳元に差し掛かった時]
…――…ィ、…
(45) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
[耳朶に走る痛みに、びくりと身が跳ねる。 お面を抑えるように後頭部で結ばれた紅い紐が解ける。 ずれ上がった面の端から片眼が覗いて、名を呼ぶ声に、ふわりと柔らかく目許が緩む。]
や、だな。 そんな声で呼ばれたら――、
.
(-26) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
[口にした音は意味の為さず]
…ぁ、――!
[首筋に走った痛みに片目を眇める。 我慢出来ない程の痛みではないが、急所となる部分はやはり無意識に身体が縋るものを探して、右手がプロクスの脇を抜けて背に伸びる。]
……ん、ゥッ……
[吸い上げられる度に身体から力が抜けていくような感覚。
痛みよりも寧ろ、これは――。
忘我に押し流されそうになりながら震える身体を抑えこむように、手がきゅ…と服を握り締める。 首筋がどくどくと脈打ち、カっと熱が灯るような感覚。吸い上げられればくらりと目眩を感じて。舌が這えばふるりと瞼を奮わせ、息を詰めることで漏れそうになる声を殺す。
空虚な左手はやがて空を泳いで肩口を掴んで、しかとその身体を抱き込む。 長くとも短くとも取れる、その時は程なくして終わりを迎え。 長い吸血が終われば、力を無くして肩口から手が滑り落ちた。**]
(46) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
知っときたい……?
[ぼそりと言った言葉を耳聡く拾う。>>33
興味を抱くということは、少なくとも嫌がられてはいないようだ。嫌われるよりは好まれているほうが良い、色々と。
なお、家事は得意ではないと言われても、やることもあまりないのでやらせるつもりである。やり続ければ上手くなる。為せば成る。]
…そうだな。お主なら、少し話してもいいかのお。
ん?カラクリ??
[屋敷はわかるが、カラクリとは何だったろうかと、考えながら歩いていた。]
(47) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
嫌だと思っている者を傍に置いておくよりは、 良いと思われている者を置くほうが良いな。
[脈絡もなくイイと言われたのは不思議だったが、悪くはないと感想を洩らし。寝転がるジョーの頭へ手を伸ばし、指先で髪を遊ばせた。>>34
ヤクザなるものは初耳だったが、荒くれ者集団と説明を受ければ理解できる。刃物の傷もそのせいか。体の彫り物もその一環なのだろうと見当をつける。
耳を傾けながら、口はあまり挟まずに髪を弄って遊んでいた。]
(48) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
板挟みは辛いものじゃの。 二択ではなく、もう一つ選択肢を作ったか。
[単純なようでいて、聡いやり方だと思う。>>37]
己を犠牲にするやり方ではあるがの。 ま、当たって砕けろというタイプなのはよーくわかったのじゃ。 それでもって、愚かなくらい真っ直ぐに行きおる。
[髪の間に指を入れて、くしゃりと撫でるような形に。 子供を褒めているようにも感じとれたかもしれない。]
無鉄砲さも感じるが、勇ある者は好きじゃな。 妾がちょいと脅しても動じなかった理由も納得じゃ。
アレは、選んだ決め手…という程でもないが、お主を好ましいと思った要素の一つではあったな。
[やわらかく笑んだ。]
(49) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
ジョー。
[名を呼んで、ジョーの上に伸し掛かる。 頬を撫で、その指が首筋を辿る。青い瞳がじっと見下ろして。そのまま顔を近づけ、唇を触れさせた。
しかし、彼が予想するような痛みは訪れないし与えない。
代わりに、きつく首の肌を吸い上げて、赤い仮の所有印を残した。]
…嫁の刻印を入れるのは早計だからの。 今はひとまず、気に入った、という印をつけておくぞ。
[首筋から顔を上げ、ジョーを見つめてくすくすと笑った。**]
(50) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
|
|
/*
語彙力が来い!!!!
(-27) 2015/07/11(Sat) 18時頃
|
|
/* カサンドラの行動が予想外でしかも可愛すぎて俺は私は(頭を抱えつつ
(-28) 2015/07/11(Sat) 18時頃
|
|
[首筋を晒したのは、主たるアーノルドがそれを求めたから 求める声を聞いて、噛まれたその場所が熱くて堪らなかったから 皮膚を破られた痛みよりも強いのは、その場所から疼くように広がる何か 血を抜かれるのと比例するように背を駆け上がった、甘い、甘い何か
誰かと肌を合わせたことなどない だけど、本能的な何かがそれを知っている 認めてしまうのが、怖い。 だけど、此方の行動を「正しいこと」と肯定するアーノルドの声>>38が聞こえたその時 貧血で朦朧としかけた頭の中が、じん、と痺れて、体が、震えた
ああ……これは……
認識する、それが何かを こんな事で感じるはずが無いそれを]
―――…はい……アーノルド、様……
[耳元で囁く声が、霞んだ思考の中に沁み込んで意識を支配していく 彼の囁く言葉が、自分の全てになって、言われるがままに頷く 頭を撫でられ、囁かれた声にまた震えて、縋り付いていた腕に力を込める
アーノルドの声は、こんな時だと言うのに酷く甘く聞こえて これでは、まるで……]
………あ……っ……
[耳元で、囁かれた声に、びくりと跳ねて、カッと体が熱を帯びた 言葉の意味までは、もう、理解できないほどに乱れた意識 だけど無意識に感じ取ったのは。無意識のままに紡いだ言葉は]
(51) 2015/07/11(Sat) 19時頃
|
|
――…うれしい……
(-29) 2015/07/11(Sat) 19時頃
|
|
[これは、「悦び」だ アーノルドの物になったことを、体が………悦んでいるのだ、と
初めてを奪われた女のように
―――何故……
困惑は、だけどすぐに流されてしまう アーノルドが傷口に口付ける、その場所から感じる、新たな熱に>>39]
………っ…は……
[困惑を逃がすために吐き出した息は震えて、何かに耐えるようで目を閉じた だから、余計にはっきりと聞こえてしまう、首筋に施される濡れた音 神経がここにしかなくなったように、他の音も何も、もう聞こえない、感じない]
――っ、あ!……ぁ……ふ、ぁ……
[牙を受け入れた瞬間に走る、覚えたばかりの「歓喜」に声が上がる じわじわと傷を広げられる痛みが、そのまま快楽へと摩り替わる気がして 脚から、すっかり力が抜けてしまいそうに感じて、身を委ねるように強くしがみつく
牙を埋められたその場所を柔らかく食まれたなら そこにあるものは 耐えるように震える体と、浅く零れる熱を帯びた 甘い吐息*]
(52) 2015/07/11(Sat) 19時頃
|
|
/* 柊夜さんはえろいな
(-30) 2015/07/11(Sat) 19時頃
|
|
[こちらの髪を弄ぶ指先は、遊ぶに任せ>>48。 猫が懐くように、すぃと目を細める。]
…多分、親父は怒るんだろうけどな。
[ふ、と笑って呟きつつ、与えられた承認>>49に、どこかほっとした気がした。 きっと兄貴なら、もっと良い選択ができた。 親父だって、きっと。 己のしたことの結果はわからない。 けれど、少しでも良い方向に転がっていれば、良いと思う。]
は、甘やかすなよ。
[撫でる手、褒める言葉>>49にほんの少しの気恥ずかしさを覚えれば、そんな言葉を口にする。 けれど、その手に擦り寄るような仕草で、ふっと瞼を落とす。 瞼の裏に映るのは、大切な者たちの顔。 それが薄れ、見たばかりの笑みが映し出される。]
(53) 2015/07/11(Sat) 19時半頃
|
|
[名を呼ばれ、開いた視界に、こちらを覗き込む姿が映り込む>>50。]
何…
[なんだ、と問おうとして、のし掛かる軽い体重に、頬から首筋を辿る指先に、見つめる眼差しに、
あぁ、なるほど、
と思い、素直に軽く頭を傾け首筋を差し出した。 軽く目を閉じ、皮膚を穿つ鋭い切っ先に耐えんと構えるが、しかし。 訪れるのは、ちくりと鈍い、小さな痛み。
男は、その正体を、知っている。]
…なぁにやってんだ…
[悪戯好きな主、という認識が更新され、ふは、と気の抜けた笑いを零す。 呆れたような声音になるが、表情自体は、主に釣られて柔らかなもの。
気に入られたのなら、それは喜ばしいと思う。 だが、彼女の口調では、まるで己を嫁にすることを真剣に考えているようだ。 拒みはしないが望みもしない、そもそも己自身がどうしたいのかさえ。 今の男にはわからない、それを、特別触れずに流すことにする。
代わりにゆっくりと持ち上げた右手、指先でそっと彼女の唇に触れ。]
…まだ、余裕はあるぞ…?
[味見の数口きり、まだ己の血を口にしていない主に、静かに囁いた。**]
(54) 2015/07/11(Sat) 19時半頃
|
|
/* これな、普通に性行為だったら 「俺は男ですよ?(処女じゃないよ!)」 くらいは言ってると思うんだけど、この人
まったく人にとって未知の吸血と言う行為ゆえに、そういった防御が出来なくて(こうなると思ってないからね) そもそも童貞処女だから、そういったものをまったく(体が)知らないから、覚えたらあっという間に溺れる。
信用している主から施された行為ゆえに、それを受け入れるのが正しいこと、と言う刷り込みが起きてる状態だね。
(-31) 2015/07/11(Sat) 19時半頃
|
|
[微かに漏れた声は、儚げなもので>>41。 頼りなく掴む左手は、何かを探し、此方の服を掴んだ。まるで迷子の様に。 一瞬だけ、真紅は彷徨った左手を、見た。
門扉に辿り着き、入り口を潜れば、和樹は目を覚ました様で。 涎を垂らして無いかを確認してるのだろうか、そんな様子を揶揄する事無く、真紅は細まるだけ。 此方の領域を越えたなら消滅する事を確認した和樹は、降りる事を望んだ。降ろしてやった。]
はっはっはっ。
[小言を言う様子に暢気な笑いすれば、小屋へと真紅を向け、憂いたら。 何時の間にか隣に控えていた和樹が袖を引き、柔い笑みを向けていた。 此方の過去を知りたいという彼、記憶を失いやすい事をしりながらも、知りたいと。 闇世の空を見上げ、半透明な満月を眺め、真紅は細まった。]
あれから100年だろうか、200年だろうか……。
[ふぅ、と何かを吐き出す様に、吐息を漏らし、和樹の方へ顔を向け。微笑。]
あの小屋の主に、合わせてやろう。 さぁ、こっちに来ると良い。
[一歩先に踏み出してから、振り返り微笑を浮かべながら。 和樹を案内する様に、此方が先導を取り、向かうのは、外れの小屋。 和樹と共に小屋の前へと辿り着けば、扉の前に止まり、ノブに触れた。]
(55) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
― 遠い日の思い出 ―
[一人の娘は、病床に伏せていた。 側に寄り添う吸血鬼は、そんな彼女の回復を願えど、消えゆく命を助ける事が出来ず。 只々寄り添い手を握って微笑む事しか、出来なかった。 不老不死で生きる吸血鬼は、他者を救う事など土台無理な話だ。 自分が出来る事と言えば、契約を交わし、期間限定の不老不死を与えてやるだけだ。
弱々しく手を握り返す娘は、それを望まなかった。首を横に振るだけ。 娘は知っていた、自分の寿命は残り僅かだという事を。 契約を交わせば、この吸血鬼は共に命を落とすのは明白。 だから、代わりに娘は、吸血鬼に最後の願いを掛けた。]
“――――――、―――”
[娘は只々其れだけを願い、吸血鬼に微笑んだ。 それは、とても柔らかい優しい、微笑み。]
(56) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
― そして、今 ―
[ドアノブを捻り、扉を開けば、目の前には下へと向かう階段が一つだけあって、それ以外は何も無かった。 一番先に自分が入れば、和樹を中へと誘おう。]
――……こっちだ。
[言葉短めに和樹を誘えば、此方から話しかける事無く階段を下りて行く。 階段を下りながら、壁や天井に生えている水晶は仄かに光り出し、二人の足元を照らしてくれる。 カツカツ、と足音を鳴らし、ゆるりと階段を下りた先には、木製の古びた扉が一つ。 扉の前に立てば、暫しの間身動きをせず、真鍮のノブを眺めていた。 和樹の方へ振り返りもせず、静かに瞼を閉じて、開いた。]
――……。 彼女の名前は、フローラ。 俺が、彼女を此処に連れて来て。
(57) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
俺が愛した、女性だ。
[扉を開けば、空間が広がっている。 この部屋もまた壁や天井に水晶が散りばめられ、明かりを灯していた。
そう、違う事と言えば。 部屋の中央に、一際巨大な水晶があり、そこの中に波打つ金髪を持つ娘が一人、静かに眠り続けていた*]
(58) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
/* >>42 裾…?と思ったけれど。そうか、いえ、私は着物ですw シャツの裾とかならよく状況がわかった。 着物の裾、とか考えたら、なんだかよくわからない体勢になってたので疑問符が浮かんだです。
(-32) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
/* ヤンデレの方向へ行く予定だったが、どうしてこうなった\(^o^)/ >>56は即興で考えたとかそんな() 琥珀は美しいよなぁ、とか言いたかったが、これはこれで美味しい(もぐもぐ)
(-33) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
/* ラジエルの過去が結構切ないな。
プロクスも何か持ってそうだし、和樹とジョーも訳ありでここにいる 英明もあの様子だと何か過去にあった雰囲気だし、オルニットも「少女」が鍵っぽい 孤児院組はそういう刷り込みされてるけどそれぞれ意識の差はあり
カサンドラとアーノルドはふっつうに吸血鬼を楽しんでるように見えるけど、カサンドラはジョーに対して何か思うところあるっぽいな やっぱ、一番付け入る隙がないのがアーノルドだよね、知ってた!
(-34) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
[>>42 最初の、仕事。そう言われ。背後から近づく吐息。吸血鬼の手が腰に、胸に、そしてゆっくりと両肩へとふれる。小さく、ぴくりと身体を震わせてしまったことは、気づかれただろうか。
窓の向こうは青白い月の夜。窓ガラスには月に照らされた自分たちが映る。
ふっ と消える蝋燭の火。一瞬だったが、自らの後ろに立つ、吸血鬼本来の姿を捉える。人間のものとは確実に違う鋭い歯。 顔は優しげなままだったけれど、その口は今にも獲物を囚えようとしており――]
いっ…あ゛ぁぁ……やぁぁ… んんん…あぁぁ…
[己を突き刺す鋭い刃。それと同時に、自分の中から失われていく血液。深く差し込まれる首筋への痛みに耐えきれず、声を漏らす。全身の血管が強く波打つ。頭が、割れそうに痛い。ドクンドクンと失われていく血液を補うように、身体じゅうを、私の血が、巡る。]
(59) 2015/07/11(Sat) 20時頃
|
|
[―――でも、瞳は、閉じない。
堪えながらも真っ直ぐと窓越しの影を見つめ。 主が、自分を吸血する様子を、しっかりと見届ける。
痛い。痛い。痛い。
でも―――それだけじゃなくて。
なんだろう。この感情は―――]
あ、ああ……オルニット…さま……
[痛みに耐えながらも主の名を呼ぶ。何か伝えたいことがあるわけではない。でも、何故か、呼びたくて。胸に、一滴の赤い血が零れた*]
(60) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
そうか。うれしい…か。
[ヒトよりも鋭敏な吸血鬼の五感が腕の中に囲った餌の変化を読み取る。 相槌を打つ声は甘く、密やかに。]
(-35) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
[首筋と純潔を喪った傷口へ幾度となく口付ければ、耳元にある柊夜の唇から耐えるように震える吐息が漏れるのを聞いて、>>52首筋に触れたままの口元が愉悦の形に吊り上がる。
(そうだ。それでいい…)
溺れさせるようにゆっくりと牙を突き立てれば、縋りつく身体から徐々に力が抜けてゆくのを感じる。]
………はぁ…
[吐き出した息は血の香りを残したまま。 柊哉の身体がその場に崩れ落ちないよう、腰に回した片腕でしっかりと抱き留め、足の間に膝を割り入れる。
顔の角度を変えながらゆっくりと穴を押し広げ、溢れ出る血を舐めとるように傷口を舐めた。 どんな極上のワインよりも、ヒトの生き血は神経を高ぶらせて精神を酩酊させる。 無くても生きてはいけるが、断てば禁断症状に悩まされる血の渇き。
ヒトとして生まれ、ヒトとして死に。 気づけばこの世界で吸血鬼と呼ばれる化け物に生まれ変わっていた。 そして今、その化け物はニンゲンの血を糧に生きている。 なんとも浅ましく、滑稽だ…。]
(61) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
―――ん………、く…
[喉を鳴らして血を啜る。 ニンゲンの、柊夜の命を喰らう。 それはもはや、吸血鬼の本能だ。 誰に教えられなくとも、どこへ牙を立てれば血が溢れて来るかを知っている。
血を失い、徐々に力が抜けてゆく柊夜の身体を掻き抱くように腕へ力を込める。 足の間へ割り込ませた膝を曲げて押し上げれば、何か反応はあっただろうか?
その身に流れる血の一滴まで余さず飲み尽くしたい衝動を抑えて牙を引き抜き、傷口を唇で塞ぐと、ズズ…と音を鳴らす。 傷口に残る血だけではなく、その下の血管に流れる血まで吸い尽くそうと。*]
(62) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
|
/* 和樹はロキさんじゃない?と思い始めてる俺がいる(´・ェ・`)
(-36) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
|
名無しの 丞は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 21時頃
|
[されるがままの娘とはいえ、これはまだ慣れるものではない。 そんな事等分かっている。 序に言えば、味見をしたのは、自分とプロクスの2人である事も。
微細な震えは確かに伝わるが、気づかぬフリを決め込んで。蒼色の瞳が深紅に切り替わった瞬間、それに食いついた。
『まだ』痛みでしかないそれに、苦しげな声が響く(>>59)。 其の声が、一層の食欲を掻き立てられる。 傷口目掛け血が溢れれば、また深く牙を沈めた。
回した腕の力が強まる。 元々低めの体温が少しずつ上昇し熱を相手に伝えている事だろう。
我を忘れかけ血を貪り続けていたが
ぴちゃん。
と、床に紅色の花が咲いた音で取戻し。 ゆっくりと牙を抜いて、口元を親指で拭った]
…。
[荒々しい息が吐き出される。娘がふらつくようであれば腕で抱き留めるが、そうでなければ一度離れるだろう]
(63) 2015/07/11(Sat) 21時頃
|
|
[名を呼ばれる(>>60)と、「ん?」と小さく返事を。 自身の方に向き直させ、相手の言葉を待ちながら、零れた雫を舌で回収していく。
沈黙を貫くか、話し終えた直後
ふとつぶやく]
…何か心境に変化でもあったか?
[湿り気を含んだリップ音と共に、胸にも娘の血液で紅花を割かせ]
―― 味が微妙に変わった。
[目を細めた*]
(64) 2015/07/11(Sat) 21時頃
|
|
機嫌? 別に怒ってなんかなかったぞ。
[>>44しらばっくれるかのように零し、頸筋にゆるく舌を這わせる。 困った、などと言いつつ、まったく困った素振りを見せぬ様子には、つい小さく鼻を鳴らしてしまった。
>>46そして、微かな囁きとともに、頸にぷつりと牙を穿てば、ぬくもりのある体液が口腔へ満ちてきた。 ずれた仮面は、直すことも奪うこともせず、そのままで。]
(65) 2015/07/11(Sat) 21時頃
|
|
んっ、ぅ……。
[シーツについていた両の手は、そのうち、獲物を逃がすまいとするかのように、左手は雲雀の頭を抱き、そして右手は着物を強く握っていた。
吸血の齎す高揚感に、強い目眩におそわれる。 焰とは違う赤に満たされ、両手の力は強まってゆき]
……っ …………
[抱き込むように伸ばされた左手に、そのまま引き寄せられるようにして、強く身を寄せる。
けれど、その時間はそう長くはなく。 やがて吸血を終え、雲雀の左手が肩から滑り落ちてゆけば、支えをなくしたかのように、プロクスの身もズルリと雲雀の右側に崩れ落ちる。]
(66) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
|
|
/* あっちもこっちもちゅーちゅーしてますね。蚊か。(
(-37) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
|
|
[系に穿った孔からは、脈に合わせ、まだ血が零れ出ていた。 横倒れのまま、そこに唇と舌を押し当てて、舐めとってゆく。 それは、更に血を啜るためではなく、傷口を塞ぐためであるのだが、やはりあまり上手くはなくて、とりあえず溢れない程度にするまでに、どれだけ舐めることになったろう。]
……っは。
あとは、自分でどうにかしろ………。
[大雑把な止血の最中、両手は、雲雀の服を握ったままだった。 そして今も、まだ握ったまま。]
おい……雲雀。
俺様を満足させた褒美に、さっきの、聞きたいことってやつ、答えてやってもいいぞ。
(67) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
|
|
[己の首筋に、深く、深く突き立てられる牙。切り裂かれる痛みこそ、最初が最も強かったのだが、延々と続く目眩、視界も霞み。それでも、ガラスに映る、一心不乱に餌を貪る主は、まるで何か獣のようで。譫言のように相手の名前を呼び、いよいよ意識も飛びかけたその時、ゆっくりとその牙が抜かれる。ふらつく身体を主の腕が抱きとめた。>>63]
はぁ…はぁ…はぁ…
[失われた血液が呼吸で取り戻されることなどないのだが、荒い呼吸で整えようと。名前を呼んだことに対して、主が「に?」と気に留めたようだけれど、言葉を返す余裕などない。首を振り、ただ血が再び巡るまで暫し呼吸を続ける。
ゆっくりと呼吸を整え、目眩が収まる。それを待っていたかのように、ふと、粘度の高い声で吸血鬼が問う。>>64]
心境の…変化……
わかりません…
でも、私の…今の主は… オルニットさましか…居なくて…
[暫し考え、思ったまま、言葉を紡ぐ。今は飾り立てている余裕など、無かった。私の主は紅薔薇さまだった。でも、今は、違う。
主―――何か、自分の発した言葉でさえも、しっくりこない――この、気持ちはなんだろうか―――*]
(68) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
["嫁"にするか否か。
もしも、不老不死を引き換えにしてもいいと思えるほどの相手に出会えたならば、それはそれで幸せなことなのではないかと女吸血鬼は考えている。>>54
前にいた人間とはそこそこ上手くやっていたとは思うが、不死を捨ててもいいとまでは思えなかった。ジョーのことも、気に入りはしたが其処まで到達するかはわからない。
好むことも、愛でることも出来る。 ただ、好まれるだけならともかく、愛されるのは――怖い。 愛なんていらない、そう告げた記憶は新しい。>>0:173]
(69) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
[唇に触れられる指を、止めるでなく拒むでなく。]
…さすが、体力はあると言うただけのことはあるの。 結構味見されていなかったか、お主。
[オルニットやアーノルドにも味見されていたことは、水面下の会話で知っている。くすぐるように、ジョーの首に指を滑らせた。
温もりのある皮膚の下、流れる血液を指先に感じれば、こじあけてしまいたい衝動に包まれる。]
余裕があるなら、……もらおうかの。
[徐々に、瞳に渇望が宿っていく。]
(70) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
――……はい…
[返す声は短い。 耳元への囁きだけで震えて、言葉が紡げなくなってしまったから]
(-38) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
[アーノルドの表情は見ることが出来ない>>61 見えたとして、見る余裕も無い。触れる唇が熱くて囁かれた声は甘くて まるで、これでは愛撫されているようだとその経験も無いのに思えば また、ぞくりと背を悦びが駆け抜けた
受ける痛みが薄れて、違うものへと変わるごとに力が抜けていく体 耳元で吐き出された息に、またかくりと力が抜けたなら、それを支えるように抱きとめる腕と脚の間、割り込む膝に体を預けた]
……ぁ……ぅ……く、ぁ……
[傷を広げていく牙が与えている物は確かに痛みのはずなのに甘く、疼くようで 舐められたなら声を零して、ひくりと体を震わせる
愛されているわけではないのに、これは彼にとってただの食事なのに 求められている、と感じれば脳を蕩けさせるように広がる、甘い高揚 縋りつき身を委ね、首を傾け血を捧げる、倒錯的な悦びに溺れていく
それが、歪んでいるなどとは思わない 主たるアーノルドが、それを望んでいると、信じているから]
(71) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
………っ、は……ん……
[吐き出す息に混じる、甘い色。 自分ではもう抑えることが出来ないそれに自分で酔い痴れて 力を込めて抱きかかえられるのに、此方も縋ることで応えた>>62]
――!ひ、ぁ…っ、や…!
[脚の間、支えていた膝を動かされた途端、今まで以上に酷く跳ねて一瞬世界が白に染まる そうして、かくりと完全に膝から力が抜けて、縋りつく両の腕も震えて大きく息を吐く
なにがおきたのか、わからない
牙を抜かれ、音を立てて血を啜られると、そのまま意識まで吸い取られていくようで
ゆらり
失血に限界を覚え始めた体が揺らぐ ゆっくりと、半ば恍惚とした表情を浮かべて、意識が闇へと落ちかけていく*]
(72) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
/* 毎回毎回、飛ばしているのは自分の方なのに秘話が返ってくるとドキッとするのは何故だろう…
(-39) 2015/07/11(Sat) 22時頃
|
|
耐えられるかの。
[両手でジョーの顔を掴んで、軽く押さえ。 先に印をつけた場所に一度口づけると、そのすぐ下に目星をつけて。
開かれた口から覗く牙を、しなやかささえ感じる首へ。 再び押し倒すような格好になったか。]
(ぷつり)
[実際には音はしなかっただろうが、血管へと侵入させる感覚は、慣れなければ不快感しか覚えないだろう。傷口が体温より高い熱を宿し、痛み以外の感覚を与えるようになるまでどのくらいかかるか。]
……は。
[忘れかけていた息を吐いて、牙を少し抜けば、傷から血が溢れてくる。そこへ唇を押し当てると、赤い命の素を吸い始めた。じんわりと熱くなってくるのを感じながら、いつしか夢中になって、こくりこくりと喉を動かしていた。*]
(73) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
『あの小屋の主に会わせてやろう』
[こっちへ、と促される>>55のに素直に従った。 向けられた微笑には何処となく哀惜が滲む。
あれから100年か、200年か。そんな呟きと共に落ちた溜息の理由はなんとなく聞けなかった。]
(……? 他に吸血鬼がいるのか?でなけりゃ俺以外のニンゲンか )
[其処此処に小さな水晶の咲く庭の、隅の方。先導していくラジエルに従って、その小屋へと向かう。 こっちだ、言葉少なに呼ぶ声>>57にその先を覗き込むと、開かれた小屋の扉の先には、階下へ伸びる階段が続いていた。
闇の中へ一歩踏み出す。 少しだけ、恐怖に近い逡巡。仄かに光る水晶に照らされた階段は、永遠に続いているような気すらする。 けれども、そんな幻惑を振り払うように、先を行く青年の足が止まった。]
…………、
[口を噤んだまま、その背中を見詰める。 動かない彼に掛ける言葉は、見当たらなかった。祈るような沈黙の後、木製の扉がゆっくりとおし開かれる。ギ、と耳に付く蝶番の音。
静かな声が、言う。]
(74) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
[戯れに足の間へ割り込ませた膝を動かせば、腕の中の身体が面白いほどに跳ねた。>>72 その様子に牙を突き立てたまま喉奥でくつりと笑う。
今回はまた、随分といい品が手に入ったものだ。
惜しいとすれば、向き合うように牙を突き立てているせいで今の顔を見ることができないくらいか。
力が抜けて重みを増した身体は、吸血鬼にとってはまだ軽い。 名残を惜しむように傷口に残る血の残滓を吸い上げて、呼吸のために一度唇を離した。]
………はぁ…
[吐き出した息は捕食の興奮を色濃く帯びて熱い。 際限なく血を求めて欲が疼くが、流石にこれ以上は気を失う程度では済まないだろう。 揺らぐ柊夜の身体を抱え直し、不安定に揺れる頭を固定して再び首筋へ顔を顔を埋める。 傷口から血が溢れだす前に止血を施すために。]
ピチャリ……、ヌチャ……、チュク…
[舌に唾液を絡ませて傷口を舐めれば、情事というには些か軽い水音。 血を唾液で拭い、傷口に唾液を染み込ませる。 完全に血が止まったことを確認して首元から顔をあげれば、まだ柊夜の意識はあっただろうか?*]
(75) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
『彼女の名前は、』
『此処に連れてきた』
『俺が』
『愛し た』
────── 愛 、 ?
(76) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
『 きみが大人に なったらね 』
(-40) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
[扉の向こうには、見た目よりも大きな空間が広がっていた。
壁や床に灯る水晶の群れに照らされたその部屋の中央に、巨大な柱がある。 その中に、 閉じ込められた金糸の波。>>58 眠っているようなその姿に、和樹は唯々チョコレート色の瞳を見開いて見入っていた。
こつ、と足元がなる。 男が水晶柱へと一歩を踏み出した時、吸血鬼の青年は止めただろうか。
長い長い沈黙の後、音が唇を割る。]
──…これは…、ニンゲン?吸血鬼…? ……生き、てんの…?
(77) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
/* 前にいた人間について:
女の子。 好んではいたけど友達のような感じ。 命を捧げる程ではなかった。 向こうも途中で任務を諦めて、開き直って余生を過ごしていた、みたいなー。
(-41) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
|
|
/* アーノルドの過去どうしようかな… 一応あるんだが…ざっくりと… 出す暇あるかな?
(-42) 2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
[嚥下の音が耳を擽る。>>66 その音に薄く目を開けば視界に入るのは紅い髪。 己の後頭部に掛かる手に気づいたのは暫く時が経った頃だったか。 身体に掛かる重みに気づいたなら、更に引き寄せるように強く衣服を手繰り寄せる。
落ちる影が横ヘと傾くのを揺蕩う意識の端に捉え、プロクスの身体を追いかけるように、力の抜け落ちた手がパタリ、とシーツに沈む。 ついと瞳が流れ落ちる姿を追っていく。]
……、……。
[どくり、どくりとまだ脈打つ首筋は、その箇所だけが呼吸をしているようだった。 シーツを紅く染め上げる色と、その先に見えた紅い髪。 ぼんやりとその光景を目に移してれば、その髪がまた揺らめく。]
(78) 2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
[興味を引かれたように自らの手を伸ばしてその髪に触れる。 触れてみれば想像していたよりも柔らかな感触が、指先に伝わって。 その感覚を楽しむように、指が髪の間を梳き上げた。
その光景をぼんやりと視界の端に捉えながら、首筋に再び舌が肌を滑る。慣れないその感じに落ち着き始めた肌が、またざわりと戦慄いた。]
…、ぁ、ちょっ…も、いいっ……あっ、…
[擽ったいような、然し時折、違うものを引き起こされるようなその行為には未だ慣れずに、首を引いて逃れる。 つんと、着物が引っかかることに気づいたのはその時のこと。 これではあまり身動ぐことも出来ない。 大きい猫型の獣にじゃれつかれているみたいだと、そんな考えが浮かぶ。 大きく首を傾けた拍子に面がぱたりと仰向いて倒れたなら、和らいだ漆黒の双眸が表に現れた。]
(79) 2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
あー…、外れちゃった。
[残念そうに声を漏らすものの、その面を再び手に取ることはない。 掛かる声は、どこかで聞いた内容で。>>67]
これは、 頻繁には控えたくなるな……
[そう声を落として首筋に手をやれば、濡れた感触が掌に伝わる。 手を開いてみれば紅い花弁が掌に移り、興味本位でぺろりと舌先で舐め取る。 苦い鉄錆の味。自身にはその味の良し悪しなど分からなかった。 ふと耳に届いた声にそちらへと意識を戻す。
燃えるような紅い瞳に、墨を落としたような黒の眼差しが重なる。 聞きたかったこと。 その話題に今、触れてもいいものか少しばかり悩んだももの。]
焼け跡に棲んでいるのは、どうして?
[そう、口を開いた。*]
2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
あー…、外れちゃった。
[残念そうに声を漏らすものの、その面を再び手に取ることはない。 掛かる声は、どこかで聞いた内容で。>>67]
これは、 頻繁には控えたくなるな……
[そうぼやきながら首筋に手をやれば、濡れた感触が掌に伝わる。 開いてみれば紅い花弁が掌に移り、興味本位でぺろりと舌先で舐め取る。 苦い鉄錆の味。自身にはその味の良し悪しなど分からなかった。 ふと耳に届いた声にそちらへと意識を戻す。
燃えるような紅い瞳に、墨を落としたような黒の眼差しが重なる。 聞きたかったこと。 その話題に今、触れてもいいものか少しばかり悩んだももの。]
焼け跡に棲んでいるのは、どうして?
[そう、口を開いた。*]
(80) 2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
[跳ねた体に笑う声>>75は届かなかった。それどころじゃ、なかったから 気付いていたとして、その真意を知るのは先の話だろう
その表情を見れば「甘い優しさ」はただの仮面だと 自分はただの「物」に過ぎないのだと知るだろうけれど
今は恍惚と、主の醸す甘い悦びに溺れていく
吸い上げられ顔を離されたならかくりと揺れたのだろう、しっかりと固定されるのを感じてそれにそのまま預けてしまう 首筋に掛かるアーノルドの吐息は、とても、とても熱かった]
―――…ぁ
[抱え直され、再び傷に触れられるのに小さく声が零れる 感じるのは痛みではなく、傷を舐めあげる感触 堕ちかけ朦朧とした意識には、水音はどこか遠く それでも甘い心地良さを感じて、ほう、とゆっくり息を吐いた
離れる気配に薄らと目を開ける。 既にぼやけた視界で彼の表情までは見えなかったけれど]
………アーノルド……さま…
[唇を僅かに震わせて、自分の「初めて」を捧げた吸血鬼の名を呼ぶ ぼんやりとした恍惚とした表情を浮かべて そうして
彼の返事を待てぬまま、ゆらりと意識を手放した*]
(81) 2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
/* なぜなにちゃんみたいになっているが、折角なら設定は聞いておきたい親心やで。
然し、上手く拾えているか!不安です!! 意図汲みきれてなかったごめんね、ごめんね! あと、本当に遅くてごめんね!(涙
(-43) 2015/07/11(Sat) 23時頃
|
|
[水晶の中に眠る娘に近づく和樹を此方は止めはしない>>77。 ただ、そんな和樹を真紅は苦しげに見詰めていた。 二人の間に沈黙が包み込まれていたが、先に口を開いたのは和樹の方。 彼の問いに答えながら、此方もまた水晶柱に近付いて触れた。 手の平に返ってくるのは、冷たくて固い感触。]
彼女は人間だ。 元気だと思ったら、病気になって、な……。 彼女が死んでどれぐらい経ったんだろうな。 未練がましく此処に置いている。
[水晶を見詰め、和樹の顔を見ようと真紅を向け。 真紅は哀愁を漂わせながら、伏せて、瞼を閉じた。
隠した方が良かったのか、それとも時間を置いてから話せば良かったのか、今が良かったのか。答えは見つからない。 話さぬのも残酷、話すのも残酷、どちらが和樹を傷付けないで済むのか迷った結果、話す事を選んだ。 分からぬ不安に苛まれ続けるよりましだと、期待を抱き続け失望した時の大きな傷痕を負わない様に。今ならば。]
滑稽だろ? 死んで長く経つのに、ずっと側に置いて手放そうとしないなんてな。 お前の主は、そういう奴っていう事を教えたかった。
[唇は弧を描き微笑むが、右手は無意識に拳を作り、僅かながら震わせていた。 罵られるならば、それはそれで構わない。寧ろ罵倒しろとすら思う*]
(82) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[>>79髪を梳く手を払うことはせず、寧ろ心地よさ気に目を細める。]
……っ、ぁー?
[首を避けられ、舌がそこから離れると、不満気な声を漏らしてまた舌を近付けようとしたのだが、その矢先、からりと狐面が落ち、墨色の双眸がすべて表に現れた。]
やっと外れたか……。
[>>80お面遊びは終わったらしい。 だから、首筋に舌を這わせるのも、そこで一旦終わりにした。]
(83) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
んー…4人、か?
[味見された人数はそこそこであったろう>>70。 しかし、殆どの吸血鬼が、随分と手加減をしてくれたのか、言うほど負担は無かった。 勿論、本調子、ではないのだが。
首筋を伝う指先に、軽く目を細め、見つめる瞳に宿る色を目にすれば、ぐ、と喉仏が上下した。 この緊張に似た感覚は、嫌いでは無い。 男の口角が、くっと上がる。]
多分、な。
[耐えられるか、と問われれば>>73、曖昧とも言える返答を返すが、正直死にさえしなけれぱ耐えられずともよかろうと思っている。 あの場所と違い、ここには己と主のみ。 更には意識を失っても邪魔にはならなかろうという場所でもある。 動かぬ身体を引きずる心配もしなくて良さそうだ。]
(84) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
/* あれ、独り言落としたつもりで落ちてなかったや
書きかけで更新押してるなこれ、むぅ
(-44) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
今のでひとまずは十分だ。 暫くは、禁断症状は起きねぇよ。
ま、舐めるくらいはするけどな。
[>>80掴んだ着物は離さぬまま、ぼやく声に軽く返しつつ、頸筋を拭う雲雀の指先を目で追いかける。 舐め取る仕草に、ゴクリと喉が小さく鳴った。]
……で、聞きたいことってのは、何だ。
[眼差しを重ねながら、再度訊ねるが]
………………
[問いの内容に、瞼が重く、瞳を半分陰にする。]
(85) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[>>27彼は今、自分だけを見て、自分だけのことを考えて、自分の施す痛みに震え、自分の腕の中で、されるがままに喘いでいる。
血を啜ることしかできぬ哀れな魔物としての本能。 漸くそれから解放されつつある頭の中でその事実を認識すると、それはますます英明の情欲を奮い立たせる。
悲鳴と呼ぶには程遠いほどくぐもった、腕の中の男の喘ぎ声が鼓膜を震わせるたびに、コールタールみたいなどす黒い独占欲が際限なく湧いては伊豆丸の服を赤く染め上げた。
やがて、その血で喉を潤した英明が、此方に寄りかかる身体を受け止めながら満足げに相手を見れば、熱っぽい瞳が此方を射抜く。
(86) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
(最初にしては、よく持った方か…)
[意識を失った身体を抱き留めて>>81、赤く汚れた口元を舌で拭いながら声にすることなくそう判断する。 舐めとった赤い残滓は可もなく不可もなく。 鉄の香りを纏って仄かに甘い。 彫物の男と比べれば味は薄いが、言ってしまえばアレの血が濃すぎるのだ。 好みかそうでないかで言えば、柊夜の血は好みの部類に入る。
独占したいと、思うほどではないが…。]
部屋まで運んでやろう。 まずはゆっくり休め。
[聞こえていようといまいと、恍惚の残り香を漂わせる顔を覗き込んで告げる。 折角の従順な獲物だ。 戻れないほど深みにはまるまで、じっくりと育ててやろう。]
(87) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[こちらの頭を固定する手は、己と比べれば随分と小さく、華奢だ。 その気になれば、簡単に振り払えてしまいそうな。 しかし男はその手に従い、再度首筋を差し出す。
触れる唇の感触に、ゆるり目を閉じ小さく息を吐き出す。 捕食と言うにはあまりに柔らかで、穏やかな。]
ッ、
[肌を突き破る牙の感触には、まだ慣れるには程遠い。 しかし初めの時ほどの緊張も最早無く。 ただ、一瞬の痛みにほんの僅か、身を強張らせるのみ。]
ん…ッは、
[穿たれた牙がずるりと肉の隙間から抜き出され、同時に溢れ出す血液。 そこにかかる吐息に、ふるりと小さく身を震わせて。 ずるり、吸い出される感触に、小さく浅い息を継ぐ。 無意識に持ち上がった右の掌が、己の血を啜るその頭に触れ、そして緩く髪を撫でた。*]
(88) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[柊哉の身体を軽々と抱え上げ、意識のない成人男性を担いでいるとは思えないほど常と変らない足取りでドアを開く。
短い廊下を通り、向かうのは昨夜まで柊夜の先輩にあたる娘が使っていた部屋。 二階には先ほどまでいたアーノルドの執務室と私室、書庫と客室がひとつ。最後にその娘の部屋しかない。
身ひとつでやってきた娘は、身ひとつで部屋から逃げ出した。 部屋に娘の私物がどれほどあったかは把握していない。 時折褒美と称して簡単な希望を叶えはしたが、何を与えたかはあまり覚えていなかった。
部屋の中は館同様品が合って落ち着いているが、装飾品や調度品の類いは極端に少ない。
ベッドと文机、それに壁に埋め込まれたクローゼットとチェストがある程度だ。
ベッドの上に意識のない柊夜を静かに横たえると、机の上にあったノートの1ページを破って羽ペンを取り走り書きを残す。]
(89) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
『目が覚めたら廊下の奥にある部屋を訪ねるように』
[簡単な地図のような物を添えて枕元に紙を置いた。 来るように言った部屋は、先ほどまでいたアーノルドの執務室。]
……………。
[そのまま部屋を立ち去ろうとしたところでふと気づき、書けたままの眼鏡を取り外す。 眠っているせいか。 眼鏡のない顔は起きている時以上にその外見を幼く見せた。*]
(90) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[嗚呼、もっと滅茶苦茶にしてしまいたい。彼を自分で一杯に満たしてやりたい!
熱に浮かされたような顔で此方の名を呼ぶのを、唇を塞いで黙らせる。
触れた唇の合間から紅に染まった舌を相手に捻込み、唾液すらも貪るように口腔を犯す。 熱い吐息が互いを溶かして、境目なんて無くしていく。
息の続く限界まで口内を蹂躙すれば、やがて唇を離してみせた。 離した場所からほんのり紅い糸が伝うの見ながら心底嬉しそうに目を細めると、相手の力の入らないであろう身体を抱きかかえて、耳元で囁いた。]
……君はもう、俺だけのモノだよ。
(91) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
…………俺様が、うまれたところだからだよ。
[無論、この場ではなく、別な何処かになるのだが。]
雲雀は知ってるか、俺ら吸血鬼が、どうやって生まれるか。
俺様は、今から80年とちょっと前、焼け落ちた屋敷の中からうまれたんだよ。 だから、それに似せたこの館を造り、住んでいる。 それだけのことだ。
[淡々と語る間も、着物を握った手を離すことはない。 話し終えれば、半分閉じかけていた瞼を、再度開き、まっすぐに雲雀を見据え]
オマエが聞きたかったことってのは、そんなことか?
(92) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
/* お友達同士は親愛の証でもそんなにねっとりしたキスはしない(項垂れる)
(-45) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
吸血鬼 英明は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
……それ以上は、そのうち、気が向いたら教えてやる。
[つまり、今はこれ以上は話さないと告げ、ついと僅かに顔を近付けて]
雲雀、俺様は質問に答えてやったぞ。 今度はオマエが答える番だ。
……マスケラのところで歌った、あの歌。
アレが何の歌なのか、ちゃんと教えろ。
それから、もう一度歌え。
(93) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
[頭を撫でられれば、命を奪い取っているはずなのにそうではないような、もっとずっと優しい行為のように錯覚する。
ジョーが差し出すような態度をとるからに違いない。 安堵すら覚えてしまっているなんて。]
…っはあ。
[遠慮なく思うがままに吸い取れば、傷口に舌を這わせる。 止血作用のある唾液を塗り込める為。 そろりと身を起こし、口元が紅く染まったまま、ジョーを見やった。]
ん。 やっぱり、おいしい。
[存分に飲めたからか、満足げな声と、美酒に酔ったような、蕩けた表情。>>88]
(94) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
/* 英明、すぐ感情的になるところが可愛いなーと思ってみているアーノルドです
(-46) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
ジョー、ありが、……
[そこでふと気づいたように、口元を押さえて。]
……ああ、ちょっと怖い?
[血に塗れた口元はちょっとしたホラーじゃないかと。*]
(95) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
………すこし、話をしていい?…その人と。
[薄ぼんやりと光る水晶と、悲痛な表情で此方を見るラジエル>>82を、交互に見やる。そうして、ぽつん、と放った言葉の意味は、青年へ疑問を抱かせたかもしれない。 穏やかだけれど、なんの感情も写していない和樹の顔は、真紅の双眸にどう映ったか。
ラジエルが触れている場所とは少し離れた位置。 歩み寄って、硬質の柱に触れてみる。冷たい。額を押し当てた。肌と冷えた平面の間で、くしゃりと前髪が潰れる感触。]
( ……置いていくのって。どんな気持ち、? )
[教えてよ。 心の内だけで、問う。返る声は無いけれど。]
( この人のこと、愛してた? …吸血鬼、でも )
[瞳を伏せる。 視野を失くすと、左ポケットの重みが増した気がした。
滑稽だろう? 掛かる声に、喉の奥が震える。そうだ、滑稽だ。 無様で、滑稽で、未練がましくて、どうしようもない。それなのに、足掻かずにはいられないんだ。
ニンゲンでも。吸血鬼でも。 その苦しみに、なんら変わりなんて、無い。]
(96) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
ねえ、
[短い問い掛け。 少し離れた位置の彼を見る。弧を描いた唇。今は、その笑みが酷く自虐的に見えた。 そうだ、ニンゲンは。吸血鬼も。笑って、嘘を吐く。]
……今も。愛してる?
[このひとのこと。 凪いだ水のように静かな声で。青年はどう答えるだろう、けれど男はそれを待たずに彼へ近付く。
真正面に立てば、だらりと下ろした手を握った。 視線が一瞬、ラジエルの握り締められた拳を捉えて。低い声で言う。
目を閉じろ。歯ァ、食い縛れ。]
(97) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
──────── ぺちん。
[軽い音が室内に響いた。
ラジエルの頬を、手のひらが両側から挟み込んでいる。 伏せられた真紅が再び開かれるなら、目の前にあるのは泣くのを堪えるような表情。
そのまま、両手で青年の頭をいつかみたいに抱き寄せた。 黒い髪に指を差し入れ、彼が牙を穿った首筋あたりに顔を押し付ける。]
──…滑稽でも。未練がましくても。 手放せないモンだって、ある。…誰も、悪くない。
[俺も。あんたも。 言った声は震えていた。それをほんとうに言い聞かせたいのが腕の中の彼だけじゃない事は、考えないように思考の隅に追いやって。
握られた彼の拳の、震えがいつか止まりますように。 それだけを考えていた。]*
(98) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
[ずる、ずると体内の液体を吸い上げらる感覚は、直接脳に響くようで、その度頭の何処かが麻痺したように感じる。 思う様血を啜れたのだろうか、あげられる頭に合わせ、撫でていた手を離し、パタリとベッドに落とした。 傷口を舐める舌>>94が暖かく、牙を穿たれたはずの場所がもう、鈍い痛みを残すのみであることをぼんやりと知覚する。]
…そりゃ、良かった。
[美味いと言われればどこか緩い笑みを見せる。 口もとを紅く染めた姿は…恐ろしくあっても良いはずであるが、むしろ…]
(99) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
[と、一瞬見惚れたのを、勘違いしたのだろうか。 彼女は口もとを抑えて問う>>95。]
あぁ、いや…なんか…
[ぼやけた頭はいつも以上に言葉を拾い上げるのに時間を要する。 満足げで、先ほどより少し気の抜けた表情に、彩るかのような紅。 ぐるりと一周した脳が、最終的に弾き出した言葉は。]
カッサンドラ、あんた…
[綺麗だな。
吐息のように呟き、少し血の気の失せた顔は気の抜けた笑みを浮かべる。 いくら血を見慣れた男とて、別段それを好むわけでは無い。 けれど、口もとを己の血に染めたその姿を見た瞬間、思った事に偽りは無かった。 …何度でも、染めてやりたい、と、思ったのも。*]
(100) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
[細くなる瞳に喉を鳴らす猫を重ねてしまう。 きっと口にしたなら、また機嫌を損ねそうだと返ることのない反応を想像しながら。不満そうな声にはどこ吹く風と聞き流すことで素知らぬ振りを貫いた。
紅く染まった掌に再び視線を落として、ひとまずその掌に咲いた花を舌先で拾い上げていく。 その間に朗報が耳に届けば>>85、それは良かった。と隠すこと無く朗らかな声で返すももの、すぐさま付け足された一言に、動きが止まって]
…う、ん…そっちの方が、苦手かも。
[軽く目を伏せて、ついと本音を漏らす。 あんな風に他人に触れられた事など、ない。舌先が肌をなぞる感触を思い出して微かにその黒が揺れた。 思案に耽った眼差しは視覚を鈍らせて、プロクスの指先を辿る視線には気付くことは出来ずに。
再び、声に意識を向ければ、其処に映ったのは陰る瞳。 その表情は今まで見てきたものよりも昏く、それまで交わしていた言葉も途切れてしまう程。]
(101) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
/* ここで、一気に右臭くなる俺!安定ですよねぇ_:(´ཀ`」 ∠):_
(-47) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
/* ※ジョーは右属性です(今更
(-48) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
[プロクスの話しだす声に耳を傾けながら、腕を下方へと下ろしていくと、つん、と布地が引っ張った。>>92 再び身体の自由を遮った原因を視線で辿れば行き着いた先には、着物を握りしめる手があることを確かめる。
その手を気にかけながら、自然、眼差しは表情を逃すまいと再び上がり、陰った瞳へと向かう。
自身が生きてきた数倍も遡る時の記憶。 焼け落ちた館。 ああ、だからこの館に足を踏み入れた時の感想が、胸を突く。
そんなこと。 そう締められる言葉に、少し違和感を覚える。
下ろしていった手は自身の着物を掴む腕を辿り。 指先まで行き着いたなら、その指先に自身の指を絡ませて*]
そうだよ。
ここに、これから二人君と棲むのなら。 君に興味を持つのは、不思議なこと?
(102) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
……………………はあ?
[ジョーが吐いた言葉を理解するのに、脳にしっかりと到達するまで、時間がかかった。あまりにも斜め上すぎて、予想すら出来なかった言葉。不意打ち。見つめる顔はきっと、間の抜けたもの。>>100]
おぬっ……お主、血を吸われすぎて、 頭に血がいかなくなったのではないかっ!?
[声が自然と大きくなるのは、口元だけでなく、耳と頬が赤くなったのを誤魔化すため。]
この、たわけめっ! もういい、休め!!!
[勢いよく身を起こすと、ベッドから跳ねるように降りて、スカートを少し持ち上げて、部屋の扉へ駆け寄った。
真っ当に口説かれたのなんて、何年…何十年ぶりか。 いつもの余裕をなくしてしまう失態。*]
(103) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
/* カッサンドラ可愛すぎか(机だんだん
(-49) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
/*>>103カッサンドラかわいい…
(-50) 2015/07/12(Sun) 00時半頃
|
|
[噛まれ、吸われることよりも、舐められることのほうが苦手なのか。 >>101変わったやつだと、怪訝に眉が小さく跳ねた。
ただ、それもほんの一瞬のこと。 問いに答え始める頃には、赤い瞳は、どこか虚ろな色となって]
…………。
[>>102話の最中に触れてきた指先を、強く握り返してしまったのは、無意識のうちのこと。]
いや。 そんなこと、聞いてきた奴は、雲雀が初めてだ。
……質問してくるやつ自体、滅多になかったからな。
(104) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
[口説いたつもりのない男は、主の反応>>103にゆっくりと瞬き一つ。 しかし、その後で、くっくっと喉を鳴らして笑う。 なんだか随分と、可愛らしい反応を見たような。]
あー、そうかもな… そーさしてもらうわ…
[頭に血が行っていないだなんて、随分な言われような気もするが、実際馬鹿げているとは思う。 通常の頭ならば、口もとを血染めにした吸血鬼に半分組み伏せられて、綺麗だなんて言葉はまず出てこないだろう。 しかし、判断力が鈍っているのなら、それでもいい、とも思うのだ。
ともあれ、流石に身体のだるさを感じれば、ありがたく休ませてもらおうと。 投げ出した身体をベッドに引き上げて、そのまま転がる。 億劫そうに片腕で目元を覆い、ふぅ、と息を吐き出して。]
おやすみ…カッサンドラ。
[呟いた次の瞬間、泥のような眠りに落ちていた。*]
(105) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
どいつもこいつも……怯えるか、媚びるか。
そして俺様が他の吸血鬼どもより若いって知れば、今度は馬鹿にするやつまで出てくる。
[過去に、ここに来たニンゲンたちは、もう、顔も名前も忘れてしまった。 だから不快な記憶を思い出しても、そこに、明確な姿を描き出すことはなく、忌々しげに唇を噛んだ。*]
(106) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
……ババアにゃ刺激が強いわ。 ばかめ。
[おやすみの挨拶を背で聞きながら、振り返らずにぱたんと扉を閉めて毒づいた。>>105
口説いたつもりはなかったのかもしれないが、意識が朦朧としている時に呟かれた言葉に偽りがあるとも思えない。
スプラッターな感想ならともかく、血染めの女を綺麗だと見るなど、絶対、普通じゃない。]
…こんなことではいかんなぁ。
[はふ、と溜息をついた。 自分は安くないとか言いながら、すっかりほだされかけているではないか。
なるべく平常心を保とうと、ひっそり誓うのだった。]
(107) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
[ふわりと、体が浮いた気がした 声は聞こえない、何も感じない だけど、妙に安心できたから、そのまま体を預けて 眠りとは言えないまどろみに意識を沈めた
浅い眠りでも夢を見ることは無い 夢を見るような思い出を持たなかったから]
(108) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
―――……ん……?
[身じろぎをして、そこが覚えの無い場所と気付いて目を開く 先程までいたはずの部屋とは違う、こじんまりとした部屋を確認するように体を起こす 寝かされていたのはベッドの上、かけていた眼鏡はきちんと外されている
誰が運んだかなど考えるまでも無い ここには自分と主以外の気配がないのだから]
ここが、つまりこれからの俺の部屋、なのかな……
[ぐるりと見回す。最低限の物しか無い殺風景な部屋 その中に幾つか置かれた小物は、自分の前にいて逃げたといっていた女性のものだろうか つまり、連れてこられてそのままただ飼われるだけではなく、きちんと目も掛けられて居たと言う事だろう]
何で、逃げたんだろう……
[もっと酷い扱いを受けるものと思っていた。血を吸われる事も、ただ痛みと辛さしかない物かと だけどそれは違っていたから、余計に逃げた女の気持ちが分からない
それを思い知るのはこれからだと、知るはずも無い
部屋を散策(と言うほど広くも無いが)しようとして、気付く 枕元に残された、一枚の走り書き]
(109) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
[目は極端に悪いわけではないが、細かい文字は読みにくい。 ましてそこにあるのは見慣れぬ文字ゆえに眼鏡を探せば、それもすぐに見つかって すぐにその内容に目を通した。これを残す人物はただ一人しかいないから
どういう理屈なのか分からないが、自国の文字では無いそれを普通に理解できた 普通に会話していたのだから今更である]
今、何時だろう…
[そもそもどれくらい眠っていたのか分からない 部屋には時計はなく、外は変わらぬ闇の世界だったから
尤も、不老不死のまま永きを生きる吸血鬼にとって、時間の概念など関係ないのかもしれなかったが
眠っているかもしれない、何か他の仕事をしているかもしれない 訪ねていいものか少し悩んで]
目が覚めたら、だから、時間は関係ないのかな……
[きちんと目覚めたという報告が必要なのかもしれないと 行けばわかるだろう、と言う結論に達して部屋を出ようとして、壁にかけられていた鏡に気がついた 覗き込めば首筋にはっきりと残る吸血の痕 先ほどのことを思い出して一つ息を吐いて、そうして部屋をあとにした]
(110) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
―執務室の前で―
[描かれていた地図を手に、指定された部屋へ向かう。 さほど複雑ではない道程は迷うこともなく
部屋の前について、また少し躊躇う 呼びかけて、返事がなければ出直そうと、ドアを軽くノックする]
……アーノルド様、柊夜です。
[声を掛けて反応を待つ。 入るように促されたなら、きちんと礼をして部屋へと入るだろう*]
(111) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
[――数時間後。
目を覚ましたジョーに振りかかったものは。
・まず、起き上がったら頭の位置に、ぶらさがったバケツがあった ・ぶつかったバケツが振り子のように揺れた弾みに、天井近くにセットされていたビー玉が転がりだした ・転がったビー玉は並んだ定規二本の隙間を通り、手のひらサイズのドミノにぶつかった ・ドミノは徐々に大きくなり、天井から床までずらりと並べられたドミノを倒し、最終的に本数冊を倒していった ・最後の本は小さなシーソーの片側の上に倒れ、反対側に置いてあったバケツの中に入った水の塊が勢いよく飛び、ジョーの顔目掛けて弾けた ・顔を洗う手間が省けた
そんな仕掛けを、ジョーが寝ている間に、彼の女主人はこそこそと設置しておいたのだった。**]
(112) 2015/07/12(Sun) 01時頃
|
|
/* …安定の。 今後の予定をなにも考えずに置手紙を残す中の人。
アーノルドさんあーた呼びつけといてナニする気だったの。 あなた性欲なんだそれって昨日脳内会議で言ってなかったか?
(-51) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/* かさんどらなにやってるの(まがお)
(-52) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/*>>112ピタゴラスイッチ♪
なんだカサンドラほんと可愛いな。
(-53) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/* カッサンドラwwwひでぇwwwくっそwwwwww
(-54) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/* 轟沈、した。
なんなんだ……どうすればいいのだ……(震え
(-55) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
[>>91 貪るような口付けと、漏れ出る水音。 呼吸すらできないほど深く、口の端を伝う唾液は、淡く紅の色を残して。 息苦しくなればなるほど、鼓動が早くなる錯覚に襲われた。
錯覚? それとも、現実? 十分な酸素を取り込めず、傷の熱も深まれば、吐息の熱気も強くなる 舌が戯れるかのように咥内を蹂躙し、境界を曖昧にしてゆく。
気づけば為すがまま、されるがまま。 背を掴んでいた左手は、一時は皺を作る程だったのに、今は縋るように緩く手をかけるだけ]
(113) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
[言葉を続けようとするよりも先に、話を切り上げられてしまえば仕方ないとばかりに肩を竦める。>>93 ふっと距離を詰められば、目を瞬かせ探るような視線をきょとりと見つめ返した。 プロクスの口から出てきたのは、あの屋敷で謳った賛美歌のことで]
……気に入ったの?
[此方を見つめる瞳は逸らさぬまま、シーツに頭を預けさせる。 少しだけ揶揄を滲ませた問いかけに、答える声があれば目を細めて聞いただろう。
絡めた指先に強く反応を示されたなら>>104、絡んだ人差し指が慰めるように重なった指を撫でる。 自身の名を上げられたら、僅かに首を傾けてその先を促す。]
(114) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
ふ、くっ……、ぁ……
[ようやく開放された唇からは、薄紅に色づく橋がかかる。 肩は相変わらずじくりと熱を帯びて痛みを発し、加えて与えられた息苦しさは、更に身体を蝕んだ。
口付けの合間に脚も弛緩し もはや支えなしでは立つこともままならない。 それを知ってか、身体は抱きかかえられ、嬉しそうな瞳を伴い、耳許で小さく囁かれる。
苦しみからか、蝕む熱さからか、それとも別の要因か。 原因わからぬまま、滲み濡らした瞳の端から
…――――涙が一筋、頬を伝った。*]
(115) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/* 待ってカサンドラその酷いピタゴラスイッチはやめたげてよぉ!!
って言うか、本当にのりが人それぞれだなぁ。 んで、アーノルド見てると、一番俺が動きやすいところに引っ張られたんだなぁ、と
執務室入ってからどうなるやら って言うか、どんな執務なんですかご主人様(
(-56) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
[続いた言葉は、少し意外なもので>>106。 然し、その言葉に以前自身が問うたものに返ってきた答えにも納得がいった。>>2:166
話す声からも、その面持ちからも。 余り良いものではないものだと分かれば、口を閉ざす。 それ以上会話を広げることは無く、不意に話題を切り替える。]
歌のタイトル。
『Amazing Grace』 ……神様に捧げる歌だよ。
まあ、奴隷売買に関わっていた人が作った歌だから、 あの場で歌ったのは、紅薔薇様と、マスケラと。
……後は君たちへの、 皮肉のつもりだったけれど。
[ちら、と伺う視線は反省の色はなく、けろっとしたもので]
僕が好きなのは、あの時歌った所とは別の節。
……今、歌う?
[ぽつぽつと言葉を紡いだなら、ふとそこで言葉を止めて尋ねた。*]
(116) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/* カサンドラ姉さんが茶目っ気たっぷりでかわいいなww
(-57) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
/* 44
(-58) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
|
|
[>>114気に入ったのかとの問いかけに、横たわったままでコクリと頷く。]
あぁ、あのメロディーがな。 それと、オマエの声も。 あの歌声、高いくせに、綺麗だった。
[だが、真似て歌ってみたことまでは言わない。]
………Amazing Grace
神様……まぁ、そうだろうな。 どいつだったかが、賛美歌だって言ってたからな。
ッハ、なるほど奴隷商人か、そりゃまた、とんでもねぇもんを披露してくれたもんだ。
[皮肉であったと知ったところで、そしてまったく反省の色が見えないところで、怒りが湧いてくることはなかった。 寧ろあの場で、よくそんな歌を選べたもんだと、関心すらして笑ってしまった。]
(117) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
-追想-
[かつて一人の男がいた。 今となっては名前すら忘れられた男だ。
男は死んだ。殺されたのだ。 集まる民衆に石を投げられ、処刑台の上で何度も肩や背を切り裂かれながら。うなだれた首に剣が振り下されるのをじっと耐えて待った。
ようやく男の首が落ち、死の闇に抱かれるように意識を手放した。 本来ならそこで、男の命は終わるはずだった。
ヒトとして生まれ、ヒトとして死んだ男は。 吸血鬼として再び生を受けた。 人間の血を啜る、おぞましい不老不死の化け物として…。]
(118) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
[扉をノックする音に顔を上げる>>111]
入れ。
[読んでいた書物を閉じて机の上へ置けば、扉を開けた柊夜が礼儀正しく頭を下げていた。]
気分はどうだ。
[席を立ち、重厚なダークオークの執務机を回って柊夜の前に立つ。 顔色を確かめるように顎を掬って上を向かせれば、眼鏡の奥に隠れた黒い瞳を蒼灰色の瞳が覗き込んだ。 柊夜を連れ帰ってほぼ二日。 食事もとらずよく寝るものだと妙な感心はしたが、一度飲めば数日はもつ。わざわざ寝込みを襲うような真似をする必要もないと、起きるまで放っておいたのだ。*]
(119) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
……は、別の?
なんだよ、今度はどんな皮肉が込められた節なんだ。 聞かせろよ、怒らねぇって約束してやるから。
[そんな言い方をされれば、気にならないはずがない。 興味津々といった風に、身を寄せ、顔を覗きこんだ。]
(120) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
/* 毎回思うけれど会話の分量が難しいよね。 会話が重なると、別々にレスポンスするべきか、それともPCの動きにまかせて会話量を減らすべきかーとか。 こういうの色んな人に聞いてみたいなー。 好みの問題だと思うんだけれども。
(-59) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
[呼びかけに応じる声があったことに安堵して>>119部屋に入り頭を下げる。 挨拶だけはきちんと、と言う教えは今でもきちんと守っていた
席を立ち此方に向かうのを、どこか緊張した面持ちで待つ 問いかけに答える前に顎を掬われ、真っ直ぐに覗き込まれ、逸らすことも出来ずにその蒼灰色の瞳を見つめ返した]
あ、はい…気分は大分良いです。体調も。 その……俺、どれくらい眠ってました?
[問うのは少し恥ずかしいというように、少しだけ視線を逸らして 思ったよりふらついたりしていないから、充分に休んだのだろうと察してはいるけれど
それ以上に 眠っている間にアーノルドの方に不都合はなかったかと 返事を待つ間浮かべたのは、わずかばかりの不安の色*]
(121) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
/* 吸血鬼になるということは訳ありだと思っていたけど アーノルドも業が深そうだなぁ 冤罪かどうかでも違ってきそうだし この辺り、俺が直接聞く事は無いんだろうなぁ
こちらは、思い出も何も持たない(故に生きることへの未練も無い)からなぁ。
(-60) 2015/07/12(Sun) 02時頃
|
|
[顔色を確かめていれば、どれぐらい眠っていたかと尋ねられた>>121 反らす視線に不安の色が見え隠れすれば、その程度で機嫌を損ねるほど狭量ではないつもりだがな…と微かな苦笑いが漏れる。]
大体二日だな。 一度に血を失い過ぎただけではなく、緊張などもあったのだろう。 気に病むことはない。
[本人の言う通り顔色も落ち着いていることを確認して手を離す。]
後で案内するが、一階に厨房がある。 食事はそこで好きに用意して食べるといい。 マスケラの館のように思い描いただけで欲しい物が出て来ることはないからな。
[マスケラの館が特殊なのだ。 ありとあらゆることがこの世とは違う世界だが、始めに見たアレを常識だと思われては困る。]
それと、お前のいた部屋は今後も自由に使うといい。 一度に全て説明しても理解できないだろうから残りはその時に説明するが。 なにか、今のうちに聞いておきたいことはあるか?
[全ての問いに答えるとは限らない、とは心の内だけに留めて。 例え答えたとしても、その言葉が全て真実であるとは限らないのだが…**]
(122) 2015/07/12(Sun) 02時半頃
|
|
/* Q.柊夜に席は勧めないの? A.勧めません(商品は大人しく立っててください)
柊夜を可愛がりたい中の人と、柊夜のト書きに従って商品として手酷く扱うべきかなって葛藤と。
(-61) 2015/07/12(Sun) 02時半頃
|
|
[ああ、少しやりすぎたな。
漸く理性を取り戻し、酷く爛れて熱を持った獲物の首筋を眺めながら、英明は思う。 これ以上の吸血行為は伊豆丸の命に関わると、血の気の引いた彼の肌を見て判断する。 手に入れた物をすぐさま殺したくはない。 この程度で飽きるほど、英明の支配欲は生易しいものではないのだ。
耳元から再び傷口に顔を近づければ、子猫がミルクを飲むように、ぴちゃぴちゃと音を立てて丁寧に舐めた。
やがて舐めた傷口が塞がれば、子供をあやすように二、三度、背中を軽く叩き、抱え込んで支えていた身体をそっと離す。 食事を終えた英明の顔は、既に元通りの穏やかなものへと戻っていた。]
(123) 2015/07/12(Sun) 02時半頃
|
|
自分で立てるかい?
[もしも伊豆丸がふらつくようであれば、再びその手を貸しただろうし、そうでなければ、なんとか自力で立つ伊豆丸の姿を、少し心配そうに眺めただろう。]
……すまない、痛くしすぎた。
[身体を離し、伊豆丸の顔を眺めれば、>>115頬を一筋の涙が伝っていて。 興奮に背筋がぞくりと震えるのが分かったが、理性が勝った。己の欲にそっと蓋をして善良な仮面を再び被る。
彼の涙の本当の理由は、英明には分かり得る筈はない。]
動けるなら、帰ろうか。 それとも、少し休んだ方がいいかい?
[文字通り伊豆丸の顔色を伺いながら、優しげな笑みを浮かべ、彼に尋ねる。]*
(124) 2015/07/12(Sun) 02時半頃
|
|
[揶揄とは裏腹に返ってきた賛辞に数度、瞬きを繰り返す。>>117 歌声もどころか、皮肉まで笑いにすり替えられてしまったのなら、笑う以外はなく、つられてくすくすと笑いを堪えてながら]
僕が思っていた以上に、紳士的な吸血鬼が多かったみたいだ。
[大げさに肩を竦める様は、そんな彼の反応におどけたつもりで。 笑う声が引くのを少しばかり待つ。 実際の所、歌った後の事など考えても居なかった訳で。 もしかすれば、今ここに居ることも叶わなかっただろう。
笑えば、絡んだ指がゆらりと揺れる。 その感覚を楽しみながら、歌の続きを促されたなら。
近くなった距離にまた笑ってしまう。 絡んだ腕はそのままに、少しだけ距離を開くように首を引く。 空いた方の手の人差し指を口元に手を当てて、静寂を待つ。 瞼を下ろせば、歌い紡ぐのは慣れ親しんだその歌。 カウンターテナーの声が、その場に響き始めた。]
(125) 2015/07/12(Sun) 02時半頃
|
吸血鬼 英明は、メモを貼った。
2015/07/12(Sun) 02時半頃
|
Yes,when this heart and flesh shall fail, (この心と体が朽ち果て)
And mortal life shall cease, (限りある命が止むとき)
I shall possess within the vail, (私はベールに包まれ)
A life of joy and peace. (喜びと安らぎの時を手に入れるのだ)
.
(126) 2015/07/12(Sun) 03時頃
|
|
/* エスコート側って難しいよねとさっきからすごくぐぬぬっている
(-62) 2015/07/12(Sun) 03時頃
|
|
[歌い上げ、瞼を上げればそこに映る眼差しに緩く笑む。 その笑みは、少し困ったように眉尻が落ちて。**]
――永遠の命を持つ君には、どう聞こえるのかな。
.
(127) 2015/07/12(Sun) 03時頃
|
|
紳士……ッ、プ! ……っあ悪ぃ。
[>>125紳士には、さすがに噴いてしまった。 絡めた指を弄び、笑いが一段落した頃合い、雲雀の指が唇に触れた。 それが、静寂を促す仕草と気付けば、口を噤んで小さく頷き、始まりの時を待った。
やがて、カウンターテナーの賛美歌が、紅い部屋に響きはじめる。>>126]
(128) 2015/07/12(Sun) 03時頃
|
|
[>>126それはまるで、命の終わりを慶ぶかのような歌。
絶望と怨嗟のなか、望まぬ形で命を終えて、新たな生……永遠の命を手に入れた自分には、なんとも程遠い響きに思えた。
────なのに、雲雀の囀りは、胸にスゥと染み込んでくる。
結局、歌が終わるまで、じっと雲雀の顔を見つめ、一言も言葉を発することはなかった。]
(129) 2015/07/12(Sun) 03時半頃
|
|
………………。
…………あ。
[漸く次の言葉が出たのは、眉尻を下げた雲雀に、困ったような顔で問われてから。>>127]
どうもこうも。 こんなの、ただの歌だろ。
死が喜びと安らぎだなんて、あるかよそんなこと。
[ふんと、小馬鹿にしたように鼻を鳴らし、雲雀の胸元に顔を押し付け、目を閉じる。]
そんな歌より、雲雀……眠い。
なんか、気持よく 眠れそうな 歌 を…………
[けれど言い切らぬうちに、繋いでいた指の力はすぅと抜けた。 おそらく、程なく規則的な呼吸音が聞こえてくることだろう**]
(130) 2015/07/12(Sun) 03時半頃
|
|
…………、スゥ
……スゥ………………
(-63) 2015/07/12(Sun) 03時半頃
|
|
…………、……
……………………
……いやだよ
こんな
死にたく ねぇよ…………
[まるで、啜り泣くかのような寝言は、シーツに零れた赤色に、溶けてしまうのではないかというほどに、微かに……**]
(-64) 2015/07/12(Sun) 03時半頃
|
|
[問いかけに不安げな色を見せたなら、返るのは苦笑>>122 眠っていたことで機嫌を損ねているわけではないと安心はしたけれど その後、眠っていた時間を告げられたなら、やはり恐縮の色が浮かぶ]
二日も、ですか?
[よく眠った物だと自分に呆れて 主から理由を推測され気に病むなと言われ、また主への信用を深くする
離れていく手を目で追い、再びアーノルドを真っ直ぐに見つめる 食事について簡単な説明を受けたなら、あの館を出てから何も食べていないことに気付く]
料理…殆どした事が無いんですけど、自分で作るしかないですよね。
[暫くは苦労しそうだ、などと心の中だけでぼやいて]
あの館が特別なのはわかっています。 あんな、人間にとって便利なこと、他の吸血鬼が必要としないでしょうし…… 思うだけで簡単に手に入ったら、自分でどうにかすることを忘れそうだ
[あれは多分、あの館の主の力なのだろう この闇世がそんな人の優しい世界のはずがないのは承知の上だ 先ほど自分が眠っていた部屋がここでの自分の居場所だということにも頷いて
最後に質問はあるかとの問いかけに、少しの間考える]
(131) 2015/07/12(Sun) 06時半頃
|
|
えと…… 俺、ここにきて吸血鬼に飼われるって聞いた時、もっと酷い扱いを受けると思ってたんですけど ちゃんと部屋まで用意されてて、少し驚きました……
これは、アーノルド様だからと考えていいんでしょうか?
[一つ目は、主が他の吸血鬼とは違うと「思おうと」しての物]
それと、自由に、と仰いましたが アーノルド様が俺を必要としていない時や不在の時は、自分の好きなようにすごしていいと言う事でしょうか? そういう時間が、この先あるかは、わからないですけど……「自由」があると、思ってなかったから
[もっと厳しく管理されると思っていた、と、それが二つ目の疑問 そうして、また少し考える 浮かんだそれは、訊いていいものかどうか迷う物 訊けば不興を買うかもしれない、そんな、だけど、訊いてみたいと思ってしまった事]
………アーノルド様は、お一人でずっと、ここに?どれくらい?
アーノルド様は……何故吸血鬼になったのですか?
[最後の問いは主を怒らせるかもしれない。 答えるかどうかは勿論アーノルドの自由だから、回答は得られないかもしれない 問いかけを終えてから、少しだけ悔やむような表情が浮かんでしまったのは それが彼を傷つける問いだったかもしれないと、そう思ってしまったからだ**]
(132) 2015/07/12(Sun) 06時半頃
|
|
/* 『Amazing Grace』てそういう歌だもんねぇ…
無宗教だけど賛美歌は結構調べたっけな、昔。 Amazing Graceは歌自体が有名だから、宗教抜きにしても知ってる人は多そうだけど 中身は白鳥恵美子さんの歌ってたCMでこの曲知ったし
(-65) 2015/07/12(Sun) 07時頃
|
|
/* 前に賛美歌使ったときにブクマしといたサイトにその賛美歌の歌詞が無い(正しくは賛美歌じゃなくゴスペルだけど)
あっれ、あの歌詞どこから持ってきた?ブクマしてたところはリンク死んでるし。
(-66) 2015/07/12(Sun) 07時半頃
|
|
/* もうちょっと非人道的に扱うべきだったかなって後悔。 部屋じゃなくて檻の中に入れるとか…
脱走したり悪さが過ぎたら1メートル四方の檻に入れるけどね…? うーん、うーーーん…… もっと酷い目に合わせろよ物足りねぇよって思ってたらごめん…
(-67) 2015/07/12(Sun) 08時頃
|
|
[久しぶりの『食事』を終え、何かに満たされる感覚を覚え乍、腕の中で息荒げの娘(>>68)を静かに寝床に座らせる。怠いなら、其処に横たわることも許すだろう]
此処で縋るは俺しか居ないからな
[答えには一部の納得を見せる。が、相手の胸の間を軽くなぞり左胸に移動すれば]
此処には、紅薔薇の少女。 そして、お前は、その命令を遂行するために此処に居る。
違うか?
[だからこそ入る隙間のない。 血の味も何処かその頑なさが感じられたものだと、此れは娘に伝える必要のない事だ。
黙り、相手の言葉を待った*]
(133) 2015/07/12(Sun) 10時半頃
|
|
貴方から永遠を奪うんじゃない
貴方に有限を与えるのよ
[かつてそんな事を言った娘が居た。
何十年、それとも百年近く。 確実な数字は最早忘却の彼方。
其れを言ったのは、4番目か、若しくは5番目の贄だった。
アメジスト色の瞳は屈託のない純粋さを失わないまま、日々…の中に存在を積み重ねていく。
そうして数年。 ある日のことだった。 何故か白いドレスを要求され、余りに煩いので用意した。
其れを着替えたその娘は 己の前に跪き、手を取り、見上げれば…]
――私の婿になりなさい。
[…と、仮にも主に向かって言い放った。
過去にも、その娘以降の贄に置いても、逆プロポーズされたのはこの1回切だった。
件は、当時から存在する吸血鬼の噂、話の種になるには十分だっただろう。
嫁に迎える心算だった。 が、そうならなかったのは、現状から見て明らか。 その理由を聞く好奇心達もいたが、のらりくらりはぐらかし。そして現在に至る
少女の絵画に背を向けて、新たな贄の血を体に流し込む。
食事後の…の瞳は、何処か憂いを孕んでいた]
(134) 2015/07/12(Sun) 11時頃
|
|
[>>123 肩口で響く水音は 人のいなくなった部屋には殊更響いて、改めて異様さを感じる。 傷が癒えても、失われたものはすぐには戻らない。 覗き見た顔は穏やかになっていて、優しく背を叩く感触に、小さく息を吐く。 そうしていれば、立つくらいはできるようになった足で自らを支えて、なけなしの強がりをひとつ]
傷も塞がりましたから、気になさらず……
[>>124 気遣いの言葉に応えるように笑って、礼を告げる。 乱雑に頬を拭い、優しい毒と燻ぶる熱に疑念を溶かしながら、縋る手を解いて]
……大丈夫、です。 帰りましょう……英明様の、住まう場所へ。
[己の終を決める場所へ、連れて行って欲しい、と。*]
(135) 2015/07/12(Sun) 11時半頃
|
|
[他愛ない自分の言動が柊夜の中の信頼を上げるのはそのまま>>131 食事に関する話しをすれば前途多難な様子が見て取れた。]
料理の経験は皆無か。 それは覚えるまで苦労しそうだな…。 せいぜい努力することだ。
[ワインの類いなら地下にいくらかあるが、人間はそれだけでは足りないだろう。 食べることはできるが、食べる必要は全くない。 カサンドラ程の年の頃は昔の習慣が抜けきらず食べていた気がするが、いつからか食べることはすっかりやめてしまった。]
そうだな。 あの館は闇世の中でも特殊な場所だ。
[あの館がこの世と闇世の狭間に位置することは分かるが、嫁でもないニンゲンを闇世に存在させ続けられるマスケラの魔力は全くもって謎だ。 一体どのような力なのか…。 興味は尽きないが、無理に探りを入れて彼の機嫌を損ねることはできない。 結局彼の力については数十年謎のままだ。]
(136) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
|
|
[質問はあるかと問いを向ければ、躊躇いがちにいくつかの疑問が向けられた。]
なんだ。 奴隷のように扱われたかったか?
[そう言って揶揄するように笑う。 この先それに近い扱いにはなるが、今はまだ言う必要もないだろう。]
他の吸血鬼が持ち帰ったニンゲンをどう扱うかは知らないな。 お前は自分がどう扱われると思っていた?
[最初の質問が、柊夜が自分を他の吸血鬼とは違うのだと思おうとしての質問だと知れば、巧みにそれを利用するだろう。]
自由とは、言った通りの意味だが? 用のない間は好きに過ごせばいい。 時期に忙しくなるからな。
[わざわざこの世まで狩りにでかけずとも、新鮮なニンゲンの血が手に入ると知れば飢えた吸血鬼たちはどうするか…。 忙しくなるとは、そういう意味だ。 商品としてすぐに出すには心もとないが、柊夜は従順なようだし物の覚えもいい。頭の回転も悪くはないようだから、過去に仕入れた商品たちよりも早くに準備が済むかもしれない。
別に客となる同胞たちをいくら待たせようと問題はないのだが。 与えられた自分の役目を知り、主人以外の吸血鬼に牙と突き立てられ血を啜られた時…。 その顔が、どんな表情を浮かべるのか。
その顔を早く見たいと思うが、無為に焦る必要はもない。]
(137) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
|
|
[最後の質問は、今までにも何度か尋ねられたことのある内容だった。 遅かれ早かれ、やはりニンゲンは自分の主がどのような人物なのか知りたがるものらしい。 自分自身は既に忘れてしまった感情だが。]
最後の質問は、答える前にこちらの問いに答えてもらおうか。 お前は、我々が元はなんであったか知っているのか?
[吸血鬼が、元はこの世に生きるニンゲンだったと。 投げかけた問いを悔やむような表情を浮かべるアーノルドの顔は常と変らず。 別に今更傷つくような過去ではない。 柊夜の抱く不安は杞憂に過ぎないが、こちらが投げかけた問いになんと答えるか…。 ひとまずは柊夜の反応を待った。*]
(138) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
|
|
[水晶の棺の中で眠る娘と話をしたい、と>>96。 雰囲気はとても穏やかなのに、どうして感情は無いのだろうか。 心臓を貫かれた様な、痛みを感じながらも、真紅はそれを訴える事はせず。 少し離れた位置に佇む和樹に、腕を伸ばしてその黒髪を触れたかったが、触れはせず。 真紅色の瞳は悲壮を写しながらも、静かに見守っていた。]
――……。
[和樹のやり取りに此方は口を挟む事は出来ない。 一体彼女と何を話しているのだろうか。 水晶の中に眠る娘を見やり、和樹を見やり。 真紅を伏せ、何時の間にか拳を作り震わせていた。 和樹は此方に寄ってきた、と思いきや短い問いかけ>>97。 その表情は酷く静かで、とても穏やか。 低い声で声を掛けられ、真紅はゆるりと和樹を見ようとし――――――。]
(139) 2015/07/12(Sun) 13時頃
|
|
『ぺちん』
[乾いた音と共に、軽い痛みがしたと思いきや、温かい手が頬を包み込む>>98。 真紅は大きく開き、今にも泣いてしまいそうな和樹が見えて。
(違うっ、こんな風にして欲しくない!)
その言葉を言う前に、此方の頭を抱きかかえられた、首筋に当てる様に頭を誘われ。 穿った吸血痕が見えるその肌の下には、熱い血潮が流れてるのが分かる。 こんな時にでも刺激される吸血鬼の本能。 されど、感情は本能を抑え、和樹の震えた声が本能を黙らせる。]
彼女が死んでも、こうして閉じ込めれば永遠に離れない。 朽ちる事無く、消える事無くずっと側に居れると思ってたのに。 ずっと愛していられる、愛してる。 ――……でも。
[水晶の中に眠る娘を幾ら愛でても、どんな言葉を掛けたとしても。 返ってくるのは冷たくて固い感触。返事する事は無く、何も変わる事も無く静かに眠り続けてる、だけ。 もう死んだのだ、と言い聞かせても、叶わぬ希望を持ち続け、決して返ってこない彼女の反応を待ち続けて。 結局未練がましく執着しつづけただけで、喜びを得られず、心の中で淀み続けていた。なんという道化か。
震える拳は開き、ゆっくりとゆっくりと腕を伸ばし、慈しむ様に頭を抱く青年の背中を包み、締めた。]
……俺は、変わってしまった。
(140) 2015/07/12(Sun) 13時頃
|
|
俺は、カズキに笑って欲しいと思ってしまう。 心の底から、嘘付く事なく、本当に笑って欲しくなった。 俺の側で、…………ずっと。
(-68) 2015/07/12(Sun) 13時頃
|
|
――……。 カズキ、笑ってくれないか?
[首筋に埋めていた顔を上げ、微笑を浮かべながら和樹の反応を待つ*]
(141) 2015/07/12(Sun) 13時頃
|
|
/* アーノルドがおにちくで素敵だな! 血を吸われると気持ちよくなってきてる柊夜さんが襲われまくったら大変なことになってしまいそうだ
(-69) 2015/07/12(Sun) 13時頃
|
|
/* >>138 我々が元はなんであったか ではなく 我々がどこからきたか の方が良かったんじゃないかと言葉の選び方に後悔する。
(-70) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
/* ンンンンおじいちゃんんんんんんん
(-71) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
/* 尊みが爆発したおじいちゃん愛しい
(-72) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
>>133
[ゆっくりと柔らかな布団へと身を委ねながら、主の言葉を聞く。
紅薔薇さま―――命令の―――遂行。]
そう…でした。
[どことなくその言葉は歯切れが悪く。
あの紅薔薇の園では吸血鬼はバケモノだと聞かされてきた。感情も、何も無い、悍ましい、バケモノ。そのバケモノを退治するために、嫁――という名の生贄が必要であるということ。 対価として得られるのは自らの不老。絶対である紅薔薇さまからの、使命。
だけど――どうだったか。 この主も、先の可愛らしい女吸血鬼も、赤毛も、皆が皆――まるで、人間のように――振る舞い、想い、生きていて。 ただ、不老不死なだけ、ただ生き血を糧としているだけ。
紅薔薇さまの教えとは、なんだったのか―― 駒である我々はただ、使命を果たせばそれでいいのか――
それで、ニンゲンと、吸血鬼の、個の想いは、どうなる?]
(142) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
[改めて目の前の主を見る。どこか憂いを帯びた目や、冷たい掌。門扉に着いた時に居城に対して抱いた、淋しげな雰囲気をそのまま纏っていて。
寂しくないのか、という問いには小さな笑いしか返ってこなかった。>>15 あれは――どういう意味だったのだろう。
何か。主も想うことがあるならば。 使命によって、その想いを奪うことにはならないだろうか。]
今の…主は…オルニット様ただ一人です。 何か、私が…助けてあげられることはないでしょうか。
[『助ける』という表現が、正しかったのかはわからない。だけど、そのやはり淋しげな主を、放っておけない――そう思って。*]
(143) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
[あの日から、何度も同じ夢を見る。
所謂────悪夢。
罵声怒号をあげ、館を取り囲む領民達。
対応に出た使用人は皆殺された。 父と母とともに、館中の扉を締めきり、奥の間で、人々が去るのをガタガタと震えながら待っていた。
だが2日たっても、3日たっても、人々の怒りは収まらなかった。 窓ガラスは全て割られ、怒声は夜中でも容赦なくぶつけられた。
なんでこんな目に
なんでこんなひどい目に
身分高いものが、低いものを支配するのは、当然のことではないのか?]
(144) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
[5日目の夜、誰かが館に火を放った。 炎に焼かれながら外へ飛び出した父と母は、その場で無残に斬り殺された。
そして自身は、崩れ落ちた天井に行く手を阻まれ、ひとり劫火の中に取り残された。
熱い 苦しい
息ができない
こんなところで死にたくない
いやだ
何故こんな目に ふざけるな
おまえらのこらずころしてやる────**]
(145) 2015/07/12(Sun) 13時半頃
|
|
[どのくらい眠っただろうか。>>112 疲労は幾分とれた気がする。 凝り固まった身体をほぐす様に、起き上がりざま、伸びをしようと。 上半身の力で起き上がったところで、派手な音と頭に衝撃。]
っで…
[んだぁ?と、寝ぼけ眼に額を抑えると、からくりは転がり始めている。 ぱたぱたぱた…と倒れて行くドミノを目で追って、 見事なもんだな、なんて、思っていると、今度は本が、倒れ、 次は、斜めになった板、それから…]
あ、
[と言う間も無く、顔面から水塊の洗礼を受けた。 そのまま数秒。 ぽたりぽたりと水が滴る前髪を、がっとかき上げる。 犯人は分かり切っているが、それにしても…]
暇、なんだろうなぁ…
[元々寝起きは低血圧気味の男は、げんなり、といった調子で呟いて、ベッドを下りる。 とはいえ、これだけの仕掛けを、己を起こさずにやり切ったことは評価したい。 それとも余程眠りが深かったか。
思いめぐらせつつ、部屋の戸のドアノブに手をかける。 さて、これを開けたらタライが落ちてきたりするんだろうか。 思いながら、ドアを開けた。**]
(146) 2015/07/12(Sun) 14時頃
|
|
[朽ちる事無く、消える事無くずっと側に。 痛みを堪えるような独白>>140を、青年の頭を抱いたまま静かに聞いていた。
100年、200年。 気が遠くなるような話だ。 独りきりで、愛した人の居ない世界を、二度と返らない返事を、待ち続けるのはどんな気持ちだろう。 途方も無い時間を思うと胸が張り裂けそうなのは、同じ痛みを知っているからだろうか。
何度も呼んだ。 そこに居てくれたらいいのに。 一言でもいいから、声が返ればいいのに。 無駄だとわかっていながら、繰り返した。
ねえ、せんせい。 ねえ、せんせい。 ねえ、せんせい。
なのに。]
(147) 2015/07/12(Sun) 14時半頃
|
|
────…変わったのは、俺も同じ。
[自分の復讐に都合の良い化け物を望んでいた癖に。この身に流れる血を貶めてくれるなら、誰でも良かった癖に。
背に回る腕に>>140、抱き締めてくる低い体温に、安心してしまった。 名前を覚えてくれる事を、自分を望んでくれる事を、嬉しいと思ってしまった。
棺の中の彼女を愛していると言った彼の、何処が血を啜る浅ましい獣だと言うのだろう。 受け止めきれなかった死を、嘆いて、嘆いて、前に進む事に怯えるその姿は。まるきり、──人間と、同じではないか。]
(……どっちが、化け物なんだろうね)
[あの紅い薔薇の館で見た、鏡の中の映像。 見知った顔も幾つもあった。それこそ、老若男女問わずにいた。 多勢の、同じ血を持つ者達の、死。死。死。
今思い出しても、罪悪感の欠片も無い。とっくに狂ってしまった自分に、そんな感情は浮かびはしない。 なのに、そんな自分を醜いと、穢れていると嘆いてしまうのは。]
(148) 2015/07/12(Sun) 14時半頃
|
|
あんたが、俺を変えちまったんだ。 俺は狂ったまんまの嘘吐きで、良かったのに。 ────誰も好きになんか、なりたくなかったのに。…どうしてくれんの。
(-73) 2015/07/12(Sun) 14時半頃
|
|
[ばかだな。
呟いて、少し上にあるその人の真紅の瞳を見上げる。伸びた手が、その頬に掛かる綺麗な黒髪を梳いた。]
あんたのせいで、ずっと笑ってる。
[顔を上げてラジエルと向かい合った男は。困ったみたいな、けれどやさしい、なんの嘘も無い笑みで彼を見詰めていた。]*
(149) 2015/07/12(Sun) 14時半頃
|
|
─ 「 Sorry,me too 」/ Side:×× ─
[六月の煙るような甘やかな雨が、薄い曇天から注ぐ。 落ちた雨粒が庭に咲く紫陽花の葉の上で弾けて、ぱつん、と音を立てた。ぴたん。パタ、タ。
庭の草木が奏でる音に、窓の外へと目を向ける。濡れた葉や花は色を増し、ひどく艶やかな梅雨の午後。 強くなる雨足に、再び手元のカルテへ視線を戻した。
これが書き上がる頃には、きっとあの子が帰ってくる。 私が彼の祖父を診ている合間に、日用品の買い出しへ行くのが毎週の決まりごとで。人に命じてやらせる事も出来る立場に生れながら、そうする事を選ばない、やさしい子。
雨に濡れるのを嫌い、急ぎ走る音が聞きたくて。傘を持ちなさいとあまり口煩く言わない以上、私は狡い大人なのだろう。
ペンを置いて立ち上がる。 廊下の奥の引き戸は、やや建て付けが悪い。ガタガタと音を立てたその向こうから、タオルを持ち出した。 患者の部屋には戻らず、廊下の向きあたりまでゆっくりと進む。]
(-74) 2015/07/12(Sun) 14時半頃
|
|
[砂利を蹴る足音が近付いて、玄関へ向かう私の口元は、自然と綻んだ。 濡れた、濡れた、と騒ぐ声がして、磨り硝子の向こうに人影が映る。先に戸を開けてやると、一瞬目を丸くしたその表情が、すぐに笑顔に変わった。]
『 せんせい 』
[ほら、こうしていると]
『 ただいま 』
[まるで、私に会うために走ってきたみたいじゃないか。
おかえり、短い返事をして、手持ちのタオルでその髪を拭ってやる。 目の前の人間が、おそろしく馬鹿げた妄想を繰り返している事など疑ってすらいない、きみ。
こんな鉛のような気持ちは、恋と呼ぶには重過ぎる。愛というには独善的で。
笑顔に乗せた嘘だけが、私たちを繋ぐ弱い絆。 伏せた瞼の裏で、雨が止まなければいいと、ひたすらに祈った。]*
(-75) 2015/07/12(Sun) 14時半頃
|
|
[目の前の主は、少なくとも此方の意思を尊重してくれるところはあるようだ、と 幾つかの受け答えで、此方を気にかけてくる様子からも知れて、また信用を深くする]
アーノルド様は、普通の食事はなさらないんですよね…? 俺一人だけなら失敗しても…大丈夫じゃないけど、他に迷惑かかりませんよね。
[吸血鬼にとって食事とは何かを思い、自分だけならどんな酷い物が出来ても食べるのは自分とそう割り切った。 変なところで順応性が高い 勿論、酷い有様になった厨房は自分で片付けるのも承知の上で
あの館については、アーノルドにも分からない事のようで>>136 それなら人である自分にわかるはずも無いと、考える事を放棄する]
あの方のおかげで俺はここにいられるわけですから
あ、でも…あの方の力がなければ闇世で人は生きて行けないのなら 吸血鬼が人の血を得るのは大変なのでは……?
[そう簡単に移動出来ないとは聞いている。 主のような能力を持てばまた違うのだろうけど
その疑問への答えを、やがて自分の体で知ると、今は知らない この「純血の杯」がどのような場所かも、自分はまだ知らないままだった]
(150) 2015/07/12(Sun) 15時頃
|
|
[此方の問いかけにも呆れる様子はなく返してくれるのにやはり安堵する>>137 揶揄する言葉には苦笑を返す。 自分はもうすっかり主を信用しきっていた]
……そういう扱いは受けたくないですけど、家畜を自由にするのはそう無いですし。
[自分はそういう物として飼われると思っていたというのを含めて]
アーノルド様は違うと、思っているのですけど 此方の意思とか気持ちは、考慮されないかと思っていました…拒絶は、受け入れられないような。拒むほど酷く扱われるような……
[思い出していたのはあの英明との。此方の意思を切り捨て首に触れられた時の 望まぬものに触れられた、あの時感じた恐怖と嫌悪を思い出し僅かに表情が歪む 主の事は拒む気はないから、同じ事態は起こらない、故に違うと
当の主が何を考えているか、知りもせずに]
時期に忙しく、ですか…… やはり、此方での生活に慣れるまでは、という事なのかな…
[主を信用しているから、いい方にと思考が動く。 「人を飼うのが上手い」と言うのは「懐柔するのが上手い」という事と同義と知るのは、いつか 機が熟すまで――ワインが芳醇な風味を醸すまで手を掛けられるように――主にいいように「仕込まれて」行くのだとは、知らないで]
(151) 2015/07/12(Sun) 15時頃
|
|
[最後の質問をしたとき、返事が返るまでに僅かに身構えた だけど、それに触れたことに怒るでも苛立つでもなく、問いを返してきたことに主を見返した>>138 過去にも同じことに触れた人間がいたのだろう それでも、知りたいと思ったから、アーノルドの問いには臆することなく、知っていることを返していく]
――吸血鬼は、元は俺たちと同じ「人間」だったと、俺は聞いています。 それが、死を迎えた時に、死に切れず吸血鬼となって生まれ変わるのだ、と……
[つまり、目の前の主は一度死んでいるのだ……人間として 此方の問いは、その部分に……もしかしたら思い出したくないことに触れているかもしれないと]
アーノルド様がここに、吸血鬼として存在しているということは……死に切れない何かがあったということ だから 思い出したくないことに触れてしまったのではないかと、そう思いました。
もし、そうであるなら、これ以上は聞かなくても構いません。 今、あなたがここにいると言う事実は変わりませんから
[聞きたい気持ちはある、けれど、死に切れないということは決していいことではないはずだから それ以上は無理に問うことはせずに、それでも、主をじっと見詰めていた*]
(152) 2015/07/12(Sun) 15時頃
|
|
/* アーノルドの意図を薄々気づきながらも、 どんどん信頼と信用を高めていっていた柊夜さん
マジMじゃな
(-76) 2015/07/12(Sun) 15時頃
|
|
/* 柊夜との会話と見るにつけ、本当はそのぐらいの扱いをされたいんだろうな…とは、思うのだけれど。
周りが優しい雰囲気に溢れているので、どうにも一人、やりすぎる感があってだね…。 イマイチ踏み込めない。
(-77) 2015/07/12(Sun) 15時頃
|
|
[まだ初日。
小手調べとばかりに、装置は部屋の中だけに仕掛けておいた。>>146
装置を完成させた女吸血鬼は、屋外のベンチに寝そべって寝息をたてていた。満足げに微笑んだ寝顔。
今まで身につけていた白いドレスではなく、もう少し動きやすそうな白と青のエプロンドレス。 無論、ドミノを立てる為に着替えていたのである。
ジョーに発見されれば目を覚ますだろうが、それまでは休息時間。**]
(153) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
[小馬鹿にするような仕草も、彼が抱いた感想も。 否定することはなく、静かにその反応を眺めやる。>>130]
どうかな。 僕は死んだことがないから、分からないけれど。
[大して興味がなさそうに片付けられ、胸元に顔を埋められてしまえ ば無理に表情を伺うこともせず、自由が効く手を髪に添えた。 指先に髪を絡ませ、細い幾重にも重なる糸をスゥ…と梳いていく。 その感触を一時ばかり楽しんだ後、撫でる手つきに変えて。 その手は子供をあやすように、緩く、優しく。宥めるように。
眠いと告げる声に、見えぬ表情を見下ろして]
本当に、子供みたいだ。
[思ったままを口にした。]
(154) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
ああベツレヘムよ などか独り
星のみ匂いて 深く眠る
知らずや、今宵 暗き空に
常世の光の 照り渡るを
.
(155) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
[教会で歌う時よりも細く紡がれる音は、眠る子を起こさぬように静かに。 自身もいつか聞かされた、子守唄代わりの賛美歌。 歌い終わる前に静かな寝息が聞こえ始めれば、程良い所で切り上げて指を解く。 解いた手をプロクスの背に回して、ぽん、ぽんと一定のリズムを刻んでその眠りを促した。
首を傾けて、窓の外へと視線を向ける。 夜の闇をいっそう暗くしたような、陽も、月も、星もない空がそこに在った。]
……?
[微かな音を拾ったのは、その時。 あやす手を止めて、耳を傾けた。
程なくして途切れた音に、そっと力の抜けた彼の頭を引き寄せる。 此処に居ることを伝えるように再び背を優しく叩く。声が寝息に変わるまで何度も、それを繰り返しながら。 眠りに意識を奪われるその耳に、声を落とす。]
(156) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
[和樹が一体どういう人間で、何を思って吸血鬼に身を委ねる事を選んだのか分からない。 彼の過去に何があって、今の彼を作り上げたのか知らない。 どんな人間だろうと、カズキはカズキであり、自分はカズキを笑わせたいと願うのは変わらない。
変わったのは俺も同じと言う和樹>>148。 何が変わったのかはよく知らない事だが、責任を取れと言わんばかりの呟きに、今度は此方が苦笑する番。 でも困ったという考えはなく、暢気さを孕む様な雰囲気で。]
じゃぁ、俺の永遠をあげるから、許してはくれないか?
[真紅はチョコレート色の瞳を覗きこみ、小首を傾げた後。 水晶の中で眠るかつて愛した娘の方に視線を向け、真紅を細めた。
(今までありがとう、……そして、ごめん)
眠る娘の魂にこの思いが彼岸に届く様に、あの世で彼女が笑っていられる事を願いながら。 和樹に向き直り、真紅は真っ直ぐチョコレート色の瞳を捉え離そうとはせず、改めて自分の想いを偽らず、隠さず、率直に真摯に伝えよう。]
(157) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
――俺の花嫁に、ならないか?
ずっと一緒に、死ぬまで、カズキと笑っていたいんだ。 だから、俺の嫁になって、欲しい。
[紛れもなく求婚のそれで。 和樹の返事を待ちながら、抱きしめる腕に僅かばかりの力を込めて。 嗚呼、もっと上手い言葉は無いのか、と思ってるが、それが中々思い浮かばず、苦笑いをしてしまう。]
ふむ、カズキみたいに上手い口説き文句が言えないな、困った。
[ははは、と暢気に笑って見せた*]
(158) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
死を拒む君に無理を強いるのは酷だね。 でも、僕が君に与えられるのは、
──それしかないんだ。
.
(-78) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
僕と、一緒に死んで。 なんて言ったら、君は笑う?
──プロクス。
2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
僕と、一緒に死んで。 なんて言ったら、君は笑う?
──プロクス。
.
(-79) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
/* あ…ラジエルは死にたかったのか…
(-80) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
[ゆっくりと瞬き、開いた双眸に映る紅の色。 その色を見る度に胸の内に積もっていく何かに、名をつけるとしたら、それは情だろう。 首筋に牙を立てられた時、口にすることになかったその言葉はようやく形になって、胸に落ちる。
すりと髪に頬を寄せて、瞼を下ろす。]
──いつか、僕も君をここに遺していく事になる。
[拾う者が居ない呟く声は、少し儚さを含ませて。 背が撫でる手は幾度も幾度も往復を繰り返していたけれど、次第にその速度が落ちていくのは、手の主が襲い来る眠気に誘われる証。 何時しかその手は添えるだけになり、意識は微睡みの中へ落ちていっただろう。**]
(159) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
/* 削除したものが残るシステムが本当に恥ずかしい。
(-81) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
/* お、嫁ができてるー。おめでとう!
(-82) 2015/07/12(Sun) 15時半頃
|
|
[この闇夜で、吸血鬼がヒトの血を得るのは大変ではないのか?>>150
全くもって、頭の回転が速い。 察しが良いと言うべきか。 そのくせ目の前の吸血鬼に対しては信頼を寄せ疑うことを忘れ始めているのだから随分と滑稽だ。
自分で自分を守ることを忘れてしまっては、烙印と共に結ばれる契約に守られていないニンゲンなど簡単に餌として食い殺されてしまうというのに…。]
ヒトのお前が吸血鬼の食事の心配か?
[漏れたのは僅かな本音。]
心配には及ばない。 数は少ないが抜け道があるからな。
[その抜け道の一つが『純血の杯』であり、アーノルド自身なのだ。 いわばアーノルドはこの世に吸血鬼を解き放つ諸悪の一端。
もしも柊夜がアーノルドを契約で縛り、寿命を迎えて殺すことができれば…。 アーノルドの魔力を利用してこの世へ狩りに出かけていた吸血鬼の何割が血の渇きに苦しむことになるだろうか。
この世への抜け道を作ることができる吸血鬼はアーノルド一人ではないが、この世への被害をいくらかでも減らせることは確かだろう。]
(160) 2015/07/12(Sun) 16時頃
|
|
[奴隷のように扱われたかったのかと揶揄すれば、苦笑いと共にすっかり信用しきったような反応が返って来た>>151 その信頼が、既に薄っぺらい偽りと欺瞞の上に成り立っているとも知らずに。
その信頼が高ければ高いほど、裏切られた後の絶望は甘い。 そうして血に一層の深みが増した後、柊夜の心がどうなるのかは知らないことだ。 壊れるか、嘘で塗り固めるか。 裏切られてもなお虚像を信じようと愚かに縋りつくか。
前の娘は信じようと心を砕いたが、血を吸われた後の欲情に身を穢されて狂ったのだったか。]
まずは慣れることだ。 ここでの生活と、血を吸われることに。 次からは加減もするが、どれぐらい血を吸われれば立っていられなくなるか。自分でも覚えることだな。
[店を訪ねる吸血鬼たちが、マスケラの館に集まった吸血鬼たちのようにマナーと加減を心得ているとは限らない。 特に年若く、血に飢えた状態の吸血鬼であればなおの事。 だからこそ自分の限界は自分で覚えてもらわなくては。 他人の食事に毎回自分が付き添うなど面倒この上ないのだから。]
私の役に立ちたいと思うのなら特に。
[お前には、期待しているのだから…と。 和らげた視線でそう告げて、ここまでの話しはこれでお終いだと言うように話しを区切った。]
(161) 2015/07/12(Sun) 16時頃
|
|
[吸血鬼についてどれほど知っているのか。この世で過ごした経緯によって知っている内容には違いがあるし、中には嘘を真と信じている者もいた。 だからこれはただの事前確認だ。 不安な色合いを見せた瞳は、こちらが話を促せばゆっくりと答え始めた。>>152 さらには吸血鬼の心を憂い、気遣うような言葉までかける始末。
控えめに応えてもらえなくても構わないといいながら、じっと見つめる瞳には聞きたい、知りたいと言う気持ちがありありと見て取れた。
後にアーノルドは、店を訪ねて来た少年の姿をした青い髪の同胞に語る。 柊夜を手懐けるには、物を与えるより昔話をしてやった方が効果があるか…と、最初に思ったのはこの時だったと。]
かつて、一人の男がいた。
[語りはじめた口調は過去を振り返るというより、かつてあった史実を語るような。どこか笑みを含んだものだった。]
ヒトの世で千年ほど昔の話しだ。 祖国のために剣を取ったが、男は戦いに負けて、父も兄弟も友も喪った。
[自分もここで死ぬのだと、男はそう思っていた。 しかし因果か戦場で死にきれず捕虜となった後。敵だった男に駒としていくつかの城を落とせば、占領した祖国に独立自治権を許すと取引を持ち掛けられた。 それが悪魔のような誘惑だと知りながら、故郷のために、残してきた家族のためにと、仇である男の手を取った。*]
(162) 2015/07/12(Sun) 16時頃
|
|
/*エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ >>157>>158
(-83) 2015/07/12(Sun) 16時半頃
|
|
-とある少女の記憶-
[少女の生まれた家は貧しかった。 兄が2人、姉が1人、弟と妹が2人。 村が病と飢饉に襲われて、元々体が丈夫ではなかった2人目の兄と幼い妹が死に、姉もまた床に伏せった。 両親は苦渋の決断をする。
口減らし。
少女は幾らかの金子と引き換えに遊廓の門をくぐった。
幼いながら、少女はとても愛らしい外見をしていた。 成長すればきっと引く手数多の遊女となるだろう。 少女は新たな名前を与えられ、禿として一人の遊女の元へ預けられた。 その遊女の名を野風と言う。 野風はその名の通り、野に吹く風のような女だった。 たおやかで物腰柔らかく、しかし捕らえどころのない心はそういうところを好む男を魅了した。
野風は禿となった少女を酷く愛した。 その愛らしい外見だけでなく、幼い少女が故郷に残してきた妹を思い出させたのだろう。 禿となって一年が過ぎた頃、野風は少女に一体の人形を与えた。 故郷にいる妹には、最後まで買ってやることができなかったから…と。 少女自信も故郷の村に姉がいたため、野風を実の姉のように慕うようになるのにそれほど時間はかからなかった。]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
[目に入れても居たくないと少女を可愛がる野風も、客がくると早々に少女を部屋から出した。 花魁の世話をするのが禿の役目ではあったが、自分が仕事をするところを少女に見られたくなかったのだろう。 野風はまだ、精神的にそういったところが割り切れていなかった。
ある日。 少女はいつものように部屋を出されて隠れるように廊下を歩いていた。 そして、ふと気づく。 野風に貰った人形を、部屋に置いて来てしまったことを。
取りに戻るか。 それとも客が帰るまで待つか。 迷った末、少女は戻ることにした。 今日来た客は、時折野風伝いに自分に土産の菓子をくれる優しい男だったから。こっそり人形を取りに戻っても、叱らないでくれると思ったのだ。
客の案内をする店の男たちの邪魔にならないよう野風の部屋へ戻り、襖の隙間からこっそりと中を伺う。]
………ねぇさま…?
[小さく声をかけたのは、普段からの癖のようなもの。 そっと引いた襖のわずかな隙間から中を伺って…]
―――っひ
[少女は驚きと怯えに息を呑む。 生まれて初めて見た男女のまじわりを見た少女の衝撃はどれ程のものであったか。 ねぇさまと呼び慕う野風が、緋色の布団の上で素肌を晒し苦しげでありながら艶めかしい声をあげる。 紅を引いた唇をだらしなく開き、恍惚とした表情を浮かべて男の背に縋りつく。 その様子を目にした少女の驚きは…。]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
[人形を取りに来たことも忘れて、廊下の板へ尻もちをついた。 そして少女は気付く。 今まで気にしたこともなかった。 酒や宴の賑わいの影で、周囲の部屋から女の喘ぐ声が聞こえてくることに。
野風に大切に育てられていた少女は、ここがどのような場所であるかを未だに理解しきれていなかったのだ。 それが今、怒涛のように押し寄せて来る。 生々しい色と欲に染まった現実が少女に襲い掛かる。
少女は耳を塞いでその場にうずくまった。 珍しく客のない夜。 野風が少女を抱きかかえて眠る時に、そっと耳を塞ぐのを真似るように。 ぎゅっと硬く目を閉じて、早鐘を打つ鼓動で耳を塞いで。
だから、気付かなかったのだ。 廊下の隅で蹲る少女の上へ覆いかぶさる影に。]
「なぁーにやってんだぁ…?」
[下卑た男の声とともに、少女の腕が耳から無理やり引き剥がされる。]
い、ったい…!
[細い少女の腕を男の手がむんずと掴んでいる。 一人でいるが、身なりからして店の男たちではない。おそらくは客だろう。 少女の目に怯えの色が宿る。 それを見た男がにやりと下卑た笑みを浮かべた。]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
[そこから先の出来事は、少女の記憶にも不鮮明にしか残されていない。
十を超えたとはいえ元々小柄で非力な少女の身体は容易く抱え上げられ、近くにあった物置だったか、あるいは布団部屋だったか。 とにかく誰も居ない灯りのない部屋へ放り込まれた。
放り投げられた身体の痛みと、暗い部屋に響く男の荒い息使い。 少女を支配したのは純然たる恐怖。 悲鳴を上げようとした口は手で塞がれ、帯を解く衣擦れの音がシュルリと鳴った。
先ほど野風の部屋で見た光景が脳裏を埋め尽くし、限界を超えた少女の恐怖が爆発する。
少女は走り出した。 いくつかの偶然が重なり、少女は自分を組み伏せる男の下から逃げ出したのだ。 男の怒声が背後であがる。 その声に驚いた他の禿や新造たちが襖の隙間から顔を出す。 中には物見高い男や遊女たちの顔もあっただろう。
さまざまな目が向けられる中、少女は放たれた矢のように廊下を走った。 どこへ向かうのかも分からない。
ただひたすら恐ろしかった。 恐れだけが少女を突き動かしていた。]
「 っ?!」
[みだれ髪に襦袢姿の野風が驚いたように少女の名を呼ぶ。 けれど少女は立ち止まらなかった。 止まれなかった。 野風の後ろに客である男の姿を見たから。]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
[気づけば少女は店の一階まで駆け下りていた。 ただ事ではない少女と二階の様子に、番頭や男衆の目が集まる。 どうした?とかけられる男衆の言葉に、少女は「ひっ」と短く悲鳴を上げて後ずさった。
二階から男の怒声が追いかけて来る。 それに混じって、野風が声を荒げるのが聞こえた。 そして、少女は再び走り出す。
恐怖に駆られるまま、その場から逃げ出した。
店の暖簾をくぐり夜の街へ飛び出す。 遅れて事態に気づいた番頭が男衆に「追え!」と叫ぶのが聞こえた。
人混みの中を縫うように走る少女。 人混みに阻まれながらそれを追う店の男衆。 掴まれば、どんな目にあわされるか…。 足抜けをしようとした女たちが酷い仕置きをされるのを何度か見た。 中には死んでしまった娘もいる。
少女は走った。 ただひたすら、死にたくない一心で…。]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
(死にたくない、死にたくない!死にたくない…!!!)
[走る少女の足元に、この世ではない場所への扉が開く。]
―――っひゃ きゃあぁぁ!!
[急に足元の地面が無くなって、深い穴へ落ちてゆくような感覚が少女を襲う。
短くあげた悲鳴。 咄嗟に伸ばした手は誰に握り返されることも無く…。]
ここ……は…?
[見知らぬ場所。見知らぬ建物。暗い空には、真っ白な月がひとつ。 白と黒の華が甘く咲き誇る不思議な場所。
周囲を見回せば、自分の他にも何人か人が居る。 黒髪も居れば、異人のような金髪も居る。]
(ここは…どこ…?)
[少女の瞳が不安げに揺れる。 そして、ソレはやって来た。
闇の中を音もなく疾駆して現れたソレが、少女の正面にいた女性の首に喰らい付いた。 文字通り人とは思えないすい鋭い牙の生えた口を大きく開け、獣が襲い掛かるように女性の首筋に噛み付いたのだ。
女性が悲鳴を上げる。 周囲にいた人たちに驚きと恐れが伝染する。]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
――ジュルジュル、ズルズル、ズチュ、グジュウ…
[女性の悲鳴に交じって血を啜るおぞましい音が辺りに響くと同時に、周囲から次々に悲鳴が上がりはじめた。
地獄絵図。
少女の脳裏にそんな言葉がよぎる。 人の姿をした、人を喰らう異形の鬼が次々と現れ、その場にいた人たちに襲い掛かる。
さらに恐ろしいのは、襲われた人たちの顔が恐怖や苦痛から、徐々に恍惚へと色を変えていることだ。 まるで血を吸われることを喜んでいるかのようなその表情は、少し前に遊廓で見た野風の表情を彷彿とさせた。
そして…… 少女の背後にも、遂にソレは現れた…*]
2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
……は、
[どこか暢気さを漂わせる物言いに、一瞬理解が追い付かず。 ぽかん、と口を開けたのは、多分目の前の青年の所為で間違いないと思う。
『永遠をあげる』、まるで夕飯のおかずを分けるみたいな軽さで言ったラジエルは、一旦視線を水晶の棺の女性へと向ける。 彼女を見詰める真紅は何を想うのか、けれど戻ってきた視線は、此方を覗き込みもう逸らそうとはしない。]
なに、…なに、言って、んの
[背を抱く腕に力が篭ったのを感じる。 青年が口にしたのは、紛れもなく求婚の言葉だ。>>158 続けられたいつかみたいな揶揄に軽口で返そうとするけれど、上手く言葉が出てこず、はく、と息だけが漏れる。耳が、熱い。]
(163) 2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
……っ……! むり、無理、言ったろ、俺あんたのこと騙してるって そんな…そんな風に思って貰えるようなニンゲンじゃない、んだ
[視線から逃げるように顔を逸らす。 言葉で否定を吐いてみても、血が登る感覚は治らない。顔を見られたくなくて俯いた。 腕の中で身を離すけれど、逃してはくれなかったかもしれない。
嫁。吸血鬼に有限を与える、伴侶。 そんなの、だめだ。痛む心臓を左手で押さえる。 この綺麗ないきものを、自分の血が汚してしまう。]
……あんたとの、勝負だって…っ ハナっから負けるつもりで、だから、…それに、
[声にならない言い訳に、ひゅうひゅうと喉がなる。 話してしまえば、失望されるだろうか。 己が此処に来た目的。
"Who are you?" 耳の奥で鳴る幻聴。振り切るように頭を振る。未だ顔は、上げられなかった。]*
(164) 2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
/* アーノルドがアルベルジュに見えてきた
(-84) 2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
─ 「 Sorry,me too 」/ Side:K.2 ─
「せんせい。好きな人、いる?」
[ぶ、と御茶を吹き出した白衣の人が、振り返って笑う。 口元を拭いながらニヤニヤと、でもちょっとだけ、探るような目。]
『何、藪から棒に。』
「べっつに。いいじゃない、恋バナする相手なんていないんだもん。」
『っはは、甘酸っぱいなあ。…さて、どうだったろ。居たような、居ないような……どっちがいい?』
[恋バナ、なんて表現にケタケタとさも愉快げに声を立てて、その人は此方を見た。 気難しそうな顔付きなのに、笑うと途端に目元が優しくなる。 勝手に、左胸の奥が跳ねた。]
「すげー雑な誤魔化し方したね、今。ちぇ。ケチ。」
『ははは。人はねえ、笑って嘘吐くモンなんだよ。──そういうきみは、どうなの。』
[問い返す視線は、とっくに手元のカルテの上。 万年筆が紙の上を滑る音が、耳に心地良い。]
( 知ってるよ。)
[ヒトは、笑って嘘を吐く。 善意も悪意も関係無く、誰しもそうだ。兄も、鈴城も。そして、]
「──────居ない。」
[ごめんね、俺もだよ。]
(-85) 2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
[屋敷内を歩き回り、その姿を探す>>153。]
ったく…どこ行きやがった…
[全ての部屋を覗いたわけではないが、何処と無く気配を感じない気がして。 ふと、思いつきで、外へ出てみる。
…屋敷内は、と制限付きで自由は許されているが、すぐ外くらいなら、構わないだろうか。 しかし懸念も虚しく、眠りこける姿をすぐに見つけることになる。 さく、と地面を踏む音と共に、歩み寄り、ベンチのそばにしゃがみ込んだ。]
人に悪戯しかけといて、自分は悠々お昼寝ってか。
[せめて、悪戯の結果を影で見てるくらいしろよ、と。 言いたくもなるが、まぁこの手の悪戯なら、現場を見ずとも結果はわかるのか?なんて。 水で後ろに撫でつけた前髪から、一筋落ちた分をもう一度かき上げて、ため息一つ。 彼女が目を覚ましたならば、ついと手を伸ばし、デコピンでもしてやろうと思う。*]
(165) 2015/07/12(Sun) 17時頃
|
|
/* かずくんが求婚されてるー!
(-86) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
/* うちの嫁が可愛い、と言いかけて、いや違う、違うな、と真顔になるこんな日々。
(-87) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
[布団に体を預ける娘の表情や声(>>142)からは、揺れが生じているのが見てとれた。 大方、聞いていた、「俺」と、実際の「俺」とで誤差が生じているのだろう。それは毎度、ヒトを此処に連れてきたときに行われる通過儀礼のようなものだ、と、鼻で笑う]
俺はお前の思惑には興味ない。
[ぽつり。だが重低音の或る低い声で]
故に、お前も俺の思惑を気にする必要もない。
[それは言葉に(>>143)対する拒絶]
どうせ。
[言葉を閉ざす。
――どうせお前も、俺を殺しに来るのだろうから
そんな感情をかき消す様に笑いごまかし、少女の肖像画に視線をやる。
闇に目が慣れたその瞳で、気づくだろうか。
Mein Schatz Mein Makel
そう書かれている事に*]
(166) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
[此方が投げかけた疑問は、吸血鬼である主にとっては愚問だったのだろうか 僅かに内面が覗いたようで、少しだけ身を硬くした。>>160 吸血鬼が人を喰らうものとは知っているし、少なからず向こう側のこの世にも害をなしていることも知っている。 でなければ、「吸血鬼に寿命を与えて滅ぼせ」などと言う役目など必要ないだろう
信用しきっているせいで忘れていた 自分は「餌」としてアーノルドと繋がれただけであり それは間違っても自分を守るものではないということを
そして、主に、此方を守る義務も責任もなく、逆に 此方を好きなように扱うことができるのだということを]
アーノルド様には、今は俺がいますから、食事の心配はいらなでしょう?
……抜け道、ですか。 だから、俺たちみたいに送り込まれてくるのもいるんでしょうけど……
[アーノルドの「魔力」、それがどういうものか分かっていながら気付かない 彼こそが抜け道だと
「契約を結ばせる」と言う「使命」を、もう殆ど忘れてしまっていたから
だけど、それとは別に新たに生まれた望みは、その使命と同等の重さがあると気付いていない
主たるアーノルドと、ずっと共に生きていきたい、などと 受け入れられないと分かっているから、口にすることは無いだろうけれど]
(167) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
[扱われ方については、やはり吸血鬼によるのだと知った 彼は違うのだと、それだけを確信してしまう 決定権は彼にあって、今この場を支配しているのもアーノルドで 自分がその手の上で弄ばれているなど思わない それすら心地良く感じてしまっていた、信じきっていた
自分は丈夫だと知っている、だけど、心は……? そんなことも考えることなく、やはり此方を気遣うような言葉>>161に表情を緩め、頷いた]
はい、できるだけ早く、慣れる事ができるように…… 毎回、アーノルド様に部屋まで運んでいただくわけに行きませんから。 アーノルド様にばかり気遣わせるのは、餌としてはいけないことでしょうし。
[主に運ばせてしまったことを、今更のように悔いて、それはそのまま苦笑となった 気遣われていると思えば、それに報いたいと思うのは必然で それが、彼以外の吸血鬼の食事と、その時の煩わしさを避けるためと考えることも無い]
……はい。
[期待している、と改めて言われ、喜色が浮かぶのは自然なこと 必要とされるのは嬉しかった それが、此方の思惑とまったく違う方向を向いているなんて、知らないから]
(168) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
[問いかけにわかる範囲で答えるのを、主はただ聞いていたか>>162 不快にさせなかったかと言う思いと、それでも知りたいという思いはどちらが勝ったか 見つめる瞳を見返し、アーノルドがどの色を見つけたのか
此方が話し終えたなら、それ以上は余計な事は口にせず ただ、主の反応を待った。 答えないなら退室を促されるだろうと
やがて、主の口から語られ始めた昔話に居住まいを正す。 どこか遠く、笑みすら含んだ表情を、ただ見つめて]
――……千年……
[それが、主が過ごしてきた時間と気付き、驚きと戸惑いのまま彼を見た 自分が思っていたよりも、遥か遠いその話を 自分が知らないアーノルドのことを 一言も聞き逃さないようにと、口を閉ざして耳を傾けた*]
(169) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
ん……
[ベンチの傍にある気配に、意識が眠りから引っ張りあげられる。 眠そうな目を瞬かせていれば、バチッと額に痛みを覚えたか。>>165 いたっ、と小さく悲鳴をあげながら、ジョーの顔を見れば。]
あー……あっ。 しまった、うっかり寝てしもうたわ。 ドミノが倒れる瞬間見たかったのに。
[額を撫でながら残念そうに呟いた。]
まあ……うまくいったようじゃがの。 さわやかな目覚めだったじゃろ。
[まだ濡れている様子を見てにやりと笑った。*]
(170) 2015/07/12(Sun) 17時半頃
|
|
/* オルニットの>>166をとりあえず訳した(ぐぐるさんが
なるほど、そこで櫻なのか
(-88) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
|
[>>135血の気の引いたのに赤くほんのりと上気した顔を見て、英明は内心ほくそ笑んだ。無理矢理強がる彼に堪らない愉悦の念を抱きながら、困ったように微笑んで、呟く。]
……本当に君は、自分の事はすぐに棚に上げてしまうね。 俺だけじゃなくて、君の住む場所でもあるんだよ。
[一緒に、帰るんだよ。甘い声でそう言い聞かせれば、少しまだ苦しげに話す彼の顔をちらりと見やって、抱き上げた。 一国の王子が、姫君を抱き上げる時のような、優しく優雅な仕草で。]
そんなので大丈夫なわけないだろう? 俺の前で無理はしないこと、いいね?
[たとえ腕の中で暴れられようが、構わず歩き始める。どうせ立つのもやっとの身体では、吸血鬼相手にろくな行動はできないだろう。 いつしか食堂には人の気配は消えていた。伊豆丸を抱え上げたまま部屋を出れば、そのまま館の外へと向かった。]
(171) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
|
[千年。まだ20年かそこらしか生きていない柊夜には想像もできない年月だろう。 事実語る言葉を聞く柊夜の顔は驚きと戸惑いに満ちている。>>169
過去を語るアーノルドの口調に後悔や痛みはない。 ただ物語を読むように淡々と。その口元に軽い笑みを浮かべて。 かつて人であった頃に感じていた怒りも苦しみも、今はもう忘却の彼方だ。]
敵の駒となり、男は言われた通りいくつもの城を攻め落とした。 だが急速に膨れ上がった国は脆い。 戦況が膠着するうちに内乱が起き、気付き上げて来た栄光は瞬く間に崩れた。
[その間、わずか十数年。 短すぎる栄光だと、アーノルドは人の世の脆さを嗤った。]
そして男は処刑台に立った。 戦場で幾度となく剣を振るった男は、王やその取り巻き達同様、民衆からすれば憎い仇だったのだろうな。
[焼けた城の前。木で組み上げられた即席の処刑台。 既に討ち取られた王の首は城門に晒され、捕らえられた王妃や息子たちの首も跳ねられた。]
(172) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
|
[……とはいえ、この館から自分の屋敷までには少し距離がある。 行きは一人で飛んで来られたので別段気にも留めていなかったが、2人で――それも今にも倒れかねない顔色の伊豆丸を抱えて――歩いて帰るには骨が折れるだろう。 さて、どうしたものか。しばらく思案してから思いつき、抱えていた伊豆丸をそっと地面へと下ろす。]
少し、目を閉じていて。
[右手で彼の両目を隠すような仕草を見せて彼に促せば、ふう、と息を吐いてその姿を思い描く。 黒く艶やかな毛並み、鋭い牙、少しふてぶてしい瞳。
ぴきり、と右手の血管が蠢く感触がして、英明も目を閉じる。 全身が粟立つような、骨格を、皮膚を、毛皮を作り替える感覚は、何度やっても慣れることはなく、おぞましい。 その瞬間は己の醜い本性を見透かされてしまうようで、見るのも見られるのも、あまり好きではないのだ。]
いいよ、目を開けて。
[彼がその姿を見たとき、どんな顔をしただろうか。 目の前に居るのはもう、先程まで居た男ではなく、一匹の大きな黒豹。]
さ、走って行くからしっかり捕まって。
[黒豹は、変わらず英明の声で促した。尻尾を器用に動かし背に乗ることを示せば、黒豹の顔は少し得意気にはにかんでみせる。
大人しく彼は背に乗っただろうか、それとも躊躇し、一悶着あっただろうか。
ともわれ彼を背に乗せると、漆黒の星のない空の下を、駆け出した。
弱った彼を振り落とさないようには気を遣ったが、それでも速さに悲鳴を上げる声は聞こえたかもしれない。]**
(173) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
|
数日に渡る処刑のオンパレードだ。 圧政と続く戦争に不満が溜まっていた民衆には丁度いい見世物だっただろう。
そうして男は、民衆の前で首を刎ねられて死んだ。
[死んで、吸血鬼となった。 人の血を吸う化け物となった。
語り終えた化け物は唇を吊り上げて嗤う。 人ではないことを証明するかのように、唇の端から尖った牙が垣間見えた。]
お前はどうだ? お前は何故、ここへ来ることになった?
[ニンゲンの過去に興味はないが、柊夜の過去にほんの僅か、興味が湧いた。*]
(174) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
吸血鬼 英明は、メモを貼った。
2015/07/12(Sun) 18時頃
|
[呆気に取られたのか口をぽっかり開けている>>163。 おや?と思いつつ、やっぱり上手く口説けなかったのか、と考えながら。 当の和樹は体温を上げて、言葉を失いかけてるではないか。 抱きしめる感覚が身体を熱くさせてるのを教えてくれた。 流れてる血潮が早く体内を駆け巡っているのが聞こえた。
と、和樹が無理と騙してると言って顔を逸らし俯いた>>164。 身体を離し、左胸を押さえる様子を真紅は見逃さなかった。]
ふむ、本当は最初から負けてたんだがな。 さて、これは一体どうしたものか。
[紅薔薇の屋敷に居た時、同胞のやり取りで一目惚れかと揶揄されたり、アーノルドが吸血したの見聞きし嫉妬してたぐらい和樹に入れ込んでいて、勝負は最初から付いていたのだが、それは和樹には知らない事。 それよりも、ひゅうひゅう喉を鳴らし上手く呼吸出来てない様子を見れば、和樹の手を掴んで。]
そうだな、一旦俺の部屋で休みを取ろう。 すまんな、まだ和樹の部屋は用意してないんで、俺の部屋になるんだが。
[二度の吸血と様々な出来事に疲れが出てきたのだろうと判断する。 あと、和樹を嫁にする際、吸血する必要性があるので、そこも考慮しつつ。 水晶柱へ振り返り、常と変わらぬ微笑を浮かべながら、和樹の手を引いて部屋から出よう。 もし彼がふらつくならば、抱きかかえる事を考えながら、一先ず一緒に歩いていこう。]
(175) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
|
― 水晶の館→自室 ―
[娘が閉じ込められた水晶が置かれてる部屋から出て、暗い階段を上り小屋から出れば。 変わらず半透明の満月が淡い光を放っているのが見える。 時折和樹の様子をちらりちらりと見ていて。]
ふむ、大丈夫か?カズキ。 何だったら、俺が背負っても構わないんだぞ。
[恐らく和樹の性格から考えたら、此方がおぶる事を拒みそうだが。 背負うにしてもそうでなくても、家に入る事が出来れば、真っ直ぐ自室へと向かって扉を開けた。 簡易ベッドと、本棚と、ソファとクローゼットと、あまり飾り気の無い家具に所々水晶が生えてるという部屋へ連れて行けば。 和樹をベッドに座らせ、自分も彼の隣に座ろう。]
此処なら落ち着いて話も出来るだろう。
[先程から握っていた和樹の手を離す事なく握りながら、反対の手で軽く叩き、そして重ねた*]
(176) 2015/07/12(Sun) 18時頃
|
|
[理不尽な死。 怨恨のもとにうまれた命。
死が、救いであったり安らぎであったり、ましてや喜びとなり得るわけがない。
──────死にたくない。
永遠の時を謳歌したいとは、また違う。
死ぬのが怖い。 地獄が頭からはなれない。
けれど忘れてしまえば、己の存在を、自身で否定しまうような気がして。
だからずっと、炎の中に身をおいたままで…………]
(177) 2015/07/12(Sun) 19時頃
|
|
[悪夢が縛る。
いやだ
いやだ、死にたくない……!
逆巻く炎の中、手を伸ばしても、そこには何も────]
(178) 2015/07/12(Sun) 19時頃
|
|
ひば り……?
[”何か”が、触れたような気がした。]
(-89) 2015/07/12(Sun) 19時頃
|
|
…………────
[>>159背を、髪を撫でる手指の心地に、時折漏れていた小さな呻きは、いつの間にか消えていた。
あるのは静かな寝息と、抱きつくように伸ばした腕だけ。]
(179) 2015/07/12(Sun) 19時頃
|
|
─水晶の館・小屋→ラジエルの自室─
俺んちね。すげーデカい家だったの。 敷地だけなら、此処よりもっと広いかもしんない。 帝都だったら知らない人なんていないんじゃない?ってくらいの、所謂、名家。
[背負っていこうか、なんて提案は固辞して、手を引かれるまま青年の隣を歩く。>>176
歩きながらぽつぽつと語る男の声は、普段の不遜さはなりを潜め、どこか弱々しい。
空を見上げたラジエルの紅い瞳には、和樹には見えぬ月明かりが反射して。 小さく、きれい、と呟いた。そうして、目を伏せる。]
俺の母親は本家当主の後妻で、上には腹違いの兄がいたから。 ガキの頃は離れで暮らしてたし、家督を継ぐとかそういう話は関係無かったんだけど、…兄は、俺を自分の玩具かなんかだと思ってたみたい。
[招かれた部屋は、想像よりも随分と簡素だった。 ベッドに座るように勧められると、礼を言って腰掛ける。見慣れぬ文字の背表紙が並ぶ本棚に視線を走らせて、それから、隣に座ったその人が、重ねて握ってくれる手を──ゆるく、握り返して、重たい口を開いた。]
(180) 2015/07/12(Sun) 19時頃
|
|
─ 「立花和樹」という男 ─
[後妻であった母が亡くなり、その1年後には後を追うように父も逝った。
実質当代となった兄からの干渉は、日を追うごとに酷くなった。元々支配的だった性分は更に狡猾に、独りは寂しいだろうと離れに住むことも許されなくなった。
『お前が心配なんだ』。 気遣う素振りのその目は、蛇のように冷酷で、気味が悪い程にこやかだった。 成る程、手元に置いて嬲りたいわけか。 分かっていても、口に出す気はない。もとより、何をされようが表情ひとつ、声色ひとつ変えてやるつもりは無かった。
返す言葉は毎度同じ。
はい、兄さん。 はい、兄さん。
それだけ。 子供の頃は面白くないと気の済むまで振るわれた暴力が、無くなっただけマシだったのもある。 世間体くらいは配慮するようになったのだろう。 絡み付くどこか粘ついた視線だけは、どうにも不快で仕方なかったけれど。]
(181) 2015/07/12(Sun) 19時頃
|
|
[名家の次男坊と言う名の"奴隷"としての日常。窮屈でしかないその中でも、安らぐ時間が無いわけではない。 自分にとっては木曜の午後がそうだった。 巡回医の回診日。 木曜に来るのは、先代から父母と懇意であった鈴城という若い医師だった。
回診が終わると、そのまま鈴城に付き合ってもらって、郊外に一人住む母方の祖父を見舞う。 一介の時計技師である祖父に会うのを兄は嫌がったけれど、病気がちな親族を放っておく見栄の悪さを引き合いに、鈴城が進言してくれたからこそ叶ったことだ。
鈴城とは色々な話をした。 近頃読んだ本のこと。新しいキネマ。流行の店。語学や医学のこと。亡くなった父母の話が聞けるのも嬉しかった。 どれもこれも他愛無い話。けれど、当時の自分にとっては外の世界のすべて。
鈴城を慕うようになるのに、そう時間は掛からなかったと思う。 兄や家の者達と一緒くたに呼ばれる事を嫌う自分を、名前で呼んだその人に。 少しだけ困ってみせて欲しくて、強請った、些細な悪戯。
"名前で呼んでもいい?"
ああ。 今なら分かる。 馬鹿だった。 どうしようもなく馬鹿で、子供だったのだ、自分は。
例え些細だとしても、二人の間のその変化が────、 兄の不興を買う事など、分かりきった事だったのに。]
(182) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
[こんな安らいだ眠りは、どれくらい振りだろう。 少なくとも、ここに住まうようになってからは、覚えがない。
漸く目がさめたのは、いつもよりずっと長い眠りのあと。 尤も普段が、ひどく短くもあるのだが。]
……………… ひば……
[傍らの存在に気付き、名を囁きかけて、やめる。]
(183) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
/* アーノルドの過去、あっさりし過ぎたかなとは思うが。 実際1,000年もあったらあっさりでいいよな。 と思っている。
(-90) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
なぁ、雲雀…………
オマエ、なのか……?
[悪夢のなかで微かに触れた、何か……゛誰か゛は**]
(-91) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
……せんせいが行方不明になったのは、 祖父さんが亡くなって、葬儀が終わってすぐくらいだった。 表向きは雨で濡れた山道からの滑落事故、ってことになってたけど、…"事故じゃない"のなんて、調べりゃ直ぐに分かったよ。
[ほんの五年前の話だ。 永い時を生きる青年にとっては一瞬かもしれない。 和樹にとっては、永遠に等しい苦痛の五年間。独りきりで、ゆっくりと、螺子を巻かない時計のように狂っていくには充分な時間。
空いている左手で、ポケットの中の銀時計を取り出した。 ちゃり、と小さな金属音。鈍い光を放つそれを、顔の前に、翳して。]
俺は、あの人を殺した『立花の血』に復讐したかった。その為に出来ることは、なんでもしてきた。 身体を売るのなんて、何とも思わなかったよ。出来るだけ長く、この血を啜って、餌にして、冒涜してくれる──そういう"化け物"がいる、って聞いたから、此処に来たんだ。
[手の中の重みに、額を押し付ける。そのまま片手で顔を覆った。 自分に都合のいい化け物。 その幻想を押し付けて。そういう目で見ていた。彼も、他の五人も、一緒くたに。
軽蔑されても仕方ない。 小さく吐き出した弱音は、隣の彼に届いただろうか。 繋いだ手に、指先に、力が篭もってしまうのは、堪えられなかった。]*
(184) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
[目の前の主が語る昔話>>172を聞いていた表情は、話が進むうちに神妙な物へと変わっただろう。
運命に翻弄された一人の剣士の話だ 祖国のために戦い、祖国を取り戻すために戦い……多くの命を奪った剣士は 「悪」であるとして……
そんな話を、笑みさえ浮かべて語るアーノルドを、じっと見つめる 彼は従っただけだ、祖国に、祖国に救済を与えるといったその言葉に 従って、戦って……]
――…でも、それは、アーノルド様が悪いわけじゃ、無い、のに…
[声は震えていたかもしれない。 起きた運命の悲惨さにか、怒りに任せて彼を殺した民衆にか それとも、それをただ遠い話のように語るアーノルドを思ってか
彼は信じていたはずだ、自分の正しさを、自分の行いが報われることを 悪いのは彼ではないはずなのに、ただ信じて戦っていた、それだけなのに 「罪人」として貶められて……]
見世物のように、なんて
[暫く沈黙して、漸く落とせた言葉は、それだけ]
(185) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
/* 設定部分が冗長なのは相変わらずです 長いねごめんねおじいちゃん付き合ってくれてありがとう…!
(-92) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
[死に切れない、と言うのは、この世によほどの未練があったか もしくは、よほどの悔しさや怨嗟を抱えての物だと、聞いていた
悔しかったはずだ、自分をそういう風に貶めた物たちを呪ったのかもしれない そして、彼は吸血鬼となった。だけどそれは 永遠の命を得ることは、救いではない。 怨嗟の心を持って生まれ変わる、それは……呪いだ。 死んでもなお、救われる事のない……なのに
どうして、目の前のアーノルドは笑っていられるのだろう 牙を見せて笑うその姿は、そんな自分の事を嘲っているようで どこか、哀しかった
沈みかけた気持ちを引き上げたのは、やはり彼の声だった>>174 此方がここに来た理由……此方の過去を聞きたいのだと気付いて
ほんの少しだけ躊躇った]
………俺には、何もありません。
[ぽつりと零した言葉を、アーノルドはどう捉えただろう]
(186) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
―真冬の夜の柊の話―
俺は、捨て子なんです。 施設のシスターが言うには、冬の夜に柊の木の下で泣いていたと…偶々、施設の関係者が通りかかって俺を見つけて。 見つけられなかったら、俺は死んでいたらしいです。
[柊の木の下で泣いていたから「柊夜」 シスターがくれた名前。 家族の事は何一つわからない、手がかりも無い
必要が無いと、捨てられた子供 シスターは言う「価値のある存在になりなさい」と 捨てられた子供に、価値はあるのだろうか?ずっと疑問だった]
俺には何もなくて、あるのはこの体だけで 紅薔薇様の話と、吸血鬼との契約の話を聞いて 俺でも、役に立てることがあるのか、と、思いました。
[だから、従った。二度と戻れない「生贄」としての道に 捨てる物は何も無い、元から何も持っていなかったから]
最初から、「嫁」になれるなんて思って無いんです。そんな価値は無いって、俺が知ってる でも
[顔を上げて、主を見返して、笑う]
後悔も、何もありません、だって これから先、あなたの役に立てるって、分かってるから。
[だから、どんなことがあっても大丈夫だと。*]
(187) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
/* 細かいとこ省いてるから埋めとこう
せんせいの失踪は兄の不興を買ったから、がメインの理由ですが、和樹は兄や家の者からその後、 「立花本家の次男に懸想した医者を遠ざけただけ」 「妾腹とはいえ立花の血を引く次男には、相応しい相手を用意する」と散々言われ、同じ血筋の分家の中から嫁を充てがわれています。
実は既婚者です。
(-93) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
>>166
…どうせ?
[ふとぽつりとオルニットが言葉を切るのを聞いて。どうせ――なんだというのか。主をじっと見ていれば、その目はゆっくりと、少女の絵画のほうへ。――あれは?]
あの絵… あの少女のことを、知っているのですか?
[絵にはなにか書かれているようだが、青白い月夜の中では読み取ることもできず。また読み取れたところでそれが何を意味するのかは…にはわからないのだが*]
(188) 2015/07/12(Sun) 19時半頃
|
|
>>188
あれは、俺が描いたものだ。
[絵の少女について聞かれればそう端的に。 一度側を離れ、蝋燭に改めて火を灯す]
お前の数代前。 連れ帰った娘の絵。
[中々上手いだろう?と、はぐらかしにも見える言葉を投げかけた*]
(189) 2015/07/12(Sun) 20時頃
|
|
>>189
[ぼうっと、蝋燭が灯ると再び、部屋の輪郭が露わになり。オルニットが描いた、という絵を見つめる。
栗色の髪の毛は、触ればふわりと揺れそうで。美しい紫色をした瞳はこちらを見つめており。]
此の人は今……
[と、言いかけて、やめる。もうこの世界に居ないことなんて、明らかだから―――
ずきん。
心の奥が、痛む――
絵を眺めた時に主にふと感じた憂いのようなもの。喜怒哀楽じゃ形容できない、深い、深い、想いのようなもの。]
オルニット様は… その方を好いていたのですか?
[身を起こしながら、主へと問う。もし怒りに触れてしまうなら、私は此処で生涯を閉じることになるかもしれない。だけど―――
ずきん。ずきん。心の奥が痛む。*]
(190) 2015/07/12(Sun) 20時半頃
|
|
[かなり手加減したデコピンを一つ。 ぱちんとお見舞いすれば、小さく上がる悲鳴>>170。 前髪をあげた己が、割と人相の悪い部類とは自認しているが、小娘ならともかく、永く生きた吸血鬼に心配は無用だろう。]
なんだ、見に来る気はあったのか。
[残念がる主に、なんとも言えない心持ちになり、最終的に、ふは、と気の抜けた笑いを零す。]
爽やか…爽やか、ね。 まぁ、一発で目は覚めたぜ?
[と、言いながら、あくびを一つした。 拭き取らない水滴が、ぽたりと髪の先から滴り落ちる。*]
(191) 2015/07/12(Sun) 20時半頃
|
|
>>190
[一度娘の顔を見遣る。 視線の彷徨いが、微かに震えているような感情の揺れに。 気づかなかったわけではないが、目を伏せ見なかったことにし]
それはお前たちのいう処の「愛」という奴か?
だとしたらそれは分からん。
だが。
この娘となら命を共有しても悪くないと思った。 いや、思っていた。
[言い切れば怠そうに息を吐く]
この程度は毎度する話だ。 其処まで脅えるな。
[と、また一言*]
(192) 2015/07/12(Sun) 20時半頃
|
|
>>192
では、何故……
[怠そうに言葉を紡ぐ主に対して、此れ以上の問いかけをしてよいのか――そう思いながらも、口は次の質問を紡いでいた。
知りたかった。でも、『何故』の続きが上手く出てこない。 ――何故、過去形になってしまったんだろうか。 ――そして、何故――私は、知りたいんだろうか。
『愛』かと問われれば自身もきちんと肯定の意を示すことができない。未だ、そのようなものを抱いたことは、無いのだから。
ずきん。また心が痛む*]
(193) 2015/07/12(Sun) 21時頃
|
|
お主、前髪あげると、また印象変わるのお。 水も滴る何とやら? というか、タンスにタオル入っておったのだが。 あの部屋の物、別に使ってよいぞ。
[人相の悪くなったジョーを逆に褒めてみたりしつつ、部屋の中の物について許可を出した。家具も小物も女性っぽいが、使うのには支障はないはずである。>>191]
そりゃあ、吸血鬼の全力を以って気配を殺しながら、一つ一つ並べていった作品じゃからのお。見たかった。そのうちリベンジしよう。
[毎日は骨が折れるが、たまには悪戯を仕掛ける気満々で。 ベンチに座りなおし、もらいあくびを一つ。 空は相変わらず夜で、陽の光は差さない。 空を見て時を計るのは難しそうだった。*]
(194) 2015/07/12(Sun) 21時頃
|
|
>>193
[何故? 人はその答えを聞きたがる。 この娘も同様か、と、また息一つ]
……禁断症状が出た。
[その先は想像するに容易いだろう。
普段は制御可能な氷の力の暴走に不運にも巻き込まれた。 否、あれは不運だったのか。 吸血鬼たる自分が何処かで、本当は、命をくれてやるのを惜しんだ可能性は否めない。
が、それは目の前の娘に察してもらうには、余りにも情報はすくなすぎる]
…まあ、だから。 俺に嫁は不必要だ。
だから。 御前を選んだ。
[それは娘にとって酷な理由だっただろうか。 だが其れが事実の他ならない*]
(195) 2015/07/12(Sun) 21時頃
|
|
ほほぅ、カズキは良いとこの生まれか。
[自分の出自を離す和樹>>180。 此方はどう生まれたのか、どうして吸血鬼になったのか全く覚えていない。 ある意味何も持たないのと同義な自分は、過去を持つ和樹が羨ましく思うが、口にはしない。 弱々しく話す彼の手を確りと握り、自分は此処に居るんだぞ、と知らしめながら。 綺麗と言われて、何故そう思ったのか分からず首こてり。]
何処にも止ん事無い話はあるもんだな。 そして、生まれる側は選べやしない。 でも、そこから抜け出したんだろ?
[純粋に思った事を考えもなく感想を漏らしながら。 握り返す手を真紅は見て、口を開く和樹の顔を真っ直ぐ見据えた。 やがて語られる腹違いの兄の話、支配する為に躍起になってるな、と心の中で思っていて>>181。]
別に好きな様にやらせれば良いのにな。 そもそも、殴って従わせるのは三流だな、三流。 もっと上手い奴は、そんな事はしない。
[真っ先に思い出すのはアーノルドの顔だが、彼はそんなねちっこい真似はする様なタイプでは無い、と思ってる。 寧ろ、アーノルドの方が数段上だと認めてるし、比べたら失礼だな、と思いながらも口には出さない。 続く過去の話に、こくりと頷いて続きを促そう。]
(196) 2015/07/12(Sun) 21時頃
|
|
[続く話は、先程の腹違いの兄の話では無く、違う人の話>>182。 家や家族の話をしてる時に比べて、表情が変わった様に見えるが、実際はどうだったか。 色々な話をして、色々な事を感じて輝く様な和樹を想像したら、つい真紅は綻んで笑んだ。]
あぁ、構って欲しいのはよく分かる。 俺も色々とカズキに悪戯してみたくなってたからな。
[はは、と笑って見せながら、此処に連れて来た時にせんせいと言おうとしてた理由を理解して。 鈴城と呼ばれた人が行方不明となったと、調べれば裏で画策したのは明白と>>184。 つまり殺されたのか、と悟れば、真紅はきゅっと細まった。 と、ポケットの中から取り出したのは、丁寧な装飾を施された、銀の懐中時計。 銀は、己を焼く金属。命を奪う事は出来ないが、触れる事も出来ない物。]
その復讐がどうなったのかは分からない。 ただ、俺はカズキが笑える様になってくれたら嬉しい。 どんな理由で闇世に来たのか人それぞれだし。 そもそも、俺逹吸血鬼はやっぱりバケモノだしな。 人間逹にそう見られても仕方ない事してたから気にしない、俺はな。
[縋る様に手を握る和樹に対して、常と変わらぬ暢気な雰囲気を出して。 この男にとっては、自分が化け物扱いされても些事である事は変わらない。 カラカラと笑いながら、大丈夫だ、と告げた。]
(197) 2015/07/12(Sun) 21時頃
|
|
そうだなぁ、俺が気になるのは。 カズキがどうしたい、かな?
[小首を傾げながら、真紅を隣に居る青年に向けた。]
俺は、嫁にならないか、と言ったし嫁にしたいのは変わらないな。 でも、実際嫁になるかはカズキの意思の話だから。 嫁になってくれるのは嬉しいが、無理に嫁にするのも違うからなぁ。 まぁつまりだ、カズキの意思も尊重したい訳だ。
[銀の懐中時計を握り額に押し付け呻く様に見える和樹の手に己の手を重ねる。 その時に、銀に触れてしまったのだろうか。 突如焼ける様な痛みが襲い、苦痛に穏やかな顔が歪む。 そんな自分の様子を見たら和樹は驚かせてしまうかも知れない。 ゆるりと手を離せば、所々に醜い火傷の痕が見えるだろう。]
はは、銀に触ってしまったな。 なぁに、痛いは痛いが、和樹の痛みに比べればマシだろう?
[暢気に笑っていれば、和樹に叱られるだろうか?*]
(198) 2015/07/12(Sun) 21時頃
|
|
/* 和樹はロキさんだよなぁ('∀'*) 多分ロキさん。
(-94) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
/* いいねいいね、さて。どう持って行こうかな。
(-95) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
>>195
禁断…症状…。
[その禁断症状が何を指すのかもわからなかったけれど。でも何か、不運な出来事が起こったのだろうと想像する。 ――それよりもずしん、と重く伸し掛かる、『嫁は不必要』という言葉。そこから繋がる『だから』という接続詞。]
どうして…
[どうして。何故。理由を求めてしまうのはニンゲンだからだろうか。それとも女性だからだろうか。聞かなくて好い、聞かないほうが好い、そう理性が告げても、感情が緩やかな速度で暴走する。]
どうして…どうして。 『だから』私、なのですか。
どうして…
[ぽろぽろと、大粒の涙が、頬を伝う。]
(199) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
[――どうして。
私は泣いているのだろう。
紅薔薇さまの使命を、果たせない、から? 紅薔薇さまの、お役に、立てない、から?
『そんな私』なら、今どうしただろうか。 城を出て、その身を消滅させただろうか。 それとも主を罵倒し、主を怒らせ、茶番を終わらせようとするだろうか。
『今の私』は、こうして、泣くことしかできない。
――どうして。]
(200) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
[改めて。目の前の主を眺める。
理由はどうあれ。 私を初めて『望んで』くれた相手。 私を『必要と』してくれた相手。
それがたとえ、単なる餌としての価値であっても。 駒に、価値を生み出してくれた、相手。
時には私に肩掛けを差し出し、時には眠るように気遣ってくれた。 価値のない駒に、優しさを与えてくれた、相手。
心の奥の、氷のような憂いの部分は、未だ、溶ける気配もないけれど。 たくさんの感情が詰まった、『人間らしい主』を。]
(201) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
[嗚呼。私は、愛してしまったんだ。
――と、気付く。*]
(202) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
/* 悲恋方面に持ってってみた。
(-96) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
/* 成就させるつもりはこれっぽっちもなかったので好いのですが、どうしよ、なんか怒りに触れて消滅させられちゃったら(笑)
(-97) 2015/07/12(Sun) 21時半頃
|
|
[吸血鬼は憎むべき存在だと、言われ続けて育ってきた。 毎日のように説かれるシスターの言葉を、 諳んじれる程になったのはいつのことだったか。
ただ『或るもの』として伝え聞いては居たその『化け物』は、 この歳になるまで明確な形にならないまま、 人から耳にしただけのものを鵜呑みにすることは出来ずに、今に至る。
特に不自由を感じることもなかった孤児院での生活と引き換えに、 課せられてきたその使命を、 頷くことで受け入れてきた今までの時を。 否定することはないけれど、いざ目にした『化け物』は。
自身と同じように、感情を持っていた。]
(203) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
[人の血を喰らう、不老不死の化け物。
死が訪れることのない、永久の時は――。
気が遠くなるような長い、旅路のようだ。]
(204) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
>>199>>200
[涙を流す相手に、感情動くことのない視線で射抜けば]
俺の力が暴走して、あれを凍らせた。 一瞬だった。
[分かりやすい理由を伝えたと思ったが、納得されていないようで、どう説明するか、ふむ、と思案に暮れる。 説明とはとても面倒なものだ]
お前は、紅薔薇の少女が全てだった。
[曲がりなりとも、その課せられた使命だけを果たそうとするだろう。 心をどこかに置いたまま。]
俺に揺れて俺に期待するだけ無駄だ。
お前は、そうならないだろう?
[涙を指でぬぐってやりながら、かける言葉は冷たい]
2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
>>199>>200
[涙を流す相手に、感情動くことのない視線で射抜けば]
俺の力が暴走して、あれを凍らせた。 一瞬だった。
[分かりやすい理由を伝えたと思ったが、納得されていないようで、どう説明するか、ふむ、と思案に暮れる。 説明とはとても面倒なものだ]
お前は、紅薔薇の少女が全てだった。
[曲がりなりとも、その課せられた使命だけを果たそうとするだろう。 心をどこかに置いたまま。]
俺に揺れて俺に期待するだけ無駄だ。
お前は、そうならないだろう?
[涙を指でぬぐってやりながら、かける言葉は冷たい*]
(205) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
[アーノルドの語った物語は、過去にこれを聞いたニンゲンたちとよく似た感情を柊夜に抱かせたようだ。 あなたが悪いわけじゃないのに…と。>>185]
いいや。 民衆からすれば結局は同じだ。 父を殺し、夫を殺し、兄を殺し弟を殺した憎い仇だ。 特にその男が先陣を切って攻め落とした城の縁者たちからすればな。
[男を吸血鬼へと変えたのは怒りや憎しみだったのか。 それとも未練か。 今となっては結論を出すことも難しい。
ただその処刑は、人々が次の時代へ進むための禊…、必要な通過儀礼だったのだ。
そしてこの物語には、柊夜にも誰にも、語ったことのない続きがある。 それは男が処刑台に立つ少し前の事…。 散々殴り、いたぶられた男に唾を吐き捨てた兵士の一人が言ったのだ。
―― の裏切り者が
それは、男が生まれた故郷の名前だった。 家族のために、故郷のためにと、自らの身を差し出した男の話しはどのように故郷へ伝わったのか。
死して化け物となった男は力の使い方も分からないまま門を開き、捕虜となってから一度も戻ることの叶わなかった故郷へと舞い戻った。 そして終戦の祭りで賑わう人々を背に、廃墟同然、瓦礫の山と化した生家を見た。]
(206) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
-真冬の夜の柊の話-
[柊夜の過去を尋ねると、僅かな躊躇いの後にぽつり…と言葉を零しはじめた>>186
マスケラの館へ連れてこられるニンゲンの殆どが、どこかの孤児院で育てられたことは知っていた。 だから話の前半はよく聞く話だと軽く聞き流していたのだ。 語る柊夜にそうとは悟られぬように。
話しの内容よりも、過去を語る柊夜の表情や声音の変化こそ見逃すまいとするように。
>>187ただひとつ理解できたことは、マスケラの館に居た時から利用してきた柊夜の強い自己承認欲求の理由。 自分で自分を必要と思えない。価値が無いと思っている。 だからこそ他人に自分の存在を肯定され、認められると途端に心を開くのだろう。]
…なにも無いわけではないだろう。
[自分を見つめて浮かべる笑みはどこか危うい。 大丈夫だと、自分自身がそう言い聞かせているような…。]
柊夜という名がお前の最初の持ち物だ。 生まれてから今日までに積み上げて来た記憶と経験がお前の財産だ。 身体しか持たないと言うつまらない存在だと言うなら
[じっくりと育てて熟成させる価値もない。 今すぐに同胞たちを館へ招き、その身体を餓えた奴らのただ中へ放りだしてやる。]
――― 今すぐにその考えを改めろ。
[柊夜を見下ろす蒼灰色の瞳は、不自然なほどの真剣さを帯びていた。*]
(207) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
……ん、……
[重い目蓋を押し上げて、此処がどこであるかを確かめる。 どれくらいの間、眠っていただろう。 ゆっくりと働き出す頭に視界の情報を取り込ませていく。 耳を澄ましても孤児院のように時計の針の音が聞こえることはない。 目先で揺らぐ赤毛を視界の端に捉えたなら、同時に身体に掛かる腕の重みに、そこに彼が居たことを思い出す。自然とそちらへと意識は傾いた。]
……ああ、起きた?
[投げる声は柔らかく、ふわりと笑みが溢れる。 眠っていたのは此方もなのだが。 今し方起きたばかりの口が、そう告げれば反応はあっただろうか。*]
(208) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
/* 19時頃にお返事貰ってたのに、色々考えてたら22時とか… 失礼にもほどがある…orz
完全にアーノルドが悪役ルート入ろうとしてたんで、ちょっと待て救済の余地ぐらい残してくれと色々問答してたんですけど…。 あと、逆に柊夜を抱きしめて甘やかしたい私をアーノルドが止めるとかね…。
(-98) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
[ぼんやりと寝顔を見つめていた時間は、そう長くはなかった。]
……、あ。
[起こしてしまったろうかと、一瞬わずかだけ身をこわばらせた。]
そりゃ、こっちの台詞だ。 よく眠ってやがったな。
[ふっと口元を緩め、軽口を返す。]
(209) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
-しょうぞうがの へや-
[へやの中には、灯りのひとつも、ない。 まっくらな、へや。]
(…灯りがほしい)
[そう、おもえば。 てのなかに、もちてのついた、あんどんが、ひとつ。 だいだいいろのあかりで、へやのなかが、すこしだけ、みえるようになる。 しょくどうよりも、せまい、へや。 おくへすすめば、めのまえの、かべにならぶ、ろくまいの、しょうぞうが。]
われらの、ちち。 いだいなる、しんそ。
[ひときわおおきな、しょうぞうがの、したにかかれた、もじをよむ。 しらないくに、いこくのもじなのに、いまはふつうに、よめる。 そのことに、いわかんは、もう、かんじない…。]
(+0) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
『Alexis』 ひとりめの、むすこ。 きんのおうしゃくを、うけつぎし、もの。
『Yves』 ふたりめの、むすこ。 くろきつるぎを、うけつぎし、もの。
『Sergei』 さんにんめの、むすこ。 おうごんのゆびわを、うけつぎし、もの。
『Blanca』 ひとりめの、むすめ。 じゅんぱくのろーぶを、うけつぎし、もの。
『Sofia』 すえの、むすめ。 あかいいしの、くびかざりを、うけつぎし、もの。
(+1) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
[ちちの、しょうぞうがのした。 ならべられた、いつつの、しょうぞうが。 そのうちの、よんまいには、のうこんの、おおいがかけられて、いた。
どのえも、わたしよりたかい、いちにあるから。 おおいをめくって、そのえに、えがかれたすがたを、みることはできない。
ひとつだけ、ぬのをかけられていない、えがある。 そのひとの、そのえのすがたを、たしかめようと。 てに、もっていたあんどんを、うでをめいいっぱい、のばして…]
………―――っあ
[めのまえを、だれかのてが、おおう。 あたまのなかに、うかぶ、きんいろの、もじ。
あぁ…。 また、みつかって、しまった…。]
(+2) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
/* 一瞬エピったかと思ったぞ!
(-99) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
/* 更新したら青が見えて、突然エピになったかとビビった
幽界トークありだった…
(-100) 2015/07/12(Sun) 22時頃
|
|
身体、少しは楽になったのか?
[縋っていた腕を緩め、半身を起こしながら訊ねる。 時計の置かれていない部屋では、どれくらい眠っていたかなど分からないが、おそらく、結構な時間が過ぎているのだろう。]
腹が減ったなら、調理場で自分で適当に何か作れ。 それなりの材料はあるはずだ。
……あぁそん時は、俺様のぶんも何か作れよ。
[ニンゲンと同等の飲食は不要とはいえ、味覚はまだ残っている。 柊夜のひじきや、ジョーの食べていた変な豆のように、彼が一体どんな食べ物を好むのか。]
どんなもんが好きなんだ、雲雀は。
(210) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
それとオマエ……
[眠っている最中、何か言ったか?]
…………いや、なんでもねぇわ。
[だが、その言葉は、今は呑み込んだ。]
(211) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
…俺の復讐は、殆ど終わってる。 みんな死んだよ。この身体ひとつで、多過ぎるくらいの報酬を貰った。 立花の血は、もう、…この中にしか、残ってない。俺が死んだら、それで、全部、おしまい。
[繋いでいた手を離して、右手は心臓の上。 自らをバケモノだと言って笑う青年>>197に、苦しげに顔を歪めた。自分でそう思い込もうとしていた癖に、そう認められると身勝手な否定を口にしたくなる。 男の目に映る青年は、血を啜る化け物ではなく、もっと綺麗で、哀しい、何か。
カズキはどうしたい、そんな風に与えられる選択肢>>198に、また心臓がぎゅうと鳴いた。 どうしてそんな風にいられるんだろう。 顔を覆った手の中でうっすらと目を開く。こんな風に、何も奪わず与えてくれるのは、──そう、『狡い』じゃないか。
気遣うみたいに伸びてきた手が、重ねられる。 握りこもうとする動きの後に──唐突に、皮膚と肉の灼ける音。>>198]
……?! ばっ…、なにしてんだよ! 銀は触ったら駄目なんだろ……!?
[吸血鬼の唯一の弱点。 それに触れ焼け爛れた肌に苦痛の表情を浮かべながらも、暢気に笑う青年の手を慌てて掴む。
見せて、言いながら痛々し傷の状態を確認するその手から、するりと細い鎖がすり抜けて、『落ちた』。 それには構わず、所々剥がれた皮膚に眉を顰める。]
(212) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
普通の火傷と一緒なのかコレ…? 手当しないと… 不用意なマネ、すんなよ。 どっちがマシとか関係無い、痛いのは誰だって、痛いでしょ。
[笑う青年を窘めながら、冷やせばいいのかな、不安げに問うて。 かしゃん。動かした爪先に当たった何かが立てた音に、咄嗟に視線を床の上へ落とす。絨毯の上に転がった、その銀時計に。]
──────…、
[色を失くした顔が、一瞬、表情すら消して。 屈んで手を伸ばした。指先が、触れる寸前に止まる。 五年間、ただの一度も手放した事の無かったその時計に。手放せなかった執着に、触れずに、震えを押し殺すように、指が握り込まれる。
ぽた。 落ちた雫は、なんだったろう。 溢れる前に、両手で顔を覆う。 肩が震えた。 漏れそうになる嗚咽を堪える。彼は、今も隣に居てくれるだろうか。
名前を呼んでも、許されるだろうか。]
…────ラジエル、…ラジエル、……お願い、
(213) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
俺のものになって。 ────好きなんだ。
(-101) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[顔を上げて、嗚咽混じりの声で。
濡れたチョコレート色の瞳が、真紅の双眸を確かに捉えていた。]*
(214) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
>>205 [涙を拭われながらも。冷たく、淡々と事実を述べる主の声を聞く。そう――そうだった。そう、だった。でも――]
人間は…駒じゃ、ないんです…。 単なる、食料でも…ないんです。
貴方と同じように、感情もある。想いもある。 だからその気持ちが、揺らぐことだって、 動くことだって、変わることだって。
紅薔薇さまの望み―― それに、オルニットさまの望みに応えることが 私の、使命、役割ではありますが――
でも。 私、だって――。まだ、「人間」で、居たいです。
[堰き止められることのない気持ちが溢れる。気づいてしまった大切な所には触れないままで。
主が怒り、私を消滅させたいと願うのであれば、それは、その時まで。紅薔薇さまの使命が果たせない以上。そして、感情を持つことを相手が望まない以上。此処に来た意味や、此れ以上居る意味は、無いはずだから。]
ごめんなさい。 失礼します。
[居城を出たら、死んでしまうであろうことは察していた。でも。今、此処に居たくはなかった。部屋を去ろうとする自分を、主は止めただろうか。もし止めなければ、そのまま部屋を後にしただろう。*]
(215) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
/* 部屋出ただけで、城は出ないよ!
(-102) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
/* まあ十中八九追っかけてはこないだろうなあと思いつつ。さてどこ行こうかな~と次RP思案中。
(-103) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
/* まさかの逆プロポーズに震えてる俺! そして、櫻ちゃん消えちゃうの?えっ、そんなまさか(´・ェ・`)
(-104) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
ねぇアーノルド。 あなた、しゅうやとどうなりたいの?
[ねぇさまからいただいた、おにんぎょうをなでながら]
(-105) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
あなたこそ。 いつまで彼から目を背け続けるつもりなのかな?
[【Mavri Koudoura】と刻印されたラベルのボトルから赤ワインを注ぎつつ]
(-106) 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
/* さて、あと2時間もすればエピに突入するわけですが… アーノルドの行動がすごくどっちつかずでだなぁ…。
まぁ、私一人で悩んでも仕方がないか…。 てか、もっと酷い扱い期待されてたんだろうなぁ なんでうまく立ち回れないかな。
(-107) 2015/07/12(Sun) 23時頃
|
|
僕が暮らしていた孤児院より大きなベッドだからね。 寝心地がいいんだ。
[軽口に軽口を返しながら>>209、少し態勢を返るように身動ぎを一つ。 プロクスの身体が離れていけば、シーツの上で、ぐぐ、と固まっていた身体を伸ばして身を起こした。 身体がどうかと尋ねられるそれに、ああ。と忘れていたように首に手をやった。
(そういえば、止血しろって言われてたっけ。)
確かめるように触れた部分は渇ききっていて、何度かその手を往復させれば二つの牙の跡が指先に触れる。流石に簡単には消えることはないのだろう。 休めた身体はさすがに目眩を感じることはない。 少しばかり身体にだるさが残っているのは、これのせいかと合点がいったが。]
うん、起きられるぐらいには。
[小さく頷くことで応え、腕を下ろす。 調理場という言葉が耳に入れば、忘れていた空腹が呼び起こされて、帯の下辺りを手で抑えた。]
(216) 2015/07/12(Sun) 23時頃
|
|
君も食べるの? ……"これ"以外に。
[トン、と指先で噛み痕を見せて揶揄を一つ返しながら]
僕が好きなものは…… 挙げるとすれば焼き魚かなぁ。
[孤児院の教育方針のお陰か、少なくとも多少の料理は身に着いている。 好んで包丁を持つ方ではなかったから、その手つきは怪しいものだが、自身が食べるものなら気を使わなくてもいい。 主が味に文句を言うことがあればその身で我慢してもらおう。
パンと着物の裾を払い、ベッドか立ち上がり]
(217) 2015/07/12(Sun) 23時頃
|
|
[そう告げて、戸口へと向かいながら着物の乱れを直していれば袖口に触れた時に、硬い感触が指先にぶつかった。 その存在を思い出して、ぴたりと動きを止める。
躊躇い、惑う唇は浅く呼吸を紡いで。 ゆっくりと瞬きを落として、身体ごと彼を見据えた。] ……――プロクス。 君に一つだけ言っておきたいことがある。
2015/07/12(Sun) 23時頃
|
|
[不意に呼びかけられた声に、振り返る。>>211 暫く待てど、その言葉は続くことはなく、小首を傾げた。]
……何もないなら、いいけど。
[そう告げて、戸口へと向かいながら着物の乱れを直していれば袖口に触れた時に、硬い感触が指先にぶつかった。 その存在を思い出して、ぴたりと動きを止める。
躊躇い、惑う唇は浅く呼吸を紡いで。 ゆっくりと瞬きを落として、身体ごと彼を見据えた。]
(218) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
……――プロクス。 君に一つだけ言っておきたいことがある。
.
(219) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
/* む、なんだ!
(-108) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
これから僕は死ぬまで、此処に君と居る。 此処に君との『記憶』を残すつもり。
それでも、何時かは君を置いて逝く事になる。
これから過ごす時は、 僕にとっては長いかもしれないけれど―― 永久の命を持つ君にとってはとても短いものになるだろう。
.
(-109) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
そっかぁ……。
[復讐は終わった、と告げる和樹>>212。 長い吐息を漏らせば、ぽつりと一言。]
俺の出番が無かったな。 終わってなかったら、俺が手を出そうと思ってたのに。
[ふぅ、と息を吐きながら、苦笑の一つを浮かべ、苦しげな和樹の古傷が少しでも癒える事を願いながら。 彼の痛みを理解出来る様に、共有出来る様にと、銀に触れた。 じゅう、と肉が焼ける音ははっきりと聞こえ、焼鏝で押された様な痛みが走る。]
ははっ、銀を触ったらこうなるからなぁ。
[案の定和樹に怒られてしまった。当然の話だ。 手を取られ、素直に傷口を見せれば、ことりと銀の懐中時計が床へと吸い込まれる様に落ちていった。 固い金属の音を拾い、真紅は落ちた銀の時計に向け、和樹に教えようとしたら、眉を顰め手を心配そうに覗き込んでいて。]
なぁに、その内治るさ。
[銀で灼かれた傷は、再生能力が高い吸血鬼でも、それこそ魔力を用いてもすぐに治せない。 そんな事を言えば叱られるのは目に見えてるし、何より余計な心配を掛けたくないので、暢気に笑いながらはぐらかした。]
(220) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
[金属が何かに当たる音が聞こえた>>213。 和樹が銀の懐中時計が落ちた事に気付いて、拾おうとしていた。 銀の時計に触れようとしてたのに、動きを止め、握り締めてる。
真紅はぽたり、と落ちる雫の姿を捉えていた。なんという美しさ。 刹那で消えていったその輝きを記憶に留めながら、灼かれた手をそっと和樹の肩に触れさせて。 この手の痛みが和樹の心の痛みの様に思え、彼と共に痛みを分かち合う。
嗚咽し、過去の傷に向き合い涙する和樹は、一つのお願いをしてきた。此方の名前を呼びながら。 涙でしっとり濡れたチョコレート色の瞳を真紅は捉えて離そうとはしない。 そしてくしゃりと破顔し、あるがままの笑顔を和樹に見せて。]
(221) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
――俺はもう。
カズキの奴隷だ。
(-110) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
――僕は吸血鬼の嫁になるように、言われてきた。 けれど、選ぶのはやっぱり君だと思うから。
いつか迎える僕の最期を、忘れないで。
(222) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
[さぁおいで、と言わんばかりに和樹の身体を引き寄せたら、彼の首筋を目の前で晒して。 ゆるりと唇を近付けさせたら、まだ新しい吸血痕にリップ音を立て、捺した。 一度唇を離したら、白い犬歯が伸び、皮膚を穿つ。
受け入れる事に慣れたのか、牙はすんなりと肉を貫き、血管を破った。 肉を破り血が溢れる感覚を歯で感じながら、何度も揺らして傷を広げる。 ゆっくりと牙を抜けば、熱い血潮が溢れ出す。 ひと啜りすれば、これまで感じなかった甘美さと熱さを味蕾が感じ取る。 真紅は大きく開いたと思いきや、貪る様に食らい付き、ずずっと音を立てながら熱い血を啜った。
どれぐらい吸血したのだろうか、分からない。 熱い吐息を漏らしながら、ゆるりと唇を離せば、次は自分の舌を牙で穿ち貫いた。 舌から溢れるのは、人間のそれとは全く違う、腐った臭いがする赤黒い、不浄の血。 黒く穢れた血を、馴染ませる様に染み渡らせる様に何度も何度も塗りたくれば。]
(223) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
――……あぁ、これでカズキは、俺の嫁になった。
(-111) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
[舌を離せばやがて浮かび上がってくる、紅い烙印。 未加工の水晶が三本並んだ、俺の嫁の証。 和樹の肌に刻まれた烙印を、愛おしむ様に何度も唇を捺した*]
(224) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
/* ラジエルの間を挟んでばかりで申し訳ない。
そしてプロクス亀レスで本当にごめんね、ごめんね!
(-112) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
孤児院? あぁ、そういえばオマエらの何人かは、孤児院から来たんだっけな。
[>>214過去にも、そういったニンゲンは何人かいた気がする。 けれどそういえば、誰がどこから来たか、どういう生活を送ってきたかなんて、気にしたことはなかった。 するはずもない。 なにせ今まで、家畜か餌のつもり、他はせいぜい短期間の暇つぶしで連れてきたニンゲンばかりだったのだから。]
そうか。 なら今度、その、孤児院の話も聞かせろよ。
(225) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
/* 部屋出てからのロルも落としたいけど、部屋出ていいのかわかんないしな~。どうしようかな~。ねむたい。
(-113) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
[>>217頸筋を指先で叩くのを見れば、パチリと瞬き、小さく笑う。]
ッハ、マスケラのところでも見たろ。 食うよ。 別に食わねぇでも大した問題はねぇが、ま、俺様の場合は、味を楽しむためってところだな。
焼き魚か…… あいつら、骨が面倒くさいんだよなぁ……
[味は好きだけどとぼやきながら、立ち上がるのを目で追って]
…………。
(226) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
[主が語った昔話、彼に非は無いのにと、そう思うのに 彼は言う、民衆からすれば同じだと>>206]
民衆からすれば、あなたは悪者 それはそう、ですけど…… あなたは、今はもうそれを受け入れているんですね
[アーノルドの言葉は、その理不尽な死を受け入れているようにも見えて それは、千年という時を経たからなのかもしれないけれど
でも、死を受け入れているなら何故吸血鬼になってしまったのか]
……でも、多分殺された時は違ったんだ。 何か、受け入れがたい物があって、それで……
[言いかけて、言葉を閉ざす 自分は、彼の何を知っているのか アーノルド自身が受け入れていることを、そしてそれ以上触れられたくないはずの事を これ以上抉ってどうするのか]
アーノルド様……
[それでも、最後に聞きたい事があった 不興を買ったとしても]
あなたは、今でも人を憎んでいるのですか? あなたは……今、幸せですか……?
[「餌」が尋ねるには出すぎた問いかけを]
(227) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
[此方の過去について思うままに話し、主の反応を見る 聞き流されると思っていた、よくある事だとそれだけで
だから、驚いたのだ 出会ってから、初めて見るような真剣な眼差しで 此方の存在の意味を、価値を示そうとしてくれたことに>>207]
―― 名前や、記憶や経験…俺だけしか持っていないものだ…… それが、俺の財産……?
[価値が無い存在ではないと、何も持たないわけでは無いと
今まで、彼が此方に言っていた言葉を思い出す 「期待している」と そうだ アーノルドは、自分の主は、此方の価値を認めて選んでくれたのだ]
そうでした、俺が何の価値も無い存在なら、初めからあなたに選ばれていない 何ももたないなら、最初から興味すらもたれていないはず……
[何も無いと思っていた、だから必死で必要とされたいと願っていた 彼の眼差しは、ただの餌に向けられる物とは違う気がした
他の餌とは違う、何かを認められた、そんな気がしていた]
俺は、何も持たない訳じゃないと、思っていいんですね?
[それでも、縋るような思いで彼を見てしまうのは、長年の癖だからどうにもならないけれど。*]
(228) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
あぁ、なんでもねぇよ。
────?
[>>218一瞬だけ止まった動きに、今度はこちらが首を傾げた。 身体ごと見据えられれば、同じように身体を向けて]
……おい
[「様」はどうした。 けれど雲雀の声は、そんなもの、どうでもいいかと思えるような、不思議な響きがあって>>219]
(229) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
覚えてくれるのか、俺のことを。
…………いつか……
[そうだ、ニンゲンはいつか死ぬ。 己の命は半永久的なものだが、ニンゲンはそうじゃない。
改めて知らされた気がして、小さく息が詰まった。]
なぁ
(-114) 2015/07/12(Sun) 23時半頃
|
|
なぁ、雲雀……
[暫しの逡巡。 薄く瞼を揺らし、雲雀の服へ手を伸ばす。]
オマエは…………
(230) 2015/07/13(Mon) 00時頃
|
|
……………死ぬのは……こわく、ないのか……?
[死ぬのは怖い。 死ぬのは嫌だ。
なのに、雲雀はなぜ、こんなにも……
こんなにも、穏やかに”死”を言葉にできるのか。]
(-115) 2015/07/13(Mon) 00時頃
|
|
[見つけた愛子の目元を手のひらで覆い、背後からマントで包み込むように抱きしめる。]
『いけない子だね、紅薔薇』 『この部屋は、君の来る場所ではないんだよ』
[別段見られて困るものではない。 むしろ、その絵がなんであるのか、マスケラには“わからない”。 しかし、何かに呼ばれるようにして、気づけばマスケラはこの部屋にいて、そして少女を捉えていた。
自身を呼んだ、まるで鈴が転がるような声の主を、マスケラは知っている。 その少年のような眼差しを、 闇を映す漆黒の髪を、 すらりと伸びた指の先を、 あぁ、こんなにもはっきりと、思い浮かべることができるのに。
君の名を、知らない。]
『いい子だ、紅薔薇』 『もう、皆帰ったようだから』 『ゆっくりと、食事の時間にしようじゃないか』
[少女の目隠しを解いた左手の親指には、黄金の指輪が輝いていた。]
(*0) 2015/07/13(Mon) 00時頃
|
|
あー、箪笥か。
[そんなこじゃれたモノを使い慣れていない男は、言われて>>194初めてその存在を思い出した様に、繰り返す。 次は使わせてもらおう。 …いや待て、何次がある前提になってんだ。]
…後で、色々見てみる。
[自分自身の思考にややげんなりしつつ、答えると嘆息した。]
…能力の無駄遣い…って言いたいとこだが。
[しかしその図を想像すると、何とも面白い気持ちになってしまうのだから、たちが悪い。 リベンジ、に期待してしまうのは、この主がどこまでも楽しそうだからでもあるのだろう。]
いいぜぇ、受けて立つ。
[次こそ仕掛けの途中で目覚めてやりたいものだ、と思いつつ、そんな言葉を返してから、よっこらせ、と立ち上がり。]
まだおねむか? 腹、減ったんだが。
[既にそれが何飯かなど分からないが、オネダリ、を少々。 流石にここでは自動で出てくるとは思っていない。 自分で作る気もあるのだが、勝手がわからぬ屋敷である、案内を求めて口にする。*]
(231) 2015/07/13(Mon) 00時頃
|
名無しの 丞は、メモを貼った。
2015/07/13(Mon) 00時頃
|
まあ、好みの物が欲しいなら、作るなりどこかから手に入れることも出来るがの。見てみて、いらないものがあれば回収しよう。
[今後の相談をしながら、ベンチから立ち上がる。>>231]
ふはは。 楽しく過ごす為には能力も努力も惜しまぬ。 せっかくの力、使わずに過ごすのも勿体ない。
[けらけらと笑った。 しばらく、こういった悪戯を試す相手がいなくて、一人であれこれ考えていたのだ。実行に力が必要ならば惜しくもない。]
うむ。そうこなくてはな! 妾からの挑戦を乗り越えてくるがいい!
[実に楽しそうに笑う。これからどんどんエスカレートするかもしれないが、それはまだ先の未来のこと。腹が減ったと言われれば、おおと頷いて。]
お主は食事が必須であったな。悪い悪い。 レシピの本はあるぞ。食料もそこそこ。 何だったら、最初くらいは作ってやろうかの、暇だしな。
[あまりジョーと離れない距離を保って、屋敷の台所へと案内する。*]
(232) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
吸血鬼 英明は、メモを貼った。
2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
[>>171 強がりがバレるのは想定内でも、抱き上げられるとは露ほど思わず。 身体が宙に浮く感覚は、何処か恐ろしく、暴れるなんてとても出来そうになかった。 そもそも力の入らぬ身では、動くことさえままならないのだけれど]
……わかりました。
[無理はしないようにと告げられれば、頷くことしかできない。 そのままの体勢で入り口付近まで来た所で、ようやく地面へと降ろされた。
>>173 両目を覆い隠されれば、言われたとおりに目を瞑る。 静まる館の中では、吐く息すらもはっきりと聞こえて、目を開けてしまいそうになるのを、ぎゅ、と堪えた。
やがて声に促されて目を開ければ、 目の前にいたのは黒曜石のように艶やかな毛並みの黒豹が一匹]
(233) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
英明様…、です、か?
[炎やら氷やら水やら。 特殊な技能を目の当たりにしていたから、 もちろん何かしらあるのだろうとは想像がついていたものの、まさか姿形を変えれるものだとは思わず、感嘆の息を漏らした]
すごいです。……素敵ですね。
[何処か得意げな顔に微笑んで、尻尾が指し示す通りに背へと乗る。 触れた毛並みが心地よくて、乗る際にそっと背を撫でてしまったが、機嫌は悪くなってなかっただろうか。
振り落とされないように手を置き、漆黒の空の下を走り抜ける。 星のない空はどこまでも昏く、吸い込まれそうな闇が広がるけれど、何故か、自然と怖くはなかった。
流石に走り始めた時は、あまりの早さに驚きの声が上がったけれど。*]
(234) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* びっくりするぐらい和樹さんのお兄ちゃん英明にそっくりで草 (割と設定被ってて真面目に今頭を抱えている)
(-116) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
―台所―
そういえばお主、食えぬ物はあったかの?
[野菜の入った籠を、台所のテーブルの上に置きながらジョーに問う。 古いレシピの本を見ながら、さてどれがいいかと考え。]
妾も元は、ありふれた村娘じゃったからのお。 ある程度は料理も出来るぞ。
あ、あと、菓子が食べたかったから練習して今では得意じゃ。
[豪華なドレスを身にまとった、良いところのお嬢さん的イメージを保ちたくもあったが、あれだけ色々やっておいて今更すぎたので、さらりと出自を口にした。*]
(235) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* (もふもふもふもふもふもふもふもふ)(むぎゅう)
(-117) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* 俺の主、すみません。 ちょっと堪え切れませんでした……(もふもふもふもふ)
(-118) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[好みのもの、と言われると、少し悩んでしまうが。>>232 好み、と言う程のこだわりはないのが本音だ。 とはいえ、流石にあの部屋は少女趣味過ぎる…か。]
ま、追々、だな、その辺は。
[立ち上がろうとする主に、支え代わりの手を差し出しつつ。 その手が取られても取られずとも、何ということも無く、いたずらに全力を注ぐらしい主にはからりと笑った。]
はっ…らしい、な。
[永い時を過ごすのは、それほどに退屈だったのだろうか、なんて。 思っても口には出さない。 悪戯を仕掛けて満足するのであれば、それはそれで有効活用してもらっているということなのだろう。 僥倖である。
身体がもつ間は、多少エスカレートしても応えたい、と思いながら。 案内されるまま、後を着いて行く。 しかし、暫く主の言葉を聞いていて、ふと、あることに思い至った。]
…カッサンドラ。 あんた、もしかしなくても… 俺が飯作ったことないと思ってないか?
[確かにそんな凝ったものは作れないが、それは自身がそういったものを特別必要としないからだ。 食えれば良い、栄養が取れれば良い。 バランスはそれなりに考えるが、調理方法や見てくれ、時と場合によっては味付けもかなり大雑把、ではある。 それでも、自分が食うに困らない程度には、何とかしてきたつもりだったのだが…*]
(236) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[迷い子のように伸びた手が、着物を掴む。>>230 その手に視線を落としながら声に耳を傾け、瞳を覗けば、焔が風に吹かれたように揺らいで見えた。
一歩、距離を詰めるように前に。 触れられる程距離を近づいたなら、そっと手を伸ばして彼の頬に触れる。*]
(237) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[不安を取り除くように、微笑を返して]
忘れないよ、約束する。
[短く応える声に澱みはない]
(-119) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* 笑い事じゃない(笑い事じゃない)(しにそう)(しんでる)
先出した方が勝ち!わかる!わかるよ!どうしよこれ あっ伊豆丸くんきたよかった遅かったから不安だった(ひとのこといえないおそさ)
(-120) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* 魔法のメソッド:他人の空似(しろめ)
(-121) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
―台所―
[それでも主が“手料理”をふるまってくれるというのであれば、ありがたく頂戴しない手はない。 人が作った料理と言うのは、それだけで旨い物である。]
食えないもの?
[尋ねられれば>>235繰り返し。 いや、食物に分類されるものなら、なんでも、と答える。 流石に、消し炭になった玉子焼き(になり損なったもの)何かは食えなかった記憶がある。]
…そういや、あんたはどういった人なんだ?
[ふと、カサンドラの口から出自の片鱗が零れ落ちれば、疑問に思って問うた。 ちなみに、良い所のお嬢さん、の線を捨てていたわけでは無かったが、そもそも深く考えてない、というよりも、その辺の区別はあまりついていない残念な男である。*]
(238) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
いつか必ず来るものに、怯えて暮らすのは嫌なんだ。
[そう告げる声は静かなもの。 一つ、呼吸を紡げば、ふっと表情を和らげて。 頬に触れた指が優しく彼の眼元を撫でる]
僕は自分が死ぬことより 先立たれることの方が、怖いよ。
[一転した声は、細く弱さを見せただろう。*]
(-122) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[ですけど…でも…と、考えを巡らせ、言葉を紡いでは、それを自ら否定する。>>227 その目にありありと逡巡の色を浮かべて、思考の海を行ったり来たりと彷徨う様は、アーノルドの目にはまるで見えない希望に縋るように映った。
長くも短くもない沈黙の後。 意を決したように、静かに名を呼ばれた。 既に原形を留めていない偽りの名を。
そして名を呼ばれた後。 幾度なく聞いた、「人を憎んでいるのか」という問いを柊夜もまた、口にする。 マスケラの館から持ち帰り、この話を聞いたニンゲンたちが居なくなるまでの間に必ず一度は投げかけた問いだ。 柊夜のように話しを聞いた直後に。 自分がどのような用途で引き取られて来たかを、身を持って知った時に。 心身ともに吸血鬼に怪我され、死へと逃走を図るその刹那に。
だが、幸せかと問うたのは…。]
その質問には一年後… お前がまだ、それを覚えていたら答えてやろう。
[それはアーノルドから柊夜へ。 愚かにも吸血鬼の幸せを願う哀れな餌へと持ちかけられた密かな「ゲーム」。 これから始まる過酷な生活の中で、一年先まで正気を保っていられるか。 その答えを求めるほど自分を信じ続けていられるのか。]
(239) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[自分を下卑するだけの者。 こちらの言葉に唯々諾々と従う者。 そんな自分の意思がないただの餌なら不要だ。 持ち帰ったところでなんの面白みも無いし、そういう者はすぐに壊れて死んでしまう。
だから仕入れる商品は慎重に選ぶのだ。 出来るだけ長持ちするように、少しでも長く楽しめるように。
自分の言葉に驚き、何か希望を見出したような瞳に自分の黒い思考を見透かされないよう注意しながらゆるく口角をあげる。>>228]
そうだ。 私の期待にできる限り応えると。 一日でも長く私の役に立つと自ら言ったその言葉は、嘘ではないのだろう?
[縋るような目を向ける柊夜に、たった二日前に交わした食堂での会話の中で柊夜が自ら口にした言葉>>2:14を投げかけた。
役に立ってくれるのだろう? 餌として、商品として、退屈な日常に些細な彩を添えるゲームの駒として。]
お前はもう、私のものだ。 その血の一滴まで…。
[腕を伸ばし、まだはっきりと噛み傷の残る首筋を指先でなぞる。 シャツの襟を広げて窪みのある場所を見つめ、蒼灰色の瞳を細めて微笑んだ。 次にその場所へ牙を突き立てるのはいつにしようかと…*]
(240) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[肩にそっと添えられた手に、酷く安堵する。其処に居てくれるだけで、こんなにも、満たされてしまう。
ぐしゃぐしゃになった胸の内から、押し寄せる感情が溢れて、滲む視界に眩暈がする。 けれど、それでも目の前で笑った顔>>221は綺麗だった。 囁かれた言葉に嘘なんて無いと、信じられた。
掻き抱かれるのに抗わず腕の中に収まると、まだ新しい傷に何度目だろう、牙を穿たれる。 短い息が口をついた。 傷口を拡げられ、襲ってくる痛みを背中を反らして、またやり過ごして。縋った腕が青年の服に皺を刻む。自覚する余裕は無かった。]
ぃ…っ…、あ、ァ……!
[ズルズルと貪るような水音に、高い声が上がる。 短期間に吸血を何度か繰り返されたからだろうか、血液を啜り出される感覚が与えるのは、最早痛み以外のものが上回っている。
唇が離れそうになるたびに、青年の頭を抱え込んだ。もっと、と小さく漏らす度に、喉を鳴らす音が応えてくれる。 血を失っている筈なのに、全身が熱い。
解放される頃には、じっとりと汗ばんだ身体は力が抜け切っていた。]
(241) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[>>237頬に触れた掌の感触に、ぴくりと瞼を震わせる。 ゆっくりと視線を向ければ、少しだけ、距離が縮まっていたような気がした。]
……雲雀…………
[小さく項垂れて紡ぐ声は、出会ったばかりの頃の威勢など微塵もない、か細いもの。]
(242) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
[満足したのか、身を離すラジエルが熱を孕んだ息を吐く。
その唇から、赤い舌が覗いた。噛むような動き。再び寄せられた顔が首筋に埋められ、傷の上を何度も何度も滑った舌が舐め回す。
傷口から、自分以外の何かが身体の中を犯していく。 命の構造が組み替えられる、どうしようもない恍惚。 彼には"有限"を。己には"不変"を。
薄く涙の滲む目で、その人を見る。 浮かび上がった刻印が、彼と自分の新しい約束。
濡れた唇がまた彼を呼んだ。ラジエル。]*
(243) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
…俺も。
あんたの、モノだよ。
(-124) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* アーノルド様黒ーい(
ふむ、返せるのはエピってからになるけど書いておくか
(-123) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
…………うん。
[約束の言葉に、瞼を閉じる。 服を握る手指の力が強くなる。]
なら
俺も
(-125) 2015/07/13(Mon) 00時半頃
|
|
/* 嫁成立したー!!!!(ぱんぱかぱーん!
(-126) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
―台所に来る前までの会話―
[ベンチから立ち上がる時、しっかりとジョーの手を借りた。 せっかく男性が手を貸してくれるならば、応えるのがたしなみというもの。姫様抱っこはまた別として。>>236]
……思っていたが。 というか、何か大雑把にやりそうだなと……
[完全にイメージだけで話していた。 荒くれ者、と耳にしていたのもある。 大体あっていたようだが。*]
(244) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
…………
[やがて、目元を優しく撫でる指の感触に、ゆっくりと瞼を開けば、とても穏やかな表情がそこに見えた。]
かならず、くるもの
…………そ、か……
[怯えようが、穏やかだろうが、死は等しくおとずれるもの。 遅いか、早いかの違いだけ。
永遠を得たこの身にも、終わりを齎す手段はある。 受け入れるか、否かだけのこと。]
(-127) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
―現在:台所―
よし、簡単なスープとサンドイッチでも作るか。 パンに具材を挟む所はやってもらおうかの。
[好き嫌いがないなら助かると呟いて。 三角巾を頭に巻いて、まずは流しで野菜を洗う所から始めた。]
……うん? どういった人とな?漠然としておるの。
[水を発生させながら、質問の中身を考える。 どう答えようか、トマトを見つめながら。]
んー。元は人間じゃぞ。 お淑やかで優しくて、誰からも好かれるような……
[まず自画自賛から入った。]
……そんなんだったからのお。 ある日、ある男に言い寄られてな。まあ、好みじゃなかったから、盛大に振ってやったが。ただちょっと、相手が悪くてな。
[次の言葉を探して、一度言葉を切る。]
(245) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
先立たれるのは、こわい、
のか……?
[一転した声色を聞けば、自身の声も、また、細くなるのを感じた気がした。
ふと、思い描いてしまったから。 もしも、先立たれることになったなら────]
(-128) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
/* ラジエルと和樹が嫁契約を結んだのでぽつりと。
アーノルドの場合、仮に柊夜を愛したらどうなるんだろうなーと。 まず、嫁契約はしそうにない。 なんでだって思うけど何故かしなかった。 多分期間限定の不老不死にするより、時間とともに老いていく柊夜が見たいんだろう。 柊夜の扱いも商品から秘書に格上げかな。 対価を積まれても柊夜の血は売らない。 そのまま老いて変化する血の味すら楽しんでるんだろうな。
死後はニンゲンの血を飲まなくなりそう。 流石に血を飲まなければ禁断症状が出るから飲むけど。 前村みたいに代替血液にあたる錠剤がないから、同胞の血でも飲んでるんじゃないかな? クッソマズい同胞の血を。>>223
そんな彼に終りは来るのだろうか…
(-129) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
なぁ、雲雀。
あの歌、俺に教えてくれ。 マスケラの屋敷で歌った歌詞じゃなく、オマエが好きだといった方。
[声の高さだけなら、カウンターテナーとまではいかないが、男としてはかなり高い。 以前、馬鹿にしたニンゲンを焼き殺した程度には。]
俺にも、歌えるようになるか?
[だが、メロディーはきっと散々だから。]
(246) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
─ 「 Sorry,me too 」/ Side:××.2 ─
『──出張?』
[喪服姿の青年が問う。 まだ幼さの残る容貌は、どことなく頼りなげだ。]
「そう。少し大きい学会だから、暫く問診は休みになると思う。」
[滅多に着ないスーツの襟を正し、振り返って彼に言う。座った彼の後ろには、時計技師だった彼の祖父の遺影が立て掛けられている。 今朝、納骨に付き添ったばかりだ。]
「辛い時期なのに、ごめん。本当は一緒に居てあげたいんだけれど…」
『あ。…ううん、平気。忙しいのに、祖父さんの事、色々面倒見てくれて、…ありがと。』
[すまなそうに笑った顔は、酷く痛々しかった。 その表情を見ていると、胸の奥がチリチリと焦げ付くように痛む。 今すぐこの子を抱き締めて、泣いていいよと、その背をさすってやれたらいいのに。
そうしないのは。出来ないのは。 持て余すような彼への気持ちが、もうそれだけでは満足出来ないのを知っているからだ。]
『…それ、持ってくの?』
「? ……ああ。少し調子は悪いけど、手元に無いと落ち着かなくてね」
[言いながら、診療鞄から取り出した銀時計を、胸ポケットへとしまう。 行ってくるよ、声を掛けて振り返ると、彼は何か言いたそうに口を動かした。]
(-130) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
『ねえ、せんせい、』
「……うん?」
『──あのね、…俺。せんせいが、』
[うん。知ってるよ。 胸の内でだけ、応えて。できるだけ、穏やかな声で、なにも悟られぬように。笑って見せる。]
「返事は。……帰ってからでいい、かな」
[頷いた彼に、手を振って。 バスに乗る私は、これからわざわざ彼の兄の不興を買いに行く。 おそらくここへ戻るとこは、無いのだろう。あの子を解放しろなどと言ったところで、話の通じる相手ではない事は百も承知だ。
バスの中、用意した封筒に銀時計を忍ばせる。封をする前に、少し考えてから、小さなメモを取り出した。ペンで一言だけの伝言を添えて、降りた最寄りのポストへ投函する。
きっと私のこの行為は、彼を雁字搦めに縛ってしまうだろう。 酷い大人だと、自覚はある。 それでも、この胸の内を焦がす感情は、どんな想いより重く、焦げ付いた臭いを放って、あの子の心を欲している。]
「……まるで、呪いだ。」
[聞くもののいない小さな自嘲を笑みに乗せて、歩き出す。 きっと手紙は、いつか彼が祖父の家へ戻ったときに見つかるだろう。 届けばいい、と思う。 届かなければいい、と思う。
私に恋をした、きみのもとへ。どうか。]*
(-131) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
" Sorry, me too "
(-132) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
もし、俺が歌を覚えて
死ぬのを、怖くねぇって思えるようになったら
その時は──────……
(-133) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
|
/* さて。和樹の中身誰だろうか… ちょっとさみぃさんだったら爆散しよう…
(-134) 2015/07/13(Mon) 01時頃
|
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る