【人】 心配性 フィリーネ

──エトワール──

[崩れていく。

人の命を奪う法で形作られたモノが、
人の思いを重ねた一撃を受け、崩れていく。]


ああ……

[あれはバケモノだった。
けれど、猟師の思いはそこにあった。

あたりを支配していた淀んだ空気に、ヒビが入った気がする。
やっと、悪魔を根絶できたのだろうか。]

(0) kokoara 2015/01/23(Fri) 08時半頃

【人】 心配性 フィリーネ

……シーナ。
……ハルプくん、ヒューゴさん、…………アルビーネ、ちゃん。

[ひとりひとり、名前を呼ぶ。
確かめるように。]

だい、じょうぶ？

[本当は、近寄って確認したいけど、まだ動けなさそうだった。
緊張の糸が切れかけているのか、痛みが少しずつ強くなってきている。

喪ったものの重みが忍び寄り、呼吸が震えた。*]

(1) kokoara 2015/01/23(Fri) 08時半頃

【人】 学術士 ヒューゴ

―エトワール―

……
[崩れ落ちる身体を見る。浮かんできたのは、ただ、安堵。]

はい。いきて、ます、よ。

[声に、答える。よかった。生きてる。
でも、まだ、終わっては、いない。]

……あれ？
[探知の魔法。思い浮かべるのは、チャラ男。しかし、引っかからない。]

どこ、に…
[そのまま、皆の方を見ず、広場へと向かった。]

(2) corona 2015/01/23(Fri) 09時頃

【人】 学術士 ヒューゴ

―広場―

……
[首を斬られた死体、一つ。それは、ナイフを手に持っていた(>>147)。]

結局、貴方は一体、何を、したかったのです？
[浮かんできたのは、純然な疑問。答える声は、ない。
そして。]

……ごめんなさい。間に合わな、かった。
ごめんなさい…
[近くで倒れている、エトの元へと向かい、しばし、目をつぶった。]

助かりました。本当に、ありがとうございました。
[命の恩人に、声をかけた。もう少しマシな場所へ。思ったけれど、動かせるほどの体力が残っているとは思えず、せめて何か掛けるものをと思い、向かったのは、泊っているシェーラの店。]

(3) corona 2015/01/23(Fri) 09時頃

【人】 学術士 ヒューゴ

……ん？
[途中、気づく。魔物の声が、全くしない。辺りは不気味なほど静まり返っていて。]

……
[ぶつかってそれ以上先に進めなかったところへ、恐る恐る近づく。
手を伸ばして。]

あ…
[あっさりと、通り抜けた。]

…助け、呼ばなきゃ…
[歩き始めた。]

(4) corona 2015/01/23(Fri) 09時頃

【人】 学術士 ヒューゴ

[雪の積もる山道を歩く。満身創痍のはずなのに驚くほど足は軽く、体の痛みも、どこか遠い。]

……
[隣町まで、行く必要はない。ただ、開けた場所へ。
ひたすら、足を動かす。]

……つい、た。
[そこは、山の上。見下ろすと、ふもとの町が、まるでおもちゃの様に見える。
夕日に照らされ、オレンジ色に染まった景色は、何よりも綺麗に感じて。思わず、涙を一筋流した。
それにも、気づかない。]

だれか、きづいて…
[右手を挙げる。
音よ。光よ。
術の発現を確認する間もなく、意識は、闇に落ちて行った。]

(5) corona 2015/01/23(Fri) 09時頃

【人】 学術士 ヒューゴ

[夕暮れ時、突如、山の上から、一筋の光が空に打ちあがり、轟音とともにはじけて、辺りを一瞬、昼間の様に染めあげた**]

(6) corona 2015/01/23(Fri) 09時頃

【人】 酒場の留守番 ハイヴィ

―エトワール―
[炎が、ほどけて。きらきらと、冗談みたいに、笑ってしまうくらいに、綺麗に空にかえっていく。
静寂。
彼は、ケーリーは逝ってしまったのだと
そう理解するまでしばらくかかった。]

……、……は。

[安堵に、ふらりと崩れ落ちそうになるのを、
剣を支えにして耐える。
>>1　呼ぶ声。>>2応える声。

顔を上げた。]

(7) azuma 2015/01/23(Fri) 17時頃

【人】 酒場の留守番 ハイヴィ

……　　だい、　　じょぶ。

……フィリーネ、さん　　も、…
ぇ　……

[そこで。ようやく気付いた。
フィリーネの腕が――]

フィリーネ、さ、腕―――

[ふらつきながら、近付いた。
駆けよりたいのに体が上手く動かないから、ゆっくりと、で。]

(8) azuma 2015/01/23(Fri) 17時頃

【人】 学術士 ヒューゴ

[暗い。
　　　くらい。

どこまでも深く。

真っ暗な中、落ちて行く。]

「死、か…」

[やけに冷静に判断して、終わってから暫くして死ぬなんて、とろさ加減が自分らしい。と、ぼんやりと思った。]

「欲を言えば。」

[誰かに、村のことを。せめて、怪我人のことを伝えたかった。

心残りがちり。と胸を焼いたとき。


光に包まれて、意識が浮上した。]

(9) corona 2015/01/23(Fri) 18時半頃

【人】 学術士 ヒューゴ

……
[ぼんやりとした視界に、赤が映る。]

―！
[モルフィネさん。見間違えて、小さく咳き込む。
その時、記憶にある彼女の物とは違う声が聞こえる。]

ひと、が…

[何が。という言葉>>@15に、かすれきった声で、最重要な情報だけを選んだ。]

しん、で、けが、にん、も、たくさん。
はや、く、いっ、て…

[目の焦点が合わないまま。意識がまた、遠退いて行く。]

エトワール

[また、闇に落ちた**]

(10) corona 2015/01/23(Fri) 18時半頃

【人】 心配性 フィリーネ

[>>2>>8応える声は、疲労は感じるが確かなものだ。
よかった、と頬を緩めた。

それが>>9不自然に途切れたから、
女の震えは少しずつ、抑えられなくなっていく。]


……ん。
…………やっぱり、……そう、なのかな。

[痛みが不自然に途切れている。
矢傷から受けた違和感が感じられない。
仰向けに横たわった自分の体を見る勇気は、ない。]

…………うん……

[何を言えばいい。何が言える。
怖くてたまらない事実から、目も意識も必死でそらして、
ゆっくり近づいてくる銀髪を見上げた。]

(11) kokoara 2015/01/23(Fri) 19時頃

【人】 心配性 フィリーネ

ハルプくんも、たくさん怪我、してる……

[シーナとはまた違う銀髪は、何度もかき乱したのだろう、
いつもよりずうっとくしゃくしゃになって、血と泥で汚れていた。]

もう少し、こっち、きてくれる？

[呼んで、招いて、触れられる距離に。
ああでも、寝転んだままでは少し遠い。

ゆっくり、動く手を伸ばして。]

(12) kokoara 2015/01/23(Fri) 19時頃

【人】 心配性 フィリーネ

たたかってくれて、ありがとう
まもってくれて、ありがとう

[頭へ手を伸ばして、届かなかったら背中へ、腕へ。
撫でるというよりは、置くとか、触れるとかだけれど。]

仇をとってくれて、ありがとう


……いきてくれて、ありがとう……っ


[いくつ感謝してもしきれない。
いかないでと願い、応えてくれた。
増していく痛みや苦しさで、笑顔には失敗したかもしれないが、
掠れた感謝を伝えて、ひどく重い腕をまた、地面に転がした。]

(13) kokoara 2015/01/23(Fri) 19時頃

【人】 酒場の留守番 ハイヴィ

――フィリーネ、さん。

［ 腕が、ない。やられたんだ。
また、守れなかった。きれいな、優しい指先の片方は、もう、―― ］

……へーきだから。オレぜんぜん、
大丈夫、だし。

［ そんな強がりを謂って。
言われるままに近づき、目線を合わした。
ふわ、と髪に触れられる感覚に眼を見開く ］

(14) azuma 2015/01/23(Fri) 20時頃

【人】 酒場の留守番 ハイヴィ

……っ、――、


［ありがとう、とフィリーネが謂う。
喉がきりりと痛んで、胸が詰まる。 ］

……っ、それは、
おれの、ほうこそ……

［ 手が、腕に降りてきたときに。
存在を確かめる様に力の入らない手で、握る未満の重ね方、で。］

……フィリーネさん、生きてて、よかった……

［ 何とか、泣くのは堪えられた、筈だ。
重傷者だらけの中、まだ、事態は深刻なのだから―― ］

(15) azuma 2015/01/23(Fri) 20時頃

【人】 見習い猟師 アルビーネ

―エトワール―

[空の彼方へ吹き上げるような風が吹いた。
まるで内側に閉じ込められていた風が解放たれたかのように。]

　……だいじょうぶです。

[声>>1>>2>>8が聞こえる。]

　だいじょうぶ。
　だいじょうぶ。

　わたしは、だいじょうぶ。

[黒焦げのロケットを拾い上げる。
残っていた最後の黒い灰が風に散って、消えた。]