
643 【桃RP】幻鏡堂にて、君を待つ
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狼
墓
少
霊
全
キジノメは投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
キジノメは少女型自律人形 ベニヲに投票した。(ランダム投票)
ベニヲに1人が投票した。
キジノメに4人が投票した。
キジノメは村人の手により処刑された。
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ベニヲ! 今日がお前の命日だ!
2014/10/13(Mon) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ベニヲが無残な姿で発見された。
店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 00時半頃
青年 イズミは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 00時半頃
下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 00時半頃
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[同意してくれる小さな願いの群れは、実に甘い。>>5:+39 砂糖菓子より舌を唸らせるのに、腹の底に暖かい余韻を残す。
火照り出した彼の肉体は、人形の冷たさを忘れ、 何時しか絡操の音色も途絶えていた。 代わりに聞こえてくるのは、肌越しの小さな鼓動。
緩む瞳が、律しがたい。]
――…では、これも初めてのものか。 君が私のことを、好いてくれていると言う、一つの証だよ。
[性自認が男であるならば、やはり現状は本質的な形ではあるまい。 けれど、従順に解けていく身体が、己を暗黙の下に受け入れていく。 動揺を示しながらも、彼の身体は誰が主人であるかを知っていた。 揺れる肉体を唇で愛し、湧き出る熱を舌で辿る。 愛しいと、込める情感がほんの少し、軟体を尖らせて。]
私に触れられるのは厭かい? 和泉。 私は君に触れていると、とてもドキドキする。
――…私の手で、君が乱れていくのは悦い光景だ。
[微かに濡れた声で性器を撫で、男は性質悪く喜色を撒いた。 彼が覚えるのは純粋な拒絶と云うよりも、 恥辱に塗れた戸惑いと、未知への躊躇いだろう。 そんな風に穢れを知らぬ伴侶へ、また愛しさが募る。
不意に彼の指先が頭部に掛かれば、くしゃと音を立てて前髪が崩れ。 それを契機として、典雅を気取る男は、顔を股座に埋めた。 自然と彼の腿裏を支え、肩に担ぐようにして開脚を強いれば、 舌を差し伸べ、暖かい粘膜で彼の性器を包み込もうか。>>5:+40]
(+0) 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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/* メモ乱舞!
(-0) 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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[最初に態とらしい音を立てて吸い付き、口内に拡がる彼の味。 甘い、と口腔で漏らした呟きは彼の熱に不意打ちめいた圧を加えた。]
――――…待てない。和泉。
[制止の声を柔らかい口調で振り切り、侵攻を止めず。 満ちる嬌声に鼓膜が焦げ付く音を聞いた気がした。 熱い口腔に包んだ慾を砂糖飴のように転がし、チラと視線を持ち上げた。]
……何も違わない。君は変わっていくんだ。 私の手で、私しか愛せないように。
[唆す声に多大な甘さを含ませ、喋る度に歯列が彼の熱を掠める。 はらりと零れた前髪の合間から、彼を眺める瞳が熱い。 彼に向けるは、蕩ける眼差しと、果てを知らぬ恋情の丈。>>5:+41
貴さを名前に含む癖、この時ばかりは野性味露わに微笑んだ。**]
(+1) 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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/* ただのエロ親父じゃねぇーか!(壁ドン)
ええっと、非常に……お恥ずかしいんですが。 本当はぴゅあっぴゅあっな少女漫画陣営なのですよ。 本当ですよ、マジですよ。 ただ、和泉くんが可愛くてですね。(しどろもどろ)*/
(-1) 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 00時半頃
店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 01時頃
青年 イズミは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 01時頃
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―4日・幻鏡堂― [>>5:93 昼食を断られたので、うーんと腕を組んで瞠目する。]
そうか。なら、喫茶のがいいな。
[目を開けてもまだ渚の顔には申し訳無さそうな表情の名残がある。 少しやりすぎたか。 嘘というか、演技というのは、慣れない。
目的は会い続けることにあるのだから、実際夕食よりも茶を飲むぐらいの軽さを最初から目指していたのである。
しかし全く、己の首尾一貫しないところには自分で驚く。 渚の人の良さにつけ込んで長居することはすまい、と誓ってすぐに、誘いを断わる申し訳無さにつけ込んで本題を了承させようとしているのだから。
翼砂にも二度と逢わぬと思っていたが、嫁ぎ先が茜で己が千恵子と行動を共にするなら、これは早晩顔を会わすことになるだろう。 ……どんな顔をすればいいのやら。
さておき、今は明日の話である。千恵子も来ると言うし、>>5:92整備の仕事もありそうだ。>>5:94]
おれは早めに工房に挨拶に行ったらいいか? それとも、ここでの整備の後がいいか。
[千恵子と打ち合わせ、まとまれば、そろそろ店を出る準備をする。
千恵子の鞄をひとつ持ち、時間もあるので、彼女が許せば部品の調達についていくつもりだ。**]
(0) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 01時頃
下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 01時頃
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宮田さんのなんでもよくなってきたってある、どっか地雷踏んでそうだ。 NG踏んでるよね、踏んでそう。感情確定ロルはさけてるつもりだけれども(震え声)
(-2) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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/* とりあえず、兄さまペアが、エロティック。
姉さまがどう見てもホウセンカです本当にありがとうございました。
おやすみなさい。
(-3) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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-幻鏡堂、四日-
[食事の誘いを断れば、代わりに喫茶店を提案される。 それなら食べるものにも困らないだろうと。 せっかくの誘いを無下にしてしまった申し訳なさを抱えながら、少しほっとしたように「ありがとうございます」と微笑んだ。
その後宮田と千恵子が仕事の打ち合わせをしている間、二人の邪魔にならぬよう、お茶のお代りを用意して過ごす。
千恵子と宮田の間で話がまとまり二人が席を立てば。 重そうな鞄を一つずつ持つ千恵子と宮田を、店の入り口で見送った。 去ってゆく二人の背中は、どこか仲睦まじく渚の目に映る。]
…あ。 明日のいつ頃来られるのか…結局聞いていませんでしたね。
[しかし宮田の話しを聞いた限りでは昼を少し過ぎたあたりだろう。 どちらにせよ、渚は一日店にいるのだ。 いつ二人が仕事で訪ねてこようと困りはしないかと、二人の姿が見えなくなった石階段に背を向けて店の中へ戻ったのだった*]
(1) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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-幻鏡堂・四日-
[>>5:94織葉の人形がそろそろだと答える渚にこくりと頷く。]
織葉…、あぁあの子そろそろだったね。 明日引き取りに行こうかな。
[荷物がこれだからね、と鞄をぽむぽむと叩いて宮田の打ち合わせに]
ん、うん? 織葉の設備は工房でするから…、ここで会うのがいいかな。
[早めに工房に来てもいいよ?と言い添えて、宮田の都合に合わせると示す。 纏まれば、そろそろと店を出る準備をするだろう。 自分の鞄を一つ持つ宮田へ]
あ、荷物、ありがとう。
[もう一つを肩にかけて]
また明日ね。
[そう渚へ声をかけて、部品の調達に向かうだろう。 宮田の仕事の時間が来るころには、あらかた揃えて、持ってもらった荷物をもらってお礼を述べると、工房へと戻ることだろう**]
(2) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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/* 店内で御茶するつもりが外食になっちゃったww
(-4) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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/* そういや書いてなかった。 ばち指。 太鼓のばちのように指の先端が膨らんでいる。肺がんや肝硬変などの重篤な病気の方に出ることがある。by Wikipediaさん。
もちろん宮田は先天性で、健康どまんなかはえぬきです。
生まれつきの外見で扱いがアレになっているという設定、アレなんですけど、時代的なものと、田宮の人間性と、宮田自身の態度ががっぷり組んじゃった感じ、です。ハイ
(-5) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 01時半頃
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-幻鏡堂、五日-
[紅緒と椋原を見送り。 幻鏡堂に残ったのは店主の渚と、仕事のために訪れた千恵子と宮田。
カランコロンとドアベルの音を鳴らして店の中に戻って来た渚は、店の中で待っていてくれた二人にふわりと微笑んだ。]
お待たせしてすみません。 今、織葉を連れていますね。
[その顔は、二人の目にどう映っただろうか? 寂しそう?嬉しそう? その心は誰にも分からない。 ただ、どこまでも優しい笑みだった。
渚が抱いて連れて来たのは、陽炎の羽を纏った、透けて消えそうなほど真っ白な自律人形。 眠る様に目を閉じたその相貌は、よくよく見ればどこか翼紗に似ていたかもしれない。 それもそうだろう。
長い雪色の髪をかき分けたうなじには、三センチほどの大きさで【黒鵜】と製作者の華押が記されていた。
織葉は、黒鵜がまだ無名の人形師だったころに作った自律人形だった。]
整備の前に、織葉に一曲歌ってもらいましょうか? 彼女の唄はラジオで聞くどんなシンガーよりも素敵ですから。
[宮田が織葉に興味を示せばそう提案して、渚は織葉を椅子に座らせる。]
(3) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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織葉。 『歌って』。
[唇が触れそうな距離で、恋人に囁くような声で織葉の名を呼ぶ。 閉じられていた陽炎の羽が蝶の羽のように開き、日の光を受けて室内を舞う微かな埃が鱗粉の様に煌めく。
近すぎる距離から渚が一歩引き、千恵子と宮田にも織葉の姿が見えるように場所を移動すると。 織葉はゆっくりとした動作で立ち上がり、薄く色づいた唇から真珠色の歯を覗かせて歌い始めた。
その声は、成熟した女性の澄んだアルトボイス。]
(4) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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しあわせになりたい
しあわせになりたい
あなたとしあわせになりたい
あなたのしあわせになりたい
解けない魔法
終わらないキス
覚めない夢
消えない幸せ
あなたといるだけで幸せな私
あなたが微笑むだけで幸せな私
私をつれてって
幸せになりたい
鳥籠の中の鳥
飛べない鳥
泣けない鳥
独りきりの鳥
だからつれてって
ここじゃないどこかへ
ずっと あなたを想っていられるように
しあわせになりたい
しあわせになりたい
あなたとしあわせになりたい
あなたのしあわせになりたい
(#0) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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ありがとうございます、織葉。 『おやすみ』。
――キリキリ…
[限りなくゼロに近い距離で渚が彼女に話しかければ、歌の余韻に交じって、頷くように歯車の回る音が鳴る。 開かれていた織葉の羽は静かに閉じられ、再び彼女は椅子に腰かけた。
今までにも何度か織葉の歌を聞いたことのある千恵子と、初めて聞く宮田。 二人の反応はどうだっただろう?
渚は織葉を運搬用の木箱に寝かせて蓋を閉じると、彼女を人形技師の千恵子に託した**]
(5) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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/* ある古い漫画から。 雰囲気が合うので引用させていただきました。
織葉と歌詞の内容で漫画のタイトルが分かる方いらっしゃるかしらん?
(-6) 2014/10/13(Mon) 02時半頃
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― 神無月・四日 幻鏡堂を出た頃>>5:+35>>5:+36 ―
[翼紗の作り手である黒鵜について、彼女本人から聞くのは初めての事。 歩みながらもぽつりぽつりと話してくれていたのだが、言葉に詰まる様子に居ても立ってもいられず、不意に立ち止まって正面からぎゅうぅと抱きしめた。]
……話してくれてありがと。
あたしだって、誰かの代わりだって言われたら、 反発したくなっちゃう。
[翼紗がそう思うのはとても自然な事だ。だって、彼女は心を持っているのだから。 眉根を寄せて悲壮な面持ちとなっているのは、翼紗からは見えてはいないが、抱く彼女の肩付近で、何事かを囁く――]
(+2) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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知らない人の翳まで背負う必要なんて、ない。 翼紗さんの心は、その人の為にある訳じゃないんだからさ。
これからは、あたしを頼って…?
(-7) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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[茜よりも少し身長の高い彼女の頭に手を回し、泣きそうな表情をしていた翼紗を安心させるように、ぽんぽんと黒髪を撫でてから、ゆっくりとその身を離した。 「ゴメンね」と慌てるような言動にはふるりと首を振って、茜はいつもの笑顔を見せる。]
[今なら、翼紗が言われたという「自分らしく生きて」と言った、黒鵜の心情が分かるような気がする。
後悔とか慙愧の念とか悔恨の情だとか――。 外見は誰かに似せたとして、稀代の名匠と言えど魂までは再現できなかったのだ。 否、そんな事は不可能だと思いながら作ったのかもしれないが。
だから、作り手の願いとは別に、望む人生を歩んでくれと、そう伝えたかったのではないだろうか。
そんな考えが胸の内を過った*]
(+3) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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― 軽食喫茶「すみれ」>>5:+37>>5:+38 ―
[ひとつのパンケーキを切り分ける際、翼紗の手元を見たら、持ち手が逆になっている事に気付いた。 くすりと笑って、「持ち方逆だよ、ぎゃくー」と軽く指摘して、]
出来たての馨りとか、甘さとか、熱さとか―― 当たり前の事なんだけど、翼紗さんと共有出来るってのが、
……すごく、嬉しい。
[わくわくきらきらと目を輝かせる彼女に、まず最初に味わってもらおう。 フォークの先に乗せられた欠片は、艶やかな唇の奥へと消えてゆく。食べ物を口にしても大丈夫だったかなと心配ではあったのだけど、様子を見るに問題無さそうでほっとしながら。 人になってから初めての食事は、どのような感想を彼女に与えたやら。
翼紗の表情を見てにこりと笑って、手元に寄せていたお皿を翼紗の方へとすすっと寄せる。]
(+4) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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――じゃぁ、次はあたしの番。
[さっきみたく食べさせて?と、人差し指でパンケーキと自身の口元を指差してみせた。 初めてであろうナイフの扱いは温かく見守りつつ、欠片を差し出されたなら、はむりとそれを口に含んだ事だろう。
なんだかんだと、二人で一皿を分け合っていたらあっという間に無くなってしまったかもしれない。 最後の紅茶を飲み終えると、店内の鳩時計が正午を知らせてくれた。]
ふー、小腹は満たされたって感じかな…? そろそろ出よっか。
[お会計を済ませて、再び外へと。 んんーーっと一度伸びをしてから、また翼紗の隣に寄りそうように歩き出した。]
(+5) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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― 磁器工房「神楽」へ ―
…とーちゃんや兄ちゃんに、何て説明したらいいかな? うちで預かる事になった…いや、何か違う 頼まれた…も、違うし、
一緒に暮らす事になった、は…理由聞かれたら、何て…何て……
[そこまで深く理由付けしなくとも、うちの家族は受け入れてくれるだろうとは思うのだけど、少しばかり頭を悩ませる。 色々考えていく内に、なんとかなるでしょ、と吹っ切れてしまうのだけど。]
――あっ、もうすぐ見えるよ。 ほら、あの"看板"が神蔵の目印。
(+6) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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[指で示したその先には、三階建てほどの高さがありそうな煉瓦で作られた窯の煙突が見える。 工房は表通りの端っこに位置している。 住居兼店舗は木造の平屋で一部が工房となっていて、隣接する所に窯があるという位置取り。
入口に掛けられた暖簾が近付くと、翼紗の手を引いてやや足早に玄関前へ。 茜はいつもの様に引き戸を開けると、中に向かって声をかけた。]
ただいまーー!
新しいお母さん連れて来たよー
[これはもちろん冗談だけど、そんな声に呼ばれて中から出て来た父は、翼紗を見て言葉を失ってしまっている。]
(+7) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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あはは、さっきのは嘘嘘。 翼紗さんをね、あの部屋から出す事が出来たんだ。
……で、勝手なお願いなんだけど、 ここで一緒に暮らせないかなって……
[やはりこのお願いをするのは多少緊張する。 何を言われるかと思っていたら、父は大きくため息をついて、
『…もう決めて来た事に、駄目と言える訳ゃねぇよ』
と苦笑して見せて、中へ入るようにと促してくれたのだった。]
(+8) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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[父と少し会話をした後、奥に進みながら、こっちは店舗で、あっちは工房に繋がっていて…など、各部屋を紹介していく。 茜自身は慣れてしまっているのであまり感じないが、おそらくは粘土の独特の香りが全体を包んでいることだろう。
そして、辿り着いたのは六畳の茜の部屋。 作業机の上には、仕事用の絵筆やらがごっちゃりと乗せられたまま。更に何枚もの画用紙が散乱していて、そこに描かれているのは、同一の青い花の絵であった。]
とりあえず、ここがあたしの部屋。 絵付けは工房でもやるんだけど、 落ちついてやりたい時はここでやってるんだ。
翼紗さんの部屋に比べちゃうとね、なんとも残念な感じでしょ。
[殺風景…とまでは行かないだろうが、無駄な物はほとんどない。ただ、気に入った風景写真が何枚か壁に飾ってあったくらいで。 小さなちゃぶ台の前に座布団を用意して、どうぞどうぞと座るよう促しつつ]
(+9) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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ホントは翼紗さんの部屋も用意したいんだけどねー 今は空いてる部屋が無くって。 物置に使われてるとこがあるから、いずれはそこを貸せると思うんだ。
でもそれまで… しばらくここで一緒だけど、それでもいい?
[一緒というのは、寝起きするのがという意味。 家族からは、女同士友達同士な感じで見られるのだろうけど、二人の間には別のものがあるわけで、少しどぎまぎしてしまう案件なのだ。
了承してもらう他ないのだけど、さて、翼紗の*反応や如何に*]
(+10) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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クローバーだ! あの子か
(-8) 2014/10/13(Mon) 07時頃
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渚にセットとコミットよし・w・
(-9) 2014/10/13(Mon) 07時半頃
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[二十余年ぶりの陽光を浴びた少女は眩しげに目を細め、きゅっと己の手を握る力を強める。>>5:96 樹が眩しく感じたのは中天過ぎてなお透明な光降らせる太陽ではなく、それを受けて煌めく愛しいひとの笑顔。
袖を引かれて耳を寄せれば、弾む声で「名」を呼ばれ希望を囁かれて、頬を緩めながら頷く。 そして徐に少女に向かい合い片膝をついて、視線を合わせ。]
(+11) 2014/10/13(Mon) 08時半頃
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僕も同じです。 貴女が傍に居てくれる限り、怖いことなど何も。
(-10) 2014/10/13(Mon) 08時半頃
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[じっと瞳を見つめ囁くと、恭しく頭を垂れ、握った手の甲へそっと唇を寄せた。
捧げるものは身と心としか持たないけれど、その両つながらすべては、この先も変わらず貴女のものであると。 彼女を護り続けた門の前、小さき姫さまに寄り添う騎士からの、真心込めた誓いの儀式。]
(+12) 2014/10/13(Mon) 08時半頃
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[少女の手を引いて街を歩けば、すれ違う人々から時に遠慮がちな、時にまったく無遠慮な好奇の視線が飛ぶ。 元より人と見分けのつかぬ少女が未だ人に成りきっていないことに気づく者などあるわけがないから、それは単純に彼女の並外れた造形の美しさへの興味なのであろう。
庇うように身を寄せて歩くも、少女自身は隣をゆく樹か、久方ぶりの街の景色のどちらかに視線を惹かれているらしかった。*]
(+13) 2014/10/13(Mon) 08時半頃
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[渚が連れてきた自律人形、織葉。 羽つきで、白の陰影だけで造られた人形だった。
羽化したての蝉みたいだな、と宮田は思った。
聞けばこれも黒鵜の作。道理で凛とした顔立ちが誰かに似ている。 もちろんあの三体の美しさには及ばないが、方向性はすでにあるようだ。
じっと見ていると、渚が動かしてくれる。 織葉の声は予想よりも低く、落ち着いて響いた。きれいな声だ。
だが、歌詞が。
自分のことを籠の中の鳥と紅緒は言った。その紅緒は今しがた魔法のように少女になって飛び立っていったのだが。
少し寒気がして、腕を擦った。
『黒鵜』の名を、人の名前ではなく何かの名称のように捉えていたことに気づく。 黒鵜の願い、愛し愛されて幸せになってほしいという願いは、彼ら三体が起動した瞬間に彼らに対してぽこんと生まれた、そんな感覚でいた。
そんなことではなかった。 三体が起動する前、組み立てる間、設計する間から。 もっと前、三体に着手するより以前から。織葉が初期の作品であるなら、それこそ最初から。 黒鵜の中に願いの萌芽があったのではないか。]
渚。 ――黒鵜というのは、どんなやつだ。
[初めて、人間・黒鵜に興味が湧いた。*]
(6) 2014/10/13(Mon) 10時半頃
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─零番街駅→喫茶店・神無月五日─
[電車に乗ることも少女は初めてだっただろうか。 流れる景色を眺めながら思いつくまま会話を楽しんでいれば、列車はあっという間に零番街へと到着。
榛名の中心街にあたるこの街は壱番街より一層人が多い。 駅前のオフィス街を抜け、少し喧騒を離れた街角にその店はあった。]
疲れたんじゃないですか、紅緒さん。
[席についてまず少女を気遣えば、彼女は何と返事しただろうか。
ショート・ケーキを二つと、己のために珈琲を一杯注文する。 少女も同じものを飲むだろうか、慣れた紅茶を望むだろうか。]
(+14) 2014/10/13(Mon) 11時頃
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[運ばれてきたショート・ケーキには、季節外れにも関わらず、見事な大粒の苺が載せられていた。
そっとカップを合わせて乾杯し、声を潜めて彼女の記念日を祝う。]
(+15) 2014/10/13(Mon) 11時頃
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お誕生日、おめでとうございます。紅緒さん。 …これから毎年、一緒に祝いましょうね。
(-11) 2014/10/13(Mon) 11時頃
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[つやつやと光沢を放つ苺に見とれる紅緒に、少女と己を結んでくれた小説の一節を思い起こしながら、問いかける。]
最初に食べてしまうの、勿体無い気がしませんか?
[それでも、今日はそれを食べきってしまうことに躊躇いはない。 楽しい時間を終わらせてしまっても、大切なひとと「また今度」と約束し合えることは、それと同じかそれ以上にも嬉しいことだから。*]
(+16) 2014/10/13(Mon) 11時頃
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/* なぜ話を広げてしまうのか
文体のみだれ!
(-12) 2014/10/13(Mon) 11時頃
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「黒鵜というのは、どんなやつだ」>>6
どんな…
[宮田に尋ねられて、渚はついと、彼から視線を逸らす。 その瞬間の渚の表情に、普段の微笑みはない。 それは、和泉や翼紗が製作者の事を語る時に見せる顔と、よく似ていたかもしれない。]
すみません。 実は、私はあまり黒鵜面識が無くて。 和泉さんや翼紗さんなら、色々ご存じだったと思うのですが。
[あまり詳しくは語れない、と。眉尻を下げて首を傾ける。]
黒鵜の人となりを一番よくご存じだったのは、友人だった先代の一二三さんでしょう。 その一二三さんが言うには、人形を作ることに自分の人生が付随しているような人だったそうです。 紅緒さんを作ったのを最後に、どなたからも人形作成の依頼は受けていないとも。
[だから、幻鏡堂の三体は“黒鵜が遺した遺作”“最後の三体”と呼ばれるのだと。]
紅緒さんを作った二年後。 黒鵜は一二三さんに三人と幻鏡堂を託しました。 ご自分が長くないことを知っていたのでしょう。 三年後の睦月に、黒鵜は自宅で病死したそうです。
[私がお話しできるのはこのくらいです。と、渚は申し訳なさそうに微笑んで話を締めくくった。*]
(7) 2014/10/13(Mon) 11時頃
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黒鵜は… なんでもできる癖に不器用で、 哀れで、愚かな人…。
私が彼と過ごしたのはほんの数日。 紅緒さんたちの居なくなった、あの広い街外れの一軒家で黒鵜と二人。
彼は… どんな気持ちで私を作ったのだろう…
(*0) 2014/10/13(Mon) 11時半頃
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ー二日深夜ー [疲れぬ内に寝所にいるのは不思議なものだ。 暗闇の中、何度も寝返りを打つ。
翼砂に言った通り、離れてみれば分かることもある。 幻鏡堂という繭の中にうずくまり、遠くから見れば、田宮でのことも今までとは違う面を見せるのだった。
小男にすれば命と少女の未来が懸かった一大事であったが、何のことはない、痴話喧嘩に酷く巻き込まれただけのこと。
大本は、少女の愚かな賭けだ。 自分の好いた男が家も財も投げ捨てて自分を選んでくれないかと、少女はお伽噺の姫君のように待った。 残念ながら男は王子ではなく、善人でもなかったが。 そこに男女の両家と、さらに婚姻を結ぼうとする二家が絡んで合計四家の綱引きだ。 そして田宮の側には、投げやすい小石がひとつあった。 醜く、身寄りなく、口のきけない、愚鈍で何でも命令をきく小男が一人。]
(-13) 2014/10/13(Mon) 13時頃
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[ごろり、体を動かす。
あの時言ってやりたかった言葉が、まだ喉の奥を反響している。
目を瞑る。]
おれは、盗人だからな。
[口に出せば、胸のびりびり震える心地がした。何度も何度もそうではないと言い聞かせてきたものを真逆にすると、己の欺瞞のあざとさに身が痛む。 だが、自分のせいではないものを突っぱねるためには、正しく自分のものは引き受けねばならぬ。]
(-14) 2014/10/13(Mon) 13時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 13時半頃
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/* ひょこ
そういや、今回はじゃふさんと取り合いになっていないはず…!よしっ
(-15) 2014/10/13(Mon) 14時半頃
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/* 晴香さん・大地さんは見当付くんだけどなぁ。 あ、じゃふさんは墓下いらっしゃいませ…?
そもそもあまりご一緒した事無い方だらけなので、誰が誰やら~
(-16) 2014/10/13(Mon) 14時半頃
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/* そういや、劇中に出て来た飴屋さん(>>1:98>>2:69)は、参加不可となってしまったエンジさんの設定を拾っていたのでしょうかっ
(-17) 2014/10/13(Mon) 15時頃
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/* 茜の家族設定
父…48歳(ごつい、でかい) 兄…26歳(モチヅキのイメージ/他の街に行って営業もする。その時持って帰って来る珍しいお土産とかが好き) 母…茜3歳の頃に没。享年26
2体の自律人形 女性型…フミ(1年ほど前に購入) 男性型…ウエダ(10年くらいは稼働してる)
女っ気の無い職場なので、フミが来た時に嬉しかっただとか、そんなプチ設定。 茜の絵描きの才は、祖父譲り。 じーちゃんは5歳の頃に亡くなっているので、10歳の時に一二三に会って、祖父の影が重なって見えたのだと思われます。
(-18) 2014/10/13(Mon) 15時半頃
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/* 訂正>>7 九朗が亡くなったのは睦月ではなく霜月です
(-19) 2014/10/13(Mon) 15時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 15時半頃
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/* 茜ちゃんはバスト何センチあるんだろう…(もにもに) お風呂上りとか、あんまし意識せず裸でウロウロしちゃいそうな子なんだよな… だから、翼紗さんと腕を組んだ時に、ふにっと胸が当たってても全く気にしないのである。 同様に腰を屈めた時なんかもな…。
そんで、兄ちゃんにはよく注意されている。という裏話。
(-20) 2014/10/13(Mon) 16時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 16時頃
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/* 嗚呼、貴人さんに、俺のちんぽっぽのミルクが飲まれる……。 初モノだから大事に味わって下さい゚+。(〃ω〃)。+゚
(まだロル書きなう)
(-21) 2014/10/13(Mon) 17時頃
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/* 92
(-22) 2014/10/13(Mon) 18時頃
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[今迄は、撥條や薇に歯車が繰り成す音が耳に入り鼓膜を震わせていたのに、もう其れらの音は聞こえない。 その代わりにあるのが、心臓が脈打つ鼓動の音と、先程から燻り続ける身体の熱。]
――…、貴人、さん。
[此方もまた男があるが故、女の様に抱かれる事に抵抗は覚える。 されど、主と認めた人に、愛してる人に愛される事を享受し、身体に触れられる悦びを覚えているのだ。 唇が、舌が触れる度に、甘い吐息を漏らし、細い体躯を震わせて。]
嫌、じゃない。 でも、……分かるだろ?
あっ、 そこは、…んぁっ。
[このいたたまれない気持ち、貴人へと伝えようと。 多分、この想いは主は気付いている。気付きながらも、意地悪をするのだろう。 それでも、貴人へ縋り甘える事を止める事は不可能。
敏感になった性器が、指でなぞられる度、あっあ、と淫らな囀りを漏らし、貴人の鼓膜を震わせる。 甘い啼き声を口から発し、耐える様に貴人の黒い髪を掴んでいたら、股の間に顔を埋められていく。]
だから、待って――。
[制止を願う声を発すれど、両の脚を開かれ、何人たりとも晒した事の無い秘所を櫻の主人に全て広げていく。 隠す事も出来ず、貴人の前へと晒した瞬間、何かが音を立てて崩れていく様な気がする。
――そして、滑る舌が性器を這い、温かく湿った粘膜が熱く猛り始めた肉棒を包み込まれ。]
(+17) 2014/10/13(Mon) 18時半頃
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――あふっ、…あ、あぁっ……!!
[生まれて初めて味わう強烈な快感に堪らず、甘く淫らな嬌声が木霊する。]
(+18) 2014/10/13(Mon) 18時半頃
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[耳に響く水音。此れは紛れ無く己の股間から聞こえるもの。 口腔の中を蹂躙する度に、否が応でもでも無く聞こえる淫靡な水の音に、肉の棒はより一層固さと熱を増し、主の口の中で透明な雫を溢れさせている。 初めて溢れる先走りの液を吸われ、締める様な圧を察知すれば、身体が跳ね、喉を反らし、喉仏を震わせていた。]
あ、あぁ、 ぁ、ふっ…んぅ。
[粘膜に擦られる毎に、湧き上がる熱に、射精感。 初めて味わうその感覚に抗う術も耐える術も知らず、唯々翻弄されるばかり。 そして、じわりじわりと押し迫ってくる大きな波に恐怖を覚え始め。]
やだ、 怖いっ、……ふぁ、っ。 ……貴人っ、貴人、 あぁっ、あっ、ああ。
[此方に向ける蕩ける眼差しに、幼子が怖い怖い、と駄々を捏ねる様に、垂れた双眸を薄っすらと濡らし。 何度も主の名を叫び、助けを呼ぶ様に縋り、ひくりひくりと性器と腰を震わせ、初めての絶頂の波を受け止めていこうと。]
貴人、たか…ひと、 ――ああぁっ!!
[つぅ、と一筋の涙を流し、主の名を叫び、淫らに腰を振り――白い熱を吐き出した。何度も。 貴人の髪を触れる指も震わせながら、初めて至った絶頂に惚けながら、荒くなった息を整え。 涙で濡れた眼差しを貴人へ向け、唇を震わせ、消え入る様な声で呟く。]
(+19) 2014/10/13(Mon) 18時半頃
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――……貴人、さん。
[貴人を見詰める潤んだ瞳は、今迄に無かった色香を帯び始めていて。]
(-23) 2014/10/13(Mon) 18時半頃
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青年 イズミは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 18時半頃
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/* キャー(〃-〃)
(-24) 2014/10/13(Mon) 18時半頃
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-幻鏡堂・裏庭-
[裏庭に植わる楓から、時折、赤い葉がはらり、ちらりと地に落ちる。
誰も居なくなった幻鏡堂。 黄昏に染まる空と、長く、長く伸びた影が、ひとつ。 寂しげな裏庭で、渚は集めた落ち葉にマッチで新聞紙に付けた火をぽいと放り込んだ。
パチパチ パチパチ
数秒と経たずに新聞紙を灰にした火が、今度は紅い楓に乗り移る。 火はやがて大きくなり、渚の顔を夕日以上に赤く染める。
火が十分に大きくなったのを確かめて、切り株の上に積み上げていた本を一冊手に取った。 薄墨の表紙の古い本。 それは渚の部屋に長年しまわれていた、ある人の晩年を綴った手記の一冊。
一二三が死んだ後、寝る前に何度も何度も、内容を覚えるほどに繰り返し読んできたもの。
それを、渚は真っ赤な火の中にくべる。]
(8) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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一冊、二冊……。
火はすぐに本を飲み込み、抱きしめて、乾いた紙面を黒く焼く。 風が吹けば、渚の黒髪を揺らして、灰になる直前の炭に近い紙片を空へ攫う。
大きく伸びあがる火に、その中で灰になってゆく本に、渚は独り目を細める。 十数冊あった本は次々に火の中へ投げ込まれ、残らず炭となり、真っ白な灰に変わる。
徐々に暗くなる空の下、火の粉と共に舞い上がる灰を見送りながら。 切り株に腰を下ろして、渚は火が消えるのをただ、見つめていた。*]
(9) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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永歴四十二年、霜月、二十一日
当てつけみたいなことをしたけど、気分が晴れるどころか余計に悪くなっちまった。 九朗が死んで三年。 アイツと同じ年になって、アイツの命日に、渚と契約を交わした。
けれど、渚は人間にはならなかった。 九朗が言っていた、【お茶会】への参加資格は無くなったらしく。 それが少しだけ、寂しいと言っていた。
(-25) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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永歴四十二年、霜月、二十一日
渚の肩甲骨にあった華押が、随分薄くなってる。 人間になれば華押は消えると九朗は言っていたが…。
中途半端だ。 中も外も。
心配をかけたくないからと部屋の外では普段以上に笑ってるが、一番つらいのはお前だろう渚。 なんで笑うんだよ。 ちくしょう…
お前がそんなんだから、俺も九朗を諦められないんじゃねぇか。
(-26) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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永歴四十二年、師走、十三日
渚は自分が和泉たちよりも先に契約を結んだこと。 人間になれなかったことが申し訳ないらしい。
自分が人間になれなかったと知れば、三人が黒鵜の奇跡を信じれなくなるって。 どんだけ自分よりあいつらのことが大事なんだ。
だから、俺は言い損じた。 いや、多分言わなかったんだな。 仔犬みたいにまっすぐに慕う渚の奴を裏切るみたいで。 言えなかったんだ。 渚が人間になれなかったのは、俺のせいだって。
渚は俺の事、本当に慕ってくれてたのにな。
(-27) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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永歴四十四年、長月、三十日
今日もまた、飽きもせずに重華の使いが来た。 当主の爺が死ぬ前にどうしても、黒鵜の遺作を手にしたいと言ってるらしい。
生憎だが、和泉たちは契約を結ぶまで部屋から出られねぇ。 でもまぁそんなことを教えてやる義理もないから、適当に言って追い返した。
渚の奴が酷く不安そうな顔をしていたから、大丈夫だとは言っておいた。
(-28) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴元年、睦月、一日
年号が変わって、渚の奴も二十歳そこそこの外見になった。 渚の成長は、普通の人間と比べれば倍ぐらい遅い。 和泉たちは渚が人間になったと信じているから、あまり成長が遅いので疑われやしないかと冷や冷やしたが。 元々成長の早いガキとの接点が少ないもんだから、意外とその辺には気付かないらしい。
渚の方とはまた別で。 俺が知っている九朗とは多少違う成長をしているが、仕草や笑い方なんかは嫌になるほど似てるんで未だにドキッとする。 本当に、なんであんな条件出しちまったんだろうなぁ…。
(-29) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴元年、弥生、十六日
新聞に載っていたが、どうやら重華の爺が亡くなったらしい。 まったく。死にかけだって聞いてから随分長生きしやがったな。
ようやくしつこい客が居なくなったと思うとすっきりするぜ。 当主の座はとっくに息子の方に譲ってるって話しだし。 その息子は親父に似ず、古物や自律人形を蒐集する趣味はねぇらしい。 全く、やれやれだぜ。
(-30) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴二年、皐月、二十八日
重華の爺が死んで安心してたら、黒鵜の蒐集癖は孫の方にしっかり受け継がれていたらしい。 宗片の奴も、自分の息子みたいな歳の若僧にこき使われて大変だなぁ。
まぁ、だからってこっちがなにかしてやる義理はねぇんだが。 一年ぶりに見た宗片の顔に、嫌なこと思い出しちまった。 あの爺、黒鵜の人形だけじゃなく九朗にもえらくご執心だったからな…。 孫の方は…なんて言ったかな。 確か、重華雅樹だったと思う。 頼むから、これ以上面倒起こしてくれるなよ。
(-31) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴三年、文月、十六日
あんまり部屋に引きこもってちゃまずいだろうと思って、今日たまたま店に来てた神蔵のとこの嬢ちゃんを翼砂の部屋に案内してみた。 歳的には紅緒の方が近いんだが、どうやら思った以上に懐かれたらしい。 って、あんな外見してるけど紅緒も生まれて十四年か。 一年ずつ歳がずれてるから、翼紗が十五で和泉が十六?
そりゃまぁ、春画に興味ありまくりだな。 俺だってその頃は親父のところで技師の勉強してるより、仲間と遊廓で女遊びする算段してる方が楽しかったしな。 また今度、普通の本と一緒に差し入れしてからかってやろう。
(-32) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴四年、霜月、九日
渚の奴… やっぱり成長が遅いよな… 契約を結んで8年になるが、成人にしては外見が若い気がする。 九朗自身あんまり歳取ったように見えなかったけど、二十歳ごろは普通に成長してたしな…。 比べるのはよくねぇって分かっちゃいるが、人としてこの成長の遅さはちと問題か。
雰囲気自体が年齢より落ち着いてるから、初見の相手なら誤魔化しが利くんだが。 和泉や紅緒辺りは鋭いから、気付いてそうでおっかねぇ。
頼むから。 九朗の遺した奇跡を疑うなんてこと、しねぇでくれよ…?
(-33) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴五年、師走、二十日
あいつらと一つ屋根の下で暮らし始めて、気付いたらもう十五年だ。 俺も来年には55か。そりゃ歳取るはずだよなぁ! 結局、九朗と揃って嫁さん貰い損じたなぁ…。
まぁ、俺の場合は死ぬときゃ渚が看取ってくれんだろ。 街外れの一軒家で、一人で死んじまった九朗よりはマシ…か。
九朗の馬鹿野郎。
(-34) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴六年、睦月、十日
歳の事を考えたら、危機感みたいなものを持っちまったんで渚に少し人形技師の手ほどきをすることにした。 まぁ、お互い何かの間の片手間なんで、そんなに実のあることは教えてやれないんだがな。
とりあえず今年の内に基本的なことは教えて、和泉たちのことも追々教えていくか。
そういや。 渚は俺にとって最初の弟子ってことになるのか。 ははっ。 何しても九朗にゃ敵わなかったが、これだけは勝ったな! なにせあいつ、生涯一人も弟子を取らなかったんだ。
自分の技術は人に教えられるものじゃないよ、なんて言ってやがったが…。 まぁ、アイツの全てが三人に向けられてたもんならそれもそうか…って。二十年近く昔の九朗の言ってたことが、今頃になってようやく分かってくるなんてなぁ…。
(-35) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴七年、文月、二十二日
渚の奴、思ったよりも呑み込みがいい。 自律人形の整備も、関節部分の不具合程度なら安心して任せられるようになった。
九朗と一緒で、渚の奴も案外器用なんだなと感心する日々だ。 九朗の奴、人形作りだけじゃなく料理も人並みには上手かったもんなぁ。 そういや、渚の飯が上手いのは九朗譲りかな? あぁ、でもこの前九朗と同じ味がするって誉めたら、うれしいのか分かんねぇ複雑な顔してたな…。
俺、九朗の飯好きだったんだけどなぁ。
渚にとっちゃ、九朗と比べられるのはあんまりいい気しないよな…。
(-36) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴八年、長月、三十日
黒鵜の遺作のうわさが広がって、毎日とは言わねぇが年中いろんな奴が来るようになったが。 流石に今日は胆が冷えたな。 好好爺って感じのじーさんが、自分を看取ってくれる孫欲しさに紅緒と無理やり契約を結ぼうとしたんだからな。
紅緒が大声出してくれたんで大事には至らなかったが、こりゃもうちょっと、上に通す人間は考えねぇと九朗に申し訳がたたないな。
…にしても。 人間って不思議…か。 紅緒の奴、普段はきゃんきゃん賑やかな癖に、時々のっぺらな人形みたいな顔するもんだからゾッとするんだよな…。
(-37) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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壽歴九年、弥生、十五日
今日、渚が茶菓子に桜餅を出してきた。 それを見ると、今年もそろそろ桜の季節か…って思うようになった。
本当。 歳を取らねぇあいつらと居ると、自分が年取った事どころか、季節の変化もあいまいになっちまう。 あいつらが幻鏡堂に住み始めて、もうすぐ二十年か。 今のところ話し相手は居るんだが、契約を結ぼうって意思が全然ねぇんだよな…。
九朗の奴も、まさかこんなに時間がかかるとは思ってなかっただろうな。 あいつが生きてたら、今年で六十一か…。 しまった。墓に赤のちゃんちゃんこでも着せてやればよかった。
(-38) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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さようなら…。
[空に散り行く灰を見つめて、渚の唇が音もなく動いた。 それはなにに対しての別れの言葉だったのか。
知る者はおらず、また、尋ねる者もいない。]
(*1) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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/* 紅緒ちゃん来ないかなー(ころころ) */
(-39) 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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青年 イズミは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 21時頃
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[巧緻に長けた自律人形は、肉と血を得て人に変わる。 其れがどういったの奇跡なのかは知らないが、 なるほど、これは癖になりそうだと、焼けた頭を揺さぶった。
彼を女性の代わりにする気など毛頭無いが、 これまで出会ってきたどの異性よりも、この先出会うどんな異性よりも、 熱に彩られて、胸を上下させる目の前の彼には叶うまい。>>+17]
―――恥ずかしいかい? けれど、和泉も分かるだろう。 伴侶にそんなことを言われて躊躇う男なんか居ないよ。
[普段は懐広く、何もかも受け入れてしまう度量を見せるのに、 今だけは自身を受け入れるだけで手一杯らしい。 そんな占有の事実が己を満足させてくれる。
頭上で奏でられる嬌声も、己だけのものだ。 これはどんな愉悦よりも心地良いと耳が喜ぶ。>>+18]
(+20) 2014/10/13(Mon) 21時頃
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[舌に乗るのは滑らかな彼の味わい。>>+19 裏筋を舌腹で擦り付けるように辿れば、また彼が高く啼いた。 途切れがちの声が溢れる度に、己の肌にも薄っすらと汗が浮く。 限界を訴える擦れ声に反応し、逞しい喉仏が上下する。
尖らせた舌先は鈴口の上で、透明な粘液を纏わせ躍り、 欲望を制限させることなく慾を掻いて、未知なる精を唆す。 彼を慰めるように、内股を擦っていた五指も閃かせ、 己を押し留めようと伸ばされていた手を取り上げた。]
―――……大丈夫だよ、和泉。 怖がらないで、傍に居る。
[合わせた肌は何処も熱く、きゅ、と結んで握る掌。 絡み合う一本一本の指は密に、蜜に。
恐怖を抱く彼に寄り添いつつ、一度深くまで彼の屹立を誘い込むと、 根元から絞るように圧で追い上げた。 純潔を守り続けた彼には、到底躱しきれない衝撃。]
(+21) 2014/10/13(Mon) 21時頃
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/* うー申し訳ないです。四日連続来れないってどういうことと 土下座。
渚に「お前の定期整備は俺がしてやるよ…」って言いたい人生だった
(-40) 2014/10/13(Mon) 21時頃
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[小さく呼気を詰め、喉に浴びた青い香りを腹に得ていく。 まざまざと飲み干す様を見せ付けて、 恍惚の色香を振りまく彼に更なる火を入れる。]
―――…君に呼ばれると堪らないね。 もっと呼んで欲しいな、和泉。
[密やかな声を弄び、つい唇が撓るのはきっと自身の性格が悪い所為。 彼の下腿から上体を退け、微かに空間を作り出すも、 片手は繋いだまま、残滓に汚れた口角を親指で拭う。 ついでに、指で攫った雫も舌で舐め取ると、性質の悪い笑みを形作った。
下りた前髪は常の男と印象を変え、安穏と入れ替わった好色を隠さない。 もう一度、彼の性器を撫でると、指に白濁を纏わり付かせ、 そっと足を開かせ直し、背後へと指を差し入れた。]
……可愛い、和泉。 ―――…私に夜の深さをもっと教えておくれ。
[惑わす低音域に合わせ、濡れた指先が慎ましい秘所にキスをした。]
(+22) 2014/10/13(Mon) 21時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 21時半頃
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/* ですよね!!!>和泉さんメモ もうちょい若い設定にしとけばよかったかなぁ(ごろごろ)
そして蒼薔薇の濃さにニヨニヨしつつ思わず灰潜伏する。 */
(-41) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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/* 口煩いかもしれないけれど、ちょっとだけ御免ね。 >>#0のような詩作まるごとの掲載は結構グレーゾーンだと思うんだ。 (パッと見、村建てさんの創作にも見えるしね。) 私の感覚が細かいのかもしれないけれど、 ぐた国に迷惑が掛かる可能性があるから、 今後はちょっと気をつけておくと、皆ハッピーかも!*/
(-42) 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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うううううん、難しい。
なんどか書き直しているんだけれどもううううん。
(-43) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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[渚が連れてきた織葉。 何度か見たが、とても素敵な子。 そして彼女の唄もまた素敵なのだ。どんなシンガーよりも。
今までに何度か聞いたことがあるのだが、歌詞に、ふと思った
幸せになれたのかな。 幸せになってるといいな と。 唄が終わって、木箱へと]
あ、うん。 お預かりします。
[運搬用の木箱を受け取って、大事に持つ。 >>6黒鵜とはどんな人物なのかの問いに、興味はある。 耳を傾けてみたが、あまり黒鵜というのはどんな人なのかは分からなかった。*]
(10) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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落とせるのがこれが限界_(:3」∠)_
(-44) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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[貴人の頭を押さえる手を取られた>>+21。 その手を振り払う事はせず、ぎゅう、と指の力を込め、決して絡み合った手を離そうとはしなかった。 反り返った猛りが奥深くまで粘膜に包まれ、堪らず吐精。数度、熱を吐き出して。 惚ける思考のまま、愛おしい主の名前を呼べば、彼の喉仏が上下に動くのが見えて。]
……ぁ、 今、何を……?
[荒くなってる呼吸を整え、頭の中にある靄を追い払えば、口許を親指で拭い、それを見せ付ける様に舐め取る様子を見れば、漸く何が起きたのか理解出来て。 顔が、身体が熱くなり、繋がって無い方の手で口許を覆い、視線を逸らした。]
ご、ごめん……なさい。
[罪悪感とも居た堪れなさとも言える気持ちが芽生え、目尻に涙を残しながら貴人に視線を戻せば。 下りた前髪が、黒曜と思わせる双眸から醸し出す色香が、ぞくりとした何かを感じさせる。 それに加え、達したばかりの性器に触れられ、ひゃっ、と上擦った声を張り上げて。]
…貴人、待って、 そこ、……んっ。
[此方が見た事も触れた事も無い秘所に、そっと忍び込む指。 その侵入を拒もうと身体に力を入れようとし、腰を動かすが、先程達したばかりの身体では上手く躱す事は出来ず。 首を横に振り、空いた手が侵入を阻止しようと手を伸ばし。]
ダメ、…ぁっ。
[指先が、秘所に触れた刹那、ぴくっと身体が震えた。]
(+23) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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青年 イズミは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 22時頃
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/* 紅緒さんがいちばん可愛いですけど、 和泉さんが可愛いって言いたくなるのはとても理解します。 紅緒さんがいちばん可愛いですけど。(大事なことなのでry */
(-45) 2014/10/13(Mon) 22時頃
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/* あ、やべ、今すごく和泉が女の子っぽい台詞を言ってしまった気がする。 ダメだ、の方が良かったなぁ_(:3」∠)_ つい中の人のクセが出てしもうた。
(-46) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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─喫茶店→零番街下宿・神無月五日─
[喫茶店でささやかなお祝いを終えて、夕暮れの道を零番街の下宿へと向かう。]
あの。本当に狭いし、本以外なにもありませんからね?
[道中何度か念を押したのは、紅緒がそれまで過ごしてきた部屋との落差を懸念したからだった。
六畳一間の和室の壁面はほぼ本棚に占領されていて、あとは文机があるだけの本当に質素な部屋である。 本棚はきっちりと整理されているし、文机も書きかけの原稿用紙が散らかっているくらいで、乱雑な印象は与えないだろう。 とはいえ、さすがに近々居を移すことは考えたほうが良さそうだ。]
越すにしても、紅緒さんのことをどう説明するかは悩ましいのですが…。
[ひとまず座布団を勧めて向かい合って座り、困ったように頬を掻く。 “契約”の意味は婚姻とほぼ等しいのだろうけれど、さすがに夫婦を名乗るには無理があるような気がする。 ともに暮らすからには他人というのも無理が生じるし、遠い血縁関係だとでも言っておくのが無難だろうか。]
ある日突然絶世の美少女が隣にいる、なんて。 客観的に見ると攫ってきたようにしか見えない……よなぁ。
[暮れゆく部屋の中、少女の周囲だけふんわりと明るく見えるほどの華やかな空気を感じて、独りごちながら溜息をつく。 昨日までの状況を考えれば、実に贅沢な悩みではあるのだけれど。]
(+24) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[少女があの店から抱えて出たものは数えるほどしか無い。 そのうちのひとつが、黒鵜からの贈り物を納めた箱だった。>>5:54>>5:95]
見せていただいても良いですか?
[黒鵜のことを、お父さま、と紅緒は呼ぶ。 今となっては会うことも叶わないのだけれど、生みの親たる彼が少女に託したものを、もう一度この目で確かめてみたかった。
少女から手渡されたヴェールをじっくり確かめてみれば、縁をぐるりと取り巻く薔薇の刺繍は繊細で、丁寧な仕事の跡が見てとれる。 『花嫁になる紅緒へ。』 文に書かれた言葉はそれだけだったけれども、贈り物の意味するところを合わせれば、万感の想いが伝わってくるようだった。
丁寧に広げればそれは思った以上に大きく、今の紅緒の小さな躰はすっぽりと包まれてしまいそうなほど。 その白い布をふわりと少女の頭から被せてやれば、窓から差し込む夕陽がヴェールに美しい暖色のグラデーションを描いた。]
よくお似合いですよ。 さすが、「お父さま」ですね。
[その儀式が現実のものとなるまでには、もう暫くの時間が必要なのだけれど。 ヴェールの先をそっと持ち上げて少女と視線を合わせれば、白く滑らかな頬に掌を添える。]
…目、閉じててください。
[もう少し上手い手管を披露できればよかったのだけれど、生憎と己にも経験がないものだからどうしようもない。 心音が伝わるほどには距離は縮まっていないけれど、触れた指先が僅か震えたことには気づかれてしまっただろうか。 少女が瞼を下ろせば、長い睫毛の影が落ちて、また胸を高鳴らせる。
呼気が重なる距離まで顔を寄せると己も瞼を閉じ、ゆっくりと唇を重ねた。**]
(+25) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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……、あぁ。
[唇が離れる瞬間、唐突に櫻の言葉が脳裏に浮かぶ。]
本当なんですね……。
[嬉しくて。泣きたく、なる。**]
(-47) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[街歩き、というものは初めての経験である少女。 幻鏡堂へ移る前は外へ出れたとは言っても、縁側や塀に囲われた庭までが彼女らの世界。 やはり外部の人間に接することは禁じられていたし、玄関扉をくぐって外へと出ることも止められていた。
だから少女にとって、不特定多数の人の行き交う道というのは、未知の世界だ。 少女は自然、手をつなぐ青年へと身を寄せた。
電車、というものも、知識ばかりで実物はもちろん初めてである。 何十分の一といったサイズのおもちゃは手にしたことはあったけれど、初めて目にするそれは、少女の想像を超えて大きい。 金属の箱が、人が歩くより早く駆ける様も、ガラス越しに眺める景色が飛ぶように流れていく様も、何もかもが物珍しかった。
青年に誘われるままに訪れた店の、席に座ればほっと一息… しかしそれも、周りに人が多くいる感情は、初めてで、緊張してしまう。 それが、青年の問う疲れ…なのかは少女にはまだわからないが、いつもよりいささか元気は無いようであった。]
コーヒー…
[青年の注文した者に興味を覚えれば、少女もそれを所望した。]
(+26) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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/* すれ違い惜しいんですけど、もう上瞼と下瞼が仲良すぎて……また明日、です(こてん) */
(-48) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[運ばれてきたショートケーキに、少女は目を輝かせる。 隣に置かれた黒い液体には初めは目がいかなかった。]
えぇ、えぇ! 毎年、お祝いするんですのよ。 ――さまの誕生日と、私の。
[確かな約束を重ね、それを心待ちに日々を過ごす。 それは何と幸いなことだろう。 青年も同じことを思ってくれるだろうか。 少女はすっかり夢心地である。
その宝石のような苺を示し、勿体ない、と評する青年の言葉を噛みしめて。 ショートケーキの苺みたいなもの、の意味は、まだしばらく考える余地がありそうだ、と少女は思った。
少女からしてみれば、ケーキそのものが何だか崩すのがもったいないというのに。 傍らの黒い液体に目を止めれば、これがコーヒーというものなのだろう。 口にした事の無いそれは、少女には味の予想がつかない。 そもそも口にしていいのだろうかこれ、と思う有様。 ウェイターは幼い少女のために、砂糖とミルクをたっぷり置いて行ってくれたのだが、飲み方を知らない少女はそのまま、そっとカップを取り上げて一口目を口にしたのだった。]
(+27) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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―ッ!
[その一滴が舌先に触れるや否や、少女はカップからぱっと口を離す。 同時にきゅぅと寄せられた眉に、青年は察したのだろうか。 砂糖とミルクを入れることを教えられ、少女は促されるままたっぷりと砂糖とミルクを入れる。 砂糖はともかく、ミルクを飲み物に入れたことは初めてで。 黒に城が混じり、渦を巻いたそれを、もう一度口にすれば、今度は幾分優しい味へと変わっていた。]
…でも、やっぱり次からは紅茶にいたしますわ…
[そんな少女を、青年は笑ったりするのだろうか。]
(+28) 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[いつまでもケーキを眺めるばかりで手を付けようとしない少女を、青年は不審に思うだろうか。 促されれば、少女は少し困った顔をする。]
まだ、食べていいかどうか、分かりませんのよ。
[空腹を経験した事の無い少女は、体の変化の段階が良くわからずに首をかしげて答えた。 それでも味わうくらいは良いだろうと、少女は漸く銀のフォークを手に取る。 ケーキの先端、真っ白なクリームを一掬い。 儚く溶けて消えてしまいそうなそれを、少女はゆっくりと舌に乗せた。]
…あまい…!
[途端に頬を緩める少女。 クリームは下に乗せた瞬間に溶けるように、少女の舌に広がる。 もう一掬い。 今度は期待した味を、味わうように。]
これは…良いモノですわね…
[しみじみと言って見せる少女の唇に、生クリームが僅かに残る。 それに気付いた少女がぺろりと赤い舌をのぞかせて舐めてしまうものだから、折角格好つけたのが台無しだ。
少女はフォークを置くと、じっとケーキを見つめてから、そっと青年に皿ごと差し出す。]
…今日は、ここまでにしておきますわ。 まだ、ちょっと自信ないんですの。 ですから今日は、私の分も…
[一生懸命理性と戦っているようだが、隠しきれない未練がたっぷり見えてしまう少女であった。*]
(+29) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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―下宿にて―
[狭い狭いと繰り返す青年に、少女は何度目かの返答を返す。]
ですから――さま。 場所なんて、関係ないんですわ。 それは、一緒に時を過ごすための器でしかありませんもの。 大切なのは、中身ですのよ。
[たどり着いてみれば、青年の部屋は一切の誇張なく何もなかった。 少女の部屋を見知っている青年が、懸念したのも無理はない。 しかし少女はと言えば、この部屋が何とも言えず気に入ってしまったようだった。 それは青年そのものを表しているようであったし、それに… 少女は、彼女が色々とねだっては部屋を埋めていった物たちが、広すぎる部屋を埋めるための、寂しさを埋めるための物であったことを、悟る。 小さな部屋に、愛しい人と二人。 これは幸いと言わずして、何と言おう?
そんなこと、わざわざ口に出さないけれど。]
やっぱり、随分たくさん、ご本を持ちなんですのね――…
[本棚を見渡しながら、少女は呟いた。]
(+30) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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ー二日・深夜ー [ごろり、寝返りを打つ。 窓から青白い月光が入ってきている。身を晒せば、あれこれの患いごとも静寂に沈殿していくように感じた。
もう今晩何度目か、かけられた言葉を思い返す。]
いや、おれは悪だ。
[ひっそりと呟き、その言葉が反発なく身に染み渡るのを確かめる。 悪と欲とを認めなければ、善も選択もできぬ気がするためである。
ふと、自分が虫の死骸のように身を丸めているのを変に思った。部屋も布団も十分に広いのに、体は田宮の使用人部屋にあるままだ。
むくり、起き上がる。 円まった背、固まった脚、と伸ばす。痛みと共に、筋がみきみき音を立てた。
己の正義と進んで往くぞと決意しても、怯懦の風に吹かれてすぐに消え入りそうになる。 それというのも、宮田の中では正義も善もきれいなものと分類されており、これも手の届かぬ物として遠ざけ諦めていたからである。
己自身を嘲笑う声に負けては示しがつかぬぞと、階上のかの人を意識した。 すると、幽かに人の動く音がした。]
(11) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[部屋を出てみると、階段を降りてくる足音がする。>>4:113 ゆらりと揺れた人影はあまりに青白く生気も喪って見えたので、ああ、幻鏡堂の店主は人形であったなと、なぜか納得しかけたほどであった。]
渚か。
「 …っ 宮田…、様? 」
[小さく声をかけたつもりだが、やはり驚かせてしまっただろうか。]
「 こんな夜更けに、どうかなさいましたか?」
[そうか、どうかしているのは己もであったと気づいて、自分がなぜ起き出したのかを考える。]
考えごとを、していた。 ……選ぶ、ということと……きれいなもののこと、などを。 おれに、できるだろうか、と。
[話が飛んだような具合だが、これ以上に細かくも言い表せられない。唇を舌で湿し、瞼を開け閉めし、切れ切れに言う。]
おまえこそ、何かあったか。
[そう訊くと、和泉と櫻が契約したと打ち明けたのだった。>>4:114]
(12) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[黒鵜人形について、きちんと聞くのはこれが初めてだ。 翼砂が揶揄するように言ったのとは大分違って聴こえる。それは明確に現実の説明であった。]
「いつかは誰かと…と。 願ってはいたことなんですが。」
[胸の我儘なざわつきを抑え、渚の胸中を慮る。 二十数年の宿願がいざ叶うとなれば、それは思うところもあるだろう。 渚の献身を見ていれば、また。 嫁に出す前の親の気持ちか、と笑うこともできたが。]
さびしいか。
[ありきたりな一言に留めた。
その後も少し話しただろうか。
そうしてしばらく二人、月光に照らされていた。**]
(13) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 23時頃
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[繋いだ掌をシーツの海に押し付けて、溺れさせるは底無しの夜。 一度達してしまった過敏な身体に懐く主は、鳩尾にキスを乗せた。 視界の端、黒鵜の花押が在った場所には最早桜花弁しか残らない。]
どうして謝るんだい、和泉。 私はこんなにも嬉しいのに。
[撓んだ唇も、細くなる瞳も元に戻らず、態度で示す喜悦。 腹から胸板に掛けて鬱血の痕を残し、顔を隠す手首にも捺す。 胸にも、脇にも、腕にも、首筋にも、手首にも、 遍く散らす印は水面に落ちた花弁のよう。 挙句、濡れた眦に触れる唇は桜影に似た静謐さを持っていた。]
気持ち良くは無いかな? こんなに君を愛しているのだから、そんなはずは無いのだけれど。 それとも、知らない場所へ連れて行かれそうで怖いだろうか?
[緩々と窄まりを掠めていた指腹が、時折秘所を弾いて彼を奏でる。 雅楽よりも余程己を愉しませてくれる歌声を、更に欲し。 左右の頬に散らしていたキスを、胸の尖りにも淡く寄せた。]
(+31) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[待て、と何度も言われたが、結局一度も待たず、 生まれながらの貴族は、傲慢な主人然と見せ付ける。
唇で挟んだ紅果を弾力で嬲り、堪えずリップノイズを懐かせた。 その間も徐々に浸食を成していた指が身体を丁寧に拓き、 狭隘の筒を少し進んでは退き、また彼の精を掬って看破に励む。
最中で妨害に伸びてきた片手には密やかに笑い、 諌めるようにその手首を甘く噛み散らした。 彼には己の残す情痕ばかりが刻まれていく。]
痛くは決してしないから、見逃しておくれ、和泉。
如何にも私は名実共に君を手に入れてしまいたいらしい。 ―――…名も、心も、身も。全て。
[誘う口調に合わせて、丹念に身体を慣らしだす。 彼が怯えれば、浅い場所だけをなぞり、息継ぎに合わせて奥へ進む。 時折、意地悪げな蛇行を伴わせるが、身体に傷は付けなかった。
長い時間を掛けて開拓する男は、切羽詰っていても存外楽しげで、 粘膜に触れるたびに、此処が良い?それとも此方かな?と、 気遣う振りして言葉で恥辱を誘い、玩弄に途方もない時間をかけた。
解けだす身体に喜びを見出し、しきりに己の名を呼ぶ声に惹かれる。 俺の熱を育てるには十分に過ぎる時間だった。]
(+32) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[そうして、執拗な愛撫に、羞恥と恍惚に彼が音を上げても、 己の指を彼の身体が強請るようになるまで、焦らし続けた。 作られたばかりの愉悦の凝りを撫で回し、押し上げて捏ね。 一本に馴染めば、二本、三本と増やして蕩かす。 主人の寵愛を馴染ませ、覚えさせる意味も多分に込めて。
白皙に落す口付けは、余すところなく塗し、 彼は花弁の中に埋もれるほど、鬱血の朱に彩られることになる。 和装を着込んでも隠し切れない花弁の量は膨大で、 少なくとも昼間は常識的を気取る男の理性の瓦解を暗に示していた。]
すきだよ、和泉。 ―――…君がとてもすきだよ。
[囁く声すら糖分過多。 すきだよ、と告げる度に、君は。と甘い眼差しで言外に問うた。]
………だいすきだ。
[色街遊びに縁遠い男は、実の所なんと口説けば良いのか分からない。 熱に浮かされ、上手く頭も回らず、紡げるのは熱い吐息と恋情ばかり。]
(+33) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[熱をそっと飲み込むと、彼を柔く擁し、赦されたがって唇を伺う。 一度首を伸ばし、されど僅かに引いて、それでも唇を重ねゆく。 この先彼と幾度も交わすだろう、甘い啄ばみ。
グッと腰を進めれば、熱い兆しが彼を貫く。 火照って近くなった体温を重ねあい、灼熱で繋がる僥倖。 深い愉悦の夜に向かって、落ちていく。 彼の吐き出す嬌声も自身の腹の中に閉じ込めて。
―――甘く交わした口付けを、ただ一つの拠り所として。*]
(+34) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[長い時間を掛けて解いた後は、永い秋の夜に甘える。 彼が欲しいだけ与える心算で、己が欲しいだけ賜る心算だ。]
―――…愛しているよ、和泉。 ずっと、傍に居ておくれ。
呪いが解けてしまっても、願いを叶えてしまっても。 ずっと、ずっと、私と幸せでいておくれ。
[強請る声は甘すぎて、初めての誓いは心と身体に刻む。 性急だとは思わなかったが、自分の青さには笑った。
彼にしか見せぬ寝所での笑みは、 この世の僥倖全てを詰め込んだ――― * 果報者の顔をしていた。 * ]
(-49) 2014/10/13(Mon) 23時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 23時頃
青年 イズミは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 23時半頃
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/* しかし、何処見ても綺麗なロルを書かれる村だ…。 9割くらい初めましてだと思うけれど、 凄く感性に訴えかけて、良い刺激になるなぁ。 妄想力が高められるというか、物語が深いと云うか。 自分はもっと上手く汲めたならなぁ!と云う場所が ちょいちょい在ったので、これからも精進していきたいところ。
WIKIを読んだときから惚れこんだ企画だったけれど、 やっぱり目論見どおり楽しい村でした!
エピでは椋原先生の新刊読みたい! 義妹ちゃん達にからかわれる和泉を見たい! 久我のところへお茶飲みに行きたい! 宮田さんやちーちゃんともお会いしたいけど、 お二人ともお忙しそうだし、難しいかなぁ!*/
(-50) 2014/10/13(Mon) 23時半頃
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/* いずみかわいい。 */
(-51) 2014/10/13(Mon) 23時半頃
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[浚ってきたようにしか見えない、等と口にする青年に、気付けば少女はふふふと笑う。]
嫌ですわ。 浚われたのは、身体ではなくて、心でしてよ。
[したり顔で言って見せるが、そういう事では多分無い。
部屋で落ち着いた少女に、青年は求める。 お父さまも遺したものを、見せて欲しい、と。 少女は快く了承した。
想いの込められたレース。 青年の手]が少女を飾る。 評する青年の言葉に、少女は頬を紅に染める。]
(+35) 2014/10/13(Mon) 23時半頃
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[まるで婚姻の儀式を模したような、レース越しの視線に、少女は胸を高鳴らせる。 その視界から、レースが取り去られ、頬を覆う熱に、少女はそっと手を重ね。 目を閉じるよう、求められればその先を予測し、ほのかに期待しながら瞳を閉じて、じっと待つ。
唇に触れる熱い吐息、そして… そっと触れる柔らかいもの。
それは、まごうことなき、誓いのキス。]
ん…
[触れるのみで離れる唇、少し待って再び眼を開けば、至近距離の青年と目が合って、少女はかぁっと頬を染めながらも幸せそうに笑むのだった。*]
(+36) 2014/10/14(Tue) 00時頃
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少女 ベニヲは、メモを貼った。
2014/10/14(Tue) 00時頃
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/* せめてご挨拶してから眠りたい(うとうと)*/
(-52) 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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情報
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