
643 【桃RP】幻鏡堂にて、君を待つ
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サクラは投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
サクラは人形技師 チヱコに投票した。(ランダム投票)
サクラに8人が投票した。
チヱコに1人が投票した。
サクラを処刑するには畏れ多かったので、取りやめた。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ユウナギ、ベニヲ、イズミ、サクラ、ツバキ、セン、ミヤタ、キジノメ、チヱコの9名。
夜半。
人形も人も寝静まった幻鏡堂で、蝋燭の灯りを頼りに一人、時を過ごす者が居た。
その手には、古い一冊の本。
端の方は黄ばんでいるが、薄墨の表紙は平綴じの製本はしっかりとしている。
幻鏡堂のどこであっても【見聞き】できる人形たちにとって、渚が私室として使っている2階のこの部屋だけは、唯一例外であった。
故に3人は、この部屋で渚が何をして時を過ごしているのか知らない。
この部屋に、なにがあるのかすらも。渚が語る以上のことは知らないのだ。
(#0) 2014/10/07(Tue) 00時頃
--はらり…
はらり…
ゆっくりと、じれったくなるような時を置いて、古い紙のページが捲られる。
1文字1文字を熱心に追う渚の顔は淡々としていて、不規則に揺らめく蝋燭の灯りが、渚の中性的な横顔に影を落とす。
(#1) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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永歴三十二年、卯月、十日
今日。 かねてより作成していた自律人形の、胸に空いたうろの部分に心臓をはめ込んだ。
カチカチと鼓動を刻むゼンマイと歯車に促されて、彼が目を開く。 その瞬間を待ちきれずに、私は彼の名を呼んだ。
けれど彼は自らの名前に反応せず、私のことも、やはり分からないようだった。
希望を持ちながら、心のどこかでは分かっていたことだった。 死んだ命は、二度と戻っては来ないという、当たり前のことを。
胸中を占めるのは、ただひたすらに、後悔。
けれど受け入れられず、今はまだ意識が定まっていないだけかもしれないと。 愚かな希望を捨てきれず。 私はすがる様に伊さんの姿をした人形の前に跪き、その手を取った。
(-0) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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名乗ったのは、人形師としての自分の名前。
与えたのは、和田伊ではなく、和泉というまったくの新しい名。
人形として「俺は、一体何をすれば良い?」と訪ねる彼を前に、そんな言葉を聞きたかったんじゃないと、口を付いて出そうになる言葉をかみしめるように飲み込んだ。
まだ真っ白な、無垢なその目を向けて。 人間に指示を求めるという、自律人形であれば当たり前のその行動が。 目の前の彼が、姿ばかりは伊さんに似たまったく別の存在であることを、嫌でも現実として突きつけてくる。 胸中で渦巻く感傷を貼り付けたように微笑みを浮かべることで誤魔化した。
その後。 口元が寂しいと彼に真っ先に思い出したのは、伊さんが愛用していた煙管の存在。 一度自室に戻り形見として譲り受けていたそれを持ってかれの元へ戻れば、出迎えてくれる際の些細なしぐさにすら伊さんの面影を探してしまい…。
さん付けではなく、黒鵜と呼び捨てで読んでほしいと頼んだ後で。 なんて馬鹿な願いだと、気付かれぬように自嘲した。 伊さんの煙管を与えても、伊さんと同じように呼ぶことを強要しても。
所詮は伊さんの形を模しただけの…。 今ほど、師匠に与えられた黒鵜の名を恨んだことはない。
文字にすれば異なる名だが、音として聞けば同じ名だ。
彼が私の名を呼ぶたびに。 伊さんの煙管を咥えて、満足そうに笑みを浮かべる姿に。 どうしたって伊さんの面影が重なる。
(-1) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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伊さん…。 これが、あなたが私に与える罰ですか…?
知らない方が幸せだと知りつつ。 私は請われるままに、彼を作成した理由を、あと二体同じ人形を作ることを、そして最後に友人へ三人を託すことを話した。 せめてそれをなじってくれればいいものを。 自律人形としての領分をわきまえる彼は、憤りを感じてもそれを渡しにぶつけようとはせず。 ただ、後に作られる兄妹たちには、そのことを秘密にして欲しいとだけ頼んだ。
(-2) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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--はらり…
はらり…
(#2) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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永歴三十三年、皐月、一日
この半年は、咳をすることが増えたように思う。 そういえば徐々に肺や心の臓を蝕む病だったかと思い出すが、できるだけ平気な振りを続けた。
時々訪ねてくる一二三だけならまだしも、今は伊さんに生き写しの人形…和泉が常にいるのだから。 あまり目の前で咳を繰り返していると、医者に見せるよう進言される。 それを心の内で「行っても治らないんだよ」と答えながら、現実では「そのうち行くよ」と、何度答えたことだろう。
和泉と共に日常を過ごせば、嫌でも伊さんとの違いや、共通点を探してしまう。 普段の些細なしぐさの中に同じところを見付けては一喜し。 異なる考え方をすれば一憂する。 そんな私の様子に気づくたび、和泉もまた、申し訳なさそうな顔をするのだ。
探さないようにしなければならない。 彼は和泉で、伊さんではないのだからと自らに言い聞かせようとしても。 無意識のうちに探してしまうのだ。
こんな状態で朱羽姉さんの人形を作っていいのかと悩む。 また、こんな風に朱羽姉さんとの違いや共通点を探して一喜一憂するのかと。 そして、そんな私の様子を見せて、朱羽姉さんにも辛い思いをさせるのかと。
しかし同時に。 今度こそ…、今度こそうまくいって、朱羽姉さんの魂が宿るのではないかという希望が捨てきれない。 和泉にだって。 いつかすべてを思い出して、昔のように名前を呼んでくれるのではないかという…、愚かな幻想を抱いている…。
(-3) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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--はらり…
はらり…
(#3) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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永歴三十三年、卯月、二十一日
完成した朱羽姉さんの唇に、一週間小間物屋に通って選んだ薄紅色の紅を乗せる。 朱羽姉さんそっくりの、自律人形。
本当に、この中に朱羽姉さんの魂は宿るのか…? 和泉のように、まったく別の魂が宿るのか…?
数分の間、最後の葛藤を繰り返して。 深いため息とともに、ためらいを吐きだした。
不可能を可能に。 幻想を現実に。 “奇跡”を“必然”に。
今度こそ、朱羽姉さんの魂が宿ると信じて…。 いつも浮かべていた柔和な笑みで、もう一度。 今では一二三しか呼ばなくなった、私の名を呼んでくれることを願った。
(-4) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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されど奇跡は起こらず。
私は人形に翼紗という名を与えた。
穏やかな口調、柔和な微笑み。 その外見や仕草は驚くほど朱羽姉さんそっくりなのに、私のことは何一つ知らない。
はじめまして、と。 ぎこちなく笑みを浮かべて私の名を訊ねた彼女に。 私は「嗚呼、やっぱりか…」と落胆した。 それでも表面上の動揺や落胆を誤魔化せたのは、先に和泉のことがあったからか。 あるいは心のどこかで、既に諦めが混じっていたからなのか…。
ただ驚いたのは、和泉と翼紗の間に不思議な『繋がり』が発現していたことだ。 それが御神木の持つ霊力によるものなのか。 二人がこの世で二体しかいない人形だからか…。
あるいは、もっと別の理由か…。 目覚めたばかりの翼紗に和泉が声をかけた時の、二人が見つめ合った数瞬に、言いようのない胸騒ぎを感じた。
(-5) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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--はらり…
はらり…
(#4) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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永歴三十三年、皐月、二十一日
和泉と翼紗は、『繋がり』を利用して離れたところに居てもかなり詳細に意思の疎通ができるようだ。 最初は人見知りの気を見せていた和泉も、次第に翼紗と親しげな様子を見せるようになる。
その様子が、不意に伊さんと朱羽姉さんに重なる。 二人が生きている時は気付かなかったが…。もしかして、二人は生前恋仲だったのだろうか? だとしたら、私は…。
私は、二人を番いの人形として作るべきだったのか?
恋仲だった二人を死で引き裂いただけでなく、まったく別の人と愛し合うことを願い、二人の魂を人形の中に封じ込めてしまったのか…?
和泉との生活の中で、薄れていた罪悪感が、再び私を責めはじめる。 最後の一体を作れば、疑惑は杞憂に終わるだろうか…? それとも、確信に変わるのだろうか…?
分からない…。 今はただ、最後の人形を作ることが恐ろしい。
なのになぜ、私は今日もノミを取り、御神木の枝から人形の素体を削り出すのだろう…。
(-6) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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--はらり…
はらり…
(#5) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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永歴三十三年、文月、三十日
今日、久方ぶりに一二三の住む長屋を訊ねた。 同じ音とはいえ、久方ぶりに呼ばれる自分の真名。 気を張ることも、飾ることもない会話に素の自分をさらけ出して、一二三の好きなつまみにぐい飲みで冷の日本酒を煽る。
まったく、無茶苦茶な飲み方だと自分でも我ながら思う。 これが二十代の頃なら若さと笑えるだろうが、私は四十で一二三も三十七だ。 若いというには語弊があるだろう。
話しの途中で、一二三が『摩耶』の公智神社にいる自律人形「カヤノ」の話しを持ち出した。 「カヤノ」は私にとって、非常に縁の深い自律人形だ。 公智神社の御神木、その枝から「カヤノ」を作ったことで、私は世間から稀代の人形師と呼ばれるようになったのだから。
カヤノの整備をしに『摩耶』まで出向いていた一二三の話しでは、カヤノは息災のようだ。 そのカヤノが、一二三にある伝言をしたという。
「三人に幸あらんこと」
それを聞いた時、胸がドキリと跳ねた。 たまたま一二三に背を向けていたおかげで動揺を悟られることはなかったが…。
カヤノは、和泉や翼紗と同じ枝から作った巫女の自律人形だった。 彼女は和泉たちとは違い、ごく普通の構造をした自律人形のはずだが…。 予知か遠見の才能でもあったのだろうか? それとも、同じ御神木の枝から作られた縁か。
そのカヤノが「三人」と言った。 その三人とは、和泉と翼紗。そしてこれから作るはずの、白珠のことを指しているのだろう。
(-7) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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結局昨日は一晩中飲み明かして、二人で一升瓶を開けてしまった。 一二三も私より酒が弱いくせに、お互い量だけは飲むのだから始末に悪い。 軽い二日酔いを越した一二三を残して一人家に帰ると、出迎えた和泉に「変なにおいがする」と言われてしまった。 そういえば、和泉が生まれてから酒の匂いをさせて帰ったのは初めてだったか。 家では飲まないから、なおの事酒の匂いが珍しかったに違いない。
一口、と珍しく強請る和泉にきっぱりダメだと断ったが。 いつか和泉と二人、差し向かいで酒を飲むのも悪くはないだろうと思ったら、ついそれが口に出ていたらしい。
和泉には「俺が人間になれるのは当分先だろうし、長生きしてもらわないと」と言われて、苦笑いするしかなかった。 私は…。 和泉が人間になれるまで生きられるだろうか…?
(-8) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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--はらり…
はらり…
(#6) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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永歴三十四年、卯月、十一日
この頃は日に何度も咳をするようになり、顔色も悪いと一目で分かるほどになっていた。 翼紗を作ってから一年。 徐々に人形師の仕事を減らしていたが、先日最後の人形を送り出した。
そして紅緒が… 私が人形師として作る最後の人形。 紅緒には、白珠の好きだった赤い色の着物を着せた。
和泉から数えれば二年。 まだ胸の奥にしこりの様なわだかまりはあるものの、二人の言動に、伊さんと朱羽姉さんの面影を求めなくなったと思う。 私はようやく、和泉と翼紗を受け入れられたのだろうかと。
不安だった和泉と翼紗の間にあった『繋がり』は、紅緒との間にも存在した。 そのことに、正直肩の荷が降りた気持だった。 それは同時に伊さんと朱羽姉さんの魂の繋がりという可能性を否定することになるが。 恋仲であった二人を引き裂くことを思えば、きっと、ずっといいのだろう。
結局紅緒にも、白珠の魂は宿らなかった。 それは、最初に紅緒が言葉を発したことで確定する。 少女の相貌には似合わない大人びた表情と、落ち着いた話し方。
けれど… 何故こうも、全ては残酷なのだろう。 紅緒は私の願いを聞いて、歳相応の幼い少女が精いっぱい背伸びをしたような口調で話し始めたのだ。 大人びた表情は外見どおりの幼さを纏う、ただの少女。
(-9) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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嗚呼、何故…。 ようやく、和泉と翼紗を受け入れられたというのに。 何故、今になって、紅緒の中に白珠を強く感じなければならないのだろう。
紅緒のその、幼い少女が背伸びをして喋る口調や仕草は。まさに生きていたころの白珠に酷似していて。 私の記憶の中で天真爛漫に笑う、妹の記憶を鮮明にした。
その後、紅緒を翼紗に任せて。 手伝いという名目で工房に残った和泉と二人。 和泉が生まれた日から、お互いの中で暗黙の了解として話題に上らなかったことを、和泉から再び訪ねて来た。
和泉には、直感的に分かってしまったのだろう。 翼紗と紅緒が、朱羽姉さんと白珠を模して造られた姉妹だと。
言うべきではないと分かっていた。 言えば、きっと和泉はひどく傷つき、苦しむことになると。 けれど私を見据えるその目が、幼い頃の私を叱る伊さんとそっくりで。 言い訳や嘘は付けないと、心の底で抵抗を諦めた。 いや。もしかしたら誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。 三人を作ったのは贖罪のためだったと。 二年前には明かさなかったことを語れば、やはり和泉はひどく傷ついた様子で…。
何故話してしまったのかと後悔するが。 既に時は遅かった…。
(-10) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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[数時間にわたり捲られ続けていた本のページを静かに閉じ、それまで行儀よく正座していた足を崩して膝を抱えると、渚はその上に額を乗せた。
既に何度も何度も、繰り返し読んだその内容を記憶の中で反復すれば、知らず知らずに胸が痛んだ。]
(#7) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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黒鵜… なぜ、そうまでして…。 あなたは彼らを作ったのですか…?
和泉さんたちが、生みの親のあなたを憐れみ許しても…。
私はあなたを怨みます。 人形師としてのあなたの才能も、あなた自身も。
(-11) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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私だけは…。あなたを怨みます。
(*0) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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壽歴十二年、神無月、三日
そうして人知れず、月夜の頃に、闇はより一層深く。
(#8) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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/*殺人が起きるのかと思った。(火曜サスペンス王子は見た)
きっと朋の胸にも忘れ得ぬ記憶があるのだろうなぁ。 どこかで知りたい気もするけれど、久我さん気丈そうだからなぁ。*/
(-12) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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寝る。
(-13) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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[黒鵜の手により生まれてから、25年。 生まれたその日に模されて作られた、と聞いた。 紅緒が生まれた日に、作られた理由を知った。 そして生まれた日に、黒鵜に後から作られる妹達に口外しないように、と願ってから、一人『秘密』を守り続けながら今日まで口にする事無く日々を過ごしてきた。
いつの間に自分はこんなにも追い詰められて来たのか。 櫻氏にそう指摘されるまで、全く自覚が無かったのだ。]
追い詰めてなんて……。 そもそも、俺にも櫻さんにも言い訳するな、というなんて横暴。
[でも、そんな横暴でも、素直に受け入れてしまおうと思い始めている自分が居る。 その理由は、もう言わずと理解し始めているのだが、口先だけはどうも素直になれない。
重苦しい溜息が部屋の雰囲気を支配し、肌で感じ、より悲愴感を引き出してくれる。 哀しみと共に諦めの言葉を漏らし、手首を掴まれ、必死に否定の言葉を紡いで。 櫻氏の双眸は何かを耐える様に見えて仕方が無い。
じわじわと寄る膝から逃げず。]
(0) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[そのまま互いの吐息を感じてしまうまでに近付かれてしまった。 ひくり、と肩を震わせつつも、身を引く事も逃げる事もせず。 ただ、「私のものになりなさい」という言葉に目を丸くする。 ぱちぱちと瞼を動かし、その軽さに驚くばかり。]
……全部って欲張りじゃないか。 でも、それで大丈夫なのか? 全部背負うなんて、しんどいんだぞ?
[カチコチカチコチ。 強欲とも傲慢とも言える事をサラッと言う櫻氏を心配そうに眺めれば、絡繰の音が聞こえる言葉を邪魔してくる。 だけども、聞き漏らすまい、と思っていたら、腕の中に身体が収められた。
ほんの僅かだけ身を引き、少しだけ垂れた双眸は端正な顔立ちを捉えて離そうとはしない。]
(1) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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やっぱり、傲慢。 でも、それでも良いと思ってる。
[やっと零れた朗らかな笑み。 もう自分の中の答えは決まったのだ。 櫻の主に対してに言う言葉は――。]
やっと見つけた、俺のご主人様。 必ず、幸せにして欲しい。
……いや、それだけじゃ足りない。 俺は、貴人さんも、幸せにしたいんだ。
[視線を落としながらも、主の下の名前で呼んで。]
(-14) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[すっと腕を忍ばせ、自分より少しだけ大きなその背中を抱いて、身を寄せる。 そして、呟く様に、でも主が聞き漏らす事が無い様に。]
契約を、交わそう。 でないと、一緒に行けないから。
[暫しの間だけ腕に力を込め、抱き締め合うが、軽く櫻氏の胸を押して。 そう、契約を交わす為に、渚を呼ばなければならないのだ。
机の上に置いてあるハンドベルに視線を向けて、渚を呼ぶ意図は理解してくれるだろう**]
(2) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/* (そわそわ)私で良いのだろうか。 いや、私以外候補は居ないと思うのだが、 本人からOKを貰っていないからね。(そわそわ)
そして、よく考えると 敢えて世継ぎを望めない和泉を選ぶとか凄まじい冒険家ぶり。 そもそも和泉が同性と云うことになんら戸惑いを持ってないんだががが*/
(-15) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/* Σ(正座待機*/)
(-16) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/*↑(動揺っぷりが如実)*/
(-17) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/* あ、人間になったら、肩書きどうしよう(´・ェ・`)
(-18) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/* 大天使イズミエルか…。*/
(-19) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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チリン、チリン
[薄い硝子の鐘が鳴り、自分を呼ぶ。>>2 硝子ゆえに透明感の高い凛とした音を鳴らしよく響くが、3階から1階までは聞こえない。
それでも渚は【呼ばれた】と認識し、お茶と和菓子を囲んで談笑する茜と千恵子に微笑んで、少し離席する旨を告げる。]
申し訳ありません。 少々呼ばれたので、上に行ってまいりますね。
[そう言って渚が席を外すのは珍しいことではないので、店の常連である茜と千恵子は特に疑問には思わなかっただろう。
渚は煎茶と土産の和菓子2>>2:130をお盆に取ると、和泉の部屋へ向かった。]
和泉さん、お呼びですか?
[和泉の部屋の前に立ち、常と変らぬ声色で部屋の主の名を呼んだ。]
(3) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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-神無月、三日-
[昨夜も夜更かしをしたせいで少々寝不足気味の身体を引きずって、暗い部屋の中で渚が目を覚ます。 宮田はもう起きているだろうか? 昨日の内に丈を詰めた着物と帯を一組渡しておいたが、洗い終わったシャツと着物。 彼はどちらを着るのだろう?
渚は少し迷って、洋服ダンスから黒地に濃紫と銀糸で月と叢雲が刺しゅうされたアオザイを取り出した。 黒い布の下から、ゆったりとした白のズボンと、緩やかに広がる袖口が覗き、美しいモノクロのコントラストを見せる。 アオザイと言えば女性用の服を真っ先に思い浮かべるが、本来はある民族が正装として着用するものだ。そのため今日の渚は、女性的というよりも中性的な印象が強い。 長い黒髪は下の方でまとめ、濃紫の組み紐で縛る。]
…さて。 今日のお茶はどうしましょうか…
[3階の住人は、まだ眠っているだろう。渚は静かに1階へ降りて行った。**]
(4) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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― 神無月・二日 幻鏡堂 ―
[>>2:128出迎えてくれた渚が疲れて見えたのは、本を読んでいた為らしい。 酷く体調を崩しているわけでは無さそうな様子にほっとしてみせる。 >>2:140千恵子が内容について興味を示しているようなので、見せてもらう事が出来るのなら自分も読んでみたいなと思うが、好奇の視線を送るに留め、口には出さないでおいた。
渡した菓子を見て、「お二人に頑張って食べていただかないと」と言う渚には、冗談めかすように明るく笑いながら話す。]
えー? これ全部食べたら、1日くらいはご飯食べらんないねー。
あ、今日は他にお客さん来てないの? もしこれから来るなら、その人達も巻きこ…お裾分けしようよっ。
["巻き込んで"と言い切る寸前で、"正しい"言葉に訂正を。 千恵子の言う「渚さんも食べましょう?」という言葉には、うんうんと力強く頷いてみせる。]
(5) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[>>2:129花瓶を探しに行こうとする渚の後を付いて行って店の奥へ。 花を包んでいた紙から撫子を選り分け、用意された二つの花瓶の高さに合うようにと、茎や葉を落とすのを手伝った。
一輪挿しには桃色の撫子が飾られる。その渚の手元を見ながら、疑問を零す。]
…ねえ渚お兄さん、こっちの一輪挿しはどこに飾るの?
[二つ用意した理由は何だろうか、と。 大きめな方は、店内に飾るのだろうと予想できるのだけども。]
(6) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[そして、この背の低いつぼ型の花瓶には見覚えがあった。
茜が絵付けを始めた頃に、兄の手を借りずに全て自分で構図を考えたものだった。 白地の背景には、稲の穂先に止まり、今にも飛び立とうとする野鶲(ノビタキ)の姿が羽根の細部まで描かれている。
今見ると、稲穂の描写が甘いなとは思ってしまうのだけど、これを見て思い出すのは――絵が生きている様だと言って、茜の頭を優しく撫でて褒めてくれた一二三の手の温もり。]
ふふ、これ見ると、色々思い出すなぁ。
[小さく呟きながら、三色の撫子を生けて渡された花瓶に触れると、懐かしむ様に目を細めた。]
(7) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[>>2:129お茶を用意してくれるという渚を残し、先に店内へと戻って花瓶を良さそうな所へと飾る。 うん、これはなかなか、店内の落ちついた色彩の中に、ハッキリとした色合いの花は良く映える。
千恵子と席についてしばし待っていれば、用意を終えた渚がテーブルにやってきて、「お好きなのを」と言って五種の菓子が目の前に出された。>>2:130 うーん…と迷いながら、手を伸ばしたのは5。]
(8) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[数秒悩んだ末に、こし餡の団子が乗った皿を手元に寄せて、次いで渚には何を勧めようかなと思案する。]
和菓子はさー、こし餡の滑らかさで、良し悪しが決まると言っても過言じゃないよね。 ってことであたしはこれをっ。
次に気になってたのは、栗餡なんだけど―― 渚お兄さんに食べてもらって、感想を聞こうかな?
[千恵子が手にしたのは玉菊だった(>>2:141)ので、次点で味が気になっているものを渚へと。]
(9) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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[誰かの代わりに創られて、誰かの願いを背負う彼。>>0 手を引き、擁する男は彼に掛かる宿命を賜る代わりに、己の望みを乗せた。 最早、三千世界で彼のみにしか叶えられぬ願いを。]
今まで沢山、我慢も言い訳も謝罪もしたんだろう? それなら、私には別の言葉を聞かせておくれ。
―――私だけには。
[最後の言葉は大人の狡さと甘さを多分に含めて聞かせた。 彼が案外甘受してくれる性質だと見極めた慧眼は抜け目が無い。
文句を告げる彼を抱く腕の強さは変わらず、寧ろ少しだけ増す。 年甲斐無い稚気に貴族らしい傲慢さが計上され、雁字搦めに捕まえた。]
(10) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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[淹れてもらったお茶を頂きながら、もっちもっちと、お団子をいただく。 お団子は少しばかり焼き目が入れられていて、ただ柔らかいだけでは無い食感を楽しませてくれるという、ひと手間の込んだ上品な味わいで。 甘さを中和する役割を果たす、渚の淹れる煎茶もまた、丁度よい。
渚を囲んだまま、雑談の話題は、自然とこれらを購入した店の事へと移る。]
美味しすぎて、一度に食べちゃうの勿体ないからゆっくり食べよっと。 あたし、あのお店の常連客になっちゃいそー
…そういえば、店主が和泉さんに似てたんだ。 あれは女子がほっておかないわ。人気なのも頷けるカンジ。
でも――なんだか、不思議な感じだったなぁ。
[千恵子はどう感じたかな、と視線を送りつつ。
たくさんの人に囲まれて、忙しなく動いていた店主。 容姿は和泉に似ていると言えども、和泉がそのように人の中に居る事が、想像しにくくて。 確か彼らは、人になれる術があると――そう、先代店主より聞いた事があったのだけど。]
(11) 2014/10/07(Tue) 01時半頃
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――…私のことを人は酔狂だと言うけれど、甲斐性が無い訳ではないよ。 私は君が当たり籤だと思って、こんなことを言っているのではない。
[腕の中に収めてしまった彼の身体は意外と細い。>>1 骨格からして己とはまるで異なり、力を掛けすぎてはいけない気がする。 そんな配慮を指先に込めながらも、訥々告げるは己の真情。 彼の横顔に視点を置いて、癖のある前髪の向こうに瞳を覗いた。] ―――…全て欲しいと思うのだ。
可笑しいかい?それともやはり愛らしいお嬢さんが良かっただろうか? でも、もう駄目だ。久我に叱られようと黒鵜に祟られようともう決めた。
和泉は私のものにする。
[酷く傲慢なる物言いで告げる男の低音。 その上、普段の柔和なる仮面の下に隠していた強引さが垣間見える。 仕立ての良い洋服で彼是本質を隠蔽してみても、生まれながらの支配階級は性根にまで染みていた。]
(12) 2014/10/07(Tue) 01時半頃
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[その話が本当であれば、街で和泉を見かける日も来るのだろうか…などとぼんやり考えていたら、「呼ばれたので」と言って渚は席を外してしまった。>>3]
あ、はーい。 うん、あたし達の事は気にしないで。みんなによろしくね。
[いつもの様に、三人の内誰かに呼ばれたのだろうと理解する。お菓子を乗せたお皿を手にして行ったのを見て、客が尋ねて来ている事を悟った。
その後は、話題とお茶菓子が尽きるまで気の済むまで千恵子と談笑を続けて、もし他のお客さんを見つけたのなら、そのお茶会に招こうと声を掛けた事だろう*]
(13) 2014/10/07(Tue) 01時半頃
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/* ひゃー、タイミング悪かった
ごめんね櫻さん
(-20) 2014/10/07(Tue) 01時半頃
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む。和泉、あまりそんな顔で笑わないでおくれ。 私だって見栄と云うのものがあるんだ。
―――…我慢できなくなってしまう。
[悩ましく眉尻を吊り上げるが、余りに稚気に塗れており、零番街の経済を支える貴族階級が晒す顔ではなかった。
彼が同性に偏見が無いのかは知らない。 ついでに言えば、己だって異性愛者である。 単に目の前で朗らかに笑う青年人形を、愛らしいと恋うているだけで。
しかし、悩ましき顔は、案外直ぐに晴れを知る。 彼の声で紡がれた己の名に、興味を示して瞳を輝かせたのだ。 最早、両親さえもその名で呼ぶ事は無くなった己の名。 次に誰かが呼ぶのなら、それは特別な相手なのだろうと確信していた名。]
……心得たよ、和泉。 私に不足を教え、満たしておくれ。 もっと、君の声が聞きたいんだ。
[己の名の響きに誘われ、ふ、と首を傾けた。 我慢と言う理性が堪えさせる接吻の代わりに鼻梁を摺り寄せる。 彼の身体に映るのは、はらはらと零れるような櫻の香。]
(-21) 2014/10/07(Tue) 01時半頃
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[ほんの少しだけ戯れの接触を成せば、もう一度痩躯を抱きしめた。 今の自身が後先考えていないのは重々承知。 されど、生憎是は本能の管轄であり、衝動の本懐。逆らい難いのだ。
唯々諾々と本音に流されるまま、彼を愛でていたが、腕の中から返された応答に、一度、二度、瞬きで瞳を洗った。>>2]
―――…それは勿論歓迎だが。
しかし、和泉。君は大層高価と聞く。 財が足りぬとは思わないけれど、私は君を銭金でやり取りしたくない。 そもそも、私が君に手を出したと知れたら久我に殺されやしないかい。
[物騒な案件を真顔で持ち出すも、彼の指先はハンドベルに伸びていた。 涼やかな音色で店主を呼ばれてしまうと、名残惜しくも彼を解放。 改めて、座布団に座り直す折には無意識に正座を組む。
鈴音色に呼ばれ、新たな盆を携え遣ってくる友人を待ち受けるように。 ―――――――――僅かばかり、雷を覚悟して。**]
(14) 2014/10/07(Tue) 01時半頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 01時半頃
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―二日・幻鏡堂・翼砂の部屋―
[逃げた先には、まだ何も考えていない。>>2:137 男はそう言った。 持ち得ぬ答えは出せぬ。そういうことだろう。 翼砂とて、人間に成りたいかと問われれば、その答えはまだ出せずここに居るのだから。]
…ああ、聞かれたく無い話かい? 大丈夫、幻鏡堂の中でも私室は『遮断』できるんだ。
[少し待っててくれ、と断りを入れ、翼砂は席を立つ。 カットと磨き方を工夫した贅沢な硝子の入った窓の前へと向かい、カーテンをシャッと【閉じる】。]
…まあ、流石に防犯上の理由から、渚が強引に確認しようと思えば見えてしまうんだけれどね。 少なくとも他の二体には内緒にできるよ。
[さあ、続きをどうぞ。 言葉にはしなくても、席へと戻る翼砂の目がそう語っていただろう。**]
(15) 2014/10/07(Tue) 06時半頃
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/* (宮田さんホンマすんませんでした…>>2:137 よくてを悪くてと勘違いしてました…)
(-22) 2014/10/07(Tue) 06時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 07時頃
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─紅緒の部屋・二日>>2:120─
[己の質問に対し、目の前の少女は視線を落としたまま何かに耳を傾けるかのようにじっと動かない。]
(あぁ、)
[そういったことは今までにもあった。──己には聞こえぬ音を、聞いている。 常ならば、彼女の意識が此方へ戻るまで待つのだが。]
紅緒さん。──姫。
[己しか使わぬはずの呼称を添えて、僅かに下げられた彼女の視界の先へ強引に入り込み顔を寄せる。]
(16) 2014/10/07(Tue) 07時半頃
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目の前の僕より、其方が気になります?
[ほんの僅か批難を含ませて投げかけたそれを、彼女はどう受け取ったか。]
(-23) 2014/10/07(Tue) 07時半頃
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[何ごとか囁いた後、ふいと視線を逸らし姿勢を戻す。]
……今日は、お暇いたします。
[引き止められる前に立ち上がり扉へ向かう。常に比すれば滞在時間は短い。 少女が扉を開けないようなら、笑顔をつくって振り返り、こう言い残しただろう。]
明日も来ますから。 今日より早く、必ず。**
(17) 2014/10/07(Tue) 07時半頃
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―二日・翼砂の部屋―
[カーテンの閉まった部屋は薄暗くなる。部屋の主の席に戻るのを待って、続きをゆっくりと話し出す。
もう全て明かしてしまう肚である。 嘘を吐くことも隠すことも、小男には考え及ばぬことだった。 語るということは、己に正義も道理もないことを認めることである。認めたのならば、もうこの店の人の良いのにつけ込んで、甘えて居るわけにもおられない。]
さきほどおまえ、「科せられた望みは」と聞いたな。>>124 おれが望まれているのは、捕まって犯人になることだ。 だが、このおれが、それを望まないのだ。
話の途中だったな。 おれにかかる容疑は、
2014/10/07(Tue) 08時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 08時頃
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―二日・翼砂の部屋― [カーテンの閉まった部屋は薄暗くなる。部屋の主の席に戻るのを待って、続きをゆっくりと話し出す。
もう全て明かしてしまう肚である。 嘘を吐くことも隠すことも、小男には考え及ばぬことだった。 語るということは、己に正義も道理もないことを認めることである。認めたのならば、もうこの店の人の良いのにつけ込んで、甘えて居るわけにもおられない。]
さきほどおまえ、「科せられた望みは」と聞いたな。>>2:124 おれが望まれているのは、捕まって犯人になることだ。 だが、このおれが、それを望まないのだ。
話の途中だったな。 おれにかかる容疑は、
(18) 2014/10/07(Tue) 08時頃
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婦女を暴行せる罪だ。 わかるな。
[言葉の意味は分かるな、と念押しをする。 翼砂は驚いただろうか。とても目を見てはいられず、他のところを見ながら話すので、宮田には確認できない。
やや間を置いて、詳細に話す。 冤罪であること。自分の無実を証明するものも信じる者も居ないこと。 恋人とではなく自分に犯行されたとなれば、その娘はおそらく家に居られないだろうこと、などを…。]
(-25) 2014/10/07(Tue) 08時頃
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/* というわけで、話の繋がりを良くするために、昨日の独り言内過去話は内容に訂正が入るんだよー。 ひ、独り言だから許してほしい。*/
わっと泣き出し、もうこの身では行かれませんと訴えたのだ。 数日前に、跡継ぎ息子が無理矢理に手をつけたばかりだった。 ↓ 静かに、もうこの身では行かれませんと訴えたのだ。 相手は誰だと大騒ぎだが、娘は頑として口を割らない。相手の覚悟を待ちたかったのかもしれない。 しかし、田宮の息子は、もう娘を邪魔に思ったのだった。
(-24) 2014/10/07(Tue) 08時頃
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―二日・一階― [翼砂の部屋を辞した宮田は、さっぱりしたような、ふわふわした気分で、まったく上の空のまま、階段をぺっとこ、ぺったん、降りていた。
ティーセットを下げに台所に入ったが、そこに渚の姿はない。 これは店かなと不用心に扉を開けたのも、その上の空のせいだった。
客のあるのを認めてさっと引っ込もうとしたのだが、それより速く声をかけられる。 自分を捕まえて、懐かしい、とはしゃぐ姿に見覚えのある気がする。 来たばかりの街に見知った顔があるはずもないのに、と記憶を探り、自分より前に入店していた女だと思い至った。
そういえば馴染みの客のように扱われたのだったな、と思い出す。>>0:48 そこの辻褄を合わせなくてはならないだろうか。 客分らしい態度とは何か、ということに、また悩まされるのであった。
ちらりと覗けば、どうやら女ばかりで喫茶していたようだ。 ボロが出そうであまり関わりたくは無いのだが、なにせ馴染みの客のはずである。誘われれば不如意ながらも参加するだろう。**]
(19) 2014/10/07(Tue) 09時半頃
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―三日― 渚。
[足音を聞きつけて、降りてきた渚に声をかける。 昨日と同じ頃に起きだして、昨日と同じように、無人の幻鏡堂を眺めていた。もうこんなにきれいなところには二度と居られないかもしれぬと思えば、名残惜しくて仕方ない。 つい長居し、結果渚を待ち構えていたようになったのだ。]
おもしろい服だな。
[珍しく服の感想を述べると、唇の隙間から少し笑った。 己の服は、ここに来た時と同じ、シャツとズボンである。洗ってある分来店時よりこざっぱりとしている。 自分のためにと丈を詰めてくれた着物はとてもありがたかったが、着れば出発が一日伸びると思ったのだ。]
すぐではないが。 きのうの着物を洗って、乾いたら、おれは出ようと思う。 ついでに洗うものがあればおれがやるぞ。
[一宿一飯の恩義と言うが、それ以上の恩を返すのに、どうしたらいいかはついに浮かばなかった。また、この店に人から奪った汚い金を置いていく気にもなれない。 何かできることは無いかと聞けば、無いと断られるだろうと思い、ひとつ問いかける。]
世話になった。 恩を返したいが、どうしたら渚がよろこぶのか、おれには分からん。
渚。 最近なにか、楽しいことや嬉しいことは、なかったか。
[それに準じることを何か考えようと思ったのだ。]
(20) 2014/10/07(Tue) 10時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 10時半頃
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/* 哀しい時にあえて、楽しいことなあい?とぶつける宮田である。
…翼砂…。うーん。人間としての生に、死に、外部から科せられた目的に、対するなにか答え、示唆。ふうん。 何を言えば停滞の永遠から刹那の激動に振れるかと、そういうお話ですよね。これ、なあ。うーん。
(-26) 2014/10/07(Tue) 11時頃
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/* このまま(私設定的な意味で)BADENDかNORMALENDに突き進んで、宮田は茜との仲を押すのであってもいいのだよなぁ。 宮田は翼砂に一目惚れしてるが。うーん。
理想は硝子ぱーんwだけど そこまでさせる男ではないんだよな、いまのとこ。
(-27) 2014/10/07(Tue) 11時半頃
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おれが捕まるだけならよいが、おれは、その娘のさきまで、つぶしたくはないのだ。
[逃げて何を為すのだと翼砂は訊いた。正義を為すのだと言えたら、どんなにか良いだろう。そんな欺瞞はとても言えない。]
何にもなりはしないかもしれないが。
[ひどい男と知っていて止めなかったのも、命ぜられるままに二人が逢引できるように整えたのも、宮田に自責させた。]
おれは良い人間ではないが、悪になりたくもない。
ただのひとりで、他になにができる…。
(-28) 2014/10/07(Tue) 12時半頃
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/* 言いたいことはいっぱいあるのにねー!!! 意味不明になっちゃうよねえええー!!!
(-29) 2014/10/07(Tue) 12時半頃
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/* テスト 5 */
(-30) 2014/10/07(Tue) 12時半頃
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─幻鏡堂一階・神無月二日─
[半ば強引に部屋を辞して階下へ向かえば未だ店主の姿はなく、代わりに二人の若い女性がお喋りに花を咲かせており、裏庭で見かけたのと同一人物であろう包帯頭の男性も同席していた。 女性たちの方は彼女らが仕事の関係で来ているところに挨拶を交わしたことくらいはあっただろうか。
店主の所在を問えば、今しがた階上へ呼ばれて行ったところだという。 今日はすれ違う日なのかなと呟き、言付けて帰ろうかと思いきや、和菓子食べていかないかと勧められた。]
(21) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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[部屋は出て行った癖して階下でお茶会をしていると知れれば、小さな姫さまはまた臍を曲げてしまうだろうか。
──それも良いか、と。 僅かに口角を上げる。]
はい、では。有難くご相伴に預かります。
[>>2:130勧められた色とりどりの菓子の中から、3を手にとった。]
(22) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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/* 三色団子わーい!(喜)(すき) */
(-31) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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[口にしたそれはもっちりと甘く、上品な味がした。
美味しい、と顔を綻ばせれば、自然と話題はその甘味店に移り、和泉似だという店主にまで及ぶ。]
に……、和泉さんに?
[少女に合わせて彼を「兄さま」と呼ぶ癖がついていたことを自覚し、慌てて発音し直す。 茜と千恵子が口々に説明する通り、想像の中で彼の容貌に前髪を上げさせてみる。]
それは何というか、……繁盛しそうですね。
[確かなものが置かれた店に美しい主が鎮座していれば客はひっきりなしだということは、この幻鏡堂でも証明されている。 ……もっともこの店の場合、それを「繁盛している」と表現してよいのかどうかは若干怪しいところではあるが。]
(23) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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[話題の途中で包帯の男性とも自己紹介を交わすことがあっただろうか。
茜と千恵子に和菓子の礼を述べつつ幻鏡堂を辞し、向かう先は数時間前に知己を得たばかりの飴屋。**]
(24) 2014/10/07(Tue) 13時頃
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/* あ。なにか変だと思ったら、過去設定変更で話が繋がらなくなってるのか。よし、埋まろう
(-32) 2014/10/07(Tue) 16時頃
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/* うん…これ痴話喧嘩に巻き込まれただけだ……。 それで殺されそうなのは事実なんだが、これ、ちょっとあれだな……応援できないな……。 さてどうしような。どうしような。 どうにもならないからエピで笑うしかないな…
(-33) 2014/10/07(Tue) 16時半頃
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― 二日 ―
[口篭りながら伝えてくる本音。 全てが欲しいと、渚に咎められようとも黒鵜に祟られてもと自分のものにする、という。 頼もしい大きな背中を愛おしむ様に、その存在を確かめる様に、何度も何度も撫でた。]
貴方の事だから、攫ってでも連れて行きそうだ。 それぐらいの甲斐性を見てみたい。
[そんな冗談を言いながら笑みを浮かべるその表情は、翳りも憂いも悲愴も、全て消え去っていた。 背を撫でていた指は、上へと滑り整髪料で整えられた黒髪を絡ませて。]
傲慢で、強引で、欲張りで。 その上、年甲斐も無くて意地悪だけど。
それでも、貴方に、ついて生きたい。 貴方の為に湧き続ける「いずみ」であり続けたい。 だから……。
――……俺の主に、なって下さい。
[愛という名の水を湧かせ続け、渇いた喉を潤し、必要とされ、長い間愛され続けられる様に名付けられた『和泉』。 その名の通りに生きていきたい、と。 この櫻貴人という人間と共に、愛し愛され合い、互いに年を取り、死が二人を別つまで生きたい、と。
そう思ったのも、そう選んだのも、間違い無く自分の意思。]
(25) 2014/10/07(Tue) 17時半頃
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えっ、そんな事言われても……。
[そんな顔で笑わないでくれ、と言われ、一体如何すれば良いのか、と口にしようとした矢先。 「我慢出来なくなる」と聞いて、意味を察し、思わず口元を手で覆い、視線を泳がす。 自分もまた異性愛者だと思っていたのだが、貴人に言われてしまった事に心がざわつく。 またカチコチと薇や歯車が鳴らす音が煩かった。]
俺の声は、これからも先、嫌っていう程聞くだろ。 ……ほんと、欲張りだ。
[そんな悪態を付いていても、鼻梁を摺り合わせていれば、淡い櫻の香りが鼻を擽る。 そんな香りに誘われてか、両の手を貴人の頬を包み込んで、ゆっくりと摩り、ゆっくりと手を離した。]
(-34) 2014/10/07(Tue) 17時半頃
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[暫し貴人と抱き合い、その心地良さを堪能すれば、契約の話を切り出したら、彼の話を聞き>>14、ふむ、と頷いて。]
俺が久我さんから聞いた話では、家一軒建つとか、いや、豪邸一つ分と言ってたか? どこまで本当の事だが分からないけど、それぐらいはするとかしないとか。
[ある日、先代店主である一二三に自分らの価値を聞いてみたら、冗談とも本気とめ言える様な返答を言われ、半ば呆れていたのを思い出した。 そんな思い出に浸りながら、金銭でのやり取りはしたくない、と聞いて、また頷く。]
俺は人形だから致し方が無い部分はあるんだが……。 でも愛を買う、という感じがしてなぁ。
[貴人に共感し、その意思を尊重すれば、自分も渚との交渉するかな?と思ったら、此方に手出しをした、という話には。]
あー…、殺しは無いわ。 渚はそういう性格じゃないしなぁ。 それに、俺、……遊びじゃないと思ってるし。
[最後の方はごにょごにょと呟きつつ、ハンドベルに手を伸ばしてたら、貴人の腕が解けてしまった。 一瞬だけ何かを訴える眼差しを送れど、二度鈴を振る。]
(26) 2014/10/07(Tue) 17時半頃
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[渚がやって来る間、自分も正座をし、カチコチと絡繰音を鳴らして待っている。 束の間だが、沈黙に包まれてしまえば、より緊張感が増す、というもの。 その緊張から逃れる為に、軽く咳払いをしたら、渚は部屋の前に到着した様で>>3。]
……あぁ。 櫻さんと、契約を交わしたいのだが。
[手を振り扉を開けたら、和菓子と茶を乗せた盆を持った渚の姿が視界に飛び込んでくる。 要件を単刀直入で言えば、貴人の手出しの件は有耶無耶になるだろうか。 一応、【見えぬ】様に帳は掛けたのだが、店主である渚はそれでも【見る】事は可能なので、見られない、とは言えない。 ともあれ、自分が出来る事はそれぐらいだし、渚は隠してるのを覗く様な無粋な事はしない、と信じるしか無かった。]
(27) 2014/10/07(Tue) 17時半頃
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/* もうさ、ご主人様がイケメンすぎて生きるのが辛い_(:3」∠)_ この傲慢さが素敵なんです、強欲っぷりとか中の人がきゅんします。
(-35) 2014/10/07(Tue) 18時頃
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[部屋の戸が開くなり、早々に和泉から契約を交わしたいと告げられる。>>27]
櫻様と…ですか?
[和泉が越えられぬ境界を容易く越えながら、常と変わらぬ様子で事実を確認する。 行儀よく正座する二人の間に腰を下ろし、卓袱台の上に茶と菓子を並べる横で、肯定の返事が返ってくるだろう。]
さようですか。 分かりました。
櫻様、和泉さん、お慶び申し上げます。
[盆を下げ、半歩下がると。 まるでからくり人形のような滑らかさで三つ指をつき、深々と頭を下げる。
予め決められていたかのように動き、祝いの口上を口にした渚の様子は、常の様子とは異なって見えたかもしれない。 二人がどのような反応を示そうと頑として頭を上げようとはせず、伏したまま淡々と言葉を続ける。]
ですが、お分かりでしょうか? 契約を交わすということは、幻鏡堂を出るということ。 即ち、黒鵜の加護から抜け出すということです。
和泉さんに、その覚悟がおありですか? 時と共に老いて、死ぬ覚悟がおありですか?
[和泉の答えを待たず、渚の言葉は流れる水のように続く。]
櫻様も。 和泉さんと契約するということは、和泉さんだけでなく、和泉さんに掛けられた黒鵜の願いすらも引き受けるということ。 和泉さんにとって、契約とは人が交わす結婚という契約より、何倍も重い意味を持つのです。 飽いたといって、反故に出来るものではありません。 それに貴方様は華族として、櫻の家を背負う御方です。 妻をめとり、子を成して家を守るという務めもございましょう。 和泉さんを愛することと、櫻の家を守ること。 如何に折り合いをつけるおつもりでありましょうか?
[ただ深く頭を下げたまま、渚は二人の答えを待っている**]
(28) 2014/10/07(Tue) 18時半頃
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/* 渚のひどい雷を見た。 これはひどい(褒め言葉)
(-36) 2014/10/07(Tue) 19時頃
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―1日>>2:105>>2:106―
[男の返しに少女は鷹揚に頷く。]
えぇ。話を聞くのは良いですわ。 どこへ行かずとも、一緒に旅した気分になれますもの。 本も、おんなじ。 どこへ行かずとも、見知らぬことを、知ることができますわ。
[問われるままに、少女は人魚姫の物語を語る。 勿論、少女が元々知っていた方の、“ハッピーエンド”のお話だ。 しかし魔女の元を訪れた、人魚の少女が声と引き換えに足を得るシーンで苦渋の表情を見せる男に、少女は話を止める。]
…私には、分かりませんわ。 伝える術を持たないことが、どのような苦しみか。 けれど、この少女はちゃんと、最後には声を取り戻しますのよ!
[大分端折ってしまったが、結末に近いところを告げれば、男はどのような反応を見せた事か。 物語を終えれば良い時間、そろそろ部屋を辞するという男を止めることは無い。]
よろしければ、また、おいでくださいませ。
[それはもしかすると社交辞令かもしれないが、少女はにこりと邪気のない笑みを見せるのだった。*]
(29) 2014/10/07(Tue) 19時半頃
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―2日>>2:117~―
[促す少女に青年は、心得たように謝罪を述べる。 随分と芝居がかかったような口調ではあるが、決して悪い気はしない少女であった。 そもそも少女は御姫様の出てくるお話が好きだったし、王子様などにあこがれがある。 残念ながら、この王子様は白馬には乗ってこないけれど。 ほんのちょっとした特別扱い、とも言おうか。 青年の仕草にすっかり気を良くした少女は、漸く常通り戸を開く。 元々怒っていたわけではない、実の所、青年がこうして訪れてくれるだけで少女の機嫌はいつも以上に良いのだ。]
まぁ、私に?開けてみても良くって?
[土産と渡された袋を開ければ、可愛らしいうさぎの形の飴が転がり出る。 尋ねてみれば、覚えのある店で求めた品だという。 それは、少女でも口にすることのできるものらしかった。]
素敵ですわ!素敵ですわ!!
[少女は飴を手に乗せて、歓声を上げた。 ついと視線を飾り棚に向ければ、昨日直してもらったばかりのからくりうさぎ。 調子が悪かった事は、青年も知るところであったが、治ったことを報告しつつ、そのからくりうさぎの隣に、飴うさぎを一つ、ちょんと乗せた。]
…なんだか、食べてしまっては勿体ないですわね。
[呟いて、机の上に並べた小さなうさぎたちを、指先でそっとつつく。 そんな折、机に置いてあった本が目に入り、そちらへと話題が移るのだった。]
(30) 2014/10/07(Tue) 19時半頃
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/* つづき書こうと思って来たら姫さまがいらっしゃって、 もう可愛くて口許が緩みっ放しで進まないので灰潜伏する。 */
(-37) 2014/10/07(Tue) 19時半頃
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[尋ねる少女に、青年は物語の真実を告げる。 少女は暫し、沈黙した。 何かを問うこともできた。 けれど、その全てはきっと、答えの無いもので。]
なんだか、やるせないですわ。 この少女はとてもかわいそうなのに、でも悪い人なんてだれもいないんですもの。 どうやっても、少女が幸せになる道なんて…
[言いかけて、また考え込んでしまう。 それから、ゆっくりと。]
…でも、この少女が不幸だったかというと、そうでもなかった気もするんですわ。 どうしてですの?
[それに対する答えは得られない。また暫く宿題になりそうである。 そして、投げられた問い>>2:120。 少女はきょとんとした顔で、数度瞳を瞬いた。 それから、合点がいくと、また少し考えてしまう。]
タイミングが…悪かったんですわ。
[それを答えにしようとして、けれど。]
兄さまは、お優しいんですもの。
[言葉足らずなその答えの意味を、青年は解することができただろうか。]
(31) 2014/10/07(Tue) 19時半頃
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[渚が菓子を並べてる間に、貴人は了承の返答をするのだろう。 するとだ、渚が半歩下がり、深々と頭を下げる彼の様子に、目を丸くした。 この様な行動をするのは、渚が幻鏡堂に来てから初めて見せるものだったから。 慌てながら正座を解き、立ち上がろう、としたら、此方の覚悟を問う様な言葉が。
黒鵜の加護は、もう必要は無い。 自分は、貴人と共に生きて、歳を取り死んでいく、と決めているのだから、答えは決まってる。 それを口にしようとした刹那、今度は貴人の覚悟を問う言葉が続いていく。]
――……っ。
[言葉が詰まった。いや、雷に打たれた、と言って言いかも知れない。 そう貴人は、櫻家を背負ってる宿命を持ってる人だ。 故に彼が孰れ妻を娶り、子を成していかなければならない。 そして、自分は彼の子を産み落とす事は出来ない。 それは、天地がひっくり返ったって不可能だ。
貴人にとって大事な役目とも言える事を考慮に入れられ無かったとは。 己の至らなさを呪い、拳を作り、震わせていた。
此れに関しては、貴人の人生に纏わる話だ。 己の気持ちだけで決めて良い話ではないし、覚悟を決めなければならない。 そう、彼の選択も考慮をしなければならないのだ、もし貴人が家の役目を選ぶ事も覚悟しなければ。]
これは、貴人さんにとって大事な話だ。 だから、ちゃんと考えて決めて欲しい……。
どんな決断でも、俺はちゃんと受け止める、から。
[貴人がどんな選択をしても、自分はそれをしっかりと受ける覚悟を示す様に、静かに微笑み、微かに震えてた。]
(32) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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/* 中の人が本気で考慮してなかったなんて言えない\(^o^)/ こりゃあひどいうっかりなんだぜベイベー
(-38) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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/* そう言えば、2dの渚の衣装は、胸元に白いレースをあしらったワイシャツに黒のリボンタイ。ズボンはグレーのチェック。 つまり、洋服で三つ指ついて頭を下げた、という事か! (今気付いた人)
(-39) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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/* アオザイ良いよなぁ。 男性がアオザイを着るのも素敵('∀'*)
(-40) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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─幻鏡堂→帰路・神無月二日>>24─
[再びの来訪にも笑顔で出迎えてくれた看板娘にうさぎの飴の礼を述べ、先ほど思い立った目的を告げる。]
急なお願いで申し訳ないのですが、明日──
(33) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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ショート・ケーキの形した飴をつくっていただくことはできますか。 今日のと同じ、あのお砂糖で。
[簡単なものでしたら、と応対する彼女に、ほっと安堵した笑みを見せて続ける。]
ありがとうございます。午前のうちに伺いたいのですが。
[何かを察したのか、「贈り物ですか」と問われれば、はにかんだように返す。]
ええ、……いえ。僕の誕生日、でして。 ──一緒に祝って欲しい方が、居るのです。
[幻鏡堂を知るという彼女には砂糖の件と合わせて何がしか伝わったのか、笑顔と快い答えが返ってきた。]
(-41) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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[紅緒の部屋を訪れる前に、準備して欲しいものがあると頼む。 今日初めて使う店に不躾な願いではあったけれど、樹の思いつきは快く受け容れられた。
丁重に礼を述べて店をあとにすると、まっすぐに夕焼けの帰路を辿る。]
(34) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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|
[一般的な定時にはまだ早く空席の目立つ電車に乗り込めば、夕焼けの見える車窓に向かう座席へと腰掛ける。 傾いてゆく陽を眺めながら、樹はぼんやりと思索の海に沈んでいた。]
……どうも、うまくいかない。
[もどかしいのは、他ならぬ己の心中である。]
(35) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 20時頃
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[大人げなく批難めいた言葉を投げて部屋を出たこと、
少女の反応を予想しながら階下のお茶会に参加したこと。
そのくせ、明日もいつもの席で向かい合いたいと強く願っていること、
知ったばかりの店に無茶を頼み込むほどの衝動。
──呼び起こされる感情のすべてに、紅緒の存在がついて回ることはわかっているのだけれど。 そのひとつひとつは心のあちこちにとっ散らかったまま、収束する先を見失っている。]
(36) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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──情けない、ね。
[努めて客観的に観察しようとしても、ばらばらに表出する心のうちを描写する言葉が、どうしても見つからない。
こつりと窓枠に頭を預けて天井を見上げ、樹は深い溜息をついた。]**
(37) 2014/10/07(Tue) 20時頃
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/* 誕生日ネタはほぼ中身COだけれども、それで気づくようなひと(てぃーさん)からは既にじゃふさん透っけ透けやろ! ということで自重しない。 せっかく村の中で誕生日過ごすので祝ってください(えがお)
あ、てぃーさんは茜ちゃんだよね知ってる← */
(-42) 2014/10/07(Tue) 20時半頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 21時半頃
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-幻鏡堂・三日>>20-
[1階へ降りれば、まだ夜の闇が明けきらぬ時間すでに宮田がいて少し驚く。 しかし「おもしろい服だな」と微かに笑った気配が伝われば、渚の表情も和らぎ。]
ふふっ。 先代が面白半分に色々買い集めたものなんです。
[宮田が用意した着物ではなく、最初の日に着ていた服を着ていることに気づきながら。 気づかないふりをして階段を降りると、宮田の傍に並んだ。 他にどんな服があるのかと尋ねられれば、記憶を振り返って苦笑いを浮かべただろう。
渚が近づくのを待っていたように、幻鏡堂を出ると言われる。 宮田の服装からなんとなく、そう感じていた渚はただ、少しだけ寂しそうに微笑んで。]
そうですか…。 お気をつけて。また近くにおいでの際は、お顔を見せてくださいね?
[最後に「最近嬉しいことや楽しいことはなかったか」と訪ねられれば、渚は微かに首をかしげて目元を伏せる。 首をかしげたことで長い黒髪が揺れて、一瞬その顔を作り物めいて見せた。]
そう…ですね…。 和泉さんが主を見付けたことと…。 宮田様が、ご飯をおいしそうに食べてくださったのが、うれしかったことでしょうか。
[ふわり、と。はにかむように微笑んだ。*]
(38) 2014/10/07(Tue) 22時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 22時半頃
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― 幻鏡堂三階/神無月二日 ―
[彼に触れられる度、逸る気持ちが沸き泉む。>>25 それと同じだけ、穏やかな温もりも身体の奥に拡がった。 飢えたこと無い身に、初めて覚える不足。 滾々と溢れる彼の想いと言葉を全て求めたがる願望。 飲み干した端から乾いていく感覚が、喉を干上がらせる。]
……久我が余りに頑固なら、それも視野に入れようか。 けれど、此処は説き伏せる方が惚れ直して貰えそうだ。
[余裕を掻き集めて笑った声は、平静を努める。 彼を奪いたくなる衝動は、甲斐性ではなく欲望だ。と、手順を間違えそうになる本能を、理性で押し留めた。 それに、その理性を強固なものにしてくれる理由はもう一つ。]
それにね、翼砂や紅緒に恨まれるなんて冗談じゃあない。 ――…君が悲しむような事は何もしないよ。
[意地悪なのは、君だけにね。と、余計な一言を付け足すのも忘れず。 彼の声は己の心中に落ちて溜まり、覚えた不足を満たしていく。 もっと聞きたいと貪欲に針が振れ、頑是無いと理解しつつも、珍しい感覚は心地良かった。]
私を生かしておくれ、和泉。 櫻が永らえるには、君が必要だ。
[緩く首を振り、眦に仄かに溜まる熱を腹って笑みを噛む。 高揚感を覚えてしまうのは、彼の選択を聞いたが為。 沢山の人と年月を通り過ぎてきた彼の、道が白日に晒されたが為。]
(39) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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[しかし、戸惑いめいた彼の声を聞けば、緩く首を捻った。 彼の逃げてしまう瞳を追いかけ、口篭る様子に吐息で笑う。]
―――…君の声を厭って言うほど? 言質は取ったよ、和泉。
……恥ずかしからず、どんな声も。 厭と云うほど聞かせておくれ。
[彼の悪態すら甘く響いて聞こえるのだから、本当に慾が深い。 そして、業も深く、彼を求める本能も。
少しだけ瞳を伏せがちに、伸びてきた掌へするりと頬を寄せた。 彼にこの先何度も受け入れさせるだろう、狡い狡い、甘えを込めて。]
(-43) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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ほう―――、それは豪気だが、 一邸遣るから諦めろと言われても割に合わない気がする。 ……いや、これは私だからそう思うのだろうか。
[彼らの価値はそれなりに知る心算であるが、男の想像で豪邸と言えば、自身の生家を勝るもの。基準点が一般的ではない身は、天文学的値段へと足を踏み入れる価格高騰に納得。>>26 しかし、それでも彼を右から左へと動かすのに足りるかと言えば難しい。]
愛を、と云うより、君を、だね。 金銭でやり取りされる愛情もあるだろう。 単に君を“売買”と言う視点で見たくないだけさ。
[さらりと手の内を明かし、主にも従にも同じ価値観が流れ込む。 唯でさえ、己の持つ財は自身の手で成したものではない。 旧い系譜と名に因って培われたものだ。 彼と天秤に掛けるには、どれだけの金貨であっても不釣合いと言うもの。]
おや、私が云うのもなんだが彼も中々頑固だよ?
[彼の相槌に揶揄めいて笑気を挟み。 最後には、その笑みを消さぬまま、同意を示した。] ―――…私もだ、和泉。
[短いながら、嘘偽りのない真情を。]
(40) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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[そうして、ハンドベルの音色は店主を呼ぶ。>>27 この幻鏡堂で永年、黒鵜の願いを護ってきた番人が。>>28
己も正座で身を正し、先ずは口火を和泉に任せ、己も久我と対峙。 此方にはあまり緊張感もなく、悠然とした様子で彼を迎えてみせた。
しかし、容易く久我が頷いて見せるから、最初の一礼は拍子抜けした。 当然、貴人に有勝ちなる目礼ではなく、感謝の圧により頭を下げる所作。 寿ぎの儀礼を簡略ながら交し合い、続いて番人から確認めいた声が降る。]
―――……、
[先ず、問われるのは主権を握る和泉の意志。 愛娘を嫁に出すようだ、と思考が揺れたが、黙して目だけで語る。
暗に彼は、苦労するぞ、と言いたいのだろう。 世俗を知らぬ青年が、広い世界に飛び込むのは確かに危ういものだ。 されど、彼は一人ではない。歩き疲れた折に休む木陰は直ぐ傍にある。
店主と和泉の話に口を挟むことはなかった。 彼らが共に居たのは決して短い時間ではない。 己の踏み込めぬ領域だと言う分別くらいはある。
――――それに少し、悋気が疼くのは青さと言うものだが。]
(41) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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[今度は、此方に水を向けられ、意外そうに瞳を瞬いた。 まさか、その手の切り口で覚悟を問われるとは予想外。 ゆっくりと眼を瞼で洗い、久我を見やってから、和泉を伺った。>>32 なにやら、衝撃を受けているようだが、ふむ。と独りごちて口を漸く開く。]
私は、親が子の幸いを望むことを、当たり前だと思っている。 今は亡き黒鵜に息子さんを下さいと頭を下げる事は叶わないけれど、 和泉が契約を持つ人形でなくても、当然の事だと思うよ。
永遠を誓うなんて軽々しく私は云わないがね。 そんなのは大分嘘くさいじゃないか。
―――…でもね、私は必ず和泉を世界で一番幸せにしてみせるよ。 私はそのように、生きるから。
[ふ、と笑気を挟んで瞳を撓め、本音を継ぐ。 飽く事のないように、幸せになれるように、共に歩めるように。 死ぬまで努力してみると言うのも中々風雅なこと。]
(42) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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それに、嬰児は和泉が生めば良いんじゃないかな。 なるべく和泉に似て産んでくれると有り難いのだけれど。
[真面目な顔して、語っていたが、唐突な暴球が飛ぶ。 当然のことのように、爆弾を落としてから、またも笑みを噛み殺し。]
―――…冗談だよ。 流石に私が幾ら物知らずでもキャベツ畑もコウノトリも信じていない。
[二人纏めてからかうように空気を解して、一息。 改めて緩々と頭を揺らし、黒鵜の遺した番人を真っ向から見やった。]
久我、君が和泉の事を大切に思っているのは知っている。 しかし、だからと云って、そんな風に脅してはいけないよ。 君は懸念しているんだろう。 疑われているとは思わないが、確かに私にとっては家格も大事だ。 けれどね、血を残すためだけに親に愛されない子を作るのは無粋だ。 品格と云うものはそんな風につくられるものではない。
[己は恵まれた人間であり、それに相応しい重責を背負う身でもある。 けれど、櫻の家は無粋を嫌う。 花の様に貴く生きるを良しとするが、決して心無き花卉ではなかった。]
(43) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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―二日 翼砂の部屋―
…っ!
[カーテンの閉じられた部屋で告げられた内容は、世界を知らない人形には残酷な現実。 起こってしまったことは変えようもない。 ましてや、気安くかけられる言葉もない。]
そ、そんな、の…
[翼砂の胸の裡に、小さく黒いもやが語りかける。 ―――これが人間だ。 人形や硝子のように綺麗な理想だけでは立ち往かない。]
……!
[普段の余裕ある態度は微塵もなく。 みっともなくも感情のままに、立ちあがった人形は口を開く。]
―――…!
[その言葉は、【遮断された】部屋の中で弾けて消える。]
(44) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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そんなの、貴方のせいじゃない…! 貴方は、何も悪くないじゃない!
[人形は、苛立ちを、或いは床が抜けるような底なしの何かを感じた。 それを表現する術を翼砂は持たないが、白磁器と水晶でできたその眼球から、押し留めようのない何かが感情の発露として流れようとして。
それでも『何か』は流れない。 人間(ヒト)と人形(モノ)の壁が分厚く隔たっている。
どうしようもないほどに。]
貴方を救うものがあればいいのに、と願ってしまうのは… ……人形故の、傲慢なのかしらね。
[ポツリと小さく人形は呟いて、埃一つ乗っていない小奇麗な椅子へと身体を戻した。 それっきり、目の前の男が何かを言うまで口を閉ざしたままだっただろう。]
(-44) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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それとも君は私に流れる血のみに価値があると思っているのかい。 それなら、由々しき事態だ―――、だがきっと違う。
[一つ一つ紐解いて、男は朗々と語りゆく。 この場を交渉の時だとは思わなかった。 だが、和泉に、そして彼に、妥協する事など何もなかった。]
私は和泉を欲するが、君ともまた刎頸の友だと思っている。 故、見縊らなくていい。私は櫻四世紀の重さに潰れる手合ではないよ。
[彼の慧眼を何時ものように褒め称え。 人を見る審美眼も備わるのだと、自身のことであるのに彼の目を頼る。 櫻の貴人は、二年茶を酌み交わしてきた、友の目を信じていた。]
―――…我が、櫻家は雅を愛し、無粋を厭う。 高貴なる義務が、人を愛することを阻害するのではない。 やはり、そこは私の度量と云うものだ。
私は君が和泉を譲ってくれると信じている。
久我。君は、私を、信じてくれるかい。朋よ。
[己にとっては、問われるまでも、考えるまでも。と云う話であった。 けれど、自身の中で自己完結を見せず、拙いながら言葉に変えて。
ね?と、茶のお代わりでも求めるように、微笑んだ。]
(45) 2014/10/07(Tue) 22時半頃
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―――…まぁ、この通り和泉には疑われているのだが。
こちらは追々教えていければと思うよ。 傲慢だ、強引だと彼は云ってくれるけれど、 未だ未だ、こんなものじゃない。 [ふ、と呼気を捨てて、最後は笑い話を付け足した。 櫻家の歴史は永く旧い。 その間も直系男子が生まれ続けるなんて其れこそ胡散臭い話だ。
一悶着どころか、十は揉め事も在ろうが、自身にとっては瑣末な事。 どれ程の障害と成ろうとも、朋の信を除いて、躊躇う事など、何も無い。]
(46) 2014/10/07(Tue) 23時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 23時頃
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/* しぬほど長くて絶望した。 コアタイムもおそらくかみ合っているのにこの文通状態。 打ち合うようなレスポンスが好きだったら申し訳ないなぁ。 あ、自分は和泉くんが好きです。(聞かれてない)*/
(-45) 2014/10/07(Tue) 23時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 23時半頃
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/* はやく翼砂さんをこの会話から開放してあげたい
(-46) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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[櫻が取ってつけた笑い話に締めくくられた彼の覚悟は、渚の中にどう響いたのだろうか。 華族であり、繁栄の最中にある当主の男に刎頸の友と言われることは、なんの肩書も持たない渚にとって過ぎたものだったかもしれない。
それまでピクリとも動かなかった渚が、時を巻き戻すかのように静かに頭を上げる。 ただ、変わらず相貌は伏せたままのため、表情を読み取るのは難しかったかもしれない。]
…わかりました。 ですが、こちらにも少々準備がございます。 櫻様とて、今日今すぐにと急いて和泉さんを連れ帰ろうというわけではございませんでしょう?
[その言葉に、二人は何と答えただろうか? しかし渚は頑として譲らず。 契約を交わす意思が変わらないのであれば、明日改めて店を訪ねて来るようにと繰り返すだろう。
最終的に二人が了承すれば、ようやく渚は顔を上げる。 その顔に、常に見慣れた微笑みが浮かんでいるのが見て取れただろう。 声色も、先ほどまでの冷やかさを帯びたものから、聞きなれた音色に戻っていた。]
では、お帰りになる前に…。 せめて、その茶菓子をお召し上がりください。 神蔵の茜さんと、人形技師の千恵子さんがお土産に買ってきてくださったものです。 甘い菓子に合うよう、お茶も少し濃い目に入れましたので。
(47) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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これ以上冷めぬうちに、どうぞ。
[男というには細い指先を揃え、卓袱台の上に置かれた茶菓子を勧める。 上生菓子の夕雁は、櫻の口にあっただろうか? 菓子を食べ、茶を飲んだのを確かめた後…]
ところで櫻様…
[よく見れば形のよい、紅を引かずとも薄く色づいた渚の唇が、妖しく弧を描く。]
(48) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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人生最後のお茶の味は、如何でしたか?
(49) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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[冷やかに眇められた双眼。 暗に、茶に毒を盛ったと言いたげな様子に。
さて、二人はどのような反応を返すだろう。 胸倉を掴むか、殴り掛かるか。
凍った空気が何かによって爆発する直前に、二人の耳を打つのは渚の笑い声だった。]
っあはは! す、すみません… ちょっと、戸の前で「雷」だの「殺しはしない」だのと聞こえたものですから。 ふふっ つい、意地悪をしてしまいました。
[からかわれた和泉たちにすれば冗談ではタチの悪い悪戯だが。 渚はしばし、目じりに涙を溜めて、肩を震わせながら笑うのだった*]
(50) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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/* [ダンダンダーンチャンチャンチャーーン、ダンディンドンデンダンダン…ダダッ!
by火サスBGM]*/
(-47) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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― 神無月・二日 幻鏡堂 ―
[千恵子と話していると、誰かが階段を下りる音が聞こえ、足音は台所の方へと消えてゆく。>>19]
ん…?渚お兄さんかな。 ちょっと待ってて、お茶のおかわり貰って来るね。
[そう言って席を外し、台所に顔を出したのだが、そこに居たのは―――]
………え…っ?
[思わず声が出てしまった。 だって、目に映ったその後ろ姿は、茜にとっては見覚えのある着物だったから。 渋めの落ち着いた色合いが似合う、頑固でもあり優しくもあった、幻鏡堂の先代・一二三の生前の姿と。一瞬だが重なって見えたのだ。]
(51) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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/* 非業の死を遂げた貴族。ティーカップの底に残った暗号とは…! 美貌の未亡人がアンティークショップに纏わる禁忌の秘密に迫る。
主演:和泉
って、あ、生きてた!*/
(-48) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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[着物の人物はこちらに気付くと、しまったと云う様な素振りで身じろいだように見えたが、思わず「待って」と声を掛け、袂に手を伸ばす。 こちらの手が触れる方が早くて、相手は動きを止めてくれた。
一拍分の静寂の後、こちらを向く彼の姿を見たらば、過去の人の幻影は消え去っていく。]
――あっ、ごめんなさい。 つい……
[情動的に動いてしまった事を恥入るように、慌てて着物を引く手を引っ込める。 そして、改めて包帯の人物をまじまじと見つめると、昨日ここを訪れた際、自分よりも後から来た客人だと気付き、あぁ―あの時の、と勝手に納得。]
これ、一二三おじいちゃんのと似てる…。 見たら懐かしくなっちゃって…へへへ、失礼しましたっ。
貴方は……おじいちゃんの、知り合いの人?
[台所に立つと云う事は、幻鏡堂に訪れる一般のお客さんとも違うのだろうと思い、男に問いかける。 彼が名乗ったならば、やはり自分の知らぬ人だと思い、こちらも自己紹介をしておいた。]
(52) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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あたしは神志那 茜って言います。 表通りにある神蔵工房って言ったら分かるかな?
…あ、ええと、陶磁器を作るのがあたしの仕事なんだ。 ほら、これこれ。こういうの――
[壱番街では神蔵の名を出せば大体通じる事が多い為、当然知っていると思って話しかけてしまったがどうも知らない様子で、台所で目についた昨日納品したての五寸皿を手にして、例を示して見せた。]
(53) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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――あ。 ねね、今丁度友達とお茶してたトコなんだけど、 お土産に買って来た和菓子が二人じゃ食べ切れないくらいあるんだ。 良かったら一緒にどう?
…というか、食べて欲しいなー。 今日中に無くならないと捨てちゃう事になって勿体ないしっ。 で、宮田さんのお話しも聞きたいし、ね?
[ほらほら――と、彼の返答を待たずして軽く腕を引く形で、半ば強引に千恵子の待つテーブルへと戻っていく。
顔に包帯という目立つ風貌ではあるものの、気軽に話しかけられるのは、彼の持つ雰囲気が穏やかなものに感じられたからかもしれない。]
(54) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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ちえちゃん、お待たせー こちら宮田さん。渚お兄さんはまだ戻ってきてなかったんだ。
折角だし、宮田さんにもお菓子食べてもらおうと思って。
[勝手にお茶会の人数を増やしてしまったけれど、千恵子ならばきっと快く受け入れてくれるだろうなと期待をしながら。
彼には空いている席を勧めつつ、千恵子の事は、「友達の人形技師さん」だと紹介をしておいた。 着席した宮田を見届けると、「お菓子は好きなのをどうぞ?」とにっこり笑いかける。]
(55) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 23時半頃
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[新しい茶会の仲間が菓子を口にしたなら、どうどう?おいしい?と即座に感想を聞いた事だろう。 そして、お茶を飲む合間に、年齢だとか、普段は何をしているのかとか、その包帯はどうしたのか等々――茜と千恵子に質問攻めにされ、彼が答えに窮しているであろう頃に。
また一人、誰かが階段を下りてきた。>>21 芥子色のストールを身に着けた青年は、テーブル前までやって来ると店主について尋ねて来る。]
んー、渚お兄さんなら、さっき上に行っちゃった。
…ってことは、まだ別のお客さんがいるんだね?
[先程、菓子の皿を持って行ったし、1階に集まる面子以外の人物がいる事は確実らしい。
青年が、「今日はすれ違う日なのかな」と呟く声を聞いて、「それならここでお菓子食べて、少し待ってみる?」と声を掛けてみたら、あっさりと提案を飲んでくれたのだった。>>22]
(56) 2014/10/07(Tue) 23時半頃
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[ストールの青年は、2週間前に幻鏡堂へと来た際(>>0:76)、店から帰る姿を見た事があったように思うが… きちんと名前を聞いた事は無かったので、先程宮田に自己紹介したように自身の事を話す。
彼の名前と職業を知った所で、表通りの和菓子屋の話題に話が飛んだ。>>23]
今度表通りに行く事があったら、お兄さんも行ってみるといいよっ。
あ、ついでにうちにも寄って、陶磁器も見てってくれたら嬉しいかも。 ここで出会った縁って事で、お兄さんにならオマケしちゃうよー
[あはは、と冗談っぽく話してみたりして。 もしかしたらこの時千恵子も、営業っぽい声かけをしたかもしれない。
そうこうしている内に、手元の菓子山は片されていく。皆美味しそうに頬張る姿を見て、なんだか此方も嬉しくなってしまう。 千恵子に向かって、「たくさん買ってきて良かったね」と話したなら、同意してくれる事だろう。]
(57) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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[小説家の青年は、他に行くところがあるとかで店主の戻りを待たずに、幻鏡堂を後にしてしまい(>>24)、こちらも束の間のお茶会はお開きにしようと云う事になった。]
――さて、と。 お菓子も堪能したし、お皿片付けておこっか。
[渚はまだ戻って来ないし、流石にこのまま散らかしたままというのは居心地が悪い。 せめて皿と湯呑は台所に持って行こうと、宮田にも声を掛けて台所で*片付けを始めた*]
(58) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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/* 夕雁って何だろうと思っていたら、渡り雁のお饅頭か。 初雁として覚えていた、危ない危ない。*/
(-49) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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―2日目>>16―
[いまいち要領を得なかったその答えに続きを促される。 しかし、少女はそれを聞いていなかった。
部屋の壁越し、いずこかを眺めたまま、息を潜める様子は、目の前の青年にははっきりと分かったことだろう。 それまで、青年との会話に集中していたため、他の場所で同時に進行している会話への注意は希薄になっていたのだけれど。 兄さまの話題がほんの僅か上った刹那、半ば無意識に兄さまへの注意が強まり。 そして、閉ざされた部屋に気付くと妙な胸騒ぎがし、結果、そこで進行する会話に気付いてしまったのだった。
冗談である内は、心の声でする会話にて、茶化すこともできる。 けれど、いつになく真剣で、そして現実味を帯びた事態に、少女は固唾をのんで見守ることしかできない。 しかし、その内容をはっきりと拾う前に、少女の視界を青年が塞いだ。]
えっ…あ…
[我に返る少女に、青年が囁く。]
(59) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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[囁きに対し、さっと頬を染める少女は、ばつの悪そうな顔をした。 普段ならば、返事を求められるなどの例外を除き、目の前のお客様が優先される。 さらに、普段ならば、この青年は少女の沈黙を待ってくれる。 しかし、今日は、どちらでもなかったようで。
暇を告げる青年の姿に、胸のからくりが妙な音を立てたようだった。 躊躇う少女に、青年はさらに言葉を重ね。]
…お待ち、申し上げておりますわ。
[少女はすぅと手を伸ばし、戸を開ける。 いつになく静かに開いた扉は、青年を見送ればそのまま静かに閉じるのだった。]
(60) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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[青年が、階下で女性たちと茶会をしている事には、気付いていた。 けれど、少女はそれを責めるつもりはない。 青年が少女の部屋を後にしたのは、こちらに責任があることはよくわかっていたし、それ以前に、少女にとってはもっと一大事が起こっていた。
兄さまが、櫻さまをお選びになった。
この20余年、当たり前に過ごしてきた日常が、崩れる。 それは、とても喜ばしい事なのだけれど、こんな日々がこれからもずっと繰り返されていくと錯覚していた少女にとって、とっさに喜べないことでもあった。 兄さまに呼び出された渚も加え、3人で交わす会話を静かに聞いて。
少女はそっと、唇を動かす。]
(61) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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おめでとうございますわ、兄さま。
[胸の内で紡がれた祝いの言葉は、上手く喜びを表現できただろうか。]
きっと、幸せにしていただいてくださいましね。
[直接櫻さまに告げられないのがもどかしいけれど。]
(=0) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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-幻鏡堂、二日・1階-
[櫻の見送りを兼ねて皿を下げつつ下に戻ると、店の中で茜が黙々と商品をスケッチをしていた。 千恵子や宮田はまだ、店内にいただろうか?
テーブルの上にあった菓子が綺麗に片づけられているのを見て、少しのつもりがすっかり上に長居してしまったことに気づき申し訳なくなる。]
スケッチは、順調ですか?
[驚かせないよう控えめに声をかけるが、茜の反応はどのようなものだっただろう? 足を忍ばせていたつもりは無いが、驚かせてしまったのならそれも合わせて長い間離席していたことを謝る。
櫻が帰宅するのであれば扉の前まで見送り。]
茜さん。 お茶会を抜け出してしまったお詫びに、お茶を一杯淹れさせてくださいませんか?
[帰る前に一杯いかがですかと、茜や店内に残る人たちにお茶を勧めた*]
(62) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 00時頃
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[目の前の男が案外、立場に縛られる事を知っている。>>47 己の身分は先天的なものだが、彼のお役目は後天的なものだ。 告げた言の葉を快諾ではないにしろ、応と返されると淡く息を吐いた。]
準備と言うと―――…、ああ。 明日、白無垢で和泉が出てきても見惚れぬように気をつけるよ。
[案外真面目な返答の中身は不真面目極まりない。 流石に今すぐに彼を攫うと言うのはエスプリが足りてない。 三日通いをしても良いと考えるのは、やはり貴族らしさか。
和泉へと視線を滑らせ、淡く微笑めば、必ず迎えに来るよ。と、告げた。 25年を共に過ごした幻鏡堂、或いは店主と同じ人形達か。 里帰りをさせない心算は無いが、彼の居場所は己の元へと移る。 時は幾らあっても足りないだろうが、挨拶の時間はくらいは渡したい。]
(63) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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―――…おや、有難う。 君の事だから、てっきりもっと頑なに成るかと思ったよ。 久我は私のことを誤解しているから。
[市井で浮名を流した覚えは無いが、軽口叩いて礼を告げ。 渇いてしまった喉を潤す為に煎茶に手を伸ばした。 吐息で湯気を散らすと、先ずは一口。]
初雁か…、君のこういった趣味の良さは相変わらず好ましい。 祝い菓子を和泉と相伴出来ないのは寂しいが、 彼も何時かこの味を知るのだろうか。
[しみじみと漏らしつつ、有難く茶菓子を齧る。 年頃のお嬢さん方が選んだ菓子は想像に違わず甘かったが、今の己ほどではあるまい。滑らかな漉し餡を舌の上で愉しみ、勿体ぶった物言いに疑問の色を寄せた。>>48]
(64) 2014/10/08(Wed) 00時頃
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――――……、……謀ったな。久我め。
[しかし、一服盛られると男にしては珍しく、僅か低い声を絞り出す。 己の胸元を押さえて、上体を折って肩を震わせた。>>50 暫く咽る振りをして、彼の演技に乗ると、暫く揺れてから、ひょいと眼差しを起こして笑った。]
………そういった覚悟でおいで、と常より目で語っていたくせに。 なんて、酷い男だ。―――…ふ、……ははっ!
[押さえていたのは胸ではない。腹だ。 恨みがましく唱える作り物の声も爆ぜて、破顔一笑。
番人である彼とこんな風に笑いあうのは、きっと初めてのことだった。**]
(65) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 00時半頃
店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 00時半頃
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/* こわいよ!こわかったよ渚さん!(´;ё;`)
(-50) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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永歴三十四年、神無月、三日
紅緒が生まれて半年。 私は自分に遺された時間が僅かしかないことを悟り、三人のために家を残すことにした。 今の家がある榛名壱号の壱番街。 その中心から少し外れたところに、伝手を頼って土地を購入した。
今日はいよいよ大工の棟梁と設計図の打ち合わせをする。 その家の梁や壁には、無理をお願いして公智神社周辺の、人形を作成する際に使用する木材とその樹液を使うことにした。 三人の『繋がり』が樹齢千年を超える御神木によるものが大きいなら、若くとも同じ木で、感覚を共有することができるのではないかと思ったからだ。 私は三人の持つ繋がりを【人形たちのお茶会】と呼ぶことにした。
今となっては、私が三人に遺せるものは多くない。
私が死んだ後も、三人が穏やかに暮らせるように。 心無い蒐集家によって、彼らの心が踏みにじられないように。
死にゆく私にできるのは、結局はこの程度の事なのだと惨めにもなるが。 私の遺すものが、彼らを守る場所であるならそれでいいと。どこか誇らしくもあった。
私が家を建てようとした要因は、軍事家系の重華の当主にある。 重華の当主は非常に熱心な私の人形のファンで、今までにも何度か個人的な人形作成の依頼があった。 紅緒を最後の人形と心に決めて、今はすべての依頼を断っているが…。
重華の当主だけは、何度断っても執拗に連絡を取ってくる。 その重華の当主が、黒鵜が作った最後の自律人形を欲しがらない理由があるだろうか?
大工の棟梁とたっぷり4時間ほど図面を挟んで意見を交換し。 また次回、手直しをした図面を見せてくれるよう頼んで棟梁宅を後にした。
そのまままっすぐ家に帰ってもよかったが、気分がよかったのもあり一二三の元を訪ねて帰った。
(-51) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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永歴三十六年、睦月、十五日
壱番街に建設中だった家が、今日ついに完成した。 棟梁に案内されて中を見たが、なかなかどうして。 素晴らしい出来栄えだった。 これなら、三人も気に入ってくれるだろうか?
そして、三人のために施した様々な絡繰りは、きちんと機能するだろうか? 後を任せる一二三のために、梁に使った木材と同じ木から採集された琥珀で腕にはめられる数珠を作った。 この琥珀の数珠が、この建物の鍵替わり。 この琥珀一粒でも百万圓はするというのだから、一二三が聞いたらなんというだろう。
(-52) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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永歴三十六年、睦月、八日
今日、整備をすると言って、三人を眠らせて輸送用の箱に詰めた。 明日には部屋の荷物ごと向こうの家へ移し、数日後には一二三にすべてを託す。
嗚呼、突然こんなことを言われて、一二三は怒るだろうな…。 いや、和泉や翼紗も怒るだろう。 紅緒は泣くだろうか…?
だが、私から三人を引き離すことは、三人のためでもあるのだと。 鈍りそうな決意を、ぐっと奥歯をかみしめて耐える。 私がいれば、三人はあらゆることで私を優先し、遠慮するだろう。 なにより私が死に病だとしれば、私の願いを叶えるために、自分をないがしろにしてしまうかもしれない。
それだけはいけない。 私のために、三人がなにかを犠牲にする必要はないのだから。
(-53) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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永歴三十六年、睦月、九日
今日、咳と共に、ついに血を吐いた。 私に残された時間にも、終わりが見えて来たということだ。
(-54) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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-二日 幻鏡堂 - [茜さんが取ったのはこし餡の団子が乗っている皿。]
漉し餡の滑らかさと甘さがたまらないよね。 見た目の楽しさもまた和菓子ならば、かと。
[もっちもちとお団子とお茶を頂く茜をみつつ、自分も玉菊を頂く。 甘くて美味い。 お茶で甘さを緩和するが、お茶の味が合わさって――美味しくて至福である。]
(66) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[渚を囲んだままの雑談の話題は自然と購入をしたお店の話題へとなり――]
見た目も可愛いからこうすぐに食べるのもったいないよね。
[和泉さんに似ている話はうんうんと頷いて同意を示す。 視線に気付いて]
そう…かな?
[こてんと首をかしげてそう応えたのだった]
[不思議な感じかどうか、と問われれば、あまり想像しがたくて不思議な感じと言われればそうかもしれない。 うーんと考えながら、お茶を静かにすすると。 「呼ばれたので」と席を外す渚に>>3]
はーい。 うん、気にしないでね。 よろしくと伝えてくださいー
[お菓子をのせたお皿を手にして行ったので、客が尋ねてきているのだろう。]
(67) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[そうこうとお菓子を頂きながら茜と話していれば、階段をぺっとこ、ぺったんと降りる音。 台所の方へと音が消えたので、渚だろうか。>>51]
うん? うん。
[ちょうどうさぎの饅頭を口にしたところだったので、そう応え、こくりと頷くともぐもぐと口の中に入れる。 デザートは別腹とは言ったものだ。]
(68) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[どのくらい経ったのだろうか? 茜と男と共に戻ってくる。 顔に包帯をした風貌の男は宮田というのを知って、茜から紹介されれば>>55]
先程の足音は宮田さんだったんだ。 涼宮 千恵子と言います。 よろしくお願いします。
[ぺこりとお辞儀をして名乗っただろう。 そして巻き添えすべく、お菓子を勧めるのであった。 団子の餡子三種類、紅葉の葉、菊の花や、ほおずきやら、>>2:87かぼちゃの饅頭>>2:138やら、色々並べられているだろう。 宮田さんがお菓子を頂くのであれば、感想を聞く事だろう]
栗もおいしいんだけれども、餡子もおいしいよね。
[お茶を飲む合間に、色々と茜と共に宮田へ質問を投げかけるだろうか。 何をしてる人?とか、茜と質問が被ってるのが多かろうが。 宮田から質問があるのならば、快く答えるだろう。]
(69) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[そんな中、また誰か足音。 茜と青年とのやりとりを見つつ。]
別のお客さんか…。 あ、お菓子どうぞ。 たくさんありますし、気にせずに、どうぞどうぞ
[>>56茜が誘う案にあっさり飲んでくれた彼にも、そう声をかけてお菓子をそっとすすめたのである。]
(70) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[宮田に自己紹介したように、彼にも自己紹介をして >>57表通りの話になれば、和菓子屋をお勧めをしただろう。]
もし設備とか調子悪い子がいれば、見ますよー。 点検とか軽い修理ならすぐ見れますし。
[ぽんぽんと鞄を軽くたたいて、そう示した。 青年は他の行くところがあるということで後にしてしまい、こちらもお茶会はお開きということに>>58]
うん、そうだね。 そのままにするのも、なんだか申し訳ないし、渚さん忙しいのかな。
[宮田にも何か持っていくのはあるかと声をかけて、皿と湯呑を台所に運ぶべく、片づけを始めた。]
2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[宮田に自己紹介したように、彼にも自己紹介をして >>57表通りの話になれば、和菓子屋をお勧めをしただろう。]
もし設備とか調子悪い子がいれば、見ますよー。 点検とか軽い修理ならすぐ見れますし。
[ぽんぽんと鞄を軽くたたいて、そう示した。 青年は他の行くところがあるということで後にしてしまい、こちらもお茶会はお開きということに>>58]
うん、そうだね。 そのままにするのも、なんだか申し訳ないし、渚さん忙しいのかな。
[宮田にも何か持っていくのはあるかと声をかけて、皿と湯呑を台所に運ぶべく、片づけを始めた。]
(71) 2014/10/08(Wed) 00時半頃
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[片付けを終わって]
これでいいのかな。
[片付けとはいえど、下手に触って拙いというのもあってか、そう呟き]
んん、私は今日はこのまま帰ろうかなと思うよ。 宮田さんと茜さんはどうするの?
[と、問うて、どうするのか返事を聞いたことだろう。 返事をきけば、自分の工房へと戻るべく、幻鏡堂を後にしただろう**]
(72) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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ー幻鏡堂、二日・夜半ー
[誰もが寝静まった頃、和泉の部屋の戸を控えめに叩く。
しばらく待って反応がなければ自室に戻るが、反応があれば少しだけ話が出来ないだろうかと尋ねるだろう。
無論、部屋の戸は【完全に閉ざして】**]
(-55) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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[自分とは相対して、悠然と余裕を見せている貴人。 一方自分は、というと、その貴人の余裕さを感じる事が出来ぬ程に固まってしまって。 カチコチ、カチコチ、カチコチ。
貴人への問いを受け、雷に打たれた様な衝撃を覚え、最悪の覚悟を決めながら話を促してみれば。 普段と変わらぬ余裕綽々さを見せ、いつもの雑談をしているかの様な雰囲気すら感じる。 そんないつもの調子に見える会話の中で、和泉を世界で一番幸せにする、という言葉には胸が張り裂けてしまいそうで致し方無い。 幸せな想いも胸が痛むのか、というものを学習した気がする。]
(73) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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お前、俺の性別分かってるのか!?
[幸せと感動を味わってる差中の子供産めば良いと>>43。 緊張感が限界にまで達しようか、というぐらいの状況でも、絶妙なタイミングでツッコミを入れる辺り天賦の才かも知れない。全く以って無駄な才能だが。 当然の如く、冗談だ、と言われてしまうのはいうまでも無く。 苦虫を噛み潰した表情を浮かべ、頭を掻く。]
それでも、場の空気、というものがあるだろ。
[文句をぶつぶつと言いながらも、貴人の冗談のお陰で、肩の力が抜けていくのがよく分かる。 此方も真面目に渚を見つめつつ、続く言葉に胸打たれ、改めてこの人についていこう、という想いを塗り固めていく。 打算も無く真剣に説得する貴人のフォローを入れる様に、自分の想いを打ち明けていく。]
正直、俺は世間知らずだ。 その上、社会の荒波も知らない箱入り息子だ。 でも、俺はこの人を信じても良いと思うし、ついて生きたいんだ。 一緒に生きて、共に同じ時間を過ごしたいんだ。 いっぱい喧嘩も苦労もするかも知れないけど、それでも貴人と共に居たい。
……駄目、なのか?
(74) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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[さて、此方の説得で渚の心を動かす事が出来たのか。 正直上手く伝わっている自信は無いのだけど、紛れも無い覚悟と意思を渚に伝えたつもりだ。
渚が面を上げ、準備がある故に、今日は契約出来ない旨を伝えてきた>>47。 本当は今契約をしたかったが、準備が整わないのなら、仕方が無い、と大人しく引き下がれば。 白無垢の話を引き出す貴人の声>>63。]
お前も紅緒と同じか!
[ここはしっかりとツッコミを入れつつ、【お茶会】での会話を思い出してしまったとかなんとか。
渚が茶を勧め>>48、貴人が茶を啜る>>68。 「人生最後のお茶の味は、如何でしたか?」>>49。
――、一気に血の気が引いていくのがよく分かる。]
(75) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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――……貴人!? 貴人!!
[胸元を押え、肩を震わせてる貴人>>65に寄り添い、肩を掴み、激しめに揺さぶった。 と、身体を起こして笑う貴人。渚も思いっきり笑っている>>50。]
……えっ?
[一瞬、何が起きているのか理解出来ずに素っ頓狂な声を上げてしまって。 二人が笑い合うのを見て、漸く質の悪い悪戯だと気付けば、何かがプツリと切れた様な気がする。]
お前ら、この部屋から出て行けっ!!
[溜まってた感情を噴き出し、二人まとめて怒りをぶつけてしまう。 あんなに緊張して、あんなに説得したオチがこの形で締め括られてしまったのだから仕方が無いのです**]
(76) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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―二日目 幻鏡堂・翼砂の部屋―
[結局、その後。宮田とは何を話しただろうか。 翼砂は客の座っていた席を茫然と見つめながら、時間を過ごす。 カーテンは既に【開いた】。渚か他の客が部屋を訪れれば、普段とは違う翼砂の姿に驚いただろうか。]
…!?
[と、和泉の『出て行けっ!!』という怒号が幻鏡堂を震わす。 翼砂は、何事かと眉をひそめ。]
…―――?
[いつものように、念を飛ばす。 近くで起こっていた一大事を、全く気付いていなかったのだ。]
(77) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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ど、どうしたんだ和泉…?
[おそらく訳を聞けばなんてことはないのだろうけれど。 もうこの繋がりも長くはないのだと、和泉の口から知れるだろうか。]
(=1) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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/* 二日目じゃないな二日だな。もー眠いときミスが多いね。
(-56) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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[和泉か、或いは紅緒からか。 和泉の契約の話を聞けば、翼砂は何事もないかのような口調を装って。]
……和泉、お別れの挨拶はしてくれるんだろ?
[と、虚空へ向かって問いかける。]
なら、末永くお幸せに。
[その言葉は、まるで普段通りの「おはよう」と似たように。 自然な形で、翼砂の口から滑り出る。**]
(78) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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[片付けが一通り終わって、ふぅと一息。 胸の前で組んだ手を、そのまま前に付き出すような形で伸びをしながら]
んーー~~、おいしーお菓子を食べて、新しい話し友達も出来たし、楽しかったなぁ。 ちえちゃんも宮田さんもありがとねっ。
[少しばかりの時間ではあったが、茜目線だと年若い宮田は新しい友という扱いになっていた。 さて、この言葉に対して宮田はどう反応したのやら。
>>72千恵子に、これからどうするのかと聞かれ、時計をちらと見やる。どうやら、まだ急いで帰宅せずとも、良さそうな時間帯。]
せっかくコレ持って来たし、あたしはちょっと真面目にデッサンでもしていこうかな。 流石に手ぶらで帰っちゃ、怒られそうだし。
(79) 2014/10/08(Wed) 03時半頃
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[鞄の中にある道具(>>2:67)をさっと取り出し、二人の前で持って来たノートをぱらぱらと捲ってみせる。こういう事やってるんだよと自己紹介するかのように。 紙の上には、身近な動物や植物、小物等の素描が描かれているのが見えただろう。]
ここに来ると面白いもの沢山あるから、題材探すのにはうってつけなんだ。
ちえちゃんは帰り道気をつけてねー? 猫ちゃんに会ったら、あたしの分も可愛がっといて。
[などと言いながら、出口に向かう千恵子を見送って――宮田はこの後どうしただろうか。 一応、彼が戻ってしまう前に、デッサンするのに良さそうなものは無いかな?とは聞いてみたけれど。]
(80) 2014/10/08(Wed) 03時半頃
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[何を描こうかなと店内を見て回ると、大きな鷲の剥製が木製の台座の上で羽ばたいていて、これは好いと、近くに椅子を持って来て色々な角度から眺めては、ノートの白を鉛筆の黒で埋めてゆく。
そうして3ページほど描き進めたところで、 「スケッチは、順調ですか?」という渚の声が。>>62 静寂の中にあった茜の世界は破られて、びくりと肩を震わせた。
熱中していて、足音にすら気付かないとは。手を止め、声の方へゆるりと振り返る。]
あはは、渚お兄さんお帰りなさい。 うん、今日のデッサンはなかなか良い具合。
[自信を孕んだ言葉と共に、今し方手がけていた物を渚に見せる。 長時間席を外してしまった事を詫びられれば、ふるふると首を横に振って、気にしないでとの意思表示を。]
(81) 2014/10/08(Wed) 03時半頃
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[そしてどうやら、上の階から下りて来たのは渚だけではなかったようだ。 視線を動かせば、近くに櫻の姿も見つけ、にこっと微笑むと彼に向かってお辞儀をする。]
…櫻様、何か良い事ありました?
[櫻の顔を見ると、機嫌が良さそうなのが見て取れたので、ついつい話しかけてしまった。
渚にお茶を勧められると、「じゃあお言葉に甘えて」とその招待を受け入れる。 このお茶を飲んだら今日は帰る事にして、また明日デッサンの続きをしようと*思いながら*]
(82) 2014/10/08(Wed) 03時半頃
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/* 3日目にして秘話ゼロなんだ、ぜ!
この子恋愛向きじゃなくてな… 友情エンドを目指すしかあるまい
(-57) 2014/10/08(Wed) 04時頃
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─壱番街の飴屋→幻鏡堂・神無月三日─
[翌日件の飴屋へ赴けば、注文のものはしっかりと出来上がっていた。 目的も告げていたためか、てのひらに載るくらいの小さな箱にリボンを掛けられ、より“本物”らしく見えるように包まれて。
その心遣いに相好を崩して何度も礼を述べ、逸る気持ちで幻鏡堂へと向かう。
いつもの店先に店主は居ただろうか。 たとえ居なかったとしても、今日は躊躇いなく階段を上り、紅緒の部屋へと向かうだろう。]
紅緒さん。樹です。
[果たして少女のご機嫌は如何なものか。 どれだけかかるか知らないが、戸が開くまでじっと待っている。]
(83) 2014/10/08(Wed) 07時頃
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─紅緒の部屋・神無月三日─
[部屋に入ってすぐ、妙な空気に気づく。全体がどこか重く、くすんだような。 少女はあるいは、笑おうとしていたのかもしれない。 それでも、普段と違うことは肌で感じた。]
……、何か、ありましたか。
[気遣うように微笑み、いつもの席に掛けながら問う。 はぐらかされても、ビー玉のように透き通った少女の瞳をじっと見つめて言葉を重ねるだろう。]
嘘でしょう。 何もなくて、貴女がそんなにしおれるものですか。
[まるで水の枯れた花みたいだ、と。聞かせるでもなく呟く。]
(84) 2014/10/08(Wed) 07時頃
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[己のしつこさに折れたか、少女は重い口を開く。 途切れ途切れに語られるそれは、樹にとっても一大事だった。]
和泉さんが、櫻さんと……
[全てを聞き終えても、なかなか言葉が続かない。
何よりも、一番信じ難かったあの御伽噺が現実なのだと突きつけられた衝撃が大きかった。]
(85) 2014/10/08(Wed) 07時頃
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[櫻の、精悍で誠実な、人好きのする顔を思い浮かべる。 和泉がいかに美しい造形をしているとはいえ、彼も明らかに男性として創られていた。
櫻がどういうつもりで和泉を選んだかまでは定かではなかったけれど、聞き及ぶ“条件”に照らせばその意味するところはひとつだろう。
──ふと、長月の彼の言葉を思い出す。
「破滅かもしれないし、幸福かもしれないし、 絶望かもしれないし、安寧かもしれない。」
そのどれをも呑み込む腹があるのだろうということだけは、朧げながら想像を巡らせた。]
(86) 2014/10/08(Wed) 07時頃
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[眼前の少女に問いたいことは山のようにあった。 何も考えず口を開けば、きっと質問攻めにしてしまうことだろう。
額に手をやり、何度か深呼吸をして。 気が落ち着けば、目にかかった前髪を払って少女へと向き直る。]
──姫。人間になれたら一番したいことは、何ですか。
[笑顔をつくろうとして、うまくいったかどうかはわからない。 けれど、何か少しでも楽しいことを考えて欲しかった。
彼女の笑顔の咲かないこの部屋は、あまりにも寒々しくて。**]
(87) 2014/10/08(Wed) 07時頃
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[それが現実だったと知って真っ先に思い至ったのは、この時間に終わりが来るのだということ。 いつか彼女も、誰かに購われてゆく。
──知っていた、はずなのに。]
……厭ですよ。
[こんな状況で、初めて気づく。 >>36散らかった感情の収束する先はそこだったのだ、と。]
(-58) 2014/10/08(Wed) 07時頃
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[他でもない、出会った日に彼女にこっそり告げたその言葉こそ答えだったのだ。
終わって欲しくない時間をくれるひと。 彼女に対する感情の正体。
──胸が、苦しい。**]
(-59) 2014/10/08(Wed) 07時半頃
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/* 葛藤ソロールが大好物なのでいまとてもたのしいです。 */
(-60) 2014/10/08(Wed) 07時半頃
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ー幻鏡堂、二日ー
>>6 [櫻と揃って部屋を追い出された後も、まだしばらく渚は堪えきれぬ笑いに肩を震わせていて。 むしろ和泉が顔を赤くして声を荒げたことで燃料を投下されたらしく、益々笑いは止まらない。 隣の櫻はどうしていただろうか?
目尻の涙を指先で拭い、ようやく笑いを納める。 渚がこんな風に声を上げて笑ったのはいつ以来だろうか? 和泉達が25年の長い記憶を振り返っても、それはなかなか出て来ないだろう。]
ふふっ 追い出されてしまいましたね、櫻様。
[笑いすぎたせいか、その顔は常と比べれば少し赤い。 しかしその表情は晴れ晴れとしていて、茜達に顔色を心配された時のような様子はない。
渚は今一度表情を改めると、櫻に向かい合い、深々と頭を下げた。]
先程は悪ふざけが過ぎ、申し訳ありませんでした。 ですが初めに私がお尋ねした言葉に、嘘偽りはございません。 櫻様が誠実に、和泉さんを生涯連れ添うものとして愛してくださるなら…。
[僅かに言葉を切り、次の言葉を選ぶ。 渚の声は常に聞く穏やかなものでありながら、切に願う色が含まれていた。]
きっと、それだけで充分でございましょう。
[その後、一言二言言葉を交わしたかもしれない。 櫻を見送るために階下へ降りれば、熱心にスケッチをとる茜がいた**]
(88) 2014/10/08(Wed) 08時頃
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私達は、それだけで生きていける
[それは人となっても変わらぬ人形の本質故か。 この先和泉が歩む道の先を知る身としては、ただただ願うしかなかった]
(-61) 2014/10/08(Wed) 08時頃
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/* 専用ルートにちょっと笑った。えぇ、確かに。 本命矢決めておかないと動きにくいたちで……。すみません。 */
(-62) 2014/10/08(Wed) 08時半頃
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[ことの顛末を見守れば、何とも酷いオチである>>76。 しかし少女はくすくすと、笑いを零す。]
悪いお人ね、櫻さま。 でも、兄さまには、お似合いですわ。
[くすくす、くすくす。 零れる笑いの出所を、少女は知らない。 真意を問われれば、少女は胸の内でそっと続ける。]
兄さま、深刻なことを笑って済ませられる方は、きっと兄さまに必要ですわ。 全く責任が無いのでは困りものですけれど、櫻さまは仮にもお家を支えてこられた方。 その点心配ございませんわね。 何より…
[少女は一旦言葉を区切り、それから付け足す。]
そんな兄さまの一面を、容易く引き出してしまうんですもの。
(=2) 2014/10/08(Wed) 11時頃
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きっと、素晴らしい御縁になりますわ。
[それは、少女の贈る、最大限の祝福の言葉だった。]
(=3) 2014/10/08(Wed) 11時頃
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姉さま、姉さま! ついに、兄さまの白無垢姿を拝見できるそうですわよ!
[お茶会へと現れた姉さまに向けて、そんな事を言う。 それは、まるきり常通りの少女の姿であった、ハズだった。*]
(=4) 2014/10/08(Wed) 11時頃
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[顔を見ずとも声の様子で、翼砂から激しく感情の放たれているのが伝わる。]
…いいや、おれも、りっぱに悪だ。
[利用であっても、娘に声をかけられたいという己の欲が、すべき事から小男を遠ざけた。小男が積み重ねた臆病と諦念が、小男自身を屑籠のように扱わせた。不善の片棒を担がされていると知りながら諾々と従ったのは、小男に正義も勇気も無い故だった。 この度の騒動にあって、自分を巻き込まれた部外者などと思うつもりはなかった。 自分に一片の善があれば、展開も違ったはずだ。
そんな小さく醜い自分に声を上げ、願ってくれるものがあるとは思わなかった。]
(-63) 2014/10/08(Wed) 11時半頃
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人であっても願うだろ。 おのれの手では叶わないものを、人は願うのだろ。
大丈夫だ。 おれはもう、救われた。
この店でもう救われたんだ。
[椅子にかけた翼砂の、美しい相貌を見る。
醜い痣と蛙の指を持って生まれついた宮田にとって、姿形の美しくちやほやされているものは強く憧れと憎しみを喚起した。どうあっても手に入らぬ別世界がそこに在るのに憎悪した。
そんな小さな逆恨みも、もうこの二日で融けてしまった。 この幻鏡堂に居ることを赦されたことで、いま翼砂が自分のために願ってくれたことで、きれいに流れてしまった。
もう何事も、この顔のせいにはするまい。]
(-64) 2014/10/08(Wed) 11時半頃
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ありがとう。
(-65) 2014/10/08(Wed) 11時半頃
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―2日>>78―
[暫く胸の内で兄さまや姉さまと会話をしていたが、姉さまの問い>>78を耳にすると、少女もぱちりと手を合わせて同調する。]
そうですわ! 兄さま、そのお部屋から出られるようになったら、きっとこちらへいらして下さらなきゃいけませんわ! もちろん、櫻さまもご一緒ですのよ? 絶対ですのよ! 家族なんですもの、ご挨拶はマナーですわ!!
[そう、ついとふくらみの無い胸を張って言えば、兄さまはどんな反応を返してくることだろうか。*]
(89) 2014/10/08(Wed) 11時半頃
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/* リアル何日もお付き合い頂いて、ほんとうに翼砂さんには申し訳なく思います。
…その思いとは別に。やはり私一人では、このような展開は訪れなかったと思うのです。
(-66) 2014/10/08(Wed) 12時半頃
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>>88に挟む感じで
あぁ、それと…
[2階の階段を下りる途中、渚がふと思い出したように櫻を振り返る。]
私のような者を、刎頸の友と呼んでいただきありがとうございます。 ですが櫻様の首は、和泉さんのために大切になさってください。 唯一人のお方に、置いて逝かれるほど悲しいものはありませんから。
[その言葉は、渚のどこから出たものであろうか。 微笑んではいるものの、それはどこか、愁いと悲しみの影を帯びていたかもしれない。]
もうひとつ。 お客様にお出しするお茶に、毒を入れようなどと思ったことは一度もありませんよ?
[先程の>>65櫻の言葉を根に持ってか。 少しだけ意地悪に笑い、今度こそ階段を下りた*]
(90) 2014/10/08(Wed) 12時半頃
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─回想・神無月二日>>57─
[和菓子の載った五寸皿は茜が絵付けをしたのだと聞いて、食べ終わった菓子の皿に視線を落とす。 緻密で繊細な筆運びには見覚えがあった。今までに此処で供された茶の器にも、彼女の手によるものがあったのだろう。]
ちょっと意外でした。 これだけの技術を持つ方が、こんなにお若いとは。
[櫻の家にも器を納めていると聞けば、得心したように頷いた。幼い頃からこの店にも櫻の家にも連なっていれば、いやでも美意識は厳しく磨かれよう。]
(91) 2014/10/08(Wed) 13時頃
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[己が階上にも出入りしていることを知った気易さからか、気前よく「オマケしちゃうよー」と営業をかけられ、己も愛想良く微笑む。]
ありがとうございます。 近いうちに寄らせていただきますね。
[書籍に占領された部屋に、枯れない花を一輪咲かせるのも悪くない。 ──せっかくなら紅い花の絵付けがあれば良いな、と想い巡らせた。*]
(92) 2014/10/08(Wed) 13時頃
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─回想・神無月二日>>71─
[千恵子がこの店に通う人形技師だと聞けば、あぁ、と合点がいったように頷く。]
紅緒さんのうさぎを直してくださったのは貴女でしたか。 ありがとうございました。
[言ってから己が礼を述べるのもおかしな話かとは思ったが、少女の嬉しそうな表情を思い起こせばあながち間違いではない気がした。]
(93) 2014/10/08(Wed) 13時頃
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[そこから、少女の部屋へ行っていたのかと問われれば素直に肯定するが、少しばかり気まずい表情でひとつ付け加えただろう。]
今日は少し、──意地悪を言ってしまいましたけれど。
[暇を告げた時の寂しげな声を思い出し、やはり大人気ないことをした、と居心地の悪い気持ちに襲われる。]
すみません。寄るところがあるので、そろそろ失礼します。
[約束をしたわけではないが、急な頼みごとをしに行くのだから早いほうが良いのは事実だと心の中で言い訳をしつつ、幻鏡堂を後にしたのだった。**]
(94) 2014/10/08(Wed) 13時頃
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/* なぁ、何で紅緒はこんなに良い子なんだよ! 椋原さんにそんな妹を渡すだなんて(ぐぐっ)
(-67) 2014/10/08(Wed) 13時半頃
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[温くなった紅茶をぐびりと干して喉を潤す。]
それにな。 端から見ていれば、それはよく全体がわかるが、只中にあるのもまた、いろいろと感じられるものだぞ。
[翼砂に向けて穏やかに、やがて快活に笑いかける。]
ひょんなことで店を出て、思いがけなくここに来たが、おれは気落ちもないし、不安もないのだ。 きっと外でも大丈夫だ。
[翼砂にか己れにか、言い聞かすように、幻鏡堂を発つことを示唆する。]
(-68) 2014/10/08(Wed) 13時半頃
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ーーずいぶんと長居したようだ。 もう行こう。
おまえとも、たぶんこれきりだな。
[ティーカップを盆に片付けながら小声で呟く。 翼砂を見やれば、今生の別れが近いことを思ってかどうにも苦しくなる。 だが、もう少し、もう少しと延ばしたところでそれは変わらない。渚はもう暫くは置いてもくれるだろうし、自分も許されれば決意も忘れてずるずるとまとわりつくだろう。きっとそうなる。己の意思の弱いのを、よく知っている。]
(-69) 2014/10/08(Wed) 13時半頃
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おまえもいつか、出ようと思ったなら、早いがいいぞ。 慎重もいいが、ぐずぐずすれば、あっという間に爺か婆だ。
[軽い口調で言いながら勝手に片付けて盆を持つと、さっと背を向けて入口へ向かう。 もちろん扉は部屋の主の命があるまで開かないので、その前で立ち止まることになる。]
開けてくれ翼砂。ーー開けろ。
[やがて扉が開けば、不思議な足取りで、階段の方へと消えていく。**]
(-70) 2014/10/08(Wed) 13時半頃
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/* フラグは積極的に折りに逝きつつ他人に立てる! ……宮田の甲斐性なしめー!!なぜ折った!なぜ求めない、と櫻が言うぞ!
あれや、中の人も宮田も、所詮夢見る姫様なんや…王子さまを求めてるんや……
(-71) 2014/10/08(Wed) 13時半頃
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/* >>92 樹さん 紅い花と聞いて真っ先に浮かんだのが曼珠沙華だった…時期的に。 いやいや、紅緒ちゃんイメージならもっと可愛いやつやろ…
花金鳳花(はなきんぽうげ/ラナンキュラス)とかいいかもねぇ。花言葉は、魅力に溢れるあなたに惹かれる。
(-72) 2014/10/08(Wed) 14時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 15時頃
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/* 花で表すのはなかなか面白いので、今後使えるかなって事で置いておこう。
翼砂さんは青紫の花のイメージ 大飛燕草(おおひえんそう/デルフィニウム) 花言葉は、清明とか高貴とか。 あなたは幸福を振りまくと言う意味もあるようなので… ″あなたに逢えた幸せ″とかいう解釈はどうでしょう。 ちなみに、ツバメが飛ぶ姿から付けられた和名だそうな。
(-73) 2014/10/08(Wed) 15時頃
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/* 和泉さんはイメージが白なんだよね…。 百合が似合うと思うのよ。 もうそのまんま、花言葉は純粋、無垢。 日本の花言葉は、あなたは私を騙すことは出来ない。(これだと渡す方が高慢だね) ″偽りなき想いであなたを愛します″これにしよう。
(-74) 2014/10/08(Wed) 15時頃
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/* !宮田、好意くらい伝えたらよかったんじゃねーの!?
(-75) 2014/10/08(Wed) 15時頃
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[貴人も渚もこの部屋から出た後だろうか、それともまだ残っているのだろうか。
紅緒はくすくすと可愛らしい笑い声を落としながらも、彼女なりの祝福をして貰い。 翼砂は此方の怒鳴り声に反応してしまったのか、人形にしか聞こえぬ声が飛んでくる>>77。 声に出さずとも、念を乗せ唇を動かせば、彼女らに『声』は届くのだろう。
こうして彼女とお茶会が出来るのは今日までだ。明日には、もう出来なくなる。 翼砂が生まれたその日から続いていたこの『繋がり』は、明日切れてしまうのだから。]
(95) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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……? そうなのか?
[紅緒からお似合い、と言われ首を傾げながら、軽く問いてみれば、紅緒からの諭しが来る。 途中で口を挟まず、静かに聞いていれば、彼女の心が篭った祝福をされて。]
――…そうか、そうだな。 その縁を大事にしていかないと、な。 ありがとう、紅緒。
[紅緒がこの場に居たら、すぐさま抱きしめて頭を撫でてやりたい。 それぐらい心を動かしていたのだ。それと同時に、この幻鏡堂から巣立つ事に後ろ髪が引かれてしまうのがある。 そんな想いを胸の中に抱いていたら、事情が飲み込みきれてない翼砂がいて。]
――……、あまりにも質が悪すぎてな。
[驚かせてしまった翼砂に謝りの言葉を入れつつも、ちゃんと事情を、契約を結ぶ旨を伝える。]
明日、貴人さん…櫻さんと契約を結ぶんだ。 ……本当に世話になった、ありがとう、翼砂。
[この幻鏡堂の中で一番付き合いの長い翼砂にも、言葉短いならが感謝の言葉を述べて。]
(=5) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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いい加減白無垢の話題から離れろ!!
[間髪入れずに紅緒の白無垢関係の話題>>=4にツッコミを入れた*]
(=6) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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[少しぶつぶつと言いながらも、別れの挨拶に来て欲しい、と妹たちは言う>>78>>89。]
そりゃぁ、二十年以上の付き合いがあるお前達に顔出さずに、此処を出るなんて無粋だろ。 それにさ、俺だってお前達に言いたい事があるんだから。
[寂しさは多少孕んでいるものの、普段と同じ様な穏やかな笑みを向けていて*]
(96) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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― 二日・夜半 ―
[今日はあんなに忙しく騒がしかった昼間と打って変わって、今日の夜はとても静かだ。 窓から差し込む月の明かりと蝋燭の明かりを頼りに、一人本を読んでいて。 はらり、とページを一枚捲ったところで、文字を読む目の動きを止め、ゆっくりと本を閉じる。]
――……明日、か。
[明日には貴人と共に居れる。こうして離れているのも今日だけ、と思うのに。 何故こんなにも逢いたいと思うのか。一日、いや一晩だけだが、こんなにも恋しく寂しいものなのか。 一晩だけでもこの様な寂しさを覚えるのに、何日も何年も続いてしまえば――。 己の中で、何かがストンと落ちてきた様に感じる。いや、何かが晴れた気がした、と言って良いかも知れない。]
これ、なのか? この想いがあったから、……?
[そんな独りごちを漏らしつつ、一つ息を漏らし、ゆっくり立ち上がり床につこうと*]
(97) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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[床に就こうとした矢先、軽く戸を叩く音が聞こえた。]
どうした?
[渚がこの時間にやって来るとは珍しい、と思いながら扉を開けよう、としたら閉じたままで話をしたいと。 それを了承する代わりに扉の前にやってきて、背中を戸に預けて。]
――……。 もし、俺らが主を見つけてから、お前一人になって、その後どうするつもりだ?
[渚が話を切り出す前、一つの問いを投げかける。 黒鵜に3体の人形を作り、一二三に託した後どうするのか、と聞いた時を思い出しながら。]
(-76) 2014/10/08(Wed) 18時頃
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[和泉の部屋をノックした時点で、廊下と和泉の部屋は【閉じた】。 例え扉を一枚隔てていようとも、渚と和泉の会話を聞くことができる者は居ない。
話を切り出す前に、和泉が口火を切ってしまった。
訪ねてきたのはこちらなのに、せっかちな長男だと苦笑いを浮かべ。 扉の向こうで和泉がそうしたように、渚もまたその背を戸に預ける。]
……そう、ですね…。 考えたことが、なかったかもしれません。
[空中に漂う言葉を探して拾い集めるように、渚の答えは途切れ戸切で。 万一宮田に聞かれることを気にしているのか。 囁くような声は、静かすぎる夜でなければ聞き逃していたかもしれない。*]
(-77) 2014/10/08(Wed) 18時半頃
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― 三日 ―
[夜が明け、朝日が差し込む部屋で静かに正座をしていた。 上半身は白藤色、下半身は深紫色の袴を身に纏い、主の到着を唯々待ち続ける。]
――……。
[貴人は何時この幻鏡堂に辿り着くのだろうか。 彼が三階へと登り、扉の前に来れば、言われずとも扉を開くだろう。 そして、普段と変わらぬ柔らかい微笑で櫻の主を迎えるつもりだ。]
(98) 2014/10/08(Wed) 18時半頃
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―3日―
[その晩、少女は眠ったのかどうか。 朝が訪れ、“その日”がやって来る。
兄さまが、行かれてしまう。
それは、とても、喜ばしい事。 その、はずなのだけれど。]
そうですわ。 兄さまに、ご本お返ししないと。
[ぽつりと呟いて、少女は立ち上がる。 兄さまにお借りしたままの本は、人魚姫だけではなかった。 後で渚に持って行ってもらおうか、そう思いかけて、あぁ兄さまは、もう間もなくご自分で取りにいらっしゃれる体になるのだ、と思い出す。]
…何だか、慣れませんわね。
[ふふ、とこぼした笑いは、酷く乾いて聞こえた。 そんな折だろうか。 昨日さっさとお帰りになってしまった青年が、店を訪れた>>83ことに気付く。]
椋原さま…
[どうせいつもまっすぐいらっしゃらないのだ、先に兄さまにお返しするご本を纏めてしまおうと、準備を後回しにすれば、青年はあっという間に少女の部屋へとやって来る。]
(99) 2014/10/08(Wed) 18時半頃
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[渚の囁く声がはっきりと聞き取りづらい。此方が聞こえたのは「考えたことが」ぐらいだ。 でも、彼が言わんとしてる事は何となくだが分かる気がして。]
――…、やっぱり。
[そんな感想をポツリと零し、まだ懐に忍ばせていた煙管を口に咥える。]
でだ、こんな夜更けにどうしたんだ?
[色々と渚にも伝えたい事があるのだが、それを口に出さず、改めて彼の用件を聞こうと。]
(-78) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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…珍しいんですこと。
[少女はふ、と小さく笑うと、手にしていた本を棚へと戻し、青年の待つ扉へと手を伸ばした。 その手の先で、扉がすっと開く。 こん、と音を立てた扉は、いつになく静かであったことだろう。]
ようこそいらっしゃいましたわ! 椋原さま、昨日はあっという間にお帰りになってしまうんですもの、私寂しくって! しかも、椋原さま、あの後暫く階下にいらっしゃったでしょう。 皆様とお茶とか、ずるいですわ!
[一気にまくしたてる少女は、おそらくパッと見は常通りだったはずだった。 けれど。 少女の空元気は、あっと言う間に見抜かれてしまう>>84。]
…嫌ですわ。 まったく、いつも通りじゃありませんの。
[それでも一度は誤魔化そうと。 青年が腰かけた椅子の机を挟んだ向かい、少女のお決まりの席へ、手毬を抱えて腰かけて、微笑む。]
(100) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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ー幻鏡堂、三日ー
[櫻が幻鏡堂の扉を開くのは何時だろうか? カランコロンと、昨日より少しだけ軽快にドアベルが鳴れば。 その訪れを待っていたように、異国の正装>>4に身を包んだ渚が出迎える。]
ようこそお越しくださいました。 和泉さん、首を長くしてお待ちですよ。
[恭しく頭を下げる渚の手には、20センチ四方の桐箱がひとつ。 大切そうに両羽でに抱いて、櫻の前を歩き階段を上る。]
ーコンコンコン
[扉の前でノックを三回。 部屋の主を呼ぶ声は、昨日までとなにも変わらず…*]
(101) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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[しかしそんなことで、青年は許してはくれないようだった。]
…兄さまが、契約なさるんですわ。 お相手は、櫻さま、ですの。
[それきり黙ってしまう。 ややうつむいたその顔は、髪に隠れて見えない。 じっと、沈黙の時が流れる。
こんな顔、兄さまに見せたいわけではない。
こんな時でさえ、頭に浮かぶのはやはり兄さまのことで。 また、椋原さまのご機嫌を損ねてしまう、嫌われてしまうと思うのだけれど。
想いと思考が噛みあわない。 耐えかねたように、少女は一瞬だけ顔を上げると、手にしていた【手毬をぽん、と投げ上げた】。 少女が部屋を隠すことは稀であるから、青年は知らなかったであろうが、それにより少女の部屋は、幻鏡堂の住人から視ること叶わなくなったはずであった。]
(102) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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あぁ、いえ… 昼間からかいすぎたので、それを謝っておこうと思ったのと…
[少しだけ言葉を切り、次の言葉を探す。]
貴方は… 和泉さんは、黒鵜と一番長くいたから。 三人を幻鏡堂に閉じ込めて、何も言わずに死んだ黒鵜を、どう思っているのかな…と。
[一二三に幻鏡堂を託す折り、血を吐き倒れた黒鵜。 和泉たちにとって、それが黒鵜を見た最期の姿となった。 黒鵜に宛てて文をしたため、一二三に託しても、返事が来ることはなく。
渚が一二三に連れられて幻鏡堂にやって来てしばらく。 唐突に、一二三の口から知らされた黒鵜の死。]
…今も、黒鵜を……
[尋ねるその先は、扉越しでは聞き取れなかっただろう*]
(-79) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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怨んでいますか?
それとも、 許していますか…?
(*1) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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[漸く青年に向けた顔には、笑顔が張り付いている。 けれどそれは、いつもの表情豊かなそれではなく、作り物然とした、どこか冷たささえ覚えるもので。 問いには暫しの間ののち、静かに答える。]
私… 人間になりたい、と思ったこと、ありませんのよ。 それは、願いではなく、手段ですわ。
[ほんの少し、首をかしげ、告げる。 その意図を、青年は理解しただろうか。 さらに問われれば、捕捉を加えたことだろう。
人間になる、というのは、愛し愛された人間と添い遂げるための手段でしかない、と。]
(103) 2014/10/08(Wed) 19時頃
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[昼間の事を言われれば、素直に文句の一つをぶつけていく。]
俺、本気で真剣だったんだぞ……本当に。
[続く言葉、黒鵜の事に関して聞かれて、ふぅ、と大きく吐息を漏らして。]
さぁ、どうなんだろ。 あまりにも多すぎて、それを話すと夜が明けてしまうわ。
[当時、何も理由も断りも無く箱に詰められ、幻鏡堂へと運ばれた上に、吐血し倒れた姿を見せたきりそのままあの世へと旅立った黒鵜に怒りを覚えていたのは紛れも無い事実。 それから長い時を経て、その想いはどの様に変わっていったか。]
どちらにしてもさ、仮に俺が黒鵜の事を憎んでいても、結局は渚とは違う。 段々黒鵜に似てくるお前を見てると、複雑な気持ちが出てくるのはあるけど。
でもさ、俺達の黒鵜に対する気持ちに対して、渚がどうこうしようとしなくても良いと思うが。
(-80) 2014/10/08(Wed) 19時半頃
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[自律人形との契約に必要なものは、銀色の粉ととろりとした透明な液体。 そして契約を結ぶ人間の血。
渚は和泉と櫻を座らせると、卓袱台の上に抱えていた桐箱を置く。 桐箱の陰になっていたのか。 長方形の金属のケースを手に取ると、茶葉の入った缶を開けるような滑らかさで蓋を開ける。 中には銀色の粉か入った、10センチほどの長さの試験管が三つ。 それと、水のような液体が入った瓶がひとつ。
それが黒鵜によって三人のために用意されていたものだと想像するのは難しくないだろう。
渚は試験管の封を切ると、瓶の中の液体を3分の1ほど注ぐ。 透明だった液体が、不思議な銀色に染まった。]
櫻様、お手を…。
[和泉よりも大きな櫻の手。 その左の小指に、針を刺して血の珠を作る。
貴重な命の雫は、数秒の間を置いて試験管の中へ。
銀色だった液体が、淡い桜色に染まった。]
(104) 2014/10/08(Wed) 19時半頃
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私は、そんなに黒鵜に似ていますか?
[尋ねる声は、笑っているがどこか暗い。]
心配なさらずとも、黒鵜が和泉さんたちに対してしたことで、責任や罪悪感を感じたことはありませんよ。 私は黒鵜ではないし、黒鵜にはなれないんですから。
(-81) 2014/10/08(Wed) 19時半頃
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そう、私は黒鵜になれなかった…
(*2) 2014/10/08(Wed) 19時半頃
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あ、ところで和泉さん。 あまりに急だったので、白無垢もうえでぃんぐどれすも用意できていないんですが、明日の衣装はどうしましょう?
[真綿でできた沈黙を破るように、明日のお茶を尋ねるような気軽さで渚が後ろを振り返る。 振り返ったとて、目に写るのは木の扉でしかないのだけれど。]
(-82) 2014/10/08(Wed) 19時半頃
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あー……今の失言だったな、すまない。
[オリジナルではないし、オリジナルになれない苦しみを知っておきながら、今それを渚に同じ苦しみを与えてしまった事に気付き、咄嗟に詫びの言葉を入れた。]
時間が経てば経つほど、黒鵜の気持ちは理解できる、というのが今の俺の気持ちだ。 それにさ、昼間の見せられてしまったら、やっぱり父親っぽく見えて仕方が無い。 そもそも、父親役は弟じゃなくて兄がやるもんだろ。
[冗句とも本音とも言える様な事を漏らして、しばし黙れば、花嫁衣裳の話が飛んできた。]
(-83) 2014/10/08(Wed) 20時頃
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――……袴で頼む。 ついでに羽織もな!
[やっぱり花嫁衣裳を着る事を断固拒否。]
(-84) 2014/10/08(Wed) 20時頃
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袴に羽織、ですか。 分かりました。 明日の朝、お部屋にお届けに参ります。
[ムキになっているであろう和泉を想像して、小さく肩が揺れる。 返す言葉の内容は事務的でも、その口許には柔らかな笑みが浮かんでいた。]
和泉さん
[渚の呼び掛けに、和泉は答えただろうか? 返事が聞こえずとも、続きを促す気配を感じれば、ふっと息を吐いて…]
どうぞ、お幸せに。
[誰にも干渉されない【閉じた】空間。 互いの顔すら戸を隔てて見えないからこそ、渚の表情は誰の目にも止まらなかった。
嘆くような、羨むような。 笑えずに、泣き出しそうな。]
すみません。 あまり、花嫁に夜更かしをさせるべきではありませんね。 お部屋の物は、後日櫻様に伺って送りますから。 今夜はもう、おやすみください。
(-85) 2014/10/08(Wed) 20時半頃
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お前もか、お前もそう言うのか。
[渚まで、花嫁扱いするのか、と言わんばかりに問いてみれば、此方の名を呼ぶ声が。 何だ?と聞いてみれば、お幸せに、と。]
……ありがとう。
[何故だろう、嬉しいはずなのに素直に喜べないのは。 静かに窓から覗く月を眺めていれば、完全に花嫁扱いにされてしまって。 最早ツッコミする事を諦めて、渚にお休み、と挨拶をすれば、彼との会話は終わるのだろうか。]
(-86) 2014/10/08(Wed) 20時半頃
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…おやすみなさい、ませ。
[呼び止められなければそのまま。 階段を下りる際に壁を軽く叩き空間を【開いた】だろう。
そうして、二人だけの最後の夜は終わりを迎える。]
(-88) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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…さようなら。 和泉兄さん…
(*3) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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―神無月三日 幻鏡堂三階・翼砂の部屋―
[キラキラと輝くガラス製の風車をクルクルと回しながら、翼砂は昨日の会話を思い出す。 宮田との会話。 それは、『閉じられた』部屋の中での、たった二人だけの出来事。]
……バカ。
[複雑な感情を処理できずに呟いたその嘆息は、男性口調なるや、はたまた逆か。]
もう会うものか。 どこへなりとも―――行って…
[その先が続かない。 言葉の語尾が、定まらない。]
(105) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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―回想・二日 翼砂の部屋―
「ありがとう。」
[男は晴れ晴れとしたかのような声でそう告げた。 その声は初めて部屋に訪れた時のくぐごもった声とは違い、するりと翼砂の耳に溶ける。]
「おまえもいつか、出ようと思ったなら、早いがいいぞ。 慎重もいいが、ぐずぐずすれば、あっという間に爺か婆だ。」
[まるで翼砂の軽口が移ったかのように、そんなことを言う。 言う言葉が見つからず、今度は翼砂が小さく唸る番だった。]
…私は、老いもしない。 出ようとも―――…
[再び脳裏によぎる人影。 眩しいほどの笑顔で、いつも部屋を訪れてくれた愛しい人。]
……思わ、ない。
[つっかえるように小さく言い切り、それでも全て悟られてしまっているであろう目の前の男へと言葉を紡ぐ。 部屋を出ようとするなら、もう止めようともしなかったろう。]
―回想・了―
(-89) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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―――行って、しまえ。
[それは、決別を示す、理性からの言葉。 思い出した記憶を振り払うような、ハッキリとした口調だった。]
(106) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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/* おぉう…翼砂ちゃん切ない…。 */
(-90) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 21時頃
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>>=4 そりゃあいいね! 是非ともまずは私に見せてくれ!
[和泉の叫びも気にならず、>>6 はっはっはと軽口を叩きながら和泉の白無垢姿を想像する。 なるほどこりゃあ見てみたい、と、角隠しの向こうから覗く疲れ切った目を想像してニヤニヤと笑みを浮かべる。
しかし、その笑みも小さくなって。]
……そうだね、和泉には、ずっと聞きたかったことがあるんだ。
[沈むような小さな声で、明日の和泉の来訪を待ちわびる。*]
(=7) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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/* あっちゃー>>=7安価ミス、中断は>>6ではなく>>=6な。
(-91) 2014/10/08(Wed) 21時頃
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[少女が手毬を投げ上げた意味を、樹は知らない。>>102 ただ、脈絡の感じられないその仕草に、彼女が何らかの想いを託したのかもしれない、と想像した。
暫しの沈黙の後こちらに向けられた顔は、 確かに表情としては“笑って”いたけれども、 ……まるで血の通わぬ作り物のようで。
稀代の人形師の遺作と言えど、あくまで人形たる彼女には、元来そちらのほうが相応しいのかもしれない。 けれど、>>2:92初めて会った日に不躾な質問を投げた時に返されたのと同種のそれは、一種の拒絶のようにも映った。]
(107) 2014/10/08(Wed) 21時半頃
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[取り繕うような己の問に対して返されたのは、予想外の返答だった。>>104 人形には口にできないものを食べたいと言って店主を困らせた話など聞いていたから、彼女の興味はてっきりそういったことにあるのだと思い込んでいた。]
願いではなく、手段……
[告げられた言葉を噛み砕くように繰り返せば、更に重ねられる少女の声。
それは、昨日問われた御伽噺の内容に重なる。
あぁ、と。 そっと両の瞼を閉じ、ゆっくりと、その答えを飲み込む。]
(108) 2014/10/08(Wed) 21時半頃
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[己よりも少女のほうがずっと、覚悟を持って自身の運命に向き合っていたのだ。 彼女の御伽噺に付き合っていたつもりで、その実、何も理解しようとしていなかっただけなのではないか、と。 漸く、思い至る。]
──紅緒さん。
[暫くの沈黙の後、言葉を紡ごうと呼びかけた時だっただろうか。 彼女の部屋の前、誰かの来訪を告げる音。**]
(109) 2014/10/08(Wed) 21時半頃
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― 和泉の部屋→/神無月二日 ―
[つい、久我の悪戯心に乗っかってしまった。
実際のところ、彼の怒りを買うのも覚悟はしていたのだ。 今まで何も購わなかった癖、突然和泉が欲しいと云うのは、貴族の道楽に見えても仕方がない。己にとっては唐突な感情の推移では無いが、人に経過を是と示した事もない。
ただ、憂う和泉の顔に居ても立ってもいられなくなっただけ。 男は初めて不足を知り、希求を胸に抱いた。 多分恋と言うものに、人はこのようにして落ちるのだろう。
追いだされる間際、また明日。と、悪びれもせずに青年人形へと手を振り、店主と共に三階を脱出。 階段を先んじる店主の背中へ、こちらも弾む笑気を噛み締めつつ]
カップの底の秘密が毒の味をしなくて良かった。 多少ならば大事無く躾けられているが、 流石に嫁入り前に和泉を寡婦には出来ないから。
[本人の居ない場所で伴侶の扱い。 久我の笑みに、充足を覚えて口角を引き上げたまま。>>88]
(110) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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君と約束は出来るが、君との約束だから守る訳じゃないさ。 和泉が黒鵜の願いを背負うから、君に頼まれたから。 そんな言い訳を盾にする心算は生涯ないよ。
―――…欲しい、と。 何かが欲しいと、望んだのは、初めてのことなんだ。
[階段を降りる合間に朋に聞かせる声。 彼の言葉の意味は齟齬無く飲み干すが、最後は夢見心地で呟いた。
与えられるものは多く在ったけれど、欲したものは一つもない。 傲慢ながら、貴族らしく求める前に手に入るものばかりだと思っていた。
だから、初めて望んだ、唯一つには、相応の意味が篭る。]
(111) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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[そんな中、あと数段で地上に戻ると言うところで耳に届いた声。>>90 自然と和泉の部屋へと引かれがちで在った視線を引き戻し、彼の旋毛を見下ろした。]
おや、まるで覚えがあるような言い方だ。 長生きはする心算で居るが、先のことは未知未定だ。 けれど、和泉に今の君のような顔はさせない。
―――…君との友情に誓おう。
[階段半ばで届ける誓いは、重すぎず、軽すぎず。 必ず守られる色味を以って彼の耳に届く。 そうして、続けられた言葉には、引っ込めていた笑気をまた淡く解き。]
分かっているよ、久我。 カップの底には薔薇の下の話が潜んでいるんだろう? [言葉遊びのように戯れて、トンと足裏で踏み板を鳴らす。 そっと彼の背に迫ると、少し上体を傾けた。 そうして、小さな添え物と囁きを残し、刹那の沈黙を挟んでから、一階へと降り立ったのだった。*]
2014/10/08(Wed) 22時頃
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[そんな中、あと数段で地上に戻ると言うところで耳に届いた声。>>90 自然と和泉の部屋へと引かれがちで在った視線を引き戻し、彼の旋毛を見下ろした。]
おや、まるで覚えがあるような言い方だ。 長生きはする心算で居るが、先のことは未知未定だ。 けれど、和泉に今の君のような顔はさせない。
―――…君との友情に誓おう。
[階段半ばで届ける誓いは、重すぎず、軽すぎず。 必ず守られる色味を以って彼の耳に届く。 続けられた言葉には、引っ込めていた笑気をまた淡く解き。]
分かっているよ、久我。 カップの底には薔薇の下の話が潜んでいるんだろう? [言葉遊びのように戯れて、トンと足裏で踏み板を鳴らす。 そっと彼の背に迫ると、少し上体を傾けた。 そうして、小さな添え物と囁きを残し、刹那の沈黙を挟んでから、一階へと降り立ったのだった。]
(112) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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[地上に降りるまでの僅かな時。 彼に投げかけるのは、労わるに似た声量。
ついでに、そっと、彼の手に桜の金平糖収まる小巾着を渡す。 和泉の土産にと選んだものだったが、もうこれは必要ない。 砂糖菓子のような甘さは、自らを以って渡せば良い。] 君もね、あまり無理をしては成らないよ。 これは和泉を求めるるとはまた別の話。
私の友情と赤誠の話だ。 ―――…何時か、君も、抱えた秘密を降ろせる時が来ると良い。
[だから、朋に甘味を御裾分けした。 福が彼の元にも訪れるように、と。
願いを持つのは人形だけではない、黒鵜だけではない。 この、番人のように静謐な友も、きっと―――*]
(-92) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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― 幻鏡堂一階/神無月二日 ―
[階下に久我と伴い至ると其処には懇意にしている窯元の次女が居た。 店内の珍品名品を画帳に収めているところらしく、手元を長身より覗くと彼女の才が収められていた。>>62>>81]
やぁ、茜。君は相変わらず、目敏いね。 未だ未だ伸び代が見える。
[即座に己の変化に気付くのは、彼女の持つ感性の賜物だろう。>>82 少しはにかんで、僅か言葉を選んでから、視線を天井へと向けた。]
―――…そうだね、今年の茶器は対を頼もうと思うよ。 零れ桜ではなく、水面に描く花の浮き橋を。
[直接言葉にしてしまうのは、何処か勿体無くて。 零れた花桜の着水で、今の喜色の解とした。*]
(113) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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― 幻鏡堂/神無月三日 ―
[さて、噂とは案外脚が早く千里を駆け抜けるらしい。 それとも、偶々確認の耳が早いのかは知れない。 或いは、己の上機嫌が分かり易いだけかも知れぬが、昨夜は屋敷に戻ると家人に彼是問い詰められた。早速の煩いは割愛するとして、本日は仕事と召使の目を盗んで早い時間に屋敷を出た。 午後に訪れるのが主であったが、正午前には幻鏡堂の軒を潜る。]
―――…日柄宜しく、待たせたね。 君までめかし込んでくれるとは華やかだ。 ……まさか、本当に和泉は白無垢で居たりしまいね?
[其れならば紋付袴を着忘れた。と、秋用のスリーピーススーツを見下ろして唸り声一つ。>>101 今日も今日とて、典雅を忘れず揶揄を飛ばし、それでも階段を上がる最中にタイを弄って結び直す。緊張などとは無縁だが、今日は流石に訳が違う。]
2014/10/08(Wed) 22時頃
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― 幻鏡堂/神無月三日 ―
[さて、噂とは案外脚が早く千里を駆け抜けるらしい。 それとも、偶々確認の耳が早いのかは知れない。 或いは、己の上機嫌が分かり易いだけかも知れぬが、昨夜は屋敷に戻ると家人に彼是問い詰められた。早速の煩いは割愛するとして、本日は仕事と召使の目を盗んで早い時間に屋敷からエスケープ。
午後に訪れるのが主であったが、正午前には幻鏡堂の軒を潜っていた。]
―――…日柄宜しく、待たせたね。 君まで粧し込んでくれるとは華やかだ。 ……まさか、本当に和泉は白無垢で居たりしまいね?
[其れならば紋付袴を着忘れた。と、秋用のスリーピーススーツを見下ろして唸り声一つ。>>101 今日も今日とて、典雅を忘れず揶揄を飛ばし、それでも階段を上がる最中にタイを弄って結び直す。緊張などとは無縁だが、今日は流石に訳が違う。]
(114) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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――…昨日ぶりだね、和泉。良く眠れたかい?
[先ず、部屋の縁を踏まず歩を進め、青年人形へと挨拶を交わす。>>98 やはり、此方も本日の装いは特別なものであった。
纏うは穢れぬ純白に高貴な深紫。 元々端正な顔立ちをしていた彼には良く似合う。 無音の笑みで雅趣を愛で、当然のように和泉の隣へと腰を下ろした。
当然崩した胡坐でなく、背筋を伸ばした正座で落ち着き、儀礼に対す。]
ふむ、三献の儀のようなものだろうか。 ―――…ああ、鮮紅の涓滴を。
[久我が取り出した細い針で、小指に小さな孔をあく。 滲んだ雫は紅玉と代わり、試験管の中へと紛れて消える。]
……ほう、これは摩訶不思議なるものだ。 和泉、私の色に染まったよ。
[物珍しげに語りかけ、大事な儀式の最中と云うのに喜びを隠さない。 男にとって、彼を娶ることは、厳かな契約ではなく、幸いの共有であった。]
(115) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 22時頃
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[櫻の主がやって来た>>115。 矢張り普段と変わらぬ調子で挨拶を交わす彼の姿を見やれば、余計な緊張が解れる、というもの。]
寝れなかった。 いつもは、本を読んでいれば眠くなってくるんだが。
[ごく自然と貴人が隣に座れば、ふむ、と軽く頷いて。 貴人と共に部屋に入ってきた渚は、持ってきた道具一式を卓袱台の上に置かれる。 彼が銀色の粉が入った試験管に液体を注ぎ、貴人の手を取り、針を刺して血を試験管の中へと垂らせば、銀色が淡い櫻色へと変わっていく。 生まれて初めて見るその様を確り見つめた後、はにかんだ面持ちで貴人を見やる。]
……本当だ、綺麗な櫻色。 これを、俺が飲めば良いんだよな?
[素直に喜びを表現している貴人を見て、次に渚を見つめれば、櫻色に染まった試験管を手渡されるのだろう。 渡された試験管を軽く傾け、最後の念を飛ばす。これが本当に最後のお茶会なのだから。]
[貴人に視線を向け、コクリと首を軽く縦に動かせば、中にある液体を一気に飲み干した。]
(116) 2014/10/08(Wed) 22時半頃
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――……二人とも、本当にありがとう。
[言葉短くとも、翼砂と紅緒に最大の感謝の念を送る。 ――――これを境に、己はお茶会から立ち去るとする*]
(=8) 2014/10/08(Wed) 22時半頃
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[全てを飲み干せば、幻鏡堂内で聞こえていた生活音が消えうせた。] [渚の自室以外の場所を見る事が出来たのに、この部屋の内部しか見る事が出来ない。]
(117) 2014/10/08(Wed) 22時半頃
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― 神無月・三日 磁器工房・神蔵→幻鏡堂 ―
[今日の工房は定休日。 店舗部分の入り口には、"本日定休日也"と書かれた木製の看板が掛けられている。
年末年始に向けての、新しい調度品をという声が多く、工房は表向きには休みでも、中では手を休める暇は無かった。 注文が多い時期には、こうして不定期に休みを挟む事で、受注過多にならないように調整をしているのだ。 茜も例外なく早朝から仕事に駆り出され、ようやく手が空いたという頃には、お昼なんてとっくに過ぎていた。
熱気のこもる作業場から出て、和室の畳の上にどさりと座り込む。 錆色をした作務衣の襟を掴むと、ぱたぱたと胸元に風を送り込んで体の熱を下げてゆく。]
やっと終わったー…。 豆皿なんて何枚作ったかわっかんないね…。
[隣には、先程まで共に作業していたフミがいたので、ぐちぐちと小言を漏らす。]
(118) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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― 紅緒の部屋 ―
[貴人と契約を交わし終え、人間となった今、もう境界線を跨げるのだ。 主と共に20年余り過ごした自室から出れば、真っ先に向かうのは向かいにある紅緒の部屋。 トントン、と軽くノックをしてくれたら開けてくれるのだろうか。]
紅緒、開けてくれ。
[扉を開けてくれた紅緒はどんな表情をしているのだろうか。 そして、彼女の部屋に招かれてる椋原氏に、一瞥し一言声を掛ける。]
すみません、ほんの少しだけ紅緒と話させて下さい。
[返答を聞いてから、改めて紅緒の近くへ歩み寄り、彼女の視線に合わせる様に身を屈めたら、ぽんと手を頭の上に置き、優しく撫でた。]
寂しいのはよく分かる、俺も紅緒と別れてしまうのは寂しい。 でもさ、また会える楽しみっていうのもあると思うんだ。
それにさ、俺は櫻さんの所に居る訳だし、手紙でやり取り出来る訳だし。 寂しくなったら、手紙の一つを寄越してくれれば良いさ。
[ふっ、と微笑を浮かべ、紅緒から離れていき。]
あまり我侭ばかり言って、翼砂やお客さんを困らせるんじゃないぞ?
[今度は、客人である椋原の方へ体を向けて。]
(119) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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紅緒は手が掛かる子かも知れませんが、どうか仲良くしていただければ兄として嬉しいです。
[ゆっくりと頭を下げ、よろしくお願いします、と告げた後、あっと声を漏らし何かを思い出す。]
椋原さん、でしたよね? 小説を書いてらっしゃる、と聞いております。 ならば、俺の部屋に本がありますから、良かったら執筆の足しにしていただければ。 気に入ったのがあれば、持って行って構いませんので。
[紅緒からだったのか、会話が【聞こえた】からか、椋原も本を好む事を知っていたので、自室の本の事を彼に伝えれば、そのまま部屋の入り口へと。]
……またな。
[ちょっと出掛けてくる、というような軽い雰囲気を纏った調子で、紅緒に別れを告げれば、次は翼砂の部屋へと向かって行く*]
(120) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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ん、分かった。 ここ、色々あるものね。
[>>79>>80茜の答えにこくりと頷いて、そう答え。 茜のノートをぱらぱらと捲られる内容は身近な動物や植物や小物の絵が見える。]
うん、2人も気を付けてね。 ふふ、会えたらそうするよ。 [2人に手を振って幻鏡堂にするのだった。]
(121) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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― 翼砂の部屋 ―
[紅緒との会話を終え、次に翼砂の部屋に向かえば、先程紅緒の時と同じ様に二回ノックをして、彼女への御目通しにこぎつけよう。]
すまんな、紅緒が心配だったから彼女から行ったわ。
[幻鏡堂の住人の中で、一番付き合いが長い翼砂より先に紅緒から挨拶をした事を詫びつつ、部屋へと入っていけば、誰か客人は居るのだろうか。 居れば一礼をして軽い挨拶をするだろうし、居なければ居ないで真っ直ぐ翼砂を見据えるだけだ。 と、言っても、翼砂に対して何を言って良いのか言葉に迷って頭を掻いてしまう。]
……正直、翼砂と渚の事が心配なんだよな、色々と。 いや、紅緒も紅緒で心配な所はあるんだけど、さ。
[そこの所では深く切り込みせず、ふぅと吐息一つを漏らして。]
……でだ、俺に聞きたい事って何だ?
[昨日お茶会で聞いた「聞きたい事」に関して此方から口火を切っていく。 ずっと前から彼女が此方に聞きたい事が何なのか、ちょっと予測が付かず首を傾げ尋ねてみた。 そして、妹の返答を得られれば、困った様に微笑むしかなくて。]
(122) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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今日はもう大変な作業は無いから、 ちょっと休んだら幻鏡堂行って、昨日の続きを描こうかなー。
[体を休めるために暫く和室でごろごろとしていたらば、3つ上の兄が何かを持ってやって来た。 手にしていたのは、風景写真のポストカード。 それは昔なじみの客からの物で、飛空艇を使って別の浮島に行ったらしく、旅先からそれを送ってくれたのだと云う。]
……うっわぁ、こんな景色が見れる場所があるんだ…!
[写真の世界は、雪に覆われている大地の中、夜空が桜色や緑色の混じる光で煌めいていた。 その幻想的とも言える景色を、少なくとも茜は見た事がない。
兄に、何と言うものなのかを聞くと、不思議な光が夜空を踊るのをオーロラというらしい。]
(123) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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……ねえ、これ、ちょっと借りてていい?
[ふと、これを翼砂に見せたいと思ったのだ。知らない世界の、風景を。
茜のお願いに、兄は快く頷いてくれる。 それから出掛ける準備をすると、"手土産"とスケッチブックを持って工房を後にした。
幻鏡堂へと辿り着いたのは、黄昏時に近い頃。 すでに和泉と櫻の契約は終わっていたのだが、そんな事になっているとは露とも知らないまま。 >>113昨日櫻と顔を合わせた時に返された言葉からは、そこまでは推し量れる訳がなかった。
店主に挨拶をすると、翼砂さんのとこに行って来るねと声かけし、三階の扉前へと早足で向かって行く。 ノックをして扉が開けば、翼砂はどんな様子で迎えてくれただろうか――]
(124) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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[石段を降りて工房へと帰り道を歩む。]
んー…。 夜はちょっと寒くなってきたかな?
[そう呟きながら歩いているとにゃーと猫の鳴き声。 振り向けば(>>2:13)金と空色の瞳をした真っ白い猫がとととっと歩み寄って足元に擦り寄ってきた]
お前、人懐こいね。
[わしゃわしゃと撫でて喉を擽ると白い猫はゴロゴロと喉を鳴らした。 本当に人懐こい。 工房に連れ込んだらと考えたところで]
いや、その前にちゃんと片付けないと…。
[棚にある歯車とか螺子とか落として散らばって大変なことになるのが見えてしまった。 猫可愛いんだけれどね。 2分ほどもふりながら、そう考えてたのである。]
はい、おしまい。 またね。
[猫にひらひらと手を振って歩き出す。 ちらりと見れば、てとてとと、後をついてきたのが、工房へと着くころには、猫の姿はどこにも見当たらなかった。]
(125) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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/* みんな居る!
(-93) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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私は夢で君に逢おうと目論んでいたのに、 出てきてはくれなかった。お蔭で早起きできたよ。
[素直に不眠を訴える彼に、此方も種を明かした。>>116 ついつい、彼に手を伸ばしたくなる真情を堪え、五指を緩く握りこんで彼の横顔に視線を滑らせる。]
―――…和泉、私は君に何も失わせない。 お為ごかしだと笑ったって良い。
…………、
[そこで声を噛むと、そろりと彼の耳朶に唇を寄せた。 ひそりと奏でる音色は少し甘く、穏やかな代物]
(126) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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―――…これで、君は、私のものだ。和泉。
(-94) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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―三日 翼砂の部屋>>122―
[二度のノック。のちに声が聞こえた。 翼砂はそっと扉に触れ、するりと自然に扉が開くのを待つだろう。]
やあ。いらっしゃい。 まずはおめでとう、と述べさせてもらうよ。
[ニヤニヤと笑いながら、心からの祝辞を贈る翼砂。 無論、言葉の裏に隠したその思いに他意はない。 和泉から、紅緒を優先したことを詫びられれば、翼砂は些事だとばかりに手を振り気さくに笑うだろう。]
気にしていないよ。私と君の仲だろ。 なんとまあ、久しぶりだね、こうやって直接会うのも。
[改めて和泉の顔立ちを『自分の目で』見る。 それは幻鏡堂に三体が移る以前を境に見ることはなくなった相貌。 幻鏡堂の壁越しに【見て】はいたものの、こうして目の前でお互いを認識しながら相対することは実に20年もの年月の間一度も無かった。]
(127) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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[傲慢で身勝手な言葉を注ぎ、喉仏を上下させて揺らす。 彼の嚥下に引き換えるものは大きかろう。 けれど、それを欠落だとは思わなかった。
喜色と高揚を押さえきれず、そっと彼の手背を指で撫でた。 恭しく身を傾け、手に入れた不足は己を何処までも癒してくれる。
番と変わった一人と一体。 店主にちらと視線を寄せ、唇を弓形に撓らせた。
―――君の目は、間違ってなど居ないから。と。 自信過剰な貴族は、伴侶の隣で、朋に笑いかけた。*]
(128) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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―――和泉。やはり君は西洋の白いドレスでも似合いそうだね。
[と、繋がりから思念を飛ばしてみる。]
(-96) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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/* あ、紅緒ちゃんこれ間違いじゃないんだ。 和泉に聞こえないようにわざと二人の秘話使った。 ビックリしたらゴメンね。
(-95) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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……なるほど、やはり『もう』届かないんだね。
[何かを試すようにじっと和泉を見つめるが、和泉が特別何の反応も示さなければニッコリと和泉へ笑いかけるだろう。]
そう。…ずっと聞きたかったことがあったんだ。 紅緒が聞こえてしまうと色々と困るのでね、ずっとこの時を待っていたんだ。
[そう言って立ちあがり、窓辺まで向かった翼砂は、昨日宮田と会話するために閉じたカーテンを再び掴む。 小気味良い音とともに外の光は遮られ、カーテンは【閉じられる】。 紅緒にも、渚にも聞こえないであろうその部屋の中で。]
……――、―――?
(129) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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……私は、誰を『模して』創られたの?
(-97) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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ねえ、教えてよ。
[そう和泉に問いかける翼砂の表情は、彼からは逆光で見えないだろうけれど。*]
(130) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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――……知らない。
[決して嘘は言っていない。 何故なら、己が誰を模されて造られた事は知っていても、翼紗が誰を模して造られたのか告げられていないのだから]
(-98) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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[暫し沈黙し、真面目な顔のまま自分の考えを披露していく。]
翼紗がどんな事を思って、どんな考えを持ってそんな事を言っているのか分からない。
仮に黒鵜が俺らを“身代わり”として作ったとする。 じゃぁ、何で黒鵜は俺らに「自分は自分らしく生きて欲しい」と言ったんだ? “身代わり”として求めているならば、自分らしく生きる、という事は矛盾、だよな。 自分らしく生きる事は身代わりになる事の邪魔になるのじゃないか?
[この考えで翼砂は納得したのだろうか、彼女の反論を待たずに言葉を紡いでいく。]
どうしてお前が“あんな事”をしたのか、俺にはよく分からない。 多分黒鵜への反抗なんじゃないか、と思う。 俺は、翼紗にあぁしろこうしろ、と言うつもりは無い。
ただ、黒鵜は決して蔑ろな気持ちで俺達を作ったんじゃないと思う。
[今となってはそれを確かめる術は無いんだけどな、と呟き、遠く眺め、翼紗の細い肩を軽く叩いた。]
(131) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時頃
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/* >>125 ちえちゃんが猫と戯れているー!ほっこりする。 ぬこぬこはその内ちえちゃんトコの子になるのかな?
(-99) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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翼砂が考えてるのが正解にしろ間違いにしろ、俺としては無理してまで仮面を被ったまま生きて欲しくない、と思ってる。 それが、今すぐ素直になれ、とは言えないけど、いつか有りの侭で生きてくれたら良いな。
[ま、勝手な兄の願いだし、無理して叶えなくて良いからと付け足すのは忘れない。]
お嫁に行くお兄さんは色々と心配してるんだから、早く安心させてくれ。 あまり渚をいじめてくれるなよ? 紅緒を叱りすぎるなよ? 俺が居なくなったら、翼砂が“一番上”になるんだからな。
すまん、もうそろそろ行く。またな。
[最後は冗談めいた事を言いながら、意図が読みにくい微笑を浮かべて彼女の部屋から後にして*]
(132) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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/* あ、書いている間に戻ってきた。 良かった!*/
(-100) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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― 契約の後 ―
[和泉を名実共に手にした男の笑みは緩い。 この場で抱きしめてしまっても良かったが、未だ我慢した。 彼はこの幻鏡堂に住まう姫君たちの大切な令兄。 後押しするように、行っておいで。と唆す。
本来は己も行くべきだろうが、その前にと、店主に向き直る。 彼が視線を配り、留めたのには訳があろう。 ―――そう、彼が大事に抱えて持ってきた桐箱だ。]
黒鵜とやらも、存外難儀な御方だ。 そんなに大事と思うなら、生きている間に渡せば良かったのに。
[密やかに笑みを噛み殺し、桐箱の前に指を付いて頭を下げた。 滅多に人に見せぬ旋毛を、黒鵜が遺したという箱に向けて叩頭礼。]
―――…櫻貴人と申します。 貴方の令息、和泉を頂きに参りました。
[穏やかに笑んだ男は、黒鵜と、そして友を前に晴れやかな顔をあげた。]
(133) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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[不意に陰った視界。 背後から覆いかぶさるようにして櫻から渡されたのは、彼が持つにはいささか不釣り合いな小巾着。 受け取ると、中からカラカラと小さな音がした。]
…金平糖
[あぁ、やはり庭に星を落とした桜の精は彼だったのだと一人笑みを浮かべて。 続くいたわりの言葉には、ただ静かに微笑んだ。]
ありがとうございます。
[抱えた秘密を下せる日とは、黒鵜が遺した三人の人形を送り出した後か…。 それとも、まだその先なのか…。
自分を朋と呼んでくれるこの男には、きっと告げることはないのだろう…*]
(-101) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時頃
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―神無月三日 工房― …うーん。
[背伸びをする。コキリと肩から音がするのはずっと同じ姿勢でいたせいだ。]
んー、もう、今日はこれでおしまい。
[かなり中途半端に設備を中断して道具を片づけてしまえば、いつもの鞄から道具を抜いて、簡単に掃除ができる物だけ残して。 あとは本当に必要な物だけにする。 普段より軽い鞄を肩から下げて、工房を後にした。 今日は何を手土産に持っていこうかと、考えながら、今日も幻鏡堂の道のりを歩く。]
(134) 2014/10/08(Wed) 23時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[桜色に染まった試験管の中身。 契りを交わす盃としては無粋なソレを、渚は和泉に手渡した。]
和泉さん。 しつこいようですが…。 それを口にすれば、今までとはすべてが変わります。 その覚悟はありますか?
[尋ねる渚の前で、和泉はしかと頷き、桜色の液体を飲み干したのだろう。 ただ、その味は酷かったに違いない。 渋面を浮かべる和泉の前で、渚がくすくすと笑う。]
あぁ、ごめんなさい。 本来自律人形に味覚なんてありませんから。 味というものが全く考慮されていないというのを言い忘れていました。
[口直しに、と差し出したのは。 昨日桜の精が寄越した甘い星屑。全部はあげませんよと前置きして、和泉の手に5粒ほど。]
(135) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時半頃
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―三日 幻鏡堂― こんにちはー。
[今日は赤、白、桃色のコスモスを手に。 お菓子は栗の餡子を練り込んだ御饅頭。御饅頭には可愛らしくコスモスの絵が描かれている。 お店に誰がいるのだろう? 店主をみかけたら手土産を渡すつもり。*]
(136) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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/* 翼砂の回想のみ読みました。 メモ履歴など誰も見返さない! ということで、埋め。 そんなとこまで…隠すか…この…宮田め…。 瀬名ァ? 宮田のくせに贅沢な名だね! お前は今日からセンだよ!!(より贅沢無糖)
そんで、本名どうしような。何の物語もない
(-102) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[契約を済ませたといっても、すぐに人形の身体が人の身体に変化するわけではない。 徐々に変わる体に戸惑うこともあるだろう。 空腹を覚えるまでは、人間の食事はしないように注意をして。
渚は和泉に、持って来ていた桐の箱を差し出した。]
和泉さん。 あなたが誰かと契約を交わしたら、渡すようにと言づけられていた物です。
どうぞ、開けてください。
[きちんと封をされた桐箱には、開けた形跡が一つもない。 和泉が蓋をあけると、霧箱の中には、二つの猪口が伏せた状態で並べて収められていた。 大きさは親指と人差し指でついと持つのに丁度よさそうな、一目で滑らかな手触りだと分かる上質な陶器の猪口。 高台には二十年前に亡くなった、名匠と言われた神楽の先々代の華押があった。
夫婦の猪口らしく、一方は高台脇から腰にかけてが瑠璃色から地の白へ。もう一方は鴇色から白へグラデーションがかっている。 さらに胴と腰部分には、陶器にしては珍しい花の透かし彫りが施されていた。
猪口の中で咲く花は、偶然か必然か、桜の花。 それは、黒鵜から和泉へ。 いつかの約束を果たせぬ代わりの、最後の贈り物だった。]
(137) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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―――そっか。
[ふっと息を吐く。 和泉の言葉をゆっくりと聞き、全てが終わった後で。 翼砂は賭けに勝ったとばかりに意地悪い表情で破顔する。]
……一二三殿、いや、先代が硝子の装飾でできた写真立てを譲ってくれたことがあってね。 中に誤って挟まっていた写真を見つけてしまったことがあった。 …私と先代の、数少ない秘密だよ。
[つまるところ、確証はなかったが確信だけはあった。 この瞬間に聞きたかったことは『知らない真実』ではなく『知っていることの答え合わせ』。 たとえ翼砂の考えが真実でも思い込みでも、答え合わせをすればそれが翼砂にとっての解となる。 …和泉は、それをむちゃくちゃだと笑うだろうか。 肩を叩いた血の通う掌へと、白磁の冷たい掌を重ねる。>>131]
(138) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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>>132 そう、全てはもう闇の中だ。
今の『ツバサ』も、元の『ツバサ』も。 どちらも代え難い私なんだよ。 十余年もそうしていれば、仮面はいつか外れなくなってしまう。 新たな顔の一部として、醜く手酷く、癒着してしまうのさ。
[兄の願い、とやらは。いつか叶えられるのだろうか。 翼砂には、その未来は見えないけれど。 暗い一寸先の闇の中に、その答えは見えない。]
…さようなら、和泉。 お元気で。
[部屋を去る兄貴分の背中へ、そう声をかける。]
(139) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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……話せてよかったわ。
[最後ぐらいは、素の言葉遣いで送り出す。]
(-104) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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/* 和泉が瞬間移動している気がする。
ええっと、大丈夫だろうか…?*/
(-103) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[箱の中身を確かめた後、初めて自分の部屋を出た和泉。 妹たちに挨拶を…と言うので、桐の箱は代わりに渚が預かった。
櫻と二人、廊下に取り残される形で和泉を待っていると…>>133]
(140) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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/* 儀式→桐箱受け取る→挨拶回り?
私も一緒に行きたいけれど、これは動くと矛盾させるな。 おとなしくしていよう。*/
(-105) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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/* 私のレスが混沌を呼んでいる。
うぉう…、申し訳ない…。*/
(-106) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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/* いやぁもうwwww 21時ぐらいから急にPCとスマホの両方でIDとパスワードが間違っていますと言われ始めて。 キャッシュをクリアしたり再起動をしたり試行錯誤で2時間… どうにもならぬと管理人様にメッセージ飛ばしたら、なんと私のユーザーデータが破損していたそうなorz
和泉さんと櫻様の中の人には、多分にご迷惑をおかけしました… この場を借りて平謝り。
(-107) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[紅緒が扉を開けたほうを見やれば、部屋の外には和泉と、それを追うように現れる櫻の姿。>>119 人形であれば出られないはずの部屋から和泉が出てきているという事実に、……それ以上に、満面に揃いの喜色を浮かべたふたりの姿に。 “契約”が済んだのだと、理解した。
和泉に声をかけられれば黙って頷き、不自然にならない程度に少女から視線を外す。
特に潜められるでもない声を聞くともなしに耳に入れ、櫻の家への手紙なら自分が預かっても良いか、などとぼんやり考える。]
(141) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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もぞもぞもぞもぞ
ラジオ分解をぐぐったら分解マニュアルが出てきた。 あるんだ!マニュアル。
(-108) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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そして桃RPなのに、フラグとか立ててない案件について。
というか立ててない。 秘話ってないというー…。 なんだか、もう、なんというか
鬱_(:3」∠)_
って言う状態のままズルズルと引きずっているので、こんな動きに。 あぁ、なんかやらかしてそうー。 マイナス思考がどんどん加算されてくよ!\\ ٩( 'ω' )و //
(-109) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[青年は何を思うか。しばしの沈黙>>109。 呼びかけに答える前に、戸を叩く音>>119がした。 その前にいるのが誰であるか、少女は知っている。 先ほど胸の内に、兄さまの別れの言葉が届いてきたことに、少女は気づいていた。 素早い動作で、転がしたままであった【手毬を拾い上げる】。 部屋の目隠しが解除されるより先に、少女の笑顔が精気を帯びた。 伸ばした手の先、戸がすこーんと、勢い良く開く。]
兄さま!!
[きっと客人がいなければ、少女はすぐさま立ち上がって兄さまに駆け寄り、抱きついていたことだろう。 けれど青年の存在が、少女をその場へと縫いとめる。 代わりに歩み寄る兄さまを間近に迎え、少女はまっすぐな視線を兄さまへと向けた。
贈られる言葉の一つ、一つに小さく頷いて。 しかし言葉は一つも出てこない。 けれど、椋原さまへとお話をして、立ち去ろうとするその背中、つい伸ばした手でしがみついてしまう。]
(142) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[続いて此方へ声をかけられたのは予想外で、慌てて立ち上がり、己より少しだけ上背のある彼に視線を合わせる。>>120 その頬に僅か朱が差したように見える理由は、彼がひととなった故か、はたまた約束を交わした男への感情の故か。
「手が掛かる子」という表現に思わず小さく笑みを零せば、先程までの緊張が、少しだけ解れた気がした。]
いえ、こちらこそ。
[優雅な仕草で頭を下げた彼にお辞儀を返せば、ふと思い出したように本の処遇について提案を受け、驚いて目を瞬かせる。]
ありがたいお話ですが、あの……
[ご自分で持ってゆかれないのですか、と尋ねようとして、ふと口を噤む。 これだけ言葉を交わした紅緒についてさえ、己はまだ知り得たとは言い難い。 持って行かない事情も、行けない事情も、あるのかもしれない。]
……いえ。もし、入り用の本を思い出されましたら、言ってください。 それから。
──おめでとうございます。
[そのまま扉へ向かう彼をそれ以上引き留めようとはせず、立ち上がったまま静かに見送った。*]
(143) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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…ご本、お借りしたままですわ。
[違う、そうじゃない。 そんなことが、言いたいのではない。 少女は、暫く己の胸の内を問うた。 それから…]
…また、会えますわね。 お話、できますわね…?
[呟きながら、そっと手を離す。 その手が僅か震えてしまったことに、気付かれなければいい、と、そう願った。
離した手の向こう、櫻さまを見つければ、少女は今度こそ、立ち上がる。 そして、すぃ、とその姿に歩み寄った。 少女にとっては高すぎる身長に、少し迷うが、手振りで内緒話を求める。 背をかがめてくれたその耳元に、そっと少女は囁いた。]
(144) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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ちなみに猫はもふる。癒しです。 ありがたやー。
しかし工房に猫放し飼いは拙いんです。色々と。 増築して部屋作るか…。稼いでいるしな。その辺はたやすいんじゃないか? あれだ、移j
ふぅ… [猫ももふもふ]
(-110) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[黒鵜が抱えた想いは、己の思考の外。 人の手により造られたと言う重さを、自身は知らない。 被造物として生きる憂いにも疎い。
されど、挨拶を忘れず頭を下げた。 愛せぬ子を成すことは雅でないが、黒鵜はその様な人物ではなかったのだろう。 黒鵜を知るのは三体の人形と目の前の彼だけだが、それで十分だ。]
―――また、茶も飲みに来るよ。 その時は、ミルクティを淹れておくれ。
[同じものを和泉と分つように。 彼と黒鵜に挨拶を済ませると、部屋の外で物音が聞こえて、彼に手刀切って立ち上がる。]
―――…和泉? 妹等を泣かしている居るのではあるまいね。 君の妹なら、私の義妹だ。
[都合の良い言葉を飛ばしつつ、ひょいと廊下に出れば、其処から椋原が見えた。>>141 少しだけ気恥ずかしげに笑みを返すと、唇の形だけで音をとる。]
(145) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[妹たちに挨拶を済ませ、これもまた、初めて立ち入る幻鏡堂の一階。 そこで渚は預かっていた桐箱と、一冊の本を手渡す。
随分年季の入ったそれは、何度も繰り返し捲られており、少々痛みが目についた。]
本当は綺麗な本に写したほうがよかったんでしょうが…。 あまりに急でしたので、そのまま原本をお渡しすることにしました。
[本の中を開いてみれば、びっしりとお茶の葉の名前と季節に応じた淹れ方。 それに、ところどころに「和泉」や「櫻様」といった朱書きも見つかるだろう。 自分の名前が書かれている辺りを読めば、それが、自分がおいしいと思ったお茶だということに気付いただろうか?]
和泉さん。 これから櫻様においしいお茶を淹れて差し上げるのは、和泉さんのお役目ですからね? この本は差し上げますから、しっかり練習なさってください?
[餞別というには些か不釣り合いだが、渚は和泉の手が塞がっているのをいいことに、風が通り過ぎる様な素早さですっと彼の耳元で短く囁いた*]
(146) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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君も私の義弟になるのかな。 初版よりも早くに続刊が読めるなら、それも僥倖。
(-111) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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桜さま、分かっておいでだと思いますけれど… 兄さまを、決して独りぼっちになさらないでくださいませ。 寂しいと感じさせてはなりませんのよ。 ですから…
[少女はその先の言葉をためらう。 けれど、漸く言葉を続けると…]
…ですから、櫻さまは、ご自分を大切になさるんですのよ。 きっと、長生きして、ずっと兄さまのお側にいらっしゃるんですのよ。 そうですわね…最低でも、60年。
(-113) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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椋原の回想>>93>>94お返事を反応したいけれど、悩む。
で、結果として反応しない形。 もうしわけないー
(-112) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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櫻様が驚くぐらいおいしいお茶が淹れられるようになるまで、戻って来てはダメですよ?
[果たして、和泉にその日は来るのだろうか…。]
(-114) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[からかうように闊達に笑えば、和泉。 と、もう一度呼びかけ、手を差し伸べた。
青年人形と繋いで、この先を切り開いていく大きな手が誘う。 零れる桜の至る先は、静かな水面。
五指を繋げば、掌あわせ、恭しい仕草で額を指背に宛がった。 幻鏡堂より、湧き出る清水は、櫻花に注がれる。*]
(147) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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[幼い少女の口から紡がれるには、いささか不似合いなその言葉。 相手によっては、偉そうに、と気を悪くするかもしれないが、櫻さまに限ってそのようなことは無かろうと、少女は思っていた。 どちらにせよ、伝えておかねばならないと。
内緒話を終えて身を離した少女は、櫻さまの相貌をしっかと見つめ、にこりと笑う。]
約束、ですわよ?
[一方的でありながら、お願いですらないその“約束”を、彼はどのように受け止めただろうか。]
(148) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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/* 異次元に嵌っている感。
わー!申し訳ない!*/
(-115) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 00時頃
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[>>144「兄さま」へ内緒話を求める少女から、すっと視線を外し。]
……きょうだいだというなら、もっと似せて創ってくれれば良かったのに。
[半ば冗談のように、稀代の人形師に向かって独りごちる。]
ああ、でも。 おかげで、気づきました。
[そこに到達することすら丁寧に避けていた感情に。]
(-116) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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僕ね、──妬いてるんです。 和泉さんに。
[己には決して知り得ぬ少女を知っている彼に。]
……馬鹿みたいだ。
[くすりと自嘲を漏らし、兄を見送った少女へと視線を戻した。*]
(-117) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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/* あ、内緒話のお相手が櫻さんだった読み違えた恥ずかしいw ちょっと上二つ、なかったことにしてくださいw /*
(-118) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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―三日 黄昏時―
[和泉が去った後、【開けっぱなしのカーテン】の外へ沈みかける夕陽を眺める。 硝子の加工によって乱反射する夕暮れ時の窓ガラスは、これも一つの藝術品といえるほどに美しかった。 そんな夕陽の見せる魔法でさえ、翼砂の目は無感動に見つめるばかりだった。]
……和泉は、本当に…
………人に、成ってしまったんだな…
[触れた手の感触を思い出すように掌を見る。 自分のものとは明らかに異質となってしまった、柔らかい肉の感触と温かい人肌の体温。 宮田と話したときにも感じた、己と他人の間に存在するたった一つの分厚い壁。]
……誰かしら?
[ポツリとつぶやく声は、来訪者のノックを出迎えるにはあまりに小さく。>>124 それが茜だと知れれば、慌てて気分を繕って部屋の扉まで向かうだろう。]
(149) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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[和泉を攫い際に聞こえた声には少しばかり瞬いて。>>148 次いで無垢なる少女の願いに、浅く頷いた。 幼子に逆らえないのは性分か、確約出来るものでないけれど、示す赤誠に掛け値は無い。]
樹齢を重ねるように、ね。 ―――…御意。
[それでも、芝居がかって応じてしまうのも性分だ。 己に注ぐ湧き水が潰えぬならば、櫻が枯木と変わることも無いだろう。
双眸を撓める男は、そんな果てない自信があった。**]
(150) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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[櫻の唇の動きをどう読み取ったか、樹は曖昧に微笑む。
細められた目許は、そうだったら良いですねと、願望を含んでいるように見えただろうか。]
(-119) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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あと毎度ご心配おかけしてます。 …まぁ中の人はかじろうて生きてますので
仕事に潰れてなければ←
大丈夫です、生きてますから
(-120) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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/* 櫻さま:ももてんさん。 兄さま:いこまさん。 千恵子さん:はるちゃん。
この辺はほぼ確信してる。
(-121) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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や…やあ、セン。どうしたんだい? こうも熱烈に足繁く通われてしまうと、変な期待をしてしまうぞ。
[ふふふ、と先程まで部屋で沈んでいた自分を隠すように笑う。 気付かれてしまうだろうか。隠し通せていると思った翼砂はとんだ大根役者かもしれない。]
期待って…ほら、私のことを買ってくれるのか?とか。
[おどけてみせるも、イマイチ冗句にならない物言いにしかならず。 自分でもどうしたのだろうと、翼砂は茜を前にして首をかしげるのだった。*]
(151) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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