
643 【桃RP】幻鏡堂にて、君を待つ
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ラヂオが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ユウナギ、ベニヲ、イズミ、サクラ、ツバキ、セン、ミヤタ、キジノメ、チヱコの9名。
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/* うろうろして、ラジヲ壊せばよかった!*/
(-0) 2014/10/05(Sun) 00時頃
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[>>1:130早速ミルクティーに一口、口を付ける様子を失礼にならない程度に見つめて。 満足そうな反応に、ほっと息をついて微笑み、自分もカップに口を付ける。]
野暮…でしょうか? 私から見れば、櫻様は古い物新しい物を愛でるよい目をお持ちだと思いますが。
[だからこそ、空挺貿易も安定し順調に業績を伸ばしているのだろうと。 櫻よりもゆっくりとしたペースでちびちびとミルクティーを口に運びながら、時折彼の手で摘みあげられるジンジャークッキーを目で追いかける。]
ありがとうございます。 ですがこの世には私のお茶などより素晴らしい物がたくさんありますから。
[続く櫻の賛辞を素直に受けつつ、控えめに謙遜を返して。]
それに、おいしいと言って飲んでくださる方がいてこそ…ですよ。
[カップの底から現れる絵柄に櫻が気付くのは何時だろうかと。少しだけはにかみながら。]
(0) 2014/10/05(Sun) 00時頃
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[和泉の部屋を出たあと、渚に馳走の礼を言いがてら、また何かさせろとしばし押し問答して――ようやく裏手の落ち葉掃きを仕留めた。すぐに終わってしまう作業だが、全く何もしないでいるのは性に合わない。
自分が書を読めないせいでもあるが、人形たちはどうやって部屋の中に居続けられるのか、全く不思議だと思う。
さっとたすき掛けして裾を絡げると、珍しく軽快な足音を立てて、とんとことんと一階へ降りたのだった。
さて使う道具はこれで良いかと確認を取ろうと勝手口を覗くと、丁度渚が店に出るところだった。 開いた戸から一瞬ちらりと見えたのは、きっちりと手首に吸い付いた洋装の袖口に思えた。]
ぐぶう…。
[金持ちや偉い奴を、宮田はあまり好かない。 それは田宮の主人や使用人頭らのことが頭にあるからであって、八つ当たりのような逆恨みのような、見当違いの好悪である。 本人も分かってはいるのだが、いけ好かないものはいけ好かない。
昨日も長身の客が居たことを思い出し、またひとつ、ぐぶう、と唸った。*]
(1) 2014/10/05(Sun) 00時半頃
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永歴二十九年、如月、七日
三年前に見付かった病は、今も真綿で首を絞めるようにゆっくりと私の体を蝕んでいる。 幸いにして、今のところ一二三にも誰にも気づかれてはいない。 病院からは少しでも早く入院して治療するよう文が届くが、今の私にはそれよりもやらなくてはいけない事がある。
その自律人形の構想は、師匠から黒鵜の名を与えられた時からあった。 人は何故、自律人形を作ったのか。 何故その自律人形を、日常生活の側へ置き、その造形を人に似させようとするのか。 人形師が自分の作る人形を、限りなく人間に近づけようとするのなら、
(-1) 2014/10/05(Sun) 00時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 00時半頃
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限りなく、誰かに似せた人形を作れないだろうか?
姿や形だけでなく、声や仕草、知識や記憶や感情の流れまでも、限りなく同一の人形を作れたとしたら…。 それはもう、同じ人物と呼べるのではないだろうか?
そしてその、夢物語のような構想を現実の物としたのは…。 公智神社の宝物庫奥で見つけた、遥か昔の人形師が記した一冊の古書。 霊力を宿すと云われる樹齢千年を超えた神木と、幾つもの希少な素材で作られる【神宿りの人形】。
宿らせるのは、神ではなく死んだ三人の魂…。
不可能を可能に。 幻想を現実に。 愛を知り、愛を得ることで人間になるという“奇跡”を“必然”に。
(-2) 2014/10/05(Sun) 00時半頃
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永歴三十年、皐月、十六日
“稀代の人形師”などという大きすぎる肩書きを得たお陰で、時間はかかったがようやく必要な素材を揃えることが出来た。 あとは、三人の遺骨から錬成した核となる石が届くのを待つのみ…。
故人の遺髪や遺骨を使うことに、罪悪感や後ろめたさがなかったといえば嘘になる。
けれど、私は恐ろしいのだ。 時が流れるにつれ、あれほど鮮明だった三人の記憶が徐々に薄れてゆくことが。 日常だった些細な記憶が、時間と共に曖昧になってゆく。
伊(おさむ)さんの好んだ煙草の匂い。 朱羽姉さんの柔らかな温もり。 白珠(しらたま)と繋いだ手の感触。
写真だけでは残せない、私の中の薄れゆく記憶を。 私は、人形という形に封じて残そうとしているのだろうか…? それともただ、あの日のことを謝りたいのか。 許されたいのだろうか? いや、おそらく許されはしないだろう。 これから私がしようとしていることは、きっと伊さんや朱羽姉さんを怒らせるに違いない。
それでも…。 私の為に失われた三人の時間を、どんな形でもいいから取り戻したい。 三人の手に、あったはずの未来を返したいのだ。
(-3) 2014/10/05(Sun) 00時半頃
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[此方を垣間見る彼の所作に思わず小さく笑んでしまう。>>0 彼の茶を幾ら言葉で褒め称えようと、一口飲んだ瞬間の綻びを見るまで安堵しない。彼もまた職人気質だと、貴族気質の男は和む。]
何でも見えると豪語するには未だ年が足りないさ。 例えば―――…そう、昨日、君が迎えた客だ。
彼からは少し不思議な感を覚えたが泡沫に融けてしまった。 もしかしたら、彼はこの店に珍しく、 探す側の人間ではないのかもしれないね。
[昨日の折りに彼が旧友を迎えるが如く、歓待した包帯を巻いた男。 所詮道楽貴族の目算でしかないが、思った言葉を直裁に告げる。 そもそも肩書きは古美術商である目の前の彼に慧眼で太刀打ち出来るとは露ほども考えていない。これもクッキーを齧る合間の雑談だ。]
久我が言うと深いね。 しかし、人の価値とは分からぬものだ。 もしかしたら、君の淹れる茶が、 どんな名品よりも幸いを齎すと云う人も居るかもしれないよ?
ああ、けれど、これは確か―――…、
[揶揄言葉を重ねながらも、干した茶の底。 甘色の水底から現れた彩りに、瞳だけで笑い、それ以上は口を閉ざした。
これは確か、薔薇の下の話だったね。とでも目で語るように。]
(2) 2014/10/05(Sun) 00時半頃
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/* 何が確定だか判らなくなる初心者病に侵されるなど。
落ち葉掃きはまかせろー!バリバリ!
(-4) 2014/10/05(Sun) 00時半頃
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/* 宮田さんと、お友達になりたいなぁ。 */
(-5) 2014/10/05(Sun) 01時頃
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-二日 磁器工房「神蔵」前- [>>1:119工房にいる人へと声をかけたが、はたして茜さんはいたのだろうか? 彼女に会うことができれば、フミの設備しに来たと伝えるだろう。 いないようでようであれば、伝言を頼んだだろう**]
(3) 2014/10/05(Sun) 01時頃
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[>>2宮田のことを訪ねられれば、嘘と真実を織ませて簡潔に語る。 渚の言葉の、どれが真実で嘘かを見抜けるかは櫻次第。 しかし、そうたやすく見抜けるものではないだろう。]
そういえば、紹介していませんでしたね。 あの方は先代と懇意にされていた方で、たまに心配して様子を見に来てくださるんです。
[先代の一二三と櫻は面識がなかったはずだ。 櫻が幻鏡堂に通うようになったのは一二三が亡くなった後だし、自律人形のいない櫻邸に、自律人形技師の一二三が向かう理由もない。
クッキーを齧る間の雑談と、いくらかの渚の話しを経て…]
「ああ、けれど、これは確か―――…、」
[言いかけて止めた櫻の目元が笑みを刻むのを見て、渚は緩く弧を描いた口元を隠すようにカップに口を付けた。 渚のカップに、まだローズピンクの薔薇は咲いていない。]
櫻様、お茶のお代りは如何なさいますか?
[櫻の視線に微笑みで答えると、カップをソーサーに戻し、二杯目を勧める。 二杯目は上で…と言われれば、先に上がってもらおうと。]
(4) 2014/10/05(Sun) 01時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 01時頃
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>>4 [楽しい時間というのは、いつも飛ぶように過ぎるものだ。 櫻との歓談の時間を惜しむように少しずつ口を付けていたミルクティーだったが、やはりというか当然というか。 相手の方が先にカップを空にし、底に咲く薔薇に気付いた。
渚とて、分は弁えているつもりだ。 櫻は客人で、自分は幻鏡堂の店主。 そして櫻は幻鏡堂の主の一人である和泉と親しい人であると。
ならば、いくら和泉の許しがあったとてあまり長く引き留めていてはいけない。
和泉が 翼砂が 紅緒が
善き人と巡り合い、自らの幸せを得られるように。 渚は櫻に気づかれぬよう、カップの影で自嘲する。]
(-6) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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[代用品にすらなれなかった自分の、それが“役目”だというように。]
(*0) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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ほう、私は先代をあまり知らないから、何れ話が出来ると良いね。 君は滅法秘密主義だから。中々問い難い。
―――…いや、もしかして、君とも友人なのかい? 彼は抱えるものが多そうだ。 悪人には見えないが、君と同じで妖しいから。
[やや失礼なる事を何ら悪気なく告げる野暮天振りを発揮し、彼の偽り事をあっさり飲み干す。彼の給じるものを、一度も訝しがらぬ貴族は、この度もまた、包帯で秘密を巻いた男に納得を落した。
彼への信は軽口以上に厚い心算でいる男。 何せ、もう両手両足では数えられぬほど彼の茶を呑んではいるが、唯の一度も毒を盛られたことはない。 ―――精々、含まされるのは零れ桜に似た薔薇の花弁ばかり。]
おや、私に二杯目を強請らせるとは豪気だね。 そうも甘やかすと、私はついでにその階段を通しておくれと調子付くよ?
……二杯目も、ロイヤルミルクティーを頼んで、ね。
[上階の子等誰一人として飲めぬ特別な彼の一杯。 朗らかに笑う男は、どの子が空きようかな。と具合を問いかけ、意気揚々腰を持ち上げた。]
(5) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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/* メモで褒められると照れてしまいまする。 久我さん楽しい方なのでついついお話進むけど、 折角二日目延ばしていただいたのだし、 人形ちゃん達にも逢いに行きますよ!らびあんろーずっ!*/
(-7) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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/* 確かに、探す人間ではないのでしょう。 〈メモ〉(眠い) 私が宮田に想定するエンディングはー ノーマル:どこぞで職を得て、ひっそりと暮らしましたとさ。 ハッピー:助力を得て、坊をとっちめるために田宮へ行きましたとさ。
こういうことすぐ考えるから良くないんだろうが 事件は田宮の事件、 原因は醜さに起因する内在する正義への不信、 課題は自己像の再獲得、 敵は翼砂、 て感じでしょうか。 翼砂に倒されないと、宮田は幸せになれないよ。しかしそこまで書けるのか。
(-8) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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>>5 ふふっ。 かしこまりました。 ですが、私が甘やかすのは三人だけですよ?
[その三人とは、言わずとも誰のことか伝わるだろう。 実際は言うほど甘やかしてはいないのだが…。 二年間、一度も品を買わずに茶を飲むためだけに通う華族の男に、親切に二杯目の茶を勧めるあたり。渚も程々に酔狂なのかもしれない。
ただ言えるのは。 櫻が渚を信用しているように、渚もまた櫻を信用しているということだ。 そうでなければ、どのような身分の者であれ店の階段を上ることは許されないのだから。
どの子が空きようかなと訪ねる櫻に、渚はついと天井に視線を向けて耳を澄ます。 放っておいても、誰かが自分の部屋へ招きたいと名乗りを上げるだろう。
だが何も知らない第三者から見て、渚のそうした仕草はいつも不思議な具合に見えていたかもしれない。 少し考える様なそぶりを見せた後、渚の視線は正面の櫻に戻る。]
では…
[その後に続けた名前は、三人のうち誰のものだったか。*]
(6) 2014/10/05(Sun) 01時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 01時半頃
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[綻ぶ花の顔。彼の庇護欲が良く滲むようだ。>>6
己は物珍しいものに端から興味を惹かれる癖、この見世で精算した事は一度もない。銭金で購えるものは全て手に出来る財を有するが、この見世ではそういった金の使い方をしなかった。
この場へは、唯茶を頂、朋と言葉を交わし、興味を満たす為に訪れている。 尤も、店主たる彼にとっては、処しづらい客なのかもしれないが。
手隙を問えば、一瞬沈黙を挟んで彼は耳を欹てた。 そういった姿を見ると、やはり幻鏡堂と強く重なる。 数度の瞬きで幻影を払い、空きを聞けば、緩い首肯を返した。]
―――…そうだね、 和泉に少し意地悪をしているので、答えを聞きに行きたいが、 流石に昨日の今日では用意も出来ていないだろうか。
程なく戻ってきたら、察しておくれ。
[いい歳をして悪戯を仕掛けた身は、腰を伸ばしてから足を階段へ向ける。 ギィ、と板張りが鳴き、待たざる男が高い秋空へと近づいた。*]
(7) 2014/10/05(Sun) 02時半頃
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― 幕間 ―
[そうして階段渡る最中、経由すべき二階の窓より人影が見えた。>>1 先ほど店主との会話に出てきた男であると、記憶が符合する。 何故、先代の旧知が裏庭に居るのかは分からなかった。 まるで、今から掃き仕事でも始めそうに見えるのも意図が知れない。
しかし、哀しきかな。 分からず、知らずは、この男の好奇を擽る。]
――――……、
[静かに窓辺に忍び寄ると、そっと窓を開き、左右を見渡し安全確認。 目標捕捉、視界良好、本日晴天、悪戯日和。]
(8) 2014/10/05(Sun) 02時半頃
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[武骨なくせに巧みな五指で懐を探り、飴屋で貰った一袋を開いた。
こんな瑣末で不躾を名も知らぬ相手に行うのは、無論、躊躇いがある。 だが、好奇心は猫を殺し、櫻を呆けさせるのだ。 閃いたからには、成さぬ事こそ無粋と云うもの。 ―――等と、脳内に響かせる言い訳には余念がない。
そしてとうとう、男は子供の頃に満たし忘れた悪戯心を慰める行為に出た。 指先で摘んだ桜色の金平糖を、ひょいと重力に任せたのだ。 目測は誤らず、包帯頭の上にコツリと飴が降る。
櫻の色と味した金平糖の一粒が。
空から雨ではなく飴が降るという妙。 犯人は即座に手を引いたが、反応を拝めないのは少し惜しい気がした。
けれど、己の胸に満ちる達成感は上質なものだ。 貴族の道楽に付き合わされる彼は堪ったものでは在るまいが、本来、唯我独尊なる身は、一層足取り軽く、三階へと歩を進めたのだった。**]
(9) 2014/10/05(Sun) 02時半頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 02時半頃
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/* 【急募】貴族感
普通の駄目な大人過ぎてヤバい。 そして、普通に和泉くんにお断りされる未来しか見えない。 そもそもちゃんとした縁故があるのが同性ばかりとか言ううわああ。
今日もとても楽しかったです、おやすみなさいませ! */
(-9) 2014/10/05(Sun) 02時半頃
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― 回想:1日目/翼砂の部屋>>1:78>>1:79 ―
「敵わないなんて…ないわ。 とっても、素敵だったもの。」
[――と、飾らぬ口調で話してくれる彼女の言葉に、鼓動が僅かに早まるのを感じた。 翼砂本人は、言葉遣いを意識的に変えているようなのだが、不意に見せる偽り無き姿に、心の距離の近さを感じられて嬉しくなるのだ。
だけど、翼砂はそれを恥入るように咳払いをして、続く言葉をやや早口に紡いでゆく。]
(優しい口調の翼砂さんも、あたしは好きなんだけどなー?)
[そう心の中で呟きつつ。照れる様子の翼砂をじっと見つめる。 自律人形に体温など無いはずだが、その頬に朱が差して見えたのは、部屋に入り込む斜陽の所為だろうか。]
(……ほんとうに、人、みたい。)
[なぜ彼女が口調に拘るのかまでは分からないけれど、自分の前では、飾らないでいてくれたらいいな、と願う。]
(10) 2014/10/05(Sun) 06時半頃
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[話題はやがて、次の作品の事へと移り、翼砂から提案されたものは、職人ゴコロというやつに火を点けるものであった。
磁器という素材に対して、挑戦してみたい事はたくさんある。 単に皿や湯呑などの形にするだけではなく、粘土を花の形にして焼き上げた「陶花」というものを作ってみようと、今現在思考錯誤している事もちらりと話す。]
1人1人に、か…いいね、それ。すごくいい。 皆それぞれ、どんな花が似合うかなぁ。
[あれはこれは……と、想像を膨らませていく時間はとても楽しい。いつか、今日話したものをカタチに出来るといいなという思いが、茜の心の内に芽吹いた。
部屋を出る前に、 「また遊びにおいで。新作も楽しみに待ってる」 ――と言われて、嬉しさを隠し切れない表情で、「うんっ」と答えてから彼女の部屋を後にするのだった。]
― 回想:終 ―
(11) 2014/10/05(Sun) 06時半頃
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― 回想:1日目/夕暮れの幻鏡堂前>>1:110 ―
[千恵子と店先で少しの雑談を交わす。 人形の調整をしてほしいという、突然のお願いも快く引き受けてくれた事に、ほっと胸を撫でおろして。]
わー、よかった。 無理言っちゃってごめんね。 えーっと、前にやってもらったのは…3週間くらい前かなぁ? [最終調整日をとてもアバウトな感じで伝え、どの程度の調整が必要なのかも伝えておいた。 千恵子の帰る方向と途中まで同じだったので、二人並んで話しながら石段を降りて行く。身長もほとんど差は無くて、同じ目線で話せるというのはとても気楽に思えた。 先程までの幻鏡堂での出来事を、お互いに伝えあう。]
ちえちゃんは紅緒ちゃんとこにいたんだ。うさぎの人形を、ねぇ。 うさぎもちえちゃんに直してもらえて、喜んでるよーきっと。
あたしは翼砂さんとおしゃべりしてた。 次の作品の構想について話してたら、ちょっと熱くなっちゃって、もうこんな時間。
[と、沈みゆく太陽を見やって。
表通りに新たに出来た甘味処があるからと、いつか一緒に行かないかと誘ってみたりしながら、楽しげな会話は二人の向かう方角が交わる所まで続いた*]
(12) 2014/10/05(Sun) 06時半頃
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― 神無月・二日 磁器工房「神蔵」 ―
[>>1:77急かされるような父の声に呼ばれ中へと戻る。 用は何かと思えば、工房内の店舗部分に野良ネコが紛れこんでいて、作業の邪魔になるからそれを追い出せと言われた。 お使いに行くよう言われるのかと思ったのに、全くかけ離れた頼みごとで、不満そうに口をとがらせて――]
もー、そのくらい自分でやればいいのに…
[と、僅かに父に反抗の言葉を漏らしながらも、仕方無いなぁという諦めの表情で、猫に近寄っていく。
それは綿のように真っ白な猫で、瞳は金と空色の二つを備えていた。]
どこから入って来るんだろうね? おいでおいでー
[白猫から3歩ほどの距離を取りしゃがみ込んで、ちっちっちと舌を鳴らしながら手を伸ばして呼んでみる。 物陰の奥にいたそれはのそりと動き出して、茜の指先にまで近付いて来て鼻をつけた。]
お、よしよし。捕まえた、っと。
[一瞬の隙を見て猫を抱きかかえる。 そのまま外に出ようと、入口の引き戸を開けようとした時。 「すみませんー」という声が聞こえた。>>1:119]
(13) 2014/10/05(Sun) 06時半頃
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[猫を抱えたまま、「はいはいー、ただ今」と声を上げながら、引き戸をカラカラと開け放つと、どこか落ちつかない様子の千恵子の姿があった。]
あ、いらっしゃい! フミの調整だよね?入って入って。
[笑顔で促し、中へと案内しようとしたところで、千恵子の視線は胸元に抱えられた白猫に向いてしまうだろう。]
この子ね、よくうちに入りこんでくるんだ。 一回、ごはんあげちゃったことがあって、それで居着かれたかも。
[いっそ飼っちゃえばいいのかな?なんて言いつつ、抱えていた猫を店の前で離した。]
(14) 2014/10/05(Sun) 07時頃
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[誰が来たんだと奥から父に聞かれ、千恵子がフミの調整に来てくれたよと返せば、「おう、よろしく頼むな」と大きな声で千恵子に話しかけていた。]
…とーちゃん顔も出さずにごめんね。 奥の和室にフミがいるから、見てやって。今飲み物用意するから。
[ここには何度か来てもらった事があるし、いつもの部屋と言えば千恵子に通じるはず。 少しの後、冷やしてあったレモネードをグラスに用意して、部屋へと持って行った。
邪魔にならない程度におしゃべりしながら、*作業を見守る事だろう*]
(15) 2014/10/05(Sun) 07時頃
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─三週間前>>1:122─
[質問に対し不意に近づいた距離に、何ごとかと一瞬身を固くする。 此処での会話が他の人形たちや店主に聞かれているなど、このときの樹はまだ知らないから。
けれど、耳許で告げられた可愛らしい返答に、ふっと緊張を緩めてこくりと頷く。 そして、お返しとばかりに少女の耳朶へ手を添えて、内緒話を返した。]
(16) 2014/10/05(Sun) 08時半頃
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お父様以外にそう思えるひとが現れたら。 それがきっと、恋です。
(-10) 2014/10/05(Sun) 09時頃
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[>>1:123紅緒が考え込み始めたのを幸いと、じっと彼女の様子を観察する。話をすること自体が随分と楽しくなっていたけれども、本来の目的をまったく忘れたわけでもなかった。さすがに帳面を取り出して書き付けるのは不躾に思われて、何とか記憶しておこうと意識を集中させる。 頬に人差し指を添える仕草は実に愛らしいし、指先のかたちに添って僅かに沈んだ頬も人間と変わらぬ弾力を持ち得ているように見受けられる。 くるくると変わる表情は常にその言葉と一致していて、なんの違和感もない。
本当によくできたものだと感心していれば、じっと考えていた彼女が僅かに首を傾げて言葉を返した。 好きな王子様と結ばれる、解りやすいハッピー・エンドのお話。それは、彼女が好むにはとてもふさわしい気がした。]
僕もかつては、そういうお話が好きでした。
[小さく頷けば、少し慌てたように「嫌いじゃない」とフォローされて、くすりと笑む。>>1:124]
あれで良いかどうかを決めるのは彼女自身です。 幸せの意味はひとそれぞれで、誰かに教えてもらうものでも、与えてもらうものでもないと、僕は思います。
(17) 2014/10/05(Sun) 09時頃
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[答えてからふと腕時計を見れば、もう夕餉の時間だった。己にさしたる用事はないけれど、初めて訪れた部屋にあまり長居するのも失礼というものであろう。]
長々とお邪魔しました。 今日はそろそろお暇いたしますね。
[そう告げて腰を浮かせかけたが、はたと思い当たって動きを止め、彼女へ視線を戻し。]
またお邪魔しても構いませんか。…貴女と話すのは、楽しい。
[後半は、なかば独り言のように、再訪の約束を求める。そして、少しだけ彼女のほうへ身を寄せて。]
それと、失礼な質問かもしれませんが、……
[遠慮がちに声を潜めて囁いた。]
(18) 2014/10/05(Sun) 09時半頃
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貴女が人形だという証拠は、何処かにあるんですか。 僕にはまったくわからない。 本当は人間なんじゃないかって、まだ思っています。
(-11) 2014/10/05(Sun) 09時半頃
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[その問いに返答はあっただろうか。 彼女の存在の根本を問うたようなものだから遠慮はあったのだけれど、その時はどうにも興味が優ったのだ。
いずれにせよ反応を得れば、丁重に礼を述べて部屋を辞しただろう*]
(19) 2014/10/05(Sun) 09時半頃
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―1日・紅緒の部屋― [>>1:90 少女につられて、こちらも唇を歪めて笑う。]
初めて? 本当か。おかしなことだな。
[そのいっとうきれいな少女が急に顔を寄せるので、びっくりして目を剥く。 こんなに人に――人形だが――近づかれるのはいつぶりだっただろう。]
お、おう。そんなのがいるのか。 そいつは、すごいな。
[人形の姉妹関係とはどのようにできるのだろう。三体全部が姉妹なのだろうか。 姉の方が美しいから、紅緒は褒められなかったのだろうか。
醜い自分にはこれだけ整っていれば、もう別の世界のいきものという感じがするのに、まだ上があるとは恐ろしいことだと宮田は思った。]
(20) 2014/10/05(Sun) 11時頃
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[紅緒は旅で苦労したかと聞く。 なるほど、ここまで来た道は旅と言えなくもないし、苦労と言えばまあ苦労もあったかもしれない。]
ふむ。おれも昨日がはじめてだ。 店の垣根より外にでたことは、あんまりないのだ。
[訥々と、見てきた範囲のことを並べる。 列車に乗ったこと。弁当売りのうるさいこと。オペレッタのチラシの役者の美しいこと。寝ている間にも風景がぶんぶんと飛んでいくこと。無賃乗車を疑われ、なかなか駅舎を出られなかったこと。 こんな話でいいのかと、時折紅緒の表情を確認する。]
おれにはここが地の果てだな。 ――空の果てまでも行きたかったが。
紅緒は、渚に頼んでも行かれないのか。
[宮田は黒鵜人形のことも、この部屋のことも何も知らない。 変な店主の変な店ゆえ、数日閉めて近場を旅するくらいはやりそうなことだと思ったのだ。*]
(21) 2014/10/05(Sun) 11時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 11時頃
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/* >三体全部が姉妹 すみません、男が一人おります('∀'*)←
(-12) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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─幻鏡堂→帰路・三週間前─
[階下の店主にも長居の詫びと案内の礼を述べて幻鏡堂を出た。 急ぎ足で駅へと歩を進めるが、途中二つめの角でふいと左へ折れて道を逸れる。 灯りのついた店の軒先を見つければ、出入りの邪魔にならぬよう隅に佇み、もどかしげに鞄の中身を探った。
取り出したのはノートと鉛筆。紅緒の眼前で使うのは躊躇われたそれに、忘れないうちにと今日のできごとを綴る。 つい先ほどの会話から遡り、順に時間を巻き戻すように書き付けて。
そして、店に入った時に言葉を交わした長身の男性のことを思い出す。>>1:46>>1:47 櫻といえば、己の住む零番街では知らぬもののない大きな屋敷であった。その代替わりがあったのが、ちょうど己が職を得て零番街に住まうようになった頃のこと。>>0:16 それだから、直接面識のない己も街の噂で彼の存在自体は耳にしていたのだ。 まさかあんなところで知己を得ることになろうとは、夢にも思わなかったが。
仕立ての良いクラシカルな三つ揃えのスーツを当然のように着こなした彼に、気後れしなかったと言えば嘘になる。しかし、店主と交わしていた会話からは、華族という立場から想像するよりも砕けた印象を受け、やや親しみを感じた。 何より、あの店の空気に馴染んだ様子を伺えば、己が好感を抱くのは当然であったか。
そんなことも書き付けながら、ふと、彼に返答をし損ねたことを思い出す。]
(22) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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/* 金平糖って江戸末期の菓子で、手作りで2週間かかる高級菓子じゃなかったっけー大正の時分はどうなのだろー ってぐぐってるなう。 ふうん、大正二年に機械化、一気に駄菓子になったのか。
(-13) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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[「皆、年を取ると次から次に忘れてしまう」だから、「年を重ねても思春期の機微を理解するというのは才能だよ」と。>>1:48 彼は、そう褒めてくれたのだったが。]
むしろ僕は、自分は忘れっぽいほうだと思っているんです。
[聞く者のない返答を零し、それも文字として紙面に走らせる。]
忘れたくないから、僕は書くんです。
身を焦がすほどの想いも、腹が捩れるほどの憎しみも。 ──どうして、ひとは忘れていけるのでしょうね。
[呟きながら、ぱたりとノートを閉じる。 彼とは約束を交わさなかったけれど、彼と店主との遣り取りを伺うに、幻鏡堂へ赴けばきっとまた会えることもあるのだろうと直感していた。 その機を得たら、この話もすればいい。]
…会いたいひとが増えるのは、幸せなことです。
[ノートを鞄に仕舞い込んで薄く笑みを浮かべ、すっかり暗くなった空を仰ぐと、今度こそ零番街へ戻る電車の駅へと歩を進めた。*]
(23) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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/* コンフェイトは宣教師と共に入った南蛮菓子で、織田信長がめっちゃ好んだ…だと… (完全に違う方向に走る好奇心)
(-14) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 12時半頃
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─自室・三週間前─
[大部分を書籍に占領された六畳一間の質素な自室に戻り、ゆるりとストールを解く。 余程暑い時分でもない限りそれを手放さないのは、母が織ったものであるからというのが理由のひとつ。 もうひとつは、男性としては随分と華奢な輪郭を隠したいから。
細身の躰と大きめの双眸も相俟ってか、声を発するまでは女性だと思われていることも少なくはない。 それこそ思春期とは異なり、歳を重ねるにつれ深く気に病むことはなくなった。しかし、全く懸念しないまでには至らないという自意識の現れがそこにあるのだった。]
(24) 2014/10/05(Sun) 12時半頃
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[そういえば幻鏡堂の店主も、一見しただけではどちらなのか判別し難い容貌をしている。 人馴染みの良いとは言えない己が最初から彼に警戒心を抱かなかったのは、あるいはそれにも原因があるのかもしれないと、上着をハンガーに掛けながら思い起こす。一方的な共感に近いものだ。
しかし、彼の髪型や服装を思い浮かべれば、彼はむしろそれを愉しんでいるのではないかとすら思えるところがあった。 己の描いた主人公の想いに心寄せる仕草は、声こそ男性のそれではあるが、まるで女性にしか見えなかった。>>1:37]
紅緒さんの洋服なんか着ていたら、本当にわからないだろうなぁ…。
[少女の着ていた華やかなスカートも似合うのだろうなと勝手な想像を巡らせ、くすりと微笑む。
己も生家に居た頃、すぐ上の姉たちに着せ替え人形のように遊ばれたことが何度かあった。 兄が五人、続いて姉が三人、歳五つ離れて末弟の自分。己が物心つくころには兄たちはほぼ働きに出ていたものだから、遊び相手はもっぱら姉たちだったのだ。 何処かしら感性が女性的に育ったのも、処女作を書く際に少女に主人公を託したのも、そんな影響はあったのかもしれない。
次に会ったらそんな話も振ってみようか、などと考えつつ。 文机の前に座ると、書きかけの原稿に手を伸ばした。*]
(25) 2014/10/05(Sun) 12時半頃
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―幻鏡堂・裏庭― [>>8>>9 こつん。ぱさり。 微かな音を立てて、何かが当たったような気がする。
音のした方を探すと、ちいさな、薄桜色の何かが、突然枯れ葉の上に鎮座している。
屈みこんで、そろそろと摘み上げる。 それが何であるのか、宮田には覚えがなかった。
満遍なくとげとげとしている。あざみの花やいがかえでの実のようだが、丸みがあるので指に刺さらない。 つるりとした質感は人工物なのだろうが、日に翳してとっくり見ると、びっくりするほど細工の細かいことだ。こんなに小さい角をちまちまと付けるには、一体どれほどかかるだろう。 これは何かの部品だろうか、飾りだろうか。
こんなものがどこから降ってきたのかと、裏の木や幻鏡堂の方を仰いだのだが、それらしき実をつけた木も、人影も見当たらなかった。
後で渚にでも聞いてみようと思いつき、そうっと掌に乗せ、壊さぬように、潰さぬように、ふんわりと握りこんだ。*]
(26) 2014/10/05(Sun) 12時半頃
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/* 毬楓(いがかえで)。フウ(楓)の木。 フウの木が入ってきたのが江戸、よく公演で見かける紅葉葉楓(モミジバフウ)が大正。 プラタナス(鈴懸の木)もそれらしいのですが、明治導入ということでこちらに。フウ、と突然言うより、いがかえで、の方が検索しなくても何となくイメージがつくかなと。 宮田はフウって言いそうですよね。
まあ 例えるにしても トゲトゲしすぎではある。
物知らずがモノを書くときはグーグル先生が必須すぎて、まあ遅くなりますことで。改善したいものです。
(-15) 2014/10/05(Sun) 12時半頃
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/* わかってる! 全員と会話してもう絆っておかないと進行に障るのは知ってる!申し訳ない!!(涙)
和泉と櫻さんでしょうね。 櫻さんとお友達になりたい人生だった
(-16) 2014/10/05(Sun) 12時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 13時頃
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[3階にいる櫻と談笑中であろう部屋の主のために、アッサムの紅茶とクッキー、それに角砂糖を用意して階段を上がる。 途中で裏庭を見降ろせば、竹ぼうきを持った宮田が赤く色づいた楓を器用に一ヶ所へ集めているのが見えた。]
さつまいもがあれば、焼き芋でも始めてしまいそう…。
[赤い葉が燃えてパチパチと音を立てる様子は、渚の記憶の中に今も赤々と残っている。 焼けたばかりのさつまいもを素手で掴んで、「あっちぃっ!」と飛び跳ねた一二三の姿も。
ひとつの焼き芋を二つに分けて、受け取ったそれの熱さに驚いた自分は、まだ十五・六の少年だった。
懐かしい思い出にくすり、と微笑んで。 渚は少し、足早に階段を上がった。
扉の前で、ノックを三回。 部屋の主に招かれれば、二人の前に白地に青と銀の装飾がなされたティーカップを並べる。]
お待たせいたしました。 アッサムのロイヤルミルクティーとストレートです。
お砂糖とクッキーも置いておきますので、召し上がってください。
[二人の邪魔をせぬよう、給仕をすませれば静かに退出すした。]
(27) 2014/10/05(Sun) 13時半頃
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-幻鏡堂・裏庭-
[1階に戻った渚は、もう一組カップとソーサーを用意するとミルクティーを淹れて。 クッキーを添えて裏庭にいる宮田の元を訪ねた。]
宮田様。 お茶が入ったのですが、休憩になさいませんか?
[薪を割るための切り株を椅子代わりに宮田に席を勧めて。 傍に立つ渚は、落ち葉の無くなった裏庭を見渡しながら秋の風に目を細めた。]
ありがとうございます。 裏庭、とてもきれいになりましたね。
[宮田から、空から降って来た小さな桜色のことを訊ねられれば…>>26]
金平糖…ですね。
[無骨な宮田の手に収まる小さな金平糖を見て、不思議そうに首をかしげる。 それが先ほど空から降って来たと言われれば、渚の視線が幻鏡堂の壁面を上に追いかけて…。
少し前に、自分が宮田の姿を見ていた窓に止まる。 そうして金平糖を降らせた主の正体に思い至ると、歳に似合わずお茶目な人だと、くすりと笑った。]
ふふっ。 多分、桜の花が悪戯をしたのでしょう。 食べてみてはいかがです? きっと、とても甘くておいしいですよ。
(28) 2014/10/05(Sun) 13時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 13時半頃
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/* 中の人発言をするつもりは無かったのだけれど、今朝がたおかしな夢を見たのでこれだけ。
櫻氏が黒いスーツの顔のない式神(鬼?)っぽいものを4人ぐらい召喚して、和泉氏を気絶させて肩に担いでお持ち帰りしようとする。 渚が止めに入るんだけど、櫻氏を囲むように歩いていた黒スーツに昏倒させられて。 櫻氏は和泉氏を手に幻鏡堂を去っていくという。
ある意味これが決め手ともいえる←
(-17) 2014/10/05(Sun) 14時半頃
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[渚の事を秘密主義、という言葉>>5。 彼の姿を見やり、静かに目を閉じて。]
確かに、秘密を守る、な……。
[この呟きはどういう意味をさすのだろうか。
渚が櫻氏に二杯目を勧めて>>4、櫻氏は二杯目を所望し、三階へと上がる気配を見せている。 渚が耳を欹ていて>>6、櫻氏が昨日の答えを求めていれば>>7、此方から渚に声を掛ける。 勿論、櫻氏を部屋へと招待する意味でだ。]
……渚、櫻さんは俺が。
[その旨を渚に伝えれば、櫻氏は此方の部屋へと登って来るだろう。 手早く座布団を用意すれば、櫻氏が立ち止まって>>8、懐から何かを取り出し窓に落とした>>9。 何を落としたのかははっきり目測は出来なかったのだが、櫻色の何かが見えて。]
何をしてるんだ、あの人は……。
[きっと彼の事だから、何かの悪戯なのだろう。 年甲斐も無く、と思ってしまうが、許せてしまうのは何故か。]
(29) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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[昨日聞いた櫻氏の問いは、今でも脳裏にこびり付いて離れようとはしない。 自分の心の内を見透かされてそうで怖い。 櫻氏の問いは正解とは違うのだが、忘れていた、……いや、避けていた想いを蘇りそうで。 ここで思い出すのは、やっぱり自分が起動した日と紅緒が起動した日の黒鵜とのやり取り。
カチコチ。カチコチ。カチコチ。 板を踏む足音と、胸の中で動く絡繰の音が重なって煩い。 重い溜息を漏らし、騒がしい絡繰の心臓を落ち着かせ、櫻氏の到着を待つ。 彼が扉の前に到着したなら、それを合図に扉を開く。 姿が視界に飛び込んで来たら、自然と笑みを浮かべて彼を迎えるだろう。]
――……。 窓から物を落としてどうするんですか。
[暫しの沈黙から出た言葉は、先程の悪戯の事を口にする。 と、程なくして、アッサムの紅茶とクッキー、角砂糖を乗せた盆を持った渚がやって来て>>27。 手短く礼を言ってから彼を見送ると、何から話して良いのか迷いが生じる。]
(30) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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[「宮田」に更に「様」と呼ばれるのにはなかなか慣れない。視界の外から呼ばれると、一瞬気づくのが遅れてしまう。
休憩しないかという渚の声に振り返る。>>28 渚の手にはふわりと湯気を立てるカップがあった。
薄いカップも小皿も、その中にあるミルクティーも、また別世界の物のようにハイカラだ。割れはしないかと、軽く叩いて確かめてしまう。 両掌で抱えるように持つと、思ったより熱く、慌てて皿に置いて手を揉んだ。 渚が笑ったように見えたのは気のせいか。
飲みながら、謎のとげとげについて訊くと一言、コンペイト、と返ってくる。 なんでも桜の花の悪戯なのだとか。]
ふうん? 花は咲いていないのにか。
[食べられると聞いても、しばし掌で転がし、矯めつ眇めつしていた。 心を決めてえいやと口に放り込むと、硬いくせして存外儚い。]
うん…桜の味がする。 いい桜がついているんだな。
[幻鏡堂には人間みたいな人形が三体もいるのだから、桜ぐらい憑くこともあるのかもしれない、なぞと思う。 秋風になぶられて、掃いたばかりの庭にまた一葉、紅い葉が落ちた。]
そういえば、紅緒と和泉のほかに、紅緒の姉さんがいるのだったな。 それはきれいだと紅緒が言っていたが、実際そう思うか。
(31) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 15時半頃
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/* 宮田はものを知らなさすぎるよね! 幽閉でもされてたのかな!かな!
(-18) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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「うん…桜の味がする。」>>31
[金平糖を口に放り込んでそう感想を口にする宮田に、渚も目を細めて微笑んだ。
はらり。 と、赤い葉が一枚秋風に吹かれて庭に落ちるのを見送ると。 そういえば…と言って、宮田が翼砂のことを訊ねて来た。
彼が、自分から誰かのことを訊ねるのは初めてだっただろうか…と記憶を手繰り寄せる。]
えぇ。 翼砂さんと言います。
年の頃で言えば和泉さんと同じぐらいで、紅緒さんの華やぐような愛らしさとは別に、夏から秋にかけて咲く桔梗のような方です。 硝子細工が非常に好きで、お部屋の中は彼女が集めた様々な硝子細工で溢れていますよ。
[椿の花のようだ、という例えに、翼砂はなんと返すだろうか? けれど和泉を淡い紫色のシオンに、紅緒をピンク色のジャスミンに例えるなら。 彼女はきっと、上品な青紫の色をした桔梗の花だろうと。 以前花言葉の本を読んだ時に思ったことを、その意味は伏せて語ってみる。
柄にもない例え方は、先ほどまで櫻と話をしていた影響だろうか?]
(32) 2014/10/05(Sun) 16時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 16時半頃
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/* 顔が醜い時点で 美女と野獣・オペラ座の怪人・ノートルダムの鐘 辺りを思い出すんだが、 ここで「おれは桔梗がすきだ」とか言い出したら野菊の墓まで混ざるぜ! 言わせない!! 人魚姫も口がきけないところで連想しているのよ。 何の影響もしちゃいませんが。
(-19) 2014/10/05(Sun) 17時頃
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/* 櫻さんを拘束して大丈夫なのか、迷いながら拘束する方を選んんだが、3dで拘束しても良かったんだよな\(^o^)/ 櫻さん、翼砂、すまない事してもうた_(:3」∠)_
(-20) 2014/10/05(Sun) 17時頃
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/* 花言葉3つをぐぐりぐぐり。 和泉が意味深長ですね。
あん! 翼砂さんにおめもじ願えるなんて! 私が照れる!!(´;///ω///;`) 宮田はなんとも思ってねえのに!! ちくしょうミャー田め!!!ニートのくせに!ニートのくせに!!
(-21) 2014/10/05(Sun) 17時頃
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/* いや、俺的には、和泉の心情を明かしつつ、櫻さんといちゃつくフラグを立てようとしたのです(言い訳)
(-22) 2014/10/05(Sun) 17時頃
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/* 正確に言えば、櫻さんに惚れる描写が欲しいのでどうしてもry すまない_(:3」∠)_
あぁ、七つの大罪が始まった(´・ェ・`)
(-23) 2014/10/05(Sun) 17時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 18時頃
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/* あーーーーーー筆が遅い&リアル予定が見通せないのに、何個も要望しちゃったよ! 心臓に悪い! でも絡まないとどうにもこうにも。
次回までにはも少し速筆になるんだ… 毎回言ってる…。
あと人間達にも絡みたいし、特に櫻さんとは知り合いたいし、クロウ人形の情報も知らないと人形への見方がずれたままだし、渚の一二三さんへの想いが深い描写も少しは掬いたいし(なんたってその部屋で過ごしてる)、回想の形で事件の本当の形も出しておきたいし、逃亡者らしくピリピリもすべきだろうし、あとせっかく『新参者』なんだから、違う価値観を出さないといる意味がないですよね!? */
/* そういうのって、こう…どう、すればいいんでしょうかね!?(エピへの質問) Q.場を動かす、話を動かす、進める、といったことができないでいるのです。どうしたらできるでしょうか。*/
(-24) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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-幻鏡堂3階 翼砂の部屋-
[中庭の方角から、箒を掃く音が聞こえる。 一階を見れば、渚がお茶の一組を持って中庭へと向かうところだった。 つまり、掃除の音は渚ではない。]
…うん?ああ、ご客人の…
[確か、宮田と言ったか。彼以外に思い当たる人物が居ない。 朝食を和泉と摂り、やや訳のある身の上話をしていた。 ふむ、と翼砂は思案する。]
彼もまた、私たちと同じなのかもしれないな。
[中庭の会話が聞こえているのか聞こえていないのか。 しかし、仮に渚の言葉が聞こえていれば、「私に「変わらぬ愛」なんて、向ける先が居ないのへ当てこすりかな?」などと皮肉の一つでも言っただろう。
無論、「気品」などという貴い言葉は自分から身に着けたりするつもりはないと感じているからこその皮肉なのだが。]
(33) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 19時頃
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[渚が最後の一体を桔梗に例える。>>32 紅緒の姉なら、紅緒の本のような、洋風の舞踏会にでも出そうな奴か、あるいは金襴緞子の帯締めた、どちらにしても綺羅びやかな人形を想像していたので、えらく外れたものだなと思う。]
そうか、桔梗か。 妹とはあまり似ないのだな。
[紅緒が自分より上だといい、渚が花に例える翼砂とは、どれほどのものだろう。 ひと目、遠くからちらりと覗いてみたくはある。オペレッタの女優よりもきれいだろうか。
それほどの逸品ならば客が行列をなしてもいいだろうに、幻鏡堂がひっそりとしているのはなぜだろう、と思った。]
そんなら、よっぽど高値だろうな。
[黒鵜人形についてあまり知らない宮田には、そのくらいしか理由が浮かばないのだった。]
(34) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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/* 敷地内でも館外だから聞こえてない! そんな設定が!(笑 >メモ
(-25) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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/* あれかな? 櫻さんと秘密を共有する朋、というスタンスでいった方が良さげ?(´・ェ・`) それをしながら、今迄思い出に囚われた自分を壊して貰って変革するとかどうだろうか。 ともあれ、櫻さんの反応を見てこねこねしよう。
(-26) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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[>>34幻鏡堂の3階を見上げて、「そんなら、よっぽど高値だろうな。」と言う宮田に。 常であれば感じるはずの嫌悪や反感を感じない事を不思議に思う。 少し考えて、その理由が金や私利私欲を挟まない、宮田の純粋な感想だからだと気付けば。]
高価かどうかと言われればそうですが…。 そうだ。 ひとつ、お仕事を頼んでもよろしいですか?
[常と変らぬ笑顔で宮田に次の仕事を頼む渚。 和泉や櫻などが見れば、何かを企んでいると取られるような笑みだが。果たして宮田は気付くだろうか?
渚は集めた落ち葉の始末と道具の片づけを頼むと、空になったティーカップを持って一足先に幻鏡堂へ戻る。
厨房へ入り、新しい紅茶の用意。 淹れるのはアッサムのストレートだが、カップではなくポットに用意する。 角砂糖と二人分の紅茶が入ったポットに、ティーカップを2つ並べてお盆に乗せれば。 タイミングよく宮田が渚を探してやって来た。]
お仕事はコレです。 これを、3階の一番奥にある翼砂さんのお部屋に運んでくださいませんか?
[にこりと微笑んで、宮田にティーセットを差し出した。]
(35) 2014/10/05(Sun) 20時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 20時半頃
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―磁器工房「神蔵」― [引き戸がカラカラと相手でてくるのは、猫を抱えた茜さん。 白い猫である。 じっと見てたのに気が付いたのか、>>14その猫の事を話す]
あぁ、そうなのね。 可愛い。
[綿のように真っ白い猫で金と空色の目。 触ったらふわふわだろう。 店の前で離された猫はそのまま出て行ったか。 一撫でしたかったが、撫でようとした手を引っ込めた。]
(36) 2014/10/05(Sun) 20時半頃
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[>>15工房の中へお邪魔して、茜さんの父の大きな声に]
いえ、お邪魔します。
[そう返事とぺこりと会釈。]
忙しいそうだし、平気よ。 うん、いつのも部屋だね。
[いつもの部屋と聞けばそう答え、分かったと頷いて、飲み物を用意する彼女を見つつ、奥の和室へと行っただろう]
(37) 2014/10/05(Sun) 20時半頃
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さて、と。 よろしくね。
[和室にて、フミがいれば、そう声をかけて。 鞄からごそがさと取り出しすのは柔らかい布と油。 >>12 設備は3週間ほど前だったし、軽く点検しつつ、汚れがあればふき取ったり、動きが鈍ければ油さしたりと作業しつつ、茜さんとおしゃべりを。 気楽にお話をしながら作業をするのも楽しい。 談笑しつつ、一通り作業を終わらせると]
はい、おしまい。 異常もなかったし、大丈夫よ。 そだ。茜さん、幻鏡堂行く? お茶飲みに。
[何か違う気もした。 が、渚さんのお茶は美味しいので、これもまた楽しみの1つ。 手土産にお菓子と華を買って行こうかと、そう言い添えて、尋ねて、 彼女の返事を待つ。 茜さんが用事があるのであれば、1人で幻鏡堂へと向かうつもりである*]
(38) 2014/10/05(Sun) 20時半頃
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― 幻鏡堂・三階 ―
[飴を降らせて満足気なる男。 櫻の香り付けを頼んだ飴屋の腕は良い。
己は風雅を好み、無粋を嫌い、仰天を愛す。 日々、褪せてしまわぬように彩を添え、刻を生きる。 悠々自適に過不足無く季節を泳ぎ、満ちていく。
そんな日常に不平不満は無い。 己は傲慢ながら、大分恵まれた人間だと言う自覚がある。 少々稚気めいた悪戯心は残すものの、愛嬌と自分で言ってしまえる程度。
だからこそ。気になるのだろう。 自身が待たざる者であり、持ちえる者であるからこそ。 待つものであり、持ちえぬ者が。
本当に傲慢だ、と自身の思考に溜息を吐き出した。 自身が持ち得ない不足を求め、最後の一段を踏んだ。]
(39) 2014/10/05(Sun) 20時半頃
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さて、さて。 追い返されぬよう、気をつけなくてはね。 和泉を怒らせると言うのも心惹かれる趣向であるが、 久我はあの子達のこととなると、普段の温厚を忘れてしまう。
[いそいそと板張りを踏んで、向かう先は昨日と同じ青年人形の部屋。 己の悪戯を垣間見られていたとも知らず、ノックを二つ控えめに。>>29]
(40) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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―――…やぁ、和泉。 手隙はあるかい、また私と少しばかり同じ時を過ごしておくれ。
[呼び声が彼の鼓膜を揺らし、恙無く扉が開いた。
彼にしか開けられないのに、彼には越えられぬ扉。 今日もまた、己は悠々と境界線を越えて足を踏み入れる。 そうして、その奥に目的の人物の姿を見つけて、瞳を細めて見せた。
しかし、部屋に足を踏み入れるなり届くのは指摘。>>30 先ほどの悪戯を見破られ、少々肩を揺らして珍しい動揺を垣間見せた。 一番最初、壊れたかもしれない。と自鳴琴を持ってきたと同じ顔で。]
……む、君は思ったよりもむっつりだな。 覗き見だなんて助兵衛だ。
―――…裏庭に居た彼と久我には内緒だよ。 [座布団をまたしても借り受けると、やはり胡坐を掻いて寛ぎの態。 そのまま指を一本立てて、己の口元へ押し当てたところで茶が届く。>>27
店主の給仕を見守りながら、そっと彼にだけ聞こえる声で、何事か呟いた。 まるで、彼を悪戯事の共犯者として巻き込むように。]
(41) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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その方が―――…わくわくするだろう。和泉?
[茶目っ気をたっぷりと含ませ、片目を小器用に瞑って見せた。 こんな事ばかりしていれば、年甲斐も無い、と彼に笑われてしまうだろうか。]
(-27) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 21時頃
華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 21時頃
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─幻鏡堂─
[紅緒の部屋に招かれて以降、日を置かず幻鏡堂に足を運ぶうち、櫻と再会する機会はすぐに訪れた。 彼が此処で何も購ったことがないと聞いた日には驚いたものだが、同時に、頻繁に店に通うことへの抵抗が薄れて安堵したのもまた事実であった。 樹の生家は幾つもの山を所有しており自動人形を賄えるくらいには裕福であったけれども、彼のような身分をもつわけではなかったから、櫻との会話から垣間見える華族の生活や意識の持ちようは、個人としてもひとりの物書きとしても新鮮で興味深かった。
幸いにして櫻のほうも店主の反応を契機に己に興味を抱いてくれたようで、本を入手して読んだ>>1:58とは後に聞くことになる。 歳上の同性に読まれる機会があるとは想定していなかったものだから、紅緒に感想を聞いたときとはまた異なる羞恥と昂揚を覚えて、首に巻いたストールで口許を隠す仕草をしたことだったろう。]
(42) 2014/10/05(Sun) 21時頃
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[そして、櫻から作中の少女について問われる>>1:59ことがあれば。]
櫻さんは、何を求めるのです? 好いた相手に、何を期待するのですか。
[薄く笑んで問い返してから、似たような対応を紅緒に“意地悪”と評されたこと>>1:123を思い返せば、そっと声を潜めて付け加える。]
(43) 2014/10/05(Sun) 21時半頃
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『彼女』は、想い人に何を求めたらよいか、わからないのです。 ──想いを伝えた先にあるのは、何なのでしょう。
(-28) 2014/10/05(Sun) 21時半頃
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[いつだったか、店主が櫻に冗談混じりに投げた「経験豊か」という言葉>>1:54を真に受けて、尋ねてみたのだけれど。 物語の少女に託つけて問うたそれが樹自身の疑問であると、彼には気づかれただろうか。*]
(44) 2014/10/05(Sun) 21時半頃
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/* 椋原先生良いなぁ。 こういう繊細な機微は本当に美しく見惚れる。 上手いこと返せるかは分からないけど、ちまちまお返事を書こう。*/
(-29) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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[ノックの音が二回>>40。 その音を合図に扉をスライドさせたら、悠々と廊下から部屋へと入って来る>>41。 一瞬だけ、一瞬だけだが羨望の眼差しを向けるが、それを自然な微笑で掻き消して。
とりあえず櫻氏との会話のきっかけとして悪戯を指摘すれば、肩透かしをする。 呆れの視線を送れば、むっつりとか助兵衛とか。]
ちがっ、どうしてその話になるんですか!? それじゃあ、俺が悪戯するのを知ってる様になるじゃないですか。
[動揺してるのは火を見るより明らか。 視線がちょっと泳いでいるのは何故だろうか。 と、そんな時に渚が来たものだから、咄嗟に黙ってしまうのは仕方ないのかも知れない。 渚からも見て動揺してるのは分かるかも知れないが、彼が立ち去るまで悪戯の件は話題に出さず、店主が部屋から立ち去るのを見届けてから緊張の糸を解いた。]
そんな伏せなきゃいけない程の悪戯じゃないでしょうに。
[はぁ、と大きく吐息を漏らし、わしゃわしゃと頭を掻いてから、ちょっと冷ややかな視線を送ったら、何やら呟かれて。]
(45) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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いや、ヒヤヒヤしましたよ! もう、俺を悪戯に巻き込んで……。
[茶目っ気たっぷりなその仕草に、思いっきり呆れてしまうが、心臓を模した絡繰はカチコチカチコチと鳴ってるのがよく聞こえる。]
貴方も久我さん……先代の店主みたいだ。 なんというか、その年甲斐の無さが似てるというか。
[最後の方はぶつぶつと呟く様な声で言えば、亡くなった先代店主も似た様な事をして此方を困らせられたな、と思い出す。 頻度はそんなに多くは無かったのだが、忘れた頃にやってくる悪戯に翻弄されていたのは確か。]
(46) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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うーむ。どうしたものかな。 RPがノらない。 ノれないんじゃなくて、ノらない。 なんだろうな、鬱?
むぬぬぬぬ…。 とにかく絡まねば・・・
(-30) 2014/10/05(Sun) 22時頃
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/* 一二三が翻弄する、紅緒が無自覚の追い打ちをする、翼砂は助けてくれずに傍観、渚が唯一味方してくれる? 先代店主が生きてた頃はこんな感じのやり取りがあっても面白そう←
(-31) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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安心すると良いよ、和泉。 君がむっつりだろうと、助兵衛だろうと、 世のお嬢さん方に恥じる造形では決してないから。
[そんなことは一切聞いていないと言われそうな説得を真顔で吐く。>>45 狼狽を露にする彼に此方は大真面目な態度で対し、更に言葉を続けた。]
――…おや、知らずに言ったのかい? それは奇術的だ、他にはどんな事が出来るんだろうか。 卜占は?空中浮遊は?明日の天気だとか。
[此度も揚々と彼の否定を真に受けて、矢継ぎ早に問う他愛無い事案。 されど、瞳は笑うように輝いて、つい茶に手を付けるのを忘れてしまう。 珍しいものが好きで、飽かぬものが好きで、万物を持ちえる男は、彼の見せてくれる些細な神通力に興味を注ぐ。] 駄洒落と言うのは下らない中に洒落を込めるものさ。 自ら種を明かしてしまうなんて勿体無い。
この、してやったりと言う胸の高鳴りは掛替えのないものだ。 君もこの部屋から出たときには試して御覧。きっと癖になる。
[己の左胸に手を当てて、此方より余程常識的な意見に相槌。 うむ。と満足げに頷いて、あっさりと彼にとっては途方もないことを口にした。]
(47) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[再び二人きりになれば、苦言を呈されても悪びれぬ男は笑気を撒く。 店主にひそりと隠している心算でも、どうせ慧眼持ち得る朋には知れよう。 しかし、それでも全く構わなかった。 目の前の彼の肝を冷やせたなら、十分な収穫である。>>46]
―――…ふむ、久我の先代か。 私と似てると言うのは聊かその方にとって失礼な気がするが――…、
もしかして、和泉。
君も意外と、わくわくすることは嫌いではないのかな?
[笑気を退かせぬ男は己の胸板に触れていた掌を閃かせ、宙を掻く。 そうして、そのまま、そっと彼の左胸の上に翳して見せた。 触れることすら御法度とされる自律人形気遣うように、大きな掌が空気を挟んで鼓動の上。
絡繰音色の振動に、耳を傾け、人の体温が近しく。 カチコチ、掌で聞く規則正しい律動へ、また笑みを深めた。]
(48) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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_(:3」∠)_ \\\\ ٩( 'ω' )و ////
(-32) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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あ、こっちだと文字化けするのか・w・
(-33) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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/* えぇっ!? 櫻さんの行動が読めなくてびっくり!www だがそれが良い(もぐもぐ)
(-34) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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うん? 頼みか、そうか。
[落ち葉掃きひとつ請けるのにも難儀したのに、どういった風の吹き回しか。 包帯で顔のほとんどが隠れていても、弾んだ声と目の輝きでその喜びようは分かるだろう。 無論そんな調子で渚の微笑に潜む企みに気づくよしもない。 仮に気づいたとて、受けない理由はない。悪の片棒を担がせるようなことを頼みはしないだろう。
落ち葉をまとめて箒も片付けると、裏から台所に入る。 何か重い物でも運ぶのかと思えば、渡されたのは軽い軽い、二つの茶であった。
「お仕事はコレです。」
にこり、笑う渚を見ては狐に摘まれたような心地がする。 翼砂の部屋、というと三階で唯一入っていない部屋だ。迷いはしない。 しかし、渚が急に自分に任すのは、これまたどういった風の吹き回しか知れない。
首をひねりながら、一滴たりと零さぬように、さりとて冷めぬように、カップを注視しながらぺとぺと不格好に階段を登ったのだった。]
(49) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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(……おや。)
[いつもの昼食の時間だった。 しかし、ペタペタと不規則なリズムを刻みながら三階へと向かってくる足音は、当然ながら渚のものではない。 何百何千と聞いてきたのだから聞き間違えるわけでもなく、誰の給仕かと【覗いて】みた。]
……ふむ、ご客人。
[最早その呼び名が似合わぬほど庭の掃除に給仕と幻鏡堂の様々なことを行うその人物であった。]
(というか渚は何をやっているんだ? ここへきて職務放棄!? どういう風の吹き回しだ…? 昔はそんな子じゃなかったのに…よよよ。)
[などと半分冗談交じりで嘆いてみる。 一二三から店主の座を引き継いでもう数年。 …飽きてしまったのだろうか。]
あー…うん、まあ、面通しついで、と言ったところかな?
[事前に部屋の錠は外しておく。 渚か部屋の主のみしか解除できない幻鏡堂の特殊な仕掛けを、宮田が解除できるわけがないからだ。
やがて本人が部屋に到着すれば、空いているよ、と一声かけ、手がふさがっているようなら扉を開いて部屋へと招くだろう。]
(50) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[宮田を3階へ見送って、渚は再び店内の掃除を始める。 店自体広くはないのだが、如何せん品物が多い。 その品物を毎日、ひとつずつ丁寧に磨いてゆく。
蓄音機から流れるのは、ゆったりとして深い、チェロの四重奏。
天井に意識を向ければ、黒鵜が遺した三人の話し声が聞こえてきた。
そうして幻鏡堂の店主の時間は、今日の午後もゆっくりと過ぎてゆく…*]
(51) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[和室で行われる自律人形の調整は、手慣れた様子で恙無く行われてゆく。 こまめに点検をしてもらっているので、特段悪い箇所は無さそうだ。
いつ見ても、千恵子の細かな手の動きには感心してしまう。]
――そういや、フミってばいっつもお下げばっかりなんだよね。 まあ、作業するのに髪は結んでおきたいとこだけど…
[と、一通りの作業が終わる頃に振った話題は、髪型についてだった。]
ちえちゃんみたく、後ろに一つ縛りでもかわいーと思うんだ。 どー?たまには気分転換してみよっか。
[などと楽しげに笑いながらフミに話しかける。 「わ、私はこれでいいですから…」と、フミはお下げを両手でつかんで拒んでいたが、千恵子の作業が終わった後、半ば無理やりに髪を梳かし始めたりして。 千恵子には、「何色のりぼんが似合うと思う?」などと話しかけ、答えがあったら言われた色のものを用意しただろう。 やがて観念したように大人しくなった人形は、結った髪にりぼんをつけられていく。
機械仕掛けとはいえ、人と同じように接している様子を見れば、同年代の女の子達がわいわいと話しているようにしか見えないだろう。]
(52) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[ひと段落ついた頃、千恵子に幻鏡堂に行かないかと誘われた。>>38]
ふふっ、いいねぇ。 今日はこの後、注文の品の絵を考えようと思ったんだけど、ここ何日間か煮詰まっててさー。 お茶頂きながら、店内眺めてたら良いアイデア浮かびそうだよね。
…っていう口実つけて、さぼっちゃおっかな。
[最後は父に聞かれぬよう小声で、にやりと悪い顔をしてみせる。
確かに、あそこで出されるお茶はとても美味しい。 先代の一二三が居た頃は、こんなにお茶の種類が豊富では無かったのだけれど。 お菓子とお花を買って行こうかという提案には、手を合わせて賛成した。]
そうだっ。お花なら、うちの庭に撫子が咲いてるから、それ持っていかない?
[千恵子が賛同してくれるのなら、それを用意するつもり*]
(53) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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ぐぶう…。
[階段を上がれば、ぴたりと閉じた扉が見える。渚がどう声をかけていたか思い出そうとするのだが、昨夜も今朝も室内に入ってからの印象が強いものだからすっかりと忘れている。 別に疚しいことをするではないのに、いや寧ろ、己に理があると思うほどに、宮田は言葉が出なくなってしまう性であった。]
――翼砂。渚に頼まれた。茶だ。 …ぐるう。
[ぶっきらぼうな声掛けをするのと、中から「空いているよ」と聞こえたのと、どちらが先だっただろう。>>50
通る声だが、姉さんというよりは姉御という感じだな。と思いながら扉を開ける。
丁度何かに反射したのか、ちかと目に光が入って、最初は何も見えなかった。]
(54) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 23時半頃
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安心出来ないからっ!
俺の外見がどうなろうとも、むっつりでも助兵衛でもないっ。 そこは否定するっ、そこは違うっ!
[安心すると良い、と言ってきた>>47事に対して、間髪入れずにツッコミを入れる。 血の通いは無いのだが、随分血色が良くなった顔色を見せながらむっつりや助兵衛は否定する。 真顔で言っているのだから、反論は必死だ。]
座布団を敷いた時に、たまたま見えただけだから。 俺は、そんな摩訶奇天烈な事出来ない! 明日の天気なら、下駄飛ばせば良いじゃないか!
[真面目な様子で奇術を使った、とまで言われてしまえば、敬語なんて使う余裕など失せ、首を横に激しく振り。 でも、しっかりとツッコミを入れるのは忘れてない様だ。 故に櫻氏が目を輝かせ、茶を飲むのを忘れている事に気付く事は出来ず。]
いやいやいや、別に駄洒落とか言う必要あるか? そもそも、俺に悪戯を勧めないでくれっ。
[元々悪戯をする様な性格では無いし、悪戯を勧められても、という話で。 と、ここまで言ってやっと気付いた。 今、櫻氏に遊ばれている事に気付いて、頭を抱えてしまう。]
……してやられた。
(55) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[櫻氏の思惑通りに動いたのだろうか。 それは分かりかねるが、櫻氏のペースに翻弄されている事はハッキリと分かれば、深い溜息を漏らす事は禁じ得ない。]
……思いっきり遊んでいただろ?
[悔しそうに悪友を睨むが、多分飄々と流されてしまうかも知れない。 さりとて、遊ばれてしまったと思えば悪態を付いてしまうのも無理はなく。]
いやいや、それは無い……。
[わくわくするの嫌いじゃない?と尋ねられて>>48、それを否定しようとした矢先。 自分の胸に手を当ててた櫻氏の手が、ゆっくりと此方の胸に翳されていく。 先程まで騒々しくしていたのが一変、沈黙し、何度も瞬きをして。 カチコチ、カチコチと鳴ってた絡繰が、カチコチカチコチとペースが早くなるのが分かるだろうか。 それを知るか否か、咄嗟に翳された手首を取り、胸から距離を取ろうと。]
いや、それは……。
[ぱちぱち、と何度も瞼を動かしながら櫻氏を見つめていて。]
(56) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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/* かわいいなあサクイズ(勝手に) 秘話見たいなー。なー。
(-35) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[フミの髪型についてのワイワイには、何色のリボンが似合うかと問われれば、「空色?かしら」と答えただろう。 青も良いが、明るい色も似合うはずだ。>>52]
(57) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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/* 櫻さん上手いよなぁ、良いSさだわぁ('∀'*) 中の人はMいから、本当にご馳走なのです(もしゃもしゃもぐもぐ)
(-36) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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ふふ、たまには。 [聞かれぬように小声でいう言葉に瞬きし、くすりと笑う。>>53]
いいね。 撫子もっていこうか。きっと喜ぶよ。
[その案に賛成と言わんばかりにそう答えた。]
なら、そうと決まれば用意して、行こうか。 手伝うよ
[手伝いを申し出て、あとはお菓子だけなので]
あとは、お菓子は饅頭かな? 栗大福…。
[と言いつつ、頭に浮かぶのは ぎんなん餅、栗ちゃんきん、兎饅頭なんてのも出てた気も。 今の時期はそんなのが並んでたような。]
表通りに新しい甘味処があったんだっけ。 買っていく?
[そう問いながら、道具仕舞い、鞄に手をかけて問うた*]
(58) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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/* そして、女の子同士のきゃっきゃっうふふ感が幸せ('∀'*) こういうのも癒される中の人でした。
(-37) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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「――翼砂。渚に頼まれた。茶だ。」>>54
ああ。知っているよ。 私たち人形はこの幻鏡堂の中で起こっていることは何でも分かるんだ。 中へどうぞ。
[そう言って、部屋の中へと招く。]
…うん?どうかしたかい?
[扉を開けて、一瞬茫然としている宮田に対し、声をかける。]
ふふふ、そこで突っ立っててもらうと、折角の渚の茶が冷めてしまうんだがね。
[そんな、ちょっとした皮肉を一粒添えて。]
(59) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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[入室してから、翼砂は何か言っていただろうか? 宮田は少しの間、ぽかんと口を開けて突っ立っていた。
陳列棚の硝子細工たちが、ちらちらと虹色に光を撒いて、そこかしこを少しずつ照らしている。]
はあ。
うん。
[一人で何か得心すると、ぱたんと口を閉じ顔を下げて、茶を置くとそのまま出ていこうとした。 数歩下がったところで、ティーカップを二つ持たされたことを思い出す。というか、今しがた二つを卓に置いたのだ。 外に客はない。つまり、これは自分と翼砂の茶なのだと、今更に知ったのだった。
後で紅緒に、おまえは正直者だと伝えねばならない。
会うことになるのは分かっていたのだから、なぜ気の準備をしておかなかったのか。 階下で世話になっていることや、既に弟妹と会っていることや、言うべきようなこともあるのだが、頭に浮かんでは消え、喉に突っかかっては落ちていく。]
ぐぶう。
(60) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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/* >弟妹に会って いやいや、俺は兄なんだよぅ(´・ェ・`) こう見えても、俺がお兄さんなんだ(遠い目)
(-38) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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―――…和泉、
むっつり助兵衛の反対は、開き直った朴念仁だよ…? 折角黒鵜が器量良しにしてくれたのに勿体無い。
[真っ向から否定された言葉は対極へと走り抜けていく。>>57 本当にそれで良いのかい?と問う眼差しは真剣そのものだが、良く見れば目の奥で笑っている。]
ほら、やっぱり見ていたんじゃないか。 ……和泉の助兵衛。
[売り言葉に買い言葉めいて、言質を取り、笑気混じりに揶揄を放つ。 しかし、彼を詰る言の葉は、酷く穏やか克つ柔らかく響いた。 彼の発露を愉しみ、悦ぶ様は、こちらの方が余程むっつりだろう。 己も貴族らしい物言いも、大人らしい落ち着きも見せず、自由闊達に。]
こうして、君を騒がせる事が出来るなら日々の彩も増すと言うもの。 それに何より、私はどうにも君を困らせる事が愉しいらしい。 いや、碌でもないのに好かれたね。御愁傷様。
[他人事宜しく微笑む男は笑みを噛み殺し、翳した掌を少しだけ揺らす。 駄洒落の必要性も、悪戯の有用性も、彼に帰結するとは出来過ぎた話。 如何にもこうにも男の趣味が悪いと言う話。]
(61) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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/* 何かセリフを予定していた気がするのだが、あれれ、想定以上に宮田が惚れてるな。 お前はこういう女優顔が好きか。身の程知らずの潰れ蛙め。醜い虫め。人形たちの造形美に平伏せ倒れろ! (たのしい)(おかしい)
(-39) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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―――ここで黙秘権の登場だ。
……和泉、そうも恨みがましく見るのでないよ。 折角の色男が滅法愛らしくなって、妙齢のご婦人方が卒倒してしまう。
[都合の悪い指摘には口を閉ざすが、余計な言葉は付け足していく。 すらすらと唇から零れるのは本音であり、衒いも無い。 朋の眼差しを瞬きで断ち切るも、掌に微かに覚える振動に首を捻った。]
………おや、しかし、和泉。 わくわくすることが好きでないなら、如何して心が逸るんだい?
[淡く笑う男は性質が悪い上、意地が悪い。 静かに退こうとする彼に、言い淀む続きを促し、指先が鼓動を追う。]
今度は君が黙秘する番かい? そういえば、――――例の問いについては考えたかな。
[彼を揶揄で遊びながら、男はさらりと昨日の会話の一片を持ち出した。 早まる彼の絡繰に、関連付ける糸を巻かせるように。]
(62) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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さくらーさくらー安価安価 >>62
(-40) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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/* 茜とチエコのガールズキャッキャも見ていて可愛い そんで色っぽいね、櫻さま。
(-41) 2014/10/06(Mon) 00時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 00時頃
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[空色のりぼんを施されたフミは、いつもと違って落ちつかないのか、束ねられた毛先を右手でくるりと弄んでいる様子。
>>58撫子の提案は乗ってくれて、更に手伝いまでしてくれるという千恵子に、にぱっと笑いかけ]
よーし、じゃあ鋏2人分用意して来るわっ。 桃色、白、紅色と、3色あるんだ。一番の見ごろなやつ選ぼうね。
[席を立って花を摘む用意をしながら、お菓子はどうしようかという話題になれば、共にうーんと悩みつつ]
秋の甘味はどれもおいしそうだよねぇ もういっそ、まとめていくつか買っちゃう?
[お菓子の名前が出て来るだけで、想像するとわくわくが止まらない。昨日の帰り道で話した甘味処に寄って行こうというのに、大いに賛成した後、千恵子が道具をしまい終えたのを見届けて、庭へと誘導した。]
(63) 2014/10/06(Mon) 00時半頃
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どれも綺麗そう。 [一番の見ごろなやつ選ぼうとの言葉に頷く>>63]
そうなのよね。 そうね、まとめていくつか買って幻鏡堂で皆で食べるのもいいね。 あ、そうだ。 他のお客さんがいたら、巻き添え…
[は、拙いかと、思いったが、口にした後である。 とりあえずえへ、と悪戯ぽく笑みを浮かべて誤魔化すことにしよう。]
ううん。御裾分けもいいかも?
[賛同を得られたことに嬉しげに笑い、道具を終い終えると庭にいくべく、茜さんについていった。]**
(64) 2014/10/06(Mon) 00時半頃
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[>>60 配膳を終えた宮田はすぐにでも部屋を出ようとするが、置かれたカップは二つ。渚の思惑としては二人で茶を飲めということだろう。 どうやら会談を宮田の側から求めたのではないということは翼砂にも察しがついた。 流石は渚、そういう抜け目のなさは舌を巻く。]
おやおや。もうお帰りのかい?
[ちゃっかりと紅茶のカップに手をつけながら、所在なさげにしている宮田へと意地悪く微笑む。]
それとも、紅緒が綺麗だなんだと前評判を吹き込んだせいで、現実が異なっていたせいで衝撃でも受けたかい?
[昨日紅緒と宮田が部屋で話している際に自分のことを話していたと翼砂は聞こえていた。>>1:90 ちょっとした言葉の端々で相手をたじたじにさせてしまうのは、翼砂の悪い癖だった。 言葉を慎重に選ぶ相手なら、猶のことだった。 宮田が何も言えず立ったままであれば、座りなよ、と椅子を勧めるだろう。]
(65) 2014/10/06(Mon) 00時半頃
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[>>64「巻き添え…」と口にする千恵子に、くすりと笑う。]
そうだね、もし誰か居たなら"お裾分け"しよっか。
[千恵子が言い直した言葉を使って同意してみせるが、巻き添えという言葉の方がしっくりくるような気がするのが可笑しくて、にやけてしまう。
"甘味てろ"の餌食になるのは、はたして誰だろうか。 きっと、店内には今日もお客が数人いるのだろうなと想像しつつ――]
(66) 2014/10/06(Mon) 00時半頃
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[工房の中を通り裏口から庭へと出ると、家庭菜園規模程の小さな畑の傍らに、陽の光に向かって花弁を広げる三色が風に揺らいでいる。
千恵子にも鋏を一つ手渡して、それらの中から適当に選別していく。 片手に納まるほどの量を摘んだなら、千恵子の分と併せる事にした。]
このくらいあればいいよねー? ふふ、この前幻鏡堂さんに納品した花瓶、使ってくれたら嬉しいな。
[呟きつつ工房内へと戻り、持って行く間に萎れてしまわないようにと、切り口には濡らしたガーゼを巻いて。 適当な包み紙――と言っても、店で使う包装紙ではあるのだが――を全体に巻き付け、はい出来上がり。]
さって、次はお菓子を買いに行きますか。 ――と、その前に…あたしもちょち準備をね。
[千恵子には「少し待ってて」と言い置いてから自室に戻り、鉛筆とスケッチ用のノートを斜掛けの鞄につめて、それをよいしょと肩に引っ掛け準備完了。
戻った所で千恵子と共に玄関に向かい、次は甘味処を目指す事にした。]
(67) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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─幻鏡堂への道中・神無月二日─
[その日もいつもと同じように、樹は壱番街の駅から幻鏡堂へと向かおうとしていた。 改札を出て目的の方向へ目をやれば、いつしか見慣れた長身の背中が、颯爽と同じ方向を指して歩き出したところ。
櫻がかの店へ出向く際は、車も供の者もつけない、と知っているけれど。 その堂々たる振る舞いを目にすれば、何処と無く不思議な気分になるのでもあり、己が彼の行く先を知っていることが少しだけ誇らしくもあり。
追いついて道中を共にしようかと思い立つも、体格の差があっては先を行く櫻に追いつくのは難しく、さりとて駆けて行くのはさすがに憚られる。 どうせ行く先は同じなのだからと、見失わぬ程度に追いつつ歩いていれば、ふと彼がある店の中へと姿を消した。>>1:98
追い越してしまわぬようにと僅かに歩を緩めたが、彼の目的は端から決まっていたのか、すぐに紙袋を抱えて店から出てきた。 彼が出て行った扉の前で看板を見上げれば、飴を供する店らしい。土産にするのかと合点がいって、そんな気の利いたことはしたことがなかったなと、己の不義理を恥じる。]
(68) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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[同じ店で土産を求めるのもどうかと思ったが、櫻が商品を買い求める店ならば間違いはないのだろうという信頼が背中を押し、おもむろに店内へと歩を進める。 いらっしゃいませ、と愛想良く迎えた店番の女性は、象牙色の地に深緋の花の紋様映える着物を纏った美しいひとだった。街の飴屋の看板娘と言うには勿体ないとも思えるほどの美貌に思わず息を呑み、つと芥子色のストールに手をやる。]
あ。櫻さん、……先ほどの男性は何を買って行かれました?
[思わず彼の名を口に出せば、やはり馴染みの店だったようで、更に愛想のよい応対が返ってきた。幻鏡堂についても知っているようで、うちの飴は自律人形でも口にできるお砂糖のものがありますよと、店のある一角を指して勧められ、そちらに視線をやる。 いくつか眺めていれば、可愛らしいうさぎのかたちをした小さな飴がたくさん入った袋が目に留まった。 確か、紅緒の気に入りのからくり人形のひとつに、ふわふわの白い綿毛に包まれたうさぎの人形があったはず。それを連想すれば自然と口許は弧を描いた。]
では、これをひとつ。
[土産を手にして訪ねるのは初めてのことだけれど、紅緒は喜んでくれるだろうか。]
(69) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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─幻鏡堂・神無月二日─
[飴屋で代金を支払った後も少しばかり話し込んで、小一時間ほどしてから店を出る。櫻のおこぼれに預かって知己を広めたかたちになるので、後で彼に礼を言おうと思いながら幻鏡堂へと急いだ。]
こんにちは。
[カランコロンと、扉の鈴がいつもの音をたてる。が、珍しく、いつもの店主の姿はそこにはなく。 僅かに残るミルク・ティの香りから、恐らく櫻が先ほどまでそこに居たのだろうことは見受けられるのだが、彼の姿ももうそこにはない。
もう何度か紅緒の部屋には訪れていて、彼女が良いと言うのだからいつでも上がって良い、と店主には告げられているのだが、主にひとことの断りもなく階段を上るのはさすがに気が引けた。 代わりに店番でもしていようかと思いながら店内を一周してみるも、やはり人影はなく。
ふと思い立って、今まで触れたことのない、裏庭へ抜けるらしい扉をそっと開いてみた。]
(70) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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/* このタイミングで突然ネットに繋がらなくなるとか表示がおかしくて投稿ボタンが無いとかやめてほしい ぶるぶる。
(-42) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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[季節の移ろいに従って舞い落ちた葉は綺麗に掃き集められており、その山の奥に探していた店主の姿が見えた。>>28 声をかけようとして、隣に誰か居ることに気がつく。目を細めて見やれば、頭に巻いた包帯といい背格好といい、どうやら己の知らぬ人物のようだった。 とはいえ、店主の手元には茶の用意も見え、客のひとりかもしれないと思い至りそっと扉を閉じる。]
さて、どうしたものかな。
[戻ってくるまで待つべきかとも思ったが、手にした土産の袋が気持ちを逸らせる。]
……、三分だけ。
[紅緒からは店内の様子が全て視えているのだということは、何度かの来訪で話をするうちにもう知っているのだけれど。 己に言い訳をするように手許の腕時計を見やり、初めて来訪した折に真っ先に目に留まったボトル・シップを眺めて過ごすことにした。]
(71) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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[精巧なつくりのそれは多くの物語を有しているように思えて、見るたびに所有欲を刺激されないではなかった。けれど、大部分を書籍に占領された狭い部屋に持ち帰っても、映える置き場所もない。こうして幻鏡堂の店内で眺めているほうが、よほど絵になるというものだ。 いつか時間が許せば、この店の中で場所を借りてこの帆船の物語も書いてみようか。
等と想像したところで再度時計を見やれば、己で決めた三分を少し過ぎている。 申し訳程度に裏庭への扉へ視線を走らせるも、ひとが来る気配はなかった。]
──お邪魔します。
[扉のほうへぺこりと一礼し、紅緒の部屋へと続く階段に向かった。]
(72) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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[とんとんと階段を上がりきり部屋の前に立つ頃には、既に部屋の主たる少女に己の来訪は知れたことなのだろうけれど。]
紅緒さん。 僕です、樹です。 開けていただけますか?
[名乗り、問うのは、“会いに来た”という、己の意志を示したい故なのであろう。**]
(73) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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/* さて、他の人の位置関係なんかをもう一度よく把握しておかねば…っ
(-43) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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いや、あんたは、すごく、きれいだ。
[やっとのことでそう言うと、つっかえが治まってくる。 薦められるまま座り、居心地悪げに部屋をじろじろ見る。
やはり目立つのは硝子細工だ。和泉の書籍も店のような量だったが、金額と手間を考えれば、こちらの方が凄いかもしれない。]
これ、全部あんたのか。 いつから集めてるんだ。
[年単位と聞けば、また更に驚くだろう。]
(74) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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/* メモが長いな…(まがお) できることなら全員と何かしら絡みたいじゃないですかーという遊びたい欲。 なら最初から時間軸揃えとけという話ですねすいません。 翼砂さんはまだ時間の猶予があるとして、和泉さんが去ってしまうまでに間に合うんでしょうか…w */
(-44) 2014/10/06(Mon) 01時頃
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永歴三十二年、卯月、六日
今日、小さな桐箱にはいって人形の核となる石が届いた。 三人の遺骨から作った、小指の爪ほどの大きさの金剛石。
石を納めるべき場所は、既に完成している。 金と銀の歯車で出来た、自律人形の心臓。 その中心に作られた小さな台座。
小さくも透明なそれを一つ、慎重に手に取り、祈るように握りしめた。 大切な遺骨を、こんな風にしてしまった罪悪感と、少しの後悔。 そして、ここに三人の魂が宿っていれば良いという、…願い。
(-45) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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[手記を読み、渚は憂う様に目を伏せると。 そっと自らの胸に手を当てた。
つまり、和泉たち三人の胸には…。 心臓機関の核として、伊、朱羽、白珠の遺骨を加工したものが収められているという事。
黒鵜は三人の遺骨から錬成した金剛石に、三人の魂が宿らないかと考えたのだ。
……なら。 自分の胸には、誰の魂が宿るはずだったのだろう?]
(-46) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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[むっつりの反対の件に関しては、反論出来ないのか急に口を噤む。 その時、一瞬だけ悲哀の表情を浮かべるのだが、悪戯目撃の話に移ったお陰か何か、また表情が元に戻って。]
この世には不可抗力、というものがある。 過失と言って良い。故意じゃない。
[最早見た、という事実は覆せそうに無く、故意と過失の話にすり替えるしか手は無かった。
ハッキリ自分が追い詰められてるのはよく分かる。 クイーンが取られ、ナイトもルークもビショップも取られ、ポーンしか残されて無いという状況に近い。 それでも、櫻氏はチェックメイトを目指して、確実に詰めていく。そんな気がしてならないのだ。]
矢鱈と騒いだら、ご近所迷惑になるだろ。 そもそも、俺を困らせて、一体何の得があるというんだ? それに、今までこんな事しなかったのに、何故?
[何故こんなに困惑させてくるのか、櫻氏の意図が本気で分からず困り果てるばかり。 手を揺らされたら、すっと身を引いて守りに入る。]
(75) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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永歴三十二年、卯月、九日
伊さんを模して作った自律人形は完成し、あとは人で言えば心臓にあたる機関をはめ込むのを待つだけとなった。 伊さんが好んできていた着物を着せて工房の肘置きがある背もたれの大きな椅子に座らせると、まるでうたた寝をしているように見えて。 それがまだ、動かない人形だと分かっていても…。 懐かしさに胸の奥が締め付けられる。
目が覚めたら、まずはなんと言おう? 私のことは分かるだろうか? いや、覚えていたとしても今の私を見て九朗だとは気づかないかもしれない。 あの日から20年近い歳月が流れ、私はとうに、あの日の伊さんの年齢を追い越してしまったのだから。
待ち遠しいと思う気持ちとは反対に、最後の仕上げを先延ばしにしたい気持ちが芽生える。
伊さんは、きっと私を許しはしないだろう。 失敗を叱る人ではなかったけれど、人として間違った事をすれば根気強く叱ってくれる人だったから。 私の為に伊さんは死に、今度は自律人形としてこの世に呼び戻したのだと知ったら。 伊さんは、どれほど怒り… また、私を憎むだろう…?
(-47) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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いっそ、目の前で散々に罵倒して、蔑み、なじってくれればいいとすら思う。 私はそれだけの事をしたのだから。
あの当時。 不幸な事故だったと、大人の誰もが慰めの言葉を掛けたけれど…。 誰か一人でもいい。 お前のせいで三人は死んだのだと、指を指して罵ってくれればよかったのに…。
今はただ、あの時失われた三人の時間を…。 どんな形でもいい。 取り戻したい。 三人の手に返したい。 あるはずだった未来を、幸せを、こんどこそ手に入れて欲しい。 その気持ちに偽りはない。 けれど…
(-48) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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愛らしくって、男に可愛さとか愛らしさを求めてどうする。
[調子の良い話に、ただ出来るのはツッコミを入れるだけだが。 その様子は嘘偽りがある様には見えないのだから、余計質が悪い。 それでも、追求の手は止む事は無くて、どうすれば心逸るのかと問いてきた。 正直、自分ですら何に心が逸ってくるのか分からず返答に困るばかり。]
それが分かったら、とうの昔にやってる。 本当に、それは分からない。
[もう勘弁してくれ!と言わんばかりの眼差しを送ってみるが、果たして櫻氏はどれぐらいまで受け入れてくれるのか。 ぐぐっと力を込めて手を押し返してみるが、人形の力と人間の力の差はどれぐらいなものか。
そして、色々と騒いでいて忘れてた昨日の問い。 絡繰の鼓動がより一層騒ぎ、煩い。 完全に口を閉ざした、と思いきや、ぽつりぽつりと正直に話していく。]
人間になるのは如何でも良くない訳は無い。 人形では出来ない事が沢山あるから、やりたい気持ちはあるんだ。
けれども……。
[最後の方は櫻氏にしか聞こえない声の大きさで呟き、瞳に翳りを帯させ、視線を落とした**]
(76) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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/* あと、この「樹どうみても紅緒ちゃん本命」な状況が。 これでいいのかなと緊張しつつのあれそれ。
見た目年齢は17も違うらしいけど、そこを気にしたら負けだと思っている…! 中の人のロリコン疑惑とか知らない← */
(-49) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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本当に、この人形に伊さんの魂が宿るのか…?
もし、伊さんとは違う魂の人形だったら… 私は…、それを受け入れられるのだろうか…?
伊さんと同じ姿形をした別の人形を、私は伊さんの様に扱うのか… 受け入れるのか、拒絶してしまうのか… 考えれば考えるほど、私の中の答えは曖昧に濁ってゆくばかりで明確な形をなさない。
懐かしい。 そんな郷愁にも似た気持ちで見つめていた伊さんの人形が、今は少し…、不安をかき立てる。
(-50) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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どんなに頑張っても、伊さんは蘇らない。 俺が人間になっても、伊さんの時間は取り戻せないし、黒鵜の贖罪も叶わない……。
俺には、そんな願い、……無理だ。
[伊(おさむ)、という人物は一体誰の事か。 その名を口にした時、その表情は哀しみで満ち溢れていた**]
(-51) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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[すごく、きれいだ、と飾り気もない単純な褒め言葉を贈られる。 否、武骨、というべきだろうか。 荒々しく削り出した木像にも似た、素の良さが見受けられる。]
お褒めに与り光栄の至り、だよ。 さ、座りなよ。
[椅子へと座る異様な風体の男だったが、部屋の中の硝子細工に次から次へと目移りしている様は他の来客と何ら変わらない。 いつから集めているのかと問われれば、その期間を思い出すように目を閉じて。]
いつから、か…。 んー…『あの人』が居た時からお土産にせがんでたような… そこまで含めると20年近いかな? 本格的に集め出したのは先代の店主が色々顔が広くなった辺りからだから…10年以上は前から集めているな。 これでも厳選しているからいくつかは手放してしまったものもあるし。
[いや待てよ…と翼砂は考え込むように自分の世界へと没入してしまう。 どこまで宮田に聞こえていたかはともかく、年季の長いことだけは伝わっただろう。 やがて自問自答にけりがつけば、ふと「何だ居たのか」とばかりに宮田の方へと顔を上げるだろう。]
そうだ、君の趣味はなんだ? 何か興味のあるものの一つや二つ、ないのかい?
[趣味人の翼砂にしてみれば、生きるために仕事のみへ従事してきた宮田の気持ちなど分かるはずもなく。**]
(77) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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/* いかん惚れる。
いや、いかんくないけど。 いかんくないけど、いかんくないけど……!*/
(-52) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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/* 和泉さんの反応がいちいち可愛くて、 からかいたくなる櫻さんの気持ちがわかりすぎる(まがお) いいぞもっとやれ、と中の人が応援しています(
などという寝る詐欺独り言潜伏を残して本当に寝落ち。 */
(-53) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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/* 落ちようと思ったら翼砂さんから和泉さん宛のメモに噴いた。 人形たちのお茶会ログも楽しみですねぇ、わくわく。
今度こそおやすみなさい。 */
(-54) 2014/10/06(Mon) 01時半頃
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[ちらり、ちらりと挟まれる彼の悲哀。 軽口を飛ばしてきたのは以前からだが、ここ数日は加減を間違えている。 彼に強い反論を返させているのが何よりの証拠だ。>>75
彼を追い詰めている事実を理解しながらも、更に一手を進めてしまうのは、自らの意志に他ならない。待たざる者は、待つ者へ、僅かばかり詰って距離を詰めた。]
今の君が最前に考えるべきは近隣住民の事では無い気がするよ。和泉。
―――…如何してだろうか、調子付いている気はしている。 君に嫌われてしまいかねない冒険をするほどの得は無いだろうね。 本来もう少し手前で、静止するところなのだが、 多分、うっかりと踏み込みすぎた。
[誰に対する言い訳か、彼か、自分か。 最悪を想定する瞳を持つ癖、追いかける指先が止まらない。 しまった、と自らの失態を恥じてみても、急停止を選ぶのは中々難だ。]
……けれど、君が突き放すならまだ戻れる。 君が心底拒絶するなら、久我に雷を落されてお終いだ。
[そこで一呼吸を吐くと、気を取り直すように顎を引く。 押し返す圧力に逆らわず、少しだけ慰撫を込めて彼の手背を撫でた。 自らを落ち着けるため、余裕を取り戻すため、彼を労わるため。]
(78) 2014/10/06(Mon) 02時半頃
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―――…和泉、
[気遣うように声を掛け、加速の止まぬ絡操の音が部屋に溢れる。 宿題めいて残していた質問に対する回答は、何故か痛々しい。>>76 まるで、彼が自分自身を責めているような重い声に聞こえた。 己は決して、こんな風に彼の顔を曇らせ、声を翳らせたかった訳ではない。
けれども、踏み込みすぎた。それも、己の意志で。 彼の悲痛な眼差しすら、真っ向から返し、退く事を選ばなかったのだ。]
………では、何故。 私の目には、君が諦めているように見えたんだい…?
[今日は、己の問いを成形させた疑問をそのまま口にした。 昨日は回りくどく聞いてみたが、起点は彼に覚えた諦観にあった。]
――――、
[されど、続いて紡がれる言葉が鼓膜を揺らすと、衝動が身体を支配した。 咄嗟に五指を翻し、条件反射にも似た拘束が彼の手首に絡みつく。 彼の拒絶を一時的に跳ね除けて、成したのは傲慢で強引な束縛。
勁い眼差しの色が一瞬鋭く彼を捉え、苦い顔で片眉を揺らす。 そっと顔の距離を削り、絞り出す囁きは低い。]
(79) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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―――…和泉、此処で他の男の名前が出てくると、 私は心中穏やかで居られないのだ、が。
[らしからぬ所作は、一足飛びで余裕が目減りを見せた所為。 つい、自制するより早くに彼を捕まえに身体が動いた。
彼は己の名だって、呼んだ事がないのに。
そんな些細で馬鹿らしい思考が脳裏を過ぎるが、直ぐに追い出した。 しかし、この感情の名を己は知っている。 余裕を悉く駆逐する、嫉妬と言う名を持つ感情だ。
彼の大事が見て取れるのに、侭ならぬ感情とは非常に度し難い。]
(-55) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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[彼の手首を逞しい五指で捕まえたまま。 己の額に指を宛がい、数秒沈黙を噛んで平静を呼び戻す。 彼の言うよう近所迷惑になるとは思わなかったが、あまり勝手に振舞うと追い出されかねない。 普段はそれも飄々と躱せるが、現段階で退場するのは余りにあまりだ。
揺れた思考を落ち着け、改めて顔を起こして彼と視座を合わせた。]
―――…和泉。君が何を抱えているのかは分からない。 だが、そんな顔をしないでおくれ。
[先ずは慰めるように声を掛けたが、不足を知らぬ男は、彼の欠落を埋める術を知らない。だから、言葉にしたのは今の己の直截なる本心。]
そんな顔をされると、君が欲しくなってしまうから。
[先ほど彼を揶揄ったと同じように、大真面目な顔を晒して告げる。 しかし、今度は奥底まで見透かそうとも、笑ってなどいなかった。**]
(80) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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― ある作家と読者の交流 ―
[櫻家は零号の貴族街にある。 屋敷の前に伸びる街道には家紋である桜並木が植樹されており、春には毎年淡色を敷き詰めて、ちょっとした散策路にもなっている。 行政の手も入るが、基本的には櫻家が自主的に管理しており、櫻家の名が割合、市井に知れているのはその並木道の御蔭もあるのだろう。
そんな仰々しい家格に反し、櫻家の当代は、若き作家が小さなアンティークショップ見た通りの普通の人間であった。 店主に茶を強請り、珍品に眼を輝かせ、良書を求める極々普通の。]
(81) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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[男は繊細な純文学を読み、自棄に俗っぽい感想を抱いたものの、彼の手腕には敬服していた。次に幻鏡堂で逢った折には、憚ることなく“椋原先生”と呼んで見せたのがその証拠。>>42
控えめな彼は、もしかしたら照れたかも知れないが、男の中で呼び名はすっかり決まってしまったようで、何を言おうとも頑なに変わらなかった。
そして当然、純然たる賛辞の感想も伝え聞かせた。 彼から駆け出し作家らしい恥じらいと発揚は感じ取ったが、和むばかりで口は止まらず、その上、作品についての質問まで飛ばしてしまった。 貴族の癖して知らぬことを問うのにまるで躊躇いがなく、特に少女の機微は自身にとって未知なるもので、つい彼是と聞いてしまったのだ。]
―――…複雑な思春期少女の内面を、 ああも流麗に文字に変えられると素晴らしいね。
[そんな風に会話を愉しむ内に、己の疑問にも答えが返ってきた。>>43 明確な言葉ではなく、何かを推し量るような色合いに、暫しの逡巡を挟んで顎を一頻り擦り、次に口を開くまで時間をかけたのを良く覚えている。] ……ふむ、何を、か。 一応、自分なりの解は持つが、きっと先生を満足させるものではないよ。
勿論、何も求めて居ないなんて聖人君子めいたことは言わないし、 何も期待していないなんて独り善がりなことも言いはしないがね。
(82) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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[軽く首を揺らし、耳の傍で聞こえた声には、緩やかな瞬きを挟んだ。 ほんの少しだけ意外そうな眼をしたが、彼を不躾にもまじまじ見つめ、納得するように嚥下する。]
彼女の文月を書けないで居るのだろうかな。 私に文才と云うものは無いのだけれど、それでも良いかい?
――…先に何があるのかはさっぱり分からないものさ。 破滅かもしれないし、幸福かもしれないし、 絶望かもしれないし、安寧かもしれない。 でもね、当たり籤を引き当てるのとは訳が違うんだ。
[彼の求める明確な答えではない。 己は人の羅針盤足りえず、示すにしたって尖っている。]
いけないな、私も青い。ついつい、語ってしまった。 そうだね…、けれど、具体的な回答を返すなら。
[そこで言葉を切ると、内緒話のように片手を立てて耳朶に唇を寄せた。 別段秘密にするような話ではなかったが、大の男が憚ることなく告げるには聊か気恥ずかしい。]
(83) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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瞼を降ろし、少し大人ぶって、唇を重ねて御覧。 本当にその人が好きなら、甘酸っぱくて、優しくて。
――…どうしようもなく、泣きたくなるから。
[最後に残した苺は、クリームの余韻を残して酸味が回る。 本当の恋なら、彼は書き留めずとも、言葉にならずとも、その味をきっと生涯忘れない。そんな気がした。]
(-56) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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[ほら、やっぱり豊富なる経験は冗句だったと、彼に落胆されたかは知らないが、具体的な回答とやらは、彼にどのように響いたか。>>44 にっこりと笑った男は、最後に宛てのない自信を持って口を開いた。
物語の少女へ向けて、或いは重ねられた作者へ向けて。]
―――…きっと、文月は来るよ。椋原先生。
[それは暗に、続刊を愉しみにしていると、貴族としてでもなく、幻鏡堂の常連客としてでもなく、彼の一愛読者として、本音を告げたのだった。**]
(84) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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/* 櫻さんのロルが素敵
(-57) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 03時頃
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/*和泉に対しても、先生に対しても明後日ぶちこいてる気しかない。
会話下手すぎるだろう…この貴族…。 うぉおおん!頂いたものを120%で返したいのに腕が足りない…っ!*/
(-58) 2014/10/06(Mon) 03時頃
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― 壱番街表通り 甘味処「ふくふく」 ―
[千恵子と共にやって来たのは、1ヶ月ほど前に出来たばかりの甘味処「ふくふく」。
この店が出来る前、ここは髪結い床屋として営業していたのだが、店主が高齢で臥せってしまってからは営業を止めていた。 そこで、空いてしまった場所を店舗として貸し出し、甘味処となった――らしい。 表通りに立ち並ぶ店舗が、新しく入れ替わるのはここ最近見られなかった事なので、開店してから客の途切れる隙が無いと言う。
これらは兄から聞いたもので、茜が実際に店に行くのは今日が初めてだった。 そんな情報も千恵子の耳にも挟ませながら、目的地へと到着。]
お、あれかー。
[店先には、崩し字で書かれた店名と、朱の招き猫が描かれた大きな日よけのれんが掲げられていて、遠目にも分かりやすい。]
(85) 2014/10/06(Mon) 04時頃
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[早速とばかりに店内へと入れば、すでに数名の若い女性客がいた。
視線を彷徨わせると、注文と会計に追われる店主らしき人物を発見し、ハッとして千恵子の袖をついと引っ張り、「見て見て」と小声で話しかける。]
ねね、あの人、髪を下ろしたら和泉さんに似てると思わない? この店が人気なのって、ひょっとして――
[千恵子は時折幻鏡堂に技師として呼ばれているし、当然和泉の事も知っているだろう。だが、他の客に声は拾われないようにと気をつけながら、顔を寄せてひそひそ話。
男性客は元々こういう店には来辛いものなのかもしれないが、それにしたって女性客が多いのではないだろうか。 「美人さんは得だねぇ」なんて感想を言いつつ、自分達も菓子を選び始めた。]
(86) 2014/10/06(Mon) 04時頃
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[並べられている手作り菓子は、どれも綺麗で美味しそうで、目移りしてしまう。]
季節の上生菓子ねぇ…。 わ、これってお月見のうさぎかな。かわいいー。 紅葉の葉っぱとか、菊の花とかほおづきもあるねぇ…
あっ、ちえちゃん、これなんてどう? お団子三種類。餡はさつま芋、かぼちゃ、ずんだ餡。
[二人でわいわいと喋りながら食べたいものを適当に選んで、あれもこれもと注文していったらば、一つ一つは小さくとも、寄り集まった甘味達は結構な量になっていたか。
和泉似の店主にお菓子を包んでもらい、お会計を済ませて店外へ。
空を仰げば陽がやや東へと傾きかけている頃で、秋の空の代名詞とも言えるうろこ雲が綺麗に見えた。]
(87) 2014/10/06(Mon) 04時頃
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[さて、いざ幻鏡堂へと、花と菓子を抱えて進もうとしたら、後ろから"にゃーん"という声がして。 振り向いたなら、先程の白猫(>>13)がそこにいた。]
あっれ、お前こんなとこにまで顔出してるんだ? 気ままでいいねぇ。
[なんて猫に話しかける。
工具類を所持している千恵子に、更に菓子を持たせる事はしたくなくって、お土産は茜が所持している為、手が塞がっていて撫でたりする事は出来なかったが。
白猫は人慣れした様子で、千恵子の方にも擦り寄っていく。彼女がしばしの間猫を構うようなら、邪魔せず見守るつもりで。
やがて歩き出せば猫も二人の後を付いてきたのだが、幻鏡堂へと着くより前にいつの間にか姿は無く。 世間話に花を咲かせながら石段を歩いていれば、目的地までの数十分の道程なんてあっという間の出来事であった。
そして千恵子と共に、今日も*店の扉を開く*]
(88) 2014/10/06(Mon) 04時頃
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/* 紅緒ちゃん大丈夫かしら…?(´・ω・)
(-59) 2014/10/06(Mon) 04時頃
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/* 茜>>87 東× 西○
これは酷い間違え方w 眠いんや…!
(-60) 2014/10/06(Mon) 04時半頃
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/* プチメモ
神志那という苗字は、神に捧げる品という意味から来てるのだそうで。 神様への捧げ物を置く皿やら杯には、磁器の器が使われるので、そこから繋げていって茜の家は磁器工房という設定。
窯元の名前「神蔵」と書いて「かぐら」と読ませるのは、「神楽」が語源だから。 (元が)神具を扱う工房だったから、神への奉納という意味を込めてある。ただ、神楽という字のままでは畏れ多いという事で、「くら」の部分は別字に充てたという。
そんな、裏設定。
(-61) 2014/10/06(Mon) 06時頃
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[聞くともなく耳を傾けていた六人の会話。 降り注ぐ言葉の雨が、重厚なチェロの音と合わさり、深い森の中で雨音を聞いている心地だった。
その中で聞こえてきたある言葉に、渚の手がピタリと止まる。
視線を手元から上げることも出来ず。 何かを言おうとして薄く開いた口を、数秒の後に、噛み締めるように閉じた。
無意識のうちに固く握りしめられていた右手をほどき、それ以上は聞いてはいけないと、両の手で耳を塞ぎ目を閉じた。]
カチコチ カチコチ
[手のひらを伝って、幻鏡堂を満たす歯車とゼンマイの音が鼓膜を震わせる。
ずるずる ずるずる…
店の入り口からは見えない棚の影に座り込んだ。
やがて誰かが幻鏡堂の扉を開けば、カランコロンと鳴るベルの音に、弾かれたように身を起こすだろう。
けれど、それまで…]
(89) 2014/10/06(Mon) 08時頃
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羨ましい…怨めしい…
貴方達は、どうして愛されるの…?
黒鵜がそう望んだから?
黒鵜に愛されて、櫻様にも求められて。
全部、全部、私には無い物ねだり。 嗚呼、何て汚い…
私は…
(*1) 2014/10/06(Mon) 08時頃
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[自らを呪っても、聞こえるのは胸のうちで軋む歯車の音だけ…]
(*2) 2014/10/06(Mon) 08時頃
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―1日・千恵子>>1:108―
[馴染みの人形技師の手の中で、息を吹き返すゼンマイ仕掛けのうさぎ。 何をやったのかもわからぬうちに、少女のうさぎは再び元気よく跳ねる。]
まぁ! 素晴らしいですわ! ありがとうございますのよ!
[ふわふわのうさぎを掬い上げるように抱きかかえ、少女は端が綻ぶような笑みを見せた。 その後、お話を、と思ったモノの、暇を告げる千恵子さんを呼び止めることはしない。 少女にとっては時間の感覚とはひどく曖昧なものであったが、人間にとってはそうではないことはとうに知っている。]
残念ですわ。 また、お時間があるときに、是非いらしてくださいましね。
[戸口まで彼女を見送り、かざした手の向こう開いた扉越しに、手を振る。 彼女に続いて出ようとすれば、たちまちその扉は結界の様に閉じてしまい、少女を頑として通してくれないのだから。 姿の見えなくなった彼女が帰る家をほんの少し思いながら、少女は戸を閉めた。
その後、間もなくして、二階を貸した男が約束通り尋ねてくる。*]
(90) 2014/10/06(Mon) 08時頃
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―三週間前>>16―
[耳元の内緒話にくすぐったさを覚えると、少女はくすくすと笑う。 その内容も、何だかこそばゆいようだった。 口元に浮かべた淡い笑みの向こう、少女は何を思うのか。]
あれで良いかどうか… そうですわね。 私にはまだ、分かりませんけれど。
[もう少し、考えてみても良いかもしれない、と。 少女はゆるり思考を巡らせる。 焦ることは無い。 時間は悠久にあるのだから。
暇を告げる青年の姿に、ほんの僅か、口が開きかけ、閉じる。 それを見てか見ずか、青年は思いついたように少女をもう一度視界にとらえた。]
…! えぇ、えぇ。勿論ですのよ! 是非、いらしてくださいませ!
[少女の頬に淡い紅がさし、ぱちりと手を合わせて笑う。 それはまるで、色づきかけた華がふわりと花開くようで…]
(91) 2014/10/06(Mon) 11時頃
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[ふと、再び囁くようにして問われた問に、少女は瞳を瞬いた。 ぱちり、ぱちり。 長いまつげが揺れる。 それから、少女はにこりと笑う。 それは、今まで少女が見せていた笑みとは一風異なる種類の物で。 そう、それはまるで、“作り物”のような、静謐な、妙に整った… その表情を見せたのは、ほんの一瞬。 幻鏡堂の住人でさえ、特別少女の表情に気を向けていなければ気づかなかったことだろう。]
…勿論。
[そっと、口にされた言葉は、それ以上を語る気は無いと言っているようだった。 少なくとも、今日は。]
…椋原さま、また、是非いらして下さいませね! 近いうちに、必ず、ですのよ! 絶対、ですわよ!!
[立ち上がり少女の手の先で、戸が開く。 少女は部屋を出ていく青年を見送り、笑顔で手を振るのだった。*]
(92) 2014/10/06(Mon) 11時頃
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―幕間・三週間前―
[先ほど帰った青年が、そっと尋ねた言葉を思い出し、少女の指が、自身の腰を辿る。 その指先が触れたのは、服越し、やや右後ろのあたり。*]
(93) 2014/10/06(Mon) 11時頃
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[いつからの蒐集かと尋ねると、翼砂は記憶を辿るように目を閉じた。>>77 目の合わぬのをいいことに、もう少しちゃんと翼砂を見る。 なるほど自分はこういう造形を好むのかと、ひとつ発見したような気持ちである。 一層丸めた体を小さく揺らしつつ、どぶどぶ注いだ紅茶を頂いた。
『あの人』に先代店主に、知らない者の影が翼砂の呟きに現れる。 渚はやけに若い店主だと思っていたが二代目か、とここで知る。居させてもらってる部屋とこの着物は、その先代のものだろうか、『あの人』とやらのだろうか。 部屋の様子で、ずっと使われていないことも、主が戻らぬことも、そして渚がきちんと掃除をしていることも、感じていた。
翼砂の口にする、十年二十年という単位は予想以上だった。 歳を数えたことはないが、自分が生まれるよりも前かも知れない。そんな長い間この部屋に居るのかと思うと、自然口角が下がった。 きれいなものは働かなくても居られるものか。]
(94) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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[顔を上げた翼砂と、かちりと目が合う。 趣味はと問われても困る。野辺の花や女中が捨ててったチラシなど見るのは好きだが、それを趣味とは言えないだろう。]
趣味というものはない。 おれの興味のあるのは、主の機嫌だな。それがいちばんだ。
[翼砂にとっての主とは誰だろう。普通に考えれば店主だが、どうもこの店は物が上位のようだ。 ふと一息ついて後、思ったことをそのままに口にする。]
おまえ、二十年とは、たいそうな売れ残りだな。 そんだけきれいなら、客もあるだろう。 渚はなにも言わないか。
[幻鏡堂に一晩居てまだ、人形についてのことをきちんと知らないために、そんな失礼を言う。 翼砂は怒っただろうか。客を選ぶことや人間となることを教えただろうか。*]
(95) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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/* お、紅緒ちゃん来てるね、よかったよかった。 絡んでいく機会が…ううむ…(悩)
(-62) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 12時頃
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/* 課題50%達成!w (プロ独り言参照
考えても、ここは翼砂の反応を待ちたいわけで、うーん。 しかしまとめると(メモ)、かなり会話してますね。 お時間とらせてる割に進んでいなくて申し訳ないなぁ…… 着地点はどこだ…
(-63) 2014/10/06(Mon) 12時頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 12時頃
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/* >>93 R18で腰は難しいですん(まがお)
などというあれな昼灰一撃。 */
(-64) 2014/10/06(Mon) 12時半頃
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/* どういったものかしら 悩みすぎてはげる
(-65) 2014/10/06(Mon) 13時頃
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―1日・>>20>>21―
[度は初めてであった、という男にまぁ、と驚いて見せて。]
そうなんですの! では、私達、おんなじだったんですわね!
[何が嬉しいのだろう、笑ってみせる少女。 けれど、自身のことへと話が戻れば淡い笑みと共に首を横へと振って見せる。]
私は、どこへも参りませんわ。
[返答に、不思議そうにする様子を感じたのだろうか。 少女は少し考えてから、言葉を付けたす。]
籠の鳥は自由はありませんけれど、安全でもあるのですわ。
[少女の言わんとすることは通じただろうか。 どちらにせよ、それ以上を語る気はなさそうだった。*]
(96) 2014/10/06(Mon) 13時半頃
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―2日―
[少女は昨日兄さまに貸していただいたばかりの本を、静かに読んでいた。 素敵な挿絵がついたそれは、確かに少女が所望した物語ではあるのだが、始めてみる本である。 読み進めるにつれ、知っている話と徐々にずれ始めるそれに、少女は首をかしげた。
昨日宮田さんが訪れた際にも話題になっていたかもしれないが、その時は宮田さんの方へと気を取られていてあまりはっきりと内容を確認していなかったのだ。 けれど…]
…おかしいですわ。
[ぽつり、一人ごちた言葉は、誰かに聞かれただろうか?]
(97) 2014/10/06(Mon) 14時頃
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[少女が知る限り、その物語は“ハッピーエンド”を迎えるはずだった。 魚の尾を持つ少女が、ヒトの足を願い、代償を支払うことで叶えられるが実は叶えてくれたのは悪い魔女であり、その魔女を討ち倒すことによって真の“幸福”を得る、そんな…]
…?
[しかしどういう事だろう。 今少女が手にしている本では、少女と取引をした魔女は別段悪い魔女でもなんでもなくて、そこに少女の決意を変えさせようと姉たちが乗り込んできて。 彼女らも、代償と引き換えに手に入れた武器を、少女に手渡して、言うのだ。
王子を殺せ、と。
そんなことは、あってはならないはずだった。 けれど読み進む少女の、ページを繰る手は止まらない。
最終的に、王子を殺すことも、王子を奪った王女を殺すこともできなかった少女は、自ら死を選び、泡となって消えてゆく。 唯一救いだったのは、泡となった少女が、光の妖精と生まれ変わったことだった。]
(98) 2014/10/06(Mon) 14時頃
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[読み終えた後、しばらく悩んで兄さまに問おうとするも、兄さまは宮田さんとお話し中。 後にしようと思っていたところで、兄さまへと話しかける姉さまの声>>1:86を耳にして、思わず口を挟んでしまったのだった。
その後兄さまに苦言を呈されるまで、お邪魔虫したのは人形たちの見の知る話。]
(99) 2014/10/06(Mon) 14時頃
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―2日―
[兄さまの部屋を宮田さんが辞した後、少女は彼の話を反芻する。
少女には、分からなかった。 箱入りであった少女にとって、理不尽も、憤怒も、ついぞ無縁の物であったから。 男がどんな仕打ちを受け、何に怒っているのか、そして何故捕まれば殺されてしまうのか、どうしても分からなかったのだ。]
…ヒト、とは、あのようなものなのでございますの…?
[ぽつり、と呟いた声は、誰かに聞かれただろうか。 それは恐怖でもない、落胆でもない。 ただ、いうなれば…疑問であった。
様々な人と出会い、様々な人と言葉を交わしてきた。 それは、常に穏やかな人ばかりではなかったし、恵まれた人ばかりでもなかった。 二十余年を過ごした場所で、部屋まで通される者は限られているとはいえ…決して少ない人数ではないけれど。 宮田という人物は、少女の世界には一風変わった存在であることは確かであった。
気付けば彼は、裏庭で掃除をしているようだ。 慣れた手つきから、きっとそのようなことを多くやって来られた方なのだろうと思う。 けれど、理解はそこまでで…]
(100) 2014/10/06(Mon) 14時頃
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あら?
[幻鏡堂の戸が開く音>>70がして、少女はそちらへと意識を向ける。 こんにちは、とやってきた姿を視て、少女は今朝読んだ本を思い出した。]
良い所にいらしたわ! せっかくだもの、あのお話について、ご意見伺わなくちゃ。
[彼は間もなくこちらへやって来るだろう。 何時だって、少女の部屋を訪れて良いと言ってあるのだ。 少女はそわそわと、彼を迎える支度をした。 しかし準備が整っても、一向に青年はやって来ない。 恐らく渚の姿が見えないことを気にしているのだろう。]
もう、直接いらしていいって、何度も言っているじゃありませんの。
[この呟きが青年に聞えないのがじれったい。 普段どこにいても渚や兄さま姉さまと会話ができてしまう分、届かない声が何とも少女の気を逸らせた。
漸く青年が少女の部屋の前へとやってきた時>>73には少女はすっかり拗ねている。 名乗りと共に、開けていただけますか、と尋ねる青年を扉越しに眺め、少女は少し思案した。]
その前に、仰ることがあるんじゃなくて?
[拗ねた声は、扉越しでも青年に届くことだろう。 お待たせ、の一言でもなければ、開けないでおこうかなどと考えている少女であった。*]
(101) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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― 神無月・二日 幻鏡堂 ―
[ベルの音が、扉の動きに合わせて静謐な店内に響き渡る。 「こんにちはー」と言いながら中に入るも、店主の声はややあってから聞こえて来たような。 渚が姿を見せれば、千恵子と共にぱたぱたと近寄って、まずは手にしていたお菓子の包みを先に渡しながら――]
渚お兄さん、なんだかお疲れ?
はいこれ。 さっきちえちゃんと一緒に、1か月前に開店したばっかりのお店行って買って来たんだ。
あたしらも初めて行ったんだけどさ。 結構たくさん買って来たから、一緒に味見してみようかと、ね。
[にひひっと笑いながら、ここに来た理由らしきものに軽く触れる。千恵子も彼に話しかけるようであれば、うんうんと同調しながら。
渡した包み紙の中には、茜の選んだ上生菓子数個に様々な餡の串団子、他にも千恵子の選んだお菓子が数種類。]
(102) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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[続いて、包装紙で覆われている花束についても説明を続ける。]
あとこれは…うちで咲いた撫子なんだ。 丁度見頃になってたし、あたしんちの庭で咲かせたままなのも惜しいと思って。 どっかに飾ってくれると嬉しいんだけど――
[と窺うように渚の視線に合わせる。 庭で咲かせたまま…という何気ない自身の言葉に、ふと過ったのは3体の人形達の事であったが、ひとつ瞬く間に脳裏の奥へと思考を追いやる。
すぐに飾るようであれば、手伝うよーと声を掛け、渚の後を*付いていくだろう*]
(103) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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[何らかのやり取りの末、漸く開かれた戸は、常通り小気味よい音を立てる。 青年が部屋へと入れば、拗ねているかと思いきや笑みを浮かべている少女を見つけることができるだろう。 そんなじゃれ合いのようなやり取りすら、少女は楽しんでいるのである。]
待ちかねましたわ!
[いつもと同じ席を青年に勧め、少女は続ける。]
お茶の用意は、私ではできませんの。 ですから、渚をお待ちくださいませ、ね?
[ガラスのハンドベルを鳴らしても良いのだが、呼ばずとも来るだろうと見越して少女は敢えて呼ばない。 来ないのなら、手が離せないのだ。 そして、青年の方もそこまで急かさないだろうという心算である。 土産と言って、うさぎ型の飴を見せられれば、声を上げて喜んだことだろう。
話が落ち着いたところで、少女は机の上に置いてあった人魚姫の本を手に取る。 青年が部屋へと入って来た時からそこに置かれていた本は、青年の目にも留まっていたかもしれなかった。]
そう、本日は、このお話について、お尋ねしたかったんですのよ。
[小説を書いているくらいだ、きっと青年も良く知る話だろうと思う。 促されれば、少女は続けた。]
このお話、私が知っていたものと、結末が異なっておりましたの。 椋原さま、どういうことか、ご存知でして?**
(104) 2014/10/06(Mon) 14時半頃
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―1日・紅緒の部屋― [>>96 私達おんなじ、と見目麗しい少女に言われ、あまりにおかしくて笑いが出る。こんな蟇蛙がべとりと机に貼り付いて、姫さまとお話しているのは、何と滑稽な図だろう。
道中のことを一通り話し終え、そんなに旅に行きたければなぜ行かないのかと問うと、紅緒はふわりと首を振った。 はしゃいでいた空気が、すうっと冷めたようだった。
籠の鳥の例えが腑に落ちたわけではない。だが紅緒は、行かない、と決めているように思われた。]
それで、話を聞くのか。
[宮田も店の垣根の外、客や帰りがけの女学生などが話すのを聞くのが好きだった。仕事の合間、短い時間の、巡り合わせのいい時だけのものである。自分の容姿を知りながら話しかけてくる外の者は、ほとんど一人しかいなかった。 それでも外では生きていかれないと信じれば、全くよかったのだ。
先程の「おんなじ」を思い出し、またくつくつと笑う。]
(105) 2014/10/06(Mon) 19時半頃
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[笑いながら姿勢を変えると、ふいと視界に幾冊かの本が入る。]
――それと、本を読んだり、か。
いや、おれは字をよめないんだ。 ……まったくじゃないぞ。 そら、ええと。これはひと。で、さかな、だろ。
[一番近くにあった本の表紙に知った字があったので読み上げてみせる。買い物や台帳によくあるような字なら幾つか知っていた。]
すきな話か。 どんなだ。
[どんなだと自分から聞いておいて我侭なことだが、姫が魔女の元に行ったところでもう顔をぐしゃりと歪めて、最後には不満そうな表情になってしまった。]
ばかだな。
口のきけないのの、つらさを知っていたらな。
[溜息を吐くように呟くと、挿絵の姫をじっと見つめた。 馬鹿にしているのではない。ただ、思うように伝えられない苦しさを知っていたのなら、そんな条件は飲まなかっただろうと思ったのであった。**]
(106) 2014/10/06(Mon) 19時半頃
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下男 ミヤタは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 19時半頃
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/* あっ。 文中から『人魚姫』が抜けてる!推敲ミスだ!
えるしっているか はとはキャラチップ予約前から ベニヲを相手に何かできればいいな と思っていた
ひとつ忘れていました、美醜モノ。『かえるの王子さま』ですね。
(-66) 2014/10/06(Mon) 20時頃
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─長月某日の幻鏡堂─
[文才はないと櫻は謙遜してみせるけれど、彼と言葉交わす度、数百年の昔歳には文字も物語も一部のやんごとなき人々のみのものであった理由が腑に落ちる。 貧窮から生まれる文学もあるけれど、明日の糧を憂う必要のない余裕が生み出す遊び心というのはまた別種の風流を孕むのだろう。
とはいえ、彼が財を喰い潰すだけの道楽者でもないことは、滅多に仕事の話の出ない幻鏡堂での交流だけでも察せられた。
であるから、そんな彼に「先生」と呼ばれた折には大いに照れも戸惑いもした。>>82 けれど、彼が己の本について触れる話題は決して上辺をなぞるような浅薄なものではなく、売れない作家をからかうような類のものでもないと判ってからは真摯に受け容れるようになった。]
櫻さんでも、その先は得体が知れませんか。>>83
[そのうちどれを経験したことがあるのか──とは、さすがに聞くものではないと、店主に供されていた茶とともにその質問を呑み込む。]
(107) 2014/10/06(Mon) 20時頃
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明確な答えを求めるわけではないのです。 己で探すべきだとも、思っている。 ──でも。
[この会話も聞いているかもしれない少女に、「愛とは何か」と問われたことを思い出し。>>1:87>>1:100 美しい絵付の施された繊細なティ・カップをくるくると回しながら、少し考え込む。]
魔法がかかって愛になる恋が、一体どれだけあるのか。 御伽噺の如き確率では、苺が腐るまでケーキの時間に浸っているほうが余程幸せであるように、僕には思えてしまうのです。
[流石に聞き咎めたか、「当たり籤を引き当てるのとは訳が違う」と諭すように含められれば、素直に頷きを返す。>>83]
あぁ。──当たりの籤しか引きたくないと駄々をこねているようなものだとは、最近思い当たりました。
[最近というのは勿論、この店に通うようになってからのことを指す。 同じく作品の話をするのでも、此処で話すのは編集者と対峙するときのそれとは大きく異なる。 作品そのものではなく、己自身を読まれているような感覚。
他者の視線に表現された己は、自らも知らなかった一面を雄弁に語り出す。]
(108) 2014/10/06(Mon) 20時頃
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[一頻り語り終えた後、少し悪戯気な色を含ませて耳許に囁かれた内容には思わずびくりと肩を竦め、顔の半分までも首に巻いた布に埋める。>>84 言葉を受け取った耳と反対側の頬に手の甲を押し当てながら、恨めしげに彼を見上げ。]
できるものなら、していますよ。 ──僕にだって、人並みの欲がないわけじゃない。
[彼の言葉を借りるならば、己は聖人君子ではなく独り善がりであっただけで。>>82 俯いて溜息をひとつ零してから残りの紅茶を飲み干し、おもむろに彼に向き直る。]
でも、そうですね。 ……その提案は、とても魅力的だと思います。
[微笑んでみせれば、極上の笑みとともに、水無月の先について言及され。 無言で小さく頷くと、いつものノートを取り出して、彼にも見えないように一文、走り書きをした。*]
(109) 2014/10/06(Mon) 20時頃
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[「何も求めないのではなくて、何もかも求めすぎていたのかもしれない」
──見られたところで何を意味するやら、恐らく彼には伝わらなかっただろうけれど。]
(-67) 2014/10/06(Mon) 20時頃
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[また、その夜帰宅してから書き足したことひとつ。
「S氏が未だ独り身であることは幻鏡堂七不思議のひとつに数えてよいだろう」
……此方は、見られては拙い話である。]
(-68) 2014/10/06(Mon) 20時頃
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くっ…あっはははははははっ! 売れ残りか、確かにそうだな。 だがな、若人。我々三体に限ってはそれでいいのさ。 むしろ、売れてしまった時に我々の価値はなくなると言ってもいい。
[三体のことを『売れ残り』と評した宮田の言葉に、翼砂は弾けるように笑った。 ケタケタと笑い続け、そして自分を含む三体の矛盾を口にする。 続けて、ここの自律人形が背負う宿命のことも。]
我々三体はな、稀代の人形師『黒鵜』の残した最後の三体なのさ。 人智を超えた黒鵜の技術はね、非常識を現実にする。
―――私たちはね、人間の相手に愛し愛された時… 人と成れるのさ。
[この話の真偽を興味本位で確かめに来る輩も多い中、前知識もなく幻鏡堂に訪れた男にとってみれば正気の沙汰ではない話だろう。]
だから私たちは、二十余年も待っているのさ。 その魔法が本物なのか。 はたまた、黒鵜が稀代のホラ吹きだったのか。 証明してくれる人を、待っているのさ。
[翼砂のそれは、まるで信じていない口ぶりで。 人間にできるものならやってみろ、と言いたげな口調だった。]
2014/10/06(Mon) 20時半頃
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/* やっべ安価忘れた。
(-69) 2014/10/06(Mon) 20時半頃
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くっ…あっはははははははっ! 売れ残りか、確かにそうだな。 だがな、若人。我々三体に限ってはそれでいいのさ。 むしろ、売れてしまった時に我々の価値はなくなると言ってもいい。
[三体のことを『売れ残り』と評した宮田の言葉に、翼砂は弾けるように笑った。>>95 ケタケタと笑い続け、そして自分を含む三体の矛盾を口にする。 続けて、ここの自律人形が背負う宿命のことも。]
我々三体はな、稀代の人形師『黒鵜』の残した最後の三体なのさ。 人智を超えた黒鵜の技術はね、非常識を現実にする。
―――私たちはね、人間の相手に愛し愛された時… 人と成れるのさ。
[この話の真偽を興味本位で確かめに来る輩も多い中、前知識もなく幻鏡堂に訪れた男にとってみれば正気の沙汰ではない話だろう。]
だから私たちは、二十余年も待っているのさ。 その魔法が本物なのか。 はたまた、黒鵜が稀代のホラ吹きだったのか。 証明してくれる人を、待っているのさ。
[翼砂のそれは、まるで信じていない口ぶりで。 人間にできるものならやってみろ、と言いたげな口調だった。]
(110) 2014/10/06(Mon) 20時半頃
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/* 椋原先生本当に読みやすく美しい文章を書かれるなぁ。 RP村で抱く感想として可笑しい気がするけれど、 彼の書いた本が読みたい中の人。*/
(-70) 2014/10/06(Mon) 20時半頃
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─ 幻鏡堂・幕間 ─
[>>91>>92何度も繰り返し求められた来訪を無碍にする理由などないもので、それから樹は日を置かず幻鏡堂を訪れるようになる。
店主への挨拶もそこそこに訪ねるのは、決まって紅緒の部屋。 少女からの紹介で彼女が「兄さま」「姉さま」と呼ぶ二体の人形に目通りが叶うことも或いはあったかもしれないが、樹が幻鏡堂や黒鵜のこと、店主や人形たちに関わる知識を得たのは殆どが少女との会話からだった。]
(111) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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華族 サクラは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 21時頃
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[調子付いていると、踏み込み過ぎたと。 己の過失を詫びている櫻氏を本気で拒絶しようとは思えない。 ここまで深く踏み込んでくるのは、他の人形達や渚ともやる様な行動でも無かったし、他の客もそんな事も無かった。 だから、戸惑いが強く、防御をしてしまったのだが、何故か嫌悪感は抱く事は無く。]
何故そんな事を言うんだ……っ。 俺は、そんな事、望んでない。
[本気で拒絶するなら、渚に怒られて終わりだと言う言葉を聞いてしまい、悲しさと微かな怒りを櫻氏に向け、拒絶の拒絶をした。それは間違い無く自分の意思。
労う様な優しい撫でに、此方も落ち着きを取り戻そうと。 空いた手で、己の懐から煙管を取り出し、【コツン、と卓袱台の上を叩いた】。
これで、この部屋は妹達や渚には【見えなくなる】。 ただ、話は【聞こえて】しまうので、櫻氏を完全に庇う事には叶わない。 されど、彼を庇わない、という選択肢は選びたくは無いのだ。]
(112) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[それでいて樹が少女の話すことを何処かで信じきれなかったのは、恐らくは己が産まれる前から生家に居た自動人形の記憶のせいもあるだろう。 もの言わず、主人の命にひたすら従う姿は、この店で自由に振る舞う人形たちの印象とは全く乖離していた。
なかでも、「自らの意思で持ち主を選び、愛し愛されることで人間になる」という話は初めて来訪する前から知ってはいたのだが、御伽噺に目を輝かせる年頃─稼働年数はともかく、見た目や言動は─の少女から聞かされれば、それはますます御伽めいて響いた。
こんなにも美しく、人と見まごう造形の人形を三体も創ってのけるだけで、黒鵜という人形師は神がかった腕の持ち主である。 しかし、生命さえも吹き込めるとなればそれはもう御伽も御伽、人ならぬものの仕業と言う外ない。
ある意味で御伽を紡ぐ側の者である樹は、紅緒と彼女を取り巻くすべてを好ましく思いながら、その言葉をくまなく呑み込むことはできずにいるのだった。]
(113) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[未だにカチコチと薇と歯車が忙しなく動いているのはよく分かる。
かつて、黒鵜に問い詰めて聞いた『人形にとって聞いてはいけない』事を聞いた事によって、己の記憶に翳りを落としてしまった。 それも間違い無く自分の意思で選び聞いた事だ。
それでも、――やっぱり悲しかった。
だけど、そんな胸の内をこの人の前では隠せない。 甘えにも懺悔にも近い想いを抱き、絞り出す様に言の葉を紡いでいった。]
――……っ!?
[漸く言葉を出し切れば、優しく撫でてた五指は己の手首に纏わり付き、決して離そうとはしない。 自分とは違う丹精な顔立ちがすぐ其処にあって、低い声が耳の中で響いてくる。 違う、そうじゃないっ、と視線で訴えるのだが。]
(114) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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――……ごめん。
[決して伊に対して特別な感情を抱いている訳では無い。 でも、現実には櫻氏を怒らせるぐらい傷付けた、と思い、謝りの言葉をいれる。
そう、自分は亡くなった伊という人間を模して作られた人形だ。 いや、自分だけじゃない、翼砂も紅緒も死んだ人間から模して作られた存在なのも、黒鵜が彼らの魂を人形に宿る事を願い、贖罪の為に作られた事を知ってた。
それらを知ってしまったからこその悲愴であったのだが、これ以上櫻氏に告げる事は出来ない。]
(-71) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[それを言ってしまったら、自分が和泉として見て貰えなくなる恐怖が芽生えてきたから。]
(-72) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[掴まれた手がゆっくりと櫻氏の額に当てられる。 人形の手では、当てられた肌の温もりを中々伝えてくれない。 それを求める様に、微かにだが動かして。 視線を合わせ、本心を明かしていく櫻氏は大真面目に自分が欲しくなる、と告げる。
矢張り先程の言葉は卑怯だと思ってしまうのだ。 打算では無かったのだが、あんな言い方で彼の同情を得よう、と思ったのは間違いだった、と。 ここまで誠実さを見せてる人に、これ以上悲しい顔を見せてられない。 ぎこちなさが残るのだが、微笑を浮かべ、一つ櫻氏に問う。]
……酒の味って一体どんなものか? 一緒に盃を酌み交わす、というのを知りたいんだ。
[昔、黒鵜が朝帰りをした日、酒の匂いを纏わせた事を切っ掛けに、抱いた疑問を思い出しながら、今櫻氏と一緒に酒盛りするビジョンが思い浮かんだ。]
(115) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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─幻鏡堂・神無月二日>>73─
[しかし、そんな樹にも信じざるを得ないこともあった。それが、「人形たちと店主には、幻鏡堂の中で起こることは全て見聞きできる」ということ。 どんな絡繰りなのか、はたまた彼ら自身の能力なのかは知らないが。]
「その前に、仰ることがあるんじゃなくて?」>>101
[──扉の向こうから響く声が明らかに拗ねているのは、階下での己の言動を知っているから、としか考えられないのだ。
素直に遅滞を詰るのでもなければ、己の行動に理解を示して触れぬのでもない。 こどもとおとなの狭間を漂うおしゃまな少女らしい口調に、思わず口許が緩く弧を描く。]
可愛いひと。
[ストールの下、唇だけ動かして音にせず呟いたそれは、いかに絡繰屋敷の中と言えど誰にも届くことはなかっただろう。]
(116) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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ご機嫌斜めでいらっしゃいますか、姫。
[やや芝居がかった口調で扉の奥へ問いかける。 彼女のことを“姫”と呼ぶのはこれが初めてではない。 御伽噺が好きで、我侭で、能う限りの華やかさを一身に集めた真紅の花束のような彼女なら、戯れにでもそう呼ぶことは許される気がして。]
疾く疾く参らぬ非礼、何卒お許しを賜りたく。
[恭しく右腕を曲げて胸の下へ添え、ゆっくりと腰を折って一礼してみせたところで、小気味よい音を立てて戸が開かれる。>>104 詫びる気持ちに偽り無くとも、少しばかり芝居が過ぎたかとは思っていたから、予想以上に明るい少女の表情に安堵して笑みを浮かべた。]
(117) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[少女が本気で怒っているなどとは思わなかったけれど、待ちかねたと迎えてくれた笑顔には少しばかり拍子抜けする。 とはいえ、折角の土産がご機嫌伺いの道具に成り下がらなかったことは幸運と言えた。
大事に抱えてきたうさぎの形した飴の袋を渡せば、歓声をあげて喜ぶ姿に目を眇める。 どこで求めたのかと問われれば、櫻のあとを追って入った店のことを素直に話しただろう。──目の覚めるよな看板娘の美貌についてだけは、曖昧に誤魔化して。]
(118) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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/* !?
オンしたら1分で和泉のレスが返ってきたなど…!*/
(-73) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[土産の飴から紅緒の気に入りの人形にまで話が弾んだ後、ふと思い出したように少女は机の上の本を手に取る。 聞きたいことがあると示されたそれの存在自体は部屋に入ったときから気づいていたのだけれど、標題までは判別できていなかった。 表紙に目を走らせれば、彼女が好きだと言っていた御伽噺のひとつ。
ハッピー・エンドこそ御伽と信じる彼女が疑問を抱くとしたら、と、およその想像はつく。 何でも聞いてください、と促せば、何処か不安気に紡がれた質問は予想の通り。]
ええ。知っています。
[彼女が昨夜手にしたその筋書きこそ元来のものであること。 後世、“子ども向け”に書き直されたものが紅緒の知る物語であること。 そのように改められた御伽噺は人魚姫だけではないこと、など。
──敢えて感情を交えず淡々と語った己の説明を、少女はどんな表情で聞いていただろうか。]
(119) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[少女が感想や更なる質問を述べたなら、それにも応じた後。 ふと、小首を傾げて尋ねる。]
──どうして、僕に聞こうと思ったんです?
[彼女が意図を解さないようなら、重ねて問うだろう。]
「兄さま」に借りられた本なのでしょう。 直接聞いたほうが、早かったのではありませんか。
[和泉と直接話す機会はほとんど得られてはいないが、少女や店主から、また和泉と最も親しい客である櫻から聞き及ぶ限り、彼も相当な読書家だ。知らぬということはないはずだが、と。* ]
(120) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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/* 連投したらすごい挟んでたー…!ごめんなさい。
しかし「ゆるゆる」って量じゃない気がする自分のロル。 */
(-74) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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/* 今日学校が休みな息子に邪魔されまくりで遅くなった_(:3」∠)_ そしてまだ絡まれてる俺……。
(-75) 2014/10/06(Mon) 21時頃
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[翼砂の突然の笑い声には困惑した。>>110 何か変なことを言っただろうか。 しかし続く事情を聞けば、そちらの方が余程変に思われた。 『黒鵜』の名さえ知らない身には、稀代だ人智だ魔法だと言われても、他人の自慢話を聞いているような感じだ。
しかし簡単に冗談だと断じることもできない。 非常識というなら、自分がこの店で良くされて、こうして美人と膝つき合わせていることこそが夢のようにあり得ぬ事態である、と宮田は思う。
ふうん、と鼻を鳴らすと、頬を掻きながら真面目に考えてみる。
愛し愛されるというのは解らないが、人形たちが人と成るのは大変なことだろうと想像をする。 傷は残るし病はするし老いるし、しばらくしたら死ぬだろう。 人形であれば、多少壊れたとしても部品の替えがきく。どれほど頑丈な作りかは知らないが、上手く手入れすれば人より保つかもしれない。 半永久の生を捨てるかもしれないとあれば、慎重になるのも分かる、気がした。
しかし、「待っている」というのが、どうにも引っかかる。]
――そんなことか。 おまえたちの二十年、ひとつ嘘のための歳月か。
それで、翼砂は、どちらがいいのだ。
(121) 2014/10/06(Mon) 21時半頃
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[聞いてしまってから、不意に昨日の紅緒の笑みが記憶に浮かぶ。 「おんなじ」と。
二十年、与えられ続けた『真実』を。 「醜いお前を受け入れるところなど、田宮の店の他には無い」と。 嘘とも思わず信じこんできたのは、自分もではなかったか。]
…。 そんなこと、とは口が悪かった。
[言葉一つだけ謝って、口元に手をやった。]
(122) 2014/10/06(Mon) 21時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 21時半頃
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/* 「どちら」に説明を入れるかどうか、とても迷って、結局入れず。 嘘がいいのか、真がいいのか。 人形でいるのがいいのか、人に成るのがいいのか。
私同様、宮田も多義的な問いを投げた、と解釈してそのままにしております。
(-76) 2014/10/06(Mon) 21時半頃
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[そんなこと、と。>>121 幾千万の人々がその『奇跡』とも言える瞬間を目撃するために大枚を叩こうとすらする大山を。 この男は、そんなことと評した。]
ふっふふふふふ…君のそういうところはとても面白い。
私?私は…そうだな。人間になると色々不自由しそうだからね。 添い遂げようと思う人も―――
[言い淀むその脳裏に、誰の像が映ったというのだろうか。]
―――今は、居ないしね。
[吐き出す言葉は、少し小さく潜む声。]
(123) 2014/10/06(Mon) 21時半頃
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[そうして、男を見れば、やや申し訳なさそうに謝罪の言葉が帰ってくる。>>122 これが翼砂ではなく和泉や紅緒相手であればその謝罪は適切だっただろうが、今宮田が相対している相手は翼砂だった。 そのような謝罪の言葉は、馬耳東風とばかりにあっさりと流される。]
さぁて、私は気にしないが… 紅緒の前では言わない方が良いだろうね。 あの子は人間へと成ることを、愛の存在証明を得ることに強く想いを抱いている。
[ビー玉のように輝く瞳をした、妹のような存在を想う。 結局、自分にはあのような透き通る眼差しを身につけることはできなかった。]
……君は、どうなんだい。 己に科せられたたった一つの望みは。 『在り続ける目的』みたいなものは、ないのかい。
[興味や執着する対象もない。居場所もない。 そんな彼―ー宮田が、今何を考えているのか。 翼砂は、それが知りたかった。
まるで、彼は今自分たちと同じ人形に見えて仕方がなかったからだ。]
(124) 2014/10/06(Mon) 22時頃
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[翼砂は笑い上戸にでもなったのだろうか。 面白い、と評されて首を傾げた。>>123
「今は居ない」との答えを得て、ふんと頷く。]
そんなら、翼砂はずっと人形でいればいい。 何十年でも、何百年でも、待つがいいな。
探す気が、ないのだろ。
[言った言葉は、真実そう思う。嘘か真かはさて置いて、人に成りたくないのなら人を愛さずにいるというのも、ひとつの姿勢であると思う。
ただなぜだろう、口から出したあと、急に寂しくなってしまった。 何十年でも、何百年でも、渚が死んでも、その次のその次の店主が死んでも、好きに待てばいいと思うのだが。
ただもう、幻鏡堂を出れば、自分は二度と会われまい。 翼砂が変わらずここに居たとしても。いや、ここから出ないからこそ。]
(125) 2014/10/06(Mon) 22時頃
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紅緒か。あれは、そうだな。
[>>124 存在証明という言葉は難しすぎるが、なんとか概要で把握する。紅緒が物語の話をしたときの無邪気さを、旅同様に運命と恋とに憧れる様を思い出した。人になる、との話を聞いた今になっては、彼女が『人魚姫』を好んだのも違う意味を含んで感じられた。
さて、お鉢がこちらに回ってくる。『在り続ける目的』とはまた難しい言葉だ。]
そんなものはなくても、食って働いていれば生きられるだろ。
[一度はそう答えたが、そもそも参番街を出てきた理由があったと思い直す。]
いや、あったな。 いつまでかは知れないが、おれは逃げていなければならなかったな。
まあそれが終わってしまえば、あとはいいんだ。
[ひどく曖昧な、言葉を飛ばした答えを独り言のように呟いた。 後は、在らずともいい。 そのような答えを自分が持っているとは知らなかった。]
(126) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[>>89どれほどの間、そうして耳を塞いでいただろう。 カランコロンと扉のベルが鳴り、来客を告げる。>>102
ゆっくりと顔を上げた渚の耳に、「こんにちわー」と聞き覚えのある女性の声が届いた。]
(127) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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嗚呼、茜さんだ…。それに千恵子さんも。
いけない。 お茶をお出ししないと。
椋原さまにも…。
(-77) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[ゆるゆると立ち上がり物陰から顔を出せば、茜も千恵子もなにやら包みを抱えている。]
いらっしゃいませ。 お二人揃って来られるのは久方ぶりですね。
[いつも通り笑って出迎えれば、茜に「なんだかお疲れ?」と見抜かれてしまう。]
おや、バレてしまいましたか…。 実は昨夜、本を読んで夜更かしをしてしまいまして。
[千恵子に「何の本?」と訪ねられれば、『ある人の晩年を綴った手記』だと答えただろう。 茜たちからお土産の甘味を受け取ると、中には女性が好みそうな愛らしい菓子がたくさん入っていた。]
おや、いっぱい買われたんですね。 これはお二人に頑張って食べていただかないと。
[受け取ったお菓子の袋を大切に抱えて、少しだけ意地悪に笑う渚。 幻鏡堂に住む者は多いが、その殆どが人の食事を受け付けない自律人形なのだ。宮田や椋原たちもいるから、お茶菓子として持って行けば食べてくれるだろう。 それでも、女性が食べる甘味の量とは、時に男性の想像を軽く超えるものだ。]
(128) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[とりあえず、今日のお茶をアッサムから和菓子に合う抹茶か煎茶にしようと頭の中で迷っていると。 茜から撫子の愛らしい花束を貰った。]
ありがとうございます。 では、お菓子を頂く前に、先に花瓶へ生けてしまいましょうか。
[そう言って店の奥へ花瓶を探しに行けば、「手伝うよー」と茜が付いてくる。 その時千恵子も一緒に着いて着ただろうか?
背の低い一輪挿しの花瓶に2【1白い2桃色の3赤い】花を挿す。 残りはまとめて背の低いつぼ型の花瓶に生けると、店のテーブルへそれを持って行ってくれるように頼んだ。]
お茶とお菓子を用意するので、これを持って行ってくださいませんか?
[一度手を洗い直すと、渚は棚から昨日届いたばかりの五寸皿を5枚取り出す。 それぞれの皿にお土産の和菓子と人数分のお茶を用意しようとしたところでふと天井を見上げ…。]
………――――。
[どうも、お茶を持って行く雰囲気ではないと感じ、3人分のお茶を用意するだけに留めた。]
(129) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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お待たせしました。 どうぞ、お好きなのをお取りくださいね。
[買ってきた二人の特権、と言う様に、まずは二人に選んでもらう。 5枚の5寸皿の上には【1玉菊2夕雁3三色団子 4栗餡の団子5こし餡の団子】が並んでいる。 ついでに自分の分も選んでもらって、茜や千恵子とテーブルを囲む形で席に着く。 さて、二人はどの菓子を選んだのだろう?*]
(130) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[切欠は最早曖昧だ。>>112
男は彼らが皆、唯、“待っている”のだと思っていた。 黒鵜の残した愛し子等の元に、今ではない何時か。 彼らの願いを叶えてくれる主人足りえる人物が、訪れるのだと。
けれど事実とは相違があったようで、目の前の彼は、現に足掻いていた。 待ち続けた年月は決して短いものではなかっただろう。 けれど、その永い月日の中で、彼と同じ舞台に立つものは居なかったのだ。
彼らを名品として欲する好事家達は、調度品として愛玩品として、人形を愛する事は出来るだろう。だが、それでは黒鵜の願いは叶わない。]
……和泉、そんな風に自分を追い詰めてはいけない。 君にも私にも、言い訳なんてするものじゃない。
[彼の根源に込められた願いは、彼の願いではない。 確かにその願いを叶える為に造られては居るのだろうが、彼は―――、憑代であり、正しく人形なのだと悟る。
その現実を間違えることなく理解すると、左胸の辺りに太い杭が押し込まれる感覚に襲われた。 闊達に笑い、自由を生き、不足を知らない男の、苦しげな溜息が、閉ざされた部屋の中に淡く滲んだ。]
(131) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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店主 ユウナギは、メモを貼った。
2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[折角店主に居れて貰った茶は、すっかりと冷めて湯気を消していた。 傲慢ながら二年もその為に通った筈の茶の湯よりも、今、彼の手を離してしまうことが惜しかった。>>114
目先で明らかに気落ちする彼の様にまた心臓が疼く。 瞳を緩慢に瞬いて、言葉を選ぶ間を置くも、口を開いては失敗に終わり、空気を噛むに終始。 歯車と発条の音色だけだが、気持ちを急かしていた。
じっと彼に眼差しを注ぎ、複雑な色が男の双眸に走る。 彼が何かを否定する度、じりと膝で畳を擦って違いの合間に横たわる距離が零へと近づいていく。
壇上に上るよう、ほんの少しずつ。声を寄せて潜め、僅かずつ。]
(132) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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――…私はその伊さんとやらを知らない。 君とどんな関係があったのかは、分からない。
[咄嗟に悋気を焦がしてしまったが、己が腹を立てて良い話ではない。 そこには、ややすれ違った認識の差を残したが、彼より数年永く生きた年の功で押さえ込んだ。
彼にとって、忘れ得ぬ人が居るという事態は、己の胸を大層燻らせたが、この場でそれを問い質すのは余りに稚い。]
……だが、謝らないでおくれ。和泉。
―――私は不足を知らない男だ。 不足を知らないからこそ、飢えた事もない。 飢餓に等しい衝動を知らない。
けれど、和泉。君はきっと、私の不足たりえる。
[見知らぬ衝動は、鍵の掛かる箱の中にあり、落ち着かない。 余裕が寄せては戻り、ひっくり返る感覚は生まれて初めてのものだった。]
(-78) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[朋たる店主が彼らを、どれ程大切に扱っているか知らぬ訳でない。 こんな風に迫っていると知れば、叩き出されても文句は言えない。 けれど、少し強く彼の手を引き、残りの空隙を埋め尽くした。>>115]
―――ねぇ、和泉。 君、私のものになりなさい。
[夕飯の献立を告げるように軽く、されど迷い無く低音が零れる。 願望だった先の言葉は、誘い文句へと転じ、彼を勾引かす。
折角微笑を見せてくれた彼の顔をまた曇らせてしまうだろうか。 また、彼は自らを攻め立ててしまうだろうか。 他愛無い話で掻き消そうとした彼の本心を、男は捕らえて離さない。]
過ぎ去ったものに詫びずとも、時間を取り戻せなくても。 私が、必ず願いを叶えてあげるから。 酒の味も、花見の光景も、外の世界も、私が教えよう。
君が無理だ、不可能だと唱えてきたお題目を、 全部ちゃらにしてみせるから。
[雷が落ちる。と頭では理解していたが、腕が伸びた。 普段の安穏とした抜け目の無い己なら、こんな莫迦な真似はしない。
だが、そっと彼の背に腕を回し、高鳴る絡操の音色ごと、抱きしめた。]
(133) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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―――…君の幸福だけじゃない。 伊さんの願いも、黒鵜の願いも、私が成就してみせよう。
だから和泉、君は私に満たされる。 唯一人の、―――不足となりなさい。
[切々とした声に、温い体温。抱きしめた身体と密を共有。
何もかも持ち得る櫻の貴人は、 一人では決して満たせない、遥かなる不足を彼に恋うた。]
(-79) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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/* Σ!? 先に言われたっ!? 此方から言おう、と思ったのに゚+。(〃ω〃)。+゚
(-80) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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/* 和泉さんと櫻さんを正座でwktk見守るなう。 */
(-81) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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/* そして、このイケメンっぷりよ……。 マジでかっこいいわ、櫻さんマジでイケメン。
(-82) 2014/10/06(Mon) 22時半頃
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[なぜにあの子にここまで肩入れするか、聞いても分からぬ者もあるだろう。
その娘は、ある日垣根を越えて、小男に話しかけてきたのだ。 顔を見て一瞬たじろいだのが見えたが、それでも時折店に来ては、垣根越しに声をかけてくれたのだった。
娘は田宮の跡継ぎを好いていた。
そもそも田宮の店が、こんなのまで抱えていて、意外といいとこあるじゃないか、という印象のために小男を飼っていたのだから、娘が小男とも親しげにできるところを見せることで、優しく偏見のない女性像をアピールしたとしても不思議はなかった。
小男は、それを分かっていて、それでも嬉しくて、娘の来訪を心待ちにしていたのである。 狙いはどうあれ、そんなことをしてくれるのはその娘しかいなかったためだ。>>105
そのために、外面のいい田宮の息子がどんだけ悪事をしているか、娘に伝えなかったのだから、小男に正義はない。
そのまま順調に行けばよかった。]
(-83) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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[娘に別のところから縁談が来た時に、わっと泣き出し、もうこの身では行かれませんと訴えたのだ。
数日前に、跡継ぎ息子が無理矢理に手をつけたばかりだった。
それで跡継ぎは小男を呼び出し、お前が襲ったことにするからな、と言ったのだった。
小男が口を利けないのをいいことに、跡継ぎ息子のみならず、店中の使用人の不手際は全て小男がひっかぶっていた。 壺が割れたのも小男のせい。発注の書き間違いも小男のせい。跡継ぎが何かしでかしたときの尻拭いもまた小男の役目であった。
だが、それと今度とは話が違う。
このような醜男に手篭めにされたとなれば、娘の経歴に傷がつくどころのことではない。 こんな『面白い話』もそうない。あっという間に人口に膾炙し、娘に嫁入りの未来は消えるだろう。女学校も続けられない。
それにまた、何の咎も受けず、跡継ぎ息子がのうのうとするのも許せなかった。
それで初めて、小男は店と息子とに反抗したのだ。]
(-84) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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おまえの罪咎がおれのものになるなら、 おまえの財がおれのものになる道理もあるだろう!
(-85) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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[――おそらく、その叫びは、言葉にならなかったのだ。
いつものように、ぐぶるるるう、と唸っただけだ。 まさか小男が歯向かうとは思っていない息子を、押し倒し、何度か殴って、ついでに服と財布を剥いで、あとはもう後ろも見ずに駆け出した。 垣根を越えて、人気のない夜道をひた走り、息が切れたところで服を替え、包帯を買い、駅で一番高い切符を買い、そうしていま、一番街まで来たのである。
道中考えないではなかった。 己に正義があれば、勇気があれば。娘を田宮から遠ざけることもできたのに、と。
しかしもう、起こってしまったことは戻らないのだ。
できることは、田宮から逃れ、婦女暴行の犯人にされないことだけだ。
良いか悪いかわからぬが、小男以上に犯人に適したものもいないのは分かっていた。 小男ならば反論はできないし、証言なぞ田宮の使用人がいくらでも創り出せる。
反論も反証もできないのは事実だ。 だから、逃げるしかないのだ。
小男の頭では、それより他には浮かばなかった。**]
(-86) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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/* お茶を持ってく空気じゃない3室 一部屋だけww空気が違うwww
(-87) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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/* 櫻和泉とうとい(´;ω;`)
(-88) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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/* 空気が違うのは宮田と翼砂のとこですよー。と念のため。
うーん。「恋愛にもっていく」「好かれる」という村の前提である方向よりも、どうにも、 「自分が思いついたシーンを予言として成就させる」ことを優先してしまうのですね、私は。次の反省に活かそう。
今日の昼から私の中で「出てきたいなら硝子かち割れよ!根性見せろや!YO-men!」って宮田が言うシーンがキテる
(-89) 2014/10/06(Mon) 23時頃
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/* >櫻&和泉 これはニヨニヨせずにはいられない(・∀・)ニヨニヨ
(-90) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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逃げて…それからどうするんだい?
[終わってしまえば、あとはいい、と。男はそう言った。>>126 空虚な道筋、証明できない演繹的手法。 もう一つ。翼砂は問いを重ねる。 逃げて、どうすると。 それは、その先に何もないことを知るための通過点か。 或いは、男の心に秘めた何かを探るための探究心か。]
捕まったら悪くて私刑で殺されるのだろう? 逃げて、逃げ切っても何もなさずに死ぬのであれば、君は一体何のために逃げたんだい。
[そう、翼砂にはそこが分からない。 彼の裡しかないその理由を、翼砂は問うほかに探す術を知らない。]
そんなのは、まるで・・・
[その言葉の先は、目の前の男にしか聞こえないくらい小さく。**]
(134) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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逃げることこそが目的みたいじゃないか―――。
(-91) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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[>>67茜さんについていきながら、工房の中を通り、庭へ。 鋏を受け取れば色が綺麗に色づいているのを選んでパチンパチンと切っていく。 片手で持てる量を摘めた頃、茜さんのと一緒に。 花束にするのをみつつ、]
茜さんの花瓶と撫子、きっと栄えるよ。
[そう言って出来上がると、準備の為「少し待って」の言葉に頷いて待つ。 戻ったところで、茜さんと共に玄関へ。 さぁ、次は甘味処だ]
(135) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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― 壱番街表通り 甘味処「ふくふく」 ― [茜から聞けば、甘味処「ふくふく」。1ヶ月ほど前に出来たらしい。 そう言えば、前は髪結い床屋さんだったなと思い出して、目的地へと到着 店先には崩し字で書かれた店名と朱の招き猫が描かれた大きな日よけのれんが掲げられている。 遠方からでも結構目立つ。]
わ、お客さんいるね
[どんなのがあるのかなと、店内の商品へと視線を彷徨わせていれば、袖を引っ張られて「見て見て」と話しかけられた先は。 店主らしき人物。>>86]
「あの人、髪を下ろしたら和泉さんに似てると思わない?」
くす、本当ね。
[和泉の事は知っている。確かに、下したら和泉に似てる。 そんな事を茜とひそひそ話]
(136) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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さあ。まだ考えていないのだ。
[翼砂の問いに答えを探そうにも、まだそこには何も無い。]
――はて。 おれは、「悪くて」と言ったか? >>134 よくて、といったぞ。
[『良くて殺される』のだ、と確かに言ったはずだ。>>1:93 そう思っているのだから。]
そうか、和泉との話はとちゅうだったな。 ――紅緒にはきかせるなよ。
[さて、人形は店のことを何でも知れるらしいが、小声で密やかに伝えることで、隠すことはできただろうか。**]
(137) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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[ひそひそ話もお菓子選びとなればそっちに方へ意識はいき]
ん、うさぎ可愛いよね ねね、かぼちゃの饅頭も可愛いのよ。 [>>87こぢんまりとしたかぼちゃの形をした和菓子を示して、茜の示すお団子を見れば]
あ、お団子三種類もいいね。 それも買おう
[と、結局両方買うことに。 寄り集まった甘味達は結構な量になるわけで。 「お買い上げありがとうございます。」と店主の声を聞きつつ、会計をすませて幻鏡堂へと歩みを勧める。]
(138) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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"にゃーん"
[猫の声に振り向けば、>>13先ほどのもふりそこねた白い猫。]
こんなところまで来てるんだ。
[茜が猫に話しかけてるのを見てたら、茜からこちらにも擦り寄ってくるのを屈んでそーっと空いた手で撫でる。 逃げることなく、すりすりと擦り寄る人懐こさに茜がいるのにかかわらず、今度はもふもふと堪能を2分ほど]
あ、ごめん。 いこうか。
[気が付いた、そういえば茜さん、お土産で手を塞がってた。 謝罪して今度こそ幻鏡堂へと向かっただろう。 お話していればあっという間だ。]
(139) 2014/10/06(Mon) 23時半頃
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―二日 幻鏡堂 ― こんにちはー お邪魔します。
[茜と共に店内へ入る。 ベルの音がカランカランとなる。 >>102茜のお疲れ?の指摘にみれば、そう見えるような気もするが。 本を読んで夜更かしとの答えに]
本?何の本?
[と聞けば、『ある人の晩年を綴った手記』と答えがきたか>>128]
読んでみたいけれど、機会があれば。
[興味はあることは示しておこう。 けれど次の言葉に少しだけ意地悪に笑うのをみて]
たくさんあるんだし、渚さんも食べましょう? あ、何か手伝うことあるなら、手伝うよ。 [と、巻き込もうとしている。 先に花を生けるために、手伝いを申し出た茜が付いていくのを、自分も出来る事があればと、付いていくことに。 頼まれたことには快く請け負っただろう>>129]
(140) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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[茜や渚とテーブルを囲む形で座る。 お好きな物をと、言われたが。 5枚の5寸皿の上にある5種類のお菓子>>130
とても悩ましい。 悩んだ末、伸ばすのは1のお菓子。]
(141) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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んんん、これにします。 [悩んだ末、手を伸ばしたのは玉菊 他の人はどれを選んだのだろう?*]
(142) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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