【人】 黒の魔女 クロヒメ

　どうかしら。
　さっきゼリーの干物をあげた時は、二回とも喜んでいたけれど……。

[試してみる？　とカルナス>>3:217に笑って。
パズィが持ってきてくれた魔石を袋からひとつ取り出して、妖精に砕いてもらう。
そして刻んだゼリーの干物と混ぜて差し出すと、6]

　う　ん、マドレーヌは、我慢する。

[大人しく「待て」に応じる体勢は、猫というより犬のよう]

(0) pure_g 2016/04/18(Mon) 00時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　ほうら。
　やっぱりゼリーがお気に入りなのね、あなた。

[くすくすと笑いながら、よしよしと時計を撫でた]

(1) pure_g 2016/04/18(Mon) 00時半頃

【人】 錬晶術師 パズィ

―アトリエ・トールと>>3:223―

[時刻が分からない状態でも、街の扉は全て閉まり通行人も殆どいなくなっていた。夜はかなり更けているのだと分かる
だからこそ、時計塔の窓から漏れる明かりを見ると幾分かほっとした

トールに促されるままに椅子に腰掛けて、少し戸惑いはあったものの腕を彼に見せる
彼がため息をつくのを見れば>>3:224う、と息を飲んだ]

う、うん。まあ…時計のこと以上に、僕もがんばらなきゃなぁと、思って…

[覗き込む黄水晶から視線は外さず。けれど、返す語調は弱々しい。トールの語気の強さから、自らのやった事がどういう事か否が応でも実感してしまう
言われる通りに椅子に座り、彼が腕に振れるのを見守る。少し痛むが我慢した]

(2) akimomiji 2016/04/18(Mon) 01時頃

【人】 錬晶術師 パズィ

…うん。雑魚程度なら僕でも倒せるから…。でも、夜に歩いてる魔物は昼間と全然違うんだね。……リトルドラゴンなんて。

[一人で行ったのかと問いがくれば>>3:225そう説明して
続いて紡がれたトールの心配する声と約束>>3:227には、思いがけず黄玉から雫が落ちて眼鏡を濡らした]

………。戻る、かなぁ。いや、戻さないと……ね。

["元に戻す"。それは呪印のことも含むのだろうと理解できた。雫と共にこみ上げるのは、感謝。そして少しの申し訳なさ。
火傷した腕では雫を拭えない。滲む目の前を何とかしようと手の動く範囲で眼鏡をどけた]

……また施される事になるな。ファシリアへの約束で借りは返したと思ったのに。

いや。誰かに借りて貸して、返して借りて、また借りて貸して。金や物だけじゃない。人だってそうやって繋がっていくのか

[どうして気付かなかったのか。あるいは忘れていたのか。自分の中に問うても答えは返らない
ただ、トールとファシリアと、それだけじゃない数多くの人間の為に何ができるだろうと、今、あらためて思った
自分の中の歯車が動き出すのを、感じる]

(3) akimomiji 2016/04/18(Mon) 01時頃

【人】 錬晶術師 パズィ

…むかし、僕ってけっこうやんちゃだったからね。君の師匠に怒られたりしたっけな
その時にも彼女に同じ事言われたね

[あらためて、トールに苦笑ではない笑顔を向ける。お互い昔を知っている身だ。この際隠しても仕方がないだろう
尤も、トール自身も把握していたようだが>>3:223]*

(4) akimomiji 2016/04/18(Mon) 01時頃

【人】 宿屋の娘 コーラリア

そうそう。
猫ちゃんと一緒にいる黒髪の綺麗な人。

[どうやらメアリー>>3:251は黒姫の事は知らなかったらしい。
メアリーの言葉に深く頷いて返す。]

………。

[何も言わないメアリーに不穏な様子を察知した。
「トールさーん、後でメアリーさんの治療もお願い！」
有無を言わさぬ口調でトールの方に向かって声をかけた。]

うん、そうそう。
それで甘く味付けすればOKかな。

[メアリーが砕いた魔石をありがとう、と言って受け取って調理>>253した。]

不思議だよねぇ。
一体どうなってるんだろう。

[最初に時計が魔石を食べる姿を見た時から疑問に思っていたが一体どんな仕組みになっているのか。]

(5) Canaria 2016/04/18(Mon) 01時頃

【人】 静黙の騎士 メアリー

[ふむ、彼女はクロヒメというのか、と今更ながらに頷いた。>>5
漆黒の髪に、愛らしい服装、名前負けしていない彼女の姿に確かにと、人知れず納得する。]

　え。

[有無を言わせないその叫びに、ほんの少しの嫌そうな顔と、驚きと、温かさでじんわりと嬉しい気持ちと。
複雑な顔をする。
どことなく感情が豊かになったのは、もう巣から一人で歩けないような、ヒナではなくなったということ。かもしれない。]

　少し…。
　……かわいい？

[なんだか時計を観察している間に、謎の愛着がわいてきたらしい。
どこからか魔石を食べる時計が、ゆるキャラか何かに見えて仕方ないのだ。]

(6) Alicelazuli 2016/04/18(Mon) 01時半頃

【人】 錬金術師 トール

―アトリエ・パズィと―

[>>2息を呑む彼が自分の言葉に返す力は弱々しい。
けれど視線を外される事はなく、受け止められる。]

…頑張らなきゃいけないと、思う事があったのですね？

[その理由を男は知らないけれど、多少無茶をしてでも、と思う事が彼に起きたのだと思えば。
やり方はどうであれ、応援をしたくなってしまうのも事実。

痛みを感じるという事は、此処にいるという事。
――生きているという事だ。

けれど無暗に苦しめたいわけではないので、顔に痛苦が乗ればそっと手を離す。]

(7) 蒼生 2016/04/18(Mon) 01時半頃

【人】 錬金術師 トール

夜は魔物の領域ですからね、昼間に寝て夜に活動するモノもいます。
…リトルドラゴン、倒したんですか？
一人で？

[>>3だからこそ、慣れぬ者が踏み入れてはならないのだと。
けれど、リトルドラゴンを倒したと聞けば黄水晶を丸くして。
それならこの酷い怪我にも納得が行くというもの。――出来れば誰かと一緒に言って欲しかったけれど。
自分の言葉に黄玉から涙の雫が零れ落ちる。
言い過ぎてしまっただろうか、と眉尻は下がるが。]

…えぇ、きっちり前のように。

[しかと頷いてみせる。
自分の手だけでは難しいかもしれないが、此処には魔法を扱う人もいる。
彼らと接する中で、助力を乞えば手助けしてくれるという確信めいた思いも生まれていた。
眼鏡を不自由な手でどける仕草は、腕の火傷を意識させる。]

…約束…、そうだったのですか。

[姉弟子の名前が出れば目を瞬かせ。
もしかしたら、それが彼の動いた理由だったのかもしれないと。]

そういうものです。
私も沢山貸しがありますよ。

[そうやって回り回ってゆくのだと諭す。
そう言う男も、ここ数年程はそういった考えからは遠のいていたのだけれど。]

(8) 蒼生 2016/04/18(Mon) 01時半頃

【人】 黒衣 リアント

――朝・採石場跡地――

[浅いまどろみから目覚めれば
冷たい地面に伏していた体を伸ばしてぐ、とテリアは伸びをした。
人の姿を保つには5割位は回復していたいものだが、さて――3。]

(9) nitro 2016/04/18(Mon) 01時半頃

【人】 錬金術師 トール

ふふ…そうでした。
いやぁ、懐かしいですね。

私も食事を忘れては姉弟子様やお師匠様に叱られていましたっけ。

[>>4笑顔に釣られるよう、男は声漏らして笑う。
パズィの中で何かが固まったような気配を悟る。

そんな自分の姿を彼は見た事があっただろうか。
見ていなかったら、きっと格好をつけていたのだろう。

そんな風に一頻り懐かしみながら、彼の治療に取り掛かろうか。]*

(10) 蒼生 2016/04/18(Mon) 01時半頃

【人】 黒衣 リアント

　……本調子にはまだ遠い、と。

[嘆くような呟きであったが、
その声色は昨晩よりも大分力強さを取り戻していたか。
立ち上がり、ふるりと体を振るえば
肩と腕、片足へと乾いてこびり付いた血がぽろりと落ちる。

のそのそとした動きで鞘をくわえ。
ついでに魔石３つも持ちたいものだが、今の姿では大分重かった。

ずるずると魔石入りの袋を引きずる魔犬。
物騒な劇>>241がはじめられようとしているなんて、
この時はまだ知る由もないのである―――。]

(11) nitro 2016/04/18(Mon) 02時頃

【人】 錬金術師 トール

[>>3:238怪我、という言葉には耳聡い。
ぴくりと肩を揺らしてメアリーの方をじっと見つめる―光る球も彼女の方を見つめて？いた―が、
彼女が通常通りを装うなら気付く事は出来ない。

>>5けれど直接依頼されたなら別だ。
コーラリアに声を掛けられれば脊髄反射で其方を振り向く。]

他にも怪我人さんがいらっしゃるので？

[昨夜は彼女の頬を治療した筈。
その後にまた怪我をする事をしたのか、或いは元々怪我をしていたのに隠していたのか。

――恐らく、前者の方でしょうか。
嘘を吐くのが得意とは思えませんしね。

コーラリアと魔石の調理をしている彼女の雰囲気は、出会った時と比べて柔らかくなったようにも。
女性同士だから話しやすいのかとも思いつつ、少しだけ羨ましい、と思ったのは何故か。]

(12) 蒼生 2016/04/18(Mon) 02時頃

【人】 錬金術師 トール

[やがて彼女達の話が一段落着いたのを見計らい、メアリーに歩み寄る。]

…何処を怪我されたのですか？

[今度は、とは言わずに。
眉尻を下げて問うた。]*

(13) 蒼生 2016/04/18(Mon) 02時頃

【人】 宿屋の娘 コーラリア

怪我したのほっといたら化膿する事だってあるんだから。
ちゃんと消毒はしておかないと。

[え。という呟きが聞こえたが知らない。
怪我をする方が悪いのだ。
大人しく手当てされればいい。]

……言われてみれば？

[そう、食べてるところは無邪気で可愛い。
ただこれの為に皆が怪我をした事を思うと少し腹立たしい気持ちもある。
無邪気で残酷だなんて、まるで子供のようだ。
アナスタシアもこの時計を子供のように可愛がっていたのかもしれない。]*

(14) Canaria 2016/04/18(Mon) 02時頃

【人】 静黙の騎士 メアリー

　……外傷は、あまり、ないから…。

[大丈夫だ、と軽く首をひねった。>>14
せやかて工藤、見えない傷のほうが危ないんやで？なんて、ツッコミは置いておいて。]

　……。

[子供だな、と思う。
機嫌が良かったり悪かったり、甘いものが好きだったり、子供のような時計だ。アナスタシアの好みなのだろうか、それとも。
なんにせよ、不思議な時計が動くことによって、時計の針がまた動き出してくれればいい。
針が動いたら、自分は…。]

　……ふっ。

[今はまだ、考えなくていい。
考えを払う意味と、時計のへんなゆるさに、笑みをこぼす。*]

(15) Alicelazuli 2016/04/18(Mon) 02時半頃

【人】 静黙の騎士 メアリー

[びく、と肩がはねた。
速い、反応が速いよ、今日日噂話には目ざとい女学生や井戸端会議を開くようなおば様たちよりも速いよトールさん。>>13

とか、そんな呑気なことを言ってられないのだ。
こみ上げる咳を堪えて、耐えられなかったものから広がる鉄の味に、耐えることがそろそろ限界ではあった。]

　……。
　背中を思い切り、ぶつけた。
　血の味……する。

[ふい、とそっぽを向いた。
怒られるのだろう？と、いう意で。**]

(16) Alicelazuli 2016/04/18(Mon) 02時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― 夜のアトリエにて弟弟子と>>247 ―

[持ち主の性格を引き継いでいるわけではないようで。
ひかりは、あたかも「大丈夫？？いたくない？？」と心配そうにおろおろする子供の様に、足元をぱたぱたと回っていて。]

　やだわ、お嫁に行けなくなってしまう

[口をへの字に曲げるトールに、心にもない言葉を吐いて。
やがて、アトリエに誰も残っていない事が確認できれば、髪を纏めて髪飾りを刺し直す。]

　悪いわね

[トールが了承したものと取り、背を向ける。
まさか、弟弟子に、異性として複雑な思いを抱かせているなんて事は。]

　よろしく。

[気づいていないのか、はたまた気づかない振りをしているのか。
本当に悪い姉であることよ。ため息によろしくと返し時折]

　………痛いわ

[と不満げに零しながら、傷に合わせて薬を変えてくれる、最低限染みない様に丁寧にしてくれる至れり尽くせりの治療を受けただろう*]

(17) はたけ 2016/04/18(Mon) 16時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― 朝のアトリエにて、黒姫と>>240 ―

　ええ、お似合いのセリフでした。
　黒姫様にも聞かせてあげたかったですわ。

[ふ、と息を吐き思いだし笑いを一つ]

　重傷の私を運んでくれたのはトールと、もう一人居りまして。
　リアントさんです。――彼もまた道中に怪我をされたようで。

[細かい事情については道すがらでも良いだろうかとあくまで端的に説明を]

　帰り道、良からぬ輩に出くわして。
　彼は、一人の方がやりやすいからさっさと行けと。

　――全く、ええかっこしいですよね
　不本意ながら借りができました、借りっぱなしは性に合わないので
　骨を拾いに行こうかと。

　なので、貴方にこれを

[大けがと代償に得た魔石は麻袋の中に7つ。その頃既に時計が満腹状態だったとしてもそれはまだ知らない。彼女やトールがついてくるようなら一度自分のアトリエに寄らせて欲しいと告げただろう]

(18) はたけ 2016/04/18(Mon) 16時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― ファシーのアトリエにて ―

　どうぞその辺に掛けてお待ちくださいな。

[同行者がいたならそう声をかけて、床下の貯蔵庫の扉を開く。
中から備蓄の回復薬を取り出すと今度は、倉庫へと。]

　随分使っていなかったけれど
　……まだ"生きてる"かしら

[そろり、倉庫の中へ顔を出した瞬間。
がらがらと音を立てて寄ってきたそれに]

　ああ生きてましたか。よかった。
　……でも少し使い込んじゃいましたね。

　ねぇ貴方、もう一回だけ働いてくれますか？

[カラカラと車輪を回すそれと、言葉を交わすことは出来ないが。
後ろをついてきてくれるなら、きっと大丈夫だろう。]

　お待たせしました。

[治療の時にまとめた髪の毛はそのままに。
棚から使ってしまった爆弾の代わりを補充して、武装も完了。]

　さて、骨を拾いに参りましょうか。*

(19) はたけ 2016/04/18(Mon) 17時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ ファシリアと>>18 ─

　……そう。リアントも。

[ファシリアのことお願い、と言ったの、聞いてくれたのね。と、心の中でぽつりと呟く。
しかし続く言葉に、眉根を寄せる]

　良からぬ輩？
　まあ、怪我をしているのにそんな無茶を……

　骨を拾いになんて、縁起でもないこと言わないで頂戴な。
　彼なら恐らく、大丈夫でしょう。
　魂と体ごと拾ってあげましょう。

　……私も行く。言ったでしょ、私は強いの。
　だからその魔石は受け取れないわ。
　カルナスかアンダルシアに渡せば、きっとおいしく調理してくれるはずだから。

[そちらに渡して頂戴、と首を振った。
ファシリアが一度アトリエに戻るというのなら、準備もあるのだろうと頷く。何と言われようともついていく心算]

(20) pure_g 2016/04/18(Mon) 17時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― 黒姫と>>20 ―

　どんな因果かは知りませんが。
　……助けられたことに変わりは有りません。

[傷も治してもらった証がまだ足元に在ったか。
これも返さなくてはならないのかと首を捻る]

　状況が状況だっただけに、ついて行く事を断念しました。
　戻れば加勢も見込めるかと。

　……すみません
　ええ、あの方も悪運は持っていそうですから

　――え？

[私も、と連ねられれば止めようかと思ったが。
片や手負いの爆弾魔、片や無傷の強者とあれば、断る理由を探す方が困難だろう]

　……分かりました。お手数、おかけします

[麻袋に入れた魔石は、とりあえずテーブルに置いて]

　一刻を争うかもしれません。
　参りましょう。

[もしその場にアンやまだ挨拶もしていないカルナスが居たなら]

　如何様にもお使いください
　お任せします。

[そう言って魔石を預けただろう。]

(21) はたけ 2016/04/18(Mon) 17時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ ファシーのアトリエ>>19 ─

[最後のひとつの爆弾と、残った魔女の秘薬を懐に忍ばせ、ファシリアのあとについてアトリエへと入る。
その辺に掛けて、と言われれば頷くも、やや緊張した面持ちでその場に立ち尽くしていた。

私は強い。とは言ったものの、誰かと一緒に戦った経験は、あまりない。
大丈夫だろうか。誰かを怪我させたり、しないだろうか。
ぎゅうっと胸の黒玉を握って唇を引き結んでいると、足元から「にゃぁお」と声がした。]

「何を心配することがある？　我輩がいるであろう」

[ふ、と表情を緩ませて頷く。
……そうだ、間違えた。今までだってずっと「ノワールと一緒に」戦っていたじゃないか。
ノワールはいつも私に危機を教えてくれる。私はノワールを信頼して戦い、時に彼を庇う。
同じことだ。信頼すればいいのだ。彼女達のことも]

　ええ、行きましょう。

[「お待たせしました」とやってきたファシリアの姿は、怪我こそしているものの、頼もしいものだった]

　骨も、肉も、魂も。全部拾いにね。

(22) pure_g 2016/04/18(Mon) 17時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― アトリエを出て ―

　さて、方角的にはきっとあちら――

[骨も肉も魂もという黒姫の心強いこと。>>22
足元のひかりがふより、一歩先を行く。]

　……主人が恋しいですか
　なんとなくこれについて行けば辿りつける気がします。

[行きましょうと先導して町の外へと出て行った]

(23) はたけ 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　ふふ、その子が先導者？　頼もしいわね。
　行きましょう。

[それがまだ輝いているのなら、リアントは無事なんじゃないか、なんて思う。>>23
リアントの周りで輝いていた光の粒によく似た、それ。
一体どういう経緯でファシリアにそれがついたのかは、なんとなく、予想はつく]

　骨を拾うのは仕事じゃないのよ。
　森を守り、人を守る。……それが私の仕事。

[良からぬ輩にはお帰り頂こう。呟く顔は魔女の顔。
既に良からぬ輩が亡くなっていることは、未だ知らない*]

(24) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ 黒の魔女の伝承 ─

　本島から西の海上に浮かぶ離島は、深い森に覆われた島。
　数多の妖精が住まう、神秘の島でした。

　しかし森に棲むのは妖精ばかりではありません。
　恐ろしい魔物達も、その森には住んでいたのです。

　魔物は人間を脅かし、妖精をも脅かしました。
　そこで妖精は、人間に魔物を退治する“森の守護者”を決めてもらい、その者に妖精の力を分け与えることにしました。


　人間は普通、何かしらの宝石を瞳に持って生まれてくるものですが、
　この島では、世界でも珍しい、樹木の化石である「黒玉」の子が生まれることが時々ありました。
　妖精達はその黒玉こそ森の守護者の素質を表すとし、黒玉の瞳の子が生まれた時には森の妖精へ献上するよう、人間と契約を交わしたのでした。

　そして、黒玉の子を森へ献上する代わりに、人間の生活に必要な場所には、魔物が立ち入らぬよう結界が張られました。
　こうして人々は、平和な森で植物の採集や動物の狩猟を行うことができるようになったのです。

(25) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　黒玉の子が守る、深い森。
　その森はやがて黒の森と呼ばれるようになり、守護者は畏怖を込めて、黒の魔女と呼ばれるようになりました。

　相変わらず結界の外には魔物が現れ、日々魔女と魔物が戦っていましたので、人間達の間には「森の深いところには立ち入ってはいけない」という掟ができましたが、
　黒の魔女への畏怖へと相俟って、「それは黒の魔女の怒りに触れるといけないからだ」などと尾鰭が付いたのは、さて、いつ頃からのことだったでしょうか。
　黒玉の子を森へ献上するのは、黒玉の子は妖精に育てさせなければ村に災いを呼ぶからだなどと言われ始めたのと、同じくらいの時期であったでしょうか。

　契約が交わされてから長い年月が経ち、魔女の結界によって人間の集落の安全が保たれていることは、いつしか忘れ去られていきました。
　森の奥に住む魔物、妖精、そして魔女の三者の攻防や営みは、全て「黒い森の奥深くで起こる恐ろしいこと」と、ひとまとめにされるようになってしまったのです。*

(26) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

「それじゃあ、森の守護者は人間の為に働いているのに、
　魔物と同じ怖いものだと思われちゃっているの？」

「そうね。魔物の大ボスくらいに思われているかも」

「だから彼らは、あんなに私達を恐れるのね」

「ええ。だから集落に姿を見せず、森で大人しくしているの。
　迂闊に彼らを怖がらせるようなことをしてはだめ。
　あまり彼らを怖がらせると、いつか勇者様がこの森へ、
　魔女を討伐にやってくるかも知れないわ」

「この島を脅かす魔物の王として？　酷い話だわ！」

「──ふふ、ほんの冗談よ。
　本当に勇者様だっていうのなら、私達の真実を話せば
　きっと分かってくれて、力になってくれるはずよ」

「本当……？　分かってくれる？」

「ええ。きっとね。
　だから、うっかり結界の外へ迷い込んだ人間は追い返すけど
　わざわざ魔女を訪ねてやってきた人間は手厚くもてなすの。
　分かったわね？」


　──それでは次は、こんなお話。*

(27) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ 黒玉の姫のお話 ─

　黒姫は、実に200年ぶりに生まれた黒玉の子でした。
　生まれてすぐに妖精達へ献上され、先代の“黒の魔女”であった女性に育てられることになりました。

　妖精との付き合い方、魔術の扱い方、魔物との戦い方。
　森の最奥から湧く魔物が人間の集落に行かないようにと張られている結界の、術の仕組みや修繕方法について。
　森の薬草を使って薬を作る方法。海の上を歩く方法。
　夜中に海上を歩いて本島へと渡り、顔を隠して闇市で薬や加護の装備を売るという、生活の術。

　全ては彼女から教わることとなったのです。


　彼女には、黒猫の使い魔がいました。
　とても聡明で、危機察知能力に優れた素晴らしい猫でしたが、黒姫には彼が話す言葉がわかりませんでしたし、なんだか下に見られているようなきらいがありました。
　魔女は笑いながら言いました。「いずれ彼の話す言葉が、あなたにも分かるようになるわ」と。


　朗らかな魔女と、つれない使い魔と。
　二人と一匹の生活は、魔物との戦闘の日々でしたので生傷も絶えませんでしたが、
　慎ましやかで、それはそれは楽しい日々でした。

(28) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　黒姫が齢18となった年。
　魔女から、妖精の秘薬を渡されました。


　妖精達は、年に一度、一人分だけ、不老不死の秘薬を生成することができます。
　しかしそれは、口にしてから一年間は、どんな傷も病も秘薬を飲んだ人間を死に至らしめることはありませんが、
　一年経った時に次の秘薬を飲むことができなければ死んでしまうという、不完全なものでした。

　──いや、不完全というよりも。
　妖精が魔女の命を握り、森に縛り付けるための呪いと言った方が良いのかも知れませんが。


　その薬を黒姫が飲むということは、黒姫が不老不死の体を手にし、黒の魔女になるということ。
　そして、先代の魔女は死ぬということでした。


　黒姫は、嫌だ嫌だと大泣きしました。
　まだ側にいて。あと10年くらいは大丈夫だから。と。
　しかし、次代の18歳になった時に代替わりをするのが、魔女の掟だというのです。

　優しく髪を撫でながら、子供にするように口移しで渡された薬を、黒姫はとうとう、飲み込んでしまったのでした。


　そして、冷たくなった魔女を抱いて泣きながら、

「これでお前が次の我輩の主人であるぞ。
　我輩の主人であるからには、強くあれ。黒姫」

　ちょっと偉そうで、凛とした声を、初めて聞いたのでした。

(29) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　それから100年ほど、ノワールと二人きりの生活が続き、黒姫はだんだんと“魔女”らしくなっていきました。
　それは、怒ることも笑うこともなくなって、人らしい感情を失い、森の営みの一部になっていくということ。
　先代のように、ずっと朗らかではいられなかったのです。


　そんな時、出会ったのがアナスタシアでした。


　森の奥へ立ち入ったアナスタシアを諌めた黒姫に、彼女は「ごめんなさい、本島から来たものだからそんな決まりがあるのを知らなくて」としれっと返しましたが、
　──さて、本当のところはどうだったのでしょうか。
　ともかく、魔女の忠告にも臆さず、少しお話をしましょうよなんて言う彼女を、黒姫はもてなすことにしたのでした。

　そして、大らかで掴み所のない、どこか先代の魔女に似た雰囲気を纏ったアナスタシアは、
　ぽっかりと穴のあいた黒姫の心にするりと入り込み、じわりじわりと満たしていったのです。

　魔女の棲む森に恐れず踏み入って、頑なな魔女の心を開いたアナスタシアは、
　黒姫にとって恩人であり、かつて夢見た勇者様なのでした。


　そんな大事な人を再び失った時の苦しみは、如何許りか。
　日々悲しみに暮れる黒姫は、もう、森の一部ではいられなくなっていました。
　アナスタシアと出会った後の黒姫は、すっかり「人間」に戻ってしまっていたのです──*

(30) pure_g 2016/04/18(Mon) 18時頃

【人】 錬晶術師 パズィ

―アトリエ・トールと>>8―

…ありがとう。

[しっかりと頷くトールに向き合って、同じように頷く。
頼もしい弟子に頼ろう。彼だけではなく、今後も色々な人間に助けられるだろうから]

ファシリアと何を話したのかは、後で教えるよ

[鞄にはまだ日誌が入っている。取り出せば、挟まっている手紙の厚さで目的のページはすぐ見つける事ができるだろう
彼が知らないままであるのはとても不公平である気がしたから]

…え？そうなの？
真面目だなぁと思っていた君がねぇ…？

[食事を忘れて叱られていた>>10と聞けば逆にこちらが目を丸くした
次に、思わず笑いが溢れる。アナスタシアに教えを享けていた頃の彼は何事も勤勉に取り組む真面目な青年に見えていた

そうして互いに笑い合い、会話が落ち着けば、やがて大人しく治療を受けただろう]*

(31) akimomiji 2016/04/18(Mon) 23時頃

【人】 錬金術師 トール

―メアリーと―

[>>16夜間に２人診ているので、神経が敏感に反応した模様。
メアリーが咳をする様子には僅かに眉を寄せ、]

…背中を、ですか…。

え、血の味？

[彼女の状況を反芻した男はさぁ、と顔が蒼褪めさせる。
そっぽを向く彼女の両肩をがしりと掴んだ。]

手足が上手く動かないという事はありますか？
動かすと激しい痛みがあるところは？
打ってすぐに痛みが出ました？
呼吸が苦しいとか、そう言った事はありますか？

[男が疑っているのは衝撃によって消化器官が傷ついたケース。
最悪のケースは肋骨が折れて肺を突き破り、穴が空いていた場合。
その場合は一刻も早い治療が必要とされるので、思わず矢継ぎ早に質問を口にしていた。]*

(32) 蒼生 2016/04/18(Mon) 23時頃

【人】 錬金術師 トール

―アトリエ―

[ファシリアがやはりリアントを迎えに行くという。
クロヒメと姉弟子が言葉交わす中、骨を拾うという不穏な響きが混じるのには肝を冷やしていた。
治療が終われば沈むように眠りについてしまったが、リアントの無事が気になるのは男もで。

それにクロヒメが同行すると聞けば]

あ、あの。
私も連れて行って下さいませんか。

昨日よりはましな装備をしますので。

[光る球を引き連れながら、彼女らに願い出た。

彼女らと比べれば戦闘に不慣れな身ではあるものの、容易には引かない構えである事は通じたか。*]

(33) 蒼生 2016/04/18(Mon) 23時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― アトリエにて弟弟子と>>33 ―

　――……。

[貴方はここに居なさいと、普段ならそう言っていただろう。
けれど。]

　いいでしょう、そういう約束だったものね>>3:245
　ただし、私は手負いです。貴方の事も守れるとは思わないで頂戴。

[に、と笑って言った。]

　急ぎましょう

[急かすように言ってアトリエを出たか。*]

(34) はたけ 2016/04/18(Mon) 23時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― 町を出て ―

[町を出る前に、口にしたのは数刻痛みを忘れる薬。忘れるだけで薬が切れる10時間後程にはまた痛みが帰ってくるのだけれど、ないよりは幾分かマシだろう。]

　――ふんっ！

[急ぎたいので手段は選ばない。魔物や盗賊の気配を察知するたびに惜しげもなく爆弾を放り投げる。――そのたびに足元の光がびくりと揺れている気がした。]

　音で逃げてくれると良いですが

[からからと後ろをついてくる台車、己、そして（見た目が）少女、と弟弟子。
警戒すべきは魔物より、人間かと。少々開き直った女は逃げぬ輩にこう告げた。]

　ねぇご存知？クレイジーボムが相手を葬る前に質問をすること。
　ところで、熱いのと、冷たいのと、痺れるの、どれがお好み？

[青ざめて逃げ出すならばそれで良し、分からぬようなら脅かし程度に前菜をご馳走してやりつつ。ひかりを追いかける。採石場跡までは、あと少しか。]

(35) はたけ 2016/04/18(Mon) 23時半頃

【人】 錬金術師 トール

―アトリエにて姉弟子と>>34―

――ありがとうございます。

[願い出た同行は笑顔と共に許されて。
男は深々と頭を下げる。]

えぇ、勿論。
自分の身は自分で守ってみせます。

クロヒメさんもどうぞ宜しくお願い致します。

[昨日の木杖とお守りの爆弾。
幸運の金貨とタリスマンも外套の隠しに忍ばせて。
小瓶に入れた薬剤を確認すると、姉弟子達についてアトリエを出た。*]

(36) 蒼生 2016/04/18(Mon) 23時半頃

【人】 錬金術師 トール

―姉弟子のアトリエ>>19―

…失礼致します。

[久しぶりに入った姉弟子のアトリエ。
とはいえ、入ったのは彼女が独立して間もない頃。
師匠の使いでやって来たくらいだろうか。

クロヒメが黒猫を語らうのを見て何か思う事があったのか、光の球がふよふよと纏わりついて来た。]

はいはい、分かりました。
私には貴方がいますね。

[男は肩を竦めていなす。

それにしても彼？は何で出来ているのだろう。
じわじわと好奇心が蘇ってきて、そっと虹色に触れれば硬質な感触。
材料的には貝の破片が混じっているのでその感触はおかしくはないのだが。]

(37) 蒼生 2016/04/18(Mon) 23時半頃

【人】 錬金術師 トール

[本来なら、失敗すれば役に立たないゴミになるのが普通。
それが何の因果か、全く知らないもの―時々、生きているように動く道具は生成されているが―に変化した事に驚きを隠せない。
けれど今回の錬成には、彼？に魂のようなものが備わる要素は一切加わっていなかった筈なのだが。]


…今回の一件が収束したら、
貴方が‘何’なのか解き明かしてみせましょう。

[挑戦めいた言葉を吐いて、眼鏡のブリッジを押し上げてみせる。

やがて準備を済ませた姉弟子がやって来れば]

――はい。

って、骨も肉も魂も全部揃っていてくれないと嫌ですからね！

[二人の交わす不穏な―けれど同時に頼もしくもある―単語には思わずそんな事を言って、リアント救出隊の末席に収まった。*]

(38) 蒼生 2016/04/18(Mon) 23時半頃

【人】 錬金術師 トール

―アトリエの外へ―

[>>23昨日よりも少し薄まったようにも感じるが、先導するように動くひかりは
元々の持ち主だった男は今も無事なのだろうという希望を胸に抱かせてくれて。

>>24クロヒメの言葉は森を守る魔女に相応しく。
その華奢な躰にどれだけの覚悟を秘めて生きてきたのだろう。
男にはとても眩しく感じられた。]


――よし、

[男は彼女らの足は決して引っ張らない、と気を引き締めるよう、杖をしっかりと握る。
お供に光る球を連れて、彼女らに従って道を急ぐ。*]

(39) 蒼生 2016/04/18(Mon) 23時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ 町の外>>35 ─

[痛みを感じず暴れるファシリアの様子にはらはらしながら、ちゃんと秘薬を塗っておいて良かった、と心から思う。
秘薬もなしにこんなに暴れ回っては、マナがだばだば溢れ落ちてしまうところだった。

黒姫が何かをする前にファシリアが全部蹴散らしてしまうので、ただ後ろをついて歩くだけではあったけれど。
何かが近づく気配がするたびに「にゃぁお」と鳴き声を上げて警戒を促すノワールは、ちゃんと仕事をしているようだ]

　頼もしいお姉さんねえ、トール。

[もし万が一、ファシリアの忠告を無視して近づく輩がいるようなら自分が吹き飛ばしてしまおうと、いつでも妖精を召喚する準備はしつつ。
くすり、隣を歩くトールに笑いかけるのだった]

(40) pure_g 2016/04/19(Tue) 00時頃

【人】 黒衣 リアント

――採石場跡地――

[鞘の先へと魔石の袋の紐を通し、口に銜えて運びながら。
入り口に向かって、てこてこと歩く事3分程。

傷口から流れる血は既に止まっているが、消耗しきった体力では
少し歩いただけでも疲弊して、その場へぺたりと座り込む。]

　………ん？

[不意に入り口の方から自らの魔力の気配と共に、
不穏な爆発音>>35が近づいてきている気が、して。]

　………。

[嫌な予感しかしない。咄嗟に近くの大岩の影に、2

1.隠れて伏せた　2.隠れようとしたが力は入らず、その場に伏せる]

(41) nitro 2016/04/19(Tue) 00時頃

【人】 宿屋の娘 コーラリア

それでも怪我してる事に変わりはないんでしょ。
化膿したら長引くんだから。

[だから大人しく治療してもらってきなさい、とメアリー>>15に告げた。]

困った子だよね。
アナスタシアさんいなくなっちゃって寂しかったのかなぁ。

[一体どうして時計が3年も経った今、お腹を空かせたのかは分からない。
アナスタシアが生きていた頃も定期的に魔石を与えていたのかもしれないが、それなら何故弟子に言っておかなかったのか疑問だ。

ちらっと見た時計はどうやら満腹になったのか、もう魔石を目の前に置いても食べようとする様子はない。
これで街の時計達は動き出すのだろうか。
それともまだ何か必要なのだろうか。

そんな事を考えたところで、トールがこちらへ向かってくれば後は彼に任せて席を外す。]*

(42) Canaria 2016/04/19(Tue) 00時頃

【人】 錬金術師 トール

―夜のアトリエにて姉弟子と>>17 ―

[姉弟子の足元をぱたぱた回る姿は子犬にも似ていたか。
夜盗の話している事を聞いていない男は、未だに彼が‘何’だか分かってはいないのだけれど。]

行く予定があるんです？
…冗談ですよ。きちんと綺麗に治しますから。

[姉弟子には幸せになって欲しいと思うから。
添いたいと願う人を見つけた時にこの傷がケチをつける事のないようにしたい。
尤も、そんな相手に彼女が惹かれる事はないだろうけれど。

動揺している間に姉弟子はさっさと背を向けてしまった。
ならば自分はすべきことを為すだけだ、と男は腹を括る。]

此処はどうしようもないです。
少しだけ我慢を。

[不満げに零すのには冷静に返しつつ、
出来る限り痛みを抑えた治療を終えれば、彼女に治療の終了を告げた。*]

(43) 蒼生 2016/04/19(Tue) 00時頃

【人】 錬金術師 トール

―夜のアトリエ・パズィと>>31―

…どう致しまして。
とはいえ、これからですけどね。

[そう冗談めかして笑ってみせる。]

――教えて頂いていいんですか？
…ありがとうございます。

[自分にも明かさねば不公平、と思っている事は知らないが、明かしてくれることは単純に嬉しく。
目元を緩めて頷いてみせた。]

没頭してしまうと、他が見えなくなってしまうんですよね。
…私の悪い癖。

[瞠目の後、笑う彼にはちろりと舌を出してみせて。
懐かしい昔話に花を咲かせたか。

やがて一段落つけば水や布の準備を始め、彼の火傷の痕に慣れた様子で治療を施し始めた。]*

(44) 蒼生 2016/04/19(Tue) 00時頃

【人】 錬金術師 トール

―現在・町を出て―

[>>35もう、あのひかりも怯えているじゃないですか。

痛みを忘れたかのように動く姉弟子に傷口が開くのではないかとはらはらしつつ、
クロヒメらと共に彼女の後をついて歩く。
>>40ノワールが何者かの気配を察知して一声鳴く度、爆音が鳴り響いたか。

逃げない輩に最後通告を突きつける姿を見て、
これでは何方が悪役か分からない…と思ったのは心の中に秘しておく。]


――…本当に、昔からお転婆さんで。

[クロヒメに話し掛けられれば、軽く肩を竦めて応じてみせた。

堅い甲羅でさえも溶かしてしまう劇薬の類は出来れば魔物に使いたいもの。
人を癒す物を作る手で人に危害を加える事は可能な限りしたくはなかった。]

(45) 蒼生 2016/04/19(Tue) 00時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― 採石場跡地 ―

　ふう、次から次へと。
　戦う気がないのなら、始めから近寄って来ないでくださいよ。

[呑気に爆弾のストックを数えていた頃。
ひかりがふより、とある方向へと飛んでいく>>41

それと同時くらいか、背後に忍び寄る気配を察知したのは。]

　黒姫様。
　私では数が絞れませんが――お気づきでしょうか。

[爆音に驚く事もなく迫り来る影は、手練れとも言わないが、そこそこに出来る者か。
黒姫へと問いかけつつ>>40]

　……彼も近いようですね。
　お願いできますか？

[男の回収はトールに頼んでしまおうか>>45などと早速のリーダー気取りであったか。]

(46) はたけ 2016/04/19(Tue) 00時半頃

【人】 宿屋の娘 コーラリア

[アトリエをきょろきょろ見渡したが、裏町の小さな時計屋で会った黒衣の男の姿は見えず。
どうやらまだ帰ってきていないようだ。

ファシリアとトール、黒姫が出かける準備をしている。
彼を迎えに行くらしい。
怪我をして帰ってきたのに大丈夫なのだろうかと心配になるが、まともに戦闘をした事のない自分が行ったところで足手まといになるだけだ。
大人しく彼女達を見送る事にする。]

行ってらっしゃい。
無事に皆で帰って来てね。

[どのくらい危険なのかは分からないけれど、酷い怪我がなく帰ってきて欲しい。
疲れて帰って来るであろう彼女達の為に、明日は何か料理を振る舞おうか。]*

(47) Canaria 2016/04/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ 採石場跡地>>46 ─

　ええ。ノワールがさっきから唸ってる。

[ファシリアの問いかけに、こくり、頷く。
意識を集中させて生体反応を見れば、8人はいそうだ]

　リアントが弱っているとしたら、引き合わせてしまう前にここで足止めしないといけないわね……
　まかせて。

[そう言いつつ、最後のひとつの爆弾──綺麗な爆弾を、そっと袖の内に仕込んだ]

(48) pure_g 2016/04/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　さあ。爆弾魔法のチュートリアル、
　その最後の相手となれることを誇るがいいわ。
　派手にいきましょう？


　　　シルフ、サラマンダー、ウィルオウィスプ──

　　　──彼らはお宝に飢えているようなので、
　　　ありふれた財布の中身なんかよりも
　　　空の太陽でも掴ませてやりなさい！


[シルフの風に乗って射出された爆弾が、連中が避ける間も無く、彼らの足元へと着弾する。
サラマンダーの火によって弾けたその爆弾が、盛大に弾けて──その爆風に、彼らが36^(0..100)x1mほど舞った]

(49) pure_g 2016/04/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

[きらきらと綺麗な爆弾の破片をウィルオウィスプの光が照らし、なんとも幻想的な花火となっているが、
打ち上げられた玉のひとつひとつは人間である。

ちょっとやりすぎたかなあなんて思いつつ、彼らの落ちる先には一応、シルフによる風のクッションを引いておいた。
爆弾そのものはきらきらと綺麗なだけで、殺傷能力の高いものではないようだったが、空高く打ち上げられた盗賊どもは皆仲良くおねんねだ。

まあ放っておいても大丈夫だろう、多分。早々目覚めやしないだろうし、目覚めたところで動けもしないだろうから]

(50) pure_g 2016/04/19(Tue) 00時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

　左様で。
　命知らずが多うございますわね。

[頷いた黒姫にげんなりとした表情を浮かべる。]

　弱っているかは知りませんが。
　――私の傷を治してくれました。だから怪我はそのままになっているかと。

[さてどうしようかとため息を付こうとしたその時、何とも頼もしい言葉が>>48]

　ふ、ふふ。すみませんこんな時に。
　なんと勇ましいお方かと。

[自分を爆弾をホルダーから抜き取る。一つ二つなんてみみっちい事はせずに両手に三つずつ、計６つは同じ属性を持つ毒の爆弾。]

(51) はたけ 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

　―――まぁ、なるほどこれが融合術ですか。
　素晴らしい。

[派手に行きましょう？と言った黒姫が魔法と爆弾の合わせ技を披露して>>49
品評会の審査員よろしく呑気に評価をしてしまった。]

　僭越ながら、続きましょう。

[飛び上がった者たちの足元近くを狙って、爆弾を思い切り放り投げる。
引火は――サラマンダーさんよろしくです。]

　安心なさい、死にはしません。
　少々長いお昼寝を。

[ついでで弾けた爆弾はもわもわと蒼い煙を立ち上らせた18^(0..100)x1]　

(52) はたけ 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 錬金術師 トール

―採石場跡地―

[>>46ひかりに導かれて辿り着いた先は、見覚えのある場所だった。
姉弟子がぼやくのを聞きながら何度か鉱石を取りに来た事があったのを思い出していると、不意に奥へひかりが飛んでいくのを見止め。

クロヒメと声を掛ける姉弟子。
>>48クロヒメとノワールも気付いていた様子だ。
男は自分の感覚で悟るより早く、彼女らの反応を受けて何者かが近付いている事を悟る。]

…分かりました。

[男は短い応えと共に頷いてみせる。

近付く者達は恐らく魔物の気配ではなく。
人を相手にして戦う事に躊躇いが生じてしまう自分が加わっていても足手まといになるだけ。

それよりも彼らと本格的な戦闘に及ぶ前に負傷しているリアントと同流した方がいいのは自明の理。]

(53) 蒼生 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 錬金術師 トール

――其方は宜しくお願い致しますね！

[彼女達が戦い始める前に、男はそう言い置くとひかりが向かった先を目指して駆け出す。

背後に派手な爆発音がしたが、それでも足は止めずに。]

(54) 蒼生 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 錬金術師 トール

…リアントさん！
ご無事です、か？

[地面に伏せる白い毛玉を見つけ、男はぱたりと走るのをやめる。
ひかりは白い小型犬に纏わりついており、犬の咥える杖には見覚えがあった。]


…え？
ええ？

[それらの状況証拠から至った考えに男は黄水晶を瞬かせる。
慌てて周囲を見渡したが、リアントの姿はなく。]


…あのぅ、もしやリアントさんで？

[男は子犬の傍にしゃがみ込むと大真面目な顔で声を掛けた。]*

(55) 蒼生 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

[ファシリアが爆弾を投げた>>52のに反応して、サラマンダーが爆弾に引火させる。
黒姫の指示でなかったからか、少々タイミングがずれたようだけれど。
それでも立ち上った蒼い煙は、シルフの風クッションに巻かれてふわふわと広がっていき、落ちてきた男達を包む形となった]

　……ファシリア。
　あれは、何の爆弾？

[と首を傾げて素朴な質問を]

(56) pure_g 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 黒衣 リアント

[いよいよをもって、洞内へと響いた
派手な爆発音に伏せていた耳がぴこ！と立ったか。
周囲を警戒するように顔上げれば、
やがて前方の暗闇から自分の『ひかり』が
漂ってくるのが目に入る。

力を渡す前よりも少しばかり消耗した様子のそれが、
自らへと触れれば2割程魔力は回復したか。]

(57) nitro 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 黒衣 リアント

　………げ、

[ほぼ同時に暗闇の奥からトールが名を呼び走り寄って来る。>>55
混乱したように暫く周囲を見渡す黄水晶が素早く何度か瞬き、
口にした鞘を見、それから伏せた自分を捕らえたか。]

　………。

[隣へとしゃがみこんだトールから毛玉はぷい、と視線を逸らし――2

1.ぽん、と軽い音を立て人の姿へと戻る
2.魔力が足らず戻る事ができない]

(58) nitro 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

　私を誰だと思っています？

[此方はよろしく、と言って駆け出す弟に不敵な笑みを。
とはいえ、実際問題ほとんど黒姫が片づけてしまったのだけれど――。
それは、それとして。

粗方片付けが終わった頃、黒姫に尋ねられれば>>56]

　はい、あれは。
　催眠薬のなりそこない、とでもいいましょうか。

　本来なら催眠薬になる、材料で出来たもの、です。

[語る表情に憂いはなく、本当、どうしてでしょうねと笑った。]

(59) はたけ 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 黒衣 リアント

　……リアントさんな訳ですが何か文句ある？

[毛玉は41^(0..100)x1秒程の沈黙の後に、トールへとそう答えた。
不機嫌そうに尻尾でべしべしと地面を叩きながら。*]

(60) nitro 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

　ああ、睡眠薬。
　ふふ、あれでしばらくはぐっすりね。
　起きた時には空を飛ぶ夢でも見た、って気分でしょう。

[なんて朗らかに爆弾の話をする。>>59
なるほど、そうやってファシリアの爆弾はできるのね、と、興味深げにこくりと頷いた]

　じゃあ回復爆弾とか、そういうのもできるのかしら。
　不思議なものね。本当、魔法みたい。

[私の最後の爆弾も綺麗だったわ、と笑ってみせて]

　……さて。トールはリアントを見つけたかしら？

[洞窟の方へ入ろう、とファシリアを促す]

(61) pure_g 2016/04/19(Tue) 01時頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

　そうなんです。
　あの程度では威力はそれ程振るわないでしょうが。
　彼を連れて帰るまで眠っていて頂ければ上々かと。

[失敗作だった事には不満げなため息をついたか。
興味深そうにうなずく黒姫>>61には、苦笑いを浮かべつつ]

　先程は寄るだけでしたが。
　私のアトリエに、お越しになりますか？

　回復爆弾も有りますよ。

[とは言え爆弾は爆弾なので、吹っ飛ばして回復するという存在意義を問われる一品だが。]

　お気に召したようで何より。
　片付きましたし、トールに合流しましょうか。

[黒姫に促される形で洞窟へと入って行った]

(62) はたけ 2016/04/19(Tue) 01時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

─ 洞窟 ─

[そして洞窟へ入り、トールの姿を見つけるが……
しゃがみこんだトールの隣にはなんと、リアントの杖を咥えてぺしょりと床に伏している、白いテリアの姿があった]

　……リアント、なの？

[──イクシオンと同じような黒衣を纏い、イクシオンの愛犬と同じ名を持った彼。
まさかとは思ったが──小型犬に変わってしまった彼を見て、確信した。
彼こそが本当に、妖精の言う「本島の森に住み着いた犬のおばけ」、なのだろう]

(63) pure_g 2016/04/19(Tue) 01時半頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

[とりあえず外傷はないか調べ、肩に傷を見つけたなら秘薬を塗ろうとしつつ、しばらく視線をうろつかせる。
そして意を決したように、口を開いた]

　──リアント。
　直接会えたら、ずっと聞こうと思っていたのよ。

　イクシオン・デーメル、という名をご存知？

[本島の森に犬のおばけが住み着いたらしい、と妖精に聞いたのは、どのくらい前のことだっただろうか。
たしかその森は、イクシオン──かつて「不老不死の薬について教えて欲しい」と私を訪ねてきた黒衣の男が、研究に使っていると言っていたはずの森だ。
そこに今は、彼の愛犬──そう、たしかリアントという名前の──が、おばけになって住み着いているという。
──そこにもうイクシオンはいないのだろう、となんとなく悟ってはいた。

しかし少々、気になっていたのだ。
「私の知る不老不死の薬は、貴方の求めているようなものではない」と素気無く追い返したあの男の末路が、結局どのようなものであったのか。諦められたのか、それとも執念深く不老不死を追い続けたのか。
単なる好奇心か、お節介か、罪悪感か。それを彼に尋ねるのは酷かと思いつつも、尋ねずにはいられなかった]

(64) pure_g 2016/04/19(Tue) 01時半頃

【人】 錬金術師 トール

[>>58白い子犬からは目を逸らされた。

――その行動は、私の言葉を認識しているという証左なのでは。

と思いつつ、口には出さないでいた。
光る球は喜ぶように子犬の周りをふよふよと飛び回って。

そうして長い沈黙の後、尻尾で地面を叩きながら犬が応えを返す。
それは紛れもなく探し人の声で]

いえ、文句はありませんが。
また随分と可愛らしいお姿に…。

[安堵の余り、うっかりと余計な言葉を零せば、
彼の不機嫌の度合いは悪化してしまうかもしれないが。

男は眉尻下げて笑いながら言葉を継いだ。]

(65) 蒼生 2016/04/19(Tue) 01時半頃

【人】 錬金術師 トール

…お帰りが遅いので、お迎えにあがりましたよ。

ご無事で何よりです。

[――と。]*

(66) 蒼生 2016/04/19(Tue) 01時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

― 洞窟 ―

[深くまで潜らなければならないかと危惧していたが、意外にもすぐに彼へとたどり着けたようで。黒姫の後ろからひょこり>>63]

　………まぁ。

[なんとも愛らしい姿になったものだこと。]

　運ぶのに労力は要らなそうですね。

[一人の方がやりやすいと彼は云った。
今この場には自分を含めて三人の人物が居る。

少しでも彼が嫌そうな顔をしたなら、復讐は成功と言えるだろう。]

(67) はたけ 2016/04/19(Tue) 01時半頃

【人】 黒衣 リアント

[先にトールにも同じ事を聞かれていたから、
既に二度目となる問い>>63だ。]

　だーかーらー、そうだっつってんだろ。

[クロヒメがそれを聞いていたかまでは知らないが、
そもそも不服であるこの状況を二度も確認されれば
自然と声も低くなった。
こちらを見、どうにもうろついた視線へと首を傾げれば、]

　……俺の主人の名前だけど。
　何、それって今聞く事な訳？

[この状況で出てくる名前にしては予想外。
思わず毛玉は半目ではぁ？と
言わんばかりの視線をクロヒメへと送ったか。]

(68) nitro 2016/04/19(Tue) 02時頃

【人】 黒衣 リアント

[顔を逸らせば、何故か確信を深めたかのように
黄水晶の瞳の奥がきらりと瞬いた気がした。>>65

沈黙の後、安堵したような響きが聞こえれば
少しだけ、悪い事をした気分にもなる。

いや、やった事に対して後悔はしていない訳だが。]

　好きでこの格好な訳じゃない。

[可愛らしい、の一言には一層不服気にふん、と鼻を鳴らして。]

(69) nitro 2016/04/19(Tue) 02時頃

【人】 黒衣 リアント

[眉尻下げる彼をちら、と見上げる視線は
どうにも叱られるのを恐れる子犬の様な仕草。]

　……ちゃんと帰れてないんだがなぁ。
　その様子だと、俺は許して貰える訳？

[ぺたりと耳が伏せられたか。犬の姿では、
何時もの様に笑みで感情を隠すことは、できそうにもない。*]

(70) nitro 2016/04/19(Tue) 02時頃

【人】 黒衣 リアント

[と、更に続けて現れる姿>>67が覗けば
それだけで犬は嫌そうに低く唸り声を上げる。

男にとっての復讐劇(但しされる側)は
もはや既にスタートされている訳でして。]

　…人を物みたいに言うんじゃねーよ。

[何時ものような悪態を返す言葉にはどうにも力が篭っていない。
よりによって超めんどくさそうな奴に正体がバレた。
めちゃくちゃ憂鬱である。]

(71) nitro 2016/04/19(Tue) 02時頃

【人】 黒衣 リアント

　最悪だ。―――ほんっとに、最悪だ。

[子供のような悪態を返す事しか、今はできずに。*]

(72) nitro 2016/04/19(Tue) 02時頃

【人】 錬金術師 トール

[>>69鼻鳴らす彼の返事には静かに頷いた。]

…そうでしょうねぇ。

[こんな姿はきっと誰にも晒したくはなかったのだろう。
けれど現状、彼は人の姿を保てなくなる程に消耗しているという事で。]

――無理をさせてしまいましたか。

[単身で夜の草原へ赴こうとした自分の愚かしさ、そうして守って貰い、逃げるしか出来なかった自分を恥じるよう。
ごめんなさい、との謝罪は呟くように。]

(73) 蒼生 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 錬金術師 トール

[>>70此方を見上げて来る仕草は、何かを恐れているような。
ぺたりと伏せられた耳を見ながら、眉尻下げた男はそっと息を吐き出す。]

――あれはね、
‘必ず生きていて下さい’っていう意味だったんですよ。
ちゃんと戻るには生きていなければいけないでしょう？

あ、魂だけ帰って来るっていうのはなしですから。

[だから、
無力な自分を恥じこそすれ、貴方を怒ってはいないのだと。
言外に伝えた。*]

(74) 蒼生 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 錬金術師 トール

[やがて、>>63>>67クロヒメと姉弟子が合流する。
驚くべき速さで事が成し遂げられたのだと思えば、少し、いや大分恐ろしい気もするが。

――イクシオン・デーメル。

クロヒメの口からその名が紡がれるのを聞けば、男は目を瞬かせる。
薬学を専門とする男にとって、彼の名前は頭に染みついている程の存在。――何せ、現在使用されている薬品類の殆どには彼が携わったとされているのだから。

晩年に打ち込んでいた研究から世間には狂人という評価もされているが、男にとっては偉大なる先人。
師匠とは別の位置で尊敬する人だった。

そういえば彼は白い犬を飼う愛犬家でもあったか、と記憶を紐解きながら子犬を見つめる。
写真でしか見た事のない先人は、確か彼の着ていたような衣類を身に着けていた、と今更ながらに思い出した。

二人の間に何の因果があるのかは分からないが、クロヒメと彼との会話を邪魔する心算はなかった。]

(75) 蒼生 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 錬金術師だった女 ファシリア

[漸く見れた嫌そうな顔>>71を見るやにんまりと唇に弧を描く。]

　あら、大事な事ですわ。
　成人男性を運ぶのは大変でしょう？

　か弱い女性が二人もいることですし。

[尚、このか弱い女性二人は先程――とは語るまい。続く最悪という言葉に益々機嫌が良くなり]

　――なんなら当初の予定通り、あれに乗っても宜しいですよ。

[かたかたと後ろをついてくる台車を指さしたが]

　あらこの石。

[とうの人物が無事だと分かると、興味は採石場に落ちている石へと移った。
やがて黒姫との会話が始まれば、少し眉根を寄せたか。
聞いてよい内容なのかも分からないし、それよりなにより]

　ふむ。
　長居は無用でしょうか。この場所、あまり良くないものが住処にしていそう。

　――積もる話がおありなら、戻ってからゆっくりなさっては？

[洞窟の奥から獣の咆哮が聞こえて、そう進言した。
皆が同意するようなら、踵を返し、町へと向かっただろう――**]

(76) はたけ 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 錬金術師 トール

[>>67>>71>>72姉弟子との言葉の応酬にはくすりと笑い。

自分の背後に隠れられれば]

…おやおや。
私が抱えて行きましょうか？

[などと軽口を叩いた。]*

(77) 蒼生 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 黒衣 リアント

[無理をさせた>>73と気遣う言葉が聞こえれば、
ふるりと首振り力を抜いたように地面へ伏したか。]

　うんにゃー。
　元々俺の失態だからなぁ。判断ミスった俺が悪いさ。

[怪我をしたのも、血痕を残したのも、
そもそもが自分がやらかしただけの事なのだ。
責任を取る事は当たり前の事であり。

守ると約束したのも逃げろと言ったのも、全てはこの口。
彼が謝る事は決してないのだと。
恥じる様に呟く彼へと、諭すような声色を落とす。]

(78) nitro 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 黒衣 リアント

[けれども続いた言葉>>74を、きょとりとした様に丸い瞳が見上げる。]

　……そういうもんか？

　…………そうかあ。

[正しく言葉通りの意味しか受け取っていなかった
犬にとっては、想定外の物だったか。
丸まっていた尻尾が一度、ぱたりと揺れ地面を叩いた。*]

(79) nitro 2016/04/19(Tue) 02時半頃

【人】 黒衣 リアント

　か弱い、か弱いね。
　――――ハッ、よく言ったもんだ。

[か弱い女性>>76の生じさせる爆発音では
決してなかったと思いますね。さっきの音はさぁ。
それはファシリアだけでなく、クロヒメにも半ば投げかけられていたか。

犬の中ではこいつら一緒に来た時点で同類である。
何時ぞやだったか、あの謎の通信で物騒な会話もしてたし。]

　…固そうだし酔いそう。嫌だ。

[指された台車を横目に、贅沢な注文を一言。
次いだ軽口>>77の先をちらりと見上げ。]

(80) nitro 2016/04/19(Tue) 03時頃

【人】 黒衣 リアント

　ん、そうだな。
　俺を迎えに来てくれたんだろ？

[犬が人の姿だったら、言いながらにやりと笑っていただろうか。
そのつま先をてしてしと踏んで催促する。
とはいえ勿論無理強いする事もないのではあるが。]

　―――だな。さっさと戻るに越した事はねぇや。

[響く獣の咆哮にぴくりと三角の耳が跳ねたか。
ファシリアへと同意を返せば、三人と町への道を共にした。**]

(81) nitro 2016/04/19(Tue) 03時頃

【人】 黒の魔女 クロヒメ

[今聞く事か>>68とツッコまれて、はっと状況を思い出す。
目の前の子犬は怪我をしているし、いつ魔物に襲われてもおかしくない状況だ]

　……そうね。後で落ち着いてから話しましょう。

[リアント、その名を聞いてからずっと気になっていたことだけども、まずは無事に帰還しなくては]

　じゃあ、大人しく治療させてちょうだいね。
　ただでさえ人型も保てなくなっているほどに弱った力、もっと溢れたら嫌でしょう？

[生きた人間との親和性の低い黒姫の回復魔法も、「おばけ」である彼には有効なのかもしれなかったが、
人間より子犬の方が運びやすいので、とりあえず今は秘薬を塗るだけに留めておく]

　じゃあ。……帰りましょうか。

[帰り道はもう少し平和だといいなあ、なんて思いながら*]