
770 【突発完全RP村】ハイカラ遊戯
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
しおりが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、まち子、宗一郎、よし男、十和子、スミ子、りつ、馨の7名。
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[澄んだ液体が半分ほど入ったグラスを、くるくると回し 唇近くまでそれを寄せて、つんと香る酒精の香を覚えたりしながら]
――……。
[男はまた、夜会の場に集う客の顔をひとりひとり眺めてゆく。 貴婦人、将校、伯爵夫人。グラスを運んできてくれた女給。 旅籠の若旦那、そして彼の傍らに立つ未だ名も知らぬ小さな乙女。
笑みを消しているその表情は、眼鏡の硝子の煌めくせいか、 常の彼とは驚くほどに異なる印象を与えるものだっただろうけれど]
――!
[途端、響いた宗一郎の乾杯の音頭に 弾かれたように男は顔を上げ、にかっと笑い]
よっ、待ってましたァ若旦那!
[そう煽りながら、片手のグラスを掲げて――]
(0) 2015/12/12(Sat) 01時頃
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[――その時、どこかで、誰かの悲鳴が響いたような気がした**]
(1) 2015/12/12(Sat) 01時頃
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[私を悪い吹聴者に仕立て上げようとする宗一郎さんには、 即興のおんなの友情で返り討ちに仕立て上げ。>>1:116 獲物を目の前に出し抜こうとするおとこ同士の薄っぺらい友情とは 似て非なる連携は、表面上だけでも嘆きを与えたことでしょう>>1:126
茶番劇はあからさまだからこそ愉しいもの。 過去に嫌う姿に抗えず近づいてしまった大塚さんには>>1:118]
あらあら、でもご自身で自覚するくらいならば、 まだまだ返上できるのではなくて?
尤も、ワタクシ説教爺は嫌いでなくてよ?
[軽口を叩いて肩から指を滑り落とす、取りようによっては 意味深く込められた動きでゆっくりとその場を離れる。 勿論乾杯のグラスを取る為に。]
(2) 2015/12/12(Sat) 10時半頃
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乾杯の音頭の前に、堕ちてしまわないように、ね? この夜会には鷺が出るか蛇が出るかと、仰る方も居たのだし?
[ジゴロの囁きは砂糖菓子より甘く、闇よりも深い。 早速夜の餌食にされつつあるカフェーの乙女へと、>>1:123 陽が落ちると共に存在影薄く、今はその姿すら容易に見いだせない 女学生の乙女へと。 年嵩の助言はすでに遅くとも、言った証拠が残ればいい。
おんなの潔白は自分自身で護るもの。 社交界の掟はけれど告げるに少し遅かったかしら。]
(3) 2015/12/12(Sat) 10時半頃
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[嫌な予感を助長させるかのように、 円舞曲の旋律が、ぷつりと音を立てて途絶えたような気がした**]
(4) 2015/12/12(Sat) 10時半頃
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/* これ、慣れないアルコール摂取で悪酔いからのリバースはアカンよな(あかん) 人狼騒動だと、だいたい泣くか吐くかしてる気がして…
(-0) 2015/12/12(Sat) 11時頃
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[宗一郎の乾杯の音頭に合わせて>>1:127 琥珀を口に含み、目配せに従うようにしてグッと煽る>>1:128
喉を焼く熱い液体は体中に沁みわたり、現実から引き離していく。 貴婦人の助言は、既に遅く遠い>>3
目元を赤く染め、潤む瞳はどこか遠くを見るようで。 はふ、と。 漏れる息は熱く、足元はふらついて覚束ない]
(5) 2015/12/12(Sat) 14時頃
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[きらきらと輝くシャンデリヤが、ふたつみっつと数を増やしてくるくると回る]
わあ、 きれい、ですねえ。
[呂律の回らない口で感嘆の声を漏らす。 嗚呼、まるで夢の世界だ。 あの時に無くした世界によく似ている。 表向きだけは平穏で平和な、腹を探り合う無血の争いごとなど知らない、無垢で能天気であることが許されていた世界に]
(6) 2015/12/12(Sat) 14時頃
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[もう一口ぶん、夢の世界に近づこうと。 グラスに唇を寄せたその時。
どこか遠くで、悲鳴が聞こえたような気がして>>0 夢を見るのはおあずけと言わんばかりに、音の全てが途絶えたような気がした **]
(7) 2015/12/12(Sat) 14時頃
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― 広間 ―
[乾杯と掲げたグラスの中で水面が揺れた。 アルコールは世界を酔わすように波紋を描き、少しだけ狐目を開いて。 夜会の始まりは一杯の酒、たったそれだけの切欠。 それだけで、くらりと意識を浮かす少女も居たが。>>1:123]
やぁ、照れくさいな。止してくれよ、兄弟! 僕は舞台袖が住処だって言っただろう? そうやって煽てたって余興の一つも―――…、
[含み笑いを込めながらも囃し声を片手を制し、満更でもない態度。 しかし、常の軽口調子は最後まで行きつき損ねた。>>0]
………おやぁ? 今、何か聞こえたような。
[酒を一口煽って視線が巡らせ。 元々招待客は多くなかったが、些か数が合わない。 算盤弾きが得意な男は、音楽の跡切れ目に顎を引き。>>4]
(8) 2015/12/12(Sat) 15時頃
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――― りっちゃん、 ちょいと僕はしおりちゃんを探してくるよ。 僕の良いところを見せられないなんて、由々しいからね。 [貴婦人の助言を聞きつつも、傍らの少女に掛ける声。>>3>>5 すっかりと頬を紅潮させている少女に、殊更優しい声を作って。]
だから、戻るまでにもう少し酒に慣れておくと良いよ。
……飲めば飲むほど世界は輝いて美しくなる。 普段から頑張っている君への御褒美だって思えば良いさ。
[そっと囁いた甘言。>>6 彼女の理性がうつくしい夢に勝れば、当然その限りではないが。]
(9) 2015/12/12(Sat) 15時頃
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軍人さん!
――― ええっと、御名前お伺いしていませんね。僕は宗一郎。 僕の女友達《ガールフレンド》の姿が見えないのだけれど、一緒に探しについてきてや貰えませんかね。
[離れ際、りつの肩を緩く撫ぜてから、腕っ節の強そうな彼に問う。 気付代わりに半分ほど減らしたグラスは小卓へ置き去りにして。]
何せ、僕はお化けも暴漢も蜘蛛も風の音にも負ける細腕でしてね。 貴方の偉丈夫を見込んで、是非!
[良く回る舌を動かしながら、糸目が胡散臭い誘いを吐き出した。**]
(10) 2015/12/12(Sat) 15時頃
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/* これだけ少人数人狼騒動って初めてですが、 万遍なく全員を見渡せて結構好きですなぁ。 RP村にもエアポケットって存在すると思っているのですが、 如何言う人か、ちゃんと登場人物を認識し把握出来るって贅沢です。
(-1) 2015/12/12(Sat) 15時頃
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[宗一郎の大仰な嘆きにくすりと笑みを零し。 乾杯の音頭をとる声にあわせてグラスを掲げる。 お酒に慣れてない様子をみせるメイド姿の乙女がふらつくのが見えるなか。 気にはかけても声をかけるのは十和子にまかせて、グラスに口を付ける]
――?
[何かが聞こえたような気がして首をかしげたのは、宗一郎>>8と同じころあいで。 探しにいくという彼が大塚へと声をかけたのを見る]
年若いお嬢さんが一人というのも問題がありそうですものね。 早く見つけてあげたほうがよいかもしれませんわ。
[何かあると決まったわけではないけれども。 慣れぬ酒に酔って足を踏み外していたりしたら大変だとも思う。 探しにいくというのなら、二人を見送る**]
(11) 2015/12/12(Sat) 15時半頃
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[彼らを見送った後、慣れぬ酒を飲んでいたようにも見えるりつへと一歩近づき。 よっているのか確かめるように視線を向け]
大丈夫かしら? あまり強いお酒を一気に飲むのはやめておいたほうが良いわ。
[お酒以外の飲み物も用意されてはいるだろうけれど、と周囲に視線を向け。 宗一郎や大塚が何かを見つけたら、騒がしさが増すだろうけれど。 それまでは途切れた曲とは違う旋律が広間に広がるのを聞きながら、目の前の乙女を案じた]
(12) 2015/12/12(Sat) 21時頃
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それはもう!お任せ下さい、早坂夫人。 如何様な苦難が行く手を阻もうと、必ずや見つけて参りますよ。
[女性の声に耳敏い男はすぐさま腰を折って外套の裾を摘まみ、西洋紳士が御夫人に誓う仕草で片足を引いて一礼。 彼女の言葉に気焔を上げるのは、あからさま。>>11]
何があるか分かったものじゃないから早坂夫人らは此方でお待ちください。 なぁに、男手は其方のよし男くんが残りますからね。 素敵なステッキ捌きに期待しましょう。
[視線と言葉で示すのは、今時モダンボーイへ。 珠算に長けた己よりも腕っ節は期待出来よう前途明るい好青年。 しかし、そっとよし男の傍に寄り、片手を口元に立てて、釘を刺すのも忘れなかった。]
――― この機に乗じて抜け駆けは止してくれたまえよ、兄弟。 僕らの友情は不滅だ、そうだろう?
[成立したての友情にずっしりと頼って狐目を笑うように細めた。 すぐ戻るからさ。と、紙より軽い何時もの口振りで。*]
(13) 2015/12/12(Sat) 22時頃
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― 控え室 ―
[グラスを干し、準備のためかやけに広いテーブルの上にそれを下ろそうとして――スミ子は手を止めた。 悲鳴が、聞こえたような気がしたのだ。>>1 それはやけに耳に残った。 音楽が途切れ、静寂が耳鳴りとなってスミ子を満たす]
嫌な ……感じ
[僅かに残った洋酒が傾いたグラスから滴り、白いテーブルクロスを汚した。スミ子はそれを拭いもせず、慣れぬ靴故の上品とは言えない足音を立てて、控え室を飛び出した。 声が聞こえたのは、何処だろう? 客室――かもしれない。 階段jを目指して一歩を踏み出したところで、止まる。 一呼吸して、次からは抑えた使用人たる足取りで、ゆっくりと歩き出す]
(14) 2015/12/12(Sat) 22時頃
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ふふふ、頼りにしておりますわ。
[格好付けるにしても着物姿では少々様にならないところ。 そういう滑稽さがおかしくてくすくすと笑みを零し。 広間で待てというのには素直に頷き]
男手を残していただけるのでしたらありがたいですわ。 宗一郎さんも大塚様もお気をつけて。
[何もないだろうと思いつつも、大げさな表現につい気遣う言葉が零れ落ちる。 男同士の友情を確認した宗一郎がよし男から離れたあと、大変ね、というような視線をモダンボーイへと向けたあとりつを案じ。 りつの返事次第では、一度客室に戻るのも良いかもとは考えている]
(15) 2015/12/12(Sat) 22時頃
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……あらあ。 なにかありましたの?
[ふわふわと揺れる世界に合わせて、ふらふらと体が揺れる。 緩く首を振り、夢と現の間を行ったり来たりしながらあたりを見回すと、なにやらざわついているようだった。
傍らの宗一郎を見上げると、見当たらない招待客を探しに行くという>>9 そして囁かれる甘言に、こてんと首を傾げ―― 此方の肩を撫でながら立ち去る姿を見送ると、手の中の琥珀をじっと見つめた]
(16) 2015/12/12(Sat) 22時頃
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[甘い夢。 煌めく世界。 失ったもの。
飲めば、世界はもっと美しくなると ――警戒心を煽っていたはずの声が告げる。
警戒しているのに、逆らえない。 あとひとくち、もうひとくち。 無くしたものを取り返すための――]
(17) 2015/12/12(Sat) 22時頃
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……え、あ。
[不意に話しかけられ、意識が現実に戻る>>12 潤んだ瞳で見つめ返すと、和服姿の女性の姿があった]
いえ…… だいじょうぶ、です。 [強いお酒。 口ではそう言っていても呂律は回らず、世界もふわふわと回ったままで、直立する足元は頼りない。 喉と胸を焼いていた火照りは、未だ冷める気配がなく。 甘く痺れる指先を着物の襟もとに差し入れて、わずかに緩めた]
(18) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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[改めての乾杯の合図が聞こえる前。 肩に触れた十和子の手がするりと離れていく>>2のを ちら、と視線で追って]
だと、いいのですがね。 しかしそんなふうに仰られては、 返上する気もなくなってしまいそうですよ。
[浮かべていた苦笑を僅かに残したまま、ははと笑った。
その十和子が名を知らぬ給仕姿の女性に声をかける>>3のを見る。
ふわりとした様子で足元が覚束ない>>5のを見れば 面倒は起こさないでくれよと言わんばかりに顰められ、 二人から視線を離した]
(19) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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[乾杯の音頭>>1:127にはグラスを上げずに口へ運ぶ。
少ない招待客を見回して一体どういうことなのだと 不信感がふつりと湧く。 また、面に険しさが浮かんだ時、場の空気が変わる]
何だ、今のは。
[曲の終わりの和音に混ざって、 悲鳴のような、高い音が聞こえた気がした。 それが自分の聞き間違いではないのかと、 近くの面々に聞こうとした時、大きな声で呼ばれる>>10]
どうして、私が。 ――――っ。
[付いてきて欲しいと言われて、唐突だなと眉を寄せる。 気になるならひとりで行けばいいと言い返そうとして、 伯爵夫人の言葉>>11が聞こえて言葉が途切れる]
(20) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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[グラスを口に運び、 喉まで出かかっていた言葉を体の中へ酒と一緒に押し戻し]
まだなにか起きたともわからんのに 大仰な事を言うもんじゃない。
[渋々グラスを置いて、帽子をかぶりなおす。 狐顔のジゴロを一瞥して]
……大塚だ。
[この場限りとて、毎度軍人さんと呼ばれるのは勘弁して欲しい。 彼の前を横切るように通り過ぎざまに短く名乗り
さっさと行くぞ。
[広間を出ていこうとする。 腰のベルトに下げた短剣の鞘が歩調に合わせて跳ねるように揺れた*]
(21) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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将校 大塚 馨は、メモを貼った。
2015/12/12(Sat) 22時半頃
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あらあらあら。
[酒精を口にして火照った肌を晒すかのような、無防備な姿にくすりと笑いが零れ落ちる。 酔ってしまっているようではこれから先、なにかあったとしても彼女は自衛すら難しいのではないかと思い。 大丈夫だという割には、そうは見えない様子に苦笑を深め]
大丈夫そうには見えませんわねぇ……
[緩められた襟元はさほど広がったわけではなさそうで。 ちらりとよし男に視線を向け、それから十和子へとうつしたあと、りつへと視線を戻して]
倒れたりしたら大変ですから、座ってはいかが?
[グラスから手を離さないようなら、無理に水を進めることもなく。 椅子があるほうへと促してみる]
(22) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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あらあらあら。
[酒精を口にして火照った肌を晒すかのような、無防備な姿にくすりと笑いが零れ落ちる。 酔ってしまっているようではこれから先、なにかあったとしても彼女は自衛すら難しいのではないかと思い]
……ずいぶんと無防備ですこと。 自分の身を守れるのは、自分だけだというのに、ねぇ。
[おかしげに笑みを深め。 ちらりと貴婦人のほうへと視線を流しながら、表面上は人当たりの良い婦人を演じている]
(*0) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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― 階段 ―
[廊下に出れば、静けさは本物となった。 人の気配が、薄くなる。厨房からの気配もない。 まるで、スミ子以外に使用人はいないような、そんな気すらしてくるほどに]
……そんなはず、ないのに
[八脚のグラスが、送りつけられた葉書に書かれた名前が脳裏を過ぎる。スミ子は、昨日からずっと端を踏みしめた階段の、真ん中を歩いている己を見つけた。足元が揺らぐ。慌てて伸ばした手は手すりに届かず、柔らかい絨毯に強かに膝を打つこととなる]
(23) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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おや、軍人さんは気にならないと? 可憐でうら若い婦女の姿が夜更けに見えないと云うのに! ―――…いやはや、 新しき時代とはいえ、大和魂が潰えたとは思いたくないもの。 かつての武士の志を受け継ぐのなら、此処は立つのが筋かと。
[返ってきた文句も予想通りとばかりに並べる語。>>20 早坂夫人から有り難い援護射撃も借り受けて、首肯を重ね。 彼が渋々ながら動き出せば、働き手を得たとばかりに調子よく。]
流石は御大将、その正義感。末は元帥か総理大臣か。 貴方が一緒ならば僕も心強い、やぁやぁ直ぐに!
(24) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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[掌をひらりとひっくり返して、彼に続く。 真っ当な教育を受けているのか、それとも肩書を好かぬか。 告げられた名前にはポンと掌を合わせ。]
成程、大塚大臣。これは座りが良い! ささ、声は彼方から。ずずぃ、ずずぃっと。
[半ば声が揶揄めくのは性分。>>21 広間に残る面々を一度見渡し、軍人の後に付いて廊下へと。]
(25) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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― 二階 ―
[二階にたどり着いた頃には、いつもの使用人として背筋を伸ばすスミ子がそこにはあった。 実際、先ほどの悲鳴のようなものが本当に聞こえたのかもわからないし、何処から聞こえたのかもわからない。けれど今、客人が広間にいるのならば――スミ子は一人の姿が見えないことを知らなかった――誰もいないことを確かめるのも、間違っていないような気がしていた。
スミ子は手すりから手を離す。 短くはない廊下、どこかの扉が開いているのか、何かが軋む音が聞こえた]
(26) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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[無論、勇ましき彼に先陣を任せ、己は殿を務めた。 算盤以上に重いものを持たぬ身が、偉丈夫より先んじる筈もなし。*]
(27) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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/* えー のーぷらんですけどー……
(-2) 2015/12/12(Sat) 22時半頃
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[軽々しい事を畳み掛ける宗一郎の声に、 煩えと手が出そうになるのをぐっと堪える。 嫌そうに顔を歪めただけで聞き流し、広間から廊下へと出る。
館の奥へ繋がる暗がりへ目を凝らし]
あちらではなさそうだな。 声は何処からと言った?
[宗一郎へ話しかけながら玄関ホールへと歩き出す。 上階へと続く階段の横で立ち止まり、上を見ながら]
俺は上に客室があることしか知らん。 あんたは先に着いてたのなら他の場所も知ってるんだろう?
[宗一郎へは目を向けず、 用心でトーンを落とした言葉だけで問いかけた*]
(28) 2015/12/12(Sat) 23時頃
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おやおや、御指名かな?
[紳士が口にした己の名に>>13、きゅっと振り向き ステッキをくるん、と半回転させ、空いた方の掌で受け止める。 からりと浮かべたおどけた笑顔は、己の傍にするりと近寄った 宗一郎の影に驚かされたか、ぱちり、と一たび瞬きを弾かせ]
――どの御口がそれを仰る、兄弟? 可愛い乙女を旋毛風みたいに掻っ攫っていったのは何方かなぁ!
[責めるような口調とは裏腹、 声色はどこまでも戯れるように]
……まあ御安心ください、僕は誠実なモダンボーイ。 友人を裏切ったりだなんてするもんですか、 この盃に誓ってね!
[乾杯のため掲げたばかりのワイングラスを、再び揺らし。 行ってらっしゃいまし、と軽薄な敬礼の真似事。]
(29) 2015/12/12(Sat) 23時頃
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いえ…… だいじょうぶ、です。 [強いお酒。 口ではそう言っていても呂律は回らず、世界もふわふわと回ったままで、直立する足元は頼りない。 喉と胸を焼いていた火照りは、未だ冷める気配がなく、指先を甘く痺れさせていた]
[和服姿の女性が、くすりと笑う>>22 唇を彩る紅は、あのドレス姿の女性とは違った華やかさと色気を見せていた。 ぼう、とした視線で、苦笑に歪む口元を見つめ――]
(30) 2015/12/12(Sat) 23時頃
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[少しづつ、理性を取り戻し。 理性が戻る度に、酒精による不快感がこみ上げてくる]
……申し訳ありません。晩餐の席で、このような品位の欠いたところをお見せしてしまって。 失礼ついでに、お言葉にも甘えさせて頂いても宜しいでしょうか。
[着席を促され、ほうと胸を撫で下ろす。 理性が戻りつつあっても足元はふらついたまま。促されるまま、近くの椅子に腰を下ろした。 手にしたグラスは、今もなお、離せぬまま]
(31) 2015/12/12(Sat) 23時頃
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/* ぐおおおお コピペで切るところを間違えたあああああ 削除間に合わなかったあああああ
(-3) 2015/12/12(Sat) 23時頃
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御大将、この尖兵めの耳がしかと。 しおりちゃんの鈴を転がすような声は天空より。 鼓膜を震わす音源は―――…、即ち、二階からかと。 [舌に乾く暇を与えぬ男は、強く握り込まれた拳を見ない振り。>>28 代わりに指を一本立てて、上を指し示すと薄暗い階段に視線を投じ。]
しおりちゃんの部屋なら無論勿論、聞き及んでいるとも。 ……おっと、何故なんて野暮なことは聞かないで。 男と女には秘密があるのは当然じゃあないですか。
[立てた指をそのまま口元に運んで煽る侭。 階段に脚を掛けて、さぁ、と緊張感に欠ける声を出す。
――― 向かう先で。 一足早く、不穏な音を聞く女が居るとも知らず。>>26*]
(32) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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/* >>29 僕らの友情は永遠に不滅だ!@スーパー胡散臭い笑顔
しかし、おスミちゃんの行き先がホラー仕立てでドキドキしますな。 明日からはもっと死体が増えるのかぁ…。
(-4) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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さて、さて、さて。
[パン、パンと両の掌を数度叩き、 僅かにざわめいた広場の空気を打ち消すかのように]
全く御二人も大袈裟なことだ。 夜会は未だ始まったばかりだというのに!
もしかして、これは屋敷の主が企てた アトラクシヨンのひとつだったりして? だとしたら、まだまだ何が起きても良いように 心の準備をしておかなくっちゃあ。
おやおや、そちらのお嬢さんの御具合は如何かな?
[殊更軽く、戯けるように回る口。 男はそのまま、集う女性陣の中でも一際 褪せた顔色を浮かべる乙女へと声を掛け>>31]
(33) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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/* ものすごくねむい おとなしく24時更新にすればよかったかな、とおもうも 突発のみかいとか年末のあれそれとかはいると24時だときつくて、とかかんがえてこうなったけどやぱり24時のが
NEMUI いきよう
(-5) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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[酔っていると見て取れる程度に、ふらつく乙女>>30に心配そうな瞳を向け]
少しぐらいでしたら気になさることはありませんわ。
お酒が強いとたまにあることですもの。 ええ、無理なさらずにお座りになって。
[理性が戻ってきたような様子にほっと吐息を零して頷き。 彼女が椅子へと腰をおろすまで側に付き添い。
椅子にちゃんと腰掛けたのを見届けた後、一度離れて、果汁を絞ったグラスを使用人から受け取り]
こちらは林檎をしぼったものですって。 そちらのグラスも減っておりますし、いかがかしら?
[差し出しては見るが押し付けることはせず。 よし男が明るく声を発する>>33のを聞いて、その可能性もあるかと頷き]
(34) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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/* か弱い女をやるのがしんどくなっているだなんてそんな 事件が発覚してキレて暴れたいよねって思ってる
(-6) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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[スミ子はゆっくりと廊下を進む。 再び何かが軋む音が聞こえた。――間違いない。 扉の一つが開け放しになっている。 客人が忘れたのか、それとも使用人の粗相か。 スミ子は足を早め、その扉に近寄った。 中が見えないくらいに、少しだけ開いた扉]
……お客様、いかがなされましたか
[二つ、扉を叩いてスミ子はよく聞こえるようにと声を張る。 それから暫し、待つことにした。 階段から人の気配がする。
もしかしたら、恐れているのかもしれない。 かつて聞いた悲鳴の理由。 葉書の差出人たる名を持つ男が、命を絶った、あの光景。 スミ子は首を振り、一歩下がった。 息を整えてからもう一度声をかけよう。 それから、扉を開いてみよう。 そうすればきっと、誰もいないはず。そう、自分に言い聞かせる**]
(35) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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[チッ。 階上を見上げ、耳に入る声>>32に苛立ちのままに舌打ちをする]
…しおり?
[広間の隅に小さくなっていた女性の姿は、 多分目に入っていても意識には入ってはいなかったらしい。
本当にいたのかすらわからぬ人間のために 俺は何をしているのだろうとやや白んだが 後口の悪い思いをするよりはましだろうと階段に足をかけて]
宗一郎といったな。 悪いが、俺の前では余計な軽口はやめてくれ。
[階段を上がりながら、堪えていた不快を吐き出した]
(36) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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[2階に上がり、廊下の左右を見回せば人影が見えて>>26]
おい、何をしている!
[そちらへ足を向けながら、声を張ったのだった*]
(37) 2015/12/12(Sat) 23時半頃
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はい。 あの、……お気遣いありがとうございます。
[椅子に腰を落ち着かせ、傍に付き添ってくれた和服の女性にばつの悪そうな笑みを向ける>>34]
お恥ずかしい話ですが、今はお酒を嗜めることのできるような身分ではございませんので…… 慣れない火照りに飲まれてしまったようですわ。
[今は、と。 ぽろりと言葉が漏れる。
ぱん、と手を叩くモダンボーイの言葉に耳を傾け>>33、ごめんなさい、と小さく呟いて、大丈夫だと、すこし弱ったままの笑みを向けた]
(38) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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[果汁のグラスが、和服の女性から差し出される。 いくぶん火照りが冷めたのと、宗一郎からの緊張に晒されていたことで、娘の喉はからからに乾いていた]
いただきます。
[美味しそうな果汁に、こくりと、はしたなく喉が鳴る。 ちいさなテェブルに酒のグラスを置き、代わりに果汁のグラスを受け取ると、ごくごくと飲み干した。
くるくるふわふわと回るような酔いが、いくらか、和らいだような気がした]
(39) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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[彼と二人きりになって以降。 早坂夫人の傍らに居た時とは印象がガラリと変わっていた。 その変り様に不快も示さず、寧ろ糸目が更に痩せる。 社交界での紳士然とした態度の方が、仮面にも見えて。>>36]
余計な軽口―――…? [暗中で踏み外さぬように階段を踏みしめ、月明かりを頼る。 鸚鵡返しに返した言葉は、彼の言葉尻に重ねて。]
おや、この館で余計なことなど何一つないでしょう。 貴方が僕と同じ招待状を受け取っていたらね。
目を皿のようにして、耳を欹てて。 見つけねばならない、拾わねばならない。
……返してほしいものが、貴方にも、きっとおありだ。
[さらりと吐いたカマは言葉遊びのように。 ふっふっと低く笑気を散らせば、それとも。と続けた。]
(40) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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僕の言葉が必要ない程に信を置くと?
―――― いやぁ! 誠意が服を着て歩いているだなんて、そう煽てずとも!
[バッと両手を拡げて声も朗々喧しい。 だが、次の苦言に言葉を止める前に、人影が視界に入る。>>35]
(41) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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[乙女の弱々しい笑み>>38に、男は表情を変えぬまま、 ただフム、とだけ呟いて首を傾げ]
愛らしいガール、貴女、あまりアルコールが得意ではない? 奇遇ですね、実は僕も。 一口含んだが最後、あっという間に目眩に襲われちまう。
[だから、ホラ、と男は自分のグラスを示す。 乾杯の音頭に掲げたきり、一滴も口につけてはいない綺麗な其れを]
外の空気を吸ったら、もっと良い具合になるかもしれませんね。 もしもその林檎水だけじゃ火照りが冷めないようでしたら、 後でテラスにでも行きましょうか。
ああ、ミスター宗一郎達が帰ってきたらね。
[抜け駆けしたら怒られちまいますから、と、 腰掛ける乙女の前にしゃがみ込んで視線を合わせ、 にこ、と和やかな笑みを浮かべ]
(42) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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おスミちゃん、おスミちゃんじゃないか。 こんな暗がりに一人なんてなんて勇敢なんだ!
[即座に駆け出し、軍人殿の脇をすり抜け女給の傍へ。 近づけば何やら不穏な気配が、彼女の横顔から伺える。]
ここはしおりちゃんの部屋だろう? 一体どうしたんだい、しおりちゃんに何かあったのかい?
―――…扉が、
[細く開いた扉からはひゅうひゅうと夜風が流れていた。 チラ、と軍人に目配せし、>>37]
………ねぇ、大塚の旦那様。 世の中、笑えない笑い話が多すぎるとは、思いませんかね?
[軽く叩いたはずの声は、ほんの少し物々しさに中てられた緊張で強張っていた。*]
(43) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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どういたしまして。 こういったことに不慣れな方を助けるのも必要なことですもの。
[穏やかな笑みを浮かべたまま、ばつの悪そうな表情をうかべるりつ>>38に安心させるように笑み。 今は、と昔と立場が変わったらしきを匂わせる乙女に、客室に置いたままの葉書が脳裏をよぎる。 彼女もまた――]
ええ、どうぞ。
[よぎった思考は、彼女が果汁のグラスを受け取る声で途切れ。 お酒を手放したことにほっと吐息を零し。 乙女をテラスへとさそうよし男を見やって小さく笑う]
そうね、風に当たるのも良いかもしれませんわ。
(44) 2015/12/13(Sun) 00時頃
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まあ、あなたも? ……いえ、笑ったりしてごめんなさい。わたしだけではないと知れて、安心しましたの。
お酒のグラスを口にした時は気分も昂揚して、まるで夢の中にいるようでしたけれど。
[夢は、夢でしかなかった。 嘗ての日々を取り戻したような気がしたけれど、それは幻で―― だけど、確かに、そこにあった。
――…宗一郎達が帰って来たら。 去り際に撫でられた肩を、エプロンの上から触れる。 昏い瞳の奥。 胡散臭いのに、飲まれ、引き込まれてしまう]
(45) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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……そう、ですね。 少し、風に当たった方が良いかも知れませんわ。
[モダンボーイの誘いと、和服の女性の同意を受けて>>44 娘は、小さくうなずいた**]
(46) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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ええ、ええ。冷えた夜風も時には心地良いものです。 ――冷やし過ぎた『風邪』には要注意ですけど!
[笑顔を浮かべた、けれど未だどこか囚われたような 乙女の様子>>45に気付いているのかいないのか、 男は巫山戯た冗句を口にして、乙女の肩を軽くポンと叩き]
でも、それだけしっかりお水が飲めるなら きっとそう非道い酔いにはなりませんよ。
マダムのお優しい手際のお陰ですね。
[そう言って、早坂夫人と目を合わせると>>44 小さく微笑み、それからふと視線を上方へと流し 天井――二階の方を眺めて]
……全く、早く帰ってくれば良いのに。
[そう呟いて、肩を竦めた**]
(47) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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[階段を登り切る前、 宗一郎へ向けた苦言に返る言>>40に、また舌打ちをする]
さあ、何のことだかさっぱりだがな。
[返してほしいもの。 確かにあるそれに知らん振りをして 宗一郎がかすかに笑った気配に苛立ちのままに面を歪め、 何かを言い返そうとした、その口が閉ざされる。
人影を、見たからだ]
[駆け出す宗一郎を一拍置いて追い、 目配せ>>43のままに、開いた扉の先を見る]
――――。
[使用人と宗一郎を一瞥し、部屋に一歩入る。 真新しい血の匂いが、した]
(48) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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[足元を照らす為に、胸のポケットからマッチを取り出して火を点ける。
体を踏まぬように気をつけながら倒れている女性の傍に立ち、 上体を屈めて首元に指を当て、目を閉じる。
万が一でも脈があればと思ったが やがて大きなため息を吐いて]
急いで警察を呼べ。
[面倒そうに告げて上体を起こす。
消えかけた火で、倒れている人物を照らせば 胸にめり込んだナイフの柄が見える。 もしかしたら心臓まで貫いているのかもしれない。 が、それ以上は考えることを止めた**]
(49) 2015/12/13(Sun) 00時半頃
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/* 1日目死体発見って情報欄にあったし、 悲鳴から2階に上がるまでどのくらいだろうかと 何度かログ読みなおしつつてけとうに描写してみたら偉い遅くなった。
人死にあり村ほんっと入ってなかったからなあ… いろいろ忘れてるよねえ…。 好みで描写すると、血まみれびったびたのグログロになるけど 自分が赤じゃないので控えめに。
(-7) 2015/12/13(Sun) 01時頃
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ええ、けれど風に当たりすぎたりなどには気をつけませんとね。
[落ち着いた様子の乙女>>46に小さくうなずきを返し。 よし男>>47に褒められてくすりと笑む]
あら、ありがとう。 未だ姿を見せない主催者ですけれども、夜会の場で誰かが倒れたりなどは望んでいらっしゃらないでしょうしね。
[二階へと視線を向けるよし男に、未だ戻らぬ二人と、いつの間にかいなくなっていた給仕の姿を思い]
なにかあったのかもしれませんわね……
[首をかしげて呟く。 広間から立ち去った給仕が、女学生を探しに行った二人が、息絶えた女性を発見しているとも知らず。 心配ですわね、と十和子にも同意を求めるような視線を向けた**]
(50) 2015/12/13(Sun) 01時頃
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将校 大塚 馨は、メモを貼った。
2015/12/13(Sun) 01時頃
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[空惚ける舌打ちに、空振り三振と聞こえるように呟いて首を振る。 深追いするのはこの場でないだろう。切り返されても旨くない。
女給を気遣うように扉との間に身を割り込ませつつ。>>48]
………、
[大塚が灯した火種は弱々しく、それでも錆びた匂いが鼻に付いた。 開いた扉の向こうから流れてくるのは、不幸な結末の香り。
枡屋の――― 否、遊郭女の殆どが、病気によって儚い命を落とす。 最近の流行りは、スペイン風邪と結核だ。 医者が匙を投げだす頃から喀血し、手が付けられない。
それと同じ、―――致死量の血の匂いに鼻孔が満ちた。]
(51) 2015/12/13(Sun) 01時頃
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医者でなく? ――― うん、医者の手には負え無さそうだ。
[問いかけて語尾を持ち上げても、即座に自ら否定した。 大塚の肩越しに、乙女の命を刈り取った凶器が見えたからだ。>>49]
おスミちゃん、警察への連絡を頼むよ。 僕じゃあ、交換手と長話をしてしまいそうだしね。
[此度ばかりは不出来な軽口を叩いて頼み込み。 己はそろりと足音を控えて、室内へお邪魔した。 女性の部屋に断りも入れずに踏み込むのは憚れたが、何せ緊急事態。 倒れている顔から視線を外しつつ、開いていた窓に手を掛けた。]
……足場は無し。 扉から入って扉から出て行ったのだろうね。行儀の良いことだ。
[暗い外を見渡し、予想と現実が重なれば大きく溜息を吐いた。]
(52) 2015/12/13(Sun) 01時頃
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やっぱりね、そうだろうね。 そう易々とは返してくれはしないよね。 世知辛いが分かっちゃいたさ。
―――…君は返して貰えたのかい、しおりちゃん。
[抑揚無く独り言のように漏らすと、寝台からシーツを剥す。 大塚が検死をするならそれを待ってから、白布を遺体に被せる心算で。
弔い代わりに投げた問いには、到底答えてくれそうになかったから。**]
(53) 2015/12/13(Sun) 01時頃
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― 開いた扉の前で ―
[咎めるような声>>37に、スミ子は小さく肩を震わせた。 もう一度ノックしようと掲げた手を、握ったままに胸元へ引き寄せる]
は ……い、しおり様の そう、です
[馨が扉を開くのが見えた。それでもスミ子は、宗一郎が視線を遮るようにするまで、指一本動かすことが出来なかった]
もしかして
[不穏な予感が形をとる。 部屋に入る宗一郎に続いてよろめくような足取りで前へ進み出た]
(54) 2015/12/13(Sun) 10時半頃
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[「警察へ」という言葉の意味がわかるまで、もう少し時間がかかった。 広がる赤を見る前に、理解をしていたのに。 暫し、呆けたように生きている二人を見て、そして倒れ伏すしおりを見た]
……は、はい
[声の震えを抑えられていたかはわからない。 スミ子は廊下を戻り、階段を駆け降りる。 上った時と同じ段で足を踏み外したが、今度は手摺を攫むことが出来た。 そのまま、息を整える。胸の中が乾いて痛いほどだった。
「君は返して貰えたのかい」
耳鳴りが酷い。 返して欲しいもの。 けして戻らないもののために、スミ子が望むのは――**]
(55) 2015/12/13(Sun) 10時半頃
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[ジゴロ風靡な宗一郎の音頭で夜会の幕開けの時。 十和子はその場にいただろうか。
幇助を申し出たまち子の準備した屋敷は、実にからくりが利いていた。 広間を踊るように横切って、闇に紛れ込むように身を滑らせると。 其処は各部屋へ通ずる細道へと繋がる。
きっと元主も随分好きものだったのだろう。 かつての家主に関者と軽蔑の笑みを浮かべては、さり気ない一言で 招きだしていた女学生の部屋へと迷わず進む。]
(*1) 2015/12/13(Sun) 11時頃
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【貴方が失くしたものをお返しします】
[あゝ、その一言でひとはなぜ同じ轍を踏むのだろうか。 先人たちも言うではないか。詐欺師には気をつけろ、と。 あろうことか自身が一度痛い目に遭っているというのに。
十和子は嘆きとも嗤笑とも似た表情を浮かべ、扉を叩く。 件の誘い文句を、「お返しに上がりました」と変えて。]
(*2) 2015/12/13(Sun) 11時頃
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────馬鹿ね。一度奪われたものが、返却ってくると思って? だからあんな簡素な葉書で、滑稽な白鷺の風見鶏で、 主賓不在の出迎えで。警告して差し上げたのに。
[胸に突き刺したナイフの柄が、鈍く光った。>>49 新たなコレクションに存在を刻む瞬間は、何時だって背筋が震えるほど 恍惚に溺れる瞬間だ。]
あゝ、ぜひあの方にも早くこの場を見せて差し上げたいわね。 きっと手を下さずとも酔い痴れることが出来てよ?
[返り血を防いだシーツは罪の香り。 鼻腔いっぱいに深く吸いこめば、うっとりと目を細める。 女である以上、鉄の匂いとは顔を突き合わせることが多くとも、 他人の肢体から流れ落ちる錆びた匂いはきっと、 振る舞われるアルコォルを更に熟成させるものへと変わるだろう。]
(*3) 2015/12/13(Sun) 11時半頃
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── 広間にて ──
[円舞曲の音が幽か途切れてからというもの。 辺りがほんの少しだけ騒がしくなる。]
まあまあ、ほんと宗一郎さんは乙女の不在に いち早く気付きていらっしゃって。 まるで正義の味方みたいですわね?
[カフェーの乙女、もとい「りっちゃん」を蜜言で乱しつつも 他の乙女へ気を配るジゴロ改め正義の味方に茶々をいれつつ>>9 気分でも悪くなったのならと、心配の色を僅か覗かせながら見送る。 しかし────、]
(56) 2015/12/13(Sun) 11時半頃
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あらあら、大塚さんを同伴させるだなんて…。 これではまるで、このお屋敷に何か出るかのような 素振りではありませんこと?
[女学生ひとりの所在確認に大の男が二人。 あわよくば介抱を言い訳に共寝の言い訳にすらなりそうなものを。
けれど私の呟きなど、当の本人たちだけでなく 周りのひと達にも拾われることはなく。 居残りを言いつけられた者同士、ひと時の時間を過ごす。]
(57) 2015/12/13(Sun) 11時半頃
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ええ、ええ。顔も見せない主賓ですから、 もしかしたらこれもワタクシ達を驚かせるための 催しのひとつかもしれませんし、…ね?
[周りを安堵させるためかしら。 何処か楽天的にも聞こえる堂島さんの言葉に従い>>33、 私も一つ頷いてグラスを手に取り飲み物をひと口含む。 勿論その時、お女中さんでひとり、広間に居たはずの姿が いつの間にか消えていたのには、到底気づくこともなく。 芳醇な香りが鼻腔に広がって、何とも言えない気分にさせてくれる。
良いお酒ね。 私は胸の裡で呟いた。 宗一郎さんが「りっちゃん」へとお酒を勧めたがった理由が 少しだけ理解できたような気がした。]
(58) 2015/12/13(Sun) 11時半頃
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[アルコォルと血の匂いに酔い痴れる先、 幇助者の夫人はすっかり酒に酔わされたりつを介抱していた。]
ええ、ええ、随分無防備な子ですこと。 先ほどの女学生もそうでしたが、人は随分と騙され易い。 自分の身は自分でしか守れないというのに、ねえ?
[掛けられた淡い声に同調するように頷くと、 隠しきれない鉄の匂いが霧散する。
投げかけられた言葉はそっくりそのまま己にも幇助者にも当てはまる。 結局は自分の身を守れるのは自分。 信じられるのも己のみということ。
しかし十和子はそれを野暮と決めつけ口にせず]
(*4) 2015/12/13(Sun) 12時頃
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女学生の乙女の血は、とても甘美で芳しかったですわ。 これも貴女のお陰ね。もうすぐ騒ぎを手に男共が降りてくるでしょう。 その後にでも愉しんでいらして?
あと、────そうね、次に騙したい相手がいるのならば。 そちらを優先しても構わないけれど…。
[いらっしゃる?
尋ねる視線は愉しみを分かち合おうという意味を映してか。 それとも新たな驚きを隠し持った悪戯心からか**]
(*5) 2015/12/13(Sun) 12時頃
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[大の男二人が消えた広間では、用心棒代わりなのかしら? 少々頼りなく見えてしまう堂島さんと、まち子さん、 そして介抱される「りっちゃん」が残っていて。
随分とアルコォルに惑わされた「りっちゃん」は、 夜風に当たる提案を堂島さんより受けている。]
確かに、様子を見に行った割には少し時間が掛かっているようね。
[「早く帰ってくれば良いのに」 そう、呟く堂島さんの言葉と>>47 「なにかあったのかもしれませんわね」 不安色を湛えたまち子さんの言葉に>>50、 頷き、様子を見ようと広間の扉を開けて様子を窺おうとして、 聞こえた激しい音。>>55 階段の上の方から聞こえる物騒な音に、]
(59) 2015/12/13(Sun) 12時頃
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大丈夫ですの?! 何かございまして?
[私は少し声を張り上げる。 暗く絞られた照明が仇となり、先を見通すことは今は難しい**]
(60) 2015/12/13(Sun) 12時頃
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[血臭を払うように口元に袖を当て、喉に声を絡まらせた。 動揺を見せるスミ子ほどではないが、瞳には影が掛かり。>>55]
――― 雪客花魁と同じだ。 [ぽつりと呟いて捨てた独り言。 気を取り直すように大きく息を吐きだし、廊下へと出た。 幾ら麗しいと言えど、遺体と長きを共にするのはぞっとしない。
前髪を鬱陶しそうに掻きあげると、狐目をゆっくりと開き。 やがて、騒ぎを聞きつけた他の面々もやってくるだろう。>>60
紳士淑女らに、訃音を伝えねばならぬとは嫌な役どころ。 されど、目を逸らして曖昧に告げる訳にはいかない。]
まるで、江戸川乱歩の世界だね。 ……表題を付けるなら? 『白鷺館の殺人』なんて如何だろう。 ああ、駄目だ駄目だ。僕に新青年の編集者は向かない!
[くしゃりと髪を掻き混ぜつつ、十和子の声に誘われ歩を進めた。**]
(61) 2015/12/13(Sun) 16時半頃
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── 一階 廊下にて ──
[きつく絞られた照明の中。意味深な言葉を残し部屋を後にした男性陣。 そして何かが崩れ落ちるかのような、派手な物音。
勘が鋭ければこの時点ですでに何かを疑うが正しい判断でしょう。 警戒すべき点はもっと先に。 例えば姿を見せない主賓と、主を知らない使用人の口ぶりから、 集められた招待客の統一感の無さ、 いいえ、招待状にしては随分質素な葉書と、そこに込められた一文にも 既に危険な匂いが立ち込められているというのに。]
随分、悠長なこと……。
[思わず漏れた本音はちいさくちいさく、闇に紛れこませて。 私は暗闇を一歩、また一歩と踏み歩く。 目指す場所はただ一点のみで**]
(62) 2015/12/13(Sun) 17時頃
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[宗一郎が窓を閉める>>52と、風の流れが変わったのか 弱くなっていたマッチの火が消える。 燃えさしを指で折り、ポケットに放り込むと、 紙巻たばこを取り出して口に咥えた。
内ポケットから白い手袋を出して両手にはめる。 略装用のものだが、好まないのでいつもはつけていない。 主が顔を出せばあるいは填めていたかもしれないが、 まさか死体の前で付けることになるとは]
――――。
[黙って新しくマッチに火を付け、哀れな亡骸の上に翳す。 立ったまま屈み、片手で胸に刺さっている柄に触れ、 それから、流れた血が半乾きになりつつある床を照らし]
ああ……抜いちまったのか。
[小さくつぶやいた]
(63) 2015/12/13(Sun) 17時半頃
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[刺しただけでは、血はここまで流れはしない。 ただ、刺した刃を抜こうとすれば別だ。 切断された血管が太ければ太いほど、傷口から血が溢れ出る。 ナイフを抜こうとしたのは被害者なのか加害者なのか。 そんなことは今となっては突き詰めても仕方ないし、 興味もなかった]
かけるだけにしておいたほうがいい。 後で警察に動かしたの何のと言われると面倒だからな。
[咥えていたタバコに火を点け、マッチを消す。 亡骸にシーツをかけようとする宗一郎に冷めた調子で告げ、 靴底に血がついていやしないかと確認をする。
宗一郎がつぶやいた言葉はかすかに耳に入っていはいたが、 それで彼の生業にあたりをつけた程度。 鷺の異名を取る名は、するりと意識を抜けていた]
(64) 2015/12/13(Sun) 17時半頃
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[窓の外には足場がないと、彼は言っていた。 だとすれば、館の中にいる者がやらかした事になる。
あんな招待状に欲をかいたから。 冷静に考えれば信じるに足りるものではないとわかったのに。 怒りと、失ったものと自尊心が判断を誤らせた。 今更悔いてもどうにもならないが、忌々しい。
その上、姿を表さない主に挙動不審な使用人たち。 思い返せば、彼らの姿は次第に減っていたようにも思う]
くそったれが。
[苦い表情で呟いて紫煙を吐き出した**]
(65) 2015/12/13(Sun) 17時半頃
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―1階へ―
[遺体の横たわる部屋の扉を閉め、 廊下に出ると先に行った宗一郎の背を一瞥し 用心するようにその反対へ目を向けてから 階段へ向かって歩き出した。
警察への連絡を頼んだ使用人が転げた音に 広間からは十和子の他にも出てきただろうか。
彼や彼女らに起きたことを伝えるのは宗一郎>>61へ任せ、 煙草を咥えたまま通り過ぎて広間へと足を向ける**]
(66) 2015/12/13(Sun) 21時頃
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将校 大塚 馨は、メモを貼った。
2015/12/13(Sun) 21時頃
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[どういう仕掛けか、女学生の血の匂いをほんの僅か纏った貴婦人。 彼女の声に笑みを深め]
ええ、ほんとうに。
[楽しい時間を提供してくれるなら、少しぐらい助けはするが。 最終的に己を守るのは己だけだと、同意を口にし]
あら、それは、とても楽しみね……
[くすくすと笑みを零しながら、真っ先に楽しめないのは残念ではあるけれども。 淑女たる身で男性を押しのけて動くわけにもいかないという建前に従い。
続く問いかけに考えるように視線をめぐらせ]
(*6) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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/* 箱のせいか、ブラウザのせいか、回線のせいか、すぐに応答なしマークが出る…。
(-8) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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騙したい相手、ねえ…… よし男さんのおかげでりつさんの気もまぎれたようですけれど。 その彼が居なくなったら、どうなるかしら、ね?
[明るいモダンボーイはムードメーカーにはちょうどいい。 口の軽い旅籠屋の若旦那が騙されるところも見てみたいとは思うけれど]
お好きに選んでいただいてかまいませんわ。
[誰を選んでも楽しそうだから、と。
にこやかに囁き返す]
(*7) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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ええ、時間が掛かっておりますわね……
[十和子>>59に同意を返すのと、 階段から音>>55が聞こえたのはほぼ同時]
何かあったようですわね。
[廊下へと出て行く十和子>>62を追って広間の入り口へと向かう。 明かりの絞られた廊下では人の姿が見えづらい。 とくに明るい広間から廊下へとでるときは、明暗の差で目がくらみ。 先が見えずに気が逸って足早になってしまえば誰かにぶつかる可能性もある]
(67) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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[遺体の確認は大塚に任せ、死因を小耳に挟む。>>63 胸にその些細な情報を一筆書付、事切れた少女を白布で覆った。
現場保持の意見は理解できても、亡骸を捨て置く趣味はない。>>64 仮令、警察に後から文句を告げられようと、権力に唯々諾々と従順であるだけなら、吉原なんぞに生まれ落ちちゃない。
鼻先に薫った紫煙を吐息で吹き飛ばしつつも、悪態を聞いた耳は、生まれの宜しいことで。なんて独り言も忘れずに。>>65]
(68) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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/* 自分や他の人の動きをトレースすると、 今そこで遭遇するのっておかしいなとか考えてしまう めんどくさい性質で…
(-9) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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― 階段→ ―
―――…十和子さん、それに早坂夫人も。
[暗闇から広間へと戻り掛けた視界が捉える淑女。>>62>>66 丁度、二階から一階へ戻る最中。見下ろす形。 なるべく平静を装い、彼女らの不安を煽らぬように狐目を撓め。]
御心配をおかけしてしまいましたか? ちょっとのっぴきならないことになってしまって。
[言葉を濁しながらも、語尾は曖昧。 続く語を選びつつ、外套をひらひらと揺らして階段を踏みしめ。]
お二人とも察しが良いので、既にお気づきかもしれませんが。 それに軍人さんはあの通り、荒れていますしね!
[トン、トン、と最後の二段は軽快に飛ばして下り。 説明は広間で。と声を潜めてから、緩く首を左右。]
(69) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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[モダンボーイは冗談めいた口ぶりで注意を促し、肩をポンと叩く>>47 宗一郎に触れられた時のような、ぞくりと背が冷えるような感触はない。その違いが、何であるかは分からないけれど――
きっと。 あの笑っていない昏い目と、匂いや雰囲気があの女衒に似ているせいだ。
睫毛が、黒い瞳に影を落とす。 飲まれてはいけないと頭の隅では理解していても、甘い言葉に飲まれてしまう]
ええ。その通りですわ。 お二人とも、ありがとうございます。
[視線を合わせる二人を交互に見つめ―― やがて視線は、同じように天井に]
(70) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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本当に――
[早く帰ってきてほしい気持ちと。 見えない格子に捕らわれる感覚に怯える気持ちと。 次の言葉が紡げずに、飲み込む。
戻らない二人。 片岡の姿も見えない。 いつの間にかいなくなっていた人は、どこにいるのだろう]
(71) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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そんな…… なにかあっただなんて、そんなこと、まさか。
[和服姿の女性が呟く言葉に、眉を寄せる>>50 それは、湧き上がる不安を自ら否定する意味も含めていた。 しかし、重なるのは不安を後押しするようなドレス姿の貴婦人の言葉>>59]
い、今、なにか音が……っ [激しい物音に、貴婦人が声を張り上げる>>60 酔いはすっかり冷め、廊下を飛び出していく女性たちの後に少し遅れて、足をもつれさせながら広間を後にした]
(72) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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― 階段 ―
[階段の上に立つ宗一郎>>69を見つけ。 曖昧な言葉で濁す様子に、ゆるりと首をかしげる。 広間で改めて説明するという彼からはこの場では聞き出せそうもなく]
なかなかお戻りになられないから……
[大塚が荒れているという言葉に、表情を曇らせる。 ろくでもないことが起こったことに違いはないだろうと思い。 夜もふけてきたというのに、夜会の楽しさなどどこかへと消えてしまったかのように思えて、ため息を一つ零した]
(73) 2015/12/13(Sun) 21時半頃
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[ケンケンと狐が誤魔化すような笑みを作り上げて一階へ戻り。 それでも、淑女二人の背後から飛び出した少女を目の当たりにすれば、ほんの少しだけ眼差しに険を込めた。>>72]
―――…りっちゃん、君まで来たのかい。危ないよ?
[言葉だけなら気遣う風だが、その言葉の端々には管理めく威圧が籠る。 まるで彼女を縛りつけるような昏さを、一時だけ滲ませ。]
……ええそれがですね、一大事ですよ!夫人! 主賓が姿を見せないから、良くないことが起きるんじゃないかとは思っていたのですが、中でも最悪の事態です!
[りつに向けていた薄暗さをサッと仕舞い、両手で広間への扉を開く。 舞台で注目を集める道化師のように仰々しく。>>73]
(74) 2015/12/13(Sun) 22時頃
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[広間から出てきた面々と宗一郎の横を通りながら、 『荒れている』と言われ>>69、咳払いを一つ]
おやおや、煙草を吸っているだけで 荒れていると言われるのは心外ですがね。
[宗一郎と二人だけの時、 それから遺体を目の前にした時とは明らかに違う口調]
我々にできるのは、警察が来るのを待つだけですよ。。
[しかし、何かがあったことは隠すことは無く。 さらに警察沙汰だと言うことも、正直に告げ]
先に、広間に戻っています。 酒を呷りたい気分なのでね。
[そう言って、一人先に広間へと戻るのだった。 軍人だからと言って、死体に慣れているわけではない。 煙草を咥えているのだって、血の匂いを誤魔化すためだった]
(75) 2015/12/13(Sun) 22時頃
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だってね、しおりちゃんが部屋で殺されていたんですよ!
[広間に脚を踏み入れながら、大声を張り上げて嘆いてみせた。 拡げた腕で、自身の胸を庇うようにして宛がい。]
胸にナイフが突き立てられて! ああ、あんな若い身空でなんて悲劇的なのか…。
[カツカツと歩を止めず、飲みかけのグラスを引っ掴み。 迷わず残り全てを煽って喉の渇きを癒す。]
……今、おスミちゃんが警察に電話を掛けています。
(76) 2015/12/13(Sun) 22時頃
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/* 大塚さんが狸だ…! なんだろう、そういう負感情向けられると、 無性に嬉しくなってしまう性質なんだが…。(うずうず)
(-10) 2015/12/13(Sun) 22時頃
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[りつにだけあたりが強いようにも思える宗一郎>>74にゆるりと首を傾げかけ。 けれど、続いた大きな声に意識をとられる。 最悪の事態、という言葉に、二階へと視線を向け]
――まあ……
[大仰な仕草で告げる宗一郎の言葉に、ここからでは見えないところで死んでいる姿を想像してしまい、瞳を閉じる。 胸元を押さえて一つ、息を整えるように深呼吸をし]
人が死んでいる、だなんて……なんてこと……
[警察を呼んでいると聞けば、すぐにも来るだろうと思う。 まさか、警察がのらりくらりと言い訳をして、館の者たちがそこから出ないようにという伝達だけで姿すら見せないとは思ってもおらず]
(77) 2015/12/13(Sun) 22時頃
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寝静まった頃にでも、見に行こうかしら。
[一つため息を零して、いまさら確認に行くには不自然すぎるとあきらめる。 警察へと連絡しているという言葉に、金を握らせていることを思い。 この館からなにがしかの通報があっても、二三日はこないようになっている。 とはいえ、あまりに通報が続けば動かざるをえないだろうけれども、少しばかりの時間は稼げるというもの]
(*8) 2015/12/13(Sun) 22時頃
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――?
[俄に騒がしくなった廊下の方を訝しげに一瞥し、 掌で弄んでいた綺麗なグラスをトン、と傍らのテーブルに置き]
何の騒ぎだって云うンですか、皆様まで そんな血相を変えて……
[次々と広間から飛び出していく女性陣に首を傾げ、 不承不承、己もその後に続こうと ステッキをひとつトン、と突いた途端]
……ミスター?
[物々しく姿を現した宗一郎>>74に、瞠目し]
(78) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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………、……それは失敬。
[空のグラスを掌中でくるりと回して弄び。 己以上の二面性を見せる男に向ける薄笑い。>>75 緩やかに煙を燻らす様は、確かに己の大袈裟な表現に似合わない。 だが、薄く開いた狐目が、狸だな。と一瞬だけ彼を詰り。]
――― しかし、これだけ騒いでも主賓が現れませんね。
これは由々しき監督不行届き。 ……電話線が切られていても僕は驚きませんよ!
[肩を竦め、脳内にこびり付く薄明りの中の死体に気鬱を隠さず。 飲み干したグラスを卓に戻すと、口角の雫を指腹で拭い。]
(79) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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― 階段 ―
[階下からの呼ばわりに>>60、スミ子は声をあげようと口を開いたが、結局音は出ずに、そのまま引き結ぶこととなった。 強かに打った膝と尻が痛む。 その瞬間は呆けていたが、思ったよりも派手に転んでしまったようだ。
スミ子はそのまま急いで――けれど慎重に階段を降り、電話機のある裏手の部屋へと急ぐ。 そこならば、使用人頭、というのだろうか。面接や今回の指揮を取った者がいるはずだ。もしかしたら既に連絡が済んでいるかもしれない]
(80) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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……何、殺され……ナイフ? は、兄弟、君は一体何を……
[常通りの軽薄な笑みを、浮かべようとしたのだろう 男の唇はひくりと、癪を起こしたかのように歪に引き攣り]
……悪趣味な冗談、というわけでは無いようですね。 酷い顔色だ、それに、将校殿も……
[広間へと戻ってきた、銜え煙草の将校殿>>75にも ちらりと視線を向け、また宗一郎へとそれを戻し]
死ん……死? 誰かが? ここで死んだ? 誰が死んだって……しおり? 其方は貴方の知己なのか? 此処の客人のひとりなのか、ミスター宗一郎?
(81) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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― 広間 ―
[広間へ戻ると、部屋の隅のバーコーナへ。 冷蔵庫から氷を取り出し、ピックで砕いてグラスに入れ 並んでいる洋酒瓶からウイスキーを取って、グラスへ注ぐ。
グラスを回して氷で琥珀が冷えるのを待ち、 一気に呷った]
――は。
[カウンターに置いたグラスが、カツンと音を立てた]
(82) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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お気を確かに。早坂夫人。 ……ですが、あれが事故なものですか。 しおりちゃんは自ら命を絶つような娘でもない。
[気落ちする御夫人の痛ましさを気遣うように、口を開く。>>77 当然、注意めく声色も含ませることも忘れず。 ただ、手近な琥珀色を新しいグラスに少し注いで、気付け薬代わりに彼女に差し出した。]
今宵は警察の到着を待つことになりましょう。 いえ、無理を通せば伯爵の御威光で解放して頂けるかもしれませんが。
[それにあっさりと頷くなら、彼女はこの場へ招待されていまい。 そんな予感を抱きつつも、慰めの言葉を降らせて。]
(83) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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[二人の婦人の後に続いて階段の前に辿り着くと、階段を下りてくる覚えのある人影>>69 世間知らずの箱入り育ちをしていたとは言え、何かあった事くらいは察せる。
しかし、こちらが何かを尋ねるよりも前に成される、威圧めいた言葉>>74 昏い視線に縛られて、動けなくなる。
開かれる広間の扉。 薄暗い影はなりを潜め、しかし余韻が足元に絡みついたまま、離れない。
仰々しく語られる言葉も、――笑顔も。 ただただ、恐ろしい]
(84) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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警察……。
[後から階段を下りてきた軍人の言葉に、顔が強張る>>75 そして告げられる、芝居がかった言葉>>76]
……ころ、……え?
[殺されていた? 誰が? しおり? だれ?
この屋敷で、誰かが死んだというの? どうして? どうして?
胸中で問いかけても、答える声はなく]
(85) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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[そのまま、起きたことを聞く他の招待客の様子を見る。 館の中に人殺しがいるかもしれない以上、 気をつけねばならないのだが。
新しく琥珀を注いで壁際の椅子へと腰を下ろす。 ずっと立ち通しだったせいか、座ると一気に疲労が押し寄せて、 軽く、目を閉じた*]
(86) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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……ええ……
[気遣う宗一郎>>83に弱弱しい笑みを向け。 差し出されたグラスを受け取り]
ありがとう…… そう、ね――ああ、でも、だめね。 夫は此処暫く忙しいようで、留守にしているから頼れないわ……
[伯爵家の威光、と聞いて、一度考えはしてみるけれど。 すぐに難しいというように首を振り。
琥珀色が満たされたグラスに口を付けて、一つ息を吐く]
(87) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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― 使用人控え室 ―
[厨房の隣、普通の住居ならば勝手口とでも言うのだろうか。それにして綺麗な空間がそこにはあった。使用人のちょっとした荷物などが置かれるこの部屋に、人影はひとつもなかった]
……鍵、かかってる
[勝手口には、内側から鍵がかかっている。 つい確かめたのは、やはり死体を見た直後だからだろう。 震える手を電話機に伸ばし、受話器をとりあげる。 やがて繋がった交換手に、そして警察に、自らが白鷺館の使用人であることと、今起きていることを伝えた。すぐに来てくれと訴えながら、それまでに此処を出なければ、と考え――思考は、途中で途切れた]
(88) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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なん、ですって
[他に大きな事件が起きただとか、こちらの言葉を疑う言葉だとか。 なんにしろ、言いたいことは一つなのだろう。 警察は、白鷺館に来るつもりがないのだ>>77]
……何が、起こって
[スミ子は、もはやどこにも繋がっていない受話器を両手で持ち、床を見つめていた。 この部屋に飛び込む時、客人たちが集まる気配を聞いた。 結構な音をたてただろうし、悲鳴も聞こえた。 悲鳴――しおりは、おそらくあの時、命を絶たれたのだ。 そう思い当たった瞬間、スミ子は思わず受話器を取り落とした]
(89) 2015/12/13(Sun) 22時半頃
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[漸く、目の当たりにした人の死を、脳が咀嚼して嚥下を始める。 ショッキングな出来事には慣れているが、被害者は一般人だ。 遊郭で女が痴情の縺れに巻き込まれ、命を落とすのとは違う。
深く、深く、息を吐きだして深呼吸すると、戸惑うよし男に向き直り。 片手を軽く広げて見せながら。>>78]
ああ、しおりちゃん。安藤しおり、女学生。 好奇心の強い可愛い娘だった、此処に着てから知り合ったお嬢さんさ。
[女性と見れば挨拶を欠かさぬ男にとっては十分な知己。 無論、その交友の裏に、疚しいものが無かったとは言わない。 だが、女郎として引くにしたって、死んでいては意味がない。]
―――…失くしたものを返して貰いにきた。って、言ってたね。
[歓談の中で口走っていた言葉をそのまま吐き出し。>>81 そうっと、瞳を細め、よし男へと数歩で近づき、声を潜めた。]
その上ね、多分。物取りの仕業じゃない。
(90) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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[懐に仕舞いこんだ手紙に、着物の上から手を当てる。
「あなたが無くした物をお返しします」 それは、奇妙な招待状だった。 しおりという女性も、招待状に呼ばれたのだろうか。
でも、だからと言ってどうして。
覚束ない足取りで広間に戻ると、モダンボーイに語り掛ける宗一郎の言葉が聞こえる>>90]
……その人も……?
[ぽつ、と咥内に呟きを落とす。 ぎゅ、と。 自分の腕を抱くようにして、身を固くした]
(91) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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[受話器を戻す音が、空っぽの使用人室に響いた。
誰も来ない。使用人の姿はなく、どこにもなく、一人ずつ帰っていく姿が思い起こされる。もう、誰もいないのかもしれない。 それとも、しおりのように殺されたのだろうか――。
スミ子は首を振り、広間へと急ぐ]
(92) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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── 一階 ──
のっぴきならないこと、とは?
[階段から静かに降りてくる靴音と、声。>>69 何処までも落ち着いた声に、問いかけると返された 意味深な言葉に怪訝そうに問い返せば、 あまりの纏う雰囲気に声を掛け損ねた大塚さんの姿と 鼻孔を掠めた紫煙の匂いを思い起こす。>>66
しかし私の問いかけよりも、追うように駆け付けたまち子さんと 「りっちゃん」と呼ばれる乙女の方が狐顔の気を惹いたらしい。 逆にそれは好都合かしらと、ほんのり口許を弛めるも 言葉など発することもなく。]
(93) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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警察です…の? 本当に当てになるのかしら。
[明らかに眉を顰めた表情は隠すことはない。 だって、彼らほど無能で役立たずの存在なんて 私、知りませんもの。]
(94) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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[酒精を身に溜めたりつは、猶更この急展開に頭が回らぬだろう。 丁度いい、と打って算えてしまうのは利己的な思考。>>84 じわりじわりと手綱を握って主導権を招き寄せ。 朗々としてよし男に説明する声は、他の者にも聞こえただろう。 隠し立てするようなことではない。>>85]
―――…りっちゃん、心配しなくて良いよ。
少し怖いだけで、直ぐに警察が飛び込んでくるさ。 もしも、身元を質されたら、僕が保証してあげよう。
[少しだけ落ち着かせた声は、柔らかくりつへと届け。 自らを掻き抱く弱々しい女を気遣う振り。>>91]
(95) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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ああ、なんたる悲劇。妻の一大事になんてことか。 心中お察ししますよ、早坂夫人。
[夫人の悲報に煌びやかなシャンデリアを仰いで、額を打つ。>>87 それでも、彼女の言葉の端々へと気を配りつつ。]
しかし、恐らく、夜会は中止でしょう。 客室は人数分用意してあることが不幸中の幸いですか。
[無論、殺人現場に近い部屋では背筋も凍えるだろうが。 部屋が足りねば、血と不幸に慣れた己が挙手すれば良いとばかり。]
(96) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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あら、奇遇ね? ワタクシもその方は候補に挙げていてよ?
[廊下に出る前か。 二階へ上がった騒がしい男共が降りてくる前。 こっそり交わす相談に思わず十和子は笑みを浮かべる。]
狐顔のジゴロも愉しそうだけれども、 もう少し泳がせておくのもいいかしら、なぁんて。
[微笑みを浮かべる幇助者に、冗談めかして告げては 乙女の遺体は人が避けてから行くべきだと助言して。 背を向けるように廊下へと出る。 警察への通報対策も万全であるだろうと、信頼を預けながら。]
(*9) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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……嗚呼、そう……。 であれば、そのお嬢さんの亡骸を見つけた、貴方は……
…………
[僕が行くべきでしたね、と、呟いた男の表情は 目深に被り直した帽子の鍔に隠されて]
――なくしたもの、を
[続く宗一郎の言葉を鸚鵡返しにして、 男ははたと顔を上げる。それって、と慌てたように開いた口は 宗一郎の近付きと潜め声に閉ざされて]
……物取りの仕業じゃない、ってのは、 どういう意味だい、兄弟。
[そう返す男の声も、低く、微かな。]
(97) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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警察……
[宗一郎の声が、柔らかく届く>>95 土御門の家が没落し、詐欺に遭って財を失った時、掌を返したように居丈高に振る舞い、取り合ってもくれなかった。 その警察が、本当に頼りになるのだろうか。 訝しむ想いに、ドレス姿の貴婦人を見て>>94
身元を保証してくれるという宗一郎の言葉に、弱弱しく頷いて。 また一歩、知らず知らずのうちに日の当たる場所から遠ざかっていく]
(98) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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[りつを案じる余裕もなく。 手にしたグラスに口を付けて琥珀色を喉に流し込む。 宗一郎が継げる言葉にそうであるといいというように頷き]
夫の留守にここに来てしまったわたくしが悪いのですから…… そうね、中止になるのは間違いないわね……
[空になったグラスをテーブルに戻したところで。 スミ子>>92が広間へと戻ってきたのが見える。
あれだけたくさん居たように思えた使用人の姿がほかに見えないことにもきづかないまま。 現れた彼女へと声をかけ]
ああ、スミ子さん。 警察は――
[どうでした、と訊ねようとして、彼女の様子に声が途切れる]
(99) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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/* >>97 僕の友が良い人過ぎる。 うーむ、無暗に感動してしまう。
(-11) 2015/12/13(Sun) 23時頃
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まあ、気が合いますわね。
[周囲の人気が少なくなったタイミングで行った相談に、くすくすと笑みを零す。 泳がせておくという言葉にそれもよいだろうとうなずきを返す。
今は警察といえどお金さえあれば口を閉じさせるのもたやすいこと。 そのあたりは今までどおり。
ただ、人死にが出た場所に、女自身がいることは初めてだから。 そこからどうなるかはわからないけれど――]
(*10) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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― 広間へ ―
[使用人出入り口へと続く通路は狭い。そこを通るのが嫌で、スミ子は表の入り口から広間に入ることにした。開け放してあった扉の前、集まる人々が見えた。スミ子はその後ろから一歩離れたところで足を止める]
……警察は、来ません
[かけられた声>>99を受け継いで答える。酷い顔色はどうしようもない。下唇を噛み、俯きそうになるのを必死に堪える]
他に、 大変なことが起こったとか 白鷺館で斯様なことが起こるわけがないとか ……女の言うことは信用ならん、とか
様々、理由をつけられましたが
ともかく、警察は ………来ません
[グラスを渡した客人は揃っている。 その一人ひとりの顔を、順繰りに見ながら、そう告げた]
(100) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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[二階に上がっていた二人が降りてきて、再びにぎわう広間。 しかし夜会の開始直後だった十数分前とは違い、纏う空気は 明らかに違っていた。
所々で聞こえる「失くしたものを返しに」という言葉に、 やはりあの送られてきた手紙で、彼らもおびき出されたのだと 察するに容易く、納得したように私は一つ頷いてさらに耳を傾ける。]
でも夜会が中止となってもワタクシ達はこの場から出られませんのよね。
[この中にいる筈の主賓。 宗一郎さんの言葉を信じるならば、人ひとり殺されているというのに。 名乗りもしないのは、その主賓が犯人であることが非常に高いのだけれども]
(101) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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[カラン。 グラスの中で解けた氷が音を立てる。
それと同じくして、伯爵夫人が警察はと問いかける声が聞こえ>>99、 閉じていた目をゆっくりと開ける。
少し前に、十和子が言った>>94ように、 警察になんてなんの期待もしてはいなかったのだが]
来ない? 来ないとはどういうことだ。
[来ない>>100と聞いて、驚いて声を上げた。 人が一人殺されているのだ。 どんな低能だろうが、押しかけて来るものだろうと思っていたのに]
(102) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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[不意に動揺の色から濁る友の言葉。>>97 不可思議に糸目を薄く開けば、極真っ当な慰みを受けて瞬いた。]
――― なぁに! 死は悼むものだが、君がそんな顔をすることは無いよ。 僕は乙女を攫う旋風なのだろう?
[咄嗟に空元気めいて言葉を回した。 女の死に目は見慣れているなんて、薄情な言葉を避けて。 殺される不幸と、生きて地獄に攫われる不幸。 どちらがマシか論じるなんて、余りに茶番的だ。]
そう、つまり彼女も招待客だった。
……いやね、誰かが外へ逃げた痕跡がない。 しかも、客室は二階。短絡な思考だ。 兄弟、ホームズは読んだことがあるかい?
[最近刊行された全集物以外でも、海の向こうの探偵ものは人気だ。 それと同じことだよ、と旅籠の倅らしからぬ知識を披露して。]
(103) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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………!!
[現れた片岡から告げられた言葉に、息をのむ>>100 ひとがひとり、死んでいるというのに警察が来ない、なんて。 それに、未だに主賓は姿を見せず、会場からも出られない>>101 そして、手を下したのは――>>103]
(104) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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[まち子さんの声に、思わず振り返るとそこにはお女中さんの姿>>99 期待と諦念を含めたまなざしを向けて、彼女の言葉を待つも>>100]
そう、つまり女の言うことは信用ならないと。 本当に使えないひと達ね。
[肩を竦めて盛大に溜息を吐きながら。 私はちらりと殿方達の表情を盗み見た。 女性の立場はまだまだ低いこの世の中。 あえてスミ子と名乗るお女中さんに通報させたのは、 警察の到着をなかったことにするための罠ではないかしら? などと 邪推を含めて。]
(105) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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この中に、殺人鬼がいると仰るの……?
[へたりと座り込み、がたがたと震えながらひとり、ひとり、顔を見回す。 無くした物。 奪われた財産、幸せだった頃の思い出。 そんなもの、取り戻せるはずのない幻だ。 冷静に考えれば、分かった事なのに。
――否。 あの時の詐欺師が絡んでいるかもしれないと、分かっただけで充分だ。 取り戻せないのなら、父と母の、更に前から続く土御門の無念を晴らすだけ。 あの宛名に罹れた名前が、家族を奪ったものの名前なのだとしたら――]
(106) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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女の言が信じられぬと言うのなら、 私が連絡をしてもいい。
[陸軍中尉など木っ端階級でも、身元だけは証明できる。 言いながら、立ち上がり]
電話はどこだ。
[使用人の彼女を見た。 それは伯爵夫人の言>>105が聞こえたからではなく、 純粋に、来ないとは思っていなかったからで]
(107) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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さすがですわね。 気が合うのもうれしいわ。 ワタクシ、今回はいいお手伝いさんを得られたようで、 愉しくって仕方がありませんの。
やはり持つべきものは伝手とお金、ね?
[耳打ちされる内容にほくそ笑みながらも、 力づくで犯人だと突き止められることは避けなければと、 十和子は気を引き締める。
場の雰囲気は良い状態で屋敷に留まるように、 お互いがお互いを拘束している。 ならば次なる獲物を捕らえるのも苦ではないことだろう。]
(*11) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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― 広間 ―
[ひどい顔色をしたスミ子>>100が途切れた言葉のあとを続けるのに、一瞬理解できないように首をかしげ。
こない、といわれた言葉に、ゆるりと瞬き。 大塚>>102が問いかける声や、十和子や宗一郎の声を聞き]
そんな……それでは……どうしたら。
[宗一郎は犯人がこの中にいるかのように、いや、姿が見えない主催者が行ったのだと考えれば、そういえるのかもしれないけれどと、混乱したように首を振り]
――わた、わたくし、……部屋に……
[この場に留まっていることが怖く思えて。 荷物を置いた部屋に戻ろうと、ふらりと足を踏み出す]
(108) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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少なくても、宗一郎さんのしろうと探偵の見立てが正しければ、ね?
[すっかり酔いが醒めてしまった「りっちゃん」>>106 可哀想にほんのり朱めいていた頬は青白さに染まっている。 残酷だと思っても、現実を突きつけるのは危険喚起のために。
貴女も、あの葉書を貰っていたのならば。 騙されたことがおありでしょう? と無言で問いかける、 意味深な眼差しを投げかけながら。]
(109) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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[次々と起こる事象に、酒精の残る頭では処理が追いつかない。 ただ、この中にしおりとやらを殺した犯人がいて、それがあの詐欺師で、両親の仇なのだと、短絡的な思考に凝り固まっていく。
怯えと不安と怒りと戸惑いの入り混じった感情越しにそれぞれの顔を見ていると、全員が怪しく見えてくる。
――嗚呼]
(110) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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ふふ、そういってもらえると嬉しいわ。 楽しめないと、遊ぶ意味がありませんものね?
[そうそう、と小さく頷きながら十和子に囁き返し。
そうしてお互い疑心暗鬼になっている広間の雰囲気が楽しいと思う。 わざとらしくおびえて見せているけれど、いつまでも此処に留まっているよりはばらけたほうがより面白くなりそうだと思い。 誰に寄りかかろうかと、考えるような視線を、うろたえるそぶりの影で向けている]
(*12) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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―――…警察が、来ない…? それは電話線が切られていたとか、そういうことでは無く?
[友と囁きを交わしている間に鼓膜を震わす新事実。>>100 今宵は特に忙しい夜だ、次々と精査案件が頭に飛び込んでくる。 己が保証人となれば、首に太い輪が掛かるりつにとっては朗報だったかもしれないが。>>98]
……ああ、つまり。そういう。 昨今の婦人会の努力が浮かばれないとは嘆かわしい。
[飛び交うやり取りから、言葉少なに理解を示し嘆息。]
(111) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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―――…警察が来ないと云うなら。 今宵、帰路に着く。と云うのもひとつの手なのでしょうなぁ。
[ポツリと漏らした声が、意味深な十和子の言葉尻を掬う。>>105 正義感か、挑戦心か、勇む大塚の横顔も盗み見て。>>107]
………尤も? この館を出たが最後、何も返してはくれなさそうですが。
[まるで独り言のように、見えない鎖を見ながら呟いた。 己の脚にも絡まるような、重い枷を自覚して。]
(112) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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――ええ、そうですとも。貴方はにっくき旋毛風。 そして僕の今宵の友だ。そうでしょう?
[不自然な明るさを含んだ宗一郎の言葉に、そう返す 男の眉は僅かに下がっていたけれど、眸や口元はもう見慣れた笑みを浮かべて]
……『完全にありえないことを取り除けば、残ったものは、いかにありそうにないことでも――』でしたかな?
[紳士の国の探偵の、台詞のひとつを真似てみせ、 男はフム、と考えこむような素振りを見せる]
成程、しかし……幾らか険呑な推理ですねえ。 物取りや、通り魔みたいな犯行でないとするなら、それはつまり……
や、ウン、直に警察も来るんだ、解決は彼等がしてくれる。 こんな思考は不穏なだけか。
[そう言って、はは、と笑ってみせるのと、 広間に女給が戻ってくるのは>>100――ほぼ、同じ刻]
(113) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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頼もしいですわね。 ではぜひ大塚さんのお力で警察とやらを連れてきてくださいな?
───尤も、鶴の一声ならぬ鷺の一声とならなければ よろしいですけれども。
[疑心暗鬼の中、随分と私も意地が悪いと内心苦笑する。>>107 藁にもすがる思いではないことは、きっと態度から窺い知れることでしょう。 だって、通報者に拘ってくるも来ないも言うならば、 万が一来たところで本物の警察官が来るとも思えなくて。]
(114) 2015/12/13(Sun) 23時半頃
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まち子さん、今ひとりでお部屋に戻られては危険なのでは? ええ、それぞれがお帰りに成られるのが安全面では一番でしょうが…
[犯人の目的が「返す」ことならば、返却を求めなければいいこと。 宗一郎さんの言葉に言葉を濁しつつ頷くも>>112、もう一つの疑心が 頭を擡げる。]
でも、そうしたらしおりさんの命を奪った犯人を そのまま野放しにすることになり────…
[その先は、言わずとも知れたことでしょう。 私たちはお互いの顔をもう知っている。 この中に犯人がいるならば。口封じに動かないとも言い切れない。]
(115) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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[言葉を重ねても、納得してもらえるとはスミ子も思っていない。 彼らは客人、己は使用人。 実際はどうあれ、傍から見れば立場が違うのは明らかだ]
大塚様、ご案内いたします
[電話はどこだ、と問われるのに>>107、おとなしく頭を下げるも 言葉以上に警察の対応そのものに不信感を抱いていたスミ子には、これが事態を明るくさせることになるとはどうしても思えなかった。 それでも、馨に小さく頭を下げ、電話のある使用人控え室に案内するべく促した]
(116) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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[くるりと広間を見渡し、各々打開策を講じるが、どうやら早坂夫人の選択が正解らしい。>>108 己の頭の中でも殺人鬼の影を作ってしまっている。 身を震わせるりつには殊更重く伸し掛かっているのだろう。>>106]
ともあれ、御大将でも梨の礫なら、日を改めた方が良いでしょう。 明日になれば、警察も真面目にお勤め果たすかもしれませんし。
[自分ですら全く信じていない可能性をぺらりと口に乗せ。 片手をひらひらと降って見せた。]
(117) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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――は? 警察が、来な……
[ハッ、と、そこで顔色を変えた乙女の方へと向き直る>>104。 宗一郎との密々話、どうやら聞こえてしまったようで、 がたがたと震える彼女の言葉>>106に、眉間に薄く皺を寄せる]
……落ち着いて、お嬢さん。 この中に犯人がいると、決まったわけではない。 早坂夫人、貴女も!
[りつの傍で片膝を立て、彼女と目線の高さを揃えるようにしながら よろめく貴婦人にも声を掛け>>108]
――大丈夫。これだけ人数が揃っていれば、 例え殺人鬼がこの屋敷を覗いていたとしたって、 滅多なことは出来ませんよ。 大塚殿がもう一度、警察を呼んで下さると云うし。ね?
[乙女と目を合わせ、そう言い聞かせるように言葉を継ぐ]
(118) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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まあ、私ごときの立場で呼べるような連中とは思えませんがね 起きたことが確かに事実だと念を押すくらいはできるやもしれませんから。
[伯爵夫人の棘を含んだ言葉>>114に、 険しい表情を返し、苛立ちを出さぬよう努めて言い返し]
ああ、何度もすまないな。
[案内すると言ってくれる使用人の女性>>116に付いて、 広間を後にする]
(119) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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[囁き返される内容に、夫人も随分と人が悪いと十和子はほくそ笑む。 どんな小さな仕掛けでも幇助という存在は必要であり、 招き入れるなら弱みを握られ仕方なしの者よりは、 美味しい蜜だけを甘く吸い上げる愉しみを知る者の方が好い。 その点まち子は十和子にとっても最良の幇助者であることは違いない。]
あらあら、一番か弱そうな振りをして。 その実誰かに誑し込もうとするだなんて素敵だわ。 次はもっともっと貴女も愉しませて差し上げなければね?
[持てるおんなの武器を振りかざすのは、嫌いじゃない。 十和子はまち子にだけ聞こえるような鈴声の笑みを転がして。 次なる被害者を捉えるため狙いを定める。
疑いが疑いを呼ぶ大広間。 無能を煽れば人が自然と散り散りになる。 それを合図に十和子は闇へと再び身を紛れ込ませる。 尻尾を掴まれないようにしなければ。]
(*13) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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今宵の友!なんて厭らしい言い方をするのだい。 不滅の友情が一夜で儚く散るなどと僕は胸が痛いよ。よし男くん。
[大袈裟に彼の言葉に過敏な反応を見せるが、此方も常調子。 掛け合いめいた仕草で胸を押さえ、口角を引き上げた。>>113]
おや、今時の材木屋は博識だね。 その通り、話が早くて助かるよ。さすがは兄弟。
いいやいいや、僕も全て的外れなれそれで良し。 けれど、些か詰将棋めいているじゃないか。 僕らは各々の都合で帰れない、だが館には不穏が満ちている。
―――…今日は眠れぬ夜になりそうだ。 君だって、本当は理解しているのだろう?
[善良さを示すような友の声を聞き、肩を軽く叩いて。>>118]
(120) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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お気を悪くなされたら謝りますわ。 ですが、ワタクシも疑い深くなっています故、ね。
[怒気を抑え込むしぐさを透かし見て。 赤い唇を躊躇せず動かして大塚さんへの返しと変え>>119]
朗報をお待ち申し上げておりますわ。 ええ、是非に。
[お女中さんに案内されて広間を後にする姿に声を掛け見送り、 堂島さんの慰めには首を傾げつつも、殿方を立てることは忘れない。]
(121) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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そう、かしら……
[十和子>>115に止められ、よし男>>118にも止められて、ふらつく身体をテーブルに手を着いて支える。 先ほど喉に流し込んだ琥珀色のせいもあり、目眩を感じたように、瞳を閉じる]
――そう、そう、ね…… 大塚様が、お話されれば……
[大丈夫だというように言葉を紡ぐけれども、どこか信用し切れていない響きで。 誰かと一緒であれば違うかもしれないけれども、誰に頼ればいいのかもわからずため息を零す]
(122) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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将校 大塚 馨は、メモを貼った。
2015/12/14(Mon) 00時頃
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[すがるふりをしたテーブルのそばで、十和子の声に小さく震える。 もちろん笑いを堪えるためだ]
ふふ、楽しみにさせてもらいますわ。 けれどこちらの方たちときたら……
[カフェーの乙女をなぐさめるよし男や、気にかけている宗一郎に、やはり若さがたりないかしら、と少しだけ思ったりもする。 手伝えるのは舞台設定だけだから別段ひっかけられなくても問題はないけれども。
散り散りになるように仕向けるためにも、先に一人、離脱しておこう]
(*14) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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ええ、ええ。まち子さんのような美しくたおやかな女性がひとり、 この屋敷に居たならば危険極まりないですわ? ですので、せめて何方か…そう、頼りになる殿方と一緒にいらした方が。
[わざとらしくまくし立てて、私は残された男性陣にちらりと目線を送る。 お女中さんは大塚さんと既に行動をしているので、 残るは堂島さんと宗一郎さんか。
ふたりとも白百合の女性の頼みなど断りもしないだろうと、 自身のことはつい棚上げで視線をさまよわせてしまう。]
(123) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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/* あと1時間なんですけどって焦ると良くないな。
(-12) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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[大塚を伴い、使用人控え室へ向かう。 こうして先に立つのは案内する時くらいだ。 少し後ろを歩く馨の気配が妙に気になって、スミ子は何回も振り返った。 もちろんすぐに前を向くけれど、一人で広間に戻った時と比べて、かなり長い時間をかけて電話の元へたどり着くこととなった]
こちらでございます
……お願い、いたします
[電話を指し示して、今一度、今度はきちんと目的をもって振り返る。 先ほど広間に向かう時は音楽が止んでいることにほっとしたのに 今は何故だか、静寂が酷く心細く感じた]
(124) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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ほんと、まち子さんもお美しいのに。 ここに集めた男共と言ったら若い子にばかり気を取られて。
[引き留める振りをしながら、近づき囁く言葉は周りの雰囲気に 似ても似つかぬもの。 十和子自身が騙しておきながら、改めて甲斐性のない姿に だから二度も騙されるのだと、見当違いの悪態を吐こうか。
いっそ一気に刈れるならばいいものを。 己の力不足に歯噛みするも、狙う獲物を逃す気は到底ない。]
(*15) 2015/12/14(Mon) 00時頃
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――やっぱり、一度、部屋に戻らせて、いただきますわ……
[ふるりと肩が震える。 大塚が警察へと連絡した結果が気にならないとは言わないけれど。 人前で醜態をさらしたくはないという矜持がある。
十和子>>123が声をかけてくるのに、僅かに苦笑を浮かべ]
あら、わたくしなどに、ついてきてもらうなど――
[ゆるりと首を振るけれど、そのせいでより目眩がひどくなり。 テーブルに手をついて、身を支えながらおさまるのを待ち]
(125) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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嗚呼、失敬失敬!自由な風は、一夜もあれば あっという間に何処かへ行ってしまうものかとばかり!
[軽口に軽口を返す、けらけらと笑う声も常の物>>120]
……穏やかじゃないなあ、兄弟。 つまり僕等は、あの探偵小説の登場人物ってわけですか。
だったら尚更殺人鬼に怯えて、ひとりで帰路についたりしちゃならない。 文豪はいつだってそういう奴から差っ引いていくんだ。そうでしょう?
[宗一郎の方を振り向いて、軽く溜息を吐きながら 肩を竦めてみせたりもして]
――こんなことを云っていたら、また貴方に 今時の材木屋は博識だ、なァんて言われてしまうんでしょうかね?
(126) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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――僕ァもう、『堂島』の子じゃあありませんけれど。
[きぃんと照明を反射する眼鏡の向こうに、顔を隠して、 ぽつり。]
(127) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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― 使用人控え室 ―
あの男、あんなのを見た後だと言うのに口が減らん。 余程死体を見慣れているのだろうかなあ。
[歩きながら独り言ちる。 誰の事を言っているのかは明白]
そういえば、他の使用人を見ないのだが、 彼らはどうしたんだ?
[こちらを気にするように、 何度か振り返りながら先を行く>>124彼女へと問いかけていた]
(128) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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[電話の元へ案内してもらえば、 受話器を取り、交換台に警察へつなぐように告げる。
警察へ繋がったなら、自分の身分と名前を告げ 人が殺されたことを告げるが――
さっきもそこから女性の声で同じ連絡がきたが、 そんな悪戯に付き合う程警察は暇ではない。 そんなに大事件ならば、我々警察の代わりに軍人の貴方が何とかすればいい。 お国の大事を預かるお方だ、解決だってすぐでしょう。
そんな戯けた言葉が返ってきた。 まったく予想だにしていない反応に、一瞬呆気にとられ、 ふざけるな、こちらは冗談で警察をからかう程暇ではないと 声を荒げるも、取り合わぬは同じ]
くそっ。 一体、どうなっている……。
[怒りよりも驚き唖然として、受話器を置いた*]
(129) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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おや、御指名かな?
[視線のかち合う貴婦人と、気を揉み疲労した夫人。>>122>>123 双方を見比べてから、傍らのりつにも視線をやり。]
しかし、しかし。 十和子さんとりっちゃんを放ってお二人には出来ますまい。 此処は僕が夫人をお送りしましょう。 よし男くんはお二人を頼めるかい?
[そっと脚を踏み出し、踏鞴を踏んだ夫人の背を支えた。 細いと言っても男の腕、彼女をエスコートするなど易き事。>>125]
(130) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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[そこで、はた、と気が付いたように 十和子と早坂夫人の会話の方へと目を遣って]
いやしかし、今は本当に 客間には行かない方が良いんじゃあ――
……どうしても、そうでないと不安だと仰るなら それをお止めする権限なんて、僕には有りはしませんけれど。
[そう言って、再び宗一郎の方を見詰め]
如何しましょうか、ミスター宗一郎。 マダムひとり部屋へ行かせるのは険呑だが、 この怯えたガールやレディ達を此処に女性だけで 放っておくわけにもいかないでしょう。
僕か貴方か、どちらかがマダムに 付き添うというのが折衷的では?
(131) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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[モダンボーイが静止する声は、冷静さを取り戻させるには些か足りない>>118 娘の思考は、既に最悪な形で凝り固まっていた。
傍らで片膝をつき、目線の高さが揃う。 じり、と怯えの色を見せたまま、わずかに後ずさる]
あなたが、詐欺師ではないと―― しおりさんとやらを殺めていないという証拠はありますの?
[信じて宜しいの?と。 瞳の奥に滲ませて、証明しようのない事を問う]
(132) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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[しかしその返事は聞けたか、聞けなかったか。 宗一郎がモダンボーイの肩を叩き、不穏な言葉をなげかけた>>120
軽い調子でありながら、その言葉は疑心暗鬼に飲まれる娘の心に重く圧し掛かる]
……調子のいいことを仰って。 油断させて、騙して、奪うおつもりなのね。 あの時の詐欺師や、あの女衒のように。
[それは、どちらに対しての言葉であったか。 低く呻くように言葉を放ち、じりじりと距離を置くが、宗一郎の呪縛からは逃れられず。 腰が抜けたように、立ち上がれずにいた]
(133) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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/* あっ、すれちがっ…
(-13) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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――おっと。 僕如きが口を挟むまでもなかったかな。
[手慣れた様子で婦人を支える宗一郎の姿>>130に からからと笑い、片膝立ちのまま帽子を上げ]
この場は任されましたよ、兄弟。 女給さんと出て行ったジェネラルも、 直に戻ってこられるでしょうし。
(134) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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― 控え室への道行き ―
ご遺体を見慣れる、ということはあるのでしょうか 軍人様ならいざ知らず ……は、 ――…失礼いたしました
[しおりの遺体、かつて見た、葉書の差出人たる男の遺体。 物思いに耽っていたからか、スミ子の返答は不用意なものに終わる。 それからは努めて後ろを振り返らずにいたが、やがてかけられた声には、こたえなくてはならぬ、と今度は慎重に言葉を探した]
皆、帰宅いたしました 最初からそうだったのです
……私も、昨日から勤めております
[もしかしたら、もう此処にいる使用人は己だけかもしれない。 その言葉はなかなか言えない。 ましてや、使用人はもういない。 いるのは招待客だけだなんて、……言ってみようか。どうしようか。 考えている間に、電話機の元へとたどり着く]
(135) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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あらあら、しろうと役者の次は、しろうと探偵かしら。 宗一郎さんも堂島さんも随分とお忙しいわね。
[殿方ふたりの会話を幽かに聞き齧っては。 気も弱そうなまち子さんが今にも倒れそうな状況に、漸く救いの手が 差し伸べられそうで>>130、思わず安堵の息を吐く。]
さすが宗一郎さん、お気遣いが素敵ね。 でも堂島さん、残念がることはなくとも大丈夫でしてよ? 年嵩のワタクシより、りっちゃんを第一にお考えなさって?
[ぽつりと漏らされた意味深な発言には気付かずの振りをして>>127 辞退することなく促されるまま相伴にあずかろうかと。]
(136) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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あゝ……すみません、宗一郎さん……
[十和子の声に応じた宗一郎が、手を差し伸べてくれるのに申し訳なさそうに力なく笑みを返す。 りつの不穏な様子に気がつかないほどに疲弊したまま。 宗一郎の腕に支えられて、テーブルから離れ]
部屋まで、連れて行ってもらえれば、それで……
[一人にならないほうがいいと忠告されているのはわかるけれども。 それでも、この場に居るのはつらくて、宗一郎に頼んで、広間をでていく]
(137) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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おや、天高く舞い上がろうと空はひとつじゃないか! ササッと姿を眩ますなんてそんな不義理な。
[軽い笑い話へと転じさせ、彼を名探偵役に任せると己は騎士を気取る。 彼の忠告は尤もだが、不安を慰められるのは時間だけだ。>>126]
そうも在り来たりな筋書きでないことを祈るばかりさ。 ―――…ぅん?
[不意に耳に引っ掛かった声が自棄に鼓膜に滲んだ。>>127 されども、続きを問うには機が悪かった。 すっかりと先ほどの気配を消した彼は、己と同じ結論に至る。>>131]
(138) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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/* やっぱり処刑襲撃が展開次第の村で1時更新はきびしいかもしれぬ 更新までいられない…
(-14) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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……詐欺師? しおりさんを――僕が?
[怯えを見せつつ後ずさる乙女の言葉>>132に、 男はきょとん、と目を丸くしながら彼女を見]
……僕はこの屋敷に来てからずっと、そちらのレディと ミスター宗一郎も一緒に、貴女も居たサロンにおりましたよ、と、 いうのでは……貴女は納得してくれませんかな?
[そう言って首を傾げては、うーんと唸っては 困ったように頭を軽く掻き]
……お嬢さん? お嬢さん、大丈夫ですか? 落ち着いて……レディ、その辺りに水のグラスはありませんか?
[ふと、様子のおかしい彼女を訝しんで>>133 十和子の方を振り返り、何か気付けになるものを求め声を掛ける]
(139) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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ささ、早坂夫人。僕の手を取って。 広間以外はすっかりと帳が落ちている。 一歩踏み間違えればそこは奈落だ、お気をつけて。
[か弱き女性を支え、片手を受けて歩幅を合わせる。 自重の掛かり方から察するは彼女の疲弊だ。 慣れない状況に摩耗しているのが見て取れた。>>137]
ええ、勿論。 この僕が夫のある身に不貞を働くとお思いで? そんな、まさか。
[狐顔で笑顔を噛みながら、脚を踏み出して。]
(140) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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良いところを見せてくれ給えよ、兄弟。 [広間を後にする際に、告げる言葉はステッキ持つモダンボーイへ。 其れから、十和子の称賛には鼻を高く掲げて見せる真似事。 こんな時でも、女性に対しては手間を惜しまない。>>136
――――そして、広間に残る最後のひとり。 唇から疑心暗鬼を吐く乙女には、緩やかに微笑んで見せた。>>133]
……良い子にしているんだよ、りっちゃん。 僕は、君の身を、案じているからね?
[湿度の高い低音を一層潜め、ゆっくりと闇に向かって歩き出した。]
(141) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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[各々の思惑と疑いが渦巻く中。 まち子さんは一足先に広間を出て行ってしまうだろうか。>>137 いったい何のために集められたのか。その理由を私はまだ 全てのひとから知り得たわけではないけれども。]
大塚さんの力添えが上手くいったならば。 あとは夜が明けるのを待つのみ、かしら。
[若い子はいい。純粋に疑いをまっすぐ向けられる。>>133 私は長い息を吐くと、テェブルに置いてあったアルコォルをひと口 咥内へと招き入れた。 苦みと熱さと、どこか甘さを含んだ飲み物で、やり過ごさないと。 このひと時を越えられないような気がして**]
(142) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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お水でよろしくて? 堂島さん。 若い子だから回復も早いといいけれど。
[堂島さんに声を掛けられ、私は手近にあるグラスに手を伸ばす。 差し出す最中、鈍い照明が反射してキラリと意味深に光った気がした**]
(143) 2015/12/14(Mon) 00時半頃
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ありがとう、ございますわ……
[支えられ、手を預けながら歩き出す足取りはふらついたもの。 宗一郎>>140の支えがなければ倒れてしまいそうなほどだ。
軽口に、くすりと笑みがこぼれる]
あら、そのような心配は、しておりませんわ。 わたくしより魅力的なかたがたがいらっしゃいますもの……
[ふふ、と笑うことで少し気が紛れ。 広間を出て暗い廊下を歩き、二階の、しおりの死体が見つかったのとはちょうど対角線上にあるような、客室へと向かい。 扉を開けば、夜会に出て行く前と寸分変わらぬ部屋がみえる]
――ありがとうございます、宗一郎さん……
[部屋の前まで来れば、ほっとしたような吐息が零れ落ちた]
(144) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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[案内してくれる彼女の声>>135に、後ろから]
俺…いや、私とて死体を見るのは初めてだよ。 出兵経験があれば別だが、生憎まだでね。 恥ずかしいことだが、今になって手が震えそうだ。
[口調に苦笑を乗せる。 手が震えそうは大げさだが、大きく動揺したのは事実だ。 そうして、他の使用人は帰ったと聞けば]
では、お前さんもいずれは帰るのか?
[いや、少なくとも殺人が起きたのだ。 はいそうですかと帰られても困る…いや、困りはしないが、 返していいものかどうかは戸惑うところではあった]
(145) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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[受話器を置いた後、ふと嫌な予感が過る]
使用人は最初から、引き揚げさせる手はずだった。 ここの主ははじめから私たちだけにするつもりだったのだな?
そうして、あんなふうに招待客を一人屠り 疑心に陥らせてどうするつもりだ。
まさか、このまま一人ずついなくなって 最後に残った者にだけ、「返す」つもりじゃあるまいな。
[どうなんだ? 最後まで残っているお前は何か知っているのではないのか? そんな強い視線で、使用人の彼女を凝視した**]
(146) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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/* ぎゃー!投票どうしよう!ね!あばばば
(-15) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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/* ごめん、スミちゃん! この時間で万一何かと思うと、君にしか疑いが向けられない…!
(-16) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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[当の宗一郎は、和服姿の夫人を連れて客間へと>>130 エスコートをするその仕草は騒動が起こる前から何ら変わりがない。 客間に戻ろうとする夫人は、そういうふりをして殺害の機会を伺うのでは? モダンボーイのいう言葉は都合のいいことにしか聞こえず、十和子と呼ばれていたドレス姿の貴婦人の言動も、どこか引いているように見えて。 電話をかけに行った二人も、どうしているのやら。
じっと身を硬くして、様子を伺う。 低い言いつけが、耳にこびりつく>>141 水を差し出されても一口、二口舐める程度に留めて。 身を護る武器を――テーブルに並べられたフォークの位置を確かめていた。 機会があれば、それを懐に忍ばせようと**]
(147) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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ああ……有難う御座います、レディ。 重ねてで申し訳ないのですが、それを彼女に 渡してあげて下さいますか?
多分、男の僕が渡すより、幾らか緊張も解けるでしょうから。
[十和子の差し出すグラスを目に留め>>143 立ち上がり様、そう言って小さく苦笑を浮かべ、 怯えきった様子の乙女を貴婦人に指し示しながら]
(148) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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/* いやでも彼女を疑うのはちょっと無理がある…! どうしよう…!
(-17) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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[「いずれは帰る」のだろうか。スミ子は、電話をかけている馨に視線を向けながら、その実己の内側を見つめていた。 問われた瞬間、言葉が詰まった。 そして何事もなかったかのように電話を案内して、そして]
きっと ……そう、だと思います
[最初から、使用人を引き上げさせる気だった。 その指摘に、スミ子は力なく頷いた]
(149) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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[余りに儚く、余りにか弱い。 広間を出てから此方、彼女に抱いたのはそんな感想。 ギィギィと鳴く階段を昇り、再び訪れた二階。 視界にしおりの部屋の扉が入れば、少し眉尻を下げたが、不安を煽らぬように頭を振って。>>144]
おや、伯爵家の奥様ともあろう御方が魅力の有無を語るなど! 奥様が人のものでなければ放っておく男など居ないでしょう。
[ほんの少しでも零れた微笑みに息を吐くと、己は紳士協定に則って部屋の前で脚を止めた。 チラ、と覗いた部屋の作りはしおりが斃れていたと同じものらしい。]
―――…いいえ、礼を言われることではありませんよ、早坂夫人。 今宵はせめて、ゆっくりとお休みくださいませ。
[外套の裾を摘まみ、胸元に引き寄せると、深く頭を垂れた。 彼女の安堵を一層深いものへと、変えるように。]
(150) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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最後に残った者 ……それは、その人、ではないのでしょうか この館の、ご主人様。 すべてを、奪った方
……私、は
[スミ子はこの館で初めて、愛想笑いではない笑みを浮かべた。 もっともそれは、自嘲を多分に含んだそれであり、貴婦人たちが浮かべた華やかなものとは根底から違うものだったが]
私も、貴方様と同じでございましょう ……そう、申し上げたら、お怒りになりますか
(151) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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お嬢……、ああ、名前も聞いておりませんでしたね。
お嬢さん、僕は堂島よし男と云います。 こんな状況です、動転するのも無理はない。
水で少しでも落ち着いたら、これから如何するか、 皆で話し合いましょうね。
[そう言って、身を固くする乙女>>147に背を向けて]
レディ、貴女も水を……ああ、 貴婦人の気を休ませるにはそちらの方が適切か。
[己は飲めぬと言った酒を含んでいる貴婦人に、 そんな軽口を送ったりもして>>142 **]
(152) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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冗談じゃない! 今すぐ、主のところへと連れて行け!
[力なくうなずいた彼女>>149の肩に手を伸ばし、 苛立ちのままに、言葉をぶつけたのだった**]
(153) 2015/12/14(Mon) 01時頃
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